「ふれんち独逸オーストリア」カテゴリーアーカイブ

「KOHLMAYR’S GAISBERG SPITZ」で山頂ブランチ眼前の超絶大パノラマにああ凄い

kohlmayrs雨が多いと云われるザルツブルク。
でも、スカッと晴れ渡る日も勿論あって、湿度の低い気候と相俟って、とても気持ちよく過ごすことの出来る日も少なくない。
凍て付く冬が弛み始めると同時に一斉に木々の新芽が芽吹き始め、くすんだ印象だったミラベル宮殿の庭園の彩りや雰囲気が一気に華やかになる。
今は市役所として使用されている宮殿の建物を背にしたベンチでの、頭上の八重桜を愛でつつのお花見が、晴れた日に当たったならさらに素敵なひと時になる。
尤も、花曇の空の下でもなかなかオツなのですけれどね(笑)。

そんな晴れて空が広い日にザルツブルク市街から、
およそ真東の方向を眺めると、
ポッコリと隆起したかのような山が望め、
そこにストローを挿したような紅白の支柱が見付かります。kohlmayrs01紅白の支柱は、Sender Gaisberg の電波塔。
ガイスベルク送信所と呼べばいいのかな。
そう、ザルツブルクを訪れる度に見上げていた山が、
ガイスベルクGAISBERGと呼ばれる山なのであります。

そのガイスベルクの山頂を訪れる機会に恵まれました。
そして、その日は最高の天候にも恵まれて、
抜けるような青空。kohlmayrs02まだ雪の残る頂上附近から、
市街方向の景色を眺めに向かいます。

ああああ、凄い!kohlmayrs03これぞパノラマ!と云うべき風景が、
眼下の街並みと背景の山並みとで奥行きを構成して、
左の端からぐるりと視界を広げて右の端まで、
ドワーンと広がる絶景哉絶景哉!

とてもそのままの感じは表現できていませんが、
以下のパノラマ写真でその一端をご披露できるかもしれません。
※PCにて写真をクリックください。
 そして、この写真の左右を10倍に引き伸ばした感じを想像ください。kohlmayrs04吹き上げるやや冷たい風に吹かれながら、
雄大に大地に屹立しているような特異な気分に包まれる。
いやはや、眼福にただただ感謝の瞬間でした。

ハングライダーやパラグライダーの団体に寄与したらしき、
御仁の碑の向こうに山小屋風の建物がある。kohlmayrs05kohlmayrs06それがガイスベルク山頂に建つ憩い処、
「KOHLMAYR’S GAISBERGSPITZ」なのであります。

テラスの支柱のひとつに、
ご存知「Stigel」のサインがあるなと思えば、
ブランチの一杯にとグレープフルーツとカクテルした、
「Stiegl-Radler Grapefruit」がテーブルに。kohlmayrs07kohlmayrs08kohlmayrs09グレープフルーツのジューシーな苦味とビールの苦味とが、
不思議と似合って晴天下にも相応しい。
ジョッキの向こうに遥か、独逸国境側の山並みが見通せます。

パノラマな!ってな勢いでお願いした「PANORAMA-FRÜHSTÜCK」は、
意外や、シンプルなパンとバターと蜂蜜等とのプレート。kohlmayrs10kohlmayrs11相棒の目玉焼きなんぞにも手を伸ばしては、
「Stigel」のジョッキを傾けます。
澄んだ空気を照らして、
じりじりと暑いくらいの陽射しと山頂を抜ける風。
ダイナミックな景色を眼前にしたテラスでのブランチは、
とっても素敵なひと時でありました。

テラスから左手の方を眺めたら、
青空に何やら飛行物体を発見!
断崖に近寄ってみると、
沢山のひと達がカラフルな翼を整えて、
順々に飛び立ってゆく。
kohlmayrs12kohlmayrs13kohlmayrs14かなり高いところまで舞い上がって、ゆらんゆらん。
なんだかとっても気持ち良さそうだ。

ザルツブルクの街や周囲の山々を見下ろすガイスベルクの山頂に、
パノラマな絶景を堪能できる癒し処
「KOHLMAYR’S GAISBERGSPITZ」がある。kohlmayrs15例えば、グラーシュなどのオーストリア伝統料理もいただけるみたい。
そして、白銀に包まれる冬の時季から春、夏、秋と、
季節によって、日によって、時間帯によって、
色々な表情を魅せてくれるであろう目の前の景色も勿論、
なによりのご馳走なのであります。

「KOHLMAY’RS GAISBERGSPITZ」
Gaisberg 32 5026 Salzburg Aigen Österreich [Map] +43-664-657-6895
http://www.goas.at/

column/03684

Brasserie「Gyoran」で蝦夷鹿赤ワイン煮鴨肉コンフィ仔牛カツレツ牛ハラミ肉に満足

gyoran八丁堀エリアと京橋エリアとをはっきりと区切っているのが、首都高の都心環状線。
深い川の下を走るようにも見える高速道路があるのは元々、楓川という風雅な名前の付いた川だったという。
川や掘割を干上がらせ、海を埋め立ててきたのも江戸~東京の歴史なのだとすればそれも已むなし。
いま渋谷で暗渠になっている宇田川の支流、河骨川が、童謡「春の小川」のモデルなのだとしたら、楓川も「秋の小川」とか「秋のお壕」とかに歌われていても可笑しくないなぁなんて思いつつ、首都高を渡る橋の脇にある公園の喧騒に佇みます。

小さな公園の近く、高速道路を背にした区画にあるのが、
Brasserie「Gyoran」の紅いファサード。gyoran01gyoran02かつて楓川の護岸だったのではとも思い、
高速道の擁壁の上に位置するのじゃないかとも思う、
いつもの中二階のテーブル席へ。
振り返れば硝子越しに首都高の京橋ランプを知らせる、
大きな標識が見下ろせます。

ギョランのランチメニューにはすべて、
自家製のパンとスープがついている。gyoran03gyoran09gyoran11或る日は牛蒡のクリームスープ、
或るお昼は、マッシュルームのポタージュ、
別の雨の日にはグリーンピースのポタージュ等々と、
素材の風味を真っ直ぐ活かした、
時季のスープがちょっとした愉しみなのだ。

ランチでいただく機会はなかなかないと思うのが、
「エゾジカの赤ワイン煮 人参のピューレ」。gyoran04gyoran05滋味を包み込むように肉塊に煮た、
蝦夷鹿のすっきりとした旨味とコク。
赤のグラスをと叫びたくなるのはお約束ということで(笑)。

ジビエをしっかりなら鴨もある。
でもローストとかではなくて、この日のメニューは、
「フランス産 鴨肉のコンフィ シュークルート添え」。gyoran06gyoran07バリッと芳ばしき皮目の魅惑は勿論のこと、
それによって包むように蒸し揚げられた身肉が旨い。
成る程、この食べ口にザワークラウトが良く似合います。

洋食的定番なお肉料理にも映るカツレツも、
此処ではやっぱりひと味違う「フランス産 仔牛のカツレツ」。gyoran08シュニッツェルのように薄めに叩いたでもなく、
仔牛の風味をしっかりと閉じ込めた、
カリッとした衣と一体となって齧らせるに適切な肉の厚み。
うん、美味いであります。

定番と云えば此方の定番のひとつともお見受けするのが、
「フランス産 牛ハラミ肉のステーキ」。gyoran10噛み応えと一緒に愉しめるのが、
焼き包んだハラミ肉そのものの脂と旨味。
ベタつかない食べ口が好ましいのであります。

春を迎えた頃に店先のA看板で、
このメニューを見つけて飛び込んだ(笑)。
「フランス産 ホワイトアスパラとパルマ産生ハムのサラダ」。gyoran12この日は、スープもアスパラガスのポタージュ。
細めのアスパラではあるものの、
歯触りとジューシーさとアスパラ独特の香りが楽しめる。
アスパラというとオランデーズソースのシュパーゲルが、
真っ先に脳裏に浮かんでしまうのだけど、
こふいふサラダ仕立ても美味しいね。

八丁堀の裏通りにあるBrasserie「Gyoran」は、
紅いファサードが目印のフレンチ。gyoran13敢えて店名「Gyoran」の由来を訊けばやっぱり、
イクラとか数の子とかキャビアとかの魚卵、ではなくて(笑)、
八丁堀への移転前に、白金高輪の魚籃坂下近くに店を構えていたから。
オーナーシェフの羽立氏は、
三田「コートドール」での修行に渡欧、
「ブラッスリーオザミ」の名物シェフを経て独立、
今に至るのだそうです。
もしかしたら銀座でもお世話になっていたのかもしれませんね。

「Gyoran」
中央区八丁堀2-1-9 川名第一ビル1F [Map] 03-5244-9523
http://gyoran.com/

column/03680

江戸前ビストロ「EDOGIN」で青唐辛子ハチビキ海老クリコロと海のワインVIONTA

edoginマッカーサー道路もとい環状二号線、環二通りが第一京浜にズドンと抜けた新橋の四丁目五丁目界隈。 幅員40mにも及ぶ道路で分断されていると次第次第に新橋駅寄りの北側と南側とでますます違う雰囲気になっていくんだろうなぁなんて思ったりもいたします。
そんなエリアへと浅草線の、利用者の少ないA1出入口からガードの下を潜り、もつ焼き屋の脇から路地に入って、いつもの居酒屋PUBの角をまた折れる。
左手にちらっとみえる環二通りを横目にそのまま進むと、今宵の目的地が見えてきました。

路上にも席を設けちゃってるやきとん屋さんのその二階。edogin01江戸前ビストロという、ちょっと不思議なショルダーネイムをもつ「EDOGIN」に予約を入れているのです。

二階への階段を上がろうとするとその右手の壁に筆文字を収めた額が掲げられている。edogin02立ち止まってその「はしがき」を読むと、明治41年に鎌田銀次郎により開業した江戸前の一品料理専門「新ばし江戸銀」が、二代目では戦後日本で初めての女性ふぐ調理士の免状を取り、今は四代目が営業を引き継いでいると、そう記されています。
平成六年とあるので、四代目が店を引き継いだ時のものかもしれません。
築地場外の寿司「江戸銀」との関係や如何にと考えつつ階段を上りきったフロアは、”代々受け継がれた老舗江戸前料理店”に思い浮かべるものとは異なるカジュアルで温かな雰囲気でありました。

成る程こうなっとるのかと思いつつ、カウンター席に合流して何気なく頭上の下がり壁を見上げる。edogin03そこにはきっと受け継がれてきたのであろう「江戸銀」の額彫りが中央に掲げられていた。
初代から今に至る、ぽっと出の店には真似の出来ない時間の積み重ねを背負った矜持が店内に漂っているような、そんな気にさせます。

下がり壁の並びを眺めると、モノクロームの写真が何枚も飾られている。edogin04写真の場所は、新橋二丁目で営業していた頃の「新ばし江戸銀」か。
それとも、二代目の頃には「新ばし江戸銀」を舞台とする映画が撮られたそうだから、その関連で撮られたスチールか。
いずれにしても、戦後の料理屋の風情が色濃く滲んでいて、いい佇まいの写真であります。

例によって、プレモルで乾杯してから本日メニューを吟味する。
本日の鮮魚の項には、”名物青唐辛子で食べる食べる魚たち”と謳ってる。
そいつは面白いねと選んだのは、メジナとハチビキの二点盛り。edogin05ハチビキなんて名の魚は初めてだと訊ねると、式根島からのものだそう。
紅い身はなんだかまるで軽やかな初鰹のような美味しさ。
脂がのる前の鰹に似た青いような香りと酸味が、晩春の伊豆の島々の海面を想わせるよう。

そこにちょうどよくいただいたのが、
スペインからやってきたワイン「ビオンタ」。edogin06スペインの北西の角あたり、ガルシア州はリアスバイシャスからやってきた魚介専用を謳うワインだ。
青林檎のような香りの後から柔らかな酸味と仄かなミネラルっぽさが追い掛けてくるヤツ。

リアスバイシャスの”リアス”は、ご存知「リアス式海岸」の”リアス”。
三陸海岸や伊勢志摩あたりと同じように、大西洋に面して狭い湾が複雑に入り込んだ、潮風香る海岸エリアで栽培された葡萄でつくられたワインが「ビオンタ」なのだという。

おススメに従って、古口に切った青唐辛子を浮かべたタレに浸していただいてみる。
オホホ、なかなかにひりっと辛く、これまた青い風味が新島産の縞アジなど伊豆近海の青魚にもよく似合いそう。
「ビオンタ」のグラスを手にしながら、どうやら”江戸前”からちょっと足を伸ばした伊豆諸島方面の海産物に着目しているのかな、なんて思ったりいたします。

名物料理と謳う七品の中からさらにおススメの「海老クリームコロッケ アメリケーヌソース」。edogin07海老風味ふんだんのコロッケはもとより、ソースが含む海老エキスがたまらない(笑)。

「ビオンタ」って、こうして手を入れた、でも魚介風味のヴィヴィッドなお皿もすっと違和感なく受け止めてくれる感じ。edogin08「ビオンタ」は、潮風のそよぐであろう海岸線ギリギリの土地で、日本と同じ「ペルゴラ式」と呼ばれる棚作りで栽培された、ガルシア洲原産のアルバリーニョ種から醸されているんだそう。
そう聞くと、海水が潮風に乗って運ばれて葡萄の房に、そしてワインにも微かに含まれているのでは、なんて想ってしまうような柔らかなミネラル感も魅力の一面です。

名物料理の中からもう一品「鮮魚の骨蒸しぽん酢」をご注文。edogin09お魚は、目鯛。
うんうん、適度な脂のふっくら滑らかなその身がなかなか美味い。
お隣さんはお腹の方だったのでたいそう食べでがありそうだったけど、こちらはカシラの方なのでホジホジするエリアがそんなに多くないのはご愛嬌だね(笑)。

メニューにはまだまだ、生牡蠣をはじめ、MIXカルパッチョ、小海老のアヒージョ、牡蠣のカークパトリック、白身魚のタルタルソース、昆布〆サバ等々、和洋混交、和仏織り交ぜた気になる魚介テーマが目白押しだ。

新橋は環二通り近くの呑み屋街に、
四代目営む江戸前ビストロ「EDOGIN」がある。edogin10紆余曲折を経て「新ばし江戸銀」の暖簾を今にマッチするカタチで継承している姿や心意気は、なかなかに凛々しく映る。
三代目が実は、ヘルメットの「SHOEI」ブランドを築いたヒトであったなんてのも愉しいトピックです。
サントリーの企画でお伺いしました(「VIONTA」はブランドサイトがあって、amazonで買えるようですよ)。
また、お邪魔しなくっちゃ。

「SDOGIN」
港区新橋4-14-4 間島ビル 2F [Map] 03-3436-4686
http://www.edogin.com/

column/03571

Restaurant 「STRASSE WIRT」で絶品シュパーゲルスープと仔牛の膵臓への魂胆

strasserwirt何時ぞやのsepp先生ガイドによるザルツブルク徒歩ツアーは、ミラベル宮殿のある新市街からザルツァッハ川を渡り旧市街を巡る流れであったはず。
ザルツブルク一番の目抜き通り、ゲトライデガッセGetreidegasseに入り込み、通りの両脇を飾るショップのサインについての解説をしてくれた。
その昔、通り沿いの店々は大抵重い木戸で入口を閉ざすような造りで、その扉を開いて中を覗かないことにはその店が何を売っている店なのか判らない状態だったそう。
そこで店先にサインを掲げるようになったのだけれど、当時文字を読めない人が少なからずいたために、店の商売を彫金に表して示すようにしたという。
その名残りが通りを優雅に飾る金物細工のサインになったのだ。
今は、硝子越しに中を覗ける店がほとんどだけれど、そんな経緯がルール化されているのか、マクドナルドも彫金の中に小さな”M”を提げるに留めています。

で今回は「サウンド・オブ・ミュージック」のロケ地を巡る午前の部と午後の部の両方に参加することにしました。
午前9時前、ミラベル宮殿近くの「PANORAMA TOUR」に集合した参加者の皆さんと一緒にワンボックスカーに乗り込みます。strasserwirt01seppガイドが駆るクルマは、新市街を離れてホーエンザルツブルク城の裏手方面に回り込む。
ノンタルNonntal方面から見上げるお城は、旧市街から眺めるものとは表情が違って裏側という印象も抱かせます。
岩山の天辺に構えた城が立派な要塞過ぎたのか、はたたまたまそんな時流でなかったのか、一度も攻め込まれたことはないそうです。

そのまま辿り着いたのは、大振りな池の畔。strasserwirt02対岸に見えるのが、トラップ家屋敷のロケ現場として使われたレオポルツクロン宮殿Schloss Leopoldskron。
どうやら部屋内や外観がバッチリ映る撮影ではなかったようで、池畔からはこんもりとした木々に隠れている別館の庭先から池に向かってカメラを向けていた模様。 セミナーハウスとして使用されている宮殿は最近、一部をホテル客室として、宿泊することも可能となっているようです。

ふたたび乗り込んだクルマの車窓からは、草原の向こうにフローンブルク宮殿の建物を望む。strasserwirt03

そして、ヘルブルン宮殿へと至るヘルブルン・アレーは、ずっとずっと真っ直ぐに伸びる、両側を木立に囲まれた素敵な一本道。strasserwirt04strasserwirt05山吹色の壁に沿って進む先にあるのがヘルブルン宮殿。
でもseppガイドはそちらには向かわずに、石の彫刻のエンブレムが飾られた門の中へ。

そこには「サウンド・オブ・ミュージック」を観たことがある人は誰もがこう唄う光景が待っていました。strasserwirt06♫ I am sixteen, going on seventeen Innocent as a rose…
元来、レオポルツクロン宮殿の庭園にあったものが、こちらに移築されたものだそうだ。
さあ、記念写真を撮りましょう(笑)。

午後からはザルツカンマーグート方面への「サウンド・オブ・ミュージック」所縁の地ツアーに参加。
ツアーから帰還後、今度はそのままタクシーに乗り込んで、住宅地のレストランへ。strasserwirt09レストランの前の通りは、Leopoldskronstraße。
そう、レオポルツクロン宮殿も間近なエリアにまた戻ってきたのです。

常連のsepp先生にセッティングをお願いした「STRASSEWIRT」。strasserwirt10奥のテーブルに陣取って、メニューを開きましょう。

まずは食前酒にいかがでしょうとご提案をいただいたのは、自家製というリンドウのシロップを入れた発泡ワイン。strasserwirt11ほんのりと青っぽい香りが漂う感じは悪くないものの、うん、甘い(笑)。 シロップを半分くらいにしてくれたらより素敵なアペリティフになったかもしれません。

バスケットのパンと一緒にバターやリエットなど。strasserwirt12フレッシュな印象のリエットが美味しくて、これだけで何枚もパンが食べれてしまいそうだと自重します(笑)。

laraさんがコッチと選んだくれたのは、ERICH & WALTER POLZの「Weissburgunder 2014」。strasserwirt13その名の通りピノ・ブランを醸したワインは、すっきりとして柑橘系の香る美味しいワイン。
グラーツGrazの南方、スロベニアとの国境沿いのワイナリーからやってきらものらしい。

ひとつ憶えに(笑)、オランデーズソースでいただくシュパーゲルをと思うも、あ、スープもあるねと「spargelschaumsuppe」。strasserwirt14泡立てて空気を含んで軽やかなスープに白アスパラガスの豊かな香りと鮮烈な旨味が籠もっていて、いやはや旨い。
記憶に残るひと皿であります。

laraさんや同席してくれた在ドイツのヴァイオリン奏者エリカさんのチョイスは「Gebackenes Ei」。strasserwirt15つまりは揚げ焼いた玉子。
半熟玉子フェチの日本人としては(笑)、ほんのもう少し微妙に火の入りが少ない状態が望ましいような気もするものの、なんだか旨そう。
laraさんもエリカさんも、うんうん頷いておりました。

散々悩んだ挙句メインに選んだのは「Gebratene Kalbsnierndl」。strasserwirt16つまりは、仔牛の膵臓。
仔牛の膵臓ってばなかなかいただける機会もないもなぁ、とそんな魂胆から選んだお皿なのだけど、残念ながらこれがなかなかにクサい。
濃い目のバルサミコソースもなんのその(笑)。
モツ煮込みモツ焼き大好き、豚骨ラーメン大好き、発酵系も大好きで、広い意味で”くさいはうまい”と思っているのですけれど…。
常連seppさんが別の日に召し上がった時にはくさみなんてほとんど感じられなかったようなので、タイミングが悪かったと思わざるを得ません。
どろんとした赤ワインを合わせたりしたら違ったかな。
素直にシュパーゲルにしておくべきだったかもしれません(笑)。

途中から、めちゃくちゃ日本語が堪能でびっくりのシャンタールさんや後日日本でもお会いすることになるモーツァルテウム管弦楽団ヴァイオリン奏者マルティンさんやその奥様の同首席ハープ奏者ドリスさんも合流して賑やかなテーブルに。strasserwirt17ただ、時差ボケ絶好調に至り、いただいたスフレの味をよく憶えていないのです、ゴメンナサイ。

レオポルツクロン宮殿も間近なエリアの住宅地にあるレストラン「Strasserwirt シュトラッサーヴィルト」。strasserwirt18知るに連れ居心地のよさが倍化しそうな、そんなところがseppさんを常連にしているのでしょう。
常連といえば、お気に入りかつシャンピニオンフライが絶品だった、サンクト=ユリエン通りの角の店「STEIRISCHE WEINSTUBEN」が閉めてしまったという悲報をここでまた思い出しました。

「Strasserwirt」
Leopoldskronstraße 39, 5020 Salzburg [Map] +43 662 826391
http://www.zumstrasserwirt.at/

column/03569

Restaurant「BÄREN WIRT」でAugustinerのジョッキSpargel揚焼きBÄRENは熊印

barenwirt増えた発着枠によるものなのか、羽田発欧州方面行きのフライトは、午前零時近くのボーディングタイムが随分と多いような気がする。
今回の羽田もそんな時間帯のフライト。
蒲田駅の東口ロータリー、まだ灯りを点して鋭意営業中の「三州屋本店」の暖簾を眺めながら、羽田空港へのシャトルバスの到着を待ちます。
以前羽田に向かう時は、ゴロゴロといそいそとコッファーを引きながら京急蒲田まで歩いたりタクシーを利用したりしていたのは、今思えば失敗でありました(笑)。

経由地として着いたのは、まだ暗い早朝のシャルル・ド・ゴール。
ロケに向かうというロッチの中岡くんと同じ便で辿り着いたのは、ウィーン空港でありました。

オーストリア国家資格ガイドのSepp先生のアドバイスに従って、そのままリムジンバスに乗りウィーン西駅へ。
西駅からはウェストバーンで一路、ザルツブルクへと到着しました。
ウェストバーンは、車内でパーサーがチケットを売ってくれるので大助かりです(笑)。

やっぱり機内では思うように眠れなくて、案の定映画を4本も見てしまったりして、落ち着くと途端に眠くなる。
すっかり寝こけてしまい、出掛けたのは日本だったら疾うに日の落ちた時間になっていました。

ザルツァハ川を渡る、小さな駅への橋の上からホーエンザルツブルク城をやや遠く臨む。barenwirt01近くから見上げても遠くから眺めてもやっぱり絵になるお城であります。

そこから川沿いの道を往き、数段の階段を昇って、ミュルナー・ハウプト通りへ。
そのまま辿れば、レバー団子スープが美味だった伝統料理酒場「KRIMPELSTÄTTER」や素敵なレストラン「ESSZIMMER.」。
その手前のY字路に建つ建物がRestaurant「BÄREN WIRT」です。

既に大賑わいの店内の二階の一角にテーブル席を得る。
開いた窓からは夕暮れのザルツァッハの川岸が見下ろせる。barenwirt02対岸遠くには、猫の横顔を象ったように見えるカプツィナーベルクkapuzinerbergの稜線を望みます。

卓上に置かれたコースターは、いつぞやのAugustiner Bräu の文字。barenwirt03「KRIMPELSTÄTTER」でいただいた美味しいビールがまたいだたけそうです。

手にしたジョッキにもAugustinerの文字。barenwirt04うんうん、ちょっと乾いた喉を滑る柔らかなコク味が、旨い。
もちょっと呑みたい場合には、ひと廻り小さめのジョッキもあるのだね。

ザルツブルクに来たら一度はいただきたいもののひとつが、パンケーキスープ「Frittatensuppe」。barenwirt05クルトンの代わりというよりは、メインアイテムだとばかりにスライスしたパンケーキが、わさわさっと浮かんでいて嬉しくなる。
スープに浸って穏やかなパンケーキの歯触りとクリアなスープそのものの滋味に旅の疲れも癒されようというものです。

そして、定番メインのお皿は置いておいて、季節のメニューと睨めっこ。
オランデーズソースのシュパーゲルも勿論魅力的ですが、今夜選んだのは「Gebraten Spargel」。barenwirt06生ハムとリーフのサラダたっぷりの大皿に、揚げ焼きした白アスパラと緑アスパラのコンビがコンバンハ。

うんうん、焼き目のついたシュパーゲルも香り高くて喜ばしい。barenwirt07どっちがと問われれば、瑞々しさを堪能できるボイルしたシュパーゲルに軍配ではあるものの、こふいふ選択肢もありだと心得ました。

ふた品だけど十分お腹も膨らんだので、デザートの代わりにどぅお?とナイスな提案乗ってお願いしたのがまったりと深い赤銅色のシュナップス。barenwirt08富士屋ホテルの地階のバー「VICTORIA」でいただいた、松の葉を漬け込んだバーボンをも髣髴とさせる香りがいい。

ミュルナー・ハウプト通りの掲げた熊のサインが、
レストラン「BÄREN WIRT」の在り処。barenwirt09BÄRENは、つまりはBEARS。
Y字の道路に面した隅切り部にもクマのフォルムが窺える。
ザルツァハ川側にはテラスがあって、気温が上がってくるこれからの時季にはより居心地のいい場所になってくれそうです。

「BÄREN WIRT」
Müllner Hauptstraße 8, 5020 Salzburg [Map] +43(0)662 422 404
http://www.baerenwirt-salzburg.at/

column/03563