Bar「MAUVE」で JAZZの音色に包まれ舐めるGLENDRONACH

mauve.jpgJAZZの音が零れるBar「MAUVE」。 坂道を登りながら、暗がりに浮かぶサインの印象的なイラストを目にする度に、いつかお邪魔してみたいなぁとその機会を窺っていました。 先客はなく、ずずいと進んで奥から3席を占めてみる。 白髪短髪のマスターが、レコードをスタンダードな匂いのするものに換えました。
「OBAN」を舐めつつ訊けば、意外にひとりで呑みに行ける店がないことから自らそんな店を開いてしまったのだと云う。 彼此14年。 しっとりと落ち着いた雰囲気がなによりの魅力です。 「オモテのイラストが気になってたんですよ~」と吐露すると、 「あれ、自分で描いたんです」と仰る。 モルトへの造詣も豊かで、気の利いたツマミや食事も供してくれそうな予感がする。 なによりココのマスター。 かつて相当オンナ泣かしたに違いない(笑)。 目の前に並ぶボトルから、22Agedの「GLENDRONACH」を舐めてみる。mauve01.jpgそして「AULTMORE 1989 James MacArthur」をさらに。 ふむふむ。 気がつくといつの間にか満席になっているんだね。 これから訪れるヒト達のためにもそろそろ腰を挙げよう。 また来ます。


「MAUVE」  渋谷区恵比寿南1-14-14[Map] 03-3710-0387
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韓国家庭料理元祖「ソナム」恵比寿

sonamu.jpg俗称びっくり寿司通り(?)を奥へ奥へと進んだところに「ソナム」はあります。すでに佳境を迎えている鉄板や鍋の載ったテーブル脇を抜けて、案内された左手奥の席へと上がり込みました。メニューを睨んであれこれ迷っているところに、「これもおすすめです」とコース設定が記されたシートが届きました。では、女性のお客様におススメだという「贅沢3,000円コース」をお願いしましょう。うふっ(笑)。少量づついろいろ食べれるっつーメニュー構成になっているようです。白菜のパリパリとした食感を残した「出来たてキムチ」に始まり、「チャンジャ」「ユッケ」に「チヂミ」「豚キムチ」、そして「どんぐりこんにゃく」に韓国春雨の「チャプチエ」、韓国風もちの唐辛子煮の「トッポギ」、玉子使いの葱チヂミ「パジョン」なんかがズラリと一気にテーブルに並びます。そこへ、「プルコギ」3人前の鍋と「春川ダッカルビ鍋」がスペースを占めるのですから、なかなかに壮観です。全体にやっぱり赤いのが可笑しいね。それぞれがそれぞれに赤い割りには辛くて食べれないとかしんどいというものはなくって、どれもが遜色なくイケテル感じ。鶏肉と野菜の赤い鍋「春川ダッカルビ鍋」も仕上げのうどんが食べ切れず口惜しいなぁと思っていたら、それまでオミヤにしてくれた。無造作にビニール袋に入れるンでも、残らずお持ち帰りできれば、後ろ髪ひかれずに済むってもんだ。お酒は千切りした胡瓜を浸した「きゅうり焼酎」で。仄かな胡瓜の香りが、意外にいいね。 「ソナム」 渋谷区恵比寿1-25-3 T03-3445-8815  http://www.sonamu.jp/
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どぜう「飯田屋」

iidaya.jpg 「どぜう鍋」の店「飯田屋」は、つくばエクスプレス浅草駅上の国際通り、公園六区入口信号から合羽橋方向へ進んだ右手にあります。簾の下がる2階の風情を見上げながら、白地に墨文字で”どぜう”と書き込まれた大きな暖簾を払いました。下足番のおばちゃんに靴を預け、掘り炬燵式の座卓に収まります。「どぜう鍋をお願いします」と云うと、「骨のあるもの、抜いたものどちらになさいます?」と訊かれる。「どっちがおすすめ?」「どちらも(笑)」。まんまの方が醍醐味かなぁということで、所謂”丸”の「どぜう鍋」をいただくことにしました。隣の席のご隠居さんが「骨抜きで喰うなんて泥鰌じゃねーやい」と同席の女性に話しているのが、こちらにもしっかり聞こえてくる。仰せの通りにいたしましたですよ、はい。早速立ち上がりの少ない鉄鍋がコンロの火にかけられました。その上にたっぷりと薬味の葱が載せられる。泥鰌は既に煮てあるので、ひと煮立ちすればいただけるとの由。「もうよろしいですよ」の声に応じて、箸を鍋に。小さな鰯の身を扱うかのように泥鰌の身が軟く、すぐ切れてしまって取り難いのね。そして、ちょっとした泥臭さと中骨のひっかかりが気になって、複雑な心持ちになる。竹筒の山椒を振ると一気に臭みは解消するものの、骨のイガイガ感はやっぱり気になるなぁ。結局、旨いと思う瞬間がないまま食べ終えてしまった。ワタクシ、どぜうを小粋にいただけるようになるにはまだまだ修行が足りませんや、ご隠居。 「飯田屋」 台東区西浅草3-3-2 03-3843-0881
column/01948

藩士酒房「開国論者」

kaikokuronjya.jpg桜橋交叉点のビルに急進左派の論客が夜な夜な集う結社がある。表向きは飲食店の装いだが、地下では幕末の時代性に倒錯しながら先鋭的で過激な活動をしている……、らしい。夏の夜の怖いもの見たさと好奇心から、その地階への階段を降りてみました。入口周りは和風ダイニングの面構え。左手に小上がりがずずっと続き、右手にカウンターが設えてある。今のところ訝しいところは窺えない。カウンターに座ると、若い女性が接客してくれる。マインドコントロールされているのだろうか。喉が渇いてビールをあっという間に干してしまう。とまと3種盛りと記された「とまと新撰組」、白だしでいただく「長州いかそうめん」あたりで「いごっそう 古酒米」を舐める。「マグロの開国漬け」は、たたき風に周囲を炙ったマグロをづけにしたものだ。どれもそのネーミングは怪しいが、キレのある酒肴たちではある。どういう訳か、焼酎を呷るように呑んでしまう。ううむ。自失となっては何が起こるか分からないので、気を取り直してお愛想を申し出た。「また、お待ちしておりま~す」。女藩士から背中に声がかかる。こうしてひとりふたりとその掌中に取り込んでいこうというのであろうか。むむむ。 「開国論者」 中央区八丁堀3-10-3 03-3553-6750 http://www.muzina.co.jp/
column/01947

日本料理「古拙」

kosetsu.jpg修善寺方面に行くことがあったら絶対蕎麦の店「朴念仁」に行こうと心に秘していたものの、終ぞそんな機会をつくれずにいました。そうこうしているうちに、主宰石井氏は、銀座にお店を持ってしまっていました。コース料理のみという設定に敷居が高く思っていたところ、お昼には鉄火丼とうどんのみを供する営業をしているという。蕎麦じゃなくって饂飩だというところがまたニクイ。ということで、いそいそと。住所を辿るも見当たらずウロウロして、諦めかけたところで雑居ビルのエントランスに「うどん」の文字を見つけました。あ~、ここかぁ。古びたつくりの階段を上がると、白板に「古拙」の文字が認められます。右奥のテーブル席へ。立ち上がりが遅いのか先客はありません。本鮪を使った5食限定の鉄火丼「古鉄丼」も気になりつつお品書きをひっくり返して、古拙うどんのラインナップから「ごま汁うどん」を選んでみました。合わせて「おいなりさん」もお願いします。いやはや、面白旨い麺です。稲庭うどんとラーメン系つけめんの麺との間をいくような食感と喉越し。ちゃんと粉の味がして旨い。ごま汁は、胡麻ペーストが濃厚に迫るものではなくて、かえしとのバランスをさっぱりと清涼感のあるものにとったもの。独特の麺に上手い具合に纏って啜らせるんだ。うんうん。シンプルな「もり」「かけ」、そして「ぶっかけ」。冷たいトマトソースの「トマトうどん」に温か汁の「鴨葱うどん」も旨そうだぞい。 「古拙」 中央区銀座2-13-6 東ニビル2F 03-3543-6565
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