印度風カリーライス「吉葉」

yoshiba.jpg数奇屋通りからさらに折れ込んだ路地に黄色いのぼりがはためいています。そののぼりにはマジックで「元ぽえむ」と手書きされていました。雑居ビル2階にあった「ぽえむ」というバーがカレーショップに転じたということのようです。「茄子チキンカリー」に「チーズ」のトッピングを添えてもらいました。ぱっと見は、赤い、けっこう辛そうなスープカレーだ。一瞬どう扱おうか悩んでから、チーズはライスの方に振り撒いて、チーズをのせた状態のライスをスープンにのせ、そのままカレーに浸す。スープカレーのお作法だね。一瞬噎せるような辛さに襲われるが、じわじわっと込み上げてくるような旨味を内包したカレーだ。スプーンではらりと骨から外れる鶏肉もいい。トッピングのチーズが辛さを適度に和らげてくれる。頬が上気して、額に汗が滲んできたところで綺麗に完食です。ふ~ぅ。ふと入口ドア裏側の貼り紙をみると、ビル解体のためこの3月で世田谷の方に移転すると記されている。同じ銀座への移転はなかなか叶うことではないのでしょう。贔屓筋には寂しく残念なことだろうね。 「吉葉」 中央区銀座6-3-16蔦ビル2F 03-3571-7366
column/01781

SECONDARY BAR「Amami」

amami3.jpgご無沙汰の大崎広小路高架下へ。先客がおふたり。マスターはいつもの飄々とした表情で迎えてくれました。カウンターバックで目に留まったバーボン「KNOB CREEK 9年」を。あと口のほんわりとした甘さが面白い。ジムビームの少数限定生産もの”スモール・バッチ”のバーボンで、特殊な手法で焦がした樽で9年間熟成させたものなんだそう。「HIGHLAND PARK 12」というラベルも気になって、「ハイランドのハイランド?」と訊ねると、ハイランドではなくて、北部の島オークニー諸島、つまりはアイランズのエリア区分に「HIGHLAND PARK」はあるらしい。ややこしい醸造所名だね。相方は、イチゴのカクテルにマンゴーのカクテルと何故かオンナノコチック。どちらもホワイトラムがベースだ。フレッシュなカクテルも悪くないやね。結局、呑んだあとラーメンの禁を久々に破って、「一風堂」へ。帰路の池上線を4駅も乗り過ごしてしまうのでありまひた。 「Amami」 品川区大崎4-1-2ウィン第二五反田ビルD 03-5498-9854 http://www1.ttcn.ne.jp/~baramami/
column/00427再会

串焼き・焼酎「日南」で 牛レバ刺牛ハラミ串焼無菌豚ガーリック炒

nichinan.jpgやっと「日南」にお邪魔することができました。 試しに覗いてみること、過去3度。 その度に予約で一杯な状態でした。 今回、土日を挟んだ3日前の連絡でしたが、月曜日ということもあってかすんなりと予約を得ることができたのです。 くすんだ茶色が店全体を覆う、そんな妖しさがいい。 入ってすぐのカウンターへ。 落とした照度の中、BGMにはジャズやシャンソンが流れていました。
瓶ビールで、まずは「フォアグラ味噌漬」を。nichinan02.jpg厚さを揃えて薄くスライスしたバゲットにフォアグラの味噌漬がのったオードブル的ひと皿。 味噌香が強過ぎることなく、まったりとしたフォアグラの味わいが楽しめる。 nichinan01.jpg 限定4名様の「牛タン刺」は、 すっと蕩けるところを山葵醤油でいただくという趣向です。 限定6名様の「牛レバー刺し」には胡椒が振りかけれてられていますが、臭みなんて一切なし。nichinan03.jpg極薄スライスの大蒜をのせて、醤油か胡麻油でいただくのがいい。 そうして忘れてならないのが、おひとり様一本限定の「牛ハラミ串焼」。nichinan04.jpg肉の力強さに負けじと濃い目のタレを纏わせている。 齧ればじゅわんと旨味が迸る、こいつぁ堪らん逸品だ。 白石酒造の芋「紅椿」「天狗櫻」を交互に。 青森の南昌豚という、生産者が特定された無菌豚を使った「無菌豚ガーリック炒め」は、nichinan05.jpg豊饒なる豚肉の魅力を直截に伝えてくれる。 最後にもう一品と注文んだ「牛ナンコツハンバーグ」が、これまた旨い。nichinan06.jpg3口サイズのかわいいハンバーグだけど、叩いたナンコツの軽いコリコリをアクセントに肉の旨味とデミソースの香味が口の中で弾けるんだ。ご飯が欲しい(笑)。 nichinan00.jpgまだまだ気になるメニュー目白押しの「日南」。 素材の吟味も、酒肴への仕立ても勘所を押さえたものばかり。 下手な焼肉屋になんて行けなくなってしまうじゃん。 「日南」 品川区東五反田1-13-6 03-3449-4425
column/01780

琉球家「なんくるないさ」

nankuru.jpg随分前に「こんなところに沖縄料理のお店ができてるぅ」とお邪魔して泡盛かっくらって以来の「なんくるないさ」です。高架下のこの店のお昼時。店前には「沖縄らぁーめん」を求める行列ができていました。どちらも試したい、と白にしようか黒にしようか迷いつつ、「沖縄らぁーめん・黒」に「味玉」「九条ねぎ」「のり」のトッピングをお願いしました。食べ難い系統の小ぶりどんぶりに満載な感じで具材がのってくる。スープをひと啜り。確かに沖縄そばを連想させる魚粉系魚だしが感じられるね。焦がし油の力強さと動物系のコクとのバランスもよくて、これは好みのスープだ。麺は沖縄そばの麺を使っているということだけど、あの独特なポソポソ麺ではなくて、ラーメン用に仕立てたかのようなコシツキの平打ち麺。岩海苔のトッピングがその麺にごっそり絡んだりしてくる。結局どんぶりの底まで完食だぃ。店の外にでると、行列がさらに伸びている。ただ、そんなに人気のラーメンも2月中、つまりは今日明日で取り止めてしまうのだそう。なくなると聞くと愛着を感じたりする。なにか事情があるのかな。まぁ、純然たるラーメン屋さんではないものね。 「なんくるないさ」 港区新橋3-25-15 03-3433-7933  http://www.tenq-group.com/nankuru/
column/01779

Bourbon house「Oaks」

oaks2.jpgプロペ通りのバー「CAVE」に寄り道しようとしたら、ほぼ満席の大賑わいに驚かされてしまった。然らばと踏切に挟まれたこの店を再び覗いてみることにしました。幸運なことに今日もアップライトのピアノには奏者がついていて、さり気なくゆったりとしたメロディーに包まれます。暗がりに蠢く店主のてッさんは、バーボンバーに居ながら作務衣が似合いそうな雰囲気なのに気がついた。どこか達観したかのような所作がそう思わせるのかもしれないね。そのてッさんに、クセの強いヤツでオススメをとお願いしてやってきたのが「VIRGIN7」。ドンとした力強さながらトゲトゲしくなくて、いい。で、お代わり。例によってキャッシュオンデリバリーの明朗会計だ。12席ほどと、少人数の予約を募ってのライブやフラメンコも時折仕掛けているのもこのお店の魅力です。そう、照明の妖しい暗さもね。 「Oaks」 所沢市旭町2-1モンシャトー壱番館102 04-2998-6552 http://plaza.rakuten.co.jp/oaks2002/
column/01692再会