「東横線田園都市線目黒線」カテゴリーアーカイブ

カレー専門店「パピー」元住吉店でチキンカレーとナポセットカツカレーもいい

papyこの数ヶ月、時折新川崎に赴く機会が何度となくある。
武蔵小杉でも横浜でもない、その間の操車場に造られた駅、新川崎。
川崎駅の代替駅として云々とかスカ線だとか列車番号のM、S、Eとかについては、sepp先生の解説を待ちたいところ(笑)。
操車場であったことからも、周囲にはなかなか広大な敷地が残されていて、
タワーマンションも建ってはいるものの、駅周辺は開発途上といった趣きがいたします。

それ故、駅から離れた線路沿いで、
おひる時を迎えるととっても困る。
住宅地の中に奇跡的に見つけた、
食堂「末広」にふたたびお邪魔するか、
いっそ川崎駅か武蔵小杉方面に戻ろうかということになります。

小倉陸橋なるバス停から乗り込んだバスで元住吉へ。
綱島街道から駅前に入り込んでお食事処を物色します。
何度か歩いたことのある、
その名もブレーメン通りを漫ろ歩き。
ランチタイムのあるお店はそう多くない中から選んだのは、
「かつや」二階の黄色いテントが目を惹く、
カレー専門店「パピー」です。

狭い階段を上がり、
硝子戸を開けばそこは、
如何にも喫茶店を居抜きで借りた佇まい。
なんだか落ち着いてしまいそうです。

腰掛けたテーブルの脇の壁には、
トッピングセットなるメニューもアピール。papy01カレーばかりかと思ったらなんと、
ナポリタンまであるではありませんか。

きっとナポちんはもう味わっているのだろうなと思いつつ、
ここはやっぱり「ナポリタン」と「チキンカレー」とを組み合わせたセットといたしましょう。

同僚と喋りながら暫く待っていると、
普通サイズのお皿のカレーがやってきた。
えええ?
もしかして、このサイズのカレーに同じサイズのナポリタンもやってくるの?と驚いた。
慌ててお店のおネエさんに訊いたらば、配膳の間違いでありました(笑)。

ということで、恐縮しているおネエさんを宥めつつ、
受け取ったお皿は想定通りの居住まい。papy02右にチキンカレー、左にナポリタンであります。

ナポリタンは、よく炒められた気配はするものの、
およそ茹で立ての麺のイキもよく、
油断するとシャツに飛ぶかも系。papy03ナポちんは、どんな感想だったかなと紐解けば
あ、ご注文までもがカブってました(笑)。
粉チーズがひと仕事してくれそうです。

たっぷり広がるカレーの海は、
コク味しっかりなるも、
リズムよくどんどこいただけるタイプ。papy04意外と手間が掛かっているのかもしれません。

またまた元住吉で、おひる時。
今度は、セットメニューではない、
基本形のメニューを眺めます。papy05「ハヤシライス」なんて手もあるのかと思案しつつ、
選んだのは「ロースカツカレー」。
前回と同じ中辛でお願いしました。

衣と豚肉が異論なく密接した、
お行儀の良いロースカツが、
カレーソースにその身を沈めようとしています。papy06 papy07衣の歯触りとと豚の脂や身の甘さにカレーのコクと香ばしさ。
誰が一体全体最初にカツカレーを考案したのか、
改めて褒めてあげたい気分になりました。
トッピングのカツが実は、
階下の「かつや」のカツである、
なぁんてことはありませんよね(笑)。

元住吉駅前のメインストリート、
ブレーメン通りにカレー専門店「パピー」はある。papy08キャッチフレーズが、♪カレーにパピ〜!であるかどうかは、
まだ確認が取れていません(笑)。
上野毛には嘗てヒロキエさんが通っていた「パピー」の上野毛店があったのだけれど、今はどうなっているのでしょう。

「パピー」元住吉店
川崎市中原区木月1-22-6鶴田ビル2F [Map] 044-433-7339
http://www.curry-puppy.com/

column/03592

串焼「文福」本店で生ホッピー元祖カレー煮込み玉三郎イタリアン焼かえるのへそ

bunnpuku或る日出掛けた町田の街。
とっても久し振りだったのだけど、小田急とJRとを結ぶペデストリアンデッキのあたりを歩くと、なんだか賑やかな大きな街を闊歩しているような気にさせる。
川崎や横浜に喰い込んだ形で東京の隅っこにある町田もいまや、人口42万人を超える街なのですね。
そんな町田を離れ、横浜線で菊名に出て、東横線の武蔵小杉で途中下車しました。

武蔵小杉に降り立つのもこれまた久し振り。
南武線側の北口へと廻って、ロータリーを渡ったところでふと振り返る。bunnpuku01ああ、これが武蔵小杉再開発の象徴とされるタワー群でありますか。

そんな再開発の図を背にして東横線の高架沿いを進んで脇道を覗き込む。bunnpuku13串揚げの店なぞの赤提灯の灯りが嬉しい道を歩きます。

その先左手に見つけたのが、串焼「文福」本店の袖看板。
金文字の揮毫の粋な看板と縄暖簾が迎えてくれます。

お店の兄ちゃんに一本指を立てると、一瞬ムムムという表情になって、御予約のお時間までの一時間くらいでよろしければと云う。
はい、勿論、そのようにと御予約席に収まります。bunnpuku02周囲はその通り、ぎっしり満席。
悪くないタイミングで辿り着けたようです。

まずは呑み物からと「生ホッピー白」を貰う。bunnpuku03きっと「ホッピー仙人」同様に、樽からちゅるちゅるジョッキに注いだホッピーでできている。
串焼きの煙を眺めながら傾けるは、「文福」と刻まれたジョッキ。
なんだかちょっとメロウなお味、そんな気がします。

ここ「文福」のスペシャリテが「元祖カレー煮込み」。bunnpuku04目の前のレンジでチンした器は勿論、器ごと熱い。
その名の通り、濃密なカレーで煮込み和えたモツ、というよりモツ入り焼きカレーといった風情のもの。
カレーの中からモツ以外に豆腐も顔を出したりする。
ホッピーのツマミにもいいし、白飯よこせと叫んでもよさそう(笑)。

ちょうど目の前で串を載せた焼き台が煙と湯気をあげている。bunnpuku05職人さんの手際を眺めているだけで愉しくなってきます。

届いたお皿は、「カレー煮込み」とセットのおまかせ「焼きとん」。bunnpuku06かしら、たん、はつ、こぶくろ、レバー、しろの6本が綺麗に並びます。

キリッとしたタレを含んだしろやレバーが柔らかく旨味を内包していて、いい。bunnpuku07練り芥子をちょんとつけるとまたオツな感じになりますですね。

ホッピーをお代わりしてお願いしたのが、そっれってなーにの「玉三郎」と「イタリアン焼き」。bunnpuku08「玉三郎」はやっぱり、鶉の玉子をタレに漬け込んで焼いた串。
「イタリアン焼き」は、大き目のプチトマトに極薄切りのベーコンを捲いた串。
トッピングの粉チーズとトマトからの連想が”イタリアン”なのでしょう。
なるほど、ぷちっと弾けるトマトの甘酸っぱ熱い汁に粉チーズの風味が相俟って、旨いであります。

「かえるのへそ」は、訊けばご存知烏賊の口の串。bunnpuku09所謂「いかとんび」の歯の部分を外したものを串焼きにしてくれている。
噛めば心地いい歯応えで、小さな身に凝縮した烏賊の旨味がひと粒ひと粒味わえます。

「ピーコン」は、その名の通り、ピーマンのベーコン捲き。
ただ、よくありそうなベーコン巻きの串ではなくて、中に蕩けるチーズとコーンを潜ませていて、それを半裁して届けてくれる。bunnpuku10焼いたピーマンとベーコン、そしてチーズの取り合わせが不味かろう筈がありません。

二杯目のホッピーもなくなろうとする頃に、そろそろお時間が近づいてきましたとお兄さんのアナウンス。
然らばと、〆のお食事を所望する。
岩のりの「おにぎり」と味噌汁で小さな小さな大団円。bunnpuku11ぱりぱりの海苔で包んだおにぎりの中から岩海苔が顔を出す。
うんうん、ご馳走さまでした。

武蔵小杉北口の裏道に串焼「文福」がある。bunnpuku12「文福」はその人気ゆえか、南口の方にも姉妹店を展開しているらしい。
人気の程は今宵の賑わい具合や常連の多さでも様子が判る。
こんなエリアはぜひ再開発しないままで置いておいて欲しいなと、そう思う宵の口でありました。

「文福」
川崎市中原区新丸子町915 [Map] 044-722-8828

column/03539

沖縄料理「我如古」で石垣島野菜ドゥルワカシー抱瓶の於茂登請福沖縄焼きそば

ganeko名画座「三軒茶屋シネマ」の閉館を残念に思いながら、その佇まいを眺めてから闇市の跡を辿るように遠回りして訪ねたのが、武蔵野うどんを謳う「じんこ」でした。
路地が折れ曲がり、袋小路もあったりする、俗に云う”三角地帯”は、冒険心を擽ってなかなか愉しい。
再開発なんかされない裡にまた潜入したいなと思うエリアであります。

この夜向かったのはそんな三角地帯ではなくて、玉川通りから北へと伸びる茶沢通り沿い。
以前お邪魔した琉球料理「古都首里」があった場所の少し手前。
舗道の上に「沖縄料理」とだけ示す突出看板が目印です。

狭い間口のビルの一階には、いい表情をした「すこぶる」という居酒屋。
その右脇の急な階段を上ったところが沖縄料理「我如古」だ。

待ち合わせの面々が揃ったところで、「オリオン」のジョッキを貰う。ganeko01ノンアルコールの「オリオン」があるなんて知らなかったけど、ジョッキに注いだ様子ではそれがまるで判りません(笑)。

お通しは、端正なおでんの小皿。ganeko02テビチもあるのかなと訊いたら、その用意はないそうです。

お品書きの扉裏に書いてあるのが、数量限定と但し書きのある「石垣島より島野菜のサラダ」。ganeko03最西端の島与那国でも多く採れると聞いたことのある「ンジャナ(苦菜)」に緑と紫の葉「ハンダマ」、「チデークニ(島ニンジン)」、島オクラ。
この夜は、「うりずん(四角豆)」が切れていた模様。
アダンの新芽とかオオタニワタリとかは入らないのですかと訊くと、週中辺りに入荷することが多く、なくなれば次の入荷待ちとなる感じだそう。
週一でもコンスタントに八重山の島野菜が届くなんてなんて素敵なのでしょう。

「田芋料理」の項には、「ドゥルワカシー」「田芋の空揚げ」「ドゥル天」の三品が並ぶ。
金武町特産という田芋(ターンム)の料理だ。
それぞれをいただいてもよいのだけど、「田芋の三点盛り」ってなのも用意してくれているのがまた嬉しいところ。ganeko05今はなき琉球宮廷料理の店「山本彩香」の「ドゥルワカシー」の話をするとお店の女性もうんうん頷いてくれました。

「ミミガーの和え物」には、ぽん酢味と酢味噌味とがあって、どちらかというと酢味噌の方がローカルな味だという。
通常コリカリとしたミミガーが酢味噌でまったりとした食べ口にしてくれています。ganeko04ミミガー食べたことないひとってまだ、いるかな(笑)。

ここ辺りで、オリオンのジョッキから泡盛へとスイッチしましょう。
石垣の定番のひとつ「於茂登」を二合の抱瓶(だちびん)でお願いします。ganeko06於茂登というと思い出すのは、石垣の市街地と川平湾側とを隔てる山の稜線とこの泡盛。
雑味のないとろみの中にある仄かな甘さに惹かれます。

「手作りジーマーミー豆腐」は、ピーナッツを芋クズで固めたお豆腐。ganeko10ぷるんとして、濃密でいてあっさりした感じって、これもまたありそでなさそな珍味だと思います。

「人参シリシリ」は、シリシリ器(太千切り用ピーラー)でシリシリした人参をじっくり炒め煮したもの。ganeko08那覇の牧志公設市場近くの竜宮通り社交街にある「さかえ」の「ニンジンしりしり」が絶品なのだけど、対してこちらのシリシリは、どこまでも優しい仕立てだ。

「もずくの天ぷら」のもずくは、久米島産だそう。ganeko07甘酢に浸したもずくもいいしと迷いつつ、こうしてお品書きに見付けると思わず注文んでしまう品のひとつです。
今度は「於茂登」から、これまた定番の「請福」の抱瓶にいたしましょ。

「たらし揚げ」は、石垣島の金城かまぼこ。ganeko11「マーミヤかまぼこ」のお店へは、買い物に出掛けた覚えがあるもの、金城かまぼこへは寄り道したことはない。
すり身にはブダイも使っているとは知らなかったなぁ。

骨まで喰らえるは「グルクンの唐揚げ」。ganeko09グルクンといえば、県魚のタカサゴ。
水の中を群れで泳ぐグルクンは、綺麗なブルーをしているのだけれど、魚屋の店先に並ぶ頃には赤くなっていて、初めて見た時は愕いたっけ。

「沖縄焼きそば」もぜひということで、八重山の丸麺をケチャップ味で。ganeko13さすればそれは、ナポちんも思わず振り向くナポリタン仕様だ(笑)。

みんなでの〆には、「八重山そば」に「ソーキそば」。ganeko14「沖縄焼きそば」と同じ断面の丸いストレート麺が八重山そばの特徴のひとつ。
対して、標準的な沖縄そばは、平打ちの縮れ麺であるよね。
丸麺は、石垣の金城製麺所の麺を空輸したものであるらしい。
もしかしたら彼の地で啜ったことがあるかもしれません。
〆にはフーチバー載せた「ボロボロジューシー(雑炊)」と「アーサ汁」で〆るなんて手もあるね。

口休めに新川にあるという伊佐製菓の塩煎餅。ganeko15麩菓子のような軽やかさになんだか和みます。

三軒茶屋は茶沢通りに沖縄・八重山料理の「我如古(がねこ)」がある。ganeko16宜野湾市に同じ地名があるようだけど、「我如古」というのはまさに、店主の姓そのままだという。
厨房でニッコリする店主は、自らそう仰るように如何にも沖縄、八重山のひとのお顔立ち。
訊けば、石垣の市街地、新川(あらかわ)の具志堅用高記念館の近くの出身だそう。
東京で八重山の地元料理や島の野菜が食べられるなんて、なんて有難いことでしょう。

「我如古」
世田谷区太子堂4-28-9 中村ビル2F [Map] 03-6413-8922

column/03527

串焼「いろは」で 串焼きに大蒜味噌燃える男の酒線路際の立ち呑み

irohaイタリア製の腕時計をいただいた。
そう書くとなにやら高価なブランド品のイメージが湧くけれど、 それとはちょっと趣の違うもの。
それは、なんと、木製の腕時計。
それは当然のように軽やかで。
今までごっついダイブコンピューターを普段使いにもしていたので、 その差たるやなかなかのものです。

ところが、ベルトの長さを調整しようと簡素な説明書きを読んでは、
付属していた小さな道具でトライするも上手くいかない。
あんまり強引にすると木製ゆえ欠けたりしてしまいそう。
うー、と悩んで、ここはプロにお願いすることにする。

身近なところでベルト調整してくれそうなところを探して目に留まったのが、
大井町にある某店。
問い合わせを入れると、溝の口に本店があって、
そこならその場で対処できますよってなことで、
まぁ、久し振りに溝の口駅を降りてみるのもいいかと大井町線に乗り込みました。
二子玉川までだった大井町線を田園都市線の混雑緩和のために手を入れて、
急行を走らせ、溝の口まで延伸し、今は時々長津田までそのまま乗って行けるんだ。

たまたまみつけた溝口神社にお参りし、ご朱印をいただいて、
訪ねたのは、時計屋さんというよりは、ブランド買取を主体とした小奇麗な質屋。
ホンマにココかいなと訝りながらも(笑)、無事、ベルト調整を済ませました。

その帰り道のこと。
何本もの道がなんだか複雑に入り組んだ栄橋という交叉点を渡り、
駅方面へと斜めに進んでいき、「時代屋Old Oak」というバーの角を曲がると、
目の前に「溝の口駅西口商店街」という大きな看板とアーケードが出現した。iroha01

へーと思いながら侵入すると、アーケードに漂う煙。iroha02煙の元では幾人もが集るように立ち囲んでる。

いいねぇ、焼鳥「かとりや」、人気あるねぇと思いつつ振り返ると、
Y字に分かれた股のところにすっかりオープンな八百屋がある。iroha03昭和というか、戦後な佇まいに思わずうきうきしてしまいます(笑)。

今来た方とは逆の左手の方へと抜けて行くと、南武線を渡る踏切がある。
そして、振り返ったところで、なんとも素敵な光景に出会すことに!iroha04線路のすぐ脇に建つ商店街の様子がつぶさに判る。
南武線の車両が通り過ぎる度に、
その振動とともにすっかり陽に焼けたポリカの波板がわなわな震える。
でも、その狭い通路を通るひと達は勿論、何事もないように行き交っていくのです。

間口一杯に掲げた看板には、串焼き、そして蒲焼、うなぎ「いろは」とある。
ちょっくらちょいと寄り道していきましょう。

既に6、7人の先客さん達が、各々のポジションで吞んでいる。
さて、どこに両足を据えようかと、ひとまず二三歩踏み入ると、
オニイサンこっちこっち的に通路側の位置を促されました。
そうなればシメタモノ、まずはホッピーをと注文を伝えます。

例によって、焼酎はジョッキの中に入ってくるものと思っていたら、
なにやらスタミナドリンクの入ったようなボトルを手渡される。iroha06え?っと思いつつラベルをみると、「燃える男の酒 焼酎」と書いてある(笑)。
いいねいいね、そしてこれできっと何杯吞んだかよく判るもんね。

真横から眺める位置なので見難いながらも、壁に貼られた品書きを確かめる。iroha14煮込みの類はと訊くと、この日はたまたまないらしい。
まぁ慌てることもないかと、まずは「マカロニサラダ」あたりをいただきます。

まず焼いてもらったのは、「つくね」「なんこつ」に「かしら」をタレで。iroha08キレのよいタレ味に満足しつつ、
お皿に添えてくれた味噌と練り芥子をちょと混ぜて串につけると更に旨味倍増。
味噌に織り交ぜたおろし大蒜の仕業だ。

背中のすぐ後ろをチャリンコが通り過ぎる。iroha09棚の隅に置いたテレビでは、錦織が全豪オープンを戦っている。
並んで立って吞んでいる常連らしきオッチャン達が、
うおーとかすげーとか云いながら、愉しそう(笑)。

二本目の焼酎ボトルを貰って、お代わりのジョッキをつくったところへ、
次のお皿も手渡してくれるニコヤカなお兄さん。iroha10「鳥」に「鳥皮」、「ピーマン」の串が手招きします。

ビシっ!と大きな音とともに墨が撥ねて大騒ぎ(笑)。iroha11改めて覗き込んだ焼き台では、
綺麗に並べた墨が豊かな熱量を湛えて妖しい色に熾っていました。

焼き上がった茄子や厚揚げには、たっぷりと花鰹。iroha12薄く表面を炙った「ウィンナー」をはふはふと串から齧って、
ホッピーのジョッキをぐいと傾ける。
そろそろお愛想しましょうか。

戦後の風景、溝の口西口商店街のアーケード。
南武線のすぐ脇を通る通路に串焼き「いろは」の提灯が点る。iroha13八百屋さんと境目も曖昧な右側に対して、
左手には扉を開けて入り座って吞めるスペースもある。
でもまぁ、立って吞るのが素直な醍醐味でありましょね。

「いろは」
川崎市高津区溝口2-4-3 [Map] 044-811-4881

column/03511

FINE RAMEN「AFURI」中目黒で 柚子塩らーめん青の洞窟を背に

afuriそれは秋分の日の前後でのこと。
中目黒駅前にあるGTタワーに寄ってから、
目黒銀座商店街をぶらついて、突き当りを右に折れ、
東横線を潜ってすぐをまた右に折れて、
高架の脇を山手通り方向へと戻りつの散策をする。
ひるのみ営業のうどん「sugita」の前辺りから、
高架下はずっと万能鋼板の白い壁が続いてる。
看板のない店「豚鍋研究室」も炭火焼 「尋」もなく、
道の両脇にあった「鳥小屋」も近くに移転済。
なんだか随分と寂しい通りになってしまいました。

季節は流れて師走の冷え込む夕べ。
今度は、中目黒の駅から山手通りを渡ります。
こちらの高架もやっぱり耐震工事中。
何度もお邪魔した「いろは寿司」ももう跡形もありません。
ただ、そんな感傷に浸る余裕がないのは、
目黒川沿いへと向かう群集の勢いの所為なのでありました。

ひとが集中し過ぎて、土日祝日の点灯中止を余儀なくされたという、
イルミネーションイベント「Nakameguro 青の洞窟2014」。afuri02afuri01朝昼晩に眺められる桜の時季とは違って、
17時~21時の4時間に限定されるイルミネーションゆえの事態を、
さもありなんと思いつつ、やっぱり橋の上から眺めてみたいと思うのもまた、
人情というもので(笑)。
ひとがごっちゃり密集する狭い橋にクルマも通るとなれば、
安全が確保できないと判断するのも妥当なことでしょう。

幻想的な青色の世界を離れて、今度は別の行列に並んでみる。afuri03恵比寿の裏道にあるものとばかり思い込んでいた「AFURI」が、
中目黒にも出店していたのです。

やや待って案内されたのは、厨房囲むL字カウンターの右の隅。
正面では、焼き台に載せられたチャーシューが炭に炙られています。

注文の品「柚子塩らーめん」が受け渡されました。afuri04どんぶりを満たすスープは、
透明感を誇示しながらも、如何にも濃ゆく旨味を含んでいそうな面持ちだ。

そんな期待を飄々と超える濁りのない美味しさが蓮華のひと匙にある。afuri05塩の加減も旨味を引き立てるギリギリのところに置いて、
決してただの塩辛いラーメンにならないよう、そんな配慮を窺わせもする。
このスープもまた、阿夫利山の天然水を使っているのかな。

そして、そんなスープを上手に纏わせて、
自らの粉の旨味と合わせて啜らせるストレート細麺。afuri06国産小麦「春よ恋」の全粒粉を配合しているとのことで、
その粒子が箸で持ち上げた麺の表情に顕れている。
うんうん、安定感のある美味しさに感心頻りです。

中目黒の駅間近にも、あの「AFURI」のカウンターがある。afuri07恵比寿で行列を作っていた「AFURI」は、いつの間にか、
原宿や麻布十番、六本木や三軒茶屋にも店を構えているらしい。
多店舗展開はやはり、ラーメン店が避けて通れない道なのかなぁと考えつつ、
青いイルミネーションのざわめきを背にするのでありました。


口 関連記事:
  うどん「sugita」で のりぶっかけもっちり海苔風味が口一杯(08年04月)

「AFURI」中目黒店
目黒区上目黒1-23-1 中目黒アリーナ1F [Map] 03-5720-2240

column/03494