「築地情緒そして月島」カテゴリーアーカイブ

天麩羅「なかがわ」で 天麩羅定食ネタの水分飛ばす意味

nakagawa.jpg「布恒更科」にお邪魔した帰り、京橋築地小学校の脇道で目に留まった「なかがわ」の文字。 此処だったんだ、と早速出掛けていきました。 柿色の暖簾の先は、静謐でどこか凛とした雰囲気の佇まいをみせています。 L字カウンターのコーナーに据えられた天麩羅鍋の前へ。 ランチを定食でお願いしました。
品のよい大きさの海老2尾を尾っぽまで食べてしまう。 齧れば正方形の断面から湯気をあげる烏賊。 続いて、鱚そして穴子。 ああ、ネタの水分を上手に飛ばす、というのはこういうことを云うのかと、齧ったところをじっと見つめてしまう。 旨味を凝縮するんだね。 一方で衣は、サクサク具合を特段主張する訳ではない。 こうしてみると、天麩羅の衣というのは、あくまでネタを美味しくための方策であって、衣の食感が前面にきてしまうような天麩羅はやっぱりよろしくないのがよく分かる。 こんな当然のことを新たに見出したかのよう感心させてくれた店主中川氏は、茅場町「みかわ」での研鑚の後、八丁堀、六本木での要職を経て一年ほど前に独立したのだという。 何気なく通っていた八丁堀店だけれど、カウンターに張り付いてじっくり揚げ立てを味わっておくんだったね。 「なかがわ」 中央区築地2-14-2 [Map] 03-3546-7335
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手打「築地 布恒更科」で 横長蒸篭生粉打ちもりと円筒形ごぼう天

nunotsunetsukiji.jpgあの、大井「布恒更科」が築地に出店したと聞きつつ、伺う機会を得られぬままおよそ一年。 本願寺の正面から平成通りへ。 真新しく映る群青の暖簾に「手打」、そして「布恒」の文字が揺れていました。 意外や意外、早過ぎる時間ではないにも拘らず店内に先客なし。 微妙に動揺しつつ、テーブルに着きます。
「成富」との比較が一瞬頭を過ぎって、「ごぼう天もり」を生粉打ちでお願しました。 横長の蒸篭に盛られたお蕎麦に、たまり醤油のような濃くて辛めのつゆ。 たしかに大井と同じ装いに思える。nunotsunetsukiji01.jpgごぼう天は、細く刻まれた牛蒡が下層に小海老が上層に円筒形に成形されたかき揚げ。皿の周りにソースを回したらフレンチのひと皿のよう?。 どうやって揚げるんだろうかと思いながら箸を入れると、絡まる牛蒡が軋んで分け難く、結局グズグズになってしまった。ゆっくり蕎麦湯を啜ってから会計を済ますまで、他に客はひとり。 大丈夫か、2代目。 「築地 布恒更科」 中央区築地2-15-20 [Map] 03-3545-8170
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洋食「たけだ」で 鮪の頬肉バター焼きステーキソースふむふむ

takeda.jpg今日は、場内8号館の洋食「たけだ」へお邪魔です。 丈の短い藍の暖簾がいい具合に煤けていました。 10分ちょっとの空席待ちののち、右手前の丸椅子へ。 目星はついているものの、壁一面に貼られた品書きに目線が右往左往してしてしまいます。 う~ん、迷う。 迷わせるぅ(笑)。
で、やっぱり「鮪の頬肉バター焼き」をステーキソース味でお願いしました。 それは、知らされないまま出されたら、四つ足動物系お肉のソテーと思ってしまいそうなひと皿。takeda01.jpg柔らかな身をひと噛みすると、割りとさっぱりとしたソースとともに滋味がじゅわんと溢れ、ひと呼吸おいて血合いに似た独特の臭みがふっと香って、鮪を食していることを実感させます。 ふむふむ。 「たけだ」には、その頬肉のフライや尾肉のステーキ、そして端正なるトロ肉のステーキ、時期にはカキのバター焼きなど、垂涎メニューが目白押しです。 困るなぁ(笑)。 「たけだ」 中央区築地5-2-1 築地卸売市場魚河岸横丁8号館 [Map] 03-3450-1006
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とんかつ「八千代」で 車海老フライ定食頭からバリバリ尻尾まで

yachiyo.jpg場内6号館の角を曲がると案の定、空席待ちの人だかりが道を塞ぐようにしていました。 手前の「寿司大」はまだしも、超人気店「大和寿司」の前には店幅の狭い空間にとぐろを巻くようにしている。 一体何時間待ちなんだろね。 その空席待ちの列の谷間に、 とんかつ「八千代」の暖簾がありました。
引き戸のガラス越しに中を覗くと、空席あり。 丸椅子に腰掛けて、「車海老フライ定食」をお願いします。 お皿には、しっかりサイズの車海老のフライが3尾。yachiyo01.jpg箸で掴んでから、一瞬考える。 頭からイケルかな? 試しにと頭から齧りついてみると、バリバリという小気味のいい音とともにすんなりと砕けて、味噌のおまけまで付いてくる。 よく見ると、尻尾なんかは透明に揚がっていて、なんだか綺麗だ。 タルタルをつけ直して、身の部分も齧る。 当然臭みなんか微塵もない、プリリとした身から口一杯に甘さに似た旨味が広がって、いい。 結局、頭も尻尾も残さず完食です。 「八千代」には、さらに特大な海老フライや、火曜日限定で肉厚焼豚と目玉焼きのコンボ「チャーシュー・エッグ定食」という魅惑的メニューもあるらしい。 再訪せねば。 「八千代」 中央区築地5-2-1 築地卸売市場魚がし横丁6号館 [Map] 03-3547-6762
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松阪牛懐石「築地 さとう」で 社用的カウンターのサトウステーキ

sato.jpg京橋郵便局の裏手界隈には、ポツリポツリと如何にも接待向きの割烹や懐石料理屋が点在しています。 その中のひとつ「さとう」へ。 阪牛懐石の店が作るハンバーグ、を目指して訪れたものの、店頭のランチメニューにはそれらしき一節がない。 半分肩を落としながら、折角だからと敷居の高さを感じさせるアプローチから入口を入り、EVで2階へと案内されました。
鉄板を前にしたカウンター席へ。 とりあえずココだよなぁ、とメニュー末節の「サトウステーキ」を指差しました。 当然目の前の鉄板で焼いてくれる訳ではなく、フロア中央でふたりのコックが湯気と焼き音を立てていました。 120gのサイコロステーキを、2種類のタレに漬けていただきます。sato01.jpgうん、普通に旨い。 するってぇとスペシャルステーキはどう違うのかと、改めてメニューを見るとサトウは国産牛でスペシャルは松阪牛となっている。 嗚呼、スペシャルを注文めない自分が悲しい(笑)。 旨いんだろなぁ。 「築地 さとう」 中央区築地4-2-9 [Map] 03-3541-2929
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