「郷愁の武蔵野うどん」カテゴリーアーカイブ

手打ちうどん「豚や」で 粉ぶわわんの豚肉汁の黒うどん

butaya.jpg青梅街道沿いにうまい武蔵野うどんの店がある! ってことで上荻は荻窪警察署前の「豚や」に寄り道してみました。 白い暖簾を潜り、眼鏡のレンズを曇らせながら店内に入ると、10席のカウンターを囲むようにして左右に空席を待つひと達がみつかります。 人気の程が窺えて、なんだかわくわくしてきました。

「豚や」のうどんは、「豚肉汁うどん」の白と黒の二本柱。 黒は、しょうゆ味スープの黒うどんで、白は塩味スープの白うどん。 ご注文は勿論、より武蔵野うどんらしい、黒であります。 肉の量を1.5倍、2倍できるのも嬉しいサービス。 1.5倍でお願いします。

一見して判るうどんの褐色具合地粉チックな太めのうどんをわらわらと豚肉の浸っているつゆにつけ、啜ると、 ぶわわんと粉の風味が鼻腔を抜けてゆく。 あっちゃー、こいつぁー、うまいー。

豚バラ肉と粉味ふんぷんのうどんとの好相性。 武蔵野うどんの醍醐味をきっちり表現しています。 豚の脂がもっと下品に滑ってくれるとさらにいいかも。

ちょと残念だったのは、 スープ割りしてくれた出汁に昆布のエグ味がでてしまっていたことと、 空席待ちの順番管理が疎かなことかな。 いやいやでもでも、富士街道「エン座」に並ぶ、 武蔵野うどんの良店に出会えました。

口 関連記事:   武蔵野本手打うどん房「エン座」 でむほほーの季節の霙糧もり(過去記事)


「豚や」  杉並区上荻4-19-23 [Map] 03-6762-7665
column/02424

武蔵野本手打うどん房「エン座」で むほほーの季節の霙糧もり

enza.jpgまたまた美味しい武蔵野うどんを探し訪ねて、 石神井公園から柳沢へと抜ける富士街道の中程まで足を運んでみました。 透かし彫りの額に掠れた空色の文字は”○”に”座”。 辿り着いたのは、パッチワーク的色合いの暖簾も印象的な「エン座」さんです。 お昼時の店内は丁度満員。食べ終わったお客さんと入れ替わるように席に着きました。
早速、肉汁だという「季節の霙糧もり」をお願いすると、「お時間いただきます!」と姐さん。 生から茹で上げます、のサインだ。 貼紙によると、平日と土日で麺に使う小麦粉を変えていて、土日はまさに地粉の大泉・石神井片山産の「農林61号」で、平日が讃岐「木下製粉」直送+地場産「農林61号」の全粒粉だという。 食べ比べてもみたいけど、今日はまず地粉の、より武蔵野うどんらしい麺を啜れるってことだと、わくわくしてきた。 壁の「御挨拶」には、地域の風習に因んだ武蔵野うどんの素朴な魅力を伝え供したい旨が手書き文字で記されていて、好感です。 enza04.jpg ジジジとベルが鳴ると厨房から「オーーイ!」と大声が聞こえ、せっせと急ぎ手早く茹で上げをしている空気が伝わってくる。 そして、トルネードするように巻き捻られたうどんが量感を湛えてやってきました。 enza05.jpg なんとも深みのある艶ではありませんか。 中に一本、ほのかにピンクな麺が織り込んである。 赤紫蘇のエキスを挿した麺だそうで、なかなか乙であります。 引き上げたその麺を下ろす先は、 お約束の肉をはじめ、牛蒡や法蓮草、刻み葱などで具沢山。 enza06.jpgenza07.jpg むむ、むほ、むほほほほー(笑)。うまい、こいつぁ、うまひ。 麺のエッジがたおやかなに踊りながら口元を滑り、讃岐チックな力強さを携えつつも、地粉の発する風味をぐぐぐっと押し出してくる。 所謂麺のコシに重きをおかない素朴な仕立てが武蔵野うどんの従来だとすれば、「エン座」のうどんはその洗練形。 つけ汁も、もっと豚の脂がギトっとしててもいいけど、この麺にはこれでいいのかもしれないと思わせる。ううむ、やるもんだ。 添えられた大根おろしをたっぷり足すと、優しい辛味がまた啜る勢いを強くさせる。enza08.jpgそうそう、壁の貼紙には「地域の産物練馬大根を活かしたうどん」とも紹介されていて、きっと冬には練馬大根入りのうどんがいただけるンだね。enza09.jpg 秋冬のみとある温かい「田舎うどん」も気になるなぁと考えていたら、頭上に「地粉うどん完売」の貼紙がされた。 以降は平日仕様の全粒粉で営業を続行するという。 お代わりしちゃおうかな(笑)。enza02.jpg


「エン座」 練馬区石神井台8-22-1第一サンライフ105[Map] 03-3922-0408 http://www1.ocn.ne.jp/~chiyomom/enzaHP/
column/02389

手打うどん「福助」で 讃岐系白うどん武蔵野系田舎うどん合盛り

fukusuke.jpg随分と久しぶりに降り立った清瀬駅。炎天下を小金井街道に沿うように野火止用水路に向けて南下。 うへ~、暑っついね~。 目指すは「福助」といううどん屋さん。 店の前にたどり着くと、もう2時になろうとしているのに、空席を待っているヒトがいる。 うへ~、早く空調の効いたところに入りたいぃ。

「福助」は、讃岐の製粉工場で作られた上質な小麦粉で打つのだという「白うどん」と、 上州の地粉を使った褐色の「田舎うどん」との二刀流。 つまりは、讃岐系と武蔵野系の両刀遣いということになるね。

合い盛りも出来ます、ってことで、 量にして三玉の「ざるうどん」中盛りを白と田舎の合い盛りに。 つけ汁は、デフォルト無料の冷汁から、 ごま汁、みぞれ汁、肉汁、カレー汁と5種類から選べる。 基本、武蔵野うどんモードなので、選んだのは当然「肉汁」。 「かき揚げ」とこの日の日替わり天の「土佐紅いも」も添えてもらいましょう。

一人ひとりへの丁寧な接客が気持ちのいい女将さん。 「時間かかりますが、お待ちくださいね~」に、 はいはい、ごゆっくりどうぞ~な気分になる。 すっかり腹ペコなのにね(笑)。

さて、カウンター越しにお膳がやってきました。 ざるに合い盛りされたうどん。 右と左の違いが判りますでしょうか。

まず右手の讃岐系から。 讃岐にイメージする透明感がありツルンとして力強いコシのある感じとは微妙に違っていて、 武蔵野うどんの素朴さが織り込まれている風合いがする。 肉汁で啜っている所為なのかもしれません。

もう一方の左手武蔵野系は、 武蔵野うどんのイチオシ「小島屋」の地粉がしどけなく味わえる感じの路線ではなくて、 ちょっと味噌煮込みうどん的なゴワっとした食感が印象的だ。

土佐紅の天ぷらは、細長いフォルム。 パサつくことなく、しっとりとその甘さを楽しめます。

讃岐系「白うどん」と武蔵野系「田舎うどん」の食べ比べも出来ちゃう「福助」。 うどんに対する真摯な姿勢と心意気が感じられて居心地がいい。 ただ、二刀流がどっちつかずの結果を招いているきらいがある。 できれば両刀遣いを止めて、地場武蔵野うどんに注力して欲しいなぁと思います。

口 関連記事:   手打うどん「小島屋」


「福助」 清瀬市竹丘1-2-10 042-457-2929
column/02324

手打うどん「涼太郎」所沢店で 特製かまだし4L肉汁武蔵野うどん

ryotaro.jpg東村山の有名店「きくや」直営の武蔵野うどん店が所沢にもあると、実家に立ち寄るついでに寄ってみました。 東口から直進した先の三叉路の手前を左に折れた辺り。 表通りからは引っ込んだ住宅地の一軒は、知らずには通り過ぎてしまいそうな何気なさです。 暖簾には「涼太郎」と白抜き文字。 「きくや」直営、所沢店と左右に小さく記されています。
正午過ぎの店内は、いい具合に先客で賑わっていました。 カウンターの一番奥へ。 壁のお品書きには、「特製かまだしうどん」とあって、Lから6Lまでの値段が示されている。 “L”ってなあに?と思いつつオバチャンに訊ねると、男性陣は大体3Lか4Lあたりがちょうどいいボリューム、とのこと。 然らばと、4Lを「肉汁」、「のり」増しでお願いしました。 肉汁なくして、武蔵野うどんは語れないものね。 「おまちどうさまぁ」。 嬉しいてんこ盛りの薬味を豚バラ肉の浮かんだつけ汁に投入して、刻み海苔ごとワシとうどんを引っ掴んで啜り込みます。ryotaro01.jpg武蔵野系の中にあっては、粉の味わいが大人しい変わりに、シコッとした歯応えが返ってくるタイプのうどんだ。 讃岐うどんなどとはまったくもってベツモノと考えているので、べろ~んとしながらも漂白の少ない粉が香るような、もっと野卑なヤツの方が好みだな。 豚バラからもだらしない感じに脂が出ちゃっててもいいもんね。 東村山のお店にも、機会があれば行きたいな。 「涼太郎」 所沢市くすのき台3-14-4 [Map] 04-2993-8877
column/01777

地粉つけうどん「福福」で 肉つけうどん粉の味わいと豚ばら肉

fukufuku.jpg 角地に移転した「小諸そば」の跡がうどん屋さんになっていました。 立ち喰いではないようです。 店頭のサンプルが色が変わってしまっていて不安にさせますが、目星をつけて暖簾を潜ります。 そのターゲットは、ミニひれ串カツご飯付きの「肉つけうどん」。
少し茶色味を帯びた素朴なうどんに豚ばら肉を浮かべたつけ汁と、 予想通りのいわゆる武蔵野うどんだ。 食感が一番の魅力な讃岐とは違って、どちらかというと粉の味わいを直截に楽しめる。fukufuku01.jpgちょっとした郷愁も手伝って、これはこれで好きだな。 実は、もっとギラギラ脂を浮かべる安っぽい極薄切りの豚ばら肉の方が似合ったりするのですけどね。 「福福」 中央区八丁堀3-11-8 ニチト八丁堀ビル1F 03-3553-2929
column/01546