「旅は陸奥国出羽国」カテゴリーアーカイブ

中華そば「末廣ラーメン本舗」で あの日の黒の中華そばヤキメシ

suehiro2.jpg石巻は日和山から眼下の光景を目の当たりにした凛とした冬のあの日。 石巻や唐桑の焼き牡蠣を堪能させてくれた仙台港の「かき小屋」から仙台市街地まで送ってくれたタクシーの運転手さんから震災当日や直後の話を聞けた。 波打つ道路。 乗せていたお婆ちゃんと自分の母親の心配。 請われて向かった石巻方面で図らずも目にした惨状。 ルートを失っていた自衛隊を誘導した林道ルート。 生々しい話に改めて呆然と。

暗鬱にもなりがちな気分を抱えて降り立ったのは、 ハピナ名掛丁というアーケードの近く。 一年前に銘居酒屋「一心」にお邪魔した足で、 その暖簾廻りの雰囲気に魅せられて突撃した「末廣ラーメン本舗」。 仙台にあるもう一軒に寄りたいとタクシーの運転手さんにそう告げていたのです。

アーケードの「末廣」前には、空席を待つひと数人がある。 並ぶうち、スープの匂いに気分を切り替えてまいります。

案内されたスツールに腰掛けて、 厨房を覆う下がり壁の内側を何気なく見上げると、こんな貼り紙がある。 厨房内私語禁止。suehiro201.jpg確かに内輪の世間話を交わしながらでなく、 黙々とかつ和かに調理してくれる厨房にはちょっとした信頼を覚えるものね。

湯気と共に受け皿に載ったドンブリが目の前に。suehiro202.jpg京都「新福菜館」譲りの黒いスープがお約束だ。

野菜の甘さと鶏・豚のコクと脂を酸味を含む醤油で纏めたスープ。suehiro203.jpg どこかポキッとしたストレート麺が、 濃口醤油の利いたスープにやっぱりよく似合います。

「新福菜館」でも定番なのが、「ヤキメシ1/2」。suehiro204.jpg中華そばと同じく、濃口醤油の色合い明確なところが微笑ましくも嬉しい。

昭和13年創業、駅前屋台中華そば、登録商標「末廣ラーメン本舗」。suehiro205.jpgsuehiro206.jpg京都駅近くの個性のお店の味が、 本店のある秋田や青森や盛岡に展開されて愉しめる感じがやっぱり興味深いのであります。


口 関連記事:   かき小屋「仙台港」で焼く石巻の牡蠣と日和山からの朝の風景と(13年01月)   中華そば「末廣ラーメン本舗」で 京都のあの店と駅前屋台中華と(12年04月)   地酒と旬菜旬魚「一心」で 石巻純吟日高見に松島の穴子白焼き(12年04月)


「末廣ラーメン本舗」仙台駅前分店 仙台市青葉区中央1-7-18 日吉第一ビル1階 [Map] 022-397-8112 http://www.fukumaru.info/suehiro/
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かき小屋「仙台港」で焼く石巻の牡蠣と日和山からの朝の風景と

sendaikou.jpg石巻街道沿いの建物の二階に、 震災からの復興・復旧に関するサポートを行っている東日本大震災圏域創生NPOセンターが営む「いしのまき寺子屋」があります。 復興・復旧に繋がる様々な側面からの取り組みを弛まぬ姿勢で推進している圏域創生NPOセンターですが、《子供を軸にした復興自立支援》活動もその中心的な活動のひとつ。 ボランティアの方達の手にも支えられ、学習時間と遊びの時間とで構成する「寺子屋」は、単なる居場所に留まらず、今も仮設住宅での暮らしを余儀なくされてしまっている子供たちの心の拠り所となっています。

その一室に置かれた一台のアップライトピアノ。 それは、ピアニスト山本実樹子さんのチャリティーな活動とフルーティスト佐藤智子さんのオーストリアおよび国内での取り組みがカタチとして結実しているものの象徴ともいえそうなもの。 虹色に彩られた鍵盤が朗らかに印象的なのです。

そんなピアノとフルートとでの子供達とのワークショップ、 そして大人達との演奏会の夕べを愉しんだ翌朝、 日和山へと連れて行っていただきました。

その途中で改めて見る、およそ更地となった中に残る津波の爪痕を表す廃墟。ishinomaki01.jpg汚泥に塗られた門脇小学校の校舎の窓は今も尚、ぽっかりと口を空けたままです。

日和山にある鹿島御児神社で二拝二拍手一拝。ishinomaki02.jpgishinomaki03.jpg朝の凛とした空気が辺りを包んでいました。

鳥居越しに海側を見渡せば、 左手に旧北上川の流れと河口近くを渡る日和大橋のシルエット。ishinomaki04.jpgishinomaki05.jpg ishinomaki06.jpgishinomaki07.jpg 川岸にあったマルハニチロの工場の跡から視線を右に転じれば、 何もかもを浚った津波のあとに広がる更地が切なく続きます。 冷風に吹かれながら日和山の横手から見下ろす旧北上川の中州には、 再開を果たした石ノ森萬画館がその特異なフォルムをみせている。 此処にはまた、何度となく訪れたい。 そんな気持ちになりました。


石巻を離れ、松島、塩竈を経て、仙台方面へ。 石巻を訪れるのは、12年の03月以来のことで、 それは、渡波(わたのは)に出来た牡蠣小屋を訪れるのが目的でもありました。 その「かき小屋 渡波」の兄弟店が仙台港近くに再開したと知って、 石巻からの帰りがけに是非寄りたいと考えていたのです。sendaikou01.jpg仙台港のテントでも渡波のものと同じタッチの大漁旗が迎えてくれました。

賑い始めたテントの中を横目で眺めつつ、 牡蠣の並んだ冷蔵庫の中を覗き込む。sendaikou02.jpgsendaikou03.jpg牡蠣は石巻からのものと唐桑からのもの。 双方の笊を受け取り、案内に従って、焼き網の前に陣取ります。

sendaikou04.jpg渡波では、熱せられた牡蠣から飛び出す熱い汁を浴びないように、 牡蠣を横に向けるよう指南があったけど、 此処では別の方法が示されます。sendaikou05.jpg焼き網の上に牡蠣を並べたら、 それらをそっくりそのまま覆うようにステンレスの蓋をしちゃう。 砂時計をひっくり返しての5分が目安。 じわじわ熱せられていく牡蠣の表情は拝めなくなってしまうものの、 弾けたり、飛び出したりするものに驚くこともなく、 安心して牡蠣を焼くことができるね。

さてさて、砂時計の砂が落ちたのを確認して蓋を外せば、 立ち上る湯気と牡蠣の匂い。sendaikou06.jpg殻と殻の隙間にナイフの先を挿し込んで、すっと殻を開く。 ふーふーしてそのまま、口へ。 ああ、ああ、やっぱりしみじみと旨い。 ポン酢や醤油のみならず、 特製ミソやピザ風ソースやバター、チーズとトッピングもあれこれ用意されているけれど、 殻から外したそのままをいただくのが醍醐味だと心得ます。

仙台港土地区画整理事業地内に「かき小屋 仙台港」のテントがある。sendaikou08.jpg育てる海を目の前にした渡波のかき小屋の臨場感には敵わないとしても、 仙台市街近郊での同じ佇まいも十分に魅力的です。

口 関連記事:   かき小屋「渡波」で 万石浦採れ立て焼き牡蠣の衝撃的な旨さ(12年03月)


「かき小屋 仙台港」 仙台市宮城野区蒲生字耳取189 [Map] 022-254-5640 http://kakigoya.jp/
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お食事処「藤や食堂」で 二度蒸し後がけソースの石巻焼きそば

fujiya.jpg万石浦を臨むかき小屋「渡波」で、 絶品に旨い焼き牡蠣を堪能した後、 万石橋の近くにあるバス停から石巻駅方面のバスに乗りました。 バスの車窓から見えるのは、 ほとんど瓦礫の撤去を済ませた後の更地。 所々に津波の被害を受けたままの様子の痛々しい建物が残る。 駅の手前、シャッターの降りた店舗が並ぶ商店街でバスを降りました。

と、交叉点角の歩道に仁王立ちしているヤツがいる。 紅いボディスーツに身を包み黄色いマフラーを靡かせ、石巻駅方向を見据えているのが、 かの石ノ森章太郎画伯が生んだ「サイボーグ009」の主人公009島村ジョーだ。fujiya01.jpgパネルの説明書きを眺めると、 閉館中が残念だった「石ノ森萬画館」へと向かうマンガロードに沿って、 他の00ナンバーのサイボーグや仮面ライダー、ロボコンといったキャラクターたちが迎えてくれるそう。 そんな009の背中越しにお食事処「藤や食堂」の袖看板を見つけました。

外観通りにくすんだ古色がいい感じの店内はほぼ満席。 先客さん達と入れ替えるように隅のテーブルへと腰を据えます。

窓への貼り紙には、 石巻焼きそば伝道師「ちゃちゃ丸」のキャラクターがコテを手に微笑んでる。fujiya02.jpgfujiya03.jpg注文んだ麦酒のラベルは、「第6回 B1グランプリ 姫路大会」誂えのもの。 石巻観光協会の「茶色い焼きそば食べ歩きマップ」によると、 こちら「藤や食堂」は、愛Bリーグ会員「石巻茶色い焼きそばアカデミー」の会長の店なのだ。 ということで、「特製焼きそば」をお願いします。

なにやら妙に忙し気な厨房のご様子。fujiya04.jpgお時間掛かります、とのおねえさんのプチ困り顔にうんうんと頷いて、 麦酒グラスをちょこちょこ傾けつつ、待つことにします。

ややあって届いた「特製焼きそば」には、目玉焼きが中央に載り、たっぷりの紅生姜。fujiya05.jpg焼きそばそのものは、妙な押しを思わせないシンプルな表情です。

目玉焼きの脇から引き出して啜る焼きそば。fujiya06.jpg脂の甘さを思うツルンとした感触とあくまで柔らかな噛み応え、仄かな出汁の旨み。 それは勿論のノーモア・アルデンテ(笑)。

fujiya07.jpg玉子の黄身を崩したりしながら1/3ほどいただいたら、 卓上のチューブを手にします。 ラベルにはキャラクターのちゃちゃ丸くんと石巻焼きそばソース、の文字。 こんなもんかなとソースを回しかけ、軽く和えて再び口へ運びます。fujiya08.jpgfujiya09.jpgうん、ソースをかける前の素朴さもソースをかけた後の素朴さも、 どちらにもなんだか和んでしまいます。 おねえさんのTシャツの背中には、 “石巻焼きそば、二度蒸し後がけソース”とプリントされている。 そうか、この麺は、二度蒸しているんだね。

石巻焼きそばの麺は、一度蒸し上げた麺を水で洗い、もう一度蒸し上げて作っている。 二度蒸しされることで、麺に含まれる「かんすい」が熱で変化し、茶色くなるのではというのが通説らしい。 麺を蒸したのは、まだ冷蔵庫が一般的でなかった昭和20年頃に常温保存するために工夫を施したことが起源という。 保存のため麺を蒸したことから生まれた伊那の「ローメン」のことが脳裏を過ります。

創業60年、石巻焼きそばアカデミー会長の店「藤や食堂(ふじやしょくどう)」。fujiya10.jpgfujiya11.jpgこれからも「石巻焼きそば」を石巻のひとつの顔として、 少しずつでも石巻を活きいきとさせていってくれることでしょう。 渡波駅まで復旧なった石巻線に乗り込んで、仙台へと向かいます。

口 関連記事:   かき小屋「渡波」で 万石浦採れ立て焼き牡蠣の衝撃的な旨さ(12年03月)   中国風菜館「萬里」で 伊那地方特有の麺料理ローメン発祥の店(11年05月)


「藤や食堂」 石巻市立町2-6-17 [Map] 0225-93-4645
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中華そば「末廣ラーメン本舗」で 京都のあの店と駅前屋台中華と

suehiro.jpgすっかり満ち足りた気分で、 銘居酒屋「一心」を後にする。 粋な地階を離れ、広瀬通りに出ればすぐ、 震災前よりも繁盛しているとも聞く繁華街・国分町のゲートが見える。 ちょっと冷やかしてからホテルに戻ろうと、 足を向けます。

どれも同じようにみえる、キャバクラ系と思しき店の客引きが多い。 どこか陰鬱にギラついているように映り、ちょっぴり遣る瀬ないような気分にもなって、 ホテルに戻ろうかと国分町通りを離れ、一本仙台駅寄りの筋にUターン。

すると、そんな国分町通りとコントラストを示すような風情を魅せる光景に出会いました。 店の幅目一杯の大判な暖簾に大きく力強く描いた「中華そば」の紅い文字。 額に置いた檸檬色の看板がヒトを誘う。 いいねー、と頷き合って早速、暖簾を払います。

紅いメラミンのカウンターの上には、ドンブリに盛った刻み葱。suehiro01.jpgsuehiro02.jpg「一心」であれこれいただいたその足なので、 そこは素直に「末廣中華そば(並)」。 「末廣塩中華そば」にも(大)、(特大)と3段階の盛り具合が用意されています。

カウンター越しに受け取ったドンブリを手元に置いてまず、あれっ?と思う。suehiro03.jpg明らかに黒いスープの色。 極薄いスライスのチャーシュー。

おおお、と思いながらスープを啜って、あれれ?とまた思う。suehiro04.jpg黒いスープから引き上げたストレートな細麺を啜ってまた、おおお、と思う(笑)。 これはどう捉えても、京都のあの中華そばと同じ系統じゃん。

洛中の〆にと「新福菜館」の「中華そば(小)」を平らげるに同じく、 するっと美味しく啜れる感じも符合する。suehiro05.jpg薄いスライスがスープに馴染んでいい感じのチャーシューのテクスチャもまた然り、だ。 どこが違うと探すより、どこが似てるか探したい感じが面白くもある。

お代を手渡しながらおずおずと訊いてみると、 ええ、その通り京都の店の流れを汲んだ店ですよとお兄さん。 そうか、そうなんだ。 仙台で京都の味に偶然出逢えた感じが妙に嬉しかったりなんかして(笑)。

昭和13年創業、駅前屋台中華そば、登録商標「末廣ラーメン本舗」。suehiro06.jpg店内に掲げられていた品書きのパネルの写真を見返してみたら、 “京都屋台の中華そば”と副題が記されてるじゃん。 聞くまでもなかったことなのね(笑)。
仙台駅前にも店を構える「末廣ラーメン本舗」は、秋田に本店があって、 青森や盛岡、そして高田馬場にもその暖簾があるようです。

口 関連記事:   地酒と旬菜旬魚「一心」で 石巻純吟日高見に松島の穴子白焼き(12年04月)   中華そば専門店「新福菜館」府立医大前店で 中華そばやきめし(12年03月)


「末廣ラーメン本舗」国分町店 仙台市青葉区国分町2-1-1 [Map] 022-748-7371
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地酒と旬菜旬魚「一心」で 石巻純吟日高見に松島の穴子白焼き

isshin.jpg仙台市内の和風オイスターバー、 「かきや no Kakiya」でランチを堪能した後、 何気なく開いたミニコミ誌の記事から急遽思い立ち、 JRの仙山線に乗り込んだ。 目的地は、作並という駅。 そう、NIKKA WHISKYの蒸溜所を見学しちゃおうとの魂胆なのです。
飛び乗った電車を降り立ったものの、送迎バスの類がある訳でもないと知る。 作並駅の女性駅長に唯一のタクシー会社の連絡先を訊くも、すっかり出払っていて呼べるタクシーはなし。 やむなく、霧雨の降る作並街道を煙突に向かって歩きます。

ゲートに向かって渡った広瀬川は、蒸溜所のところで新川川(ニッカワガワ)と合流する。 辿り着いたのは、力強きハイランドタイプの余市蒸溜所のモルトに加えて、柔らかなローランドタイプのモルトをつくるべく、かの竹鶴政孝氏が興したという宮城峡蒸溜所。isshin01.jpgキルン棟からはじめ、ポットスチルを見上げ、樽の貯蔵庫へと回ってピートを弄り、天使の分け前のお話に頷いて、そしてお楽しみの試飲で〆るのが決まりだ(笑)。


仙台市内へとバスで戻って、ホテルでひと休み。 ふたたび昼間訪れた界隈にやってきました。 ゲート越しに既にひと気の増えた国分町の通りを横目にする辺り。

雑居ビルの階段を降りてゆくとそこは、急にしっとりした空気のフロア。 「一心」のファサードは、瓦を載せた軒を持つ、酒蔵の色気漂うもの。 兄弟店「加減 燗」「光庵」と並び併せて、雑居ビル地階とは思えない雰囲気を醸しています。 昼下がりは蒸溜の蔵へだったけど、夜は醸造の蔵へ、だなぁ(笑)。

予約の名を告げ、促されるままカウンターの一番奥へ。 背中越しに幾つか仕切られた小上がりの様子が窺えます。

翌日訪れる予定の石巻のお酒をと限定純米中汲み「墨廼江(すみのえ)」を。isshin03.jpgisshin02.jpgここ「一心」の特徴のひとつが、つきだしとしてやってくるお造り。 乾杯をして早速、近海本鮪の中とろや海老の甘さを愉しみます。

時季外れだから「ばくらい」だねと話しながら覗いたお品書きに「新ほや」がある。 夏場が旬じゃないんでしたっけ?と訊くと、そうでばかりもないのですと姐さん。 どれどれとマンゴー色の身を摘まみます。isshin04.jpgああ、如何にも獲れ立ての鮮度を思う甘さと磯の旨味に濁りなし。 冷や酒との相性を語るまでもありません。

続いて届いたのが「定義(じょうげ)さんの油揚げ」。 肉厚にして三角形の油揚げをしっかり目に炙ってある。isshin05.jpg醤油を回しかけて、生姜と刻み葱を散らしていただけば、 ぱりぱりとした歯触りに続いて大豆の香りが弾ける。 通常のお揚げでも厚揚げでもない、絶妙の厚みが生む美味しさ。 お品書きには、”定義如来・西方寺の、門前町で一番の名物!”と謳っています。

カウンター正面の棚をみあげると、 太田和彦氏をはじめとする面々の日本酒や居酒屋に関する書籍が並んでる。isshin06.jpgその上には、”「夏子の酒」尾瀬あきら”の色紙。 あ、達郎師匠の色紙もある。 仙台公演の際に訪れていたのですね。

お酒を石巻の「日高見」純米吟醸に。 酒米は、山田錦の母とも云われる山田穂。 小粋に旨味広がりすっとキレる、心地よい吞み口であります。

そんなお酒に飲兵衛気分を添えてくれるのが、「十穀みそ」。isshin07.jpg炒った穀物あれこれを合わせ味噌と和えたもの。 これだけで呑むようになったらいよいよアル中だ(笑)。

長皿で恭しくやってきたのが、「松島産 活穴子白焼き」。isshin09.jpg松島の穴子がいただけるのだねぇと小さな感慨を思いつつ、 そのまま塩をほんの少々で口へ。 おお、むほほほほほほ! ああ、美味い。

一点の曇りもない旨味が香ばしさと一緒に炸裂する。isshin08.jpg骨切りするように入れた包丁の効用も素晴らしく、 なにより鮮度もとより穴子そのものが佳いのではあるまいか。 何はともあれ、人生で一番の穴子白焼きであります。

「一心」には、オリジナルプライベートな限定酒があって、 それが「伏見男山純米大吟醸中汲み」。isshin10.jpg気仙沼の男山が醸す酒米は、蔵の華。 艶やかに華開くように旨味が広がって纏まる感じがいい。

isshin11.jpg そんなグラスの滴を迎えるは、 肝和えにしてもらった「活きかわはぎ」。isshin12.jpg鳴呼、堪らない。 河豚をいただくより断然こちらに軍配を挙げたい気分です。

きっと仙台が誇る日本酒と旬の魚介・酒肴の店「一心」。isshin13.jpgisshin14.jpg決してお安くはないけれど、宮城ものをはじめとする銘酒と真っ直ぐ絶佳な酒肴の相乗を堪能させてくれるに違いない。 そうそう、「一心」のファサードは、ビッコミ・オリジナル掲載の尾瀬あきら氏「蔵人(クロード)」の表紙に描かれたことがある。 こちらにお邪魔したのは、それを憶えていたこともあってのことでした。

口 関連記事:   和風オイスターバー「かきや no Kakiya」で かきのやわらか煮丼(12年03月)


「一心」本店 仙台市青葉区国分町3-3-1 定禅寺ヒルズB1F [Map] 022-261-9888
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