珈琲&サンド「YOU」で オムライス甘い玉子とケチャップと

you.jpgドアを押し開くと、少し黴臭いような老舗喫茶店独特の匂いに包まれます。 意外に混み合っている店内の様子に呆然としていると(笑)、二階へ上がる様にと促されました。 階段を軋ませつつ階上のカウンター席へ。 早速、目当ての「オムライス」をお願いしました。
待つ間読んでいた雑誌の上に2種類のアブラムシが這い上ってきた。 こいつ、成敗してやる(笑)! そんな格闘をしているところへ、「オムライス」のお皿が届きました。

コントラストを図るかのように描かれたケチャップの赤がたっぷりと。you01.jpgふんわりとした玉子の黄色を突き崩せば、トロリンと流れ落ちる。 ケチャップライスとともに掬い食せば、玉子が甘い。

これが自然のままの玉子の甘さであったりしたら感激ものだけれど、どうなんだろう…。 ミルクかクリームを多分に含んでいるような。 相対的にケチャップの味が強いので、その量を加減しながら、ンなこと思いながらも、一気呵成に舐めるように完食してしまうのですありますな。 歌舞伎座帰りのオバサマたちにも人気なのかもしれませんね。

「YOU」  中央区銀座4-13-11 [Map] 03-3541-5204 [移転]
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豚骨拉麺「風天」

futen.jpgホカ弁のお店が忽然とらーめん店になった「麺八」がいつの間にかなくなって、「風天」という豚骨ラーメン店になっていました。どうやら「麺八」とは担い手が違うようです。残念ながら、雑然として清潔感を感じさせない店内は、往時のまま。海苔、半熟味玉のトッピングを添えた「醤油豚骨」にしてみます。嗚呼。スープがベタっと甘いのはどういう訳だろうと改めて品書きを見ると、「チャーシューのタレで味付けした」とある。いやぁ、それはどうかなぁ。「屋台から始まったとんこつらーめん」とも書いてある。豚骨で屋台というと、すぐ博多のあの屋台の群れを連想するけれど、どうやらその系統ではなさそうだ。少なくとも豚骨臭漂うガツンとしたタイプではなく、没個性と云ってしまえば云えるほど癖のないスープ。なんとかアクセントをつけようとして、甘いチャーシューのタレを使ってしまったかのようにも映る。バランスは悪くないので、「塩 豚骨」あたりをとんこつラーメンだと思わずに食べれば結構イケルかもしれないね。 「風天」 中央区日本橋茅場町3-6-4
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BAR「Grande Fine」で 愉しむ高架下の静謐

grandefine.jpg東横線のガード下にこんな店があったなんて。 「鳥小屋」から駅の方へ少し戻ったところの壁に”BAR”の文字を見つけて、はたと立ち止まり、 臆することなく店内へ。 時折電車が通り過ぎる音が上方から伝え聞こえるけれど、自動演奏のピアノが奏でるメロディーが静謐な印象のフロアにゆったりと流れている。 接客にもくだけたところがなく、襟を正した装いだ。 調度や内装がそう思わせるのか、銀座の街の一角にいるかのような錯覚が一瞬過ぎるから、面白い。 接客の女性を配すれば忽ち、所謂クラブにも豹変できそうです。 もしかしたら、その手の店からバーへ、という変遷を経ているのかもしれませんね。
「Grande Fine」 目黒区上目黒3-5-25 03-3793-5352  http://www.grande-fine.com/ [上目黒3に移転]
column/01701

博多もつ鍋「鳥小屋」新館で 手羽ぎょうざもつ鍋そして店主キャラ

torigoya_n.jpgいよいよ冷え込んできたので鍋を喰おうぜと、看板のない店「豚鍋研究室」へ向け高架沿いを進む。 ところがどうも営業している様子がない。 閉めちゃったのかなぁ。 仕方なく引き返して、「鳥小屋」本店の暖簾の向かいをふと見ると、そこにも「鳥小屋」の文字。 覗き込むように押し入ると、空席あり。 なんど電話しても満席だと云われた「鳥小屋」には、ひとまず「新館」の方からお邪魔することにしました。
店奥の、厨房に面した壁に正対するようなカウンター席へ。 おススメメニューを唱えるオッチャンに云われるがまま、 「酢もつ」「牛玉焼き」「手羽ぎょうざ」などをひとまず。 torigoya_n01.jpgtorigoya_n02.jpg 声デカイなぁと思いながら、ふと壁に貼られた雑誌のコピーを見ると「名物店主の綾乃さんは演歌歌手なのです」とある。ありゃ、今のオッチャンじゃん。 クセのありそうな店主は、2ヶ月ほど前にオープンしたという新館の方をメインで切り盛りしているのでしょう。 名物店主おススメその1「酢もつ」は、コリシコ食感が魅力。 名物店主おススメその2「牛玉焼き」は、意外なほどのお肉量感が嬉しい感じ。 「手羽ぎょうざ」をカプッと齧れば、エキス&脂がうわわ~っと溢れます。torigoya_n03.jpg して、「もつ鍋」。torigoya_n04.jpg店主と違って癖のないもつの身やてんこ盛りの野菜から出た出汁がいいのか、なかなかウマイ。 ん~。具材から滲み出す旨味よりも、そもそものだし汁の味付けが「鳥小屋」のキモかもしれない。 化学調味料のピリピリまでは感じさせないけれど、どんな出汁取り、調味にしてるんだろね。 お代わりしちゃいました(笑)。
「鳥小屋」新館 目黒区上目黒3-5-22 03-3710-6760
column/01700

シチューの店「エルベ」で さらりとしっかり旨味のビーフシチュー

elbe.jpg歌舞伎座真裏の路地に古びた喫茶店のような佇まいをみせているのがシチューの店「エルべ」です。 「野菜」や「エビ」もあるようですが、迷うことなく「ビーフシチュー」で。 グツグツと煮え滾った小ぶりの土鍋がやってきました。 土鍋でシチューでお茶碗でレンゲで、そこにキャベツの漬物という取り合わせが少し不思議ではある。 はふはふ。
近くの「銀之塔」のシチューと比べると、ベタついたところがなくてさらりとしつつもしっかりとした旨味に包まれる感じ。 美味いじゃん。はふはふ。elbe01.jpgご飯、おかわりね。 如何にも煮込みました、って設えにしていないのがいい。 帰りがけにホール担当のおばちゃんに「銀之塔」の時と同じ質問をしてみた。 「お肉の部位はどのあたりですか?」。 すると「銀之塔」と同じように「分からない」という答え。 自らがサービスしているお店の代表メニューに感心がないのかなぁと少々寂しい気持ちにもさせるけど、ま、いっか。 「エルベ」 中央区銀座4-11-8 03-3541-2050 [移転]
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