とんかつ「王ろじ」で 老舗にモダンなとん丼の器の意外性

ohroji.jpg何年振りか分からないくらい久々に、 伊勢丹近くの「王ろじ」へ。 いつ頃からのメニューかこれまた分からないけれど、 カツカレーだという「とん丼」が人気、とある。 ここでカレーを食べた記憶がないので、きっと「とんかつ」をいただいていたのでしょうね。 10分ちょっと、かつの揚がるのにかかります。
蕎麦屋的などんぶりに盛られてくるかと思いきや、同色の受け皿に載った器は、創業大正10年の老舗には謂わば妙にモダンなモノでありました。ohroji01.jpg 小ぶりで開口の大きくない器にひたひたまでカレーが満ちていて、その中央にカツが三方から支え合うように盛られています。なんだか食べ難くそうだ(笑)。 その威風堂々としたカツは、なるほど揚げるの10分以上かかるのが納得の厚み。 思いのほか固さのある外殻をガリリと噛み砕くと、これまた意外にミンチのような豚肉に出会えます。 たいして辛そうに見えなかったカレーに不意に咳き込むことになったりもして。 なんだか意外性の集大成みたいなことになってしまいましたが、盛り方が違っていたらもっと素直に美味しくいただけたかもしれないな、なんてことも思ったりします。 「王ろじ」 新宿区新宿3-17-21 03-3352-1037 [Map]
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博多らーめん「由○」茅場町店

yoshimaru.jpgあれ?「福のれん」がなくなってる?と怪訝に近づくと同じ博多らーめんのお店だ。居抜きでそのまま別のお店になった? 状況分からぬまま、山吹色の暖簾を潜ってみました。特段店内の造作が変わった印象を受けないのは気のせいか。「博多らーめん」に「のり」「青ねぎ」トッピングとしてみます。「福のれん」と比べてみると、あっさりとしたクセのないスープ。それでも意外とあの長浜の屋台の光景が浮かんだりして、なかなかどうして悪くない。角の立った細麺ってやっぱりイイやね。最近落ち着いていた”博多らーめん好き”がまた頭を擡げそうかも。帰りがけに「以前のお店とは関連あるの?」と訊ねると、「名前が変わっただけなんです」。なんだ、そーゆーことなのか。でも、味もチト変わってると思うよ。変えてるでしょ? どうやら「由○」は、都内12店舗の「福のれん」が一斉に店名を切り替えたものらしい。兄店であるところの「赤のれん」と商標を巡ってなにかあったかな? 「由○」茅場町店 中央区日本橋茅場町2-10-10 03-5645-1073 http://www.yoshimaru.biz/
column/01903

すき焼き「人形町 今半」人形町本店で 牛めし遮二無二貪る箸

imahan.jpgノボリはためく精肉部の店頭を横目で眺めてから、横手の白い暖簾を潜ります。 1階のお席がいいのですが、待つことになるというので、 さっと下足を外しととんと階段を上がって案内のまま座敷へと進むとそこは、先客もない広間。 ぽつねんとして所在無い感じですが、仕方ありません。 仲居さんに読むようなフリをした品書きを戻し乍ら、 ちょっと威勢よく「牛めし!」と告げました。
仲居さんが注文を通す声が座敷から遠ざかると、想像以上にシンとしたりしてなんだか可笑しい。 しばしのち「おまたせ、いたしました」とドンブリが届きます。 蓋をパカリと外すと、それぞれの具材をそれぞれの頃合を推し測るように丁寧に煮込んだと思わせる椎茸、玉葱、長葱、そしてすき焼き肉が現れる。imahan02.jpgほどよく柔らかく上品にサシの入った肉に、 そりゃ~うまいわな~と思わず口をついて出そうになる感じ。 温泉仕立ての玉子を崩したりなんかしながら遮二無二箸を動かして、あっと云う間に食べ終えてしまうのがちと恥ずかしい(笑)。 こうしてみるとやっぱり夜の座敷でじっくりと「すき焼き極上」なんぞをいただいてみたいものですな。 できれば気の置けない社用かなんかで…。 「人形町 今半」人形町本店 中央区日本橋人形町2-9-12 [Map] 03-3666-7006 http://www.imahan.com/
column/01902

支那そば「晴弘」

haruko.jpg支那そば「晴弘」は、永代通りから少し折れ込んだ、富岡八幡宮のお膝元とでもいうべきエリアにあります。遮るモノのない、妙に開放的な店内だ。厨房も実にオープンな見栄えがしている。そこへ正対するカウンターの中央へ。素直に「支那そば」としようか、それとも「海老わんたんそば」か、山形のものに近いという「冷やし支那そば」にしようか。あれこれ迷ってから、「つけ麺 ごまだれ味」をお願いすることに。多すぎることが危惧されたけれど、「意外とぺろって食べられちゃいますよ」と云う台詞にのっかって350gの大盛りにしてしまう。連想されるクリーミーな”胡麻ダレ”ではなくって、胡麻の香りを添えた程度のさらりとしたつけ汁だ。酸味と辛味のバランスも悪くない。そこへつけ用の中太麺。今となってはスタンダードなツルシコクニュっとした食感の、そしてしっかり味のある麺だね。うん、なるほど、喉のあたりにつっかかることなく、するするといただけてしまうのねん。今度は、こんな蒸し暑くない日に「支那そば」を。 「晴弘」 江東区富岡1-21-9 竹内第一ビル 03-3642-8037
column/01901

イタリア料理とワインの店「La Barca」

labarca.jpgビストロ、トラットリアか、ワインバーか…、てなことでお邪魔したのが三蔵通りという筋沿いのビル地階にある「ラ バルカ」。適度な暗さの中に壁とテーブルクロスの白さが浮かぶ、落ち着いた雰囲気のお店です。アンティパストに、本日のおすすめメニューから「イタリア産馬肉ロースのカルパッチョ ビンコット風味」を。バジルと薄くスライスしたチーズを添えて赤ワインの煮詰めたソースでいただく赤身肉です。お供にしたシチリアの赤「Tancredi」は、ネロ・ダヴォラというぶどう品種にカベルネソーヴィニヨンのボディを加えたものだという。バランスの良さを感じさせるワインだね。前菜からもう一皿、「シチリア風イカとアスパラソヴァージュの温菜 レモン風味」。アスパラソヴァージュは、土筆を緑色にしたような形状で、シャクシャクとした食感のするこの頃に旬な食材だ。そして、ここからパスタ2皿にしてしまう。ひと皿がムール貝と浅利のリングイネ。乳化したソースに貝たちのエッセンスが沁みていて、いい。「5種類の濃厚なチーズのパッケリ」のパッケリとは、直径が4~5cmもある筒状のショートパスタで、まったりとしたチーズのソースに負けない量感がこれまた、いいやね。帰り際に「シェフ、ご馳走さま~」と声をかけたら、オーナーシェフの飛矢さんは、Vサインで見送ってくれました(笑)。「ラ バルカ」では、まずシェフの表情を拝んでからテーブルに着き、料理をいただくと、もっとお皿ひとつひとつへの臨場感が増すかもしれませんね。 「La Barca」 名古屋市中区栄3-12-4 エトワール栄ビルMB1 052-543-5477
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