「惜別の移転閉店またいずれ」カテゴリーアーカイブ

タイ料理「バンコク、晴れ模様」で鶏肉バジル炒めタイカレートムヤムラーメン

bangkok平成通りに面してあるビストロ「レトノ LES TONNEAUX」は、疾うにランチ営業を止めて夜のみの営業となっている。
オカアさんがいた角のワインショップも昼間に通ると営業しているような様子は窺えません。
その一軒奥手にあるビルにも飲食店がテナントしているのだけれど、此処もすずらん通りの青柳ビルの地階と同様、なかなか安定的に継続しないイメージが強い場所。
あまり思い出せないものの、カジュアルな居酒屋のような店や「英凛」他の中華料理の店だったことがあったような気がする。

カラッと晴れた或る日のこと。
その前を通り掛かると見慣れない看板が出ている。
またお店が変わったねと近づくと、そのタイトルがちょっと面白い。
「バンコク、晴れ模様」。
なんだか小説かエッセイの書き出しの一行のようで、広がりのあるネーミングだ。

1番から12番まで並ぶメニューからまずは「鶏肉のバジル炒め」。bangkok01そのチョイスは、内神田に移転してしまった「あろいなたべた」の「ガパオガイ カイダオ」のイメージがあったから。
本場チックな有楽町の想い出に比べると辛さは随分と控えめだし、小さく纏まってしまった感もあるもののこれはこれで悪くない。

雨のそぼ降るお昼には「タイカレー全部盛り」。bangkok02レッドカレー、グリーンカレー、イエローカレーが3連の全部盛り専用かと思しき器でやってくる。
スッゴク辛い?との問いに、イエソンナカラクナイとの応えを得ていたので、安心して匙を動かします。

青い唐辛子の風味もココナツミルクが円やかに包んでいて、いい感じ。bangkok03辛くないなんて!という右の本格派の方々もおられましょうが、自分にはこのくらいがヒ~!とならず調度よくいただけます(笑)。

こふいふカレーには何故にタイ米が似合うんだろうなぁと考えていたら、厨房からやや白い煙が廻ってきた。
咳き込みつつスワ火事か!と思うも、ただ煙いというより、目やら喉やらが兎に角辛い。
訊くと、ガパオと唐辛子を沢山炒めたものでスイマセンと云う。
彼女たちは目がシバシバしてる様子がないのが不思議であります(笑)。

すっきりと晴れた日には「トムヤムラーメン」。bangkok06相変わらずトムヤムクンにはトラウマが残っているけれど、ちょっとづつオトナになっていることを確かめたくてなんて気持ちもちょっぴりある。
赤い滴は浮かんでいるものの、激しく辛いことも強烈に酸っぱいこともなく穏やかなトムヤムスープだ。

本格派な方々はこんなスープにがっかりするのかなぁなどと考えつつ啜るのは米の麺。bangkok07中華麺も選べるけどやっぱりクイティアオが気分なような、そんな気がいたします(笑)。
蓮華でスープを啜っているとザックリ刻みの生姜なんぞが顔を出してきて、そうかポカポカしてくるのは辛さだけの所為じゃないのだなぁと知りました。

八丁堀平成通り「レトノ」の小路に、
タイ料理「バンコク、晴れ模様」がある。bangkok08カオマンガイ「蒸し鶏のごはん」やクイティアオの「タイ焼きそば」やあたりも悪くない。
今度お邪魔したら、店名「バンコク、晴れ模様」って誰が考えたのか訊いてみよう。
そうそう、5月代々木公園でのタイ・フェスに出店するみたいです。

「バンコク、晴れ模様」
中央区八丁堀2-8-1 牧野ビル [Map] 03-5566-6945
http://www.haremoyou.com/

column/03560

青森創作郷土料理「大わ山」で海峡サーモン八戸前沖鯖烏賊の丸煮付と田酒豊盃

oowayama八丁堀の横丁の青森な店といえば、きっと此処しかない。
同僚に青森な店で一杯呑ろうと誘ったのは、この3月半ばのことでありました。
予約の電話に、活きのいい声が応える。
大和山という東京にいると珍しく思うお名前の若き大将の顔が浮かぶ。
並んで厨房にいる、朴訥なる青森の調理師然とした相棒のおっちゃんの姿も思い出させます。

こんばんはと声を掛けて、カウンターに腰掛ける。
一杯だけと麦酒をもらって、早速届いたのが、ご存知「せんべい汁」。oowayama02お通しが菊花をあしらったせんべい汁って居酒屋は、都内にはそうあるものではありません。
しっかりした出汁が沁みたせんべいの、場所により食感も違う感じが懐かしい。

烏賊の沖漬けの澄んだ滋味にググッと惹かれる。oowayama03これで日本酒を呑まない手はないでしょう(笑)。

まずは此処からとお品書きを眺めて「田酒」の純米吟醸。oowayama04沖漬けにもよーく似合うのは、云うまでもないでしょう。

むつ産「海峡サーモン」をいただけば、なんて鮮やかで美しい彩なのか!と絶句する。oowayama05繊細にして溢れる甘さに、あとは唸るばかりです。

唸らせるよな魚と云えば、やっぱり「八戸前沖〆鯖」も外せない。oowayama06それはもう、お約束のように美麗な断面にまず唸り、おろし山葵をほんの少しちょんのせして口に運んだその身の香りと甘さ滋味にまた唸ります。

そんな勢いでお願いしたのが「殻つき生ガキ」。oowayama07大き過ぎず小さ過ぎずのサイズも良好、ぺろんとひと口がすっきり旨い。
外套膜もしっかりした牡蠣は、三陸は岩手から届いたものだそう。

秋田モノ「いぶりがっこ」なんぞを挟みつつ「田酒」のお代わりグラスを干したところに八戸の「ホヤの塩辛」。oowayama09濁りのない磯の香りに今度は「豊盃」純米吟醸を所望します。

「豊盃」もやっぱりイケるなぁと話しつつ、更に追い討ちをかけるにはと選んだのが「イカの丸煮付」。oowayama10これもまた、八戸名物!と謳うに相応しい逸品。
肝と和えて焼いた烏賊もズルイけど、こうして肝を活かして煮付けるってのもやっぱりズルイ。
「豊盃」がクイクイいけてしまうのは、こいつの所為であります(笑)。

このままでは吞み過ぎちまうよねと自制して「八戸前沖サバロール飯」。oowayama11吞んだその先では、こうして巻物にしてくれたりすると食べ易くて嬉しいものだけど、それがブランド鯖のものとなれば、なんだか申し訳ない気分さえ憶えます。

もうちょい食べたいかもってことでのもう一品が「階上蕎麦」。oowayama12八戸の南側、岩手県との県境に位置するのが階上町(はしかみちょう)で、その地で採れた早生蕎麦をつかった蕎麦だという。
寒さに強いために凶作・飢饉から多くのひとびとを救ったという蕎麦は、しなやかな食べ口であります。

月が改まった4月某日に此処の横丁を通りかかると、お昼の品書きに紅い札が添えられているのが目に留まる。
近づくと「八戸前沖サバのヅケ炙り丼定食」5食限定!とある。
早速階段を降りて「限定を!」と声を掛ければ、こんなドンブリと相見える僥倖となる。oowayama14嗚呼、炙った芳ばしさを添えた八戸前沖鯖の滋味のなんと豊かなる哉。

八丁堀の横丁に青森創作郷土料理の店「大わ山(おおわやま)」がある。oowayama13夜も気がつけば満席になっていて、じわじわと増やしたファンが定着しているものと推察いたします。
馬刺しや田子産「にんにくの丸揚げ」とか弘前の「俺のイカメンチ」とかの宿題もまだまだある。
「田酒」「豊盃」といった”津軽衆”なお酒に対して、「七力」や「はちつる」といった”南部衆”なお酒も同じように揃ってる。
遠からず、ふらっと寄りたいなぁと思います。

「大わ山」
中央区八丁堀1-8-6 カサイビルB1F [Map] 050-3321-7510

column/03555

青森創作郷土料理「大わ山」でねぶた漬けネバトロ丼サバの天ぷらかき天丼

owayamaそれは、八重洲通りからすずらん通りを茅場町側に入ってすぐの横丁にあるお店。
一階に立ち呑みなんぞの入るカサイビルというビルの横っちょから地下への階段を下りたところ。
ずっと以前は、ちょっと不思議なオバちゃんのいる「平蔵」という居酒屋でした。
それがいつの間にかなくなってしまい、また別の店となっていたような気がします。

そして彼是一年半も前の夏の或る日のこと。
すずらん通りを歩いていると、威勢よく気力漲る様子の兄さんが、開店を知らせるチラシを手にして声を上げている。
なになにと近づいて(笑)、チラシをみるとなんと、青森料理の店のオープンだという。
おー、それはそれはと話を聞いたことを思い出します。

それから暫くして、青森と云えばと夜の一献にtakapuをお誘いして件の「あおもり八丁堀」に突撃。
お惣菜八寸のあれこれや「スルメイカのガッパリ焼き」「金本町産の馬刺し」なぞをお供に、「田酒」や「豊盃」のグラスをいただいたことがありました。

時は流れて、ある秋の日のおひる時。
それは横丁に浮かぶ赤地に行燈看板が目印で、黄色い文字で「たげめよ」、そしてそこへ札を貼るように「おんでやんせ」とあるところ。owayama01店先に黒いA看板が立っているのを認めて、ランチもやっているんだと遅まきながら気がついた。
それはそれはと早速、地階への狭い階段を辿ります。

ドリンクはそちらからと兄さんの指先が示したのは、青森と云えばの林檎ジュースと冷たいお茶のセルフコーナー。
やっぱり林檎ジュースも飲んじゃいたいと、つまりは毎度、グラスふたつを使わせてもらうことになります。owayama02カウンターの隅に座ると目の前には、「田酒」の酒瓶に並んで青森創作郷土料理「大わ山」とラベルを貼った酒瓶が置かれていました。

まずお願いしたのが、「ねぶた漬けのネバトロ丼定食」。owayama03松前漬けに和布蕪、オクラ、山芋とお魚あれこれの載ったドンブリであります。

ネバネバトロトロ具合がよく判る泡立ちを眺めてから、落とし玉子を崩し広げる。owayama04松前漬けや山芋、若布の滋味栄養がまさに渾然一体となったところに鮪の赤身なぞの旨味が追い討ちをかけて来る。
なんだか一足飛びにより健康になってしまいそうな、そんな気分にさせてくれます。

別のおひる時には、「サバの天ぷら定食」。owayama05一時メニューから消えていたものを、リクエストにより復活させたものだという。
揚げたてをフーフーしながら齧りつけば、衣に包まれて旨味の凝縮した鯖の威力が真っ直ぐ味わえる。
うん、美味しい。
八戸の「サバの駅」を懐かしく思い出しながら訊ねると、さすがにブランドもの「八戸前沖鯖」ではないそうです(笑)。

またまた別のおひるには、A看板にみつけた「かき天丼定食」。owayama06鯖のちょっと青み思う旨味風味もいいけれど、牡蠣の滋味も負けてない。
噛んで芯の飛び出した長葱の甘さにもさらっとしたタレがよく似合う。
訊けば勿論、三陸の牡蠣だそうだ。

そんな風に通ううちにやっと気付いたことがある(笑)。
それは、「あおもり八丁堀」だった店名が「大わ山」となっていること。
兄さんに訊くと、「はい、でもそのままやらせていただいてますのでご贔屓に!」と仰る。

どうやら、以前の「あおもり八丁堀」は店を閉めた形になっていて、開店当初からの大将が独立するような形でほぼ同じ店構えで営業しているというようなことらしい。
「あおもり八丁堀」は、八戸出身にしてグローバルダイニング出身の方が営む「あおもり湯島」の2号店でスタートしたのだけれど、その後色々あったのかもしれないね。

カウンターの上には、「本日の鮮魚」と題する黒板があって、例えば「殻つき生ガキ」「アブラメ刺し」「真ソイ刺し」に「海峡サーモン」、そして「八戸前沖〆サバ」といった標題が上がってる。owayama07テーブル席側の壁には、八戸名物!と謳う「イカの丸煮付」「俺のイカメンチ」や「三戸産南部太ネギのつけ焼き」「十和田牛バラ焼き」、「田子産にんにくの天ぷら」などなどの酒肴が並んでる。
やっぱりまた夜に訪れて、青森の旬菜あれこれで「田酒」「豊盃」など青森のお酒を嗜みたいところです。

すずらん通りの横丁に青森創作料理の店「大わ山」がある。owayama08「大わ山」という山が八戸の郊外にでもあるのかと思ったら然にあらず。
開店時からの大将のお名前が「大和山」なのです。
店内に貼られた唎酒師の認定証を横目にしてそれが分かりました。
また機会をみて、夜にもお邪魔します。
「八戸せんべい汁」つきのランチも復活しないかな。

「大わ山」
中央区八丁堀1-8-6 カサイビル B1F [Map] 050-3321-7510

column/03519

Hawaiian Cafe 「HIWAHIWA OHANA」で ロコモコにスパムむすび

ohana池畔にある八幡神社にお参りしたり、
時には勝海舟のお墓を訪ねたり、
池に浮かぶ辨財天の鳥居を潜ったり、
水生植物園の八ッ橋を辿って、
ちょろちょろ動く御玉杓子の様子を眺めたり、
連なる杭の上に並んで留まる水鳥に感心したり、
そんな風に過ごす洗足池にいつも癒されています。

図書館の読書室にお世話になってる時など、
洗足池にいてのゴハン時ともなれば、
まず筆頭に思い浮かべるのは、洋食屋「クメキッチン」。
バスの駐機場の脇にあるハワイアンカフェ「Hukilau Cafe」にも、
何度かお邪魔しています。

そして、ずっと気になっていたお店が、
洗足池から環七方向へ中原街道の坂をてろてろ上がるその途中にある。ohana01それは、アメリカングリーンを綺麗に塗り上げた外壁が印象的なカフェ。

浜辺からそのまま上がっていくかのような、
白いペンキの階段には、木彫りのサーフボードが”SUNSET BEACH”と謳ってる。ohana02ああ、彼の地のサンセットビーチで夕焼け眺めてから、
随分と時が流れたことを思い出します(笑)。

窓辺に沿ってカウンターが据えられていて、その背後に2卓のテーブル席がある。
カウンターの隅に腰掛けて横目に留まるのは、
ウクレレにレイ、フラを踊るおねえさんなど、ハワイアンな装飾品たち。ohana03木製のブラインドの隙間から車行き交う中原街道の様子が覗けます。

ワックスを塗り込めている木の床をシャカシャカ云わして動き廻るヤツがいるかと思えば、
テーブル席の椅子に上がり込む勢いで嬉しそうにする、わんこ一匹。ohana04メニューの裏にしっかりと「Dog Menu」があるように、
こちら「HIWAHIWA OHANA」は、
Hawaiian Cafeであると同時にDog Cafeでもあるようです。

そこへ注文の品「グレービーソースのロコモコ」が到着しました。ohana07ドンブリものになるパターンが多いロコモコですが、
ココでは、ソースを敷き、ご飯、ハンバーグ、目玉焼きと縦積みにして、
平皿に高さを強調するように盛り付けている。

肉汁のベシャメルソースという感じのグレービーがまったりとして、いい。ohana06玉子の黄身が零れ、ハンバーグが崩れ落ち、ご飯とソースがより混ざり合って、
段々とぐっちゃぐちゃな状態になっていく。
それがちょっとジャンクな喜びに通じるような気になってきて、
不思議な満足を憶えたのでありました(笑)。

硝子扉を開け入ると、正面にオーダーのためのカウンターがある。
右手の棚にはハワイアンなコーヒーやリキュール類などが飾られていて、賑やか。ohana08ランチセットのドリンクで選べるお代わり自由なコーヒーは、
カフェハワイか、バニラマカダミア。
なにやら妙に高価らしい、懐かしの100%コナコーヒーも、
REGULARサイズ550円でいただけるようです。

今度は、あれ、をいただいてしまおうと洗足池からの道すがら。
例によって、カウンターの一席に佇みます。
この日は二匹のわんこがいるので、前回よりもさらに賑やかだ。

お迎えしたのは、木彫りの器に「スパムむすびプレート」。
スパムむすびを包んでいたラップを解けばこんな見映え。ohana09彼の地で初めてスパムにぎりを食べたのも、遥か遠い昔になりにけり。
お餅の粉を衣に使ってるというハワイアン唐揚げ、モチコチキンを齧っては、
崩れ落ちないように気をつけながらスパムむすびに齧り付く。
スパムとご飯の間に挟んだペッパーマヨがいい塩梅。
でもちょっと、女性が食べるには大きすぎないのかなぁ(笑)。

洗足池近く中原街道沿いに、
もうひとつのハワイアンカフェ「HIWAHIWA OHANA」がある。ohana10ハワイ語で「HIWAHIWA ヒヴァヒヴァ」は”大切な”、
「OHANA オハナ」は”家族”という意味であるという。
お店のイメージは、ラニカイビーチに行く途中、
ふと立ち寄った一軒のお店「KALAPAWAI MARKET」であるらしい。
実はずっと、なんちゃってハワイアンに違いないと思っていました、ごめんなさい。
次回は、「マヒマヒプレート」が狙い目です。

口 関連記事:
  洋食屋「クメキッチン」で 洗足池にこんな美味しい洋食屋があった(15年01月)
  Aloha!!「Hukilau Cafe」で ロコモコ的カレーにコナコーヒー(10年09月)

「HIWAHIWA OHANA」
大田区上池台2-14-4 03-3728-6700
http://www.h-ohana.com/

column/03508

広東料理「ハマムラ」河原町店で シャキシャキ焼鰕捲と路面店の魅力

hamamura京都のお食事処に対して、
“ほっこり”とか”はんなり”とかといった形容を安易に当てるのは、何処かその本質を見逃しそうでいけないことかもと、 最近やっと気がついた(笑)。
それでもその独特の空気感に、
思わずそんな形容詞を添えたくなるのが、
例えば、上七軒の広東料理「糸仙」。

北大路の「鳳飛」も独特な雰囲気を持っていたけど、
やっぱり「糸仙」の周辺の艶やかさの残滓と掛け合わさった情緒が印象深い。
そして、春巻の仕立ても酢豚のあんも感慨深い。

そんなことをちらっと想いながら、
三条通り辺りから河原町通りを下がっていました。
と、ひとの横顔を模した丸い看板が目に留まる。
目鼻口の処をよく見ると、それが店名「ハマムラ」を示してる。

おもろいデザインやんけとショーケースを覗き込む。
春巻も勿論ありそうだし、アーケードにすっかり馴染んだ様子もいい。
ちょっと寄り道してみようかな。

もう少しで満席になりそうな店内に、キョロキョロと居場所を探すと、
見兼ねたようにオバさまのご案内。
隅のテーブル席を充てがわれました。

麦酒に海老春巻きに、そうね、酢豚もお願いしましょう。
メニューには、例えば「古老肉(酢豚)」には、”くろよく”、
「焼鰕捲(春巻)」には、”しゅはきん”と読み方が附ってある。

麦酒をチビチビしつつのお待ちかねしてた春巻は、謂わば普通のサイズ。hamamura01「糸仙」のそれが、舞妓さんのおちょぼ口に合わせて細く小さくしているって噂を思い出して、
ニヤリとしてしまいます。

断面から覗くは、ギッシリの竹の子とその中央に挿した海老の橙色。hamamura02とろみのあるあんにせず、シャキッとした食感にフォーカスした仕立てと、
カラッとした揚げ焼きっぷりがとてもいい。

麦酒を干したところに、茶碗のご飯と一緒に「古老肉」。hamamura03敢えてパイナップルを探してしまうワタシをお許しください(笑)。

店名を目鼻口と顔に見立てたアイコンがトレードマークの「ハマムラ」河原町店。hamamura04京都の中華1号店とされる「ハマムラ」創業者の弟に当たる方が始めたという。
ところが、今度は「走油鶏(鳥あげもののあんかけ)」とか、
「干焼鰕仁(えびのチリソース)」「広東麺」あたりをお願いしたいなぁなどと思っているうちに、
残念ながら店を閉じてしまったらしい。
Webサイトによると、創業大正13年という「ハマムラ」の店舗は、
フードコートや専門店街の4店のみの模様。
そう思うと尚のこと、失ってしまった路面店の魅力を思わずにはいられません。

口 関連記事:
  廣東料理「糸仙」で 春花捲古老肉焼売乾焼蝦仁花街上七軒の色香(14年11月)
  廣東餐館「鳳飛」で 焼売の慈姑歯触り椒醤酥鶏柿子色鳳舞の系譜(14年12月)

「ハマムラ」河原町店
京都市中京区河原町通三条下ル大黒町58 [Map] 075-221-4072
http://www.hamamura-gr.com/

column/03503