「横浜おのぼりさん」カテゴリーアーカイブ

焼鳥「野毛末広」で 塩で皮ハツたれでレバモツ間合いも心地よき皿

suehiro.jpg強い陽射しの照り付ける葉月の夕方、桜木町。 南改札を背に野毛ちかみちを潜り抜け、 動物園通りのアーチを潜る。 暖簾越しに覗く夢追酒場「大穴」の表情に、 さすがWINDS横浜のお膝元でもあるよなぁと、 そう感心しながら通り過ぎる。 そうそう、野毛坂の手前での右の路地への寄り道は、 ご存知「武蔵屋」の佇まいを眺めるため。 戸に貼られた小さな張り紙をみて、「あっ」とひと言。 そうだ、八月中は夏休みなのでありました(笑)。

野毛坂からその先へとえっちらおっちら登って、 お初にやってきました横浜市立野毛山動物園。suehiro01.jpgインドライオンやレッサーパンダ、 アミメキリン、フンボルトペンギンなぞなぞが観れました。 偶には、動物園なんてのも悪くないものですね。

閉園のアナウンスに追われるようにして、坂道を野毛の繁華街方面へ。suehiro02.jpg切妻の軸組ひとつを立てたようなゲートが迎えるのが、野毛柳通りだ。

suehiro03.jpg漫ろに歩いて、野毛小路との交差点を先に進もうとして、 交差点の角まで伸びる行列に気がつきました。 その先頭を見遣ると、やきとり「野毛末広」の文字。 丁度もうすぐ開店時間らしい。 思わずその行列の最後尾に並んでしまいました(笑)。

開店の掛け声と共に店内に雪崩れ込む行列の一群。 運良く残り二つのうちのひとつのテーブルに腰を収めることができ、ひと安心。

カウンターの硝子ケースには、下拵えした串たちが綺麗に並べられ、 その向こうには、如何にも佳い焼き方をしてくれそうな気風の大将が、 手元の所作を重ねています。suehiro04.jpg硝子ケースの上に載った、冬茹(どんこ)のように立派な椎茸も気になります。

suehiro05.jpg 汗を拭ってくれるキリンラガー独特の仄苦味。 最初に届いた串は、「皮」と「ねぎ肉」。suehiro06.jpg「皮」のパリッと香ばしいところとクニュとしたところとのコンビが旨い。 各種二本よりの注文となっているので、 おひとりさまにはやや不向きかもしれません。

「ハツ」も塩でやってきた。 ジュっと歯先から滲むエキスに塩気が絡んで、いい感じ。suehiro07.jpgsuehiro08.jpg「ピーマン肉」では、そこにピーマンの青い香気が交差します。 お品書きに、くずさずにお召し上がりください、とあるのは、 串から外さずに直接囓ることで、そんな醍醐味を逃さないようにとの助言なのでしょう。

お久し振りの麦焼酎「神の河」の水割りを啜る。 実はここまで、タレか塩かの注文はしていない。 「レバ」が初めて、タレでやってきた。suehiro09.jpgsuehiro10.jpgこれがまた、いやはや、美味い。 表面の水分を抜く程度の焼き加減が絶妙にした豚レバー。 口腔で弾ける旨味に、思わず顔を見合わせ、唸り合います(笑)。

「椎茸肉」「砂肝」は、やっぱり塩で。suehiro11.jpgsuehiro12.jpg椎茸のグアニル酸が威力を発揮。 正肉の旨味を何倍にも引き立ててくれています。

〆の一本に、「モツ」。 此方では、これがつまりは鳥レバー。suehiro13.jpg豚のそれよりもさらにぎゅっと滋味が凝集して、嬉しき美味さ。 タレの濃度、甘さ辛さの塩梅も粋に映ります。

野毛に何軒もの焼鳥処あれど、 その先頭グループをゆくであろう人気店「野毛 末広」。suehiro14.jpg出てくるお皿の間合いも心地いい。 口開けにふらっと寄るには、行列人気が玉に瑕。 それでも今度は、燗酒が似合う頃にでもカウンターのひとになりたいな。


「野毛末広」 横浜市中区野毛町2-76 [Map] 045-242-5753
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街の洋食屋「ミツワグリル」で 大岡川沿いの情緒とトルコライス

mitsuwa.jpg恐らく5年振りであろう、みなとみらい線馬車道駅。 目的地は、駅上すぐの横浜第二合同庁舎。 国土交通省関東運輸局の海上安全環境部船員労働環境・海技資格課なる部局窓口であります。 前回同様、小型一級船舶操縦免許の更新手続きにとやってきたのです。 窓口の女性に書類等一式を提出して、受取書を書いているうちに新しい免許が出来上がってきた。 やっぱり、あっという間の対応にびっくりだ。

合同庁舎を後にして、ちょっと懐かしい弁天通や相生町を通り抜け、 大江橋、桜川橋と辿って、大岡川に架かる都橋を渡ります。

そこから見渡せるのが、ご存じ都橋商店街の雄姿であります。mitsuwa08.jpg mitsuwa07.jpg川の湾曲に沿ってカーブする建物のラインがなんとも素敵。 昼間炎天下の商店街はただただひっそりとしています。

さらにその先へと川の脇の日の出さくら道という小道を往く。 長者橋に出ればもう、日ノ出町駅の駅前。 そこに一軒の街の洋食屋「ミツワグリル」があります。

ショーケースには、「ナポリタン」や「オムライス」、 「お好みフライ」に「エビグラタン」などなどの定番洋食メニューのサンプルが並んでる。mitsuwa02.jpgボードに書かれた「本日ノランチ」の「豚バラ生姜焼き」を横目にしつつ、 店内へとお邪魔します。

開いた古のお品書きから、なんだろうと気になったのが「トルコライス」。mitsuwa04.jpg届いたお皿には、ケチャップライスの上にトンカツが載り、千切りキャベツが添えてある。 付け合わせ定番の所謂”素ナポ”は、見当たらない。 これにはスープじゃなくて、と味噌汁のお椀を追加します。

ウスターソースも下地にあるよな、 しっかりした味付けのケチャップライスと薄手のトンカツとが、 不思議と懐かしくも温かい心持ちにさせてくれたりする。mitsuwa03.jpg改めて、此処での「トルコライス」の由縁を訊ねようと思いつつ、 「ご馳走さま!」っと店を出た。 長崎を起源とするものをはじめ、その発祥や命名の由来には諸説あるらしい。 まぁ、ピラフやスパゲティとサラダ、 そして豚カツとでの一緒盛りのあれこれをそう呼ぶみたいだ。

日ノ出町駅前交叉点近く、 大岡川を渡る長者橋近くに佇む街の洋食屋「ミツワグリル」。mitsuwa05.jpgmitsuwa06.jpg飾り気のない白い壁の色褪せた箱文字たちがいい表情。 紙ナプキンにも三つの輪が重なったシンボルマーク。 どうやら二代目は、彼の「センターグリル」ご出身のようですね。


「ミツワグリル」 横浜市中区日ノ出町1-20 [Map] 045-241-0696
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BAR「スリーマティーニ」で ライブの熱気ハイボールとマティーニと

threemartini.jpg神奈川県民ホールをたっぷり使って行われた、 達郎師匠のコンサート。 熟練の新鋭の実力者たちをまとめ上げ、 柔らかでソリッドな演奏でバンドを統率する師匠。 還暦ちょっと前にして声量溢れ、籠める情感にもグルーブにも枯れない円熟がある。 ギターのカッティングなんかめちゃくちゃカッコいい。 新譜「Ray Of Hope」からSuger Babeのナンバーまで、新旧の楽曲を織り交ぜたセットリストは、相当悩んで構成したらしい。 そして、ぶっ通しで3時間半を超える圧巻のステージ。 堪りません。

そんな熱気も冷めやらぬまま足を向けたのは、県民ホールから目と鼻の先。 雨のそぼ降る暗がりに灯りが見つかります。 その看板には、横浜の港に面した山下公園近くが似合う汽船のシルエット。 “カクテル&ウイスキー”と白抜きしています。

空いてる止まり木あるかなぁと窺うように開けたドアは、きっと船室モチーフの丸い窓。 threemartini01.jpgthreemartini02.jpgthreemartini03.jpgthreemartini04.jpg 木の風合いをふんだんに用いて温かな店内も同様のコンセプトなのでしょう。 吊るされたランプや様々な小物たちが独特の居心地を生んでいます。 全体をセピア色が包む空気感。 すっと腰を滑らせた止まり木の座り心地もまたいい感じ。

threemartini06.jpg まずお願いしたのは、 店先の黒板にも描かれていた「角ハイ」。threemartini05.jpgこちらでは氷を入れるスタイルで、でも炭酸しっかりだ。 あまり刺激を与えないよう静かにグラスを傾けます。

達郎師匠のステージでのあれこれや用意し損なったクラッカーの話、などなど。

二杯目にと今度は白州のハイボール。threemartini07.jpgああ、すっきりしながらスモーキーさのベールが過る。 うんうん、これもいい。 バックバーの前、ターンテーブルの脇ではスティビィーがこちらを眺めています。

やっぱりこれもいただかなくちゃと、マティーニを。threemartini08.jpg 「BEEFEATER」にヴェルモットは「DOLIN」。 その昔、本牧の「Ricksha Room」で呑んだドライマティーニがガクっと膝が落ちるように効いたことをふと思い出す。 そんな想い出と比べながら舐めるは、大振りなグラスも納得のスムースな滴であります。

山下公園間近に構える、寛ぎのオーセンティックバー「スリーマティーニ」。threemartini09.jpgthreemartini10.jpg10年ちょっと前には野毛にあって、一緒にいった仲間はその頃ちょろちょろ潜入していたらしく、懐かしい話をカウンター越しに交わしてる。 そうね、そんなに間を開けず時折訪れたい。 評判の特製カツサンドはまた今度。

口 関連記事:   BAR「Ricksha Room」で ガン!と効く暗がりのドライマティーニ(01年08月)


「スリーマティーニ THREE MARTINI」 横浜市中区山下町28-2 ライオンズプラザ山下公園104 [Map] 045-664-4833
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CAFE「MILlIONS DELI-CARTE」で村田の夏とアボカドバーガー

millions.jpg最寄り駅といえば、日本大通り。 待望の新譜「ずーーっと、夏。」をリリースしちゃった村田が、 横浜でライブを演るってことで出掛けたのは、横浜スタジアムを見上げる中区区役所前。 椰子の木が迎え、デッキのテーブル席で呑気にビールのグラスを傾けるのもロコな風情の「ミリオン・デリ」。 地階への階段のその先がステージだ。
millions01.jpg例によってフロアをうろうろ徘徊してくれている開演前のオッチャン、村田。 さすがに新譜CDにサインをもらうようなミーハーノリは性に合わないので、どもども早速聴きましたよ、とひと言。 演奏が始まる前に腹拵えをしなくっちゃと、 「ミリオン・デリ」のハンバーガーシリーズの中から選んだのが「アボカドチーズバーガー」。 どうしても一斉に注文が集中することになるので、キッチンは早くもてんてこ舞い。 そろそろ始まっちゃいそうな気配の中でやっとこ届いたハンバーガーは、 スリーブに包み切れない堆さだ。millions02.jpgmillions03.jpgなにかが飛び出さないように慎重にバンズとバンズをタテ方向に圧縮してみる。 これだけの量感の具が挟まっちゃー、そうそう潰れるもんでもないやね。 まさに、人目も気にせず、あらん限りの大口を開けて迎え撃つ。 粗く挽いたパテからは、香ばしさと脂の甘さと赤身の風味が渾然と主張して、そこへ熟したアボカドのねっとりが拮抗してきて、口腔を満たす。 こうなると、ちょっと口の廻りがソースで汚れようが関係ない勢いで貪る感じになっちゃうね(笑)。 添えてくれたデミソースで変化をつけてもいいンだぞ。 ちょっと変わりダネかも、とハワイアン・パイナップルワインの「Maui Blanc」を呑み干したところで、さぁ、ライブが始まった。millions04.jpg「台颱少年」はじめ新譜からの数曲に加え、夏らしい選曲がニクイ。 Only One Liveもいいけど、「三バカ」(村田・圭右、小板橋)もいいなぁ。 今夜のようなLIVEはもちろん、 さまざまなパーティの舞台として活躍してくれそうな山下町「ミリオン・デリ」。 millions06.jpgmillions07.jpgmillions08.jpgmillions05.jpg横浜西口・相鉄ムービルのLIVE&BAR「ThumbsUp」も兄弟店。 ずいっとウッドデッキが迎え、ネオンさんも呼んでます。 「MILlIONS of Tastes DELI-CARTE」  横浜市中区山下町194-3 ニューポートビルB1F [Map] 045-681-6481  http://www.stovesyokohama.com/millions/
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北欧料理「SCANDIA GARDEN」でハムとチーズと仔牛カツレツ

scandia.jpg小型一級船舶免許の更新講習のために、 横浜港大桟橋の袂まで。 会場の波止場会館でひとまず手続きをしてから、 さてランチを済ませようと再び通りに出る。 すぐ脇の、変則な交差点の角にある古い建物にどんと構えているのが、北欧料理のレストラン「スカンディヤ」だ。 どうやら二階がコース料理を主として供するレストランで、一階はそのカジュアル版らしい。
あまり時間がないので、一階への入口らしきドアを押し開けました。 と、そこにはなんと空席待ちの数組がいる。 しっかりと横浜観光の対象となっている模様です。 意外と間を置かず案内されたのは、奥の壁際。 「特製カレー スカンディヤ」か「ハッシュドビーフ」かscandia01.jpg。 迷ううちに「カツレツ」という文字に囚われて、お願いしたのが「仔牛のカツレツ」。 scandia02.jpg注文を終えてから、テーブルのランチョンマットのシートに描かれた民族衣装のイラストを見つけて、「あ、そうだ、ノルウェーとかデンマーク辺りの料理のお店だった」と気がついた。 カツレツだとあんまりそれっぽくはない気もするよね(笑)。 やっぱり「ノルウェー人の家庭料理」か、はたまた「ハンバーグステーキデンマーク風」にしておくンだったかなぁ。 と、ややぶっきら棒な調子で届いたお皿。 お皿の縁には、ノルウェー、デンマーク、スウェーデンの北欧三国の国旗が描かれています。 scandia03.jpg そして、大判なカツがトマトソースにとっぷりと浸り、その上にエメンタールっぽいチーズが二枚も蕩けている。 ぐっとナイフを押し入れると、チーズの下にはご丁寧に厚めにスライスしたハムも重ねているが判る。 scandia04.jpgscandia05.jpg ハムを添えたカツを蕩けるチーズとトマトソースとでガッツリといただく。 そんなスタイルもまた、北欧的なのでしょうか。 レストラン「スカンディヤ」が港・横濱に創業したのは、1963年のことだという。 きっと、スカンディナヴィア諸国の料理を供する、ということをそのまま店の名に掲げたのでしょうね。scandia06.jpg以来、横浜情緒なデートで一体何組のカップルがここを利用したのでしょう。 とっても遅ればせながら、今度は二階のレストランにお邪魔したい。 あ、ここから、バー「NORGE」に行くというコースはいかがでしょう(笑)。 口関連記事:BAR「NEW NORGE」で 古の港横浜とジュークボックスと(03年02月) 「SCANDIA GARDEN」 横浜市中区海岸通り1-1 横浜貿易協会ビル1F [Map]  045-201-2262 http://www.scandia-yokohama.jp/
column/02822