「なにわ大阪キタミナミ」カテゴリーアーカイブ

お食事処「大力食堂」で甲子園裏手のカレーうどん爆盛りかつ丼の噂の真相

dairikishokudo西宮方面でホテルを取ろうと調べ始めた過日のこと。
東京はホテルがとれないとれないと聞いていたのも束の間、大阪のホテル事情も逼迫しているようで、びっくりするくらい空きがない。
西宮~西宮北口周辺からどんどん範囲を広げていって、やっと見付けたのが甲子園のホテルでありました。

当のホテルは阪神の甲子園駅を背にして、
阪神高速3号神戸線の高架を潜った、
甲子園球場と高速沿いに並びにあった。dairikishokudo01嘗て一度だけ外観を眺めたことはあったけど、
いずれその裡にと思いつつ、
未だに中に入ったことも、
況してや野球観戦などしたことがない、
阪神甲子園球場の外壁を眺めつつ、
ホテルに向かったのでありました。

部屋に荷物を下ろして、
ふらふらっと球場の裏手方面を散策する。dairikishokudo02球場の敷地内とも思しきテニススクールの先に、
新甲子園商店街なるアーケードがあって、
そのほとんどのシャッターが閉まった中に点る灯りに、
すーっと引き寄せられました(笑)。

覗き込んだ硝子ケースには、
お約束の如く中身がちょっとズレたサンプルが並ぶ。dairikishokudo03かつ丼に玉子丼、うどんのどんぶりあれこれと、
町の食堂の風情がいい感じに滲んできます。

玄関の暖簾を払うと、
左に四人掛けの、右に二人掛けのテーブルが並ぶ。
それぞれベンチシートなので、
詰め込めばもっと座れる造り。dairikishokudo04そして、左の壁一面に何故だか色紙が貼り込められている。
有名人著名人のサインということではなさそうです。

入って右手の壁には、扉を外して全開の硝子棚。dairikishokudo05お惣菜を並べてお好きなものをという、
大阪でもお馴染みのスタイルがここでもスタンバイ。
でも、時間も遅くて、残り数品の状態でありました。

おばちゃんに声を掛けると、
菠薐草のお浸しにたっぷりと削り節を載せてくれる。dairikishokudo06dairikishokudo07もうひと皿お願いした千切り大根は、
温めてくれちゃったのが仇となって、
少々妙な感じなのが微笑ましい(笑)。

カレーうどんをお願いしたら、
まず先に取り皿をおばちゃんが運んでくれる。dairikishokudo08蓮華がすっかりと黄色に染まっていて、
幾人ものひと達が繰り返し浸し続けてきたであろうことを、
容易に想像させてくれます。

カレーうどんがやってきた。dairikishokudo09表面張力よろしく、どんぶりの縁一杯の湖面に、
思わずしばし、じっと眺め遣ります(笑)。

割り箸でむんずと掴み、
とろみの強いカレー汁の中から引き揚げたうどんは、
乾麺を思わせるつるるん仕様。dairikishokudo10また~りとたっぷり汁を纏って、
しっかりスパイシー、
そして旨味十分の食べ口を堪能させてくれるのです。
大阪では豚肉じゃなくて牛肉なのが基本形だね。

徹夜仕事が明けて仮眠をとった後は、おひる時。
前夜と同じ暖簾を潜ると、また先客のないタイミング。dairikishokudo11おばちゃんがテレビを観てた(笑)。

どうやらこちらの食堂は、
かつ丼のボリュームが店先のサンプルとまったく違っていて、
「かつ丼」の爆盛りが有名なのだと知る。
ネットには「かつ丼(小)」でも二人前以上ありそうな、
こんもりと丸々と盛ったどんぶりの画像が載っている。
実はそんな注文のどんぶりを横目で拝見しようと、
甲子園球場の裏手までふたたび訪れたのだけど、
残念ながら他にお客さんがいないという(笑)。dairikishokudo12「カレーライス」を美味しくいただいて、
おばちゃんにご馳走さまをして辞したのでありました。

皆が知る甲子園球場裏側の商店街に、
お食事処「大力食堂」がある。dairikishokudo13ふと思い出したのは「力餅食堂」。
食堂の名前に”力”の文字が使われているからだけのことなのだけど、
なんとなく大阪っぽい呼称にも思えてきてね。

「大力食堂」
西宮市甲子園網引町2-29 [Map] 0798-49-0800

column/03704

浪花の味「明治軒」でポークチャップにオムライスナニワの洋食の特徴を思う

meijiken一時期、心斎橋のホテルに宿をとることがありました。
荷物を部屋に降ろして、さて何処で夕餉をいただこうかと思案しつつ、何故だか結局足が向くのは、周防町(すおうまち)筋から清水町筋辺り。
マスタの店、なにわフレンチ「びぎん」はその周防町筋にあるし、過日の和食居酒屋「わのつぎ」は清水町筋にある。
そんなこんなで多少は勝手の判る界隈だからなのでしょう。

御堂筋、心斎橋筋にも近い畳屋町筋と清水町筋とが交差する辺り。
頭上を見上げるとちょっと不思議なフォルムの看板が宙に浮かんでる。meijiken01紙ナプキンを折ったシルエットがモチーフになっているのかもしれない、そんな気がします。

カウンターの隅に居場所を見つけました。meijiken02オープンな厨房では、コックコートのオッチャンニイチャンが忙しそうに、でも手馴れた雰囲気で立ち動いています。

麦酒と一緒にお願いしたのが、”自慢の逸品料理”コーナーから「ポークチャップ」。meijiken03フライパンでカリカリに焼き込めた豚肩あたりの肉がお皿の中央にドンと載り、その半円をケチャップ色のソースで覆っています。

歯応えガッチリの豚肉に絡めていただくソースは、ケチャップとウスターソースに醤油や日本酒を足したもののような感じ。meijiken04豚肉を焼いたフライパンで熱したためか、油が強くってクドいので、麦酒で洗うようにしていただくのがちょうどよい(笑)。

“定番メニュー”コーナーから「オムライス」。meijiken05牛乳やクリームなんぞは使っていなさそうな素朴な玉子の生地だ。

スプーンでざっくりと崩すようにすると薄衣の中からケチャップライスが顔を出す。meijiken06パラパラに炒めるスタイルではなくて、ぐちゃっとさせておくのが「明治軒」流か。
牛肉のミンチや玉葱なんかが具の要素として含んでいるようなのだけど、ペーストにしてしまっているとのことで、その所在は判らないし、ペーストにする意味もまた判りません。
上に載せたソースは、所謂デミソースとは趣が違っていて、どこかお好み焼きソースを思わすもの。
うーむ。
所変われば品変わる、なんて言葉が脳裏を過ぎるのでありました(笑)。

創業昭和元年、浪花の味「明治軒」は、清水町筋の一角にある。meijiken082015年には90周年を迎える老舗洋食店の店名は、初代が和歌山にあった「明治軒」で修行を積み、独立する際に屋号を継いだものだそう。
「串カツ」や豚ヘレと野菜のフライだという「銀カツ」も人気らしい。
冬に界隈を訪ねる機会がふたたびあれば「カキフライ」をお願いするんだけどなぁ。

そう云えば、グリル「喜多一」、欧風料理「グリルロア」、グリル「しき浪」、グリル「アイ」、シチューの店「グリル モリタ」と訪ねたことがあるだけでも”グリル”と題する店が多いのが判る。
そんな傾向もナニワの洋食店の特徴なのかもしれません。

「明治軒」
大阪市中央区心斎橋筋1-5-32 [Map] 06-6271-6761
http://meijiken.com/

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割烹「重乃家」で肩肘張らないうなぎ丼鳥唐揚げ西天満裏道の暖簾

shigenoya大阪の天満というと、ずっと昔に大間違いしたことがあった。
「天満 菊水」というお好み焼き屋さんをふたたび訪ねようとした時のこと。
店名にも“天満”とあるのに、どういう思い込みだったのか、降り立った駅は天満橋。
あれれ?こんなオフィス街だったっけかなぁと辺りをきょろきょろ。
一度連れられて足を運んだことがあるのに土地勘がないというのは恐ろしい。
今みたいにスマホで調べ直してなんて時代じゃなかったので、結局再訪を断念してしまい、そうこうしているうちに「天満 菊水」は閉店してしまいました。

「天満 菊水」では、太平洋戦争で負傷した足を庇うようにしつつ店内を動き回り、客に触らせずにそれぞれの卓の鉄板の面倒を見て廻るオッチャンが印象的だった。
例えば、梅田の串揚げの店「百百」と同じく、食べカスや煙草の吸殻を足元へ蹴飛ばし入れるのも驚きだった。
お好み焼きを勝手にひっくりかえした客にマジギレするオッチャンの印象が、蓮沼「福竹」の女将さんのそれとちょっぴり重なります(笑)。

天満は天満でも、この日は西天満の裏通り。
「福島上等カレー」の脇から妖しいエリアの兎我野町方向へちょっと進んで鉄板焼き「ちゅらり」の前を通り過ぎ、そば処の「権兵衛」とトラットリア「IL mano」の角を右に折れる。
するとすぐに「ノックライス」のグリル「喜多一」の看板が見えてくる。
その手前を右手に進んだところにあるのが、割烹「重乃家」です。

袖看板には割烹とある。
ルーバーを回したファサードを脇に、こんもりさせた鉢の緑の奥に白い暖簾が小粋に揺れる。shigenoya01けれど、表に掲げたボードのお品書きからは肩肘張らない感じが伝わってきます。

暖簾を払った先には、白木のカウンター。shigenoya02それぞれの椅子の前にあらかじめ膳が置かれていて、その上には大きな急須がデンと鎮座してる。
お茶は自前で注ぐようです。

それを思うと急に涎が湧いてきたので「うなぎ丼」。shigenoya03流石にどんぶりにみっしりの蒲焼という訳にはいかないけれど、その代わりにタレはたっぷり。
遜色のない焼き加減炙り加減の鰻を齧っては、タレの滲みたご飯を掻き込むを繰り返す。
オヤジさん、ご馳走さまです。

別の日には「鳥唐揚げ定食」を所望する。
カウンターの隅では、年季の入った油殿からピチピチとする音が聞こえてきます。shigenoya04鳥の唐揚げかと思ったら、鰈を泳がせているところでありました(笑)。

端正な佇まいの唐揚げをしばし見詰める。shigenoya05茅場町「宮川」の唐揚げを思い出させるような酸味のあるタレがいい。
オヤジさん、ご馳走さまです。

西天満の裏道に静かに佇む割烹「重乃家」がある。shigenoya06どうやらそんなに混雑するお店ではないようなのだけど、何故だろう。
目立たない立地ではあるけれど、昼に夜に常連さんが集っているものと信じたい。
鰈や公魚の唐揚げや鮴(めばる)の煮付けなんかにも惹かれます。

「重乃家」
大阪市北区西天満6-6-8 [Map] 06-6364-2047

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和食居酒屋「わのつぎ」で鯖きずしポテサラの生春巻蛸醤油焼割烹着と次のうん

wanotsugi御堂筋線を心斎橋で降りて地上に上がればそこは勿論、御堂筋。
大丸の前をちょっと南下し清水町の交叉点を左折して、清水町筋を往く。
この辺りの通りは、御堂筋から心斎橋筋、畳屋町筋、玉屋町筋、千年町筋を経て堺筋に至る。
東西に通じていても筋と呼ばれているのが面白い。
島之内のバー「サンボア」は、清水町筋と玉屋町筋の角の清水町会館という雑居ビルにあり、オイスターバル「KAKIYA」から天野くんが独立した「おさかなやたいまつり」は、そこから道頓堀川へ向けて南下した宗右衛門町の玉屋町筋沿いにある。
そして、独特の語り口のブログもマスタの人柄を顕しているなにわフレンチ「Begin」は、清水町筋より一本南の周防町筋にある。

そんな清水町筋が畳屋町筋と交叉する辺りに丸清ビルという飲食店中心の雑居ビルがある。
その六階へと狭いエレベーターに乗り込みました。
途中で偶々扉が開いた階ではオネエチャン系の店らしき様子を垣間見る。
降りた六階で認めた白い暖簾の落ち着きになんだかホッとします(笑)。

予約の名を告げて、カウンターの隅に着く。wanotsugi01焼き物の箸置きに据えた箸が千代紙に包まれていました。

この日のお通しは、南瓜のスープと薩摩芋のチップス。wanotsugi02表情のある角皿に載せたこんなスタイルのお通しを定番としているよう。

お造りをと考えてどうしても真っ先に気が向いてしまうのが、鯖(笑)。
京都・千本中立売の「神馬」を思い出しつつ、「さばのきずし」をいただきます。wanotsugi03〆鯖よりも熟れた旨味が小粋に迫る。
添えた茗荷も名脇役です。

“旬”の項に「のれそれ」を見付けた。wanotsugi04ご存知、穴子の稚魚の透明感が、活き生きと目に映る。
何故だかゴメンナサイと呟きつつ、小さく繊細な甘さを堪能するのであります。

燗酒を所望するとそれは、砂時計とともに湯を張った木箱に収めてやってきた。wanotsugi05自らのタイミングとお好みの燗温度でつつーっといただけるってな寸法。
鳥取「鷹勇」の特別純米を選んでみました。

それってどんなんだろうと興味を惹いたのが「ポテトサラダの生春巻」。
ポテサラをすっかり包み込んだヤツをひとまず想像していたら、それは嬉しい的外れ。wanotsugi06焼売を包むようにポテサラを包み、白いソースを載せ、トマトと玉葱のスライスをあしらったもの。
ポテサラがひと口大の完成品に昇華した瞬間です(笑)。

ふと奥のテーブル席エリアを振る向くと、割烹着姿の姐さん方がそれぞれの所作に勤しむ姿が重なる。wanotsugi07着物に割烹着姿というのはいいものだと素直に思う瞬間です(笑)。

“揚”の項に「するめの天プラ」というお題をみつけた。
イカリングとは如何やら趣が違いそうだとお願いすると今度は、云わばお題そのまんまの姿で登場してこれまた愉しい。wanotsugi08どれどれと齧ると柔らかな千切り烏賊がサクサク千切れて心地いい。
こりゃ、ありそでなさそなオツなおツマミでありますね。

〆には「肉みそと卵入り稲庭うどん」。wanotsugi09昆布が軸の出汁と硬めに湯掻いた稲庭もまた、ここまでの酒肴に似つかわしい同じ基調と美味しさでありました。

弥生の頃から葉月の頃へと季節が移ってふたたび、清水町筋へ。
定番のお通しに続いて、これも定番のおばんざい「いわしの梅煮」から。wanotsugi10見た目にそう思わせない梅干しのエキスが加減よく滲みていて、いい。

今日は焼酎にしようかと目の前の甕を改めて眺める。wanotsugi11黒糖なしの芋のブレンドでお願いしましょう。

またまた”旬”の項から今度は「たこの一味しょう油焼き」。wanotsugi12弾力のある蛸の身が一味醤油に誘われるように甘さをご披露。
意外と手間が掛かっているのではないでしょか。

「焼きたらこのきゅうり添え」は、気分は鱈子のカプレーゼ風(笑)。wanotsugi13ちょいレアに焼いたタラコがそれだけで美味いところへもってきて、胡瓜のさっぱりが次へのひと口を誘(いざな)うところがまたニクい。

“菜”の項には「キャベツとツナののりまきサラダ」なる品もある。wanotsugi14マヨネーズで湿っぽいところを上手いこと巻いたよなぁと感心しつつ、大口開けてひと口に放り込む。
ちょろっと振った胡椒もアクセントに妙に気を惹く美味しさ。
高がキャベツとツナと海苔なのにね(笑)。

今夜の〆は贅沢に「うにたまごはん」。wanotsugi15新鮮な雲丹と張りのいい卵。
想像通りの期待通りの美味しい満足を与えてもらいました。

心斎橋は、清水町筋の雑居ビルに和食・居酒屋「わのつぎ」がある。wanotsugi16女将さんを中心にして女性のみで切り盛りしている和食処には、そんじょそこらのなんちゃって和食店がビビる程の本気が柔らかく内在している。
和装割烹着姿の女将さんは、姐さん肌と親方気質を併せ持った気風の女性なのではないかしらん。
Webサイトには「話のつぎが、輪のつぎになって、和のつぎが、わのつぎの運になりますように。」とある。
話(わ)の、輪(わ)の、和(わ)の行の次に運(ぅん)がある。
その先にその向うにある倖せを願う気持ちが、店名「わのつぎ」にも宿っているようです。

「わのつぎ」
大阪市中央区東心斎橋1-17-15 丸清ビル6F-A [Map] 06-6245-6628
http://www.wanotugi.jp/

column/03531

食堂「玄氣」で げんきカレーしょうゆラーメン自然な優しい美味さ

genki.jpgとある日のおひる時。 皇室御用達の中華ちまきとビーフンの店「ビーフン東」の角を折れて、一本裏手の筋へと足を向ける。 突き当たる正面に植木鉢の緑と葦簀の並びに掛かる芥子色の暖簾が目に留まりました。 トタン庇の上に円く切り抜いた板には、食堂「玄氣」。 漂う匂いは、カレーのそれそのものです。

枯れた木の両開き戸を開けると、店内もまた木目基調の設え。genki01.jpg左手に円卓がひとつあり、右手に向けてカウンター。 ゴトゴトと木造りの椅子を引いて腰掛けます。

genki02.jpgメニューには、6~7つのカレーと「カレー定食」。 有機野菜の煮物・炒め物のおかずを盛り合わせた「野菜定食」なんてのもある。 店の名を冠した「げんきカレー」を牛肉トッピング、辛さ普通でお願いしました。

そこそこお時間掛かりますの前言通り、そこそこ待ってやってきたソースポット。genki03.jpgブラウンなソースにブロッコリーや絹さやの緑が映えています。

ソースポットをお皿の真ん中目掛けて傾ければ、 あっと云う間にライスを通過するしゃばしゃば具合。 そして、スパイスの匂い香りがさらに辺りを包んできます。genki04.jpgスパイスそれぞれが順繰りに顔を出そうとしながらしゅっと全体が纏まって、 それ相応にひりっと辛い。 心配した薬膳チックな傾倒もみられず、うんうんと一気呵成にスプーンを動かします。

別のお昼に今度は「キーマカレー」を所望しました。genki05.jpgメニューには、能勢の特選ひき肉と平飼い卵を使用と書いてある。 挽肉の脂のコクと香味野菜や果物の甘さを丁寧に慎重にスパイスで仕立てた感じ。 これまた女性受けしそうな一品です。 辛さを茹で玉子で中和しながらいただく手もありですね(笑)。

レンジフードに貼り紙されていたメニューをいただきに改めて。 カレー屋さんのラーメンとは如何にと気になるところです。 「海老だし塩ラーメン」か超あっさり「しょうゆラーメン」か悩ましい。genki06.jpg届いた「しょうゆラーメン」のドンブリは一見、中華そば「伊藤」のそれのよう。 国産小麦を使っているというストレート麺は、さすがに自家製ではないそうだけれど、 魚介、地鳥等の動物系、野菜のトリプルスープに古式製法の三年熟成醤油を合わせたスープによく馴染む。 脂の強さもキメキメの塩分もペーストが齎す濃厚さもないラーメンに一瞬覚えた物足りなさは、 すぐに素直な気持ちへと切り替わって、美味しくいただき終えることとなるのでした。

西天満の裏道にカレーな食堂「玄氣」がある。genki07.jpg20年程前にカレー専門店「ルーデリー」としてオープンしたのが出発点らしい。 小麦粉や油脂を多く含んだものとは対極の、 身体に優しい自然な美味しさに手を掛けてくれている様子が窺えて、いい。 今度は、「野菜定食」で癒されようかな。

口 関連記事:   皇室御用達「ビーフン東」で 新橋でお馴染みビーフン中華ちまき(13年05月)


「玄氣(げんき)」 大阪市北区西天満4-3-13 河合ビル1F [Map] 06-6365-8436
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