「ビアの巣窟ヴィノの誘惑」カテゴリーアーカイブ

Bistro「2538②」で4種ワイン野菜たっぷりポトフにカスレに牛ホホ肉赤ワイン煮込

2538日曜日というのはやっぱり、定休日にしている飲食店が多い。
キリスト教でいうところの安息日は土曜日を指すようで、その翌日の日曜日は礼拝を行う日であり、一般に休日であるとされてきている。
日本の官庁は、幾つかの法律により日曜日および土曜日・祝日等を休日と定められていて、民間企業においても日曜日が休日であると、一般には認識されている。
だから、休日の日曜日に飲食店がお休みしていても当然といえば当然のことなのだ。
そんなことを今更のように考えてみると逆に、休日の日曜日に営業している飲食店が実に多いことに気が付く。
土曜日よりは圧倒的に選択肢が狭まるのも事実だけれど、日曜日に営ってくれているお店にはちょこっと感謝しなければなりません。

北千住は荒川の堤防際に建つ学びピア21では、
七階にあるレストランさくらのバルコニーが素晴らしい。
恒例の講座からの打ち上げに絶好のロケーションなのだけど、
その日に限って貸切されてしまっていて、残念無念。
已むなく打ち上げの店を探しつつ、
北千住駅方面へと漫ろ歩きしたのでありました。

いつぞやの牛串煮込み「藤や」はまだしも、
そのお向かいの有名店「徳多和良」は立ち呑みの店で団体さまお断り。
居酒屋「大はし」は勿論のこと「千住の永見」も日曜はお休みだ。
どうしてこう、居酒屋みたいなところしか知らないのだろう(笑)と、
苦笑いしながらサンロードという裏通りを歩いていたら、
横張りした板の空色が印象的な店のファサードに立ち止まる。
駅前の路地でも見たような気もする記号は「2538」。
ここなんか、いいのじゃないでしょか。

そんなこんなで、開店直後の店の二階に上がり込む。
253801女性受けもしそうな、どこか可愛らしいインテリア。
その隅っこのテーブルを囲みました。

グラスワインの4種セットなんて嬉しいタイトルを目に留めて、
早速白ワインで註文してみるい。253802説明によれば、仏蘭西の「フラマン」に、
西班牙の「ファウスティーノ7世」。
ブルゴーニュのシャルドネ「レ・ロジェ」に日替わりのもう品。
地域も葡萄品種もあれこれ異なるグラスを愉しめて、
グラスの凸凹変化もまた一興。
それで楽しくなってくるのは酔った所為(笑)?

俎板お皿に一緒盛りしてくれたのは、
「お肉の前菜盛り合わせ」。253803253804「パテ・ド・カンパーニュ」や「鶏白レバーパテ」「豚のリエット」、
生ハムや自家製ピクルスなんかの上に、
炙ったバゲットが被さるように載っている。
当然のようにワインが似合うお皿に、
これだけでいっか!みたない気分なってきます(笑)。

奥の壁に提げられた黒板を見上げると、
その筆頭にあったのが、この日のキッシュのご案内。253805253806今日のお題は、ほうれん草ズッキーニ。
うんうん、ジャガイモの甘さも、
ズッキーニの歯触りも悪くない。
そして勿論、グラスのワインがよく似合う。

2583(ニコミヤ)っつーくらいだからやっぱり、
煮込み料理をいただきましょうとお願いしていたお皿のひとつが、
2538オリジナルの「野菜たっぷりポトフ」。253807トマト風味のスープとしているところが特徴で、
煮込んでくたっとなった野菜と歯触りを残した野菜とが協演してる。
エキス滲むスープはスープで美味しくて、
ほろっとしたお肉はお肉であっさりといただけます。

煮込み料理5品のうちのもうひと品が、
ご存知「カスレ」。253808ソーセージ、塩豚と白インゲン豆の煮込みと副題があるように、
熱々のお皿目一杯に腸詰や豚の肉塊なぞが詰まっていて、
隙間を白隠元豆が埋めています。
太いソーセージを引っ張り出してから、
お豆がメインよとばかりに摘んではワインのグラスを傾けます。

ワイン吞み切っちゃったのでどうしようと悩んで、
選んでみたのが「シロックハイボール」。253809「シロック」というのは、葡萄でつくられたウォッカであるという。
ブランデーともグラッパともちょと違う葡萄の蒸溜酒であるらしい。
云われてみれば、葡萄の香りがするような柑橘の風味がするような。
あれ?でも、なかなか強いのかも(笑)。

そしてそして、煮込み屋名物と謳うは、
「牛ホホ肉の赤ワイン煮込み」。253810それはもう、期待通りの柔らかさと、
赤ワインやブイヨンの旨味を煮含んだ艶やかなコク味。
ハイ、赤ワインを貰いましょうね。

北千住の裏通り、サンロードの中程に、
煮込み料理を軸に据えたビストロ「2538②」がある。253813駅前の丸井の前から宿場通りに抜ける路地にあるのが、
北千住ワイン酒場・ビストロ「2538」で、
宿場町通り沿いのビル二階にあるのがItalian Bar「2538」。
そして、当のBistro「2538②」はその後、
和牛肉バル「2538」と変化を遂げているらしい。
黒毛和牛を一頭買いしての、
より肉々しい店になっている模様です。

「2538②」
足立区千住4-19-16 [Map] 03-3870-5600
http://www.c-second.com/

column/03678

GASTWIRTSCHAFT「Zum fidelen Affen」でカプツィナーベルクの丘と白のグラスと

fidelenaffen短い年末休みにザルツブルクを訪ねていました。
比較的安くてトランジットに乗り継ぎ損ないのリスクや体力的負荷の少ない便をずっっと探していて見付けたのが、ミュンヘンまでの直行便。
楽チンなエアーを得られた背景には、パリで起きてしまったテロの衝撃や流入を続けていると聞く難民の状況があると考えると複雑な気持ちになるけれど、空いていた並びの席を使って横になって来れたのはラッキーだったと考えることにする。
ミュンヘンからは、事前に国家免許ガイドsepp氏より仕込んでいた通りに、ザルツブルク駅への直通バスによる、これまたスムーズな移動となりました。

クリスマスを過ぎた目抜き通りのゲトライデガッセは、
落ち着いた賑やかさ。fidelenaffen02いつぞやお邪魔して何本ものシュナップスを買い込んだ、
「SPORER」もゆったりした雰囲気に包まれていました。

徘徊した旧市街からシュターツ橋Staatsbrückeを渡り、
リンツァーガッセLinzergasse方向へ。
モーツァルト住居一階の「Cafe CLASSIC」のある、
マカルト広場に面した教会Dreifaltigkeitskircheの裏手の道へと、
折れ入ってみる。fidelenaffen03fidelenaffen04見上げた看板には、チンパンジーが描かれていて、
よくよく眺めると右手には麦酒のグラスを掲げ、
つるんと伸びた尻尾にはプレッツェルを幾つも引っ掛けている。
縁取りには「Zum fidelen Affen」。
人気のレストランであるようです。

夕食にはまだまだ早いと踵を返せば、
通りの先に小高い丘を望み見る。fidelenaffen05fidelenaffen06リンツァーガッセとの突き当たりには、
急な坂道を刳り貫いた先に見通すアーチが、
手招きするように口を開けている。

誘われるまま坂道を辿れば、
忽ち息も絶え絶えになる(笑)。
ひーこら云いつつ辿り着いた丘の中腹からは、
眼下にザルツブルクの街が見下ろせる。fidelenaffen07fidelenaffen08息を整えて(笑)、もう少し進むと、
ホーエンザルツブルク城が目線を上げた角度で眺められます。

丘の上のお城まで辿り着くには、
夕暮れまでの時間が足りないとそれを言い訳にして、
中腹をくるりと廻ってさっき登った急坂を下りてきた。

陽が落ちてちょっと冷えてきたリンツァーガッセ。fidelenaffen09fidelenaffen10灯りの燈った「Zum fidelen Affen」を訪ねると、
なんと予約で満席であるという。
成る程、聞いていた通りの人気店なのであります。

改めて出掛けたのは、やや深い時間帯。fidelenaffen11lara姐さんが乗っている楽団の練習場が近くにあって、
どうやら楽団の皆さんの止まり木になっている模様。
シルベスターコンサートのプローべ上がりのところに合流して、
オーストリアの白をいただいて、Prost!おつかれさま。

フロアの中央には、Rを描いて美しい天井の下に、
グラスやボトルの並ぶ砦がある。fidelenaffen12fidelenaffen16fidelenaffen17ワインをグラスに注ぐ、
手慣れた所作とその気風の良さを眺めていたら、
いつの間にかグラスが空いていた(笑)。
お代りをいただきましょう。

カプツィナーベルクの登り口近くの裏道に、
GASTWIRTSCHAFT「Zum fidelen Affen」がある。fidelenaffen19お店の名前は、壁のサインにあるように、
“陽気な猿”といった意であると思えばいいのかな。
でも、そうだとしたら、それってどふいふ訳なんだろう(笑)。

「ZUM FIDELEN AFFEN」
Priesterhausgasse 8, 5020 Salzburg [Map] +43 662 877361
http://www.fideleraffe.at/

column/03656

和酒厨房「ばさら」で中央フリーウェイと武蔵野工場見学オトナの遠足のその続き

basara♪中央フリーウェイ
右にみえる競馬場 左はビール工場
この道はまるで滑走路 夜空に続く♪
ユーミンのこの曲をかけながら、中央自動車道の下り、高井戸辺りから調布・府中方面へとクルマ走らせたことのあるヒトが少なからずいるのは多分間違いない(笑)。
70年代後半から80年代前半にかけてのことだとすると、クルマの音響機器はiphoneでもCDプレーヤーでもなく、カセットデッキであったはず。
アルバム「14番目の月」を録音したカセットをガッチャンとデッキの口に挿し込めば、松任谷正隆が編曲したイントロが流れ出すのでありました。

それ故、府中あたりにサントリーのビール工場があることは、
ずっと前から知っていたことになる。
工場見学ができることも知っていたけれど、
なかなかそんな機会もなく今まで過ごしてきていました。

この秋に白州の蒸溜所へとふたたび見学に訪れた勢いを駆って、
やってきました武蔵野ビール工場へのアクセスポイント。basara01京王線とJR南武線が交叉する分倍河原駅のロータリーに、
無料シャトルバスの乗り場が待っている。
ロータリーの真ん中でデンと構えているのは新田義貞の騎馬像。
義貞率いる反幕府勢と鎌倉幕府勢とが、
多摩川河畔の分倍河原で戦った歴史に由来するものらしい。
義貞さん、あちこちで活躍されていますね(笑)。

シャトルバスから大きなスクリーンの待つ部屋へと案内されて、
武蔵野ビール工場の説明を聞く。
みんなに配られたダイヤモンド大麦が芳ばしくて旨味があるのが、
実に印象的でありました。
チェコ周辺産出の稀少品と聞けばなおさらでありますね(笑)。

そして「プレモル講座」のカードを首から提げたまま、
引率のおねえさんに連れられて工場内へ。basara02ドデカい仕込槽の中を丸い小窓から順番に覗き込んだり、
銀のパイプが縦横に走る部屋を眺めたり。

発酵を終えて生まれた若ビールは、
低温のタンクで熟成される。basara03そのタンクの中を通り歩けるようになっていて、
誰もが思う撮影スポットとなっています(笑)。

そしていよいよ試飲開場へ。basara04並んだサーバーから、
出来立てであろう「ザ・プレミアム・モルツ」のグラスが、
どんどん配られていきます。

細やかな泡が減ってしまうのを心配しつつ、
スクリーンも使ったプレゼンテーションを見聞きする。basara05あ、乾杯に乗り遅れてしまいました(笑)。

「プレモル」で用いているアロマホップは、100%欧州産で、
チェコはプラハの北方Saazザーツや、
ドイツはミュンヘン北方のHallertauハラタウ地方産の、
ファインアロマホップを加えているのだそう。
そして、煮沸開始直後にはアロマホップだけを使用して、
引き締まった苦味を抽出し、
煮沸終了前後にファインアロマホップを投入して、
華やかな香りを注入するという製法をとっているという。

「香るプレミアム」をワイングラスでいただいて、
グラスの口の香りを愉しんだり。basara06「MASTER’S DREAM」の気品あるコク味を堪能したりして、
楽しいひと時はあっと云う間に過ぎていきました。

一階のファクトリーショップの柱に、
割と最近の日付の入ったユーミンのサイン色紙を見つける。
フロアのおねえさんに訊くと、
以前は工場の壁に看板があったのだけど、今はないのだそう。
高速道路から50m以内は屋外広告物が掲出できない規制があるけれど、
そんなことが関係しているのかな。

オトナの遠足第2弾御一行様は、
ふたたび無料シャトルバスに乗り込み、
分倍河原から府中駅北口へと移動してきました。basara07古民家風内装がしっとりくる「ばさら」の、
奥まった掘り炬燵式個室に忍び込み、
改めてビールのジョッキで乾杯を。
ビールは勿論、今がし方試飲してきたばかりの「プレモル」であります(笑)。

ここもサントリー認定の”プレモル超達人店”みたいだよ、
かなんか云いながら「すなぎも唐揚げ」。basara08素揚げで愉しむことの多い砂肝は、
やや衣で纏ってもまた美味しいことを知りました。

本日のお造り「ばさら盛り」と並んで、
「新秋刀魚のなめろう」も所望する。basara09阿佐ヶ谷「やんたけ」で唸った、
新秋刀魚の焼き霜造りを思い出しつつ、
はらはらと解ける程良き秋刀魚の脂と旨味に、
これはこれでと感心します。

汁ものもいいねと「下仁田葱ときの子の卵とじ」。basara10火傷しそうになりながら、下仁田の葱の甘さをにんまりと。

「揚げだし豆腐」に続いて、
あれば気になる「むかごのバター醤油」も。basara12皮目の独特の香りとほくっとした歯触りがいい。
やっぱり秋の味覚のひとつということになりましょか。

宮崎からだという「鶏白レバー炙り刺し」。basara13炙って火を入れたことで旨味が活性化する面もある。
忽ち焼酎が呑みたくなる気分になります(笑)。

もちょっとお腹に入れときたいとのリクエストにお応えして、
「ばさらのおにぎり」を遠足の最後に。basara14お椀を待ち兼ねつついただくおにぎりは、
混ぜ込んだ火薬や味付けの塩梅やよろし。

府中駅北口、国分寺街道沿いのビル地階に和酒厨房「ばさら」がある。basara15落ち着いた古民家風の雰囲気はが悪くない。
一階のアプローチからはその佇まいが窺えず、
それが反って隠れ家的な空気も醸し出しています。

「ばさら」府中本店
府中市府中町1-25-12 ゼルコバビルB1F [Map] 042-363-6000
http://www.wasyuchubo-basara.com

column/03633

炭の屋「でですけ」で炭焼き鯖串にレバー串日本固有品種の赤マスAが良く似合う

dedesuke新橋のランドマークと云えばやっぱり新橋の駅前、SL広場にも面して建つニュー新橋ビルでありましょう。
昭和46年に開業したというニュー新橋ビルは、つまりは45歳ほど。
オリンピックの頃には、昭和の後半から平成までの半世紀を眺めてきたビルになる。
昭和の空気どころか戦後の闇市の残り香さえも思わせるような独特の風情を孕んだニュー新橋ビルに対しても再開発の動きがあるらしい。
耐震や防災対策の必要性は否定できないけど、あちこちでみられる古き良き建物の解体には、遣る瀬なさを想うばかりであります。

そんなニュー新橋ビルの裏手、週末の烏森通りは、
駅方向へ向かうひと達とそれとは逆に、
新橋三丁目辺りの店に向かうであろうひと達が、
行き交い擦れ違う賑やかさ。dedesuke01通りを照らす看板のひとつに、
今宵の止まり木、炭の屋「でですけ」の文字を見つけました。

案内されたのは、先客さん達の間を擦り抜けた先のカウンター。dedesuke02頭上には、焼鳥屋の佇まいを表す行燈が浮かんでいます。

口開きの麦酒をバーニャカウダ的お通しと、
「鶏のポテトサラダ」でやっつける。dedesuke03粗くマッシュしたタイプではなくて、
しっとり滑らかにさせたタイプのポテサラだね。

ここでメニューから選んだは、
今夜のお題”日本ワイン”のひとつ、
ジャパンプレミアム「マスカット・ベリーA2012」。dedesuke04グラスに注いだ時の明るめの紅が印象的だ。

マスカット・ベーリーAは、
日本固有の、日本を代表する赤ワイン用品種。
1927年(昭和3年)に”日本ワインの父”と呼ばれる川上善兵衛氏が、
ベーリー種とマスカット・ハンブルグ種とを交配して、
生み出したものだそう。

赤ワインを註文んでおきながら、
目の前の炭焼き台に載せられたのは、
縞模様も鮮やかな「サバ串」。dedesuke05dedesuke07程良く焼き上げられた鯖の串は、
キリっとした醤油タレが塗られて出来上がり。
脂がよーく乗った皮目あたりがめちゃ旨い。

そして、そんな醤油タレの鯖串に、
マスカット・ベリーAの軽やかなにして、
ふくよかな果実味が良く似合う。dedesuke06魚料理に合うのは一般に白ワインだと云われているけれど、
日本ワインはちょと違うと実感させる瞬間だ。

目の前の炭焼き台から続いて届いたのは、
串焼きの「こころ」。dedesuke08一瞬の弾力ある歯応えの後、
包みこんでいた旨みが一斉に弾け出る。
そして、こんな串にもマスAの、
華やかな香りがすっと馴染む。

正直なところ、
カベルネ・ソーヴィニヨンのチリワインあたりに代表される、
重さと濃密さ直球の赤ワインには縁遠くなっているけど、
こふいふ赤だったらもっと目線を向けてもいいかもと、そう思う。

「コショウ鶏」は、その名の通り、
胡椒味仕立ての鶏のソテー。dedesuke09齧ったピンクペッパーの香りに、
やわらかな口当たりの赤を追い駆けましょう。

さらに炭に炙られ、焼き上がったのが、
「レバー」に「つなぎ」。dedesuke10dedesuke11ふんわりと加減良い焼き具合のレバー。
醤油タレに包まれたレバーの甘さが解れ出して思わず唸る。
焼鳥には兎に角日本酒でなんて、
ステレオタイプしちゃっていたけれど、
渋味や重さの代わりに心地よい果実味のある、
日本固有種の赤ワイン、合うんじゃないでしょか。

もしかしたら鮪赤身のづけとか、
銀鱈の西京焼なんて酒肴の美味しさも、
より膨らませてくれるかもしれません。

新橋駅烏森口徒歩1分、
ニュー新橋ビル裏手の烏森通りに炭の屋「でですけ」がある。dedesuke12「でですけ」というとJRの車窓からも眺める、
饂飩も喰える恵比寿のお店だけかと思っていたら、
新橋・銀座にも展開していたのですね。

そんな「炭の屋 でですけ」には、
サントリーの企画で訪問しました。
希少品を含むサントリーの日本ワインの幾つかは、
amazonから試すこともできるようですよ。

「炭の屋 でですけ」
港区新橋3-16-4 西原ビル1F [Map] 03-3431-3442
http://www.dedesuke.com/

column/03616

Weinbau「Zawodsky」でウィーン郊外の清々しい庭のテーブルと自家製ワイン

zawodskyアドリア海北縁に浮かぶ街グラドを離れて、ザルツブルクに戻ってきた。
幼少の頃日本から独逸に渡ったEちゃんに云わせると、ザルツブルクは正確に発音するとサルツブルクとなるらしい。
Eちゃんは、誰かがクシャミをした時に間髪入れずに、Gesundheit!(お大事に!)と叫ぶととっても喜んでくれるのです(笑)。
名残惜しくもそんなサルツブルクを離れる日程が近づいてきました。
翌日の早朝に発つ便のため前泊するウィーンへと、ふたたびWestbahnに乗り込んだのでありました。

ウィーン市街をウロウロっとしてから、
地下鉄U-Bahn Wienで北方向へ。

U4のHeiligenstadt Bfという駅で降りて、バスを待つ。
親切に教えてくれたおばさまと一緒に乗り込んだバスを降りると、
Wiener Tramwayがアーチを潜っていく光景に出会した。zawodsky01zawodsky02zawodsky03StraßenbahnのGrinzingという停留所。
うんうん、何処に行っても路面電車ってのはいいものですね(笑)。

路面電車の軌道を離れ、
住宅地をうねるように進むと、
開けた視界の右手には白い塔。zawodsky04zawodsky05zawodsky06Pfarramt Kaasgraben Maria Schmerzenという、
白い教会を右に折れて往くと、
右手のなだらかな丘に葡萄畑が広がっているのが目に留まる。

なんか、そんな雰囲気になってきたねと足を急がせる。zawodsky07目指す場所はその坂道Reinischgasseの突き当たりにありました。

ここでいいのかなと覗き込むように門の中へ。zawodsky08小高い丘の上にそれらしき建物が佇んでいました。

コンニチハ~と呟きつつ、ドアを押すと、
木肌木目を活かしたボックスシートがコンニチハ。zawodsky09zawodsky10zawodsky11zawodsky12そのすぐ脇にあるカウンターでおねえさんが迎えてくれました。

硝子ケースの中や黒板メニューからお惣菜の幾つかを選んで伝えてから、
奥の階段を上がる。
裏手に広がる緑豊かな庭にはテーブルが配されて、
先発組の皆さんは既にグラスやジョッキを傾けています。zawodsky13zawodsky14清々しい空気。
いやはや、いい雰囲気だ。

隅のテーブルに腰掛けて振り返ると、
さっき眺めた葡萄畑の波が見渡せる。zawodsky15zawodsky16頭上で茂る葉の間から青空を見上げます。

素敵なユニフォームの若きおねえさんにワインを所望する。zawodsky17思わず葡萄畑を背景にしてみたくなる、
Chardonayのグラスが美しい(笑)。

ううむ、美味しい。
ふくよかな滋味とキレを生む酸味の加減がいい。
そこへそよそよ流れる風が美味しさを倍加させてくれます。

強い紅で誘うビーツの根のサラダや、
ポテトサラダErdäpfelsalatなどを盛り合わせ。zawodsky18zawodsky19zawodsky20ラードや南瓜の種のスプレッドkürbiskernaufstrichにパン。
量り売りのお惣菜たちでテーブルさらに素敵な装いになりました。
葡萄の葉で包んだご飯は、ギリシャ料理であるらしい。

お代わりは、Riesling。zawodsky21繊細さと円やかさのトーンが一段Chardonayと違って、
また別の美味しさに愉しくなるのです。

たっぷりのザワークラウトを添えた豚バラのパリパリ焼き。
schweinsbraten乃至はKrustenbrat’lという郷土料理のお仲間。zawodsky22zawodsky23キャラウェイを塗しカリカリに揚がった縁が旨い。
勿論、スープにどっぷり漬け込んだような旨味滴る身肉も旨い。
それは伝統的に食べられてきているものの底力をいただいているような気分でもあります。

黒板の文字から拾ったラタトゥイユ。zawodsky24崩れ過ぎずにしてくたっと炒め煮た野菜たちの美味しきことよ。
白ワインによく似合います。

そうそう、マッシュルームのリゾットは、
黒板にしっかり書き込んであるのに、
今日はできないって(残念!)。

木々に囲まれたテーブルゆえ、
こんなお客さまも勿論やって(降って)くる。zawodsky25間違って潰しちゃったりしないよう気をつけます(笑)。

ひと心地ついたところで、テーブルを変えてみた。zawodsky26建物の横手はテラスになっていて、
そこもまた人気の場所のよう。

屋根越しに葡萄畑を見遣れば、
さっきの教会の塔が臨めます。zawodsky27zawodsky28庭先には、いずれ菖蒲か杜若。
鮮やかな紫色がさらに気分を癒してくれます。

もう一杯と運んでもらったグラスは、
Sauvignon Blancの。zawodsky29ひと口して思うのは、ああこれが”猫のおしっこ”かということ。
雑味という訳ではない独特の風味が、
思えば思うほどそう思えてくるのがなんだか可笑しい。
そんな意味でも印象に残る一杯でありました。

と、お隣のテーブルの犬がこちらにも愛想を振り撒いてくれる。zawodsky30フレンチブルドッグパグってことでいいのかな。

陽が傾いてきたのでそろそろとご馳走さまをする。
テーブルで清算を済ませて、外階段を降りたら、
今度は猫がずんずんこちらに近づいてきた。zawodsky31zawodsky32人懐っこいネコって、いいよね。

清々しい風の抜ける庭のテーブルで、
量り売りの惣菜と一緒に自家製のワインが愉しめる、
Weinbau 「Zawodsky」は、ウィーン郊外にある。zawodsky33こんな素敵な場所、よくみつけたね(笑)。
お薦めしてくれたシャンタールさんにも大感謝!

「Zawodsky」
Reinischgasse 3, 1190 Wien [Map] (+43-1) 320 79 782
http://www.zawodsky.at/

column/03604