「中華韓流アジアン系」カテゴリーアーカイブ

中華麺店「喜楽」で炒飯炒麺焼餃子タンメンもやしワンタン麺三業地の残り香と

kiraku買い物か何かで偶々渋谷の街にいるということはある。
折角なので何処かで食事を済ませてしまおうと考えた時、小洒落た店の幾つかでも思い付けばいいのかもしれないけれど、ツイツイ脳裏に浮かぶのは、道玄坂を上りかけたその先を右に折れたあの辺り。
嘗ての三業地、今の円山町も間近なあの急坂の辺りだ。

道玄坂に面して迎える鳥居が示すは、
「しぶや百軒店」。kiraku01急坂の右手には、残念ながら未だ闖入したことのない、
「渋谷道頓堀劇場」のネオンサインがある。
コント赤信号が幕間に出演していた頃に訪れたかったなぁ、
なんて思ったりもする(笑)。

とりかつやハムかつの「とりかつ」のある路地を覗く前に、
店の前に並ぶ空席待ちのひと影に気がつくことも間々ある。kiraku02その人数が重なるとそれはそれで、
何事かと訝ってしまうけれど、
そんな風に街の定番になっているのが、ご存知!
中華麺店「喜楽」であります。

訪問当初は、基準点「中華麺」を考えている。kiraku03でも、お品書きをじっと見詰めるに連れて、
結局「もやしワンタン麺」とか、
ついつい「チャーシューワンタン麺」とかに盛りたくなってくる。

「喜楽」の中華の特徴のひとつはやはり、
醤油色の表層を占める脂の層と渾然となった揚げ葱の風味。kiraku04もしかしたら大蒜による習慣性よりも、
揚げ葱が誘う輪廻の方が地力が強いのじゃないかと思ったりもする。

麺はどちらの製麺所によるものなのでしょう。kiraku05やや平打ちの黄色いヤツ。
もうちょい細めの麺の方がスープに似合うよな気もするけれど、
こうして食べ応えもあるのが若者に受けているのかもしれません。

夕闇頃には、間違いなく”ご飯切れ”の憂き目に遭って、
いただくこと叶わないのが「炒飯」のお皿。kiraku07特筆すべきチャーハンではないものの、
ご飯のひと粒ひと粒がしっかりラード風味にコーティングされて、
北京鍋を煽る回数に不足はない誂えになっています。

サイドメニューの自覚なんて微塵もない感じなのが、
「喜楽」の「焼餃子」。kiraku06包み込んだあんのボリュームやたんまり。
パリッとした皮目もいい。
「餃子ライス」ファンも少なからずおられることでしょね。

時には塩味系もオツなんじゃないかと、
「タンメン」を所望する。kiraku08スープそのものに含んだ野菜の甘さが、
塩っ気に引き出されるように滲んでくる。
同じ塩味の部の「五目麺」との違いを確かめるのは、
今度お邪魔した時のお楽しみ(笑)。

汁物でなくってもな気分の時には、
素直に「炒麺」という手もある。kiraku09それは、ゴテゴテさせない明るい色合いの。
麺に薄く纏った油に甘さを思いつつ、
ちゃっと炒めた野菜たちの歯触りを愉しむのであります。

「炒麺」と似て非なるは「肉野菜」。kiraku10「餃子ライス」と「肉野菜」なんてガッツリ贅沢版をいただいて、
ふぅ~、満足満足(笑)。

云わずと知れた妖しき百軒店にずっとある風景は、
中華麺店「喜楽」の佇まい。kiraku11学生に時代に感じたワクワクはもう、
ここで感じることはないけれど、
なんだか足が向いてしまうの心持ちがあるのも否めない。
これからもずっとそんな存在であり続けてくださいな。

「喜楽」
渋谷区道玄坂2-17-6 [Map] 03-3461-2032

column/03672

モダン中華「MASA’S KITCHEN」でXO醤ピータン豆腐魚翅煮込上海蟹に担々麺

masas恵比寿駅を東口に出て、小さなロータリーへとエスカレータを下り、だらだらと坂道を辿ったところが恵比寿東口交叉点。
見ようによっては変則七叉路の信号を渡り、みずほ銀行の右手を斜めに入ると右側にハワイアンダイニングの「Tsunami」が見えてくる。
何故だか不思議とお気に入りのこの通りを往けば、今はクラフトビールのお店になってしまった「Aotea Rangi」の向かい辺りにも気になるバーなぞのお店が並んでる。
札幌ラーメン「前川」と「海南鶏飯食堂2」の間を抜けたビルの地階に今宵の目的地「MASA’S KITCHEN」があります。

L字に囲むオープンキッチンのカウンターではなく、
落ち着いた風情の隅のテーブルに収まって、
ちょっとだけと麦酒を所望する。masas01テーブルに届いたのは、
緑のボトルでお馴染みの青島啤酒の、プレミアム版。
透明なボトルに明るい色合いの麦酒。
朱と金地のラベルが煌びやかな印象を与えています。

そんな麦酒のお供にとXO醤の小皿を添えてくれた。masas02解した干し貝柱の姿がそこに窺えるちょっと盛り。
嫌味のない旨味の凝集が贅沢なアテになる。
浅草国際通りの有名店「龍園」のXO醤を思い出します。

この夜の前菜盛り合わせは、
ピータン豆腐を中心にして7種が囲む。masas03masas04それは、大根の中華風甘酢漬けに自家製の焼豚、
淡路島の玉葱の冷たいスープ。
葱と山椒と生姜のソースを載せた鰤に脛肉の四川風の煮込みなど。
ピータン豆腐がこれまた、
「龍園」のカクテルグラスをちょいと想起させてくれました(笑)。

古越老酒の甕だし10年をデキャンタの大で貰う。masas07ベタつかづして、澄んだまろみ。
ただ、これのデキャンタが大ですかと、
思わず訊きそうになって思い留まる。
いやいや、少容量のように見えて意外と入っているのです(笑)。

揚げ物は、海老、烏賊、蟹と帆立を巻いたカダイフ。masas08例えば、新富町「Coulis」の牡蠣フライでもお馴染みのカダイフが、
中華料理にも取り入れられていることを知る。
考えたら和食にだって違和感なく使えそうな食材ではある。
そんな意味からは、
もうちょいと中華料理らしさを思わせてくれてもよいのかもしれません。

本日のスープは、
スペアリブと大根、金かハムを3時間ほど煮込んだもの。masas09masas10給仕の紳士が具を取り出して、
具は具、スープはスープでいただくべしと指南してくれる。
うんうん、スープは濁りなく深い旨味でとても美味しい。
成る程、スープがメインだと仰りたかったのでありますね。

この頃になって、
もしかして時季の上海蟹のお皿を忘れているのじゃないかと、
そんな心配が頭を擡げてきた。
簡易なものでも卓上に品書きが用意されていれば、
流れを確かめることができるのだけれど、
テーブルの上はすっきりとしていてそんな余計なものはない。
給仕さんに、今夜のメニューを書き出したものをいただけないかと、
そう訊ねたら、それは出来ないと云う。
仕方なく、催促するかのように、
上海蟹はまだですか?と訊くことになってしまいました(汗)。

上海蟹はその後に控えていると承知して、
迎えたお皿が調理する前の新鮮な姿をみせてくれていた、
アズキハタの雄姿。masas11masas12masas13ハタの仲間にみられるポップな橙の斑点が、
くすむことなく蒸し上げられている。
取り分けてくれたその身の上には、九条葱。
白身の繊細な甘さを真っ直ぐ味わわせてくれました。

次なる平皿は、ご存知フカヒレの煮込み。masas14masas15儚き歯触りのその身を煮含めるようにした上湯が旨い。
途中から黒酢を少々注してもまた美味也。
お皿を舐めてはイケマセン(笑)。

そんな魚翅のあとを受けて、
恭しく届けられたのが上海蟹。masas16甲羅に味噌や脚なぞが意外とカラフルに盛り付けらている。
甲羅の上に描いき直したモズクガニの宝飾品。
こうして両手を汚さずに自らは手間もかけずに、
滋味深い味噌や身をいただけることが贅沢なのだ。
金沢の銘おでん処「高砂」の「かに面」を思い出します。

ひと呼吸置くように小籠包。masas17これでも急いでいただいたのだけれど、
スープがアチチではなかった故に、
火傷しないで済んだような、
醍醐味が半減したような(笑)。

〆のお食事はやっぱり、汁なし担々麺。masas18masas19器の底に潜ませたタレを十分に絡める様に和える様に。
辣や麻が尖ることなく、
全体に円やかな食べ口の担々麺。
自分には美味しくいただけましたが、
物足りない!と仰る紳士淑女も居られましょう。

愛玉のゼリーとも悩んで、
6種の中から選んだデザートは、
黒胡椒と花椒のジェラート。masas20自分で選んだクセして、激辛だったらどうしようなんて、
そんな心配も一瞬過ぎるけれど、
ここまでの料理の流れを考えればそれはない。
花椒の香りが楽しいジェラートでありました。

疾うの昔に有名店のひとつとなっている「MASA’S KITCHEN」は、
モダンな装いで今日もある。masas21そのまま洋食店にも冠せられそうな店名の”MASA’S”は勿論、
鯰江真仁(なまずえまさひと)シェフのお名前からのものでしょう。
その一方で店名の末尾に添えられた”47″はなんでしょう。
1947年とか昭和47年に由来があるのかと思ったらどうやら、
中国を意味する「支那(しな)」を”47″と表現したものであるようです。
今度は、カウンターでシェフの所作を拝みながらの食事がいたしたい。
それならきっとより臨場感のあるひと時になるのじゃないかと、
秘かに目論んでいるところです(笑)。

「MASA’S KITCHEN」

渋谷区恵比寿1-21-13 BPRレジデンス恵比寿B1 [Map] 03-3473-0729
http://www.masas-kitchen.com/

column/03642

札幌ラーメン「前川」で古きカウンターの丸椅子で古の札幌味噌とチャーハンと

maekawa以前は当て所もなく徘徊して、へーこんなところにこんな店があるんだ!などと心の裡で呟いてはひとりほくそ笑んだりしていた(笑)、恵比寿駅の東側界隈。
広尾の駅からゆっくり商店街に進んで、「アクアパッツァ」や「MARCHE AUX VINS」付近を通って明治通りに出て、その昔「Aroma-fresca」のあった側へと渋谷川を渡り、「賛否両論」の前を通って、「園山」のあった路地を眺めて蕎麦「慈玄」の店先の様子を窺う。
そのまま行けば「MASA’S KITCHEN」のある通り。
そこで、素敵な雰囲気を醸すお店の暖簾が目に留まりました。

ちょうど、いつぞやお邪魔した「海南鶏飯食堂2」の向かい辺り。maekawa01木造モルタル二階建て。
おでん「菊代」のお隣さんの暖簾には、
札幌ラーメン「前川」と刻まれていました。

二階の部屋の住人が几帳面に干し下げた、
布団や洗濯物が風景に味をつけている。maekawa04開け放した入口から丸椅子の並びが見れる。
古いカウンターは右手から奥に進んでいるようで、
恐らく10席に満たない、小体なお店であることが窺えます。

少々気後れしつつも、こんちはっと暖簾を払う。
タタキに足を踏み入れてすぐのところの丸椅子に、
ちょっと急くように腰を下ろして品札を探します。

献立表の並びにはまず「麺類」の見出しがあって、
次に「サッポロ麺類」「御飯類」「一品料理」と続く。
「サッポロ麺類」は「麺類」とはやはり別物のようです。

カウンターの一番奥に陣取っている、
如何にも近所のご隠居さんと思しき爺さんが、
年の頃もそう変わらない大将に頻りに話し掛ける。
きっと、ほとんど毎日来ているのに違いない。

そんなことを考えながら実は、
味噌ラーメンにしようかチャーハンにしようか、
ずっと迷ってた(笑)。

そこで女将さんにこう訊いてみた。
味噌ラーメンとチャーハンと両方頼むと多いですかね?
すると空かさず女将さんは、
そうねぇ、若いんだからダイジョブじゃない?
と、そう応えてくれた。

…いや、特に若いということはないのですけれど、
…そりゃ、大将に比べたら若輩者には違いないですけれど、
などと一瞬にしてぶつぶつ考えて(笑)、
では、両方お願いしますとオーダーを告げました。

再開発でもう既にぶっ壊されてしまった荏原町駅前にあった、
札幌ラーメン「どさん子」の風景を思い出したりしながら、
女将さんから受け取ったドンブリは、
サッポロ麺類系「味噌ラーメン」520円だ。maekawa02スープに脂が強過ぎることも、
味噌味が強過ぎることも塩辛過ぎることもない。
そして、当たり前のように大蒜が利いている。
ああ、嘗て街角にあった札幌ラーメンの店のドンブリって、
きっと基本的にはこんな感じだったとよねと独り言ちる。
自家製麺なんて思いも寄らず、
かん水含んだ黄色い麺が通例であった。

そこへ、はい、と「チャーハン」のお皿。maekawa03お米の粒が纏っているのは、
サラダ油かラードの油か。
きっともう少し油を控え目にして煽れば、
もっと気風よくパラッパラになるのかもしれないけれど、
玉子が米粒にコーティングしたようになるかもしれないけれど、
このチャーハンに文句なし。
これでいいのだ(笑)。

洒落街恵比寿の片隅に、
今も変わらぬ札幌ラーメン「前川」の暖簾が掛かる。maekawa05現況ではひる時のみの営業のため、
夜しかここを通らないひとには、
知られていない存在なのかもしれません。

「前川」
渋谷区恵比寿1-22-10 [Map] 03-3442-6083

column/03621

タイの食卓「クルン・サイアム ×アティック×」で特等席バルコニーゆるり寛ぐ夏の夜

krungsiamちょろちょろと徘徊している割には、何故だか通りの名前を覚え切れないのが、自由が丘駅周辺。
奥沢駅前から九品仏川の緑道と交叉して大井町線を渡り、さらに東横線の踏切を横切るヒルサイド通りをクランクするように抜けて目黒通りに至るのが、自由通り。
「SHUTTERS」やMUJI、FrancFranc前の憩いのベンチエリアを抱える九品仏川緑道は、グリーンストリートなんて呼ばれちゃっているらしい。

目黒通りの八雲三丁目から南下してピーコックの前を通って、
大井町線を渡り往くのが、学園通り。
あれ?それじゃぁガーベラ通りはどの道だろう。
片や、正面口のロータリーに繋がる道は、
自由が丘デパートの脇を往く女神通りに、
目黒通り方向へ北上するカトレア通り。
さらにはメープルストリート、しらかば通り、
ヒロストリートなんてのが並ぶ。
マリ・クレール通りは、駅南口の前にある通り。
他にも、サンモア通り、サンセットアレイ通り、
ひのき通りにわかくさ通り、
からたち通りにくりの木通りなんてのがあるらしい。
それって一体どこやねん(笑)。

日の長い夏の夕暮れ時。
北口を出て、鰻「ほさか」の前を通り、
歩き向かうは、すずかけ通り。
すずかけ通り沿いの一軒にお招きいただきました。krungsiam01間口の狭いビルの上方を見上げつつ、階段に挑みます。

階段を4階までぐりぐりっと上がって行けば、
やっとこ女性陣占めるカウンターの一室に辿り着く。krungsiam02ただ、目的の場所はそこではなくて、
奥の階段からさらにもうふたつ上階へと昇るのであります。

やってきたのは最上階のフロアの窓の先。
さっき見上げた道路斜線で切られた斜め壁のところに、
バルコニーが口を開けているのでありました。krungsiam03東側に眼下を見下ろせば、
城南信金のポール看板の先に緑ヶ丘へと至る、
すずかけ通りの道程が走ります。

西側に眼を遣れば、夕焼けの空が美しい。krungsiam04角錐体に尖がったビルは、
メガネドラックや「バンコクキッチン」の入った、
サーカス自由が丘というビルである模様。

乾杯はやっぱり「シンハーSingha-beer」で。krungsiam05一定のコクを含みながらスッキリと吞ませる感じは、
こうして真夏の暑さの残るオープンエアーによく馴染む。
アジアのビールだなぁと思う風味はどこから来ているのでしょう。

お招きくれたGingerちんが真っ先に発注したのが、
「ヤム・ウンセン ぷりぷりエビと春雨のヘルシーサラダ」。krungsiam06パクチー押しなフリして、
レモングラスの風味がキュキュっと攻めるオツなヤツ。
お皿は一気に空っぽになって、お代りの発注が飛ぶのです(笑)。

お、空心菜!と嬉しがらせるのは、
「パックブン・ファイデン 空芯菜のニンニク強火炒め」。
krungsiam07メニューにも謳うくらいに一気呵成に炒め上げたであろう空心菜は、
シャキッとして仄か苦い独特の香りが活性している。
うんうん、美味しいね。

「トード・マン・クン」は、エビのぷりぷりさつま揚げ。
krungsiam08断面から覗く明るいピンク色が海老の気配を知らせてる。
どれどれと歯を立てれば成る程、
プリッとした海老の弾力と甘みが芳ばしくいただけます。

「シンハー」から同じインドシナ半島の、
ベトナムのビールに替えてみる。krungsiam09えーっと、これでなんと読むんだったっけ。
そうそう「333」と書いて「バーバーバー」。
どちらも割とすっきりと呑ませてくれて、
ちょっと汗ばむオープンエアーがやっぱり良く似合います。

ベトナムといえばこれは外せないよねの、
「ポピア・ソット 具沢山もちもち皮の生春巻き」。krungsiam11 krungsiam12そう謳っている通り、
モッチリした米粉の皮の食感が愉し美味しい。
幾らでも食べられそうな軽やかさがいいんだ。

エビ入りチャーハンは「カオ・パット・クン」と云う。
krungsiam10タイ米のパラパラはやっぱり、
こふいふお皿で特長を最大発揮する。
師匠も何気にお気に入りのようであられましたねっ。

暑い夜風の中にいたならモヒートもいただきたい。krungsiam13本格派とはいかないけれど、
頑張ってつくってくれました(笑)。

石垣旅行記を話していたら、
「パット・マラ タイ風ゴーヤチャンプル」がやってきた。krungsiam14そうはいってもなかなかの本格派。
ナムプラーつかってるっぽいところがタイ風でありましょか。

自由が丘すずかけ通りの小さな雑居ビルの上階に、
タイの食卓「クルン・サイアム ×アティック×」がある。krungsiam16ルーフバルコニー持っちゃってる友人宅のよな特等席で、
のんびり寛ぐ夏の夜のひと時に大感謝です。

「クルン・サイアム ×アティック×」
目黒区自由が丘1-13-13 KAWABE BLD 4F [Map] 03-6421-3677
http://www.krungsiam.info/

column/03620

シンガポール料理「シンガポール コピティアム」でご飯モノに負けない麺料理あれこれ

kopitiam八丁堀はすずらん通りのオヘソ辺り。
ランチもイケてるサカナバル「TURRE TURRE 築地」の斜め向かいにあるのが、シンガポール料理にして東南アジア料理の「シンガポール コピティアム」。
長年のキャリアに裏付けされた安定的ひと懐っこさで迫るお姐さまの待つ「コピティアム」へは、ご飯モノと平行して麺サイドへの旅も続けていました。

まずは東南アジアの麺料理として、
真っ先に思い浮かべる「ミーゴレン」。
それはここでは海鮮、チキン、野菜と3種類から選べるマレー風炒麺。

海老を選べば、
わさわさと海老の身の絡まる玉子麺から湯気が上がる。kopitiam02ケチャップマニスの甘さが気分をそっと、
バリ辺りの島々に連れていってくれるようであります。

その派生系「インディアンミーゴレン」には、
カレーの器が漏れなく付いてくる。kopitiam03「コピティアム」のカレーはしっかり辛いので、
いっとー辛くない仕立てでお願いすることにしている。
野菜バージョンのミーゴレンをそのカレーに浸したり、
ぶっかけたりしていただくスタイル。
うんうん、悪くない。
でも、カレーで炒めちゃったヤツも食べたい気もします(笑)。

ずっと昔の入船時代にもいただいたことのある、
「チャークァイティオ」を横目にし乍ら、
麺料理メニュー筆頭の「フライドフッケンミー」。kopitiam04ホッケン・ミーHok-kiàn mīは、つまりは福建ミー。
福建省出身の華僑・華人たちが、
シンガポール、マレーシア、インドネシア辺りに齎した、
麺料理ということであるらしい。

塩味かオイスターソース味かが選べて、オイスター味。
よく見ると、素麺的極細麺と中太麺とを
混ぜ込んで炒めているのが面白い。kopitiam05その辺りはシンガポール式でもクアラルンプール式でもなく、
「コピティアム」風ということでありましょか。

「湯麺」と呼ぶどんぶりが都合4種類。
その中から「鶏肉入り湯麺」を選んでみる。kopitiam06ケチャップマニスに象徴されるような濃いぃ色の炒麺に対して、
届いたドンブリのスープはとっても澄んでいる。

青梗菜や茄子人参、キャベツにもやしにシメジなどと具沢山。
細めの玉子麺が含むスープは軽やかにしてじわじわと滋味が滲むもの。kopitiam07解した玉子の黄身もいい活躍をしてくれます。

ペナンレクサは辛くて酸っぱいよと訊いて、
選んだのは「ラクサレマーク」。
御殿山の鶏飯店「MR.CHICKEN」のラクサも思い浮かべつつ、
受け取ったドンブリは成る程の白濁スープ。kopitiam08kopitiam09烏賊や海老の具を掻き分け引っ張り上げた、
麺のプヨツル具合も愉しいぞ。

そして夏のトピックのひとつが、
夏季限定の「清湯涼麺」。
それは、お姐さまに、ね、これ以上ないサッパリでしょ?
とそう云われて、ぶんぶん頷く爽やか具合。kopitiam10kopitiam11大判のレタスや千切り胡瓜の浸ったスープは、
まったく油っ気、脂っ気なく澄んでいる。
それでいて、期待するコクに十分応えてくれているから嬉しくなる。
そこへさらさら食感の極細の絶妙さが添えられて。
酷暑にへこたれた胃や身体になんとも優しい器なのでありました。

東南アジアの味の右の本格派、
「シンガポール コピティアム」は、
八丁堀すずらん通りのヘソにある。kopitiam12kopitiam13ずらっと並ぶご飯ものサイドの裏面には、
それに負けない数の麺料理が並んでいます。
どなたかコンプリートしてみませんか(笑)?

「シンガポール コピティアム Singapore Kopi Tiam」
中央区八丁堀2-18-5 [Map] 03-6280-3442

column/03606