米麦粟黍豆酒「五穀家」日本橋本店

gokokuya.jpg茅場町駅の出口から台風の余波で降り始めた雨の中を 一瞬走る。そのまま階段を降りて「五穀家」の扉を引きました。意外に広い店内の、厨房を囲むカウンター席へ。オープンキッチンの臨場感を正面にし乍ら、気になる品書き目白押しのメニューに悩むのも楽しいね。まずは「茄子と鶏つくね焼き」。茄子とつくねは当然よく合う。ありそうで見かけない組み合わせだね。程よい脂が甘く香る「銀むつの柚庵焼き」。創作系では定番の「海老とアボガドのマヨネーズ和え」も、厭味のないすっきりした味で供されます。まろやかな印象の鹿児島「黒壱」に続いて呑んだ「1984地中海浪漫」が面白い。なつめやしを原料とした焼酎で、ボディのしっかりした、そして独特の香りの芳醇な一杯。なかなかな珍品のよう。そして佐藤酒店の「原露」は、ウォッカのような飲み口の44度。効くね~。奇を衒わない実直なアイデアと見受ける多彩な創作料理たちに接する次の機会は、いつになるかなぁ。 「五穀家」日本橋本店 中央区日本橋茅場町1-9-2稲村ビルB1 03-3639-3155
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蕎麦処「喜道庵」中目黒店で 胡麻だれそば往く夏を惜しむ

kidoan.jpg 某女性誌に載っていたのを思い出して行ってみたのが、中目黒のガード下にある「喜道庵」。 トロトロに煮込んだ鶏肉と大根が載せられた「鶏大根そば」の写真が印象に残っていたのです。 中央の少人数さま仕様の席でメニューを開いて、左から右へと目で追うこと3度。 壁のお品書きも見る。な、ないじゃん(泣)。
仕方ないよなぁとお願いしたのが「胡麻だれそば」。kidoan01.jpgほとんど往く夏を惜しむ冷やし中華の風情ですが、おろし生姜を胡麻ダレに溶いてずるずる啜るそばは、むしろ下手な中華麺の粉臭さがなくていい感じ。 ふと、今年の夏は酷暑にもかかわらず冷やし中華を1杯も食べなかったことに気がついた。 辛子を溶いた酸味の強いタレも好きではないし、なにより紅生姜の強すぎる味が苦手だ。 つまりは、屋台の焼きそばの紅生姜も除けて食べることになる。 ガリやおろし生姜は、好きなのにな。 そうそう棒々鶏冷麺は好きだよ。 改めて雑誌をよく読むと、「鶏大根そば」は10月後半からの冬期限定メニューだそうだ。なるほどね。 「喜道庵」は、神泉にもお店があるようです。
「喜道庵」中目黒店 目黒区上目黒3-4-13 03-3715-0068
column/01215

手打ちそば「しながわ翁」で 清々しい風情の鴨ざる大盛り

shinagawaokina.jpg知る人ぞ知る翁達磨氏の弟子にあたるという店主が、 インターシティを背にした八ツ山通り近くで営む手打ちそば、「しながわ翁」へ。 藍色の暖簾の奥は、既に半数のテーブルが埋まっています。中央の3人掛けテーブルへ促され、早速「鴨ざる」をお願いしました。 「普通盛りでいいですか?」。 お、大盛りあり、なんですね。 最近大盛り対応なんかしないのが真っ当な蕎麦屋のような風潮があって困惑していたので、なんだか嬉しい。では「鴨ざる大盛り」で。
清々しい風情のざるではある。shinagawaokina01.jpg頃合良く焼いた葱も柔らかい鴨肉も悪くはない。 ただ、何か愛想のなさを感じさせるのが残念でなりません。繊細なるそばであり、時期前の鴨ということなのでしょうか。もうちょっと寒くなった頃に、も一度お邪魔してみなくっちゃ。
「しながわ翁」 品川区北品川1-8-14 03-3471-0967
column/01210

BAR「Deuce」で 桃のショートカクテル

deuce.jpg南口から至近な場所にありながらゆったりとした空間を持つバー「Deuce」。エレベーターを降りると、低い照度の照明の中、白い調度が清潔感のある印象を与えています。カウンター奥のコーナーへ。まずは、クラッシュアイスでいただくラム「BACARDI」。そして、桃のショートカクテルはすっきりと甘い香りでなかなか、だ。バカ高いチャージにびっくりすることのない料金体系と思われる「Deuce」は、気がつけば既に満席でありました。
「Deuce」 目黒区自由が丘1-9-5小川ビル2F 03-5701-8580
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