「ザにっぽんの洋食屋」カテゴリーアーカイブ

レストラン「ほてい家」で有終のほてい家パック海老フライにふんわりハンバーグ

hoteiya所用にて京成線は千葉中央駅という駅の割と近くに明け方までいるということがありました。
深夜の小腹を黙らせようと辺りを徘徊していた時に、懸垂式モノレールの橋脚の向こうに紅いネオンサインが目に留まる。
一瞬、ちょっと妖しい旅館のそれのようにも古びた料理屋のそれのようにも見えたネオンが示していたのは、「レストランほてい家」。
全貌は暗がりの中なれど、なかなか気になる佇まいであるなぁと思いつつ、その場所を離れたのでありました。

翌朝遅めにホテルの部屋を出てそのまま、
気になっていた場所へと戻ってみる。hoteiya01hoteiya02成る程、深夜に眺めたのは幻でもなんでもなく(笑)、
葭川という川の上を走るモノレールの高い橋脚越しに、
二階建てながらどっしりとしたフォルムの建物が佇んでいました。

ショーケースと入口を覆うテントには、
since1929と表示してある。
1929年といえば、ええっと、
昭和4年創業ということになるではありませんか!hoteiya03hoteiya04そうなのかぁとショーケースを眺めていると、
開店時間早々だというのにどふいふ訳か、
続々とお客さんと思しきひと達が硝子扉を開けてゆく。
有名老舗にしても随分な人気なのだなぁと慌てて後に続きます。

それでもテーブルは少なからずありそうなので、
特に心配せずに案内を待っていたらなんと、
予約のお客さんでほとんど既に満席なのだという。
一体全体どうなっているのかと訝っていると、
支配人と思しき老紳士が「新聞に出てしまって」と仰る。
訊けばなんと、この10月末で閉店してしまうことが、
記事になり伝わって、混み合っているのだと云う。

そうとは知らずにひょっこりやってきたものの、
ギリギリでなんとか待たずに隅のテーブルに潜り込めた。hoteiya05hoteiya06そこに用意されていたメニューを見てまたびっくり。
この厚みのファイルのページそれぞれに、
一々気になる品書きが待ち構えている。
店内が混んでいることをいいことに、
前から後ろ、後ろから前へと何度もページを捲り返して、
あれこれ思案を巡らせます。

それで結局選んだのは「ほてい家パック」なる、
なにやらお得感漂うネーミングのメニュー。
「ほてい家セット」ではなくて、
“パック”ってところがいい響きです(笑)。

サービスでいただいたグラスの赤を舐めているところへ、
「コーンクリームスープ」のお皿が届く。hoteiya07これが、あれ?ってくらいに濃厚なコーンスープ。
きっと自家製なのだろうと思わせる、
玉蜀黍の自然な甘さもさることながら、
どんだけ煮詰めたの!という濃密さが、
なによりの魅力となっています。

もう食べる機会がないかもと思えば当然、
「スパゲッティ ナポリタン」に食指が動いてチョイス。hoteiya08残念ながら茹で置きの太麺という訳ではなさそうで、
仕立てはシャツに飛びそうな系のナポリタン。
ケチャップよりもトマトソースたっぷりで、
その分炒め麺にはなってない。
でも美味しいので赦しましょう(笑)。

メインの一翼が「天然有頭海老のフライ タルタルソース添え」。hoteiya09hoteiya10デデン!とお皿に横たふ立派な車海老くん。
タルタルをたっぷりと添えていただけば、
濁りなき海老の身の甘さが味蕾を包む。
嗚呼、久し振りにがっつり海老喰った!って感じ(笑)。
ちなみに、天ぷら仕立ても選べるものの、
添えてくれるソースは、フライ同様タルタルソースである模様です。

そしてそしてメインのお肉は、
「ハンバーグステーキ ドゥミグラスソース 温野菜添え」であります。hoteiya11hoteiya12鉄板からふつふつと弾けるソースが、
落ち着いてきたところでやおら、
ハンバーグのご本尊にナイフを挿し入れると、
これがあっけない程にスッといく。
この、ふんわりと柔らかなハンバーグが、
人生最初のご馳走ハンバーグであった子供が、
少なからずいるのじゃないかと、
ふと思ったりなんかいたします。

オレンジのシャーベットをスプーンで掬いながら、
手許にあったナプキンを眺める。hoteiya13店先では見つからなかった、
布袋さんのお姿をその真ん中に認めました。

レストラン「ほてい家」は、1929年(昭和4年)創業の老舗洋食店。hoteiya14七五三のお祝いにとか、誕生日のお食事にとか、
きっとそんな特別な日のテーブルにずっと選ばれてきたのでしょう。
二階は宴会場になっていて、
結婚式の披露宴会場としても定番だったらしい。
この10月末日で閉店するという「ほてい家」に、
寂しさとともに感慨を憶えるひと達が沢山いるに違いありません。

「ほてい家」
千葉市中央区本千葉町9-8 [Map] 043-227-0281

column/03696

RESTAURANT「日勝亭」でカキフライヤキメシメンチカツ秘かに祝う老舗の新装

nishotei枯れた風情も昭和な匂いも素敵な老舗が店を閉めてしまうことが、少なくない頻度で起きている。
建物の傷みがいよいよ激しくなってしまい、建て替えてまでして営る年齢ではもうないから、なんてことが、個人経営のお店では当然のことのように起きていることは、想像に難くない。
まだまだ建物は頑丈なのだけど、肝心の後を継いでくれる子供や人材がないので残念ながら、なんてことも往々に起きていることでしょう。

去る’14年の晩秋の頃。
90年ほども親族で経営してきた蛎殻町の洋食店が、
閉店すると聞いて一瞬、嗚呼ここもまた、
燈火を消す老舗のひとつになってしまうのかと思ったものでした。

’14年の11月末をもって一時閉店していた「日勝亭」が、
その姿をふたたび現してきたのは、
確か’16年の年が明けた頃。nishotei01前を通る道路や舗道の改修と歩調を合わせるように、
工事の最終工程に差し掛かっているように映りました。

その1月末に晴れて新装開店した「日勝亭」。nishotei02開店を祝う生花が店先をそっと華やかに飾っていました。

新装開店早々のメニューには勿論、
「カキフライ」もある。nishotei03nishotei04油の温度高めを思わすしっかり揚げ色の衣に包んだ、
牡蠣はやや縮んでいる気もするものの、
たっぷり添えてくれたタルタルのナイスフォローで、
一気に美味しくいただきました。

「ナポリタン」は勿論いただいたことはある。
でも、そふ云えば、
「ミートソース」のお皿を拝むのは初めてのことかもしれません。nishotei05nishotei06敢えて言い切ってしまえば、
他に類を見ない色味のミートソースではあるまいか。
グダっと汁っぽいこともなく、
こんもりと盛れる黒褐色ソースに目を瞠る。
成る程、ブラウンソースとはその名の通りと、
今更のように感心したりする(笑)。

「ハンバーグ」も気になるけれどと思いつつ、
「メンチカツ」を註文してみた。nishotei07細やかで緩みなき衣を飾っていたもの、
ミートソースと同じ色味のブラウンソース。
旨味や芳しさをたっぷりと湛えたソースが、
メンチの味をより一層高めてくれるのです。

「チキンピラフ」と並んでメニューに載っている、
チャーハンもとい「ヤキメシ」も所望する。nishotei08nishotei09一瞬魚肉ソーセージでは?と思わせた、
頂上に載せた小口のハムが特異な表情にする。
ジャッジャジャッジャとフライパンを返す所作を想像しつつ、
ゆっくりとスプーンを動かすとより美味しくいただけるようです(笑)。

90年の歴史を経て、新装なった蛎殻町の老舗洋食舗、
レストラン「日勝亭」ここにあり。nishotei10時間を積むように使い込んだ古いお店の味わいを失うのは、
勿体なくも切ないものだけど、
こうして新たに続き始めたことを秘かに祝おうではありませんか。

「日勝亭」
中央区日本橋蛎殻町1-32-2 [Map] 03-6319-1077

column/03694

グリル「オーツカ」で生姜焼き定食ナポリスパの意外さと名物ハントンライスと

otsuka金沢の香林坊あたりで、おひる処の当てが外れて一瞬、途方に暮れる。
ラーメンフリークが時に体感するように、思いも寄らない臨時休業を図らずも確認してしまった時の驚きと落胆はなかなか馴れるものではありません。
臨時休業は勿論、ラーメン店だけの専売特許ではないので、他の飲食店にも当然あり得ることですものね。

香林坊の交叉点から開店前のおでん「菊一」の前を通り、
国道から一本裏手の道へと当て所もなく漂い歩く。
覗き込んだ横道に居酒屋や小料理屋風の看板を見付けて、
真昼間にして誘われるように(笑)、足を向けました。

そのまま雨上がりの横丁を往くと、
「洋食」と示すアクリルの看板が目に留まる。otsuka01otsuka02建物のシャッターの掠れた文字は、
「オーツカ料理学園」と読める。
料理学校開いているような洋食店なんて、
なんだか気になるじゃぁありませんか。

お店の正面に回り込んで、ショーケースを覗き込む。otsuka03ボードに書き込まれたメニューには、
「生姜焼定食」が目立つように囲みに飾られている。
あ、「ミートスパ」に並んで「ナポリスパ」もあるようです(笑)!

女将さんに招き入れられてから意外に思ったのは、
店内の各処にタレント・有名人の色紙が少なからず貼られていたこと。
なぁーんだ、有名店だったのかぁと合点しつつ、
左手奥の客間のテーブルへと腰を据えました。

ご註文はやっぱり「生姜焼定食」で。otsuka04豚ロースがこっくりとした生姜タレに絡めとられて、
これぞ、ゴハンがどんどんと進むヤツの典型か。
そして、何気に添えてくれた厚揚げの煮付けが和ませます。

生姜焼きだけやっつけてナポリタンを放置するなんて、
ナポちんに疎まれそうだと(笑)、
無理云って「ナポリスパ」の小盛りもお願いしてました。otsuka05なんの疑いもなく、そしてなんの根拠もなく、
しっかり炒め上がったナポリタンを待っていたら、
届いたお皿は、ナポリタンとは似ても似つかぬものでした……。
確かに”ナポリタン”ではなく”ナポリスパ”だもんね(汗)。

後日ふたたびの横丁の奥。
本当においしいので一度味わいください、と、
そう黒板に認めてあったのも気になって、
改めて硝子ケースを覗き込む。
ソースブルーテを基本に、
玉葱、牛乳、クリームで仕上げた美味しいクリームスープ、と、
解説がしてありました。

件のクリームスープをまずいただく。otsuka06何かを特筆するでもないけれど、
古からのレシピと丁寧なつくりの片鱗を思わせるひと皿でありました。

「生姜焼き定食」と並んで、
黒板メニューで□に囲んで強調されていたのが、
「ハントン」なる見慣れないフレーズ。otsuka07otsuka08ステンレスの楕円皿に載せられてやってきた「ハントン」は、
黄色と赤の艶やかな見栄え。
つまりは、ケチャップライスに魚フライを載せて、
半熟の玉子で覆い、ケチャップとタルタルで飾ったもの。
ハンガリーの「ハン」と仏語で鮪を意する「トン」が由来であるらしい。
片町にあった洋食店が発祥の地と云われていて、
場所柄からしても、その経緯を引き継ぐお店なのかもしれないな。

金沢の片町・香林坊の横丁奥に、
1957年(昭和32年)創業の洋食店 グリル「オーツカ」がある。otsuka09なかなかの人気店は、時に空席待ちの行列をつくる。
帰りがけにまた硝子ケースを覗き込んで、
「タンバルライス」ってなんぞやなんて考えていたら、
黒板の並びに置かれたメニューの文字が見付かった。
あれ?「ナポリタンスパゲッティー」って書いてある。
もしかして、過日いただいた「ナポリスパ」は、
ただ「ナポリタンスパゲッティー」を略しただけだったのか!?
いやいや、違うものだと思いたい(笑)。

「オーツカ」
金沢市片町2-9-15 [Map] 076-221-2646

column/03690

洋食屋「クメキッチン」で洗足池の桜と牡蠣フライ揚げ物もハヤシライスも得心の味

kume中原街道沿いにある洗足池。
洗足池駅から歩道橋を渡れば、疾うに閉めてしまった湖畔のレストラン「テラス・ジュレ」の看板が今も正面に見える。
歩道橋を右に降りて、ハワイアンなカフェ「Hukilau Cafe」の先を回り込めば、時々お世話になっている洗足池図書館の玄関前に出る。
歩道橋を左に降りて池に沿って往けば、改装なった池月橋の太鼓橋から千束八幡神社の鳥居に至る。
桜の季節には、池を囲んでずらっと屋台が立ち並びます。

今年、桜の時季に足を運べたのは、
冷たい雨の降った翌日のこと。kume01曇天のグレーを背にして、
仄かに赤みを含んだ桜の花弁から、
前夜の雨の雫が滴ろうとしています。
ぱきっとした青空を背景にした桜の絵も、
華やかで清々しいけれど、
こうした水墨画のような桜も、
風雅なものでありますね。

洗足池のお食事処と云えばやっぱり、
真っ先に頭に浮かぶのがこちら「クメキッチン」。kume02鉄扉の前に掛かった暖簾にもさりげなく、
「クメキッチン」の意匠が施されています。

桜が花開く前までのご馳走と云えば、
毎度お馴染みの「クメキッチン」の「カキフライ」。kume03岡山は寄島町産の牡蠣を、
漁師さんの声を聞きながら仕入れ、
「クメキッチン」の衣に包んでいただく牡蠣フライに、
毎回うんうん頷くのもまたお約束であります(笑)。

「クメキッチン」の揚げ物が素晴らしいのは例えば、
こんがり揚がったポークカツでも良く判る。kume04肌理の整ったパン粉の香ばしさが、
均質な厚みで具材を包み込む。
衣そのものへの微妙な味付けも、
美味しさに寄与しているような気がします。
そんなカツをいただいた「カツカレー」が、
そんじょそこらのカツカレーでないことが、
お皿の表情からも滲み出ています。

カツと云えば「クメキッチン」のメニューには、
「チキンカツ」「チキン南蛮」とふたつの鶏料理がある。kume05ピカタ風に玉子を含んだ衣に包み、
浅葱をたっぷりとトッピングしたのが「チキン南蛮」。
和風のソースのままもよし、タルタルを添えてよしの、
これまたイケてるひと皿であります。

「カツカレー」でいただいた欧風カレーの、
気風のいいコク味に、まさに味を占めて、
「ハヤシライス」への期待のハードルを上げて臨んでみる。kume06そうしてハードルを上げ過ぎたことに、
後悔することも少なくないのだけれど、
ベタつくことなく素直な甘味と大人な香ばしさを伝えてくれる、
ハヤシソースの美味しさに思わず、
動かすスプーンのスピードが妙に上がってしまいました(笑)。

二回に一回は、スープセットにしてもらう。kume07日替わりのスープは例えば、じゃがいものポタージュ。
スープにも手作り作り立ての鮮度ようなものが窺えて、
嬉しくなってしまうのであります。

そして、スープをセットした本丸はと云えば、
ご存知「ナポリタン」。kume08デフォルトにしてたっぷりのボリューム。
大盛りにしようとしたらやんわりと制止されてしまいました(笑)。

洗足池のボート乗り場のお向かいに、
町場の枠を食み出す美味しさの洋食屋「クメキッチン」がある。kume09これら一連の腕利き具合は、
一体どこで培ったのだろうかと訊けば、
「クメキッチン」のご主人は、東京會舘に永く勤め、
その後グリル満天にも4年ほどいたのだという。
ああ、成る程!
得心がいく、というのはこふいふことを云うのでしょうね。

「クメキッチン」
大田区上池台2-30-3 ビスタ洗足池 1F [Map] 03-6421-9517

column/03669

洋食「八丁堀食堂」でいつもの唐揚げ生姜焼きいつの間にか毀れる看板の文字

hacchoborisho時は江戸の頃。
そこに与力や同心の組屋敷が置かれたことから、彼らを指し示す隠語としても使われたという”八丁堀”。
古く”八丁堀”と呼ばれたのは今、ワインと豚の「ぶーみんヴィノム」や イタリアン・バー「BARDIGO」、知多半島エッセンスたっぷりの和カフェ「ハントコCafe」のある新金橋交叉点や首都高の京橋ランプ辺りと京橋の本店が10周年を迎えたご存じ「ど・みそ」の八丁堀店や「ガールドリヨン」なんかのある桜橋交叉点の間を流れていた掘割、桜川のことだという。
時代劇でも馴染みのある方には馴染みのある”八丁堀”を店の名に冠した食堂が、桜川公園も程近い市場通り沿いに佇んでいます。

開業初日の開店早々にお邪魔したのは、
気が付けばもう、かれこれ4年も前のこと。hacchoborisho01縦格子に取り付けられてその名を通りに示していた、
真新しかった看板も風雨と西日にあっという間にやられて、
どんどん文字が毀れていきました。
そして「八丁堀食堂」転じて、
「ゝ食堂」になっちまった時季もありました(笑)。

いつの間にかと云えば、
店内のレイアウトが変更されたこともそう。hacchoborisho02石ちゃんの訪問を受けたちょっと後辺りの頃なのでしょうか。
L字でオバちゃんの陣地を囲っていたカウンターが取り払われ、
両サイドの壁に向かってカウンターをふた筋置いた配置になった。
少しでも多くのお客さんを収容しようと意図した、
変更なのだろうとお見受けしています。

そして恐らく、その改修を機会にして、
何故だか店内がハワイアンテイスト満載になった(笑)。hacchoborisho03今現在接客対応している姐さんの趣味なのではないかと、
何の根拠もなくそう思い込んでいるのだけれど、
果たして真偽の程は如何なのでありましょう。

いつの間にかメニューも増えて、
成る程、ハワイアンの定番「ロコ・モコ」なんてのも出現。hacchoborisho09hacchoborisho10いつものことながら、
兎に角ハンバーグに目玉焼きを添えれば、
あとはどんなんでも「ロコ・モコ」なのかどうかは、
良く分からないなぁと思いつつ、
たっぷりとグレイビーソース漬けになった、
ハンバーグの厚みに感心しつつ、
これまた半分にしてもらったご飯と合わせて平らげます。

毎度お世話になっているメニューの筆頭が、
やっぱりの「からあげ定食」。hacchoborisho04hacchoborisho05気分次第でタルタルか、
ソースを添えないノーマルかを選びます(甘辛ソースもある)。
香ばしく揚がった衣に包んだ、
揚げ立てジューシーの魅力を存分に堪能する瞬間です。

毎度お世話になっているメニューのもうひとつの雄が、
これまた勿論の「しょうが焼き定食」。hacchoborisho06hacchoborisho07開店当初の印象は、
じっくりよく焼いた生姜焼き、というものでしたが、
最近のは、凹みに生姜の利いたタレがたっぷり溜まる生姜焼き、
ってな印象に変わっています。

どちらにしようか毎度毎度迷うのは、
唐揚げか生姜焼きか。hacchoborisho08その一方で、これはしまった!
と云わざるを得ないのが「キーマカレー」。
偶々なのかいつもなのかは不明ながら、
掻き混ぜ過ぎたような挽肉がペースト状になっていて、
なにせもう、脂でねっちゃねっちゃなのであります。
唯一おススメできないのがカレーというのも、
面白い食堂でありますね(笑)。

「ロコ・モコ」のハンバーグを豚かつに代えれば忽ち、
「デミかつ定食」の皿になる。hacchoborisho11濃密なデミグラスではないところが、
反って「八丁堀食堂」らしいと好感をもってただきます。

今はもう桜川のお堀も同心の姿もない八丁堀の真ん中に、
老舗の枯れ味さえ漂わせはじめた洋食屋「八丁堀食堂」がある。hacchoborisho13壁に掲げた看板の文字はすっかりなくなって、
代わりに扉の脇に提げた黄色い札もスチレンボードの安普請。
近いうちにその札も毀損するものと心配しています(笑)。

「八丁堀食堂」
中央区八丁堀3-22-13 [Map]電話番号非公開

column/03664