「饂飩はズルっといこう」カテゴリーアーカイブ

北野上七軒「ふた葉」でたぬきうどんお揚げとあんとおろし生姜のトリオがズルい

futaba上七軒、と聞けば真っ先に思い浮かべるのが、北野天満宮の菅原道真公の御歌を掲げた楼門脇の梅の花でも、天満宮の鳥居前で行列をつくる「とようけ茶屋」でもなく、軒と軒とが鍔競り合うような上七軒の路地に潜む廣東料理の店「糸仙」。
五つ団子の紅い提灯やきりっとした藍色の暖簾。
京都の中華料理の個性の片鱗を垣間見させてくれるようなお皿たち。
その「糸仙」へ向かう上七軒通りにもう一軒、ずっと気になる佇まいの店がありました。

久し振りに天満宮にお参りしてから境内の奥から横手に出る。futaba01東門を背にして二岐を右手に往けば、それが上七軒通り。
目当ての店は、過日と変わらぬ佇まいを魅せていました。

小上がり席にひとつだけ空いている卓を得て、
配膳口の上にずらっと並べ掛けられた品札を見上げます。futaba02京都でうどんなら、
祇をん「萬屋」の「ねぎうどん」に代表される、
九条葱のおうどんがいい。
ところがまだその時季(冬季)に至っておらず、
恐らくひっくり返っている品札が「ねぎうどん」のそれなのでしょう。

ならばお揚げさんで参りましょうかと、
改めて黒の品札の並びを見定める。futaba03届いたどんぶりには、
しっかりとしたあんの湖面が張られてる。
半透明のあんの下に刻んだお揚げの並びが窺えます。

京都で”たぬき”といえば、
“お揚げにあんかけ”であるらしい。futaba04futaba05甘辛く炊いたお揚げに、
片栗粉でとろみをつけた出汁が妖艶に滲みる。
そこへおろし生姜の辛味風味が色を挿す。
うどんそのものに特段の妙味はないものの、
この、お揚げとあんとおろし生姜のトリオは、
九条葱のおうどんに負けないズルさがあるのです。

京都北野、上七軒通りに京のうどんの店「ふた葉」がある。futaba06「おぼろ」に「のっぺい」、「けいらん」に「肉カレーうどん」。
「にしんそば」に「中華そば」までもが気になるけれど、
次回の機会があるならぜひやっぱり、
「ねぎうどん」をいただきとう御座います。

「ふた葉」
京都市上京区真盛町719 [Map] 075-461-4573
http://www.futaba-kami7ken.com/

column/03661

手打「大助うどん」で肉もりうどんに肉うどんキツネ入り武蔵野うどんの正しき風景

daisuke大泉学園のうどん店と云えば、まず思い浮かべるのが、今は手打饂飩「長谷川」と名乗る英気盛んな店。
「エン座長谷川」から今は”エン座”の冠を外して、自らの名のままにて自立している。
そんな「長谷川」の店先の様子を想像しつつ立っていたのは、同じ北口のバス停前。
ちょっと整備されて綺麗になった小さなロータリーから乗り込んだのは、福祉センター行きの西武バス。
大泉学園通りを北上して北園の信号を抜けたバスは、関越道の処で左折して高架に沿って進む。
道に沿ってさらに左折したところで降車ボタンを押しました。


駅からは離れた住宅地の一角に年季の入った暖簾が揺れる。daisuke01木造モルタルの民家の物干し場の下に、
後から急造で設えたような囲いがある。
履き込んだデニムのような暖簾の脇には、
風雨に鍛えた表札が、
手打「大助うどん」であることを示してる。

両脇にある券売機の上には檜の板で誂えた品札の列。daisuke02まずはやっぱり品書き筆頭の「肉うどん」でありましょう。

店内はいい味に少し飴色帯びていて、
初めてなのに懐かしい。daisuke03ギュウギュウになるでもなく、
八割方の客入りの状態を維持しながら、
客の顔立ちがどんどん入れ替わっていく。
行列をつくるでもなく、
まるで示し合せたかのように回転していく様子に、
飲食店のひとつの理想を見たような気になりました(笑)。

テーブルの間を行き交ってくれるのは、
すべてベテラン顔のオバサマたち。daisuke04渡したチケットの行方と厨房の湯気を眺めつつ、
待っていたところへバラ肉をたっぷり浮かべたつけ汁の椀と、
皿に盛った手打ちのうどんがやってきました。

うどんを眺めては、
うむうむ、そうそうと思わず膝を打つ。daisuke05こうして茶褐色を帯びたうどんが、
正統な武蔵野うどんの証のひとつ。
このうどんなんでこんなにくすんだ色してるのと、
訝ってはなりません(笑)。

割り箸でひっ掴んだうどんを無造作につけ汁に突っ込んで、
それでも矢鱈撥ねないようにすっと引き上げる。daisuke06出汁の旨みと醤油の風味に、
豚バラから滲む滋味とコクを一身に纏った、
うどんが口の廻りで躍る。
うむうむ、そうそう、武蔵野うどんはこうでなくっちゃいけません。
美味いなぁ、どうして今まで知らなかったのでありましょう。

日を改めてふたたび同じバスに乗り、
やってきました関越道脇の住宅地。daisuke07空いていたテーブルの真ん中の椅子に腰掛けると、
正面に使い込まれた洗面台がある。
その脇の壁に表情のある文字で書かれた、
「うどん」と題する詩が貼られてる。

例によって入口両脇にある券売機でポチっとしたのは、
「肉うどん・肉もり・あつもりキツネかタヌキ入り」のチケット。daisuke08もりうどんではなく、
温かいの!キツネ入りで!とお願いすると、
はいよとばかりにオバサマがチケットの角を折り曲げる。
ここを折り曲げるのは、
大方のお客さんが註文するであろうもりうどんでなくて、
温かいどんぶりのサインなのかもしれません。

なんだか仄々した気分になっているところへ、
お願いしていたどんぶりが湯気を上げてやってくる。daisuke09daisuke10これでスタンダードな中盛りなんだもんな、
豚バラ肉もプラスオンのお揚げも、
加減することなく載っていて嬉しい。
ナルトの一片にまた仄々だ(笑)。

手打ちのうどんは勿論、
農林61号の地粉を思わせる明快な茶褐色。daisuke11うどんの、粉そのものから引き出した滋味。
豚バラ肉との相性の良さは、
一度このコンビネーションを憶えたら、
決して欠かせないものに思える程なのであります。

関越道抜けてゆく大泉学園の住宅地に、
正統派武蔵野うどんを想う「大助うどん」がある。daisuke12武蔵野うどんの中心エリアと思しき、
東村山や小平地域からはやや離れた大泉に、
こんなにも正しき風景のお店があったとは、
今まで知らずに御免なさい。
お代を渡した割烹着のオバサマに、
大助さんは何処にと訊ねると、
厨房の奥を指差して、
あれ?いないわねぇ、だって(笑)。

「大助うどん」
練馬区西大泉3-27-23 [Map] 03-3922-3028

column/03655

武蔵野うどん専門店「とこ井」で農林61号全粒粉の本手打ち極太麺を具沢山肉汁で

tokoi例えば、国分寺駅北口の再開発で移転してなお活躍中の「国分寺 甚五郎」。
そしてその流れを汲む「東小金井 甚五郎」はその名の通り東小金井駅南口にある。
東小金井といえば、駅北側方向には、拘り求道系のご自宅手打ちうどん「へそまがり」がある。
ご自宅系といえば、国分寺駅から離れたご自宅うどん処「七」を思い出す。
駅からずっと離れたといえば、地粉らしい麺の色が印象的な高円寺肉汁うどん「夕虹」がある。
そんな風に中央線沿線にも武蔵野うどんのお店が散在しているのです。

久々に降り立ったのは、高円寺駅南口。
パルPALというアーケードを初めて歩いてから脇に抜け、
裏道をきょろきょろしながら南下する(笑)。
渋い居酒屋や小料理屋、はたまたアジアンな印象的な店々がみつかって、
なかなか愉しい界隈なのですね。tokoi01そんな裏道の一角に浮かぶ提灯に灯が入る。
提灯が示しているのは、そう、”肉汁うどん”。
その先には”武蔵野うどん”の幟がはためいています。

開店早々の店内に忍び入って、
入口脇の券売機の前に立ち、
勿論これだよねと品書き筆頭の「肉汁つけうどん」の券を買う。tokoi02tokoi03武骨さを備えたカウンターから厨房を覗くと、
大き目の羽釜がゆらゆらと湯気を上げていました。

ややって、お願いしていた「肉汁つけうどん」の膳が、
カウンター越しに届く。tokoi04それ相応に時間が掛かるのは、
極太麺を註文を受けてから茹で上げているから。
おウチで食べる武蔵野うどんであると、
茹で置きなら茹で置きなりに美味しくいただけるのですけどね。

手打ちうどんの定番になってきた”はじっ娘”も載った、
太いうどんは当然ながらの茶褐色。tokoi05埼玉県産の農林61号を数種類ブレンドしているという。
入手の難しくなりつつある農林61号をブレンドしているなんて!
目の前のうどんは、農林61号の全粒粉で打ったが故の表情を、
忌憚なくみせてくれています。
なんだか燻んだ色味で美味しくなさそうだと思うのは早計で、
漂白したような真っ白いうどんよりは断然滋味深いのであります。

お揚げも豚バラ肉もたっぷりのつけ汁がいい。tokoi06tokoi07極太が故のぐわぐわっとした歯応え。
すいとんのような、という例えも間違いでない量感もする。
高円寺「夕虹」の麺に近いかな。
もう少し細めの方が粉の旨味をテンポよく味わえるような気もします。

毎度お願いする「肉増量」に加えて、
「きざみ(油揚げ)」や「茄子の素揚げ」といった、
トッピングも用意されている。tokoi08素揚げした茄子も大好物。
「がっつりのせ」や「いっぱいのせ」は、
茄子をはじめ、どのトッピングにも適用されるものなのかな?

「ダブル汁」を註文すると、先に肉汁でいただいて、
後半は「カレー汁」でいただく流れになる。tokoi09うどんも「あつもり」や「やわらかめ」が出来るよう。
もしかしたら、最初は「やわらかめ」オーダーがよいかもしれません。

高円寺南口に剛毅な装いの武蔵野うどん専門店「とこ井」がある。tokoi10木造りの看板の隅に示された「庄司グループ」の「庄司」は、
埼玉は川島町にある本手打ちうどん店「庄司」のことであるらしい。
ぜひ永く続いて欲しいとなぁ思っていたら、
下北沢にも店を開いて盛業中のようですよ。

「とこ井」高円寺本店
杉並区高円寺南4-7-5 久万乃ビル1F [Map] 03-5913-8809
http://udon-tokoi.com/

column/03645

うどん「麺せい」で大津の琵琶湖の景色と外輪船と京阪の路面電車と鍋焼きうどん

mensei滋賀県大津市。
それが何処にあるかというと恐らく、琵琶湖沿岸の何処かにあるのだろうと朧気に推測する。
それじゃあかんと改めて地図を眺めれば然り、琵琶湖の南西に位置するのが大津市。
何気なく地図を退いてみると、京都からも程近い。
調べてみるとなんと、JR琵琶湖線快速で京都から9分の距離にあるのが、大津駅なのでありますね。

大津駅から琵琶湖方面に向かってだらだらと下っていくと、
浜大津の駅に出る。mensei01その先の広い空が琵琶湖のそれ。
穏やかな冬の日の湖面にハクチョウらしき水鳥が、
呑気に浮かんでいました。

そんな大津港マリーナには、
琵琶湖汽船によるクルージングルートがあるという。mensei02訪れた時間に接岸していたのが、
優美な姿の外輪船MICHIGAN号。
船上からは生演奏の音が聞こえてきます。

港を離れてすぐのところにあるのが浜大津駅。mensei03まるで車両基地のような駅舎から滑り出てきたのが、
京阪の石山坂本線の車輌。

そして、ギュルルンと90度の円弧を描いて坂道に向かうのが、
同じ京阪の京津線。mensei04mensei05西近江路という街道の坂道をスルスルっと上り往く4両編成。
やっぱり路面電車って、いいよね(笑)。
ただ、路面を走るのは浜大津からひとつめの駅、
上栄町の手前までのこと。
そして、その先ではなんと路面電車転じて地下鉄になるのだ。

ちょうどお昼時。mensei06京阪京津線がその道の真ん中を走る、
西近江路の坂の途中で見付けた暖簾のひとつ。
見上げた看板には、うどん「麺せい」とありました。

晴天なるも放射冷却で冷え込んだ日和だったので、
店頭のお品書きですぐに決まったメニューは、
本日のサービス麺「鍋焼きうどん定食」であります。mensei07海老天一本が載り、中央に玉子を落とした、
どこぞのサンプルであるかのように正しき表情の鍋焼きうどんだ。

箸にリフトしたうどんそのものはというと、
これもまた極々スタンダードな装いのもの。mensei08地粉やふすまの気配なしにどこまでも白く、
そして、細くも太くもない。
例えば讃岐のそれのような腰付きで迫る素振りを感じさせないのは、
鍋焼きという仕様が故のことなのか。
かといって、大阪うどん、博多うどんに思うやわやわでもない、
そんなおうどんで。
でもね、とっても温まって、ちょっと汗掻いてしまいました。

京阪京津線が路面を走る西近江路沿いに、うどん「麺せい」がある。mensei09今日もきっと、
窓越しに京阪の空色と黄色が過ぎる気配を、
誰も気にも留めることなく、
いつものうどんを啜っていることと思います。

「麺せい」
滋賀県大津市中央1-6-15 [Map] 077-522-8021

column/03640

地粉手打ちうどん「たべもの処 蔵」でつゆも麺も冷え切ったうどんにこりゃ酷い

kura小平駅の南側を走る都立狭山・境緑道。
のんびり散歩もよく似合うその緑道沿いにある、武蔵野うどんの店「指田屋」の女将さんに教えてもらったのが、その緑道の先にある「小平ふるさと村」でした。
小平の地がそもそも、玉川上水の開通に伴って開発が行われた新田村落であり、街道沿いに屋敷森に囲まれた農家が並び、その周囲に畑の広がる土地なのでありました。

そんな郷土の風土と文化を遺そうと、
設けられたのが「小平ふるさと村」。
小平ふるさと村では、
赤い円筒形ポストの建つ郵便局舎の奥にある旧き農家屋敷で、
小平糧うどんと称するうどんをいただけた。
それは、武蔵野手打ちうどん保存普及会会長にして、
“うどん博士”として知られた加藤有次さんが監修したうどん。
間違うことなき武蔵野うどんに秘かに感激したのをよく憶えています。

そして、街並みというか旧き良き建物たちを遺そうという、
そんな取り組みをしている施設が小金井公園の中にもあるらしい。
そして、そこにも武蔵野うどんの店があるらしいと知って、
足を運ぶ機会を窺っていました。

春先の或る週末のこと。
武蔵小金井駅から西武バスに乗って小金井公園へ。kura01kura02kura04広々とした公園内を横切っていくと、
木々の向うにSLのフォルムがみえる。
そして、芝生の連なりの先に、
歴史的建造物「旧光華殿」を改修したという建物が見えてきました。

総栂普請という造りの高橋是清邸の二階は、
是清の書斎や寝室として使われていたそう。kura05そこは、昭和11年の2・26事件の現場になった部屋だといいます。

場内には、強く懐かしさを誘う都電も電停にいたりする。kura06どうやら7500形であるらしいけれど、
それが正しいかとか、
このカナリアイエローが正当の塗装色であるかなどは、
グヤ父さんの見解を待ちたいところ(笑)。

その先のエリアに折れ入ると、
緑青に色付いた看板建築の建物の並ぶ街並みになる。kura07kura08正面にみえる大型の唐破風は、
「子宝湯」という千住にあった銭湯だという。

大開口の小寺醤油店の店先を眺めながらその奥へ進むと、
なんとはなしに見憶えのある暖簾が目に留まる。kura09kura10酒「鍵屋」。
あれ?ここに復元した居酒屋の建物があるってことは、
鶯谷の「鍵屋」がもうないってこと?!と急に動揺したりする。
もう10年も前に一度だけお邪魔したことのある、
根岸・下谷の居酒屋「鍵屋」は今もなお営業を続けている筈。
この建物は、1970年(昭和45年)頃の姿に復元したものだそうだけど、
するってぇと、現存する居酒屋「鍵屋」の建物については、
どう捉えておけばよいのでしょうね。

少しばかりモヤっとした気分になりながら、
踵を返して、園内東ゾーンの通りの真ん中辺りまで戻ってきた。
明治初期に創業した文具店「武居三省堂」の、
これまた看板建築の建物の並びに蔵風にくすんだ建物がある。kura11その二階にあるのが、
地粉手打ちうどんの店「たべもの処 蔵」だ。

金額からして量少な目の予感がしたので、
「武蔵野うどん」のチケットに「大盛り券」を添えて、
一番奥のテーブル席でしばしの待機です。

お品書きを改めて眺めると、
“冷たいうどん”の項に「武蔵野つけうどん」を含めて、
3種類のうどんが並ぶ。
“温かいうどん”の項には、
「武蔵野うどんかけ」を筆頭に7種類のうどんが並んでいます。

お姐さんがお待たせしましたと云いながら、
運んできてくれたお膳を眺める。kura12kura13地粉の色合いは余り感じさせない、
やや細身のうどんには、
成る程、手打ちらしい縒れがみられます。

小皿に載せた刻み葱や玉葱は、
すっかり水に晒したような、
辛味の抜けたもの。kura14それがしっかり冷えている。
これが”糧”だということであれば、
ほうれん草などの青みの野菜を少々、
添えて欲しいところ。

つけ汁には、武蔵野うどん定番の豚バラ肉どころか、
一切の具は、なし。

そんなつけ汁を注いだ器を手にした瞬間、
あれ?っと思う。kura15箸に載せたうどんをつけ汁に浸して、ひと啜り。

ああああああああ!
冷たい、冷た過ぎる!

なんもかもがさっきまで冷蔵庫に入っていたかのように、
キンキンに冷えている。
うどんが細めであることも相俟って、
なんだか冷麦を啜っている気分になる。

酷い、これは酷過ぎる。
誰がつけ汁を冷たいまま供することを思いついたのでしょうか。

お姐さんに、
これっていつもこうして冷たいまま?と訊くと、
なにも戸惑う様子もなく、ハイ、そうですけど、
との答えが返ってきた。
うどんは此処で打っている訳ではないですよね?
と続けて訊ねると、
ハイ、近くの方が打ってくれたものを運び込んで、
こちらで提供しています、と云う。
こんな提供の仕方を許している、
そんなうどん店は一体どこのお店なのだろうと、
更に訊ねると、それはお答えできないと云う。

ううむ。kura16「小平ふるさと村」で、
加藤有次さんが監修したうどんに感激した、
その反動も手伝って、
酷い落胆と妙な憤りに包まれてしまった、
たべもの処「蔵」でのひと時でありました。

都立小金井公園の江戸東京たてもの園に、
武蔵野うどんと称する手打ちうどんの「たべもの処 蔵」がある。kura17都内各所から移築し復元した味ある建物が並ぶ、
そんな園内にあって、
この「蔵」の入った建物は文化遺産でもなんでもなくて、
ただの蔵風建屋に過ぎないものらしい。
消防法あたりの法令への対処も必要なのだろうけど、
なんだかそこにも紛い物をみたような気分で、
とぼとぼと広い公園内をバス停へと戻り歩いたのでありました。
やれやれ。

「たべもの処 蔵」
東京都小金井市桜町3-7-1(都立小金井公園/江戸東京たてもの園内)
[Map] 042-387-3141  http://www.udonkura.com/

column/03618