「インタなレストラン世界」カテゴリーアーカイブ

「Hard Rock Cafe 東京」で STONES BARはあのシンボルが目印

hrc_tokyo.jpg六本木の「Hard Rock Cafe」と聞けば、 デジャヴュのようにロアビルを思い出す。 ロアビルの横から裏手に回り込むように往くとその先にでっかいエレキギターのオブジェが見えてくる。 その光景をまた妙に憶えているのです。 夜の六本木を徘徊するのは、元々得意ではなかったけれど、「Hard Rock Cafe」は、どこかノスタルジックな感慨を抱かせてくれるところです。

思い出すまま、ロアビルの横を折れるとやっぱり、 その先にエレキのオブジェが見つかって。hrc_tokyo01.jpg店の周辺に関係者らしき人影が多いのは、 リニューアルオープンの前夜祭が開かれようとしているから。 改めて見上げる巨大なエレキギターは、レスポールを模したものだと分かる。 そうか、そうだったのか。

「Hard Rock Cafe」が日本にやってきたのは、1983年のことだという。 ということは、六本木の店を何度か訪れたのは、 「Hard Rock Cafe」が日本に初めてやってきてからそう間もない頃のことだったことになる。 日記を振り返れば、 サイパンの「Hard Rock Cafe」を訪れてからももう10年近くが過ぎている。 ああ、思えば遠くに来たもんだ(笑)。 きっとこんな風に懐かしく思うご同輩も少なくないのだと思います。

早速カウンターに向き合うと、バックバーに見慣れないボトルが並ぶ。hrc_tokyo02.jpg並んだ舌ベロマークは、”Lips & Tongue”。 えー、パクっちゃマズいんじゃないのー?と思った貴方、 それがある意味正しい反応かもしれません(笑)。 サントリーがあっちゃこちゃからアプローチして、 あのローリングストーンズからなんとか使用許諾を得たという”Lips & Tongue”。

そんな”Lips & Tongue”を堂々シンボルに掲げて新発売となるのが、 目の前に並んだ「STONES BAR」。hrc_tokyo03.jpg今宵は、サントリー「ストーンズバーSTONES BAR」の発売前夜でもあるのです。

並んだ瓶の表情からも分かるように、「STONES BAR」は今のところシリーズ3種類。 まず手にとったのは、”クリアテイスト”と示したアメリカングリーンのボトル。 仲間たちと瓶の腰の辺りをチンとぶつける乾杯に、 若かりし頃のあの日が彷彿とするようです(笑)。

グリーンのボトル、「STONES BAR “ROLLING HOP”」は、 示した通りのクリアな呑み口で迫るビール系。hrc_tokyo04.jpg苦味を利かせた路線ではなく、柑橘芳るホップが爽やかに。 覗き込んだ瓶の中身もクリアな煌きだ(笑)。

お気に入りな「STONES BAR」が、”CITRUS HIGHBALL”。hrc_tokyo06.jpgレモンとライムのリキュールが柔らかな陽射しのような風味で包むんだ。

「Hard Rock Cafe」といえば、出自でもあるハンバーガー。hrc_tokyo05.jpg旗を掲げれば、まさにフォトジェニック。 軽妙なバンズとずっしりとしたパテ。 うん、これからもずっと「Hard Rock Cafe」の定番アイテムであり続けるのだろうね。

バンドのライブが始まったところで、栓を抜いたのが、 「STONES BAR “ROLLING GOLD”」。hrc_tokyo07.jpg“エナジーテイスト”と示されているように、栄養ドリンクチックな風味の後ろにジンが香る。 熟練ベーシストが刻むグルーブに全身がノッてくるのは、 “ROLLING GOLD” の所為でもあるのかもしれません(笑)。

訪れた大物アーティスト数知れず、 およそ30年の時を積んでリニューアルした「Hard Rock Cafe 東京」hrc_tokyo08.jpg外壁彩り演出する3Dプロジェクションマッピングが、 ロアビルの横からも目を惹くのも話題のひとつです。

口 関連サイト:   「STONES BARが飲めるお店」は、コチラ   「STONES BAR」ブランドサイトは、コチラ

口 関連記事:   Restaurant & Bar「Hard Rock Cafe」で エルビスとステーキと(03年03月)


「Hard Rock Cafe 東京」 港区六本木5-4-20 [Map] 03-3408-7018 http://www.hardrockjapan.com/
column/03281

ペルシャ料理「BiBi Sakineh」でキャバブにホレシゴルメサブジに

bibisakineh.jpg環七が新幹線や横須賀線のガードを潜る辺り。 何度もお世話になっているらぁめん「醤道」の隣にずっと気になる佇まいのお店がありました。 同じマンションの一階を占める、その並びには「つけ麺大王」があって、つまりはラーメン店に挟まれた状態のテナント。 間口の両脇には、ギリシャ彫刻だかローマ彫刻だかの柱を配して、なんとなくあちら方面の雰囲気を醸し出しています。
頭上に示す看板の特異な描写も気になるところ。bibisakineh01.jpgコック帽のオジサンがトマトを幾つも積み上げてほくそ笑み、 その脇で寸胴に浸かった子供がぶかぶかなコック帽を被ってニッコリしてる。 店頭のメニューを覗くに、ペルシャ料理のお店であることが窺えます。 床タイルは白黒のチェックで、椅子も白黒の牛さん柄。 壁際の水パイプに彫刻。bibisakineh02.jpg厨房寄りの床の一部は硝子張りになっていて、マンドリンや壷、大振りの貝やワインボトルなんかが飾られている。 店主みずからがインテリアを手掛けたという店内は、なんだか不思議な空間を生んでいます。 でも、意外と居心地は悪くない(笑)。

大きな躯体に載せたひと懐っこい表情で、軽いノリの日本語を喋る店の主人はイラン人。 日本に来てもう20年近くなるのだそう。 bibisakineh03.jpg 「本格的ペルシャ料理」とあるメニューから、どれでも出来るの?と訊くと、これとかそれとか煮込んだ料理の幾つかはランチではデキナイノヨ~、と仰る。 えー?そうなの~?と応えて、ケバブの仲間「キャバブ バーグ」をお願いしました。 白ワインのグラスもついでにね。 サラダいる?とこれまた軽いノリで訊かれたので頷くと(笑)、 やってきたのは、胡瓜やトマトなどを賽の目に刻んでサラダオイル系のドレッシングで和えたヤツ。bibisakineh04.jpg塩と酸味がちょっと強いけど、口開きには悪くない。 なんだか野菜を沢山摂れた気になってくる。

ケバブというと、塊りから削いでいただくドネルケバブを思ったりもするけど、 「キャバブ バーグ」は、ひょろっとしたフォルムからも判るように、 つまりはラムブロック肉の串焼きだ。bibisakineh05.jpg 漬け込んだハーブの香りとラム肉の香りとが焼いた香ばしさと伴って味蕾を擽ります。 bibisakineh06.jpg bibisakineh07.jpgbibisakineh08.jpg 焼いたトマトやポテトフライ、ピクルスなんかが付け合せ。 その皿をおかずにと添えてもらったのが、「ライス」。 ライスといってもそれは、如何にもな長粒米。 ターメリックで炊いた黄色と白のコントラスト。bibisakineh09.jpg大層美しいのだけれど、ジャポニカ米を食べ慣れている身には、 ぱっさぱさの食感でもそもそする中に甘さを見つける感じ。 添えてくれていたバターに追加をもらって、 溶かしつつ和えつつするといい具合になってきます。 でも、ケバブと異国ライスのランチは、気分も変わっていいよね。 bibisakineh10.jpg 別の週末ランチには、 13種類のドライ野菜を空輸、戻して煮込んだという「ホレシ ゴルメ サブジ」を。 ホレシ、は煮物のことだ。 ミントなんぞに赤大豆、ラム肉。bibisakineh11.jpgドライ野菜と訊いて、なるほどなぁとお皿の表情を凝視していると、 だんだん茶殻をスープにしちゃったようにも見えてくる(笑)。 うんうん、面白いなぁと店主に告げつつ、スプーンを動かします。 おお。 食べた最初の食感も茶殻のスープみたいだ(笑)。bibisakineh12.jpg芝生のような風味が、じっくり味わううちに複雑な風味の折り重なりであることが判ってくる。 なんか、レモングラスのような風味を覚えたり。 調理前の乾燥野菜のミックスを見せてくれたけど、 パセリとか西洋ねぎとかコリアンダー、フェネグリークの葉なんかが入っているらしい。 これも定番なペルシャ料理だそうで、繰り返し食べるうちに嵌りそうな予感もいたします。

開け放ったドアの向こうから、通りがかりの子供が発する声が聞こえてきました。 この看板こどもが鍋に入っちゃってる〜、と。 そこで、改めてお喋り好きな店主に看板の意味合いを訊ねてみました。 bibisakineh14.jpgその応えはひとつに、トマトを積み上げたオジサンの写真はトマト料理が多いのです、ということ。 そして、ラーメンはあまり難しい料理じゃなく、子供でもできると、それよりもココの料理は優れているのです、と云いたいらしい。 多分に両隣をラーメン店に挟まれた立地を気に掛けての考えだけど、そんなことを堂々と云われては、世のラーメンフリークに怒涛の非難を浴びるに違いない。 ラーメンの深みをまったく判ってないようなので、では一体何軒の何杯のラーメンを食べたのかを問うと、それとは違う事柄をわーっと喋る。 旅先のラーメン店の厨房で、ちょい足ししたスープを褒められた顛末とか。 仕方がないので、主だったラーメン店へ連れまわしてやるから覚悟しろ!と云ってやる。 すると、それじゃ、貸し切りでベリーダンサーを呼んであげるよ、と(笑)。

そんなこんなで、なんども通ったペルシャ料理の店「BiBi Sakineh(ビービー・サキネ)」。bibisakineh13.jpg店主に貰った名刺に驚いて訊くと、何度かお世話になっている長原商店街の洋服直しの店の経営者でもあるという。 その洋服直しの店は、隣家からの火事で焼けてしまい、移転することに。 移転先へと革コートの直しをお願いしにいくと、当の店主が座っていました。 おお、社長!ちょっとご無沙汰!と握手をしながら、馬込のお店にいなくていいの?と訊くと、 これまたびっくりの返事を聞くことに。 店、ヤメチャッタよ。 元々ひと通りの多いところではないし、このところの内食傾向などなど影響もあってか、来客が落ちたらしい。 ああ、なんだかとっても残念。 夜にも行っとくんだったな、もっと別のメニューも試しておくんだったな。 口 関連記事:   らぁめん「醤道」で 醤屋の名残りと進化を示す三本立て道・金・白(09年04月)


「BiBi Sakineh」 大田区南馬込1-10-5 1F [Map] 03-6303-8919 [閉店]
column/03135

「GRAND CENTRAL OYSTER BAR」品川で カキたま丼牡蠣フライ

gcoyster.jpgちょっとした研修で品川駅港南口。 お昼どきとなれば以前は、お向かいのインターシティにある四川料理「旭龍門」で、土鍋入りの「正宗担々麺」なんぞをいただいた覚えがある。 でも今日の気分は中華じゃないよなぁとぐるっと思案して気がついたのは、灯台下暗し。 牡蠣料理のあの店が宿題のままだったことを。
駅方向へアトレまで戻って、DEAN & DELUCAの脇から4階へ。 レストランフロアの奥で迎えてくれるのは、 パステルカラー6色に塗り分けた「OYSTER」の文字。 NY発の牡蠣レストラン「Grand Central Oyster Bar & Restaurant」だ。 ゆったりしたフロアには、オレンジ色の背凭れとギンガムチェックに映るクロスで覆ったテーブルが並ぶ。gcoyster01.jpgドーム型の天井はよく見るとタイルで化粧してある。 この天井も含めたインテリアはNY本店の意匠をほぼそのままもってきたものらしい。 そのあたりは、NY本店にも訪れたことのあるロレンスさんの記事に詳しいぞ。 gcoyster02.jpg 案内されたテーブルで眺めるランチメニューには意外にも、全7品のうち牡蠣メニューは2品のみ。 「オイスタープラッター(生牡蠣の盛り合わせ)」と「ランチビール」をいただいちゃいたい気もするものの(笑)、そうすると午後からの研修で間違いなく寝る羽目になるねと自重する。 「広島産 カキたま丼」を選んでみました。 gcoyster03.jpg 逆さにしても大丈夫?なんて考えそうな、やけにどろんとしたトマトとオニオンのスープを平らげたところに、ドンブリが到着。gcoyster04.jpgその名の通り、つまりは牡蠣の玉子とじ丼なのだけど、玉子が炒り玉子的なところまで火が通っている。 それは牡蠣だからなのか、ただそふいふ仕立てなのか、たまたまそうなっちゃったのか。 例えば、牡蠣の身に焼き目をつけてから、さっととろとろに玉子でとじたりした方がきっと美味しいのに、などと思ってしまうのでありました。


平日の昼時にまたまた品川にいる機会があったので、今度はフライをいただこうとアトレ4階を訪ねる。 ひとり客となれば、案内されるのは左手のカウンター。 目の前には、ステンレスのトレーが幾つも並んでいて、AKKESHIとかKUJUKUSHIMAとかKAKIEMONとかAKOHといった産地ブランドのメモが貼ってある。gcoyster05.jpgなるほど、生牡蠣の盛り合わせを注文するとここで殻を開けてくれるンだね。 gcoyster06.jpg 受け取った丸いプレートには、牡蠣フライが定番の5つの「牡蠣フライ御膳」。 重なることなく、ほぼ均等の間隔で並んでいます。 小振りながらコロンと肉厚の牡蠣は確か、ドンブリに同じく広島産。 粗めのパン粉で包んだフライをそっと齧れば、如何にもフレッシュな印象の牡蠣エキスがじゅんと滲む。gcoyster07.jpg小振りゆえ、しっかり堪能する感じにはならないけれど、澄んだ旨みがちゃんと伝わる牡蠣フライだ。 何気なくみた幕板の貼紙には、「オイスターシチュー」「オイスターパンロースト」なんて文字がある。 夜メニューを届けてもらって眺めれば、「フライドオイスターNYスタイル」なんてのもあって、どこがどうNYスタイルなのか気になるし、グラタン的「オイスターロックフェラー」も勿論外せない。 「オイスターキルパトリック」なんて初めて目にしたフレーズだ。


ここ品川店が、「グランド・セントラル・オイスター・バー&レストラン」の世界2号店で、丸の内が3号店。gcoyster08.jpgWebサイトには、ニューヨーク・マンハッタンの玄関口”グランド・セントラル・ステーション”の駅構内に1913年に創業、とある。 なるほど、世界の要衝マンハッタンのターミナルの名をそのまま冠していると知るだけで、その歴史と知名度が窺えようものですね。


「GRAND CENTRAL OYSTER BAR & RESTAURNAST」品川店 港区港南2-18-1 アトレ品川4F[Map] 03-6717-0932 http://www.oysterbartokyo.com/
column/02955

オランダ家庭料理「アウデ・カース」で トマトスープドイツェステーキ

oudekaas.jpg御堂筋が堂島川を渡る、大江橋。 その橋の袂に建つ交番の脇を裁判所方向に入ったところに、ずっと気になっている店がある。 店の名を「アウデ・カース」。 ありそでなさそな、 オランダ家庭料理を謳う店です。
oudekaas01.jpg深紅に塗り上げた扉の脇に、ワインボトルを突っ込んだ木箱があって、そこに立て掛けた黒板が日替わりのランチメニューを示しています。 お店のフロアは、そのドアからやや急な階段を上がった二階にある。 カウンターの隅にお邪魔です。 右手を振り返り、テーブル席の向こうを明るくしているのは、 堂島川の川面を照らす日差し。oudekaas02.jpg特別綺麗な景色ではないけれど、窓際のテーブルは、川面を眺める情緒が多少はありそうだ。 oudekaas03.jpg左手の窓の下には、様々な銘柄のビールが冷やしてあって、それぞれ用のビールグラスが出番を待っている。 これから仕事でなければ、間違いなく呑んでるね(笑)。 お願いしたのは、 この日のランチの「ドイツェ(ハンバーグ)ステーキとジャガイモパン」。 スープにコーヒーもつけてもらいます。 トマトのスープが何気なくも旨い。oudekaas04.jpg澄んで丸い酸味が心地よく、トマトの香気に富んだ仄甘さが追い掛ける。 貫禄のあるコックコートは伊達じゃないぞと素直に思う。 その主は、パッドに用意していたハンバーグをフライパンの上に載せ、隣のレンジでソテーしているジャガイモの様子をチェックする。 オーブンで温めたパンと一緒にハンバーグのお皿がやってきました。oudekaas05.jpg ナツメグらしきスパイスの香りとともに、赤身肉の旨みが真っ直ぐに。oudekaas06.jpg脂のジューシーさに頼らない、熟練の手腕を思います。 oudekaas07.jpg焦げ色をつけたジャガイモも素朴にイケるのだ。 メニューをみると、「スタンポットStamppot」というマッシュポテトの料理もオランダを代表するものらしいことが伺える。 毟り齧ったパンも「じゃがいもパン」なんだね。 そして、計62種類あるという「パンネンクーケンPannenkoeken」は、つまりはパンケーキ。 ベーコン、ゴーダチーズ、玉葱なんかを組み合わせたトッピングでもいいし、林檎、バナナ、ラム酒漬けレーズンなんかでデザートチックにしてもいい、ということらしい。 なんだか、とっても女子にウケそうだよね。

オランダ国旗、紅いテントに風車のイラストが目印の「アウデ・カースOudeKaas」は、1996年のオープン。oudekaas08.jpg今度は、夜の部にお邪魔して、19種類揃えているというビールやワインのグラスを片手に、「スタンポット」「パンネンクーケン」をはじめとするオランダ料理の愉しさを教わりたいな。


「OUDE KAAS」 大阪市北区西天満2-5-6[Map] 06-6361-3292 http://restaurant.gr.jp/oudekaas/
column/02951 @1,000-

ブラジル・フランス料理「コロンボ」で シュラスコとパルミットと

colombo.jpg商店街を通るたびに気になっていた赤い看板。 何故ってそこには、ブラジル料理そしてフランス料理と、なんの衒いもなく地域を違えた二つの料理ジャンルの名が記されているから。 メニューには、ブラジル料理のページとフレンチのページが分かれていて、「今日の気分はブラジル!」とか云いながらそこを捲る感じなのかな、なんて。 雑居ビルの階段を上がり、狭い通路奥の扉を開きます。
店内は扉から受ける印象と違って、古びた調度を丁寧に磨いてシックに保った感じ。colombo01.jpgこじんまり感がいい。 実は、この日の目当ては「かきフライ」だったのだけど、そうお願いすると「あ、あれ?すいません、今日できないンです」とマダムが仰る。 「かきフライ」はブラジル仕立てか、フレンチ仕立てか、なんてところまでは思ってないものの、もしや個性的な牡蠣フライがいただけるンではないかと、仄かな期待を抱いていたので、うーん、残念であります。 ではと、路線を変えて、「コロンボ」さんの代表的なものと思われるメニューをいただきましょう。 「肉料理」の項の筆頭にあるのが、ブラジル料理「シュラスコ」。 大180g中130g小80gと3種のサイズがあって、小ではきっと物足らないよねお母さん(笑)ということで、中でお願いします。 お皿をいただいた最初の感想は、あれ?大根おろし? よく見ると、ミディアムでお願いしたステーキにたっぷりと載っているのは、玉葱の微塵切り。colombo02.jpg赤・黄・緑のパプリカを彩りに、酸味の利いたドレッシング仕立てになっている。 肉片からなるべく零れ落ちないように口へ運ぶ。 すると、ステーキのひと切れひと切れが意外なほどすっすと軽快にお腹に収まっていく。colombo03.jpgなるほど、玉葱の仄かな辛味と添えた酸味とが利いているのだね。 colombo04.jpg野菜もたーんと食べたいと思ったら、それならということで「椰子の新芽のサラダ」。 パルミット、うーん、それは恐らく食べたことがない。 どんなかなぁと運ばれてくるお皿の上をじっとみると、なにやらアスパラガスのような、白いスティック状のモノに斜めに包丁が入れられている。colombo05.jpg湯掻いたアスパラガスのしゃくっとした歯触りと違うし、ふにゃんとした缶詰アスパラのものともまた違う。しゃんとした輪郭がありながら、柔らかく歯の先を受け止め、筍の若芽のようなポキポキした表情も一瞬みせる。 あ、石垣で食べた、アダンの新芽に似てるかも。 料理修行で、南米、欧州、アフリカ、豪州を回り、ブラジルの日本大使館シェフの経験もある方が店主だという「コロンボ」。 壁に飾られた幾つものコインは、それを物語っているのかな。colombo06.jpg colombo07.jpgメニューには、「タンシチュー」「ビーフストロガノフ」「チキンソテー」「ポークしょうが焼き」「ビーフカツ」「ワカサギフライ」、「グラタン」に「カレー」。 どれがフレンチでどれがブラジリアンかなんてひとまず置いといて、あれこれいただいちゃうのが得策のようです。 それにしても、何故に「コロンボ」なんだろね。 口関連記事:島料理「あだん亭」で ピパーズあだんイラブチャてびちウムズナー(08年07月) 「コロンボ」 品川区中延5-7-4 魚染ビル2F [Map] 03-3785-3385
column/02736 @2,300-