「代々木新宿馬場あたり」カテゴリーアーカイブ

札幌ラーメン「さっぽろ純連」東京店で 味噌ラーメン老舗の匂いまた

jyunren.jpg高田馬場の駅を降りると何故か、 早稲田通りを明治通りの方へ進むか、 とんかつ「成蔵」のある緩い坂道の方へと足が向く。 嘗てジャズ喫茶「土井茶廊」そして「DUO」のあった、 さかえ通りも随分とご無沙汰だけれど、 久し振りにそれらとは別の方向、 早稲田通りを小滝橋方面へと歩きます。

通りを往けば、此処でも眼に入ってくるのがラーメン店の看板たち。 「光麺」に油そばの「ぶぶか」「力」に「天スタ」なる天理市からやってきた店もある。

その先では、なんとラーメン店3軒が横並び。jyunren01.jpgまるで一軒の店の包囲網のようにも、寄生するかのようにも、 正面から挑んでいるようにも見えます。 そして今夕のお目当ては、その3軒の真ん中。 札幌ラーメンの「さっぽろ純連」です。

食券を渡して見上げるのは、 カウンターに沿うように下がった暖簾と「純連」の文字。jyunren02.jpgこふいふぐるっと横長暖簾を施したお店って他に覚えがないけど、なんだか良いね。

お願いしていた「味噌ラーメン」がやってきた。jyunren04.jpg大判チャーシューもバターコーンも味玉トッピングもない、 デフォルトなのが食べたかったのだ。

ひとまず蓮華から啜るスープは、 ラードの膜が加減のいい効果を発揮して期待通りのあっつ熱。jyunren05.jpg 濃密な味噌のコクを生姜の風味がすっきりとした輪郭にして、なかなかどうして。 10数年前の印象があまり良くなかっただけに、 ちょっと襟を正していただく感じになるところ(笑)。 直截な美味しさを想うスープでありますね。

麺は勿論のかん水添加の黄色味を帯びたやつ。jyunren06.jpg狙い通り、熱々のスープにもへたることなく、抗うことなくシュッとした食べ口を齎してくれる。 うんうん、この麺とこのスープのコンビはこれはこれで不滅のような気がするな。

jyunren03.jpg券売機の脇や業務用冷蔵庫には、二枚の貼り紙がある。 その一枚が「さっぽろ純連」東京店の閉店を知らせてる。 もう一枚は、今の従業員が独立して店名を「さっぽろ羅偉伝」と改めて早々に営業を始めるという挨拶だ。

札幌ラーメン「純連(すみれ)」の流れを正統に汲む、 「さっぽろ純連(じゅんれん)」東京店。jyunren07.jpgまたひとつ、老舗の匂いのするお店がなくなろうとしています。

口 関連記事:   札幌ラーメン「さっぽろ純連」で 味噌ラーメンスープのえぐ味ははて(02年12月)   とんかつ「成蔵」で 余熱火入れカキフライ繊細な揚げ口に何思う(13年03月)


「さっぽろ純連」東京店 新宿区高田馬場3-12-8 高田馬場センタービル1F [Map] 03-5338-8533 http://www.junren.co.jp/
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おでんBar「酔2」で 先端至極豊盃で牡蠣の巾着昆布の酒蒸し

usi.jpg久し振りの新宿ゴールデン街。 学生時代は、駅東口の通称”みど窓”前で待ち合わせして、歌舞伎町で呑むこともちょこちょこあった。 けれど、憶えている限り、ゴールデン街に足を踏み入れることはなかった。 得体のしれないヒト達が夜な夜な蠢いていそうで、 なんだか空恐ろしくてね(笑)。

久々に”みど窓”、びゅープラザ前で待ち合わせて。 祝日の新宿駅界隈のぐちゃ混み具合に呆れながら、四季の道を辿る。 暮れなずむゴールデン街のひと筋へと闖入していきました。 usi01.jpg新宿煮干の「凪」の提灯が見えてきたその手前が今宵の目的地。

usi02.jpg一枚の扉を引き開くと目の前に、 こんな文句を記したパネルがぶら下がっている。 “恐怖に打ち克ちこの階段を登るのじゃ”usi03.jpgあはは、なんか判る気がする(笑)。 例によって急角度で幅の狭い階段をぎしぎしと上がります。

マスターと牡蠣あけ師担当の祥子ちゃんとにご挨拶。 カウンターに収まってからギネスとハイネケンで乾杯です。

五枚の花弁を描いた殻の牡蠣。 usi04.jpgご存知「先端」から「至極」「ブルーポイント」「広島」「坂越」。 「先端」と「至極」は瀬戸内の同じ海域から。 それぞれの風味味わいの違いを辿って、愉しめる。 こうしてみても「先端」、旨いじゃないですか。 益々、軽くひと口で食べれる小さい牡蠣に傾倒しそうです(笑)。

お店の真ん中に当然のように鎮座するのは、おでん鍋。usi05.jpgusi06.jpg巾着に包まれたおでんは、お餅かなそれともなんだろなと齧れば、 出汁の旨味と一緒に零れる牡蠣の風味。 ああ、やっぱりそうきたか(笑)。

おでんとくれば、日本酒が欲しくなるよと「豊盃」特別純米を冷や。usi07.jpgボトルとボトルの間から一升瓶をにゅっと突き出して、 なみなみと注いでくれる所作がなんだかいいです。

牡蠣の花ひらくお皿は、今夜の主題の昆布の酒蒸し。usi08.jpg蒸し立ての牡蠣というのも、生とは違う格別さがあるのです。 傾ける「豊盃」の雫がふくよかになり、 「豊盃」のお陰で蒸し牡蠣の味わいがまたふっくらするという。

バックバーに留めた小さな黒板に目聡く「カキフライ」を見つけた。usi09.jpgちょっと高めの油揚げた表情は、小振りのカキフライによく似合います。 冷凍モノだって旨いのだ。

ゴールデン街のひとつの横丁に沢山並ぶ細身の扉のどれかが「酔2 sui2」の扉。usi10.jpgusi11.jpgusi12.jpgusi13.jpg 雨上がりの横丁を振り返れば、「凪」の空席を待つ幾つかのひと影。 また此処に来るのはいつのことかなぁ。 そう云えば、「酔2」となる前の「酔」もしくは「酔1」について訊きはぐっちゃったな。

口 関連記事:   新宿煮干「凪」で 特煮干ラーメン煮干出汁の野趣とぶりぶり麺(09年04月)


「酔2 sui2」 新宿区歌舞伎町1-1-10 2F [Map] 090-6168-6820
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とんかつ「成蔵」で 余熱火入れカキフライ繊細な揚げ口に何思う

narikura.jpg山手線・高田馬場のホームから戸山口へと降りる。 通路を左に折れて、線路を潜り抜けていく。 今はなき「夢民」を思い出す道すがら、 「餃子荘 ムロ」という紅く妖しい看板が見つかってなんだか愉しくなる。 でも、今夜のお目当ては其処ではなくて、 角の雑居ビル地階にあるとんかつ「成蔵」への階段なのであります。

いざいざとその階段を下りようとすると、 席が整うのを待って、談笑するひと影がある。narikura01.jpg時に歩道にまで行列ができることもあるようです。

間もなく案内いただいた店内は、 右手にオープンな厨房に向かうカウンター、 左手に幾つかのテーブルが配されています。 居抜きの店舗もセンスよく白基調で塗り込めれば、カフェっぽく垢抜けて、 女性客もその居心地に安堵する。 そんな事例のお手本のようだなぁと、 そんなことを考えながらカウンターの隅に腰を降ろします。

narikura02.jpgグラスの麦酒をポテトサラダでいただきつつ、 ゆったりと出来上がりを待つはとんかつの何れかではなくて、 「広島県産カキフライ定食」のお膳です。narikura03.jpg第一印象は、衣の揚げ色が生っぽいフライだなぁということ。 それと、カキフライも大き過ぎないのが美味しいと、 やっと気がつき始めた身としては、大振りサイズがやや気に掛かる。

檸檬は搾らず、自家製というタルタルを載せて噛り付く。 サクサクとした、なんとも軽妙な衣の、生パン粉の歯触り。narikura04.jpgメニュー裏側の解説には、 揚げ油は、少量しか採れない腸間膜油、つまりは内蔵を包んでいる油を主原料にしていて、 とてもコシがあり余熱で火を通す力に優れています、とある。 比較的低温でじわじわっと揚げたものかと思えば然にあらず、 油から早めに上げて、余熱で火を通すところに特に留意した揚げ方なんだね。

ただ、齧った牡蠣の身は大きさの割にはどれもが不思議なくらい潰れてしまって、 衣と一体感のある美味しさの成果には正直ちょっぴり、不足がある感じ。narikura05.jpg出来ることならば、 小さめサイズの縮み難い牡蠣をこのサクサク衣で包んだフライを食べてみたいなぁ。

そして、素人が思うに、カキフライには、 ある程度一気に包み込むようにして火を通して閉じ込めるプロセスが必要なんじゃないかと、 そんなことをなんとなーく考えたりなんかしてみるのでありました(笑)。

と、そこへ壁の張り紙で気になるお品、数量限定の「白子のフライ」。narikura06.jpgnarikura07.jpgもしかしたら中は熱々なのかと恐る恐る大口開けて齧り付く。 そこそこの熱々で甘く蕩ける真鱈の白子。 ただこれもひと口サイズでいただければ、 もっと絶品な感じになるのじゃないかと他意なく腕組みしてしまったりして。 うーむ。

別の夜、今度はとんかつをいただいてみたいと同じカウンターの一席に。 基本形が気分ですと「霧降高原豚ロースかつ定食」を所望します。narikura09.jpgnarikura08.jpg生パン粉のひとつひとつが表情を持ちつつ、均質に並んでる。 どれどれと齧るサクサクとした歯触りは、なるほどに心地いい。

改めて、ヒマラヤらしきサーモンピンクの岩塩をちょんづけしていただけば、 店主厳選の霧降高原豚の脂が上品な甘さを発揮する。narikura10.jpgうむうむ、なるほど。 油の温度管理と余熱による火入れのタイミングを突き詰めた繊細なる揚げ口の軽やかさ。 ただ、どうももうひとつときめかないのは何故だろうと考える。 ない頭を絞ってひと巡り(笑)。 どうも、とんかつの衣に一層の香ばしさも期待しているところがあって、 どうやらその辺りに満たされないものを感じたのかもしれません。

白っぽい衣の揚げ色でふと思い出したのは、 上野の孤高なる変人(失礼)の城であった、今はなき「平兵衛」のとんかつやカキフライ。 並べて考えるのも憚られつつ、 あの独特なる「平兵衛」の低温じっくり揚げ技法と余熱での火入れを計算した揚げ方には、 もしかしたらどこか通じるものがあるのかも、なんて一瞬考えてしまった。 そう云えば、今流行りの低温調理には、”揚げる”も該当があるのかな。

じっくり人気の高田馬場、気鋭を思うとんかつ「成蔵(なりくら)」。narikura11.jpg精悍な印象の主人、三谷成蔵(せいぞう)さんは、 広島から上京して、あの、新橋「燕楽」での修業などを経て独立を果たしたという。 厚みのある霧降高原豚を低温からじっくり揚げ上げる「特ロースかつ」が気に掛る。 岩塩でと薦める「メンチかつ」の仕立てや「エビフライ」の火入れ加減もまた気掛かりです。

口 関連記事:   インド式カレー「夢民」で ポークトマトcurry卵のせ素直においしー(07年08月)   上野とんかつ「平兵衛」で とんかつ定食四角い断面の深遠(08年09月)   とんかつ「平兵衛」で 衣二度づけカキフライにみる高次パラダイム(08年12月)


「成蔵」 新宿区高田馬場1-32-11 小澤ビル地下1F [Map] 03-6380-3823
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札幌らーめん「えぞ菊 本店」で 懐かしの味噌老舗閉店とあの頃

ezogikyu.jpgそれはまだ、石神本が世に出回るずっとずっと前。 今のようにネットから溢れんばかりの情報が得られることになるなんて、想像していなかった頃のこと。 東京で当時出色のラーメン店を纏めたムックのポケット版がありました。 それはまさにラーメン店巡りのバイブル。 バイブルをポケットに忍ばせて巡ったラーメン店は、 例えば、今はなき「土佐っ子」や「池袋大勝軒」、 「春木屋」「さぶちゃん」「ホープ軒」「赤のれん」。 ちょうど秋葉原に「じゃんがら」が出来た頃のことだったのかもしれません。 今となれば、どこかへ失くしてしまったのが口惜しいポケット本なのであります。

そこに載っていた一軒が、「えぞ菊」。 高田馬場から明治通りまでてくてく歩いて足を運んだのを妙に憶えてる。 今では一時の興隆が嘘のように姿を消してしまった在京”札幌らーめん”を代表するお店のひとつとして、シンパシーをもってお邪魔していたのです。

「えぞ菊 本店」と称するようになったのは、 その後、戸塚店か御徒町店かを展開した頃なのでしょう。

そんな「えぞ菊」が閉店すると知って、想い出を探すように久し振りに足を運びました。 今では地下鉄が明治通りの下を走っていて、 足廻りの悪かった立地は、西早稲田駅の駅上に。 オレンジ色の看板が、その存在を知らせています。

ezogikyu01.jpg 硝子には、閉店と開店以来永き愛顧への感謝を伝える貼り紙。 1968年昭和43年の創業だから、44年の歴史を閉じることになるんだね。

懐かしさにほんの少しセンチな気分を織り交ぜて、 カウンターの角に落ち着きます。 壁の額には、「えぞ菊 プロ10訓」。ezogikyu02.jpg代々のスタッフの皆さんに様々な気づきを与えてきたのでしょう。

久し振りに眺めるメニューには、 「塩」「醤油」は勿論のこと、「辛味噌」やそのつけ麺、 そして「カレー」なんて文字も見つかります。 でもね、やっぱりね、「味噌ラーメン」をいただかなければなりません(笑)。 餃子3個セットでお願いします。

たっぷりのおろしニンニクの向こうで、北京鍋が湯気を上げている。ezogikyu03.jpgもやしをメインにした野菜たちを投入し、軽快に煽る鍋。 熟れた所作がここではもう見れなくなるのかとちょっぴり切なくも想います。

「味噌ラーメン」のどんぶりがやってきました。ezogikyu04.jpgezogikyu05.jpg何故か、正しいなぁ、と思うその景色。

蓮華は以前からステンレス製だったかなとも考えながら啜るスープは、 一見濃厚そうにみえて、実にあっさりした印象を想起する。ezogikyu06.jpg例えば、「ど・みそ」の「特みそこってり」等の濃いぃ味に馴染んでしまっている自分に気づいてハッとなる。 嘗てはこのスープにも一種の濃さを思っていたのになぁ(笑)。

スープから引き上げる麺は、手もみ風の太麺。ezogikyu07.jpgコリコリにかん水を利かせたものでもなく、スープとの相性、よろしい感じ。 ずーーっとこふいふ麺だっか細かく憶えていないのが申し訳ないところ。

トッピングしてもらったバターの残りをスープに溶かし込み、 おろしニンニクを少々スープに投入して、後半戦を迎えます。 昔は当たり前のことのようにニンニクを入れていたけれど、 最近は随分と遠慮するようになっていることにも気がついて、またまたハッとなる(笑)。

ほぼ同時にやってきていた餃子も美味しくいただいて。ezogikyu08.jpgどんぶりのスープもおよそほとんど飲み干して。 ご馳走さまでした。

敢えて”札幌らーめんの店”と謳いたい、昭和43年の老舗「えぞ菊 本店」。ezogikyu09.jpgこの10月に44年の歴史を閉じました。 これからは、早稲田通りの戸塚店か、御徒町の高架下へと参りましょう。 ワイキキの「えぞ菊」は今、どうなっているのかな。


「えぞ菊 本店」 新宿区西早稲田2-20-5 アトラスタワー西早稲田 [Map] 03-3208-1915[閉店]
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中華麺専門店「めとき」で 煮干し中華そばの佳品満足の一杯

metoki.jpg青森で触発されて以来の煮干し中華好き(笑)。 彼の地への郷愁仄かに携えて、東京の煮干し中華の店の幾つかにも足を運んでいるところ。 例えば、大泉学園の「伊吹」あたりが最近の出色だし、浅草の「つし馬」の一杯も時折啜りたくなる。 そんな最中、未訪問先で一番気になっていたのが、大久保の「めとき」です。
それは、ちょっと歩けば汗の滲む、陽射しの強い夏の日の正午過ぎ。 韓流流行りで、妙竹林な熱気の大久保通りの混雑を擦り抜けて、住宅地の脇道へ。 その先に突如として行列が見つかれば、それが「めとき」だ。

ところが、行列の最後尾に並ぼうとすると、その前にいたお兄さんが、こう告げてくれる。 「ボクまででスープ切れだそうですよ」。 ありゃ!そうか、13時ちょっと前でもスープ切れ仕舞いになっちゃうのかぁー。 鼻先が既に煮干しの匂いに擽られていただけに、とっても後ろ髪を引かれつつ、 大久保の脇道を後にしたのでありました。

その後、どうも再訪する機会を作れずにいたところ、 どうやら休業してしまっているらしいと知る。 そうとなればますます募る想い(笑)。 休業のまま閉店となる事例も少なくないと知りつつ、密かに再開を待っていたのでした。

そこへ年明けあたりから営業を始めたらしい吉報を知る。 待ってました!とふたたび、大久保通りへと繰り出しました。

前回の反省から今度は、12時前の到着時間。metoki01.jpgいるいる、くすんだオレンジ色のテントの前に数人の空席待ちの人影があります。

今度は凍れる寒空の下。 指先は悴むけれど、吸い込む煮干しの香りに気分はうきうきです(笑)。

しばし待って、満足顔で暖簾の中から出て来た先客さんと入れ替わるように、いざ店内へ。 板張りの壁とタイル張りの壁が挟むカウンター。 寸胴が立ち上らせる湯気で、眼鏡が曇ります。

metoki02.jpg壁に掛かる品書きプレートは三枚。 デフォルト大盛りと聞く「中華そば」か「小盛中華そば」。 裏返してあるプレートには、なんと書いてあるのでしょう。

目の前の羽釜では、煮干しを含むスープがことこと。metoki03.jpg蓋の上に無造作に受け取ったであろうお金が置かれているのが、 金になんか頓着していない感じもして、なんだか微笑ましい。

朴訥として寡黙な印象のオヤジさん。 もしかして青森のご出身かしらん?などと想像しながら手元を眺めると、 湯掻いた麺を揚げる平笊が独特の形状であることが判る。metoki04.jpg掌で掬うかのように、前後方向に丸くしてある。 きっとそれもオヤジさんの工夫のひとつなんだろね。

さて、お待ちかねのどんぶりがオヤジさんの両手によって届けられました。metoki05.jpgおおお、なんとも素敵な見映え。

薄い脂の膜がスープの熱々を閉じ込めて、 そこへ端正な支那竹に厚切りの焼豚、海苔に渦巻きナルト。metoki06.jpg下手なプラスチックの蓮華なんかじゃなくて、 ステンレスのものであるのもちょっとした拘りに思えて、いい。

その蓮華を手に早速、当のスープを啜ります。metoki07.jpgああ、ああ、旨い、美味い。

ザ・にぼにぼタイプではなくて、「つし馬」とか「まるかい」とかの澄んだタイプのスープ。 少々塩っぱい感じになるのは、煮干しスープの常で、 その分ぎゅっと焦点の利いた味わいになる。

麺はつるんとして熟成感のあるヤツ。metoki08.jpgうん、にぼにぼなスープには粉っぽい硬め細麺が似合うけど、 澄んだタイプの煮干しスープにはこんな麺もいいね。 店先に「大勝軒」の麺ケースがあったけど、もしかして「大勝軒」の麺なのでしょか。 たっぷりの麺とたっぷりのスープを額に汗を滲ませつつ、じっくりと堪能するひと時。 満足です。

大久保の煮干し中華といえば、それは正に中華麺専門店「めとき」。metoki09.jpg “めとき”ってなんのことだろうと考えながら改めてオレンジ色のテントの上を見上げれば、 「目時商店」の看板がある。 “めとき”は、きっとオヤジさんの姓、そのままなのですね。

口 関連記事:   中華そば「つし馬」で 青森煮干の中華そばと特濃バリ煮干し旨し(09年11月)   ラーメン「まるかい」で 煮干し醤油ラーメン澄んだ中の旨み風味(10年01月)


「めとき」 新宿区大久保2-29-8 [Map] 03-3200-8836
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