BAR「GINZA SAMBOA BAR」

samboa_ginza.jpg「グレープ・ガンボ」でホロ酔いの足を、「銀座サンボア」へと向けました。テナントしていたビルの建て替えを契機にとかで移転した先は、エルメスの裏手なのです。路地から下った地階奥のドア。ドアの先の正面にスタンディングのカウンター。背後には他のどの「サンボア」よりもゆったりした配置でテーブルが並んでいました。肘を載せるのに丁度いい高さのカウンターに、それを眺める位置にいくつかの椅子がある。その様子は、北新地の店のような堂島の店のような。ひとまずハイボールをいただきます。ふと見たショーケースにあったボトルが気になって訊いてみる。ラベルのOwner’s nameをSAMBOA BARとした山崎蒸留所のシングルカスクが飾ってあったのです。舐めるグラスは、粗雑さのないアイラ、とでも云えばいいのか。こんなにスムースなピート香は他に知らないぞってな呑み口であります。これで再び全店制覇。も一度、北新地のお店にも寄ってみるかな。 中央区銀座5-4-7銀座サワモトビルB1F 03-5568-6155 http://www.samboa.co.jp/
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ビストロ「Grape Gumbo」

grapegumbo.jpg短いながらも味ある横丁「三原小路」。目指すは、ずっとずっと気になっていた「グレープ・ガンボ」の扉なのです。人気店も運よく、当日電話で予約できました。ちょっと閉じた印象のその扉ですが、一旦開き入ればもう居心地のよさそうなウエルカムな空気に包まれます。食前酒のビールに「ヒューガルデンホワイト」。ホワイトビールらしい、すっきりしながら薫り高い一杯だ。まずはオススメの「生しらすとトマトのブルスケッタ」。トマトの柔らかな酸味と生しらすの塩っ気が纏まっていてバゲットでいただく小粋なアントレ。同じくバゲットでいただく「自家製豚肉のリエット」は、思い描く通りの滑らかな豚の脂と身肉が上品なパテ。こいつは面白そうだとお願いした「内臓のコロッケ、スパイシーソース」はというと、コロンと球形のお姿。カリカリカリっとした外装を割り入ると、粗く叩いたつまりはモツ達が香り高く主張してきます。うん、旨い。ワインは、「Grosett 2005 Polish Hill Riesling」。芯廻りの甘さとぱりぱりとした外装のほろ苦さを同時に味わう「芽キャベツのフリット」。一見たこ焼きと見紛う素揚げの、ちょっと焦げた味わいは、屋台のヤキソバの端っこで残ったキャベツを連想させるね。メインなものをひと皿、と「岩手産短角牛のバラ肉の赤ワイン煮込み」。サシの入った牛肉の脂を食べてる感じではなくて、赤身を柔らかく滋味深くいただけちゃうこの口福は、短角牛という肉のパフォーマンスなのか、はたまたまったりと煮込んだ仕立てが巧いのか。マスタードを含んだソースの、独特な香りはなんだろね。グラスで添えてもらったグラスの赤「Mas Fouraquier」は、ガツッとアルコールを感じさせる力強さ。六本木のワインバー「祥瑞」のオーナーが開いたという「グレープ・ガンボ」。往時との比較はできないけれど、全体に漂う男っぽさには思い至る。そんな皿々を味わっているのが、意外や女性ばかりのテーブルだったりして(笑)。 「Grape Gumbo」 中央区銀座5-9-6 03-3569-7388
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和食「ふじむら」で 大振りとろ鯵たっぷり身肉にザ青魚の魅力

fujimura.jpg新装なった「寿司岩」と、 「たけわか」の間を入る路地を中程まで。 先日お邪魔した「築地ふじや」向かいの、 燕脂に白抜き文字が気になっていた「ふじむら」さんの元へ。 暖簾の先は、右手にテーブルが2卓、カウンターには5脚の椅子があるだけの小体なお店です。

ランチメニューは、「刺身」「天ぷら」「豚の角煮」「焼き魚」「地鶏の唐揚げ」に、 「鉄火丼」「うに丼」、そして「五色ちらし」。 焼き魚ってナニ?と訊くと「とろアジです、オススメですよ」と云う。 うん、それ、いっときましょう。

お待ちどうさまっと手渡された角皿には、 鯵に普通にイメージする開きの干物あたりとは、 明らかに違うサイズの半身が載っています。 「鯵としたら、おっきぃっスね~」「ですね~(笑)」。 脂もそこそこにのっていて、 たっぷりした身肉にしっかと青み魚の香りがあって、 どっちかっというと鯖に近いお味風味。 へ~、いいね、面白いね。

お隣さんが食べていた煮浸しっぽい仕立ての「地鶏の唐揚げ」もなんだか旨そうだし、 夜にふらっと寄ったら結構イイモンいただけそうな気がします。


「ふじむら」  中央区築地2-14-14 TEL非公開 [移転]
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Thai Restaurant「ジャスミンタイ」

jasuminethai.jpg飯倉片町の交叉点周辺を通るたびに思い出す、今はなき「PIT-IN」。今日のお昼処「ジャスミンタイ」は、そこから少し十番寄りに入ったビル2階にあります。そこそこの人数のパーティもできそうなキャパのフロア。至るところにある像の意匠は所謂ガネーシャか。窓際の席に案内されました。「ジャスミンタイ」のランチは、日替わりでABCDの4種が用意されています。水曜日は、「鮭のレッドカレー風味」「チキンバジル炒め」「グリーンカレー(ビーフ)」「トムヤムクンラーメン」。おねぇさんに、「グリーンカレーは辛~いよね」と訊くとすかさず、「そですね、トムヤムクン辛いです、な~らこれかこれ」と応えてくれます。修行の足りないオコチャマ(笑)は、「鮭のレッドカレー風味」で自重することに。フン!と香草を薫らせて、トレーがやってきました。見た目真っ赤で刺激的な見映えのカレーゆえ、最初のひと口は遠慮気味。お、おほほ~。辛さほどよくココナッちーにクリーミーで、ピントの合った旨味が唾液をどんどん呼び出してくる。タイ米との相性が当たり前にひたっと合っていて、うん、これはおいひい。鮭の身もパサパサせず、ソースとは違う角度の旨味のアクセントを添えてくれる。あは、舐めるように完食しちゃって恥ずかしい(笑)。具沢山のスープにサラダ、そして薩摩芋の浮かんだココナツのデザートと脇役陣も充実だ。満足して席を立とうとしたら、それを制止するように届けられたジャスミンティー。和んだ気分で、啜るのです。 >ゴージャスカレー姉妹の狂子さんと叫子さんが先日いただいたという「鶏肉のグリーンカレー」。 「ジャスミンタイ jasmine-thai」 港区六本木5-18-21六本木ファイブプラザビル2F 03-5114-5030 http://www.jasmine-thai.co.jp/
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Chinese Dining「弘喜樓」

kokiro2.jpgこちらのお店の夜の部にお邪魔するのは初めてだ。他のもテーブルも埋まっていて、なかなかの盛況です。奥の円卓へ。ビールから紹興酒に切り替えつつ、前菜の盛り合わせからの皿々をおまかせな流れでいただきます。特に目を惹いたのが生の「たらばがに」。透明な身と外子の橙が魅惑的。漬け込んだお酒が強過ぎて勝ってしまっているのがちと残念も、メゲずにはぐはぐちゅーちゅーする。フカヒレのスープや帆立と烏賊の唐揚げ、マコモ茸と牛肉の炒め物などなどを次々に。デザートの杏仁豆腐もすっきりとした甘さと杏仁粉の香りが、一ランク上のお味。ご馳走さま。退役する軍人(?)の送別で。 「弘喜樓」 中央区築地3-14-6 03-5565-9555
column/01648再会