「ビアの巣窟ヴィノの誘惑」カテゴリーアーカイブ

野菜料理とワインの店「binot」で自然派ワインと定番のお皿たちまた遠からず

鎌倉駅は東口の小町通り。
週末ともなれば、ここは竹下通りか!というくらいに混み合う印象がある。
イワタコーヒー店の佇まいを横目で見乍らゆっくりと歩けば、左手頭上にいつぞやの「なると屋+典座」の横顔が窺える。
その先を踏切の方へと左折するとCafé「vivement dimanche」のある辺りだなぁと思ったりする。
小町通りと交差して、若宮大路の段葛へと抜けていく横筋にも沢山の観光客の姿がみられます。

そんな小町通り界隈も、夜の帳が下りて暫くすると、
急速に行き交うひとも疎らに静まってくる。
鎌倉駅からの鳥居を潜って一本目の路地ともなれば、
ひっそりとした暗がりの細道となる。細道が二の鳥居前へと抜けるその手前に「binot」はあります。

滑らかにL字を描くカウンターの左隅辺りに居場所を得て、
「アンヌマリー」というカヴァで口開き。突出看板に描かれているものと同じタッチの図柄が、
サーブされたお皿にも描かれている。
ちょっとしたセンスが何気なく好感を抱かせます。

定番中の定番のひとつと思しき「白インゲン豆とピスタチオのパテ」。
白隠元の柔らかい風味の中にピスタチオが緑の縁を覗かせて、いい。いぶりがっこは、青かびチーズにもとても良く似合うのです。

毎日6種から7種のボトルが用意されている模様。
その中から札幌は藤野ワイナリーの「KOHARU」。
成る程、色味のイメージを裏切らない、
クランベリーやピンクグレープフルーツの風味のするロゼだ。ふと右手の壁に掲げられた小さなキャンバスに、
“満月ワインバー”とあるのが目に留まる。
それは、満月の日に開催する自然派ワインのイベントであるらしい。

別の宵には「ローラン・ルブレ」という地品種ムニュ・ピノの発泡。
熟成感がなんだか嬉しい(笑)。「ニコルの牡蠣」のニコルってなんです?と訊けば、
仙台ののんびり酒場「ニコル」提供の東松島産の牡蠣オイル漬け。
旨味が穏やかに凝集していて、うん、美味しい。
仙台で機会があったら「ニコル」にも寄ってみよう。

ちょうど正面に見据える壁に黒板がふたつあって、
それを右へ左へ視線を迷わせるのもまた愉し(笑)。右手黒板筆頭の「14ヶ月熟成生ハム」もきっと定番中の定番。
ホロホロとしたそれでいてしっとりして優しい塩気が旨味を包む。
「パーラー江古田」のパンを齧りつついただくのもまたオツなものです。

時には日本のワインをと甲州の醸しワイン「金茶色」。
成る程、中国茶のような風味がして面白い。黒板に楕円の囲みを見つけたそれは「イタリア風おでん」。
豚スネに鶏モモにソーセージ、大根にカブ、じゃが芋から選べる。
とろんとしつつも煮崩れないカブがいい。
ストックでじっくり煮込んで沁み沁みにしたって感じでしょうか(笑)。

鎌倉は、小町通りを入って一本目の横筋を右に折れ。
二の鳥居前へと抜ける細道に「binot」はあった。「binot(ビーノ)」とはフランス語で、犂(すき)を意味する。
掘り起こしたり、耕したりする道具を店の名に冠したことになるね。
あったと過去形なのは、
この1月下旬をもってこの場所での営業を終えてしまったから。
元々定期借家での契約だったそうで、契約の更新されなかった模様。
移転を模索しつつの店主阿部さんは、
この2月から週末の鎌倉彫会館一階にて、
binot第二幕をスタートさせたようです。
その様子も覗きたい、また遠からず。

「binot ビーノ」
鎌倉市小町1-5-14 [Map] 0467-50-0449
https://www.facebook.com/Binot.kamakura

column/03799

天然水のビール工場「東京・武蔵野ブルワリー」で新プレモルの香りとコクのその訳

オトナの遠足と洒落込んで、分倍河原の駅で待ち合わせしたのは確か、’15年の11月頃のこと。
そうそう、新田義貞公之像のある駅南側のロータリー。
武蔵野ビール工場行き工場見学無料シャトルバスのバス停に集まって。
乗り込んだバスは待つ間もなく工場の正門に辿り着いたっけ。

それから一年と数ヶ月。
ふたたびビール工場の正門を入るバスからこんにちは。今度はサントリーが企画し誂えてくれたバスの車窓から。
あれ、工場の塔屋に設けられていた文字が、
PREMIUM MALTSのロゴタイプに変わっています!

「武蔵野ブルワリー」と呼称を改めた武蔵野ビール工場は、
ロビーのディスプレイもプレモル一色にキリリとリニューアル。日経文化面に連載中の伊集院静「琥珀の夢」も思い浮かべつつ、
鳥井信治郎が興し育み刻み続けてきたサントリーの歴史をなぞります。

階上に上がればいつぞやのレクチャールーム。この日はもうひとつ奥の部屋にて、
新しくなった「ザ・プレミアム・モルツ」の美味しさのその訳を、
篤とおさらいいたしましょう。

サントリービール発祥の地となる当工場が竣工したのは、
半世紀を遡る1963年4月のことだそう。
少々意外だけれど、
丹沢水系の地下水が豊富に汲み上げられることから、
当地を選んだのだという。
京都、群馬・利根川、熊本と4拠点ある工場のいずれも、
良質な地下水の採れる立地を選りすぐって設けたもの。
それゆえ”天然水のビール工場”と冠しているんだ。

ガイドツアーの冒頭で印象的なのが、
“ヴァイタートリンケン weiter trinken”というフレーズ。さらに次へと呑みたくなる、
何杯飲んでも飲み飽きない味わい。
醸造家がこだわり、挑み続けてきた目指すところが、
このフレーズに収斂されている。

そのこだわりが辿り着いたもののひとつが、
ダイヤモンド麦芽。齧って美味しく、まさにビールのつまみにも最高(笑)。
ビール大国のチェコで主に産出される、
希少な伝統種の系譜を受け継ぐというそのダイヤモンド麦芽を、
粒選りの二条大麦麦芽に適量かつタイミングよく加えることで、
旨味を湛えたより深いコクを実現している。
ダイヤモンド麦芽が、
コクに寄与するたんぱく質を豊富に持っていることが、
「プレモル」の味わいの源泉のひとつなんだ。

そして「プレモル」のあの華やかな香りを届けてくれるのが、
醸造家自らが足を運んで厳選したという欧州産アロマホップ。その中でも”ファインアロマホップ”と呼ばれるヤツが、
随分といい仕事をしてくれるという。

さてさてガイドツアーご一行様は、
バスの中から見上げた硝子張りの大空間へとやってきます。前回お邪魔した時には貼られていなかったであろう、
The PREMIUM MALT’Sと示す硝子面の大きなシート文字越しに、
東京競馬場のスタンドの一角が望めます。

「プレモル」の心地よい苦味と華やかな香りは、
単に厳選したアロマホップを使用しているからだけのことではなく、
麦汁煮沸の際にアロマホップのみを用い、
仕上げにファインアロマホップを使う、
“アロマリッチホッピング”と呼ぶ製法が寄与している。仕込槽の麦汁の一部を仕込釜に移して、
煮出decoctしたものを槽に戻すことで、
より濃厚な麦汁を作り出す作業を二度繰り替えす、
“ダブルデコクション”製法が、
「プレモル」の深~いコク味の秘密なのだ。

特別に覗かせてくれたのが、ミニブルワリー。ミニブルワリーを持つ商品開発研究部を工場内に擁して、
開発と生産が一体となり相乗してこだわりを深めるこの工場から、
“プレモル”が生まれたのであります。
なので「マスターズ・ドリーム」もここで作られているものと、
そう思い込んでしまいました(汗)。

前回の見学の際にここも印象的だった、
貯酒タンクのゲート前。丸く包んだ金属の質感と大きさがよく判ります。

新しい「プレモル」は、
より雑味がクリアになった気がするのは、気のせいでしょか。雑味のもつ魅力の程はさておいて、
華やかな香りと深いコクがすっきりと愉しめる、
新しい「プレモル」は、そんなビールに仕上がっていると、
かように思う次第であります。

缶製品の工場ですもの、
こんな光景も外せないところ。もう少し間近で眺めたい気もする。
こうして俯瞰してみていても永らく眺めていられそうな、
そんなガイドツアー最終コーナーです。

さてさてもういい加減喉も渇いたしというタイミング(笑)。いつぞやの試飲ホールに辿り着く。
テーブルを覆っていたのは、旧い釜の部材を傘にしたものだったのかと、
今頃気づいたりなんかして。

一斉に注がれるお待ち兼ねの新プレモルたち。これがアロマホップにファインアロマを盛っての香りか!とか、
これが二度も麦汁煮出して手間かけて深めたコクか!
なぁんて思いながら、くーーっとひと口目。
後はそんなことは考えずにただただ感じるままに、
愉しむようにグラスを傾けます。

新プレモルは、缶のデザインが刷新された。女性のウエストをモチーフにしたかのような、
艶やかな曲線がいい感じです(笑)。

その名も改めた「天然水のビール工場 武蔵野ブルワリー」は、
新プレモル登壇に揃えてちょっぴりリニューアル。新プレモルが何故に美味しく香りが華やかなのか、
不思議に思っている方もおられるでしょう。
美味しさのその訳を体感するに一番手っ取り早いのは、
案外ここ武蔵野ブルワリーまで、
わざわざ足を運ぶことなのかもしれませんよっ。

「武蔵野ブルワリー」 府中市矢崎町3-1 [Map] 042-360-9591
http://www.suntory.co.jp/factory/musashino/

column/03718

プレモル超達人の店「BEERTERIA PRONTO」で新味プレモルの香りとコクと

東京駅の日本橋口前辺りのビルの一角に勤めていたことがある。
日記を捲れば、それがもう12年程も前のことだと判る。
まぁ日記といってもこのログのことなのだけれど(笑)。
当時、おひる時にはちょくちょく、キッチンストリートの店々のお世話になっていたことも思い出す。
東京駅北口に「キッチンストリート」がオープンしたのは、’04年の10月のこと。
成る程そんな頃だったのですね。

お誘いをいただき久々に訪れたのは、
キッチンストリート北端の店「BEERTERIA PRONTO」。プレモル超達人の店のスタンド看板を振り返って、
目に飛び込んできたポスターのタイトルは、
「”新”ザ・プレミアムモルツ~樽生先行発売中!」だ。

止まり木チックな丸テーブルに腰を着ければ、
早速、件の350ml”新”缶を拝めることと相成ります。さて、現行の缶のデザインとの違いはどこでしょう(笑)。

奥のカウンターを見遣れば、
骨太な指矩型に設えたサーバーに当てたグラスに、
一点集中する達人の姿が映る。さぁ、新しき一杯が出来上がりました。

泡との比率、7:3にも徹底して拘っているという、
そんな達人が注ぎあげたグラスは美しい。プレモルの大幅リニューアルは、
モンドセレクション。ビール部門で3年連続最高金賞を受賞した後、
’12年に挑んだ初リニューアル以来5年振りのことになる。

どうでしょどうでしょと、
早速鼻先をグラスの縁から覗かせて、
つーーっと新味の「プレモル」を試し呑む。
リッチな旨味や芳醇さを持つクセに、
雑味なく、しゅっと品の良い。

そんな第一印象を抱き乍ら次のひと口を。
華やかな香りとその余韻も自慢ですとのお話を聞きいて、
ほうと頷きつつまた次のひと口にグラスを傾ける。そんな、新味「プレモル」には、
当のプレモルに漬け込んだという「プレモルから揚げ」が、
当たり前のようによく似合う。

いまの「プレモル」と比べ呑みしたいよね!と、
ご用意いただいた今「プレモル」と新味「プレモル」。
コクも香りも華やかに豊かなクセして、
しゅっと品良く、端正な味わいであると、
新味「プレモル」の第一印象を確かめます。

新味「プレモル」は勿論、肌理細かな泡で誘い来る。
そして、品の良い香りの誘いは、
「サーモンといくらのカルパッチョ」なんて、
和食の気配も思わせるようなメニューをもすっと盛り立てる。

品よくしての極上リッチなコクと香りに思い出すのは、
ご存知「マスターズドリーム」。
新味「プレモル」は、
「マスターズドリーム」で培った技術をも映して進化を遂げた、
ニクイやつなのであります。

そんな新味「プレモル」を早く提供したくて
、 ウズウズしている「BEERTERIA PRONTO」には、
当然のように新味「プレモル」に似合うメニューがスタンバイ。「ハーブ」「熟成粗挽き」「イベリコ豚ミニ」「生ハム」に、
「絹ごし」「辛口チョリソ」「ハワイアンポチキ」と、
ソーセージのバラエティが素晴らしい。
いざとなれば「丸ごとローストチキン」なんて手もあるみたい(笑)。

プレモル超達人の店「BEERTERIA PRONTO」は、
堂島とここ東京の2店舗のみの展開だそう。そんな「BEERTERIA PRONTO」の樽生で、
いち早く新味「プレモル」の味わいと香りを試し愉しみたい紳士淑女は、
この2月から実施開始の「”プレミアム”フライデー」を待て(笑)!

関連サイト:
新 ザ・プレミアム・モルツ 3月14日、発売

「BEERTERIA PRONTO」東京駅店
千代田区丸の内1-9-1 キッチンストリート [Map] 03-5224-8685

column/03714

Bistro「2538②」で4種ワイン野菜たっぷりポトフにカスレに牛ホホ肉赤ワイン煮込

2538日曜日というのはやっぱり、定休日にしている飲食店が多い。
キリスト教でいうところの安息日は土曜日を指すようで、その翌日の日曜日は礼拝を行う日であり、一般に休日であるとされてきている。
日本の官庁は、幾つかの法律により日曜日および土曜日・祝日等を休日と定められていて、民間企業においても日曜日が休日であると、一般には認識されている。
だから、休日の日曜日に飲食店がお休みしていても当然といえば当然のことなのだ。
そんなことを今更のように考えてみると逆に、休日の日曜日に営業している飲食店が実に多いことに気が付く。
土曜日よりは圧倒的に選択肢が狭まるのも事実だけれど、日曜日に営ってくれているお店にはちょこっと感謝しなければなりません。

北千住は荒川の堤防際に建つ学びピア21では、
七階にあるレストランさくらのバルコニーが素晴らしい。
恒例の講座からの打ち上げに絶好のロケーションなのだけど、
その日に限って貸切されてしまっていて、残念無念。
已むなく打ち上げの店を探しつつ、
北千住駅方面へと漫ろ歩きしたのでありました。

いつぞやの牛串煮込み「藤や」はまだしも、
そのお向かいの有名店「徳多和良」は立ち呑みの店で団体さまお断り。
居酒屋「大はし」は勿論のこと「千住の永見」も日曜はお休みだ。
どうしてこう、居酒屋みたいなところしか知らないのだろう(笑)と、
苦笑いしながらサンロードという裏通りを歩いていたら、
横張りした板の空色が印象的な店のファサードに立ち止まる。
駅前の路地でも見たような気もする記号は「2538」。
ここなんか、いいのじゃないでしょか。

そんなこんなで、開店直後の店の二階に上がり込む。
253801女性受けもしそうな、どこか可愛らしいインテリア。
その隅っこのテーブルを囲みました。

グラスワインの4種セットなんて嬉しいタイトルを目に留めて、
早速白ワインで註文してみるい。253802説明によれば、仏蘭西の「フラマン」に、
西班牙の「ファウスティーノ7世」。
ブルゴーニュのシャルドネ「レ・ロジェ」に日替わりのもう品。
地域も葡萄品種もあれこれ異なるグラスを愉しめて、
グラスの凸凹変化もまた一興。
それで楽しくなってくるのは酔った所為(笑)?

俎板お皿に一緒盛りしてくれたのは、
「お肉の前菜盛り合わせ」。253803253804「パテ・ド・カンパーニュ」や「鶏白レバーパテ」「豚のリエット」、
生ハムや自家製ピクルスなんかの上に、
炙ったバゲットが被さるように載っている。
当然のようにワインが似合うお皿に、
これだけでいっか!みたない気分なってきます(笑)。

奥の壁に提げられた黒板を見上げると、
その筆頭にあったのが、この日のキッシュのご案内。253805253806今日のお題は、ほうれん草ズッキーニ。
うんうん、ジャガイモの甘さも、
ズッキーニの歯触りも悪くない。
そして勿論、グラスのワインがよく似合う。

2583(ニコミヤ)っつーくらいだからやっぱり、
煮込み料理をいただきましょうとお願いしていたお皿のひとつが、
2538オリジナルの「野菜たっぷりポトフ」。253807トマト風味のスープとしているところが特徴で、
煮込んでくたっとなった野菜と歯触りを残した野菜とが協演してる。
エキス滲むスープはスープで美味しくて、
ほろっとしたお肉はお肉であっさりといただけます。

煮込み料理5品のうちのもうひと品が、
ご存知「カスレ」。253808ソーセージ、塩豚と白インゲン豆の煮込みと副題があるように、
熱々のお皿目一杯に腸詰や豚の肉塊なぞが詰まっていて、
隙間を白隠元豆が埋めています。
太いソーセージを引っ張り出してから、
お豆がメインよとばかりに摘んではワインのグラスを傾けます。

ワイン吞み切っちゃったのでどうしようと悩んで、
選んでみたのが「シロックハイボール」。253809「シロック」というのは、葡萄でつくられたウォッカであるという。
ブランデーともグラッパともちょと違う葡萄の蒸溜酒であるらしい。
云われてみれば、葡萄の香りがするような柑橘の風味がするような。
あれ?でも、なかなか強いのかも(笑)。

そしてそして、煮込み屋名物と謳うは、
「牛ホホ肉の赤ワイン煮込み」。253810それはもう、期待通りの柔らかさと、
赤ワインやブイヨンの旨味を煮含んだ艶やかなコク味。
ハイ、赤ワインを貰いましょうね。

北千住の裏通り、サンロードの中程に、
煮込み料理を軸に据えたビストロ「2538②」がある。253813駅前の丸井の前から宿場通りに抜ける路地にあるのが、
北千住ワイン酒場・ビストロ「2538」で、
宿場町通り沿いのビル二階にあるのがItalian Bar「2538」。
そして、当のBistro「2538②」はその後、
和牛肉バル「2538」と変化を遂げているらしい。
黒毛和牛を一頭買いしての、
より肉々しい店になっている模様です。

「2538②」
足立区千住4-19-16 [Map] 03-3870-5600
http://www.c-second.com/

column/03678

GASTWIRTSCHAFT「Zum fidelen Affen」でカプツィナーベルクの丘と白のグラスと

fidelenaffen短い年末休みにザルツブルクを訪ねていました。
比較的安くてトランジットに乗り継ぎ損ないのリスクや体力的負荷の少ない便をずっっと探していて見付けたのが、ミュンヘンまでの直行便。
楽チンなエアーを得られた背景には、パリで起きてしまったテロの衝撃や流入を続けていると聞く難民の状況があると考えると複雑な気持ちになるけれど、空いていた並びの席を使って横になって来れたのはラッキーだったと考えることにする。
ミュンヘンからは、事前に国家免許ガイドsepp氏より仕込んでいた通りに、ザルツブルク駅への直通バスによる、これまたスムーズな移動となりました。

クリスマスを過ぎた目抜き通りのゲトライデガッセは、
落ち着いた賑やかさ。fidelenaffen02いつぞやお邪魔して何本ものシュナップスを買い込んだ、
「SPORER」もゆったりした雰囲気に包まれていました。

徘徊した旧市街からシュターツ橋Staatsbrückeを渡り、
リンツァーガッセLinzergasse方向へ。
モーツァルト住居一階の「Cafe CLASSIC」のある、
マカルト広場に面した教会Dreifaltigkeitskircheの裏手の道へと、
折れ入ってみる。fidelenaffen03fidelenaffen04見上げた看板には、チンパンジーが描かれていて、
よくよく眺めると右手には麦酒のグラスを掲げ、
つるんと伸びた尻尾にはプレッツェルを幾つも引っ掛けている。
縁取りには「Zum fidelen Affen」。
人気のレストランであるようです。

夕食にはまだまだ早いと踵を返せば、
通りの先に小高い丘を望み見る。fidelenaffen05fidelenaffen06リンツァーガッセとの突き当たりには、
急な坂道を刳り貫いた先に見通すアーチが、
手招きするように口を開けている。

誘われるまま坂道を辿れば、
忽ち息も絶え絶えになる(笑)。
ひーこら云いつつ辿り着いた丘の中腹からは、
眼下にザルツブルクの街が見下ろせる。fidelenaffen07fidelenaffen08息を整えて(笑)、もう少し進むと、
ホーエンザルツブルク城が目線を上げた角度で眺められます。

丘の上のお城まで辿り着くには、
夕暮れまでの時間が足りないとそれを言い訳にして、
中腹をくるりと廻ってさっき登った急坂を下りてきた。

陽が落ちてちょっと冷えてきたリンツァーガッセ。fidelenaffen09fidelenaffen10灯りの燈った「Zum fidelen Affen」を訪ねると、
なんと予約で満席であるという。
成る程、聞いていた通りの人気店なのであります。

改めて出掛けたのは、やや深い時間帯。fidelenaffen11lara姐さんが乗っている楽団の練習場が近くにあって、
どうやら楽団の皆さんの止まり木になっている模様。
シルベスターコンサートのプローべ上がりのところに合流して、
オーストリアの白をいただいて、Prost!おつかれさま。

フロアの中央には、Rを描いて美しい天井の下に、
グラスやボトルの並ぶ砦がある。fidelenaffen12fidelenaffen16fidelenaffen17ワインをグラスに注ぐ、
手慣れた所作とその気風の良さを眺めていたら、
いつの間にかグラスが空いていた(笑)。
お代りをいただきましょう。

カプツィナーベルクの登り口近くの裏道に、
GASTWIRTSCHAFT「Zum fidelen Affen」がある。fidelenaffen19お店の名前は、壁のサインにあるように、
“陽気な猿”といった意であると思えばいいのかな。
でも、そうだとしたら、それってどふいふ訳なんだろう(笑)。

「ZUM FIDELEN AFFEN」
Priesterhausgasse 8, 5020 Salzburg [Map] +43 662 877361
http://www.fideleraffe.at/

column/03656