「麻布プラチナ漫ろ歩き」カテゴリーアーカイブ

久留米らーめん「福ヤ」で 久留米ラーメンマイルドな旨みの濃縮

fukuya.jpg夕方から強く降り出した雨の中。 今夜は、時折徘徊する麻布十番パティオ方面へのエスカレータではなくて、二の橋方向へ。 階段の上で傘を開くと骨が二本折れている。 ああ、あの台風でやられたヤツだ(笑)。
折れたままの傘で仕方なく、目的地を探します。 通り沿いに見当たらないので、はて?と思うも、 改修の足場に囲まれたビルの横っ面にその灯りが見つかりました。

ひっそりと暖簾の紅ばかりが目を引く、久留米ラーメン「福ヤ」のファサード。 でもそれがどこか堂々とした表情にも映ります。
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小さなテーブルに佇んで、手にするお品書き。fukuya01.jpg 餃子でビールで始めてその後細麺のラーメンという手もあるけれど、 今回は素直にラーメンを愉しみたい気分。 「半熟味付玉子ラーメン」をお願いしました。

丁寧に実直に仕立てた様子のどんぶり。fukuya03.jpgfukuya04.jpg啜るスープは、十分な濃度と脂を湛えつも、 久留米ラーメンに思うところのとろみ濃密スープではない。 呼び戻しと呼ぶ、継ぎ足して作るという無化調スープは、 白濁した見掛けに違う雑味のないものだ。

例えば、過日池上線五反田駅の高架下「桜小路」の「満洲屋が一番」で啜ったそれのように、相当の濃度であるのが久留米ラーメンの原型なのではないのかな。 どうも久留米ラーメンリテラシーに不足があって判然としないけど、濃厚なもの、そうでもないものが並び立っているのも久留米ラーメンの特徴らしい。

どちらかというと、臭くないトンコツらーめんなんて!と思ってしまう性質で、 妙に東京ナイズしたトンコツスープには逆にニセモノ臭さを思うこともある。fukuya05.jpgでも、久留米の老舗「大栄ラーメン」をルーツにしているという割とさらっと系のこのスープは、 獣臭さもないままにマイルドな旨みの凝縮があって、按配がいい。

麺は勿論、加水の少ないストレート細麺。fukuya06.jpgスープに馴染むように粉の風味がして、いい。

fukuya07.jpg 豚の背脂を揚げた自家製「カリカリ」は、 軽い歯触りの合いの手を入れてくれるヤツ。 もって入れて欲しいところだけど、なかかなに手間がかかるものらしい。

替え玉をという手も思案しつつ、 お品書きで目にしていた「塩むすび」をお供に選びました。fukuya08.jpg手塩しっかりの「塩むすび」。 塩分摂り過ぎ血圧注意報ランプがくるくる回る中(笑)、 おにぎりを囓ってはスープを啜れば、うん、至福の時。

仕立てのいい久留米ラーメンのいただける「福ヤ」。fukuya09.jpgもっと久留米ラーメン経験を積んでからまた訪れたい。 そして、久留米ご当地でのラーメン店巡りもいつの日か(笑)。


「福ヤ」 港区麻布十番4-3-1 [Map] 03-5419-0055
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饂飩「くろさわ」で 関西風おでんと完熟トマト冷がけカレー南蛮

kurosawa.jpg麻布十番の街中から六本木ヒルズ方面に抜けていこうとする時必ず通る、三角形緑地のちょっと手前。 「くろさわ」と藍に白く染め抜いた暖簾がそよそよ風に揺れています。 ふと思い出すのは、永田町「黒澤」、築地「黒澤」。 そしてこちらの「カレー南蛮」。 気がつけば6年振り。 久し振りに寄ってみようかな。
がらがらっと硝子戸を横に引いて、 そのまま真っ直ぐカウンターの奥へ。kurosawa01.jpgふんわりと出汁の匂いが鼻先を擽ります。 kurosawa02.jpg そうだ、おでんがあるのだったと思い出して、 然らばとまずはタンブラーの「プレモル」を所望。 おでんは、なにがいいかなとお品書きを物色します。 おぼろ昆布をあしらった「大根」。kurosawa03.jpgあくまで関西風のより上品な味付けは、醤油や塩っけが出汁の邪魔をしないように細心の注意を払っている感じ。

「くろさわ特製がんも」は、所謂”ひろうす”的な。kurosawa04.jpg箸の先を挿し込めば、海老、椎茸、銀杏などの具がごっろごろっと顔を出す。 汁がよーく滲みて、豆腐の甘みを引き立たせてくれています。

生姜のほどよく利いた「イワシつみれ」。kurosawa05.jpg冷酒を合わせるのが自然の所作でありましょう。

時季のうどんのご案内につられてお願いしたのが、「完熟トマトの冷がけ」。kurosawa06.jpg湯剥きして出汁醤油に漬け込んだ真っ赤な蕃茄がまるまるひとつ、どんと載っています。 トマトと出汁汁って意外とぴたりと融和した様子にするのは難しいと思うのだけど、そこをトマトの完熟具合と汁に漬け込むことでクリアしようと頑張っている。 kurosawa07.jpg冷や冷やとして旨みのしっかりした汁につるっとしたやや細めのうどんが似合います。

日を改めて訪れたのは、 長押の貼り紙のと勢いのいい筆文字「黒豚特製熱々メンチカツ」が気になったから。kurosawa08.jpgkurosawa09.jpg “黒”と書かれた紙包みの中からごそごそと取り出すメンチは、 ころんとして揚げ色香ばしき。 kurosawa10.jpgふたつに割るようにすると、中から滲む肉汁と立ち昇る美味しい匂い。 玉葱の甘さも十分に威力を発揮しています。

やっぱりこれもいただいておきたいと、 「黒豚カレー南蛮」。kurosawa11.jpg kurosawa12.jpgカレーのコクを前面に出しつつも、出汁の旨みがしっかりと支えて、味わいの全体感を包み込むよう。 そんな変わらぬ味わいは、また思い出しては食べたくなる、そんな佳品の風格を静かに湛えています。 今もなお、ひとり客にふたり客、四人客がふらりふらりと訪れる、 饂飩「くろさわ」。kurosawa13.jpg味わいの安心感と繊細さが、繰り返し暖簾を潜らせるひとつの要因になっているようです。 口 関連記事:   饂飩 「くろさわ」で 黒豚カレー南蛮背後から主張する出汁の旨み(05年01月)   築地・鉄板焼 「黒澤」 でお初の10食限定特製ハンバーグ(05年09月)


「くろさわ」 港区六本木6-11-16 中銀六本木マンション1F [Map] 03-3403-9638 http://www.9638.net/udon/
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ねりたてアイス「リタティーノ」で お持ち帰りできる本格パフェ6脚

ritatino.jpgやっぱり麻布十番のオヘソだなぁと思う、 十番パティオ。 ロータリー下側には、和食「もち玉」やBar「tellus」。 いつも人気のカフェ「LA BOHEME」の店内を覗きながら、つらつらとゆるやかな傾斜を上がると、「きみちゃん」の銅像の向こうにピーコックが見えてくる。 その右手角の「東京ラスク」も視野に右に視線を振ったところに見つかるのが、「リタティーノ」。 今日は、麻布十番で「パフェラッチ!」です。

この角っこあたりって、山田ヒロさんの店「ヒロソフィー」があったところじゃなかったかな。 そんなことを考えながら、店頭のパネルを覗き込みます。ritatino01.jpgそこには、お子様からご年配の方まで、安心して食べていただけるように、安定剤を自然素材に代えて、パティシエが考えたリタのジェラートを是非、とある。ritatino02.jpgそしてその下に示すのが、”本日のねりたてアイスクリーム”。 「煮出しバニラ」「ブラッドオレンジ」「フランボワース」「灘の酒かす」などといった10数種類の小さなプレート並んでいて、それらが「ただいまのフレーバー」と「これからのフレーバー」とに分けられている。 どうやら、その10数種類のアイスが順繰りに”練り立て”で供されるということらしい。 冊子には30にも及ぶフレーバーが示されているから、時季に応じたバラエティはもっと広がるってことなんだろね。

木目の扉の向こうは、白を基調とした明るくポップな意匠。 ショッキングピンクのカウンターがアクセントになっていて、 その奥が硝子越しの”練り練り工場”か。

SMILE SIZE(150g)かHAPPY SIZE(225g)のねりたてアイスを所望するひと達に交じって、「イートインでパフェを」と告げると、応じてくれるニッコリ笑顔。 出来上がりを待つは、右手の壁際に据えられたスレンダーなカウンターのスツールで。 すると、待つ間、いずれかのフレーバーのねりたてアイスを試供してくれるという。

カップの「麻布ショコラ」はなるほど、練り立て感あるとろんとした表情。ritatino03.jpgどれどれとスプーンを動かすと、 一瞬のねっとりしたテクスチャがさらっとした感触に一変して消えてゆく。 そこへ、オトナなショコラ風味が追い掛ける。 皆が知っている、溶けはじめそうな頃のアイスの美味しい瞬間が、 最初から愉しめるってな感じでしょうか。 それがだらしなく蕩けたものじゃないのは、 マイナス6度という絶妙な温度に秘密があるのかもしれません。

それはちょっと面白そうと思わせる「麻布バジルパフェ」。ritatino06.jpgただ、そのグラスを真上から眺めるも、肝心のバジルの気配がない。 おねえさんオーダー間違えちゃったのかなぁと、 怪訝な表情でトッピングの苺スライスやキャラメルなチップスを平らげて。ritatino07.jpgその下へとスプーンの先を進めると、 なははは、いたいた、フレッシュバジルのアイスクリーム。 この香りの弾けっぷりは、まさに今そこで刻んだばかりのバジルの葉を織り込んだよう。ritatino08.jpg「バジルパフェ」は、グラスの横から覗くのが正しい観賞の仕方のようでございます(笑)。

「リタティーノ・マンゴーパフェ」といえば、 トップをごろごろと飾る大振りブロックのマンゴー。ritatino05.jpg濃密バニラアイスを覆っている円い酸味を含む南国の香気は、 石垣島・川平ファームのパッションソースらしい。 川平湾の煌びやかなエメラルドグリーンの情景が脳裡を過ります。

ピルスナー的フォルムのグラスがクリアなプラスティックなのは、 まさにテイクアウト仕様であるがため。 折角の”ねりたてアイス”もたっぷりフィーチャーしたパフェになるともっといいけど、 順繰りにその場で作るフレーバーとの兼ね合いが難しいのでしょう。

「リタティーノ」をプロデュースしたのは、 神戸の洋菓子店「レープ ドゥ シェフ」のオーナーシェフ佐野靖夫氏。 例えば、イタリアンジェラートとの違いを、 セレクトした日本の旬の素材と日本人シェフの感性、 そして作り立て&練り立てのフレッシュさに見出そうとしているようだ。

ねりたてアイスクリームとパティシエ自慢のパフェの店「リタティーノ(RITATINO)」。ritatino09.jpgこの時季のパフェラインナップは他に、「いちごのルージュパフェ」「抹茶好きの満足パフェ」「まるごとメロンパフェ」「NYショコラオランジェパフェ」。 アソートボックスにドライアイスと一緒に詰めればパフェだってお持ち帰りに。 TakeOutできる本格パフェってなかなかないもンね。 口 関連記事:   麻布十番・和食「もち玉」で 焼きなす〆さんまいももちそぼろの煮(06年09月)   Bar「tellus」で MIDORI×MIST香りと風味三段活用の萌黄色(10年05月)


「リタティーノ」 港区麻布十番2-8-8 [Map] 03-3452-0032 http://www.ritatino.com/
column/03145

Bar「tellus」で MIDORI×MIST香りと風味三段活用の萌黄色

tellus.jpg赤い靴履いてた女の子と詠う童謡でご存知の「きみちゃん」がいる十番パティオ。 その広場に面して、細かな格子が繊細な表情をみせる「もち玉」という和食店があります。 そして、その「もち玉」の階下にあるのが、 Bar「tellus」。 気がつけば、5年振りのお邪魔です。
階段を巡って、右手のドア。 すっと開けば、比較的ゆったりしたフロアにカウンターとバックバーが浮かぶ光景が目に映ります。 そうだ、前回はL字になったカウンターの右隅に座ったんだとすぐに思い出す。 今夜はその逆の左隅を止まり木としましょう。 メニューに挟まっていた縦長のカードには、 香りのミストを楽しむ「MIDORI×MIST(ミドリ アンド ミスト)」とある。tellus01.jpg「MIDORI」といえば、バックバーの片隅でちょこちょこ見かける、その名の通り鮮やかな緑色をしたリキュールだ。 でも、どちらかというと、あるカクテルの色づけや風味づけとしての出番をじっと待っている健気なヤツという印象のする。 そうそう例えば過日、Bar「HIGH FIVE」で上野さんからいただいた「トップ・スクープ」を思い出す。 そんな、名脇役という立ち位置の多い「MIDORI」にスポットを当てるのが、「MIDORI×MIST」なんだね。 tellus02.jpgここでいう”ミスト”とは、クラッシュアイスを使ったグラス、という意味ではなくて、 まさに”霧”の”ミスト”。 「MIDORI」とパイナップルとで構成したパインフィズのロンググラスに、ミントの香りを掛け合わせるプレゼンテーション。 グラスの縁に広がった細かやかなミストを眺めつつ鼻先を近づけると、さわわとミントの爽やかな香りがする。tellus03.jpgその香りはグラスの中の滴を口に含んでも続いて、その次の瞬間にパインの仄甘い風味が広がってくる。 そしてその真ん中から「MIDORI」のメロンフレーバーが湧き上がってくるという。 香りと風味の三層三段活用が「MIDORI×MIST」なんだ。 ミストをココナッツにするとまたその三段活用がよりふくよかに愉しめる、 そんな感じ。 ゆったりとしたバーカウンターに萌黄色のロンググラスがよく映えます。tellus04.jpgtellus05.jpgtellus06.jpgtellus07.jpg ドライフルーツを齧りながら、ココナッツ、パイナップル、メロンと三段活用していると緩んだ気分がさらに解けるンだ。 tellus08.jpg色鮮やかな「MIDORI」のメロンフレーバーをおよそ「MIDORI」のまま愉しんだらどうかしら?と思う淑女には、「MIDORI×トニック」という手もある。柑橘の果肉を搾れば、「MIDORIリッキー」だよ。

もう一杯だけいただいちゃおうかなぁと思った時に、階段の上に立て掛けてあった黒板を思い出した。 確か、2007年カクテルコンペティションに全国三位入賞したというカクテル「アップルパイ」を紹介するもの。 tellus09.jpgそのグラスをとお願いすると、グラスの底に入れた林檎をガシガシと砕き始めるマスター。 大振りなシェーカーを振る中身は、その林檎のペーストにベースのウオッカ、色留めのレモンジュースにオレンジジュース少々のレシピ。 最後にシナモンをトッピングするのが肝で、それで「アップルパイ」の出来上がり。tellus10.jpg口に含んで思わずマスターにニンマリ笑顔で応えてしまうのは、なるほどその名の通り「アップルパイ」の絵が脳裡に浮かんじゃったからなンだ。

十番パティオに面するこのビルの地階にカウンターを置いて7年ほどになるという、 Bar「tellus(テルス)」。tellus11.jpg柔和な杉山さんがほとんどおひとりで客たちを迎えてきたカウンターは、5年振りなのにひと月振りのような気分にすっとなれた。 また、ふらっと寄ればきっと同じ佇まいで迎えてくれる。 今度は、〆にドライカレーをいただく所存です(笑)。

□今回企画の関連サイト  Suntory「恵比寿 麻布 青山のカフェ バー特集」banner_tokyo_midorimist.jpg
□関連記事:  Bar「tellus」で ラ・フランスのカクテルにウオッカヴィボローヴァ(05年09月)  麻布十番・和食「もち玉」で 焼きなす〆さんまいももちそぼろの煮(06年09月)  BAR「HIGH FIVE」でカカオ風味の協奏モーツァルト・リキュール(09年12月)


「tellus」 港区麻布十番2-2-8 E高林ビルB1[Map] 03-3454-0555 http://bar-navi.suntory.co.jp/shop/0334540555/index.html
column/02984

秋田の味「鹿角」で 子持ちずし鰰とんぶり長芋きりたんぽ鍋

kaduno.jpg久々に訪れた六本木ヒルズから星条旗通りを辿って、外苑西通り方向へ。 今なお往時のまま頑張っている「エントツ屋」を通りの向こうに眺めて、これもまた霞町界隈のランドマークだなぁと思う。 信号を渡り、その「エントツ屋」の前を通り過ぎたところで目の前の脇道を覗く。 道の先は暗く、右手には青山墓地の暗がりがずっと奥へと広がっていて、この先に飲食店がありそうな気配はない。 確かここの筈なんだけどと足を進めると、灯りの点る看板と暖簾とが目に入る。 鹿のモチーフと一緒に看板にある店の名は、「鹿角」だ。
kaduno01.jpg奥のテーブルに陣取って開くお品書きは、 「秋田の銘々味」と題されている。 そう、「鹿角」は、秋田料理のお店なんだ。 初夏ものの「じゅんさい」があるんだね、とお願いすると、 食用菊をあしらった「じゅんさいの酢のもの」の小鉢が届いた。kaduno02.jpg真逆の時季なので、さっと鮮やかな色合いの、という訳にはさすがにいかないけれど、にゅるとした周囲のゼラチン質越しに箸の先でどう掴むか挑むのもまた愉しい。 瓶詰かな、こんな風に保存がきくのだね。 秋田で鶏と云えば、比内地鶏。 「とりわさ」でいただいてみるとそれは、たっぷりの芹とざっくり和えた器。kaduno03.jpg軽く湯引きした周囲に溶いた山葵のたれがすっと沁みて、 鶏の滋味を甘く引き立てる。 うん、いいね。 お酒は、店に名にも同じ「鹿角」をいただきましょう。 「とんぶり」もあるよと「とんぶり長芋」。kaduno04.jpgホウキ草というくらいだから、竹箒のような草なのだろうね。 その実を煮たりなんだりと加工して、 こうして畑のキャビアとも呼ばれるぷちぷちの小さな宝石になる。 じゅんさいもそうだけど、こうして口に入れるように仕立てた初めてのヒトの着眼と工夫に感心するよね。 kaduno05.jpg お品書きにある「鰰」という文字はね、 ハタハタと読むんだよ確か、きっと、えっと、多分……。 そう笑いながら、コレ!と品書きの「子持ちずし」のところを指差し示す。 正解に頷きつつ訊けば、子を抱えたハタハタを使った熟れ寿司の一種だという。 あ、そうだ、あの弘前の鍋のあれだと脳裡に浮かべながら迎えたお皿には、なるほど茜色のつぶつぶを零れさせたハタハタが載る。kaduno06.jpg背にしたご飯と一緒にハタハタの身や子供を口に含むと、いわゆる発酵系の風味は穏やかで、澄んだ旨みのする優しい仕立て。 子のぷちぷちはやっぱりちょっと硬めかな。 白舞茸はバター炒めにしてもらいました。 kaduno07.jpgkaduno08.jpg そうそう、秋田と云えば「いぶりがっこ」も。 漬けモノなのに、燻製であるこの妙味は何度齧っても嬉し愉しいぞ。 さて、秋田料理のトリをとるのはやっぱり「きりたんぽ鍋」。kaduno09.jpgすっきした旨みを湛えたあっさりめの汁にきりたんぽを解していただけば、お餅でも焼おにぎりでもない香ばしい食感に広がる滋味。 ぺろっと平らげては、でもさすがにこの鍋だけは、鍋の後に雑炊って訳にはいかないねと笑う(笑)。 kaduno10.jpg デザートに「くるみ餅」。 つるんとさせたお餅の中から零れ出る胡桃あんの鮮烈な風味が印象的だ。 青山霊園の南に潜む、きりたんぽ鍋と秋田料理の店、「鹿角(かづの)」。kaduno11.jpg挨拶に出てきてくれた大女将に訊けば、やはり秋田は鹿角のご出身。 もう15年にも亘って、秋田料理を提供してきているそうです。 「鹿角」 港区西麻布1-15-16 中沢ビル1F[Map] 03-3402-8212
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