ginentei60.jpg銀座周辺を巡る旅
around the Ginza

maru60.jpg八丁堀界隈の日常
Hacchobori vicinity

takahashi_tsukiji60.jpg築地情緒そして月島
Tsukiji,Tsukishima

yoshinozushi60.jpg東京日本橋界隈の徘徊
around Tokyo,Nihonbashi

imahan60.jpgとある人形町風情
Ningyocho

azuma60.jpgオヤジ新橋外堀通り
that's Shinbashi

rikkon60.jpg広尾から六本木から霞町
Hiroo between Roppongi

partenope60.jpg渋谷恵比寿中目エリア
Ebisu.Shibuya,Nakame.

legrottaceleste60.jpg青山赤坂うらおもて
Aoyama.Akasaka

inochinomizu60.jpg麻布プラチナ漫ろ歩き
Azabu.Shirokane

gingyo60.jpg身近洒落まち自由が丘
Jiyugaoka

derauchi60.jpg東急ローカルまいど
my lines Tokyu

nichinan60.jpg五反田品川大井町
Gotanda to Ohimachi

watetsu60.jpg大森蒲田川崎ライン
Ohmori to Kawasaki

norge60.jpg横浜おのぼりさん
all Yokohama

namikiyabu60.jpg浅草で道草
the Asakusa

daiki60.jpgアキバ上野湯島ゾーン
Akiba,Ueno.Yushima

kagiya60.jpgディープ荒川台東区
deep Arakawa,Taito

inonaka60.jpg深川両国河むこう
Fukagawa,Ryogoku

imoya60.jpg神田神保町靖国通り
Kanda,Jinbocho

cork60.jpg四谷神楽坂お堀沿い
Yotuya,Kagurazaka

ilpentito60.jpg代々木新宿馬場あたり
Yoyogi to BabaWaseda

aoba60.jpg西行き中央線方面
Chuo-Line

musashiya60.jpg東武三田線板橋区
Itabashi-ku

ushiwaka60.jpg豊島文京いけぶくろ
Toshima,Bunkyo,Bukuro

oaks60.jpg所沢じもちぃ西武線
Seibu-line,Tokorozawa

inari60.jpg沿線巡る小田急京王
Odakyu,Keio

ohshimaya60.jpgぐるっと関東ちょいと伊豆
Kanto area,Izu

enboca60.jpg軽井沢から甲信越
Karuizawa,Koshinetsu

yamamotoya60.jpg濃いぃぞ名古屋
Nagoyanagoya

yamamoto60.jpgなにわ大阪キタミナミ
naniwa Osaka

kiyamachi_samboa60.jpgはんなり京町修学旅行
The Kyoto

2298_60.jpg旅は陸奥国出羽国
Aomori,Mutsu&Dewa

2298_60.jpg南の島の楽園たち
Paradise Islands

2298_60.jpg独墺伊仏欧州諸国への旅
Trip to Europe


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ただいま鋭意、旧サイトより記事移築中です。
2005年03月まで遡って移築が済みました。
でもまだまだ3合目くらい。頑張れ自分(汗)。


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以下からお願いします。
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口 Nuovo Chinese「玻璃 青山」で 水辺の中華とローラン・ペリエと

bowlee00.jpgどこに仕舞い込んだかなぁ、
日経BPの「東京デザイナーズレストラン」。
あやふやな記憶なのだけど、シリーズ発刊していた「東京デザイナーズレストラン」のいずれかに、青山ラピュタガーデンのことが載っていたはず。
初刊の発行が95年頃なので、かれこれもう15年近く前のことかと思うと途端に遠い目になる(笑)。
vol.3かvol.4での掲載だったとしても、97-98年あたり。少なくとももう、10数年前のことなんだ。


そんなことを考えながら歩く、外苑前寄りの青山通り。
「青山ラピュタガーデン」は、青山通り沿いのユニマットのビル9階。
ここが専用のエントランスなんだねとドアを入ると直通のエレベーターが待つ。


1と9のボタンしかないエレベーターで上った9階で降りて、
数段登った階段の先右手に待つ扉が「玻璃 青山」。
まずは部屋内へどうぞと案内されたフロアでは、
数組のカップルを含めた先客さんたちが既に夕暮れ間近の宴に興じています。


硝子窓に向かうテーブルに腰掛けると目線の先には、六本木ヒルズにミッドタウン。bowlee01.jpgミッドタウンの向こうには東京タワーの尖んがりが覗いています。


テーブルの上でそっとアピールしているシートには、
シャンパンの「ローラン・ペリエ ブリュットL-P」。bowlee02.jpg今夜はこれを呑みに来たんだもんねとシゲシゲ眺めると、
なにやら高貴な雰囲気のご両人がキスを交わしている写真が目に映る。
それは、この4月の末のこと。
英国ウィリアム王子とキャサリン妃の結婚式の夜、
バッキンガム宮殿で行われたチャールズ皇太子主催の晩餐会で、
アペリティフとして招待客に振舞われたのがこの「ローラン・ペリエ ブリュットL-P」(ボトルはマグナム)だったのだ。


暮れ泥む六本木の街を背景にしゅわしゅわと注がれる、エレガントな滴たち。bowlee03.jpg"L-P"="Laurent Perrier"。
それは、ローラン・ペリエのブランドやそのスタイルを代表するボトルであることを示すもの。
そして、表ラベルの首に巻かれたリボン状のシールは、「英国王室御用達」の印。
なんだか"認められたもの"の品格が沸き立つようです。


やっぱり此処に来たなら、水際の情緒を堪能したいと、
中程の扉を出てオープンエアへ。bowlee04.jpgエメラルドグリーンに映るプールの向こうは、お隣のイタリアン「アルトモンド」。
丸テーブルが囲むプールサイドは、
昼間の酷暑の空気がすっと退いて、涼やかに風が動いて抜ける。
この辺りも空に近いところにある水辺レストランの真骨頂なのでしょね。


日が落ちるに合わせて点ったランプの元へと届いた季節の前菜の盛り合わせには、
「ツブ貝の老酒漬け」に「蒸し鶏の中華風バーベキューソース」。bowlee06.jpgちょっと汗を掻いてきた「ローラン・ペリエ」のグラスを傾けつつ、
「カツオの炙り 山椒のソース」「自家製チャーシュウ スイカを添えて」。
お手軽コース「水晶」からのメニューです。


すっかり陽の落ちたプールサイドにも映えるフルートグラス。bowlee07.jpgbowlee08.jpg二杯目のグラスのお供は、「フカヒレ入り冬瓜と枝豆のトロミスープ」。
夏仕様のフカヒレスープに不思議なくらい「ローラン・ペリエ ブリュットL-P」のアロマとブーケとが似合うのは、そのバランスの良さが齎してくれる妙味なのでしょう。


然らば、揚げ物にはどうでしょうとでも問うように届いたお皿は、
「3種海鮮の油林ソース 夏野菜と共に」。bowlee09.jpgフリットにした芝海老、青海苔の衣を纏った紋甲烏賊、鱚にはアーモンドの衣が包む。
傾けるグラスは、衣の油もさらっと受け止めて、甘酢のソースにもシャルドネの風味が軽く洗うような所作をみせるのね。


そよそよと涼風そよぐプールサイドの席が埋まってきたと思ったら、bowlee10.jpg硝子の中も賑やかになっています。


本場点心師からのふた品と題する蒸籠には、紅白に飾る帆立と海老の蒸し点心。
bowlee11.jpgbowlee12.jpgシャンパンで通すのも悪くないものだなぁと、
三杯目のお代わりのグラスをそっと差し出します(笑)。


メインの肉料理は、「松坂ポークの完熟トマト煮 青菜炒めを添えて」。bowlee13.jpgこっくりとしたワイン煮なんかだとツライかもだけど、
こうしたフルーティなトマトソースならば、それは小粋なマリアージュ。
シャルドネのフレッシュさと黒葡萄ピノ・ノワール、ピノ・ムニエが添える柔らかな奥行きには、色々なお皿との相性の良さみせる懐の深さがあるのだね。


そうだ!晩餐会のデザート時に供されたという、ピノ・ノワール100%から醸す絶品のロゼ「ローラン・ペリエ ロゼ」ももしかしていただけないかしらんと訊ねたところ、いまのところその用意はないのですとのお応え。
ならば、「ローラン・ペリエ ブリュットL-P」をベースにカクテルをとお願いしてやってきたのが、赤味鮮やかなフルートグラス。bowlee15.jpgbowlee16.jpgクランベリーとカシスがそのレシピ。
そもそもシャンパーニュをつくるために栽培された三種の葡萄、シャルドネ、ピノ・ノワール、ピノ・ムニエのなすワインの絶妙なるカクテルともいえるシャンパン。
バランス良くブレンド(アッサンブラージュ)されたシャンパンは、こんな悪戯も上手に受け止めて、味わいの芯を失わずにすっと馴染んでくれるのですね。


真夏にして夜風そよそよと涼しげなプールサイドでいただく、
イタリアンテイストと和食のヒントを利かせたチャイニーズレストラン「玻璃Bow Lee青山」。bowlee17.jpg
bowlee.jpgbowlee05.jpgbowlee18.jpg"玻璃"というのは、水晶や硝子のことを指す。
硝子越しの夜景、シャンパンの泡を包む硝子、揺らめく硝子のようなプールの水面。
天空のレストランで、そんな硝子をモチーフにした表情を探すのも愉しいかもしれないね。


banner_champagne.jpg今宵はサントリーの企画、
「ロイヤルウェディングのシャンパンを楽しめるレストラン」
でお邪魔しました。




「玻璃 青山」
港区南青山2-12-14 ユニマット青山ビル9Fラピュタガーデン内 [Map] 03-5770-2085
http://www.aoyama-laputa.jp/

column/03152

口担担麺「希須林」で 汗掻き酷暑の担担麺汁なし辛排骨ニラソバ

kisurin.jpg猛暑真っ只中の8月初旬。
茹だる暑さにふと、イケテる担々麺が食べたくなって、思いついたのが赤坂の街。
げんさんの記事を読んで、覚えていたンだな。
夜になっても熱気のまったく退かない赤坂を一ツ木通りから外堀通り方向へ。
他の通りに比べるとやや薄暗い筋の一角に「希須林」はありました。
ファサードの左隅にある、篆書をモダンにデザインしたようなロゴがなかなかいい。


「希須林」赤坂は、カウンターだけの担担麺専門店。
券売機でチケットを仕込んで、手前に突き出した左手のカウンター隅に陣取ります。


kisurin01.jpgまずは、担担麺の基本形から。
辛さは、ノーマルの3でお願いします(そうすると、4辛とか5辛はアブノーマルということになるね、笑)。


届いたとんぶりは、特製ラー油の章丹色がなんとも鮮やか。kisurin02.jpg昔だったらその辛そうな景色にたじろぐところですが、
ちょっとオトナになった今では、旨そうだと身を乗り出す感じになります。


周囲のより赤いスープの辺りを蓮華の背中で少々攪拌するようにしてから、
当のスープを啜ります。kisurin03.jpgうんうん、なるほどノーマル。
辛さ丁度よく、
練り胡麻のコクやスープ自身が持つ旨みとそのバランスも申し分ない。


こんもりと盛り上がったもやしと挽肉をわさわさっと崩してから、
いざいざといただきます。
麺はやや細めの中太麺といったところか。kisurin04.jpgさらに硬く湯掻いてもらう手もあるかもなぁいやこれでいいのかぁなどとひとりごちつつ、ズルズルを繰り返せば早速、額や首筋に汗が滲んできます。
洟水も一緒に出てくるのが困りモノだけど(笑)、
それもまた担担麺を食らう宿命であり、醍醐味でもあるのだね。


kisurin05.jpg日を改めて、再び酷暑の赤坂裏通り。
店の前まで来て、今度はちょっとたじろいだのは、
こんなお知らせの掲示を見つけたから。
「冷房故障中、ご迷惑をお掛けします」。
さらに汗だくの自分が容易に想像できたものの、
ここまで来たのだものと意を決して(!)飛び込みます。


さすがに汁ものは避けておこうと、「汁なし担々麺」。
これまたこんもりと盛り上げたもやしの頂をさらに尖らすように載せた挽肉が麓へと零れ落ちている。kisurin06.jpgお酢を二回転半回しかけなさい、という指南に従って、1、2、の半。
どんぶりの底の方に潜んでいる特製ゴマだれとラー特製ラー油を絡めるようによく掻き回します。


みるみるいい感じの章丹色に色付く麺。kisurin07.jpg辛さの丁度良さ同じく、胡麻の風味が加減よく主張するのもまた然り。
二回転半のお酢が、一種のキレを注してくれるンだね。


もう、空調も直った頃だろうと、再々度訪ねた酷暑の赤坂裏通り。
ところが例の表示はそのまんま!
でも、さすがに送風機を導入していて、
ここら辺りが涼しいですよと、正面カウンターの左手に。
そうはいっても、火を使う厨房からの熱気も相俟って、
あちこちから汗が浮いてくる。


kisurin09.jpg
お願いしたのは、先日のお隣さんのドンブリで気になっていた、
「"辛"排骨ニラソバ」。kisurin08.jpg排骨が邪魔をして、シンメトリーなニラ山の景色ではないけれど、
たっぷりの韮がトッピングされているのは、ご覧の通り。
"辛くて酸っぱい絶品麺"と謳うように、とっても酸っぱくて辛いスープ。
kisurin10.jpg揚げ立ての排骨が酸味からちょっと逃れるアイテムになったりして、
でも慣れるに従ってクセになりそうな、そんな気もしてくる。
あ、でも、「冷し担々麺」するという手もあったかも(笑)。


どこか気風のいい男気を想わせる、赤坂の担担麺専門店「希須林(きすりん)」。kisurin11.jpg「希須林」は、青山にも新宿にも大宮にも、
さらには軽井沢にもある中国家庭料理の店。
どうやら阿佐ヶ谷のお店「小澤」が本丸らしい。
ちょっとそちらも覗いてみたいな。



「希須林」赤坂
港区赤坂3-7-9[Map] 03-5573-4119
http://www.kisurin.com/

column/03025

口中華「福蘭」で 異形なるシューマイギョウザ意表つくタンタンメン

fukuran.jpgそれは、青森ねぷたが表参道を踊ったあの日の夜のこと。
鳥居の脇に格納されていたねぷたが、その勇姿をみせるのを見届けようと、「南国酒家」前の歩道橋下の人垣の中に紛れると、まるで申し合わせたかのようにさっきまで「ホットアップルサイダー」売りに奮闘していたtakapuが並んでる。
おーおつかれさん、ということで共にはねと達の登場を迎えたのでありました。


ねぶたの背中を明治神宮の鳥居方向へ見送って気がつけば、辺りは立錐の余地もないほどの人いきれ。
押し合いへし合い、なんとかそのギュウギュウの雑沓を抜け出して、カフェの二階で催していた展示を眺め、メシにしようと辺りを彷徨くふたり。


巡り巡って辿り着いたのは何故か、キラー通りでした(笑)。
舗道をぼんやり照らしているのは、コカコーラの赤いスタンドサイン。
その下に書かれた「福蘭」がその店の屋号だ。


扉を開けると、湯気と油の渦巻く空気に包まれる。
そしてその中に本能をそそるような匂いが多分に含まれていることにハッとする。fukuran01.jpg決して清潔な店ではないのに、女性を含めた常連と思しきひと達がカウンターを埋めているのが早くも判った気分になるンだ。

fukuran02.jpg
瓶ビールをいただいて、となればやっぱり点心の王道をふたつ。


まずやってきたのが、「シューマイ」。
漠然とした期待を大きく越えたその勇姿に思わず顔を見合わせて、互いに、キタ~!ってな笑顔になる。fukuran03.jpg皮から溢れんばかりにタップリとした具には椎茸をアクセントに。
量感あるひとつを酢醤油にちょんとして、はふはふすれば、思わずヌハハハハと愉しくなる不思議な旨さ。


fukuran10.jpgとそこへ、小皿が届く。
小皿にはタレが注がれていて、唐辛子の粉に混じってニンニクの欠片が浮いている。
青森「王味」と同じだねーとまた笑顔(笑)。
そしてまオバチャンが運んでくれた「ギョウザ」もまたやや異形。fukuran05.jpgfukuran06.jpg
揚げ焼きしたような皮の表情なのにつゆだく仕立て。
ニンニクの利いたタレ、極薄い皮とざっくりした中身のコンビネーションに思わずビールがすすんじゃいます。


粗みじんのニンニクは、「豚足」にもたんまり添えてある。fukuran04.jpgニンニクをのっけては、両の手でもって、むしゃぶりつくのが醍醐味だ。


こふいふお店は「タンメン」がいいのじゃないかとお願いすると、「福蘭」の「タンメン」は玉子入り。fukuran07.jpg湯気の向こう、澄んだスープに真っ直ぐな旨味が滲みます。


こっちも気になるよねと、胡麻入り辛い麺と補記された「タンタンメン」もお願いしちゃいます。


胡麻入りとわざわざ謳っているからには所謂、胡麻ペーストがたっぷり入ったドンブリかと思いきや、それは意外な表情でやってきました。fukuran08.jpg醤油ラーメンに胡麻そのままとラー油が浮かんでる(笑)。
意表をつくメニューが多い「福蘭」のなんだか微笑ましい典型的なメニューとも云えましょうか。


キラー通りでシューマイとギョウザが食べたくなったら「福蘭」に行く。fukuran09.jpgそこには個性的で本能を擽るアイテムが何気なくスタンバイ。
常連になれるカップル、家族が羨ましく思います。


□関連記事:
 ご当地グルメ「青森屋台村」で初上陸青森の味と表参道冬ねぶた(10年01月)


「福蘭」
渋谷区神宮前3-39-4[Map] 03-3405-7803

column/02959

口ご当地グルメ「青森屋台村」で初上陸青森の味と表参道冬ねぶた

aomoriyatai.jpg原宿表参道を青森色に染めちゃう、
「とことん青森2010」。
表参道沿いのカフェやレストランの各店が青森食材を使ったメニューを展開して、じわじわと雰囲気を盛り上げてきた。
そしてそのメインイベントと呼べそうなのが、明治神宮の敷地内で催す「青森ご当地グルメ屋台村」と日本を代表するあの青森の火祭りが表参道を往く「表参道冬ねぶた」。


原宿駅を降りて、神宮橋に差し掛かれば、鳥居の手前に「ねぶた」の威容が見えてくる。
両脇を金魚ねぶたの壁に囲まれて、夕闇の出陣を待つばかり。aomoriyatai01.jpgそのまま右に折れた先の、文化館が青森の味が待つ屋台村会場だ。


aomoriyatai02.jpg
パネルで12の屋台の全貌を確認しつつ踏み込んだ正午前の会場は、
既に大賑わい。
ほとんどの屋台の前にはずらっと行列ができています。


最初に並んでみようと思ったのは、「五所川原元祖しじみラーメン」の屋台。
連想するは、青森県庁前の路地の店「樽」でいただいた「十三湖しじみ汁」。
蜆の濃いぃエキスの魅力が真っ直ぐ愉しめるお椀にしみじみとしたのが印象的なんだ。


スチロールの器に盛られた汁も仄かに白い澄んだもの。aomoriyatai03.jpgなはは、あの夜のお椀の味わいに似たシジミのエキスがしっかりと沁みている。
この「五所川原元祖しじみラーメン」にも、十三湖のヤマトしじみを使っているそうで、なるほど、丁寧にエキスを煮出せば、余計な味付けをしなくても贅沢なラーメンスープになるのだね。
麺にかん水の匂いがちょっと気になったので、繊細な味わいをより活かすよう、その辺りの検討をしてほしいな。


続いて、これも東京初上陸だという「大湊海軍コロッケ」。
下北半島が鍵形に折れるところ、陸奥湾の北側最奥にあるのが、交易港として軍港として栄えた大湊。
今も海上自衛隊が拠点を持つ、海軍コロッケ発祥の地だ。


旧日本海軍のレシピに習って、下北の食材を使い、牛脂で揚げたというコロッケは、仄かにカレーの風味。aomoriyatai04.jpgクリーミー感とほっこり感との加減の良さを香ばしい衣で包んだ、なかなか乙な惣菜だ。


B-1グランプリで名を馳せた一品といえば、ご存知「八戸せんべい汁」。
「せんべい汁」で思い出すのは、八戸「ハーモニカ横丁」の一軒「DA介」でいただいた「北日本もつ鍋ぞうせん」。
アルデンテで食べるべし、を体感した思い出を頭の片隅に置きながら、啜る汁。aomoriyatai05.jpgあはは、素朴かつ率直に旨い。
汁の出汁の旨みと「すいとん」の懐かしさにも通じる柔らかくなりかけた南部せんべいとの名コンビに気持も温まるであります。


早々に予定数が捌けてしまった人気者が「五所川原あげたい」。aomoriyatai06.jpgaomoriyatai07.jpg五所川原の地元にも人気の名物スイーツと謳う「あげたい」は、その名そのまま、揚げたたい焼き。
つるんとしたフォルムのたい焼きを頭から齧れば、衣のサックリとたっぷり仕込んだあんが予想以上の好相性。
尻尾に至っても、あんこがたっぷりなのは、王道なれどやっぱり嬉しく愉しいね。


そのお隣のブースには、
これまた東京初上陸、そして県外初出店の「浪岡ホットアップルサイダー」。
テーブルの上にスープジャーが載る、どこかで見たような光景は、青森県物産館「アスパム」で見た光景だ。
その時話したオカアサンと握手して(笑)、紙コップを恭しく受け取ります。aomoriyatai08.jpg無濾過、無添加、そして搾り立ての果汁で浪岡のさまざまなリンゴをホット仕立てを念頭にブレンドし、コトコトっと温めていただく「ホットアップルサイダー」。
何気ない振りして、温かさでふっと沸き立つ林檎の香りと、甘さと酸味にやっぱり和む。
一本買って帰りましょう。


そうそう忘れてはいけない、「青森味噌カレー牛乳ラーメン」。
青森の地では、悩んだ末に煮干しラーメン巡りに徹したこともあって、口に出来なかったドンブリだ。aomoriyatai09.jpg札幌味噌ラーメンが青森でこんな形に進化したと、そう考えるだけでも面白い。
牛乳のコクにカレーの風味、そして隠し味的にスープに奥行きを与える味噌と、こんなブレンドを思い付いた当時の学生も客の妙な注文を受け入れた大将もそれぞれに偉い(笑)。
このドンブリも、当地青森で啜りたい一杯だ。


ここで、しばし休憩。


夕闇の近づく表参道は、沿道の両脇に人垣ができ始めていました。
皆さんの目的は、そう、「表参道冬ねぶた」。
鳥居の前の「ねぶた」方向から出陣の声が聞こえると、交通規制がかかり、昼間見た威容がこちらへ向かって動き出しているのが見えてくる。
そして、なにやら流線型を腰に抱えた連中が真っ先に飛び出してきた。
なーるほど、年末に新青森までの延伸を迎えることをアピールする、新幹線がモチーフだ。
aomoriyatai10.jpgaomoriyatai11.jpg
そして、らっせらーと跳ねるハネトたち。


まだ暮れ切っていない原宿駅前を蠢くように、青森ねぶたが行進してくる。aomoriyatai12.jpg灯りを内に備えたねぶたが、周囲の明るさが落ちるに従って、コントラストを増してくる。


歩道橋の下に差し掛かったところで、急ブレーキ。
トップが引っ掛かりそうだとみるや、前列の引き手たちが中腰に腰を屈めて前傾姿勢を取る。aomoriyatai13.jpgそのままそろりと掻い潜れば、沸き立つ拍手。
勇壮なねぶたは意外と柔軟な動きもできるのだ。


aomoriyatai14.jpg表参道をくだり、明治通りからUターンをする運行経路を戻ってくるねぶた。
足の速い新幹線たちがくるくると回りながら、戻ってきた。


お囃子のリズムとともに目の前を過ぎてゆく、ねぶた。aomoriyatai15.jpg胸には、新幹線新青森開業のメッセージ。


そして、ねぐらへと戻るねぶたの背中。aomoriyatai16.jpgその背中は、表参道では1台による色々と制約のある運行だったけど、当地青森では、20数台による力強い祭りが体感できるよ、と語っているよう。
夏の予定を考えなきゃいけないね。


□関連記事:
 すし居酒屋「樽」で 鮭児しじみ汁三厩鮪青森誇る魚介田酒を供に(10年01月)
 ラーメン「まるかい」で 煮干し醤油ラーメン澄んだ中の旨み風味(10年01月)
 中華そば「長尾」浜田店で 煮干しの小青森煮干し中華を振り返る(10年01月)
 カフェ「il PiNOLO CAFFE」で 青森りんごホットワインに和む(10年01月)



青森県観光情報サイト「とことん青森2010」http://www.aptinet.jp/ap_tokoton

column/02935

口カフェ「iL PiNOLO CAFFE」で 青森りんごホットワインに和む

ilpinolocafe.jpg「とことん青森 2010」開催中の表参道を散策。
久し振りに歩いてみると、日頃表参道界隈に如何に近寄っていないかがよく分かる。
イッセー尾方を観に原宿クエストに通っていたっけなと考えながら漫ろ歩き。
よく晴れた冬空に「とことん青森」のフラッグが揺れています。
いよいよこの年末には、東北新幹線が新青森まで延伸するんだね。


ilpinolocafe01.jpg


ilpinolocafe02.jpg表参道ヒルズに闖入するのもまた久し振り。
エスカレータを3階まで上った正面で「やさい家 めい」がちょっとした行列をつくっているのに吊られるように並んで、青森名物具沢山と謳う「またぎせいろ飯」をいただく。


普段は連食しようなんて発想にはなかなかならないのだけど、不思議とまだいけそうな気がする。


ということで、気がつけばヒルズ開業来の4年振りになっちゃった、並びの「MIST」に行ってみる。
ilpinolocafe03.jpgこの期間、「MIST」の醤油と塩のラーメンは、限定と謳いつつ、青森食材を使ったものになっている。
湯切りの所作を眺め乍ら「塩ラーメン」を所望。
トロミを思うほどに食材のエキスを煮出した感じのスープは、
流石「CHABUYA」の一杯だ。
このところ普段から青森シャムロックを使っているようで、ってことは、野菜類なぞそれ以外のスープ食材にも青森モノを使っているってことなのかもしれないな。


そして、一息入れようと訪れたのは、表参道ヒルズ向かいの建物。
間口の妙に広い階段を上がると、そこがテラスになっていて、テーブルセットが並んでる。
そこには、イタリアン「iL PiNOLO」のカフェがあるンです。


まったりするに相応しいと選んだのが、「青森県産りんごジュースとハチミツのホットワイン」と「青森りんご サンふじ シナモン風味のワッフルバニラアイス添え」。ilpinolocafe04.jpgホットワインには、特殊な製法で絞ったりんごジュースにハチミツとサンジョベーゼワインを合わせた、と解説してくれている。
続けて、女性好みの冬に似合うホットワイン、ともある。
オッサンが飲んではいけませんか(笑)?


湯気のところへ口を運ぶと、柔らかな甘みと酸味が香り高くふわっと湧き立って、
ゆるゆると和ませる。ilpinolocafe05.jpgこれだけで、いい昼下がりを過ごしているような、そんな気になる。
ふと、青森物産館「アスパム」の「青森県地場セレクト」でいただいた「ホットアップルサイダー」を思い出す。


特殊な製法の絞ったりんご、というのがどんなことかというとそれは、りんごの一大産地・弘前で導入している密閉粉砕搾汁機による「密閉搾りねぶた」。
空気に触れないままそのまま皮ごと搾る、100%ストレート。
酸化防止剤に頼らずとも、褐色に変わらない製法らしい。
搾り立ての風味がそのまま愉しめるってことなんだね。


「サンふじ」は、りんご生産日本一を誇る青森が推す、太陽をいっぱい浴びたりんごの王様「ふじ」のこと。ilpinolocafe06.jpg気品のある甘さと酸味がまた、和ませる。
アイスとの相性も疑うところがないよね。


表参道で、通りから絶妙の距離感のオープンエアを提供しているカフェ「イル・ピノーロ」。ilpinolocafe07.jpg陽光の優しい時季にはきっと、さわさわと賑やかになるのでしょうね。


「iL PiNOLO CAFFE」
渋谷区神宮前5-8-2 日本看護協会ビル2F[Map] 03-5778-6449

column/02932 @1,200-

口沖縄懐石「赤坂潭亭」で チムシンジ長命草ラフテー水飯豆腐よう

akasakatantei.jpg赤坂一ツ木通りを乃木坂方向へ進む。
周囲の賑わいが落ち着き、ミッドタウンが視界にはっきりとしてくる辺りの赤坂小前で左に折れる。
その、やや暗がりにひっそりとあるのが、今宵の宴の蓆、沖縄懐石の「赤坂潭亭」です。
お忍びや裏会合もひたりと似合いそうな、そんな雰囲気に何故かやや忍び足(笑)。

akasakatantei01.jpg木戸から入ると、そこは暗がりの足下を行灯が照らす板の廊下。
その横に個室が配されている模様。
案内に従って、階下へと進みます。
そこにも幾つかの個室が、用意されている。
やっぱり、密会や裏会合にぴったりだ(笑)。
そんな構えに対して当方、特段怪しい集いでは勿論ないので、敢えてずいっと一番奥のカウンター席に腰を落ち着けました。


沖縄でビールとなれば、やはり「オリオン」。
どもども、と乾杯をしたところに前菜のお皿が届きます。akasakatantei02.jpg長い長い皿に並んでいるのは、合わせて七品。
ミミガーをこういう仕立てにした料理は初めてかも、の「ミミガー寄せ」に、これは泡盛にもぴったりだね、の「島豆腐味噌漬け」。
akasakatantei03.jpgakasakatantei04.jpg

豆腐ようの紅麹に鮮やかなソースをたらりと落とした「隠元の練り豆腐よう掛け」に、「パパイヤイリチー」「ニガナ胡麻和え」「ゴーヤ黒糖漬け」、そして「鬼灯」。
akasakatantei05.jpgakasakatantei06.jpg
ほおづきの香りを嗅いでは、ホントはもう少し熟れた香りがするのだけれど、とか、ほおづきは沖縄で採れるのかどうか、なんて話を福々とした笑顔でしてくれたのが「赤坂潭亭」アンマー、高木凛さん。


豚の肝は大丈夫かと訊かれて、全然オッケー歓迎ですレバー好物です(笑)と応じたのは、つまりはお椀「チムシンジ」のこと。
暑い時期には滋養を養わなくちゃね、という配慮から品書きに加えたと、凛さん。akasakatantei07.jpg「チム(肝臓)」「シンジ(煎じ汁)」ということで、血抜きした肝臓を細やかなつみれにしてあり、鮑茸というぷりっとした食感のキノコを添えて澄んだ出汁に浮かべてある。
つみれに載せているのは、シークヮーサーじゃなくて、酢橘みたいだ。
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清くして、かつしっかりとした出汁の旨味にレバーペーストの魅力が交叉して、レバー好きには嬉しい限り。
つみれにしてあるのが、お椀として風格を増してるね。


お造りは、浅~くシメたハタの仲間「ミーバイ酢〆」に「石垣鯛洗い」。akasakatantei09.jpg付け合わせにこんもりと「サフナ(長命草・防風)」、鮮やかなオレンジで彩る「花甘草」に「海ぶどう」。
akasakatantei10.jpg長命草の爽やかな苦味風味が比較的淡白なお造りに色を添えてくれる。
長命草は、沖縄料理に欠かせないものになっていくのかもね。

akasakatantei11.jpg
ヘゴ梅肉和え、谷中生姜を添えた「まんびき(シーラ)の照焼」に続いて、丸オクラ寄り添う、ご存知「ラフテー」。akasakatantei12.jpg
おお、こんな端正な仕立ての「ラフテー」は初めてだー、と思わず口走る。
やんばる豚の「ラフテー」が、エッジがきりっとしていながら、ふっくら柔らかで、滋味厚い。


akasakatantei13.jpg
「豆腐よう」を加えてもらうと、正ちゃん帽のような硝子の蓋で包まれてやってきた。
紅麹の風味を逃がさず愉しめるようにという演出なんだね。akasakatantei14.jpgakasakatantei15.jpgここで泡盛を「飛泉漱玉」から、横手の甕に見る、同じ蔵元の「瑞泉」に。
ちびちび楊枝で削っては、泡盛を舐める。
妙に尖った味わいがするヤツは邪道なヤツで、
こうして柔らかくも濃厚な風味がして欲しい。
やっぱり、泡盛に合う酒肴の筆頭でありますねー。


「もうお食事にしてよろしいですか」と訊かれて、意外とそこそこいい感じのお腹加減。
「お願いしまーす」ということで届いたのが、「水飯(すいふぁん)」と呼ぶ小さなどんぶり。akasakatantei16.jpgタルト型で円く抜いたご飯の上に、湯掻いた海老に浅蜊、纏めたアーサが載っている。
そこへ浅蜊でひいたという出汁を注ぐという仕立て。
ぬははは、冷たい浅蜊の汁にしみじみとして、透明な磯風味が心地いいのであります。

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品書きの最後の行には、「甘味 レンブ蜜煮」とあるのだけれど、残念ながらご不在のようで、この夜のデザートは、パッションフルーツ。
でもね、パッションの甘酸っぱさもすーっとすっきり口元を洗ってくれるんだ。


琉球王朝時代の宮廷料理から紐解く沖縄料理を東京・赤坂でいただける「赤坂潭亭」。akasakatantei18.jpgどこまで正統なものかを問うよりも、食材の手当てや工夫、仕立ての妙や思い入れに素直に共鳴してしまいたい。
凛さんのお話をもっと聞きたかったな。


のむのむさんromyさん、ご一緒ありがとー。


「赤坂潭亭」 港区赤坂 6-16-11 浜ビル [Map] 03-3584-6646 http://www.akasakatantei.com/

column/02848 @-15,800-

口和風スタンディング・バー「壌」で 古民家二階和酒肴に馴染む角ハイ

joe.jpg赤坂サカス開業から早一年以上。
赤坂の顔TBSの長きに亘る工事期間には、街全体が地盤沈下したような寂しい表情をみせていた時期もあったけど、Bizタワー前はひと通りも多く、賑やかだ。
そこからすっと脇道に入ると、一等地エリアのこんなところに古民家があったの?的な光景に出くわします。
路傍の行燈には、「壌」とある。
覗き込むと、木の風合いを基調としたデザインのスタンディング・バーのようです。

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「御勘定場」行燈の下、カウンターの手前に置かれたMacのモニターでメニューを選び、注文したグラスを手に、入ってすぐのスタンドで談笑しながら、立ち呑みするのがおそらく基本形。
すっすと呑んで、さっと去る、江戸っ子な(?)呑み方もできるよう、オーダーと支払いはキャッシュオンデリバリー。


今夜は、4人で訪れたので、そのまま中央の階段を上がります。
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二階は椅子席になっていて、吹き抜けの手摺りを辿り、窓寄りのテーブルに陣取りました。
透かし彫りの欄間を手摺りの腰に飾り、華奢な格子の硝子戸が如何にも古民家テイストだ。


一杯目は、やっぱりプレモル。
グラスを手に階段を上がり、呑みながら行ったらテーブルつく時になくなってたりして、なんて笑いながら乾杯すると、案の定すぐグラスが空いちゃった(笑)。


早速再び、一階のカウンターに戻って、今夜のお目当て「角ハイボール」をお願いします。
「壌」のタワーは、「プレモル」一機に「角ハイボール」二機体制。joe05.jpg氷満載のジョッキをカチャンと合わせてコックを倒せば、二杯が同時に出来上がる、テンポ良く。
シュワシュワが強く残っているうちにと、早足で階段を馳せ登る。


テーブルにジョッキを置いてみると、洋風なおツマミは勿論のこと、「えいひれ」や「きゅうりの古漬け」といった超素朴系の和の酒肴が囲む風景にもまったく違和感がない。joe06.jpg

しっかり漬かった「イカの沖漬け」とだって、炭酸とレモンと角の風味がバランスよくカクテルされた「角ハイボール」が、すっきりと受け止めてくれる感じ。joe07.jpg


またまた階段を上下して、お代わり角ハイ。joe15.jpgカウンターに肘をついてハイボールを待っているとふと、ハイボールというとまず脳裏に浮かぶのは、バー「サンボア」だったなぁと思いつく。
氷を使わず、最後にレモンピールで仕上げるハイボールは、やっぱり正統な「BAR」のノリ。
ほんの少し気取って呑むのが似合う「サンボア」でのハイボールも、使っているウイスキーはサントリー角瓶。
そうやって考えると、誰が作っても安定した味わいが愉しめるようにした「角ハイボール」は、角瓶によるハイボールの明快なカジュアル路線。
構えず気軽に、場合によっちゃゴキュゴキュ呑んじゃってもいいよってのが「角ハイボール」なのだ。


今度は何にしよーかなと再びモニターから選んだのが、
「黒酢肉団子」に「豆腐ハンバーグ ポン酢がけ」。
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呑んでいると、こふいふつくね系のつまみが欲しくなるのは何故でしょう(笑)。


joe10.jpg
「鶏とジャガ芋のトマトチーズ煮」でお腹を落ち着けたら、
またまた階段を降りて、カウンターへ。
ジンジャーエールを使った角ハイもあると云うのでお願いすると、
差し出されたのはステンレスのグラス。joe11.jpg
これには、「クリームチーズの醤油漬け」、「トマトのおひたし」が合う感じかもねーと、ちゅるちゅる。
joe12.jpgjoe13.jpg
うーん、でも、おのずとジンジャーの風味が立ち過ぎることになるので、やっぱりデフォルト「角ハイ」のバランスがいいかな。


木の温もりを活かして、
加減よくスタイリッシュな和風スタンディング・バー「壌」。joe16.jpg
雑然としたオヤジの巣窟系立ち飲みはちょっとという淑女も、すんなりとStanding drinking。
もちろん、オヤジ系立ち飲みも大好き、という貴女にもおススメの古民家一軒家。
西麻布、新橋にも兄弟店があるようです。


口今回企画関連サイト
  サントリー「東京 おいしい居酒屋 酒場 特集」 banner_blog_kakuhai.jpg
  酒ログ×サントリー「みんなで作る 角ハイボールマップ」


「壌」 港区赤坂3-14-5 [Map] 03-5545-4241 http://www.grace.fm/joe/

column/02844 @2,600-

口Bar「Radio」で ストローハットとXYZとお猿さんモチーフのその訳

radio.jpg南青山の路地奥のリストランテ「カ・アンジェリ」で、
トマトづくしコースを愉しんだ後。
ここまで来たからにはやっぱりちょっと寄りたいなと、そのお隣の木造の洋館へ。
もの凄く久し振りのバー「ラジオ」です。
一階へどうぞ、の案内に従って奥へと進み、ちょうど空いていたやや奥寄りのカウンターへ。
お、目の前のオジサマは、オーナーの尾崎さんではありませんか。恐縮です(笑)。

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メニューの赤い表紙に貼られた、浮き彫りの「Radio」のエンブレムを撫でながら、「2ndも同じマークでしたよね」と何気なく呟けば、「ええ、もうなくなってしまいましたが」とオーナー。

一杯目には、今しがたお隣でいただいたトマトづくしを踏襲して、トマトを使ったカクテルを。
テキーラベースのカクテルは、
女性のウエストを連想させるような、クリオネのようなフォルムのグラスに「ストローハット」。radio02.jpg底のところで、透明な液体と二層になっているのが判る。
トマトのコクと濃度の裏で、テキーラが蠢くような妖しい呑み口だ。
ベースをウォッカにすれば「ブラッディ・マリー」だね。


radio03.jpg蒼い灯りにほんのり照らされたバックバーには、整然とボトルやグラスが並んでいて、眺めていて何故か飽きない。
あのグラス、カッコいいねぇ、あっちのヤツはすぐ折れそうだねぇ(笑)、などと話していたら、尾崎さんが分厚い書籍を見せてくれた。
プロカメラマンが、時間をかけて撮影したグラスの数々。
そして、幾つかのグラスを棚から下ろして、並べてくれる。
グラスのコレクターとしても、造詣の深い方なのだということが芬々として頼もしい。


もう一杯と、「サイドカー」のベースをホワイトラムに代えたレシピの「X・Y・Z」。radio04.jpg仰ぎ見るゴージャスなグラスに注がれた美景。
檸檬のほの酸味とオレンジ・リキュールの風味とBacardiの奥行きとが意外なほど円く仕立てられている。

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おツマミの皿にのった褐色のパテはなんだろと舐めると、
コーヒー風味のクリームチーズ。
ありそでなさそな着想がいいね。


コースターをお土産(笑)にいただいて、眺めるミネラルのグラスにも、「Radio」のロゴ。radio06.jpgradio07.jpg若き日の和田誠氏デザインと聞く、そのロゴタイプをじっとみる。
「Radio」が醸す、ふと尾崎さんを主としたお茶会に臨んでいるかのような感覚、美意識とロゴの意匠から滲み出る時代性を超えた力強さと奥行きの印象が頭の中で交叉する。
解説するのは野暮かもしれないけど、お猿さんをモチーフにしているあたりのその訳を訊いてみたい。
そんなことを思いながら、振り返る路地。
青く「Radio」と文字のみで示す頭上の看板は出来れば外して、ドアの脇にでも「Radio」ロゴを小さめにあしらった方が、カッコイイのになぁと思ったりする。
余計なお世話かな(笑)。


口関連記事:
  Bar「3rd Radio」 でクラッシュアイスのブラントン路地の一軒家(02年07月)
  BAR「2nd Radio」 で店内に色濃い隠れ家的空気(02年04月)
  Ristorante「Ca Angeli」で シシリアンルージュのトマトづくし(08年09月)


「Radio」 港区南青山3-10-34 03-3402-2668 http://www.bar-radio.com/

column/00592 reprise01 @3,700-

口Ristorante「Ca Angeli」で シシリアンルージュのトマトづくし

caangeli.jpgトマトづくしのメニューを夜毎供しているレストランが南青山にあるという。
およそ同じエリアの、青学の西門近くにあるトマト専門店「Celeb de Tomato」のトマトあれこれも愉しかった。
するってぇと、此方のトマトづくしはどうなのだろうと、こいつぁ放っておけないと、表参道の改札を擦り抜けます。
外苑方向に少し行って、紀ノ国屋の手前を曲がる。
あれ?ここって「Radio」のある路地じゃなかったっけねなんて考えながら進むと、そう、Bar「Radio」の右隣が今夜の目的地、リストランテ「カ・アンジェリ」です。
お向かいは、湯島のおでん処「こなから」の青山店なのだね。

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ドアを入ると、すぐのテーブルに沢山の小振りなトマトが盛られている。
なるほど、こいつをいただけるって訳ねと横目で見ながら右手隅のテーブルへと案内されました。

口開きにクッとドライなシェリーを舐めつつ、コースの組み立てを考えます。
凝視するメニューは、「シシリアンルージュのフルコース」。
茨城のトマト農家で朝もぎしたシシリアンルージュが直送され、畑にあるものすべてをいただくために選別せず、前菜からデザートまでそれぞれの個性にあった料理に仕上げます、とある。
あれこれトマトづくしではなくて、「シシリアルージュ」一種類によるトマトづくしなんだね。


付き出しに「シシリアンルージュのフリット」。caangeli02.jpg衣の中で、ぷちと弾ける酸味と甘さと太陽の香りと。
トマトの大きさに応じた小さなフリットが、コース全体へとぐいっと引き込むような魅力を秘めていた。


前菜から選んだのが「シシリアンルージュのガーリックソテー ブルスケッタ添え」。
caangeli03.jpg
丁寧にじっくりと火を入れるアルミのフライパンの様子を想像しながら、ブルスケッタの一片にたっぷりと2個のシシリアンルージュをのせ、齧り付く。
鮮烈でいながら清々しい甘さが口腔一杯に広がって、うー!(うめー)と呻く。


パスタはといえば、「フレッシュトマトとカッペリーニの冷たいトマトスープ仕立て」。caangeli04.jpgトマトの海にこんもりと浮かんだ細麺。
オリーブオイルのソースで和えたカッペリーニをその下のソースと絡めるようにしながら、フォークに巻いて口へ運ぶ。
ほー、すっと涼しい風味の中にトマトソースの意外な奥行きと粉の量感がバランスしていて、いい。
トマトとカッペリーニといえばすぐ、「ヒロ」を連想するのだけれど、それより力強さがある感じもする。

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いただいたワインは、シチリアの白「REGALEALI」。
シャルドネとアンソニカという種が醸す滴は、透明感のある円い膨らみが持続する印象で、呑み易くってヤバイ感じ(笑)。


そして、云わばメインのお皿にと選んだのが、「トマト風味の焼きリゾット 岩手・白金豚の自家製スモークグリル」。caangeli06.jpg白金豚ではなくて、焼きリゾットが主題だというところがまず愉しい。
caangeli07.jpgイタリアンパセリを頂いたほぼ円形に整えた紅いライスのパテを崩すようにしてフォークを動かせば、なはは、このトマトの甘み酸味はご飯の香ばしさにも合うのだなぁとにっこり。
豚の滴るような旨味がいい合いの手になってくれます。


caangeli08.jpg「シシリアンルージュのドルチェ 盛り合わせ」は、ゼリー、ジャム、ジェラード&カスタードの三品が細長いお皿に並ぶ。
デザートというよりも、先頭のフリットに続く、第二の付け合せであってもいいお皿。
アイデアとしては、「ヌキテパ」よろしく、「シシリアンルージュのショートケーキ」なんていかがでしょう(笑)。


caangeli09.jpgテーブル脇の壁に掛かっていたのは、みるからにボクサーのアリ。
他の壁の要所にも幾つかの額縁がある。
なぜにモハメド・アリの写真なのかと尋ねると、「こちら、店名を“天使”とさせていただいておりまして」と。
アリを蝶でも蜂でもなく“天使”と形容する逸話は残念ながら知らないけれど、店内には“天使”たちが掲げられているということのよう。


南青山の路地奥に佇むリストランテ「カ・アンジェリ」の店先には天使のオブジェ。caangeli10.jpg今度は、佐竹シェフおまかせランチでもいただきに、お邪魔しようかな。


口関連記事:
  トマト専門店「Celeb de TOMATO」で 赤黄緑のトマトづくし(07年07月)
  海の幸フランス料理「ヌキテパ」 で土のジュレと西瓜ショート(05年04月)


「Ca Angeli」 港区南青山3-10-32 青山森田ビル1F 03-3423-1224 http://www.caangeli.jp/ [Map]

column/02684 @9,200-

口旬菜工房「一福」で おいしい樽生達人の秘密とキメアワ

ichifuku.jpg未だ一歩も足を踏み入れていない「akasaka Sacas」を横目にしながら、赤坂通りを東京ミッドタウンの裏手方面へ向けて進む。
一本二本と当てずっぽうに左手路地を曲がり、三本目の路地で辿り着いたのが今宵のほろ酔い処「一福」です。
でもどうやら、ただただ酔っ払ってばかりもいられない、らしい(笑)。
何故ってなにせ今夜のコチラ、ウルサ方の面々を集めてのセミナー会場となっているからです。

ichifuku01.jpg入口脇の黒板にもあるようにそのセミナーのテーマは、「樽生」。
おいしい生ビール・旨い樽生の秘密を“樽生の達人”が披露してくれる、
ってな催しなのだ。

ビールはもちろん、ご存知「プレモル」。
そして、最初に云っちゃうけど、今夜のキーワードは、「キメアワ」。
講師は達人池辺さん。その講釈をちょっと振り返ってみましょうか。


まずは、“キメアワ”のためにサーバーを洗浄すること。
ichifuku02.jpgディスペンサーで溶剤を廻して、サーバー内の管を洗う。
当たり前っちゃー当たり前のことのようにも思うけど、
たまにビニールが溶けたような厭な匂いのするビールに出くわすことがあるけど、あれってつまりはちゃんと洗ってないってことなのだね。冷やす工程でわざわざ不味くしているお店があるって方が不思議だなぁと思う一方で、だからこそ基本動作をきっちりするのが大事ってことなのだね。


続いて、“キメアワ”ためにグラスをきれいに洗うこと。
洗うのはサーバーばっかりじゃなくて、ビールを注ぐ相手のグラスも綺麗じゃないといけない。
中性洗剤をスポンジでたっぷり泡立てて洗い、十分に濯ぐ。
ichifuku15.jpgバーテンダー御用達のクロスならまだしも、その辺の布巾で拭いたりするのは繊維がグラスに残って、それが大事な泡の邪魔をする。自然乾燥させるのが一番だ。
思うに、よくキンキンにグラスやジョッキを冷やしてくれるお店があるけど、そこに微かにでも霜がついてたら折角の配慮が徒に、なんてことになるね。


そして、“キメアワ”をホイップすること。
ichifuku16.jpg泡がビールのフィルター的フタの役目をして、炭酸ガスや風味を逃がさないように保ちつつ、ビールの持つ苦味を円やかなものにしてくれる。そのためには、より肌理細かくクリーミーな泡が必須なのだという。
すっと楊枝が立つほどの”キメアワ”。
サントリーでは、コックに工夫を重ねていて、その拘りには自負がありあり。


キメアワを施したグラスの泡の下には、さわさわと微細な泡が静かに沸き立っていて、それをスモーキーバブルスと呼んでいる。これがつまりは、泡が活性な証拠らしくて、スモーキーバブルスが活きていると呑むたびに泡を再生してその役目を継続してくれる。
ichifuku03.jpgichifuku04.jpg
そしてそれは、注ぎ方で“キメアワ”の機嫌が全然違うのだ。

きれいなグラスで、“キメアワ”のビールを呑めば、グラスを置く都度の泡の輪がグラスに残る。
それをそのスジでは、「エンジェルリング」と呼んでいるそう。ichifuku05.jpgなるほど、グラスに幾重にも残るエンジェルリングがおいしいビールを呑んだ証左にもなるってことだ。「次は何呑も?」ばかりで、今まで飲み干したグラスをじっと見ることはなかったけど、呑み終えたグラスで今の一杯を、その泡の具合を確認する手もあるンだ。ま、旨いビールはすぐ旨いと判るけどね(笑)。

ichifuku06.jpg
やっぱり缶ビールもきれいなグラスに注いだ方が断然おいしく呑める。
先に“キメアワ”を作るように注いで、泡との比率が7:3が望ましい。


そうそう、呑んでばかりでもいけません。
堰を切るようにテーブルに並べられた酒肴の数々。
季節の野菜を蒸篭にした「旬菜蒸し」で始めて、あっさりした和風出汁の「皿うどん」で〆る。
ichifuku07.jpgichifuku08.jpgichifuku09.jpgichifuku11.jpgichifuku10.jpgichifuku12.jpgichifuku13.jpgichifuku14.jpg
セミナーのテーマにのっかって、ビールのグラスを重ねる分、じっくり味わう余裕のなかったのがちょと残念。やたらぱかぱか呑むのは、おいしい生ビールの呑み方ではないと反省したりして(笑)。


創業昭和23年の「一福」も「樽生達人の店」。
老舗日本料理店が、4種類の「赤坂ちゃんぽん」をはじめ中華系の料理を供するに至ったか。そのあたりを探りにまた、赤坂通りを辿ろうかな。


ご同席多謝のみなさんは、こちら
サントリー公式グルメガイド公式ブログ「樽生セミナーin東京」 から。
みなさんお疲れさまでしたー。


「一福」 港区赤坂6-4-15 03-3586-1294 http://1fuku.com/ 参考情報

column/02638

口純韓国家庭料理「一龍」 でしみじみ雪濃湯と嬉しい小皿たち

ichiryu.jpg無休で24時間営業という、
チェーン店以外の飲食店としては驚異的な営業形態をとっているという赤坂「一龍」別館。
「雪濃湯(ソルロンタン)」の専門店として有名だってことで、夜の赤坂にふらふらっと寄ること二度。
その度に満席の憂き目にあって、切なく思っていました。
三度目の正直と、ちょっと早いお昼どきに顔を出すと、空席十分。
壁に向かうテーブルに案内されました。

座れば出てくるのは、白菜キムチやナムル、韓国海苔の小皿。
と思ったらそんなもんじゃなくて、次から次へと並べられる皿たちであっと云う間にテーブルが埋まってしまう。ichiryu01.jpg中皿×3、小皿×8が整然と並んで壮観だ。


そこへ、湯気をあげてドンブリが届きます。
白濁したスープに薬味の刻んだ葱が浮かび、ところどころで肉片が顔を出している。ichiryu02.jpg「どやって食べるの?」と訊くと、背中越しで韓国語会話を炸裂させていた姐さまたちのひとりが、「スープの料理だから、そのままでもいいし、小皿の入れちゃってもいいよぉ」と云う。つまりは、お好きにどうぞってことかな。

平らなスプーンで掬い啜れば、ぎりぎり足りないような、ぎりぎり丁度いいような絶妙の塩加減のスープがじっくりしみじみと滲みてくる。
おほ~。牛骨メインのスープ、ってことなんだろね。

カクテキや玉子焼き風、キンピラゴボウ風などなどの小皿の品を代わる代わる口にしては、ご飯を頬張り、スープを啜る。
ichiryu03.jpgichiryu04.jpg
春雨にテール肉もひと廻り平らげたところで、やっぱりやっちゃおう(笑)と、ご飯のお代わりをもらってドンブリに投入。ここで初めて、ちょっと塩と胡椒をちょと足して、ズズズのズ。こうすると、あっさりした「コムタン」ってな感じになるね。
うん、満腹であります。


こうしてお皿でテーブルを満たすのが韓国流おもてなしの基本のひとつともどこかで聞いた気もするけれど、やっぱりなんか嬉しいね。サービス精神満開の小皿たちを垣間見ると、やっぱりコイツらを肴にして一杯二杯呑っちゃうのがいいかもって思っちゃう。

夜混んでいるのが妙に納得、の「雪濃湯」の「一龍」。ichiryu05.jpg湯気立つサインが目印です。


「一龍」別館 港区赤坂2-13-16 シントミ赤坂第2ビル1F 03-3582-7008

column/02595

口やき鳥「石井」 で丁寧かつ実直なる10本のやきとり

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フレンチの見識、アラン・デュカス氏をゲストスピーカーに迎えての「フードジャーナリスト会議」ishii15.jpgの末席を汚した、その帰り道。
会場となったいつものルポール麹町近くでちょっと一杯と寄ったのが、やき鳥「石井」です。

簡潔にして気っ風の良さそうな店頭の表情が暖簾を払えと誘っていますishii01.jpg
若そうな店主に黙礼しながら、カウンターを通り過ぎ、奥のテーブル席へ。お品書きは至ってシンプル。サラダ、スープのついた、やきとり10本の「コース」ishii02.jpgにやきとり6本の「ハーフコース」。そして「とりわさ」「おしんこ」「そぼろご飯」まで。潔いじゃぁありませんか。うん、10本、でお願いしましょう。
ビールを干しつつ、まず、「ささみ」。おろしたての山葵が揃うように載っていて、レアな火入れ具合のささみにいいアクセントを添えている。ishii03.jpgしっとりと炙り焼いた「レバー」ishii04.jpg。塩をキッと利かせた「砂肝」ishii05.jpgを薄く被っているのは片栗か。「角玉」という芋ishii06.jpgをボトルでいただいて、「うずらの玉子」ishii07.jpg、そしてネギマならぬ「ねぎ巻き」。なんか、素直に旨いね~。
ishii08.jpg「だんご」「皮」ishii09.jpg「もも肉」ishii11.jpg。白髪葱を背負った「ボンチリ」ishii12.jpg「手羽先」で都合10本。
烏森神社のちょっと先あたりで研鑽を積んでいたという店主の焼き鳥は、丁寧かつ実直な仕立て。塩が少々強い場面もあったけど、なかなか好印象な串たちです。

何気に「こちらでどのくらいですか?」と訊いたら、「まだ開店1ヶ月ほどです」と云う。なんと。
わらわらとオヤジ蠢く新橋あたりと違って、少々アッパーな客筋が多いかもしれないこの界隈。
この実直さのまま、着実に馴染みが増えていったらいいですね。

≡今宵のご同席に多謝の皆さん
「にくろく 東京たべある記」のくに さま 
ラーメン王選手権第8回優勝「らーめん王こばのブログ」の小林孝充さま 
日夜活躍放送作家「はっぴーふーみん 行列★日記」のはっぴーふーみん さま

「石井」 千代田区平河町1-5-7エクレール平河町102 03-3511-7039

column/02445

口食 「永田町 黒澤」

kurosawa.jpg特に食欲が減退しているという訳でもないけれど、こうも酷暑だとズルッと蕎麦なんかを手繰るのがいいなぁと思ってしまう。ってことでちょっとわざわざ、国会議事堂前まで足を伸ばしてみました。かの黒澤家が手掛ける飲食事業の本丸、「永田町 黒澤」の蕎麦席へ。打ち水のされた門を潜り、格子戸を入ると正面に、例のサングラスをかけた監督のモノクロ写真が目に留まります。夜にはちょっとした焼き物もするのであろう囲炉裏を囲む席へ案内されました。額に滲む汗を拭いながら反応しちゃう文字は”冷やかけ”。八月のおすすめから「合鴨ロースの冷やかけ」を大盛りでいただきます。レアにて冷たくされた合鴨に冷たい汁が沁みている。それに同じく、啜る蕎麦に寄り添う、濁らずして出汁の充分な冷たいかけ汁がいい。比べてしまえば、「流石」の冷やかけの衝撃には及ばないかもしれないけど、うん、涼しく美味しい。汁も残らず飲んじゃった(笑)。相方は、「小海老の天麩羅お磯おろしの冷やかけ」。蕎麦は「翁」で修行した職人が石臼で自家製粉した粉で丹念に手打ちしているという。つまりは達磨系か。外国人客向けに箸袋の裏には箸の使い方を英語表記している「永田町黒澤」。映画「用心棒」をモチーフにしたという外観や内装は、落ち着いたものに纏めている。なんとかパビリオンチックな陳腐さは避けたかったところなのでしょう。改めて「用心棒」を観てみようかな。

「永田町 黒澤」 千代田区永田町2-7-9 03-3580-9638 http://9638.net/

口関連column > 手打ち蕎麦 「流石」の「ひやかけそば」

column/02329

口Restaurant 「PIERRE GAGNAIRE a Tokyo」

gagnaire.jpgこの11月に刊行予定の「ミシュランガイド」での三ツ星候補最右翼とも目される「ピエール・ガニェール・ア・東京」に参ずる日がやってきました。炎天下、表参道交叉点から根津美術館方向へ。「プラダ・ブティック」を過ぎた、これまた特異な偉容をみせるビルの4階がそのステージです。フロア奥の半個室は、テラスにいるように明るい。さあ、「DEUTZ BRUT CLASSIC」をアペリティフに、3時間以上に及ぶというランチコースの幕開けだ。純白の流線型のプレートに載ってきたのが、緑色鮮やかな「セロリのフィナンシェ」と、さらに小さな蓮華に載ったころんとした球形、シャンピニオンの「ライスコロッケ」。橙色と黒のコントラスト「サフランのテュイル」。「しょうがのビスケット」「ひよこ豆のフリット」の小皿。そして一転スクエアな構成でみせるひと口なパンたち。思わず、へー、やら、おー、やらの感嘆詞が既に口から零れ始めていて、幕開けに相応しい!と力んで思ってみたものの、実はまだコースが始まってすらいなかったことを知って、ハッとなる。ここからが、この夏のランチコース「夏・ア・東京」をフルに愉しむ“DEJEUNER”のスタートなのだ。アミューズになんと5品。抹茶塩やバジルなソースをあしらったピンチョス的「鶏胸肉のプロシット“イッチョ”」、日本の夏の涼味「西瓜のソルベ 酸味を効かせたルッコラ」、お代わりしたい冷スープにキューブ野菜が泳ぐ「野菜のナージュ 軽い燻製香 “メロン・赤スグリ・黒オリーブ”のキューブ」、爽やかなピーマンの香りと夏の魚がいい相性の「赤ピーマンのロワイヤル イワシのタルタル」。そして、白地に茶色を不思議に配した「アーモンドミルクのジュレ 黒ビールのシロップ」。シャルドネの熟成を感じるガメ地域の白にボトルを代えて、前菜の「香ばしい玉葱のジュレと生牡蠣 コンテ・赤ピーツ・メルバトーストを添えて」。赤蕪的ビーツや玉葱の下敷きに、よいしょと載せてくれた牡蠣は大ぶり。勿論ひと口では食べれず、ボール状のお皿でのナイフに苦慮しながら口に運ぶ。濃厚クリーミーな牡蠣とトッピングの玉葱ソースや付け合わせの混沌にちと戸惑う感じ。さてさて、いよいよメインのお魚料理は、「スズキの厚切り サラソンクリームとアニスのアンフージョン クレソンと蕪のサラダ ジャガイモのマリブ仕立て」(長ぁ~、笑)。スズキの身独特の香りと皮目の香ばしさがアニスを含んだクリームのコクが引き立てる。賽の目に刻んだ蕪はフォークの先でちまちま食べることになっちゃうけどね。添えられているのがジャガイモのベースでトップにパインとグリーンピーマンを重ねた、いわば綺麗なサラダ。あーそうそう、ボウルに載せられた短いバゲットは、「メゾン・カイザー」提供だという。レストランオリジナルのパンも旨い(四角いヤツ)。メインのもう一方、お肉料理は「鴨胸肉のエギュイエット 桃のコンポート ビガラート ジャガイモのゴーフレットとアリュメット」(またまた、長ぁ)。これは、旨い! ギュっていう歯応えと同時に鴨肉の香りと旨味が濃縮したジュースが零れ出すンだ。オレンジの風味とほんのりした苦味を使ったソースも、いい。その脇には、カルビーのスナックでこんなのなかったっけなゴーフレット。覆っているのは、柔らかく煮た鴨の皮目か。合わせた赤は、「VOSNE-ROMANEE pascal lachaux」。ここでナプキンが換えられる。デセールに向けてナプキンを換えてもらったのも初めてだぞ。まずは、デセール前のプティフール。すぐさま本題に入らず、前奏曲をかますのがピエール流なのか(笑)。ルバーブのジュースの爽やかな甘さが印象的。崩すのがもったいない重ね業のオレンジのアイスクリームや2皿でワンセットのコンポート、さらにさらにチョコレートのプレートが追い駆ける。薄いグリーンで覆ったチョコは、齧ればリキュールが溢れるボンボンだ。ふう(笑)。レモングラスのお茶をいただいてひと息をつく。できればフロマージュにも手を伸ばしたかったけど、その余裕はなし。気がつけば、正午のスタートから3時間半以上が過ぎていて、またまたハッとなる。なんだか目眩くような時間で、そんな長い時間を過ごしていたとは到底思えない。正味2時間ぐらいの感覚だもの。あまりに多皿で、その分一皿ひと皿の印象が薄れがちだけれど、食後の満足感は、季節が変わるごとに練り直されるメニューを追い駆けてみたくさせる。秋のメニューは、どんなんだろう?ってね。

「PIERRE GAGNAIRE a Tokyo」 港区南青山5-3-2南青山スクエア4F 03-5466-6800
http://www.pierre-gagnaire.jp/

column/02316

口寿司 「赤坂 鮨兆」

sushicho.jpg赤坂で所用の帰りがけ、山王下近くのビル3階にある「鮨兆」さんに寄ってみました。入口入って正面のカウンターに腰掛けるとすぐに、「はい、普通、多め、大盛り」と声が掛かりました。え?え?と戸惑う表情を向けると、改めて「盛り、どうします」とにこやか顔の大将。どうやらランチには「おまぜ」と呼ぶちらし寿司のみの提供となっているようです。「多めでっ」と応えて、硝子ケース越しに大将の手元を見ると、なかなかの早業で器にシャリを詰め、刻んだ具を盛り込んでいきます。「ほい、お待ち」。全然待っていませんて(笑)。どっかの誰かが「宝石箱やぁ~」と叫びそうな華やかさで、イクラ、烏賊、鮪赤身、カンパチ、海老、玉子焼などが鏤められた器を受け取りました。「味、ついてますんで、まずはそのままで」。世の海鮮丼は、どんぶりに載った刺身を一旦剥がし取って小皿の醤油に漬けるか、山葵を溶いた醤油を廻しかけるかをしなければならず、なんだかな~と思うことが多くて避けているんだけど、これならOK、食べ易い。酢飯を味気なく思うことがないよう、ほどほどの味付けがなされている。嬉しいのは、白味噌のお椀に続いて、すっと赤出汁が届けられ、「お代わりできますよぉ」とひと言。結構たっぷりした量のシャリが収まっているので、途中途中で汁っ気が欲しくなるのを充分心得てくれてる気がするな。食べ終えて席を立とうとしたところで、待って待ってと水菓子の小皿。改めてお茶を啜って会計を済ますと、今度はどら焼きのお土産だ。ほらほら、傘を忘れちゃいけないよ。こんな衒いない家庭的サービス精神が微笑ましい寿司店が赤坂にあったなんて知らなかったな。

「赤坂 鮨兆」 港区赤坂3-6-10第三セイコービル3F 03-3585-7917 http://www.akasaka-sushicho.com/

column/02200


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