九州料理「たもいやんせ」で むかでのり宮崎牛のたたき芋の橘

tamoiyanse.jpg旧山手通りからちょっと奥まったところに提灯の灯りを点している九州料理の店「たもいやんせ」。 店名を記した紫の幕が印象的です。 奥へと進んで、厨房前のカウンターへ。 お品書きには、宮崎・日南の郷土色の強い品々が並び楽しくなります。
柚子胡椒がほんのり香る「牛すじと大根のあっさり煮」や土佐湾沖などで獲れるというアオメエソという珍魚の唐揚げ「目光り唐揚げ」なんぞを。 tamoiyanse04.jpgtamoiyanse05.jpgtamoiyanse02.jpg 「むかでのり」とは、海草の味噌漬けらしく、蒟蒻のような食感の珍味です。 これは旨いなぁと思わず唸ったのは「宮崎牛のたたき」。tamoiyanse03.jpg周囲を炙ったグラデーション。 ホースラディッシュでいただきます。 そして、水炊きにしようかどっちかで悩んだお鍋は「鶏すき鍋」で。 tamoiyanse06.jpgタイミングを誤ったか意外にもお肉が固くなってしまったのが残念ながら、滋味はたっぷし。 お供は、黒糖の「壱乃醸朝日」や芋の「橘」。 なんともじれったいバーレーン戦を観ていたら、「冷や汁」いただくのをすっかり忘れてしまいました。 大将は都城の出身らしく、店名の”たもいやんせ”とは、宮崎の方言で「召し上がれ」という意味だそうです。 「たもいやんせ」 渋谷区神泉町10-10 神泉ビル [Map] 03-3461-4333
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九州の馳走菜と蔵元焼酎「芋の蔵」で 昼の鴨重焼酎に囲まれて

imonokura.jpg暫く振りにオアゾの6階へ。 店頭メニューに少々惹かれる品を見つけて「芋の蔵」へと入り込んでみました。 これでもかと焼酎の一升瓶をディスプレイに使う手法に少々辟易しつつも、まあ宜べなるかなと独り言つ。 早速「鴨重」をお願いしました。
きっとチープな感じなんだろなと斜構えでお重の隅から掻き込むと、意外や意外、結構イケル。imonokura01.jpg甘くない程よい醤油の味付けでパサつきのない照りに、短冊に刻んだ白葱のアクセント。 端肉を使っているのかもしれないけれど、何故か癖になる吉牛と同じ魅力を感じてしまいました。 食べ終えて改め、焼酎の一升瓶を仰ぎ見る。 やっぱりここではきっと、夜の部で芋を呷るのが本懐を知るところですね。 「芋の蔵」 千代田区丸の内1-6-4 オアゾショップ&レストラン6F [Map] 03-5220-0068  http://www.imonokura.com/
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元祖博多ラーメン「うま馬」で 源流ラーメン博多らしからぬ大人しさ

umauma.jpgキッチンストリートにとんこつ臭を微妙に漂わせているのが「うま馬」東京駅店です。 暖簾を潜れば、さらにガツっと匂うと中州辺りの屋台の光景が脳裏を過ぎる。 とんこつラーメンの癖にこの独特の匂いを控えてお上品に振舞うラーメン店が多い昨今、悪くない心意気です。
薄皮で極小の餃子とのセットメニュー「うまかろうもん」に煮玉子を添えて。umauma01.jpgあらら。 匂いはすっかり博多当地のものなのに、ラーメン本体は如何にも東京仕様に置き換えてしまった風の大人しさ。 細平打ちの麺にももっとシャッキリ感がほしいところ。 もしかして一般にはこの方がウケルのかなぁ。 博多ラーメンのルーツ、福岡初のラーメン店「三馬路」の味を継承する店と云われているようです。 「うま馬」東京駅店 千代田区丸の内1-9-1 東京駅八重洲北口キッチンストリート内 [Map]  03-6212-6003
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BAR「blue」で CADENHEAD’S12年をお代わりで

blue.jpg恵比寿駅東口の変則4叉路から脇路を入ったビル5階にあるバー「blue」へ。 エレベータを降りた瞬間から既に、店内に入り込んでいることになる。 カウンターの中ほどに。
バックバーを右左と眺めてから、スコッチのボトルの集まるあたりから目に留めたのが「CADENHEAD’S 12年」。 アイラのような強い個性はなく、呑み易い印象だ。 「お代わりを」が「赤ワインを」とマスターには聞こえてしまったらしく、グラス1杯のワインを宙に浮かせてしまった。 ごめんなさい、活舌甘くって。 あ、それ、いただいとけばよかったですね(笑)。 「blue」 渋谷区恵比寿1-12-5 荻原ビルIII 5F [Map] 03-3280-9298
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Ristorante e Pizzeria「da IVO」で 少々切ないマルゲリータ

daivo.jpg明治通りに面して、広い間口の、アーチがアクセントのファサードが目を引くお店が、「ダ・イーヴォ」です。 開いたのは、表参道のピッツェリア「ナプレ」で腕を振るっていたというイタリア人シェフのイーヴォ・ビルジーリオ氏。 お店の中央には、オレンジ色のタイルの貼られた薪窯が鎮座しています。 奥目のテーブルに案内されて、ウエルカムドリンクのサービスから。
前菜として選んだカルパッチョはきんき。 桜色の白身が綺麗です。daivo02.jpg 口頭で告げられたパスタの中から、耳たぶパスタのオレキエッテを。 daivo03.jpgdaivo04.jpg 薄切りソテーという意味の「スカロッピーネ」は、仔牛肉のソテーで、ゴルゴンゾーラのソースで。 これは面白い取り合わせだね。 そしてピッツァ。王道のひとつ「マルゲリータ」が届きました。daivo05.jpg放射状にナイフを入れてから、縁から抓むで食む。 ん? 生地もソースもなんだか愛想がない印象で、少々切ない気持ちに。 daivo06.jpg DOLCEに挑むも食べきれず。 「イゾラ」系の店で感じたのと同じ肩透かし感は、 やっぱり過度の期待の所為でしょうか。 「da IVO」 渋谷区広尾1-6-10 ジラッファビル1F [Map] 03-5793-3121
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