「中華韓流アジアン系」カテゴリーアーカイブ

タイ料理「pink elephant」でガパオにソフトシェルクラブ玉子カレー炒めピンクの象

それは確か、三吉橋を挟んで中央区役所のお向かいにある「Brozers’」からの帰り道。
平成通りから一本高速道路寄りの裏通りを何気なく選んで進むと、割と真新しい気配の店先が目に映る。
開け放った硝子戸を覆う庇のテント地には、ショッキングピンクのイラストとともに「pink plephant」と印されていました。

並んだテーブルの向こうにあるカウンターへと促されて、
スツールに腰を据えたその目の前にもピンクの象の像(笑)。タイでのピンクの象というと、
ワット・サマーン・ラッタナーラームという、
バンコク近郊のお寺にあると云う、
巨大にして寝そべったピンクガネーシャが有名どころでしょうか。

象頭神ガネーシャは、ヒンドゥー教の神の一柱とされ、
インドでは現世利益をもたらす神として非常に人気がある、らしい。
そして、仏教国タイにあっては、
ガネーシャが仏教徒に信仰されている、という。

ピンクの象をぼんやり眺めているとそこへ、
註文していた「ガパオライス」のお皿がやってきた。炒められたガパオの葉の混じる挽肉からいい匂いのする。
長粒米と合わせ混ぜつつ、
有楽町から移転してしまった、
「あろいなたべた」の「ガパオ」も美味しかったなと、
他の店の料理を思い浮かべるなんて不埒なことをと思いつつ、
ペロリと平らげてしまいます。

裏を返して、ピンク象のいる同じカウンター。
あれこれ選べるBセットにNo.4、5、7をチョイス。
4は「豚挽肉のラーブ」で、5が「チキングリーンカレー」。
7が「イカと野菜の辛味タイバジル炒め」。
ラーブというのは、肉類を使ったタイのサラダを云うらしい。

苦手なもので辛さ控えめでとお願いしたところ、
そんなには変えられませんけれどと脅されたのが(笑)、
「トムヤムクンヌードル」。恐る恐る啜る紅いスープはすっきりとして、
それでいて旨味のしっかりある。
うん、ここまでなら美味しくいただける辛さです!と、
喜んでいるうちに額に汗が滲んできます(笑)。
平打ちの米麺のつるつると一緒に啜る裡、
こんな辛さは、汗を掻けども心地いいことに、
今更ながら感じ至ります。

思わずうめ~と唸ってしまったのが、
「ソフトシェルクラブと玉子のカレー炒め」。旨味たっぷりの身を含む芳ばしきカニと、
カレー風味のとろん掻き玉子の取り合わせが実によい。
辛いばっかりがタイ料理じゃないってことにも、
今更ながら感じ至ります(笑)。

新富町の裏通りにタイ料理の新顔「Pink elephant」がある。昨16年11月のオープンとのこと。
オープンエアが似合う時季にはきっと扉を開け放っている。
夕暮れ時に店先のテーブルで、
シンハーあたりで始める夕餉も愉しみたいな。

「pink elephant」
中央区新富2-4-13 ホテルアマネク1F [Map] 03-5566-5568
http://www.sukho-thai.co.jp

column/03733

餃子舗「龍門」で大鳥居の在り処と餃子に思う安堵きっと塩のタンメンがいい

何故かよく憶えているのは、石垣島でのダイビングへと羽田へ向かう道すがら。
池上線に岩石のような重さのホイールバックを引き連れて、蒲田駅の東口ロータリーに降りてゆく。
タクシーのトランクに担ぎ上げるようにバックを押し込んで、空港へと環八を往く。
その車窓に何気なく眼にした大鳥居の交叉点の光景。
何処にでもあるよなシーンを印象深く思ったのは、そふ云へばその大鳥居そのものは今何処にあるんだっけ?という疑問とセットになってのことなのかもしれません。

空港の駐車場らしき広場に立つ鳥居には、
映像で見覚えがある。
撤去ないしは移転させようとすると、
色々と良からぬトラブルが起きて頓挫した、
なんて話を聞いたこともある。
相応しいお祓いなどを施してか、
穴盛稲荷神社の大鳥居は今、
空港エリアとの間を流れる海老取川が多摩川河口へと流れ込む、
弁天橋の向こうに鎮座されているんだね。

そんな大鳥居の交叉点から平和島方向へ少々北上し、
川の跡ではないかと思うような折れ曲がる横道へ入った処。イレブンフーズの「源流」もこの辺りだったはずと思いつつ、
餃子舗「龍門」の前に佇みました。

カウンターの面板は正しき紅きメラミンのもの。親子かとお見受けする女将さんと大将がその奥に。
餃子を包んでいるようです。

カウンターの大将には特段の笑顔はない。
一気に満席に近くなったところでやってきたお姐さんには、
もうちょっと出来ないな、とにべもない。
待っているのでと抗っても、
出来ない出来ないと追い返す。
長年培った業務の流れやキャパからの判断なのか、
待たすこと待たれることを忌むからなのか。
成る程な理由があるとすれば正しいし、
ただ他に云い様もあるような気もする。

「龍門」の「餃子」はまるで、
甲羅を背負ったようにも見える独特のフォルム。揚げ焼いた部分の芳ばしさをやおら口に含めば、
キャベツなぞの野菜の甘さを思う具がしゅっと弾ける。
超絶に旨い、ってのとは方向の違う、
安堵しつつウンウン頷くような美味しさなのだ。

お願いしていた「炒麺ヤキソバ」が、
紅いカウンターに湯気を立てて届く。ラードのようなコーティングが、
甘美な顔を時折齎してくる。

麒麟と餃子とを註文して暫し。
予約註文の電話がテンポよく入る。
電話の餃子の数と店での註文の数とを重ねて数える。
ポリタンクから入れる醤油。
味をみる小皿。
麺はほとんど湯切りをしない。酢に胡椒でという食べ方をすることが最近増えた。
醤油やラー油に不満がある訳ではないのだけれど、
「龍門」の餃子にはよく似合うと思うのだ。

そして「龍門」には三種類の「タンメン」がある。
「湯麺(タンメン)」「味噌タンメン」「醤油タンメン」と、
そう品書きにあるので、
「湯麺」がスタンダードな塩味のタンメンなのでしょう。思い悩んでぐるっと一周して「醤油タンメン」をご註文。
しまった、タンメンならやっぱり塩だったと少し後悔。
今度は必ず「湯麺」をお願いすることとします。

大鳥居駅近くの住宅街に餃子舗「龍門」はある。塩味の「湯麺」をいただいた後には、
弁天橋の袂まで足を伸ばして、
大鳥居に臨む羽田の夕景を拝んでみよう。

「龍門」
大田区西糀谷3-35-3 [Map] 03-3742-8859

column/03731

中華麺店「喜楽」で炒飯炒麺焼餃子タンメンもやしワンタン麺三業地の残り香と

kiraku買い物か何かで偶々渋谷の街にいるということはある。
折角なので何処かで食事を済ませてしまおうと考えた時、小洒落た店の幾つかでも思い付けばいいのかもしれないけれど、ツイツイ脳裏に浮かぶのは、道玄坂を上りかけたその先を右に折れたあの辺り。
嘗ての三業地、今の円山町も間近なあの急坂の辺りだ。

道玄坂に面して迎える鳥居が示すは、
「しぶや百軒店」。kiraku01急坂の右手には、残念ながら未だ闖入したことのない、
「渋谷道頓堀劇場」のネオンサインがある。
コント赤信号が幕間に出演していた頃に訪れたかったなぁ、
なんて思ったりもする(笑)。

とりかつやハムかつの「とりかつ」のある路地を覗く前に、
店の前に並ぶ空席待ちのひと影に気がつくことも間々ある。kiraku02その人数が重なるとそれはそれで、
何事かと訝ってしまうけれど、
そんな風に街の定番になっているのが、ご存知!
中華麺店「喜楽」であります。

訪問当初は、基準点「中華麺」を考えている。kiraku03でも、お品書きをじっと見詰めるに連れて、
結局「もやしワンタン麺」とか、
ついつい「チャーシューワンタン麺」とかに盛りたくなってくる。

「喜楽」の中華の特徴のひとつはやはり、
醤油色の表層を占める脂の層と渾然となった揚げ葱の風味。kiraku04もしかしたら大蒜による習慣性よりも、
揚げ葱が誘う輪廻の方が地力が強いのじゃないかと思ったりもする。

麺はどちらの製麺所によるものなのでしょう。kiraku05やや平打ちの黄色いヤツ。
もうちょい細めの麺の方がスープに似合うよな気もするけれど、
こうして食べ応えもあるのが若者に受けているのかもしれません。

夕闇頃には、間違いなく”ご飯切れ”の憂き目に遭って、
いただくこと叶わないのが「炒飯」のお皿。kiraku07特筆すべきチャーハンではないものの、
ご飯のひと粒ひと粒がしっかりラード風味にコーティングされて、
北京鍋を煽る回数に不足はない誂えになっています。

サイドメニューの自覚なんて微塵もない感じなのが、
「喜楽」の「焼餃子」。kiraku06包み込んだあんのボリュームやたんまり。
パリッとした皮目もいい。
「餃子ライス」ファンも少なからずおられることでしょね。

時には塩味系もオツなんじゃないかと、
「タンメン」を所望する。kiraku08スープそのものに含んだ野菜の甘さが、
塩っ気に引き出されるように滲んでくる。
同じ塩味の部の「五目麺」との違いを確かめるのは、
今度お邪魔した時のお楽しみ(笑)。

汁物でなくってもな気分の時には、
素直に「炒麺」という手もある。kiraku09それは、ゴテゴテさせない明るい色合いの。
麺に薄く纏った油に甘さを思いつつ、
ちゃっと炒めた野菜たちの歯触りを愉しむのであります。

「炒麺」と似て非なるは「肉野菜」。kiraku10「餃子ライス」と「肉野菜」なんてガッツリ贅沢版をいただいて、
ふぅ~、満足満足(笑)。

云わずと知れた妖しき百軒店にずっとある風景は、
中華麺店「喜楽」の佇まい。kiraku11学生に時代に感じたワクワクはもう、
ここで感じることはないけれど、
なんだか足が向いてしまうの心持ちがあるのも否めない。
これからもずっとそんな存在であり続けてくださいな。

「喜楽」
渋谷区道玄坂2-17-6 [Map] 03-3461-2032

column/03672

モダン中華「MASA’S KITCHEN」でXO醤ピータン豆腐魚翅煮込上海蟹に担々麺

masas恵比寿駅を東口に出て、小さなロータリーへとエスカレータを下り、だらだらと坂道を辿ったところが恵比寿東口交叉点。
見ようによっては変則七叉路の信号を渡り、みずほ銀行の右手を斜めに入ると右側にハワイアンダイニングの「Tsunami」が見えてくる。
何故だか不思議とお気に入りのこの通りを往けば、今はクラフトビールのお店になってしまった「Aotea Rangi」の向かい辺りにも気になるバーなぞのお店が並んでる。
札幌ラーメン「前川」と「海南鶏飯食堂2」の間を抜けたビルの地階に今宵の目的地「MASA’S KITCHEN」があります。

L字に囲むオープンキッチンのカウンターではなく、
落ち着いた風情の隅のテーブルに収まって、
ちょっとだけと麦酒を所望する。masas01テーブルに届いたのは、
緑のボトルでお馴染みの青島啤酒の、プレミアム版。
透明なボトルに明るい色合いの麦酒。
朱と金地のラベルが煌びやかな印象を与えています。

そんな麦酒のお供にとXO醤の小皿を添えてくれた。masas02解した干し貝柱の姿がそこに窺えるちょっと盛り。
嫌味のない旨味の凝集が贅沢なアテになる。
浅草国際通りの有名店「龍園」のXO醤を思い出します。

この夜の前菜盛り合わせは、
ピータン豆腐を中心にして7種が囲む。masas03masas04それは、大根の中華風甘酢漬けに自家製の焼豚、
淡路島の玉葱の冷たいスープ。
葱と山椒と生姜のソースを載せた鰤に脛肉の四川風の煮込みなど。
ピータン豆腐がこれまた、
「龍園」のカクテルグラスをちょいと想起させてくれました(笑)。

古越老酒の甕だし10年をデキャンタの大で貰う。masas07ベタつかづして、澄んだまろみ。
ただ、これのデキャンタが大ですかと、
思わず訊きそうになって思い留まる。
いやいや、少容量のように見えて意外と入っているのです(笑)。

揚げ物は、海老、烏賊、蟹と帆立を巻いたカダイフ。masas08例えば、新富町「Coulis」の牡蠣フライでもお馴染みのカダイフが、
中華料理にも取り入れられていることを知る。
考えたら和食にだって違和感なく使えそうな食材ではある。
そんな意味からは、
もうちょいと中華料理らしさを思わせてくれてもよいのかもしれません。

本日のスープは、
スペアリブと大根、金かハムを3時間ほど煮込んだもの。masas09masas10給仕の紳士が具を取り出して、
具は具、スープはスープでいただくべしと指南してくれる。
うんうん、スープは濁りなく深い旨味でとても美味しい。
成る程、スープがメインだと仰りたかったのでありますね。

この頃になって、
もしかして時季の上海蟹のお皿を忘れているのじゃないかと、
そんな心配が頭を擡げてきた。
簡易なものでも卓上に品書きが用意されていれば、
流れを確かめることができるのだけれど、
テーブルの上はすっきりとしていてそんな余計なものはない。
給仕さんに、今夜のメニューを書き出したものをいただけないかと、
そう訊ねたら、それは出来ないと云う。
仕方なく、催促するかのように、
上海蟹はまだですか?と訊くことになってしまいました(汗)。

上海蟹はその後に控えていると承知して、
迎えたお皿が調理する前の新鮮な姿をみせてくれていた、
アズキハタの雄姿。masas11masas12masas13ハタの仲間にみられるポップな橙の斑点が、
くすむことなく蒸し上げられている。
取り分けてくれたその身の上には、九条葱。
白身の繊細な甘さを真っ直ぐ味わわせてくれました。

次なる平皿は、ご存知フカヒレの煮込み。masas14masas15儚き歯触りのその身を煮含めるようにした上湯が旨い。
途中から黒酢を少々注してもまた美味也。
お皿を舐めてはイケマセン(笑)。

そんな魚翅のあとを受けて、
恭しく届けられたのが上海蟹。masas16甲羅に味噌や脚なぞが意外とカラフルに盛り付けらている。
甲羅の上に描いき直したモズクガニの宝飾品。
こうして両手を汚さずに自らは手間もかけずに、
滋味深い味噌や身をいただけることが贅沢なのだ。
金沢の銘おでん処「高砂」の「かに面」を思い出します。

ひと呼吸置くように小籠包。masas17これでも急いでいただいたのだけれど、
スープがアチチではなかった故に、
火傷しないで済んだような、
醍醐味が半減したような(笑)。

〆のお食事はやっぱり、汁なし担々麺。masas18masas19器の底に潜ませたタレを十分に絡める様に和える様に。
辣や麻が尖ることなく、
全体に円やかな食べ口の担々麺。
自分には美味しくいただけましたが、
物足りない!と仰る紳士淑女も居られましょう。

愛玉のゼリーとも悩んで、
6種の中から選んだデザートは、
黒胡椒と花椒のジェラート。masas20自分で選んだクセして、激辛だったらどうしようなんて、
そんな心配も一瞬過ぎるけれど、
ここまでの料理の流れを考えればそれはない。
花椒の香りが楽しいジェラートでありました。

疾うの昔に有名店のひとつとなっている「MASA’S KITCHEN」は、
モダンな装いで今日もある。masas21そのまま洋食店にも冠せられそうな店名の”MASA’S”は勿論、
鯰江真仁(なまずえまさひと)シェフのお名前からのものでしょう。
その一方で店名の末尾に添えられた”47″はなんでしょう。
1947年とか昭和47年に由来があるのかと思ったらどうやら、
中国を意味する「支那(しな)」を”47″と表現したものであるようです。
今度は、カウンターでシェフの所作を拝みながらの食事がいたしたい。
それならきっとより臨場感のあるひと時になるのじゃないかと、
秘かに目論んでいるところです(笑)。

「MASA’S KITCHEN」

渋谷区恵比寿1-21-13 BPRレジデンス恵比寿B1 [Map] 03-3473-0729
http://www.masas-kitchen.com/

column/03642

札幌ラーメン「前川」で古きカウンターの丸椅子で古の札幌味噌とチャーハンと

maekawa以前は当て所もなく徘徊して、へーこんなところにこんな店があるんだ!などと心の裡で呟いてはひとりほくそ笑んだりしていた(笑)、恵比寿駅の東側界隈。
広尾の駅からゆっくり商店街に進んで、「アクアパッツァ」や「MARCHE AUX VINS」付近を通って明治通りに出て、その昔「Aroma-fresca」のあった側へと渋谷川を渡り、「賛否両論」の前を通って、「園山」のあった路地を眺めて蕎麦「慈玄」の店先の様子を窺う。
そのまま行けば「MASA’S KITCHEN」のある通り。
そこで、素敵な雰囲気を醸すお店の暖簾が目に留まりました。

ちょうど、いつぞやお邪魔した「海南鶏飯食堂2」の向かい辺り。maekawa01木造モルタル二階建て。
おでん「菊代」のお隣さんの暖簾には、
札幌ラーメン「前川」と刻まれていました。

二階の部屋の住人が几帳面に干し下げた、
布団や洗濯物が風景に味をつけている。maekawa04開け放した入口から丸椅子の並びが見れる。
古いカウンターは右手から奥に進んでいるようで、
恐らく10席に満たない、小体なお店であることが窺えます。

少々気後れしつつも、こんちはっと暖簾を払う。
タタキに足を踏み入れてすぐのところの丸椅子に、
ちょっと急くように腰を下ろして品札を探します。

献立表の並びにはまず「麺類」の見出しがあって、
次に「サッポロ麺類」「御飯類」「一品料理」と続く。
「サッポロ麺類」は「麺類」とはやはり別物のようです。

カウンターの一番奥に陣取っている、
如何にも近所のご隠居さんと思しき爺さんが、
年の頃もそう変わらない大将に頻りに話し掛ける。
きっと、ほとんど毎日来ているのに違いない。

そんなことを考えながら実は、
味噌ラーメンにしようかチャーハンにしようか、
ずっと迷ってた(笑)。

そこで女将さんにこう訊いてみた。
味噌ラーメンとチャーハンと両方頼むと多いですかね?
すると空かさず女将さんは、
そうねぇ、若いんだからダイジョブじゃない?
と、そう応えてくれた。

…いや、特に若いということはないのですけれど、
…そりゃ、大将に比べたら若輩者には違いないですけれど、
などと一瞬にしてぶつぶつ考えて(笑)、
では、両方お願いしますとオーダーを告げました。

再開発でもう既にぶっ壊されてしまった荏原町駅前にあった、
札幌ラーメン「どさん子」の風景を思い出したりしながら、
女将さんから受け取ったドンブリは、
サッポロ麺類系「味噌ラーメン」520円だ。maekawa02スープに脂が強過ぎることも、
味噌味が強過ぎることも塩辛過ぎることもない。
そして、当たり前のように大蒜が利いている。
ああ、嘗て街角にあった札幌ラーメンの店のドンブリって、
きっと基本的にはこんな感じだったとよねと独り言ちる。
自家製麺なんて思いも寄らず、
かん水含んだ黄色い麺が通例であった。

そこへ、はい、と「チャーハン」のお皿。maekawa03お米の粒が纏っているのは、
サラダ油かラードの油か。
きっともう少し油を控え目にして煽れば、
もっと気風よくパラッパラになるのかもしれないけれど、
玉子が米粒にコーティングしたようになるかもしれないけれど、
このチャーハンに文句なし。
これでいいのだ(笑)。

洒落街恵比寿の片隅に、
今も変わらぬ札幌ラーメン「前川」の暖簾が掛かる。maekawa05現況ではひる時のみの営業のため、
夜しかここを通らないひとには、
知られていない存在なのかもしれません。

「前川」
渋谷区恵比寿1-22-10 [Map] 03-3442-6083

column/03621