「イタめしスペイン南欧系」カテゴリーアーカイブ

COCINA「La Lonja del Mar」でご当地で再会のVIONTAとのひと時オリエンテ広場

今更ながらマドリードの地下鉄を復習してみる。
検索すると、マドリードの地下鉄の概要をも示す日本地下鉄協会なんていう一般社団法人のWebサイトを見つけたりして、そんなんあるんかと少々驚きます(笑)。
サイトの情報と記憶を照らすと、初めて降り立ったバラハス国際空港から市街地に向けて乗り込んだメトロは、8号線。
途中で10号線に乗り換えて、降車したのは確かTribunalという駅でした。
そこからフエンカラルFuencarral通りというstreetを目抜き通りのひとつと云えそうなグラン・ビアGran Vía通りに向けて南下する。
両側におよそ見知らぬブランドショップや様々な服飾店、飲食店が並ぶ通りを歩くのは愉しい。
そういえば、そんな中にMUJIの店舗もあったっけ。

思い立ったが吉日とばかりに、
予約の翌日に飛んだマドリードだったので、
お宿もまた直前のブッキング。お世話になったお宿は、
グラン・ビア通りから一本裏手の裏通り沿いのアパートメント。
ホテルではなく、勝手判らぬAirbnbによる民泊に腰が引けたものの、
訪れてみれば、なんだか素敵な住まいでありました。

ギシっと鳴りつつしっかりとした木張りの階段の真ん中を、
レトロなエレベーターが行き来する。木製の籠の扉も勿論木製で、
都度手動で閉める所作が新鮮だ。

部屋から十分広いバルコニーに臨む。爽やかな陽射しの下でいただく、
搾り立てのオレンジジュースや近くで買い求めたビールが、
とても美味しい。

ふたたびやってきたのが、
王立劇場テアトロ・レアルのお膝元。ポテサラが絶品の一軒に続いて寄ったのは、
マドリード王宮見渡すオリエンテOriente広場に面して、
Rを描く建物の角。

何気に凝った意匠のカウンターが奥へと続く。立ち上がりに貼り込んでいるのは、
明かりに煌くよな大振りなシェルモザイクだ。

そんなカウンターで見つけたのが、
緑を帯びた琥珀色したご存知「VIONTA」のボトル。そうだ、スペインのリアス式海岸が生んだ”海のワイン”だもの、
マドリードの店に置かれていてもなんの不思議もないものね。

魚介料理専用とも謳われる「VIONTA」の一杯にはと、
選んだのはオイルサーディンの綺麗なお皿。白桃のようなふっくらした仄香りと、
柔らかなミネラル感とが仲良く開く「VIONTA」を、
鰯の滋味がより美味しくしてくれました。

王立劇場テアトロ・レアルとオリエンテ広場とに接する角に、
COCINA「La Lonja del Mar」がある。Webサイトでは、
タパスや魚介料理を供する「LA MAR」「RAW BAR」、
そしてレストラン「LA LONJA」と、
三段階のステージで迎えると自己紹介している。
階段の先に居心地の良さそうなテーブル席があったのですね。

「LA LONJA」
Plaza de Oriente,6,28013 Madrid [Map] +34 915 413 333
http://www.lalonjadelmar.com/

column/03709

Restaurante「Asador Real」で極上のイベリコベジョータ王立劇場のある街角にて

asadorrealこれもまた初夏のおもひで。
旅先から急遽エアーを押さえて降り立ったのは、お初なるスペインの土地。
そういやどの辺りにと飛び立つ直前に調べたマドリードの位置はというと、それはなんとスペインのど真ん中。
バラハス空港は、正式には元首相の名に因んでアドルフォ・スアレス・マドリード=バラハス空港と呼ぶらしいと、後日知ることとなりました(笑)。

メトロに乗って市街地にやってきた。
青い空の下、カラッとした陽気が心地いい。asadorreal01ここが日常と思しきひと達と観光客らしきひと達が交差して、
朗らかに賑やかなストリートを漫ろに歩きます。

地元在住のSちゃんと合流して、
有名なる広場というプエルタ・デル・ソルへ。asadorreal02スペイン国道の起点(=0km)を示すプレートを踏ん付けて、
スペインの日本橋へやってきた来たぞと秘かに思います(笑)。

見上げたビルの屋上には、
シェリー酒ティオ・ペペTio Pepeのネオンサイン。asadorreal03沢山のひとが行き交う広場の路上には、
初めて目にする揚琴のような楽器の音色が響く。
これはなんという楽器だったかな。

プエルタ・デル・ソル広場を離れて、
マドリッドのランドマークのひとつ、
王立劇場テアトロ・レアルへやってきた。asadorreal04イサベル二世像の立つ広場から眺め遣る劇場の重量感。
この日は残念ながら公演のない日でありました。

正々堂々と裏口から闖入させてもらった、
劇場の偉容にまず絶句する。asadorreal05asadorreal06馬蹄形にRを描いた客席が、
1、2、3、4、5層も綺麗に重なって、高みへと抜ける。
荘厳にして優美。
舞台を正面に見据える、当然ながらの特等席の位置に、
真紅のドレープに囲んだ王室の、謂わば天覧席がある。
さぞ素敵な見晴らしなのでありましょう(笑)。

劇場の窓からは王宮を拝むことができる。asadorreal07王室にしてみればさしずめ、
ちょくちょく観劇するから庭先に劇場作ったんよ。
いいでしょ?っといったところでしょうか(笑)。

そんなテアトル・レアル前の広場からすぐの坂道の脇。
asadorreal08そこにお肉系レストラン「Asador Real」があるのです。

店先が坂道を見上げるテラスになっていて、
きっと外のテーブルが気持ちいい。asadorreal09asadorreal10店の中の様子も気になりつつ、隅のテーブルに居場所を得る。
常連Sちゃんのお陰で親密な歓迎をいただきます。

テアトル・レアルの壮観さと負けないくらい、
いやそれ以上に度肝を抜かれたのがこのイベリコの美味しさ旨さ。asadorreal11asadorreal12しっとりとして薫り高く、そして艶めかしくもある旨味。
じわじわと濁りなき旨味の余韻が表出してくる。
ひゃ~、本場のイベリコ・ベジョータ恐るべし!

イベリコを追っかけてテーブルに届いたのが、
キノコのガーリック焼き。asadorreal13焼き立ての匂いの素晴らしさ!
ポルチーニ様の肉厚キノコそのもの滋味が、
そのまんま炸裂して堪りません。
ワインも合うけど、シェリーなんかもきっといい。

テアトル・レアル前、イサベル二世広場近くに、
極上の生ハム供するお肉系レストラン「Asador Real」がある。asadorreal14それにしてもイベリコ・ベジョータ、旨かった。
土産にと包んでもらったそんな最高な生ハムをなんと、
帰国前の冷蔵庫に置き忘れるという、
大失態を犯したことは、内緒です(笑)。

「Asador Real」
Plaza de Isabel II, nº1 (Metro Opera) Madrid [Map] 91 547 11 11
http://www.asadorreal.com/

column/03707

トラットリア「ナポリハウス」でアマトリチャーナを食べてアマトリーチェを救おう

napolihouse世田谷区の南の隅に、九品仏川緑道と呼ぶ緑道がある。
九品仏川緑道は、奥沢の浄真寺(山号を九品仏)付近を水源として、自由が丘の南口付近を通り、大岡山の東工大付近で呑川に合流する九品仏川の暗渠の一部が、緑道として整備されたものだ。
自由が丘南口の緑道には、カフェや雑貨店、服飾店が面していて、ちょっと小洒落た雰囲気も醸してる。
いつの間にか一年間学んだ料理教室「魚菜学園」も緑道に入口が接していたことを思い出します。

そんな九品仏川緑道は、
東急が操車場の跡地に造った「トレインチ」の向かい側にも伸びている。napolihouse01napolihouse02ここでもその両側に何軒かの飲食店が並んでいて、
その中の一軒「ナポリハウス」にお邪魔します。

入口正面の厨房を左手に回り込むようにして、
案内された一番奥のテーブルに落ち着いて。napolihouse03「ポルチーニ茸のクリームリゾット」や、
「しまね和牛のタリアータ」などなどの文字が並んだ黒板を横目に、
ランチメニューに一応、目を通しました。

一応、としたのは最初からご註文を決めていたから。napolihouse04napolihouse05白のハウスワインをいただいて、
先行するサラダをお供に暫しの時間を過ごします。

やってきました「アマトリチャーナ」。napolihouse06napolihouse07玉葱とパンチェッタのトマトソースと副題にあるように、
炒めた玉葱の甘さと塩漬け豚バラ肉の旨味、
ペコリーノのコク味が一体となっていい感じだ。

そして、メニューの表題は、
“アマトリチャーナを食べて、アマトリーチェ救おう”。napolihouse08napolihouse09「アマトリーチェ」のお代から、
その大半を占める500円を、
イタリア中部地震への義援金に充てるという、
取り組みがなされているのだ。
東日本大震災に対して世界から支援の声が上がったように、
他所の災害を思い遣る気持ちだけでも持てたらいいなと思うところ。
laraちんTONちゃんとご一緒した夜と併せてもまだ2皿だけど、
些少ながらも”食べて叶う支援”に参画できた。
Webサイトによると既に、
義援金の1回目の払い込みを行ったようです。

閑静なる九品仏川緑道に面して、
トラットリア「ナポリハウス」自由が丘店がある。napolihouse10自由が丘で創業30年を数えるという古株のイタリアンは、
シェフが代わってもなお、盛業である模様。
“アマトリチャーナを食べて、アマトリーチェを救おう”が、
より多くの方々に支持され、続いてゆきますように。

「Napoli House」自由が丘店
目黒区自由が丘2-14-8 住吉ビル [Map] 03-3725-6489
http://napolihouse.net/

column/03702

Bistro「2538②」で4種ワイン野菜たっぷりポトフにカスレに牛ホホ肉赤ワイン煮込

2538日曜日というのはやっぱり、定休日にしている飲食店が多い。
キリスト教でいうところの安息日は土曜日を指すようで、その翌日の日曜日は礼拝を行う日であり、一般に休日であるとされてきている。
日本の官庁は、幾つかの法律により日曜日および土曜日・祝日等を休日と定められていて、民間企業においても日曜日が休日であると、一般には認識されている。
だから、休日の日曜日に飲食店がお休みしていても当然といえば当然のことなのだ。
そんなことを今更のように考えてみると逆に、休日の日曜日に営業している飲食店が実に多いことに気が付く。
土曜日よりは圧倒的に選択肢が狭まるのも事実だけれど、日曜日に営ってくれているお店にはちょこっと感謝しなければなりません。

北千住は荒川の堤防際に建つ学びピア21では、
七階にあるレストランさくらのバルコニーが素晴らしい。
恒例の講座からの打ち上げに絶好のロケーションなのだけど、
その日に限って貸切されてしまっていて、残念無念。
已むなく打ち上げの店を探しつつ、
北千住駅方面へと漫ろ歩きしたのでありました。

いつぞやの牛串煮込み「藤や」はまだしも、
そのお向かいの有名店「徳多和良」は立ち呑みの店で団体さまお断り。
居酒屋「大はし」は勿論のこと「千住の永見」も日曜はお休みだ。
どうしてこう、居酒屋みたいなところしか知らないのだろう(笑)と、
苦笑いしながらサンロードという裏通りを歩いていたら、
横張りした板の空色が印象的な店のファサードに立ち止まる。
駅前の路地でも見たような気もする記号は「2538」。
ここなんか、いいのじゃないでしょか。

そんなこんなで、開店直後の店の二階に上がり込む。
253801女性受けもしそうな、どこか可愛らしいインテリア。
その隅っこのテーブルを囲みました。

グラスワインの4種セットなんて嬉しいタイトルを目に留めて、
早速白ワインで註文してみるい。253802説明によれば、仏蘭西の「フラマン」に、
西班牙の「ファウスティーノ7世」。
ブルゴーニュのシャルドネ「レ・ロジェ」に日替わりのもう品。
地域も葡萄品種もあれこれ異なるグラスを愉しめて、
グラスの凸凹変化もまた一興。
それで楽しくなってくるのは酔った所為(笑)?

俎板お皿に一緒盛りしてくれたのは、
「お肉の前菜盛り合わせ」。253803253804「パテ・ド・カンパーニュ」や「鶏白レバーパテ」「豚のリエット」、
生ハムや自家製ピクルスなんかの上に、
炙ったバゲットが被さるように載っている。
当然のようにワインが似合うお皿に、
これだけでいっか!みたない気分なってきます(笑)。

奥の壁に提げられた黒板を見上げると、
その筆頭にあったのが、この日のキッシュのご案内。253805253806今日のお題は、ほうれん草ズッキーニ。
うんうん、ジャガイモの甘さも、
ズッキーニの歯触りも悪くない。
そして勿論、グラスのワインがよく似合う。

2583(ニコミヤ)っつーくらいだからやっぱり、
煮込み料理をいただきましょうとお願いしていたお皿のひとつが、
2538オリジナルの「野菜たっぷりポトフ」。253807トマト風味のスープとしているところが特徴で、
煮込んでくたっとなった野菜と歯触りを残した野菜とが協演してる。
エキス滲むスープはスープで美味しくて、
ほろっとしたお肉はお肉であっさりといただけます。

煮込み料理5品のうちのもうひと品が、
ご存知「カスレ」。253808ソーセージ、塩豚と白インゲン豆の煮込みと副題があるように、
熱々のお皿目一杯に腸詰や豚の肉塊なぞが詰まっていて、
隙間を白隠元豆が埋めています。
太いソーセージを引っ張り出してから、
お豆がメインよとばかりに摘んではワインのグラスを傾けます。

ワイン吞み切っちゃったのでどうしようと悩んで、
選んでみたのが「シロックハイボール」。253809「シロック」というのは、葡萄でつくられたウォッカであるという。
ブランデーともグラッパともちょと違う葡萄の蒸溜酒であるらしい。
云われてみれば、葡萄の香りがするような柑橘の風味がするような。
あれ?でも、なかなか強いのかも(笑)。

そしてそして、煮込み屋名物と謳うは、
「牛ホホ肉の赤ワイン煮込み」。253810それはもう、期待通りの柔らかさと、
赤ワインやブイヨンの旨味を煮含んだ艶やかなコク味。
ハイ、赤ワインを貰いましょうね。

北千住の裏通り、サンロードの中程に、
煮込み料理を軸に据えたビストロ「2538②」がある。253813駅前の丸井の前から宿場通りに抜ける路地にあるのが、
北千住ワイン酒場・ビストロ「2538」で、
宿場町通り沿いのビル二階にあるのがItalian Bar「2538」。
そして、当のBistro「2538②」はその後、
和牛肉バル「2538」と変化を遂げているらしい。
黒毛和牛を一頭買いしての、
より肉々しい店になっている模様です。

「2538②」
足立区千住4-19-16 [Map] 03-3870-5600
http://www.c-second.com/

column/03678

Trattoria「Locanda」で隅田川の桜並木と於岩稲荷の桜の木もっちり春めく生パスタ

locanda今年東京に桜の満開が宣言されたのは、年度末たる3月31日のこと。
別に宣言を確かめるまでもなく、桜の枝々が「いまヨ!」とばかりに華開いているのは、都内の其処此処で目に留めることが出来る日がやってきた。
相応に年季の入ってきた呑兵衛仲間と集う葛西臨海公園でのお花見宴会も恒例の最たるものなのだけど、天気のいい日を見計らって新川の隅田川土手にふらふらっと足を向けるのもまた、恒例になっています。

穏やかな陽射しの下、
土手の斜面やベンチに腰掛けてお弁当を広げるひと達がいる。locanda01並木の桜の花弁の向こうの水面を、
水上バスが滑るように下っていきます。

土手に面した住友ツインビル近くの裏道に、
ひっそりとした神社があって、
その境内と思しきところにも立派な桜の木が、
桜色の華やぎを放ってた。locanda02お参りしてから気がついたのだけど(笑)、
その神社の名は、於岩稲荷田宮神社。

こんなところにも、
あの「四谷怪談」のお岩さんを祀る神社があるなんて、
知らなかったなぁ。
そんなことを思いつつ、
その先を眺めてみつけた空席待ちのひと影。
看板が、Trattoria「Locanda」とその名を告げていました。

一席だけ空いていた窓辺のカウンター席へ。
お願いした本日のランチパスタは、
「桜海老と春キャベツのペペロンチーノ」。locanda03土手で眺めた光景にも通じてしまいそうな、
如何にも春めいたタイトル通りの朗らかなお皿に、
なんだか妙に和んでしまいます(笑)。

ただ、意外(といっては失礼か)だったのは、
中太の生パスタの食感や風味が魅力的だったこと。locanda04ソースをたんまりと纏って汁っぽくなく、
ありきたりの言い回しだけれど、
このもっちりしてしつこくない生パスタに、
しっかりとファンがついているのがよく判ります。

裏を返すように訪ねて今度は、
厨房を眺める方のカウンター席へ。locanda05レジ脇の状差しの一枚を手にとると、
そこには一ヶ月間のランチメニューが一堂に紹介されている。
成る程、月間メニューと基本メニューに加えて、
ディリーな組み合わせ5種類を曜日をずらして回すことで、
安定したバリエーション対応をしつつ、
季節に応じた変化をつけていこうとしているのですね。

ご註文は「粗挽きミートソース」。locanda06locanda07ラグーソース、なんて云わないところがなんかいい(笑)。
そしてここでも、もっちりとして味わいのある麺が威力を発揮。
やっぱりの混雑の理由は、
近くに巨大オフィスビルがあるからだけではないみたい。

ふたたび於岩稲荷田宮神社に寄り道したら、
たった数日で随分と桜が散って絨毯のようになっていた。locanda08この散り際の儚さもまた桜の花の魅力なのであります。

新川は隅田川の土手近く、
住友ツインタワーの足許にTrattoria「Locanda(ロカンダ)」がある。locanda09“Locanda”というのは”旅館”というような意味だけど、
こちらでは”寛げる空間”という意味合いからそう名付けたのだそう。
きっと夜の部でも気の置けない感じで、
心地よく過ごせるのじゃないかなぁ。

「Locanda」
中央区新川2丁目25-10 [Map] 03-5542-0216
http://www.farm-to-table.jp/

column/03667