ginentei60.jpg銀座周辺を巡る旅
around the Ginza

maru60.jpg八丁堀界隈の日常
Hacchobori vicinity

takahashi_tsukiji60.jpg築地情緒そして月島
Tsukiji,Tsukishima

yoshinozushi60.jpg東京日本橋界隈の徘徊
around Tokyo,Nihonbashi

imahan60.jpgとある人形町風情
Ningyocho

azuma60.jpgオヤジ新橋外堀通り
that's Shinbashi

rikkon60.jpg広尾から六本木から霞町
Hiroo between Roppongi

partenope60.jpg渋谷恵比寿中目エリア
Ebisu.Shibuya,Nakame.

legrottaceleste60.jpg青山赤坂うらおもて
Aoyama.Akasaka

inochinomizu60.jpg麻布プラチナ漫ろ歩き
Azabu.Shirokane

gingyo60.jpg身近洒落まち自由が丘
Jiyugaoka

derauchi60.jpg東急ローカルまいど
my lines Tokyu

nichinan60.jpg五反田品川大井町
Gotanda to Ohimachi

watetsu60.jpg大森蒲田川崎ライン
Ohmori to Kawasaki

norge60.jpg横浜おのぼりさん
all Yokohama

namikiyabu60.jpg浅草で道草
the Asakusa

daiki60.jpgアキバ上野湯島ゾーン
Akiba,Ueno.Yushima

kagiya60.jpgディープ荒川台東区
deep Arakawa,Taito

inonaka60.jpg深川両国河むこう
Fukagawa,Ryogoku

imoya60.jpg神田神保町靖国通り
Kanda,Jinbocho

cork60.jpg四谷神楽坂お堀沿い
Yotuya,Kagurazaka

ilpentito60.jpg代々木新宿馬場あたり
Yoyogi to BabaWaseda

aoba60.jpg西行き中央線方面
Chuo-Line

musashiya60.jpg東武三田線板橋区
Itabashi-ku

ushiwaka60.jpg豊島文京いけぶくろ
Toshima,Bunkyo,Bukuro

oaks60.jpg所沢じもちぃ西武線
Seibu-line,Tokorozawa

inari60.jpg沿線巡る小田急京王
Odakyu,Keio

ohshimaya60.jpgぐるっと関東ちょいと伊豆
Kanto area,Izu

enboca60.jpg軽井沢から甲信越
Karuizawa,Koshinetsu

yamamotoya60.jpg濃いぃぞ名古屋
Nagoyanagoya

yamamoto60.jpgなにわ大阪キタミナミ
naniwa Osaka

kiyamachi_samboa60.jpgはんなり京町修学旅行
The Kyoto

2298_60.jpg旅は陸奥国出羽国
Aomori,Mutsu&Dewa

2298_60.jpg南の島の楽園たち
Paradise Islands

2298_60.jpg独墺伊仏欧州諸国への旅
Trip to Europe


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ただいま鋭意、旧サイトより記事移築中です。
2005年03月まで遡って移築が済みました。
でもまだまだ3合目くらい。頑張れ自分(汗)。


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口 BAL「RISOTTOCURRY standard」で 妙に嬉しい5杯目のグラス

risottocurry.jpg連れられるまま渋谷西口から歩道橋を渡り、
楽器店のディスプレイを横目に桜丘の急坂を登る。
春には桜並木となる、さくら通りだ。
この辺りの寿司屋に寄ったことがあったっけなぁと思いながら、えっちらおっちらと(笑)登る坂道。
その坂の中頃のビル地階にあるのが、
「RISOTTOCURRY standard」。
カレーリゾットか、はたまたリゾットカレーか。
あれ?今夜はカレーハウスで呑むのかな。


地下への階段を降りていくと、壁に店名の切文字。
ワイングラスとスプーンのシルエットが添えてあります。

訊けば、「RISOTTOCURRY standard」は、代田にある「世田谷BAL」の2号店。
"リゾットカレー"は、その「世田谷BAL」が町内のバーで競うカレー大会に優勝して名を広めるきっかけとなったお皿らしい。


入口から右に向かってカウンターが奥へと伸びる。
ガランととせず、このくらいの小じんまり感がいいのだよね。
混雑の予感から入れておいてくれた予約に配慮をいただいて、
入ってすぐのカウンター角っこに席を得ました。


まずは辛口スプマンテで口開き。risottocurry02.jpgrisottocurry01.jpgメニューには野菜を軸に山のもの海のもの、
豚や鶏を織り交ぜた酒肴がラインナップ。
素直に、上に下にと目が泳ぎます(笑)。


定番の野菜のトマト煮込み「いろいろ野菜のラタトゥユ」は、risottocurry03.jpgとろんとした野菜たちの食感と優しい酸味。


続いて届いたこんもりは、
「フレッシマッシュルームのアンチョビビネガーオイルがけサラダ」。risottocurry04.jpg八丁堀のイタリアンワインバーでは、フレッシュなマッシュルームをそのまま囓る愉しさを教えてくれたけど、それをここではビネガーオイルでわしわし食べちゃう仕立て。
面白うまいぞ。


ワインのグラスをもらうには、あまり小難しいことは勿論考えず、
ちょい辛口でとか、酸味ほどほどのヤツでとかをおねえさん、おにいさんに伝えればよい。
たまたまそのボトルの5杯めになったなら、ボトルの残りすべてをグラスなみなみに注いでくれるラッキーが待っている。
「世田谷BAL」と同じ、なんてことはないけど妙に嬉しい瞬間だ。


フルーティな感じの白を所望してむかえるは、
「ほうれん草とチーズのフワフワオムレツ」のお皿。risottocurry05.jpgチーズが芳ばしくもふわりと迫る逸品です。


risottocurry06.jpg
グラタン小皿で登場は、
あつあつ「ひよこ豆とソーセージのチリビーンズ」。risottocurry07.jpg熱々のチーズの蓋の奥から湯気と一緒に探り出したひよこ豆のほっこり。
あんまり沢山でないのが、逆に良かったりもするのがココの料理の表情だったりするのです。


気がつくと、20席弱のカウンターはみっしり満席。risottocurry08.jpg次から次へとやってくるひと達が店内を覗き込んでは、
皆一様に、うわ〜一杯ぃ〜という表情をするのが面白い(笑)。
ちなみに、連絡先を伝えれば、席が空いたところで知らせてくれます。


きっと誰もがむほほと笑顔になるのが、
「エビのガーリックオイル煮 ガラムマサラ風」。risottocurry09.jpgrisottocurry10.jpgrisottocurry11.jpgrisottocurry12.jpg
沸き立つガーリックオイルを沁み沁みにしたバゲットに海老を載せてカプリとすれば、
ああ、旨い(笑)。
他にも「くるみとレーズンの冷製ミートローフ」や「豚肩ロースのとろ〜りチーズとバジルのカツレツ」なんかを平らげて、ワインのお代わりを繰り返す。
うん、いい感じ。


そろそろ一旦シメましょうかと、店名に冠したお皿をいただくことに。
「カレーリゾット」というと黄色いカレー粉を織り込んだリゾットだと思うところ、
お皿を目にして「そーきたか!」。risottocurry13.jpgお皿に表現されているのは、純白と赤褐色のコントラストだ。


片やパルメザンチーズのクリーミーリゾットで、
その一方は、鶏肉トマト煮込みのカレーソース。risottocurry14.jpgリゾットの部分だけを掬っても愉しめるし、
勿論酸味の利いてさらっとコク味のカレーソースと混ぜてイケる。
しかもコレをツマミにまた呑めてしまうという(笑)。


人気バル「世田谷BAL」が気取らず驕らず繰り出した2号店、
その名も「RISOTTOCURRY standard」。risottocurry15.jpg
お皿としての鮮度を思う料理たちに気の置けないグラスのワイン。
柔らかな応対のシェフ、スタッフとのカウンター越しの距離の近さが心地いい。


その足で、本店とも云える代田の「世田谷BAL」の片隅へ。risottocurry16.jpg小さな小さなバルの狭さが及ぼす凝縮した空間とその一体感がこれまた心地いい。
渋谷のバルの空気感は、ここの雰囲気が活かされたものだったのですね。



「RISOTTOCURRY standard」
渋谷区桜丘町16-8 桜丘ビルB1F [Map] 03-6416-3604
http://www.risottocurry.com/

column/03208

口 創作料理「ジャックポット恵比寿」で 貴重三陸牡蠣とガンガン焼き

jpebisu.jpg11月23日は"牡蠣の日"のため全国的に祝日です。
古くはその年の収穫に感謝する宮中祭祀のひとつ、新嘗祭を執り行う日。
そんな所縁の日を漁協の上部団体、全国漁業協同組合連合会が、"牡蠣の日"と定めたのであります。
もっとも、勤労感謝の日としても全国的に知られていますが(笑)。
それは、「勤労を尊び、生産を祝い、国民互いに感謝し合う」日に、栄養分豊富な牡蠣を多くの人に食べていただき、日頃の勤労の疲れを癒してほしいという趣旨から。
この日を機に、冬場の牡蠣の流通が本格化するのが例年のことなのです。


そんな牡蠣の日、つまりはオイスター・デイも今年は特別。
日本オイスター協会主催の名付けて「プレミアムオイスターデイ〜牡蠣の日ガンガン牡蠣喰らい」にやってきました。


会場は、汐留店でもお世話になった「ジャックポット」の恵比寿店。jpebisu01.jpg恵比寿駅からも間近な、「ぶた家 本店」と同じビルの一角へと向かうといつもはジャージ姿の協会仕掛人が紋付羽織袴姿で迎えてくれる。
牡蠣のプレミアムな日に相応しい礼装に一礼を。


40名ほどと聞く牡蠣応援隊で満席の店内は、L型レイアウト。
手に手にグラス。
その角辺りから発する乾杯の音頭で、幕開けです。


jpebisu02.jpg
前菜の大皿の中に、何気なく牡蠣の剥き身が添えてある。
それが実は、この日の話題のひとつ。
お皿の隅に載った小振りな牡蠣は、今回の津波を乗り越えた三陸牡蠣のマリネなのだ。jpebisu03.jpg「復興カキ」の斎藤さんから提供の牡蠣をさっとブイヨンでボイルして、
風味をしっかり残したマリネ。
来季以降の復活を願って、貴重な三陸の牡蠣を有難くいただきましょう。


jpebisu04.jpg
続いてやってくるのはやっぱり、殻付き牡蠣たちのステンレス大皿。
三重県の浦村、兵庫・室津産に長崎の華漣(かれん)と呼ぶもの。jpebisu05.jpg檸檬スライスにその身が隠れちゃってるよーなどと笑いながら、
それぞれの滋味の表情の違いを愉しみます。


もうひとつの大皿には、お、クマモトでは?と思わせる丸く小さな牡蠣が載る。jpebisu06.jpgjpebisu09.jpgそれは南オーストラリアの牡蠣、日本初上陸の「コンフィベイ・プレミアム」。
通称オーストラリア・クマモトとされるところがよく判る。


もうひとつが、福岡県の糸島という海域からやってきた、「濃厚みるくかき」。jpebisu08.jpgjpebisu07.jpg岩牡蠣の持つような量感迫る濃厚さではなく、
牡蠣の身の滋味がくっきりと濃密に届くよな牡蠣だ。
うむ、美味い。




生牡蠣たちをしみじみ味わっているところに一斗缶を半分にしたような、
煎餅やあられが入っていそうな四角い缶を手にしたジャックポットの佐藤さん。jpebisu10.jpg小さなコンロに火を灯し、
ちょっとズラした蓋の脇から湯気が上がったらそれから2分半待つべしと。


指南の通り手元のタイマーで時間を計り、熱々と思しき蓋をズラす。
立ち昇る湯気の向こうに居並ぶ牡蠣の殻。jpebisu11.jpg用意されていた軍手を嵌めるのももどかしく、熱々の牡蠣を手元にひとつ確保。


先の丸いオ イスターナイフを殻の隙間に挿し込んで抉る。
ぐふっと開くとまたまた立ち昇る湯気。
そこには殻の中で湯気の熱気を浴びてちょっぴり縮みながら旨味をその身に閉じ込めた牡蠣の身が待ち構えてくれています。jpebisu12.jpgがんがん焼きの缶々に収めた牡蠣は、
広島の廿日市のものと長崎の五島列島のもの。


一体幾ついただいたでしょう。
缶の底に潜ませたムール貝が勿体なくも、そのまま差し替えた缶、三つか、四つか。jpebisu13.jpg嘗て「新川河岸」で沢山いただいた時のように炭火で焼いた牡蠣も醍醐味十分であったけど、こうして蒸し焼くことで素直に集約したよな滋味旨味をどう例えればいいのだろう。
海の恵みにただただ感謝の瞬間です。


牡蠣の日にプレミアムなひと時を提供してくれた「ジャックポット」恵比寿店。jpebisu14.jpg「ジャックポット」は、過日お邪魔した汐留店や品川店、新宿店などそれぞれの表情を持つオイスターバーなのだけど、どふゆふ訳かここ恵比寿店は、和洋中織り交ぜた創作料理居酒屋になっている。
あ、そっか、恵比寿で牡蠣を喰らいたきゃ、「かき小屋」恵比寿に突撃すればいいのだね。


口 関連記事:
  Oyster Bar「Jack Pot」汐留で かき会議三陸の牡蠣をいただく(11年06月)
  居酒屋「新川河岸」で 厚岸の焼き牡蠣食べ放題時季到来一身に(08年10月)
  炭火焼き・ぶた料理「ぶた家」本店で くろどん炭火の豚はむはむ(06年09月)



「ジャックポット」恵比寿店
渋谷区恵比寿西1-13-2 サンキビル1F [Map] 03-3476-5560

column/03203

口 家庭料理割烹「園山」で 玉蜀黍冬瓜蕃茄縞綱麻の野菜パフェ

sonoyama.jpg恵比寿某所の園山さん家。
気がつけば、彼女のおウチにお邪魔してから、
早くも一年ちょっとが過ぎてしまっていました。
そんな書き出しで綴った日記からまたまたひと廻り季節が巡りました。
待ち合わせの恵比寿東口から秘密の路地へと向かいます。


今回は、いままで覗く程度だった園山さん家の二階のお部屋を予約して。
なるほど、古民家の一室そのままの設えのお座敷にキャンドルを燈します。


sonoyama01.jpg例によって、旬の食材を記した筆文字には、題して"穂張月"。
玉蜀黍、蕃茄、花穂と続く書き出し。
園山さんが読み上げるように紐解いてくれました。


まずは、枝豆と豆乳の擂り流し。sonoyama02.jpgお酒の前に胃を守ってくれます、とご口上。
暑い頃の風雅、どこか蒼い枝豆の香りがこっくりと愉しめます。


続いて、「園山」定番のポテトサラダ。sonoyama03.jpgおからと角切りした長芋を使い、マヨネーズを使わないヘルシー仕立てがまさに園山流。
狙い通りのさらっと軽い食べ口がいい。
さて今回伺ったのは何月でしょう(笑)?


そして、ヒロキエさんも既にご紹介の「野菜でつくったパフェ」の登壇です。sonoyama04.jpgsonoyama05.jpg下から玉蜀黍と豆乳のムース、梅酒のジュレ、冬瓜の炊いたもの、ミニトマトのコンポート、
モロヘイヤの白玉だんご、豆腐のクリーム、無着色のとびっこに桃のソースをかけて。
トマトの赤とモロヘイヤの翠が仲良く並んで映える。
すすすっと胃の腑に流れてゆくパフェは、世にあれこれパフェあれど、そうあるものでもございません。


柔らかな呑み口、福島の純米酒「蛍」をいただいて迎える、「前菜の七品盛り」。sonoyama06.jpg粟麩の胡麻焼き、ピンクペッパーを頂いた白茄子の南蛮漬け、ヤングコーンと枝豆の白和え、
甘長唐辛子に包んだお寿司には、刻んだいぶりがっこが仕込んである。
水蛸を燻製した造りに鯵とゴーヤの香味和え、ブルーベリーソースをちょんと載せた鮎のテリーヌ。


お米を食べて育ったという、山形産「米の娘ぶた(こめのこぶた)の赤ワイン味噌煮」。
味噌のみ基調とはちょと違う風味に包まれて。sonoyama07.jpg柔らかけりゃいいてな訳ではないけれど、なるほど丁寧に丹精込めて育てられた滋味を含んでいるような気がしてきます。


これまた、「園山」定番、野菜をまるごとつかった「肉じゃが」。sonoyama08.jpgそのままんまを摂れるよう、人参もじゃが芋も皮つきのまま炊いてくれているのです。


〆のご飯は、「鯣烏賊と自家製ドライトマトのカレー風味炊き込みご飯」。sonoyama09.jpgsonoyama10.jpg夏の時季だけと味噌汁は、そうめん南瓜を泳がせた冷や汁仕立て。
ドライトマトの甘酸っぱさとカレー風味ってやっぱりいいよなぁーと思う後から、青森のスルメ烏賊の旨み風味が根っこに構えてるの気がついて二度ニンマリ。


デザートのプレートには、これも「園山」定番の黒豆豆乳プリン。sonoyama11.jpg玉蜀黍のシフォンケーキがいいコンビです。


ああやっぱり、優しい満腹感で気持ちまでも満たしてくれる、
隠れ家家庭料理割烹、「園山」さん家。sonoyama12.jpg秋や冬場の「園山」さん家にも訪ねなくっちゃだ。


口 関連記事:
  家庭料理割烹「園山」で 愛の食材達蕗味噌へしこご飯黒豆プリン(09年05月)
  家庭料理割烹「園山」で 玉蜀黍雲丹米娘豚冬瓜夏蜆秋葵唐柿(10年08月)



「園山」
恵比寿 某所

column/03193

口 Oyster Bar「MAIMON」で チャリティオイスター隠岐の銘牡蠣春香

maimon.jpg「MAIMON」で思い出すのは、駒沢通り沿いのアーケードに出現した"Oyster Bar"というフレーズ。
もう10年くらい前のことになるかもしれません。
狭い間口ではあるものの、煌びやかなディスプレイが印象的でした。
そんな「MAIMON」恵比寿は、いつの間にか移転して、大箱飲食店ビルの最上階に。
グループの「IMAIYA」のあとを引き継いた、ゴージャスなインテリアのオイスター・バーとなっていました。


夜の営業前の陽射しの射す中、
ウェルカムにいただいた泡越しに見上げる高い天井。maimon01.jpg第2回を迎えた「東日本カキ産地支援復興対策会議」の隅っこに参加するため、会場提供してくれた「MAIMON」へとお邪魔した次第であります。


「MAIMON」さんのさらなるウェルカムは、
カクテルグラスに飾られた牡蠣、その名も「マイモンダイヤ」。maimon02.jpgmaimon03.jpgそれは、北九州豊前海産の、なんと「MAIMON」の自社ブランド。
あっさりしつつ、清澄な旨みを湛える感じの真牡蠣。
季節によって産地を変え、おのずと味わいも変わっていくとするブランドのようだけど、みずからのブランドを持つオイスター・バーなんて、他に知らないよね。


白ワインをいただいたところに到着したのは、持っているには重そうな大きなトレー。maimon04.jpgこちらが本日のチャリティオイスターの牡蠣、「春香」だ。


岩牡蠣「春香(はるか)」は、島根の沖合いに浮かぶ隠岐の産。
日本で一番最初に商業化した岩がき、だそう。
海士町の海士(あま)いわがき水産が供する「春香」は、玄人筋も一目置くブランドという。maimon05.jpgちょこっと檸檬を搾っていただく印象は、真牡蠣と岩牡蠣の間のような。
クリアな滋味を仄かなクリーミーさの気配が包んでいて、そこにバランスと品を想う。


「春香」は三年もので、二年目に"耳吊"と呼ぶ工程で手間をかけるのも特徴のひとつ。
それぞれが互いに接着したような状態で垂下ロープに付着した牡蠣をひとつづつばらし、牡蠣ひとつひとつの蝶番の先端に小さな穴をあけ、そこへテグスを通して放射状になるように垂下ロープにふたたび固定する。


そんな大きな手間をかけて、育成の密度を調整し、牡蠣に万遍なく栄養が廻るように。
そうすることで、プランクトンの多い海域を敢えて避け、清澄な海域を選びながら、幻の、とも呼ばれる牡蠣を育んでいるのだそう。


そんな「春香」に「MAIMON」の5種類のソースからオススメの薬味ぽん酢を垂らしてみる。
maimon06.jpgmaimon07.jpgmaimon08.jpg
うほほ、なるほど、途端に旨みの輪郭がよりくっきりとして、ちょっとした変化も愉しめる。
と、いうことで、もうふたつください(笑)。


「マイモン」「春香」と白のグラスをひと廻り味わったところで、
ミーティングにするんと移行します。
復興取り組みの状況や実施イベントの報告、主だった企画提案の内容・進捗を共有し、会議第1回以降に集まった義援金の使い方を決めたり、これからの会議あり方をあれこれ意見交換したり。
結局、予定時刻を大きく上回る、会議&チャリティオイスターとなりました。
三陸を代表する名産品の牡蠣で、三陸の自活への路を少しでも手助けしたい。
会議の様子や取り組み内容は、随時、日本オイスター協会特設サイトに掲載されます。
復興牡蠣オーナーも着実に増えています。


恵比寿、銀座、そして大阪・梅田に展開する、
スタイリッシュOyster Bar&Charcoal Grill「MAIMON」。maimon09.jpg夕闇とともにそのラグジュアリーな雰囲気がきっと華開く。
正規の営業時間にもお邪魔しなくっちゃ。



「MAIMON」恵比寿
渋谷区恵比寿南2-3-14 CONZE恵比寿7F [Map] 03-3715-0303
http://www.secret-table.com/brand/maimon/

口 一日店長「無銘食堂」で 一夜限りのチャリティ・オイスターバー

mumeishokudo.jpg週末土曜日の宵の口、渋谷駅前交差点。
いつもなら、スピーカーがけたたましく客を誘う声を張り上げ、大型ビジョンが競うように映像を流してる。
いつもなら、待ち合わせるひと、信号が替わるのを待つひとたちで溢れてたハチ公前。
好き勝手に交錯する交差点の人混みは、駅前のスクランブルを世界一渡り難い横断歩道にしていた。
Q-FRONTのTSUTAYAへ行くのに、わざわざ地下へ廻ったことも幾度かあるくらいだもの。



そんな渋谷駅前の節電対応の夜。mumeishokudo01.jpgいつもと違うその暗さと交差点を渡るひとの少なさが少し心細い。


宇田川町交番を左手に進み、その奥の暗がりへ。
ちょうど焼き肉「清香苑」の向かいに目指す名前が見つかりました。
外階段から雑居ビルの二階に上がって覗いたのは店には、
小さく「無銘食堂」と標されています。


「無銘食堂」は、毎日替わる一日店長によって営まれるという、ちょっと不思議なお店。
なるほど、ひと晩だけだったら自慢の料理を供するお店を開いてみたいとか、実はカクテルマニアなところを披露しちゃいたいとかとか、色々なニーズを満たしてくれそうで面白いね。


そして今夜の「無銘食堂」は、題して"一夜限り開設のチャリティオイスターバー"。
被災地仙台が本拠地の「旨い牡蠣屋」から全国の牡蠣を取り寄せて被災地支援者と楽しみ、義援金(募金)を集める。牡蠣を消費することで産地、牡蠣猟師、販売者の支援を行う、ことを趣旨に催されたものだ。


ほぼL字カウンターだけの小さなフロア。
そのカウンターを様々な想いで趣旨に共鳴したひとたちが埋めています。mumeishokudo02.jpgその中心にあるのが、三つの発泡ケース。
営業再開を準備中の「旨い牡蠣屋」が送ってくれた生牡蠣三種が出番を待っています。


まずいただいたのが、能登かき。mumeishokudo03.jpg日本海側の牡蠣といえば、築地「地下の粋」でいただいたことのある京都・舞鶴か、
「グランド・オイスター・バー丸の内」でいただいた九十九島か。
はたまた、四谷「酒徒庵」でいただいた、長崎・小長井か福岡・門司港か。
そうか、能登の牡蠣もあるのだね。
能登かきは、能登島の浮かぶ七尾西湾に産する真牡蠣だ。
仄かな甘さに心地よい磯の風味すっと抜けてゆきます。


ワインのグラスを一旦置いて、受け取った牡蠣は白石湖産。mumeishokudo04.jpg白石湖ってどこだろうと訊けば、三重県南の尾鷲湾に接する汽水湖のこと。
的矢でも鳥羽でもない白石湖の牡蠣。
どうやら生産者が少なくて、その分市場にはあまり出回らない、ということらしい。


三つめの牡蠣が、ご存知、兵庫・赤穂モノ。mumeishokudo05.jpgただ、赤穂でも坂越(さこし)浦という漁場で育んだものだという。
みっつの中ではややコクがあって、海域の表情を窺わせるように磯の風味が微妙に違うのが面白いね。


樽香のワインをお代わりして、
三陸の牡蠣養殖家、畠山さんのご無事について言葉を交わす。
畠山重篤さんは、当代の牡蠣養殖の父ともいうべき方なのだ。
mumeishokudo06.jpg壊滅状態だときく三陸の養殖場の惨状に心を痛めていることは想像するまでもない。
そんなことを考えながら、「カキ産地に光を!募金」箱にささやかな募金を。
提案・実施者のgenyui さん、代表女史、お疲れさまでした。


日本オイスター協会では、「牡蠣復興および被災地救援対策会議」という取り組みをはじめています。


口 関連記事:
  日本酒と干物と牡蠣「酒徒庵」で 日本酒でやる怒涛の牡蠣づくし(11年01月)
  築地仲卸・築地三代直営「地下の粋」で 夏の真牡蠣に岩牡蠣に(10年08月)
  「GRAND CENTRAL OYSTER BAR」で 九十九島二つの牡蠣フライ(11年02月)



「無銘食堂」
渋谷区宇田川町41-26 パピエビル2F[Map] http://mumei.co.jp/

column/03103

口ワイン酒場「AHIRU STORE」で ワインとパンとカキと嬉々として

ahiru.jpgNHKホールでの達郎ライブのあと。
これを好機と空席を祈りつつ駆けつけたのが、
神山町~富ヶ谷の「アヒルストア」でした。
ところが、寸でのところで満席となってしまい、やむなくバス通りを物色することに。
まぁでも、「アヒル」さんの場所は分ったのでまた今度、と考えていました。


ある週末、思いつきのように代々木公園駅へ。
渋谷のお店に連想が飛ぶ、台湾料理の「麗郷」をはじめ、結構気になる店があるなぁと思いつつ、商店街を往く。
その先の角の建物を回り込むように右に折れれば、「アヒルストア」だ。
空席はあるかなぁ。


おずおずと扉を開けると、右手のカウンター席はやはり一杯。
でもなんとか、所謂"樽席"のひとつにお邪魔できました。


ahiru01.jpg
そこそこボディの白を所望して、受け取ったグラスを樽の脇の棚下に置く。
硝子面の棚には、値段を急ぎ書いたボトルがずらずらっと並んでいて、それぞれに産地や栽培者・醸造者、葡萄品種やdry-sweetとlight-heavyの軸に☆をプロットした札をぶら提げています。ahiru02.jpgうん、それなりに分り易くて、訊くでもなくこれ頂戴、ってこともできるね。


グラスを手に、キッチン頭上の壁に貼られた黒板メニューを探索します。
黒板の右隅は、「低温長時間醗酵のフランスパン」にはじまるパンあれこれのラインナップ。
mi_wa@パンちゃんが通う理由のひとつがここにあるのだね。


どうしても気になってしまうのが、「豚肉と鶏レバーのパテ」。ahiru03.jpgahiru04.jpgバゲットにのっけて、マスタードのソースをちょっと垂らしていただけば、
うん、イケる。
グラスをくぷっとして、パテonバゲットをかじかじっとして、の繰り返し。
いいぞ、いいな。


ahiru05.jpg同じものをお願いしたら、そのボトルはもう売れちゃったとのことで、
今度はシャルドネの「LES BRUYERES」に。
こうして、どんどん捌けていくことは、開けたてのワインがグラスで呑めるのということでもあるね。


も一度黒板メニューを凝視すると、あるある、牡蠣メニューがあるじゃないですか(笑)。
ついでにワインもお代わりと告げると、白が順当かもしれないけど、魚介にも合う感じの赤はいかがです?となって、その赤を所望。ahiru06.jpgビオっぽく想う、くすんだ透明感の赤は、なるほど牡蠣にもぴたっときそうです。


そして、これが「カキとしいたけのオーブン焼」。ahiru08.jpg逆さまに置いたどんこのような椎茸の傘のところにサラミを敷き、そこへ牡蠣を乗せてオーブンで焼いている。
あふはふと齧れば、牡蠣の汁と椎茸の汁とが湯気とともに混交して、えも云われぬ旨さ。
十分想像できたことだけど、牡蠣と椎茸って、よく合うね。


最後にもう一杯だけ、と赤のグラスをいただいて、ふーとさらに肩の力を抜いてみる。
すっとご馳走様して手を振る客、空いたカウンターに攀じ登る客、空いた樽席にやっとありつけた客。
入れ替わるお客さんたちが一様にどこか嬉々としているのがなにより、このお店の魅力を顕しているようです。


神山町・富ヶ谷の隠れ家ワイン酒場「AHIRU STORE(アヒルストア)」はもう、
隠れてられない人気店。ahiru09.jpgお店の名の由来が、パン焼きもしているという妹さんの口が「アヒル口」だから、とか、アヒルに似た兄妹がやっているからとか、というどこかで読んだレビューは、ホントなのかな(笑)。


口関連記事:
 和菜伊食「OH!NO!BUONO!」で 揚げPIZZA意外にイケる和伊の皿(10年12月)



「AHIRU STORE」
渋谷区富ヶ谷1-19-4[Map] 03-5454-2146

column/03061

口和菜伊食「OH!NO!BUONO!」で 揚げPIZZA意外にイケる和伊の皿

ohnobuono.jpgそれは待ちかねた9月の晦日近く。
達郎のライブが2年続けて体感できるなんて、
なんて素敵なことでしょう。
まだまだ暑さの残滓が漂う公園通りを辿り、
NHKホールへ。
期待にわくわくした表情で足早に会場へと滑り込むひと達を追い掛ける。
一階席への階段を降りかけたところで、
女優の松たか子と擦れ違った。
あ、そうか、今は達郎バンドのギタリスト佐橋佳幸の奥さまでもあるンだものな。


久し振りだった昨年とはまたちょっと違ったセットリストで愉しませてくれた達郎のステージ。
「Let's Dance Baby」の"心臓に指鉄砲"用に準備していって弾いたクラッカーの威力が、
予想外にデカくってびっくりしたっけな(笑)。


大満足のNHKホールを後にして渋谷駅方向へと向かうひとの群れの中。
そこからすぐに離れて、足早に井の頭通りを渡って、神山町・富ヶ谷のバス通りへ。
来れそうでなかなか来られないこの界隈で目指したのは、人気店「アヒルストア」。
でも、一応電話でぎりぎり空きがあると聞いて急いでやってきたものの、目の前でドアを開けた先客さんで満員に。
ご近所mi_waちゃんでもなかなか入れんらしいものなぁ(笑)。


ということで、バス通りに戻ってお店を物色。
すると、ずっと昔に一度行ったことのある不思議なワインバー「繭」のサインが目に留る。
懐かしく眺めたその「繭」の階上にあるのが、和菜伊食「OH!NO!BUONO!」です。


カウンターに収まって、達郎のステージの熱気にまだ火照る頬をプレモルでちょと冷やす。
捲るメニューにはなるほど、イタリアンのようでいて和食材を掛け合わせた創作色の匂う品々が並んでいます。


季節のおすすめ、から選んだ「和牛モツ煮込み」は、トマト仕立てが意外とオツなヤツ。ohnobuono01.jpg煮崩れるぐらいにとろんと煮込んだモツがぐぐっと旨みを発揮して、なるほどこれはワインにも合いそうだ。


ohnobuono02.jpg
早速グラスの赤に切り替えて今度は、
「マグロとアボカドのタルタル」。ohnobuono03.jpgこの組み合わせは定番になりつつあるけど、挟み込んだコンソメ様のジュレが利いていて、なかなか。


替えたグラスを手に受け取ったのは、どんなのだろうと興味を惹いた「揚げPIZZA」。
ゴルゴンゾーラバージョンと生ハムとルッコラバージョン、そしてその掛け合わせバージョンがあって、選んだのはそのコンビ。
ohnobuono04.jpgohnobuono05.jpg
油でフリットしたオリジナル、との解説通り、ぷっくりと膨れた生地はパキパキとして、ゴルゴンゾーラのソースがその生地と生地の間からあの風味を醸してくれる。
軽快さが愉しい変わりピッツァだね。
邪道と思ってしまうより、面白いと感じた方が美味しいもんね。


そういうことならと(笑)、
パスタの中から「イカとアサリのブランデークリーム」を選んでみました。
湯掻いた麺にたっぷりと刻み海苔が載り、そこへもしや塩辛?と思うようなソースがとろんと添えてある。ohnobuono06.jpg麺と和えてから少々恐る恐る口に運ぶと、さっと火に入った烏賊の身も浅蜊の身も柔らかで、なるほどやや遠くでブランデーの香りがする。
味のキメがちゃんとしていて、意外とイケるのがなんだか愉しいぞ。


イタリアと日本の郷土料理の融合を楽しんで欲しいという、
和菜伊食「OH!NO!BUONO!(オーノ・ヴォーノ)」。ohnobuono07.jpg思いきって店名を意訳するに、おりょー、意外と旨いじゃん、でしょうか(笑)。


口関連記事:
 WINE BAR COCOON「繭」で 隠れ家の中の隠れ家に篭る(01年09月)



「OH!NO!BUONO!」
渋谷区神山町40-3神山ビル1F[Map] 03-6416-8987
http://ohno-buono.jp/

column/03056

口家庭料理割烹「園山」で 玉蜀黍雲丹米娘豚冬瓜夏蜆秋葵唐柿

sonoyama.jpg恵比寿某所の園山さん家。
気がつけば、彼女のおウチにお邪魔してから、
早くも一年ちょっとが過ぎてしまっていました。
既に勝手知ったるルートを巡って辿り着く飛び石のアプローチ。
きっと柔らかく温かく迎えてくれる。
そんな、不思議な安心感が蘇ります。


「どうも、こんばんは~」。
今回は、玄関入って左手の、厨房に正対するカウンター席。
園山さんや料理長をはじめとする女性スタッフが滑らかに立ち動いています。


sonoyama01.jpg
葉月の「園山」の口開きは、
モロヘイヤと豆乳の擂りながし。sonoyama02.jpg口腔をすっきりとさせながら、さあ食べるぞー気分をさらにぐぐんと引き上げてくれます。


sonoyama03.jpg
金魚な人参を載せた、おからと角切り長いものポテトサラダで、
くぴっとビールを干した後。
すっとテーブルに置かれたのが、トウモロコシとウニの冷たい茶碗蒸し。sonoyama04.jpg濁りのない玉蜀黍の甘さと雲丹の澄んだコク味が心地いい、であります。


およそ八寸の丸皿に盛り付けられてやってきた七種の前菜たち。sonoyama05.jpg俯瞰してみると、ウインクしているピエロのようにもみえる(笑)。
粟麩の胡麻だれ焼きに蛸の梅煮、茶巾にした南瓜に、
炙ったカマスを載せた寿司なぞ。
sonoyama06.jpgsonoyama07.jpgsonoyama08.jpg赤酢色鮮やかな酢飯に柑橘注す、カマスの脂が乙であります。


いただいた焼酎は、"園山オリジナル"と謳う熊本の「いも姉妹(しまい)」。
イモねーちゃんじゃないよ(笑)。


米の娘豚(こめのこぶた)という山形のブランド豚を塩煮して、
そこへトマトを添えて。sonoyama09.jpgまさに、とろんとした脂の甘さが不思議に軽い。


穴子と炊いた冬瓜の天ぷらは、桃のソースとバルサミコ醤油でいただきます。sonoyama10.jpg時季のものといえども、天婦羅に桃のソースをというのはどうかなぁと思いつつ、
カラッと揚がった衣に音たてる。
なるほどとセンスが光るのは、
桃のソースだけでなくバルサミコの酸味風味も添えているところ。
フルーティな甘さを嫌味なく引き立てて、
穴子の旨みにくっきりと輪郭を与えてくれているようです。


sonoyama11.jpg
味滲み沁みに柔らかく炊いた皮つき人参や半切のじゃが芋がどどんと存在感を示すのは、
前回もいただいた「園山」名物の肉じゃがだ。


すすっと軽くふた口でいただくのは、
夏蜆(シジミ)の出汁で炊いたという、秋葵(オクラ)と黒豆のご飯。
続くも、ご飯さらさらの冷汁かと思ったら、
胡瓜や茗荷のトッピングの下に白い麺が覗いてる!sonoyama13.jpgありそでなさそな、そんな冷汁仕立てのそうめんは、魚の出汁がしっかり丁寧に出ていて、味噌と胡麻の風味がこっくりとしながらも涼味満点。
sonoyama14.jpgいいなぁ、うまいなぁ。
ご飯入れたヤツももうひとくちだけ!と我儘を云って(笑)。


デザートのプレートには、これも「園山」定番の黒豆豆乳プリン。sonoyama15.jpg黒豆は、園山さんの故郷、島根の黒豆を使っているそう。
繊細に滑らかなコクにしみじみ、そしてニッコリ。
添えたシフォンケーキは、玉蜀黍の。
オレンジビーツのソースを垂らした"ういろう"仕立ては、唐柿(トマト)だ。
あははは、幸せな満腹感にお腹を擦ります。


優しい満腹感で気持ちまでも満たしてくれる、
隠れ家家庭料理割烹、「園山」さん家。sonoyama16.jpg「ただいま!」と思わず口走ってしまうほどに、こっそり頻繁に通いたい(笑)。


口関連記事:
 家庭料理割烹「園山」で 愛の食材達蕗味噌へしこご飯黒豆プリン(09年05月)


「園山」 恵比寿 某所

column/03020

口焼鳥酒場・立ち呑み「ジョー」で夕立と極JOE愛JOE黒ハイ角ハイ

joeebisu.jpgとある日の恵比寿駅前、駒沢通り。
突然の土砂降りにこいつは堪まらんと丁度店頭でお姉さんが呼び込みしていた居酒屋に飛び込む。
立ち呑みの店かなぁという印象のままポンと入ってみると、ビールケースにベニヤをのっけたテーブルにビールケースに座布団を置いた椅子が並ぶという店構え。
こうしてふらっと訪れた客もすいっと受け止めてくれる気安さがいい。
壁際のビールケースのひとつに陣取りました。

joeebisu02.jpg
「ジョー」では、ハッピーアワー的な時間帯を設けているそうで、
90分の呑み放題ができる。joeebisu01.jpgそりゃいいねーとまずはビールからお願いして、品書きを物色します。
よく読むと、「昼飲みはじめました」とあって、なんと朝の9時から990円の飲み放題ができるらしい。
う~む、ハッピー・アワーというよりは、ハッピー・デイタイム、だね(笑)。


まずは、定番と謳う中から「鶏皮ポン酢」、そして"さっぱり系"から「馬鹿ウマもやし」。
joeebisu03.jpgjoeebisu04.jpg
もやしをシャキシャキといただく醍醐味には、ふと三軒茶屋「東京餃子楼」の「もやし」を思い出す。
シャキシャキ具合も味の輪郭も参考になると思うので、お店の方、一度チェックしに行ってみたらどうかな(笑)。


早速の二杯目は、話題の「ザ・角ハイボール」。joeebisu05.jpgハイブリッド炭酸を味わってください、という品書きの解説が、言い得て妙というか、語感は分かるような気がするというか(笑)。
シュワシュワとすっきりした呑み口が新しくて懐かしい、それが「角ハイ」だ。


数量限定「美桜鶏のレバ刺し」は、なるほど角の立って張り付くような鮮度とまったりした滋味を例によって胡麻油が引き立てる。joeebisu06.jpg

そんなレバ刺しに合わせるにはと、ハイボールにビールの泡をトッピングするという変り種、その名も「極JOEハイボール」。
joeebisu07.jpgjoeebisu08.jpg
ジンジャーエールも使っているようで、そこにビールのビターがほんのり香る感じ。


やっぱり焼鳥も注文まなくっちゃと、
心臓の根元という注釈のある「ハツモト」と「鶏つくね」をともに塩で。joeebisu09.jpg今度は、"女子におススメ、あめムチハイボール"というコピーが可笑しい「愛JOEハイボール」。
柚子蜜の爽やかな甘さに生姜の刺激を合わせたハイボールで、確かにジンジャーはっきりと活躍してるけど、"ムチ"ってほどの辛さじゃないのでご心配なく(笑)。


お時間そろそろコールをいただいたところで、呑み放題の仕上げにもう一杯と「黒ハイボール」。
なにを混ぜたハイボールか、皆さんもうお分かりですね。joeebisu10.jpgそう、コーラとハイボールのコラボなジョッキだ。


ふと思い出すのは、最初にして今に至るまで最高の二日酔いのこと。
夏のある日、友達の下宿に集まって、呑んだのがコークハイだった。
加減も分からず、濃いぃウイスキーをコーラで割ると、ウイスキーの刺激が陰を潜めて、ぐいぐい呑めちゃって呑めちゃって。
その翌朝の暑苦しさと強烈な二日酔いは、今では懐かしくも愉しい思い出だ。
呑んだのは角瓶じゃなくて、取っ手のついたレッドだったけどね(笑)。


この「黒ハイボール」なら、そんなおバカな酔い方はしないと思うものの、角の風味をちゃんと味わいたい貴兄には、デフォルト「ザ・角ハイボール」をおススメいたします。

joeebisu11.jpg
〆に「ささみ茶漬け」を啜れば、あ、雨も上がったみたいだね。


ちょっと寄ってってよと立ち呑みの気軽さで構えず誘う、恵比寿駅前・焼鳥酒場「ジョー」。joeebisu13.jpgなんで「じょー」なのと訊けば、オーナーの知り合いに「JOE」さんがいて、響きがいいからいただいた、という割りと安易な店名だそう。
ね、気安いでしょ(笑)。


口今回企画関連サイト
  サントリー「東京 おいしい居酒屋 酒場 特集」 banner_blog_kakuhai.jpg
  酒ログ×サントリー「みんなで作る 角ハイボールマップ」


「ジョー」 渋谷区恵比寿西1丁目8-10 木村ビル1F [Map] 03-3462-2667

column/02846 @4,100-

口らーめん「はやし」で 焼き豚らーめん多層な深みと洗練塩もあり

hayashi.jpgそれはおそらく、5年以上も前のこと。
多分、どこかで昼メシ摂った帰り道。
246の南平台辺りからマークシティの脇へ抜けようと歩いていて目に留めた白い暖簾。
粋な和食処のそれのような潔さで、中央に「はやし」とだけ標してある。
頭上には、湯気を上げるドンブリと雷紋のシルエット。
「へー、洒落たラーメン屋だ、今度来てみよっと」と思って通り過ぎたのでありました。


それ以来、思いついてはマークシティ脇の急坂を登っては、営業していない様子の店先を眺めること幾度か。
どうやら午後三時過ぎまでしか営業していないと知って、ハードルが上がったままとなっていました。


この日は、野暮用で渋谷に11時半。
あっ!と思い出して足を例の坂道に向ける。
おひとりさま待ちの後ろについて、しばし待機。


暖簾の裏の券売機hayashi01.jpgにはボタンがいくつもあるけれど、メニューの表示があるのは潔くも「らーめん」「味玉らーめん」「焼き豚らーめん」の三つだけ。
味付玉子入りとある「焼き豚らーめん」を選んで、ダークブラウンを基調としたダイニングっぽいカウンターの奥へと進む。
落ち着いた清潔感は、悪くない。


やや径の小さなドンブリを覗き込むと、半切にした味付け玉子の向こうに焼き豚ならぬ煮豚が揃って並び、その先に海苔が一枚。
太目のメンマが脇を固めています。hayashi02.jpgスープを啜って真っ先に浮かんだのが、最近は云われなくなった「青葉インスパイア」の文字。
「青葉」を多層な深みと共にすっきりと洗練させた感じは、とうに「青葉」を凌駕している。
hayashi03.jpgじっくりとコクのある要素と魚介出汁のバランスに仕立ての良さを思ってニヤリとする(笑)。


そう云えばと、はんつさんの「無化調ラーメンMap」を読み返すと、ゲンコツなども使っているもののスープの基盤は国産鶏で、じっくり時間をかけて作り、一晩冷蔵庫で寝かす、とある。
なるほど、すっきりと深い滋味はそんな工夫からきているのですね。


麺はエッジの利いたストレート。hayashi04.jpg低加水で、粉の味わいを素直に愉しめる仕様になっている。
もっとシャキシャキと食べたかったら、硬めにお願いする手もありますね。


ご馳走さま!と告げて帰ろうとしたところで、客のひとりがチケットをカウンターに置きながら「塩でお願いします」と言ったのが肩越しに聞こえた。
へ?塩もあるんだ。
どうやら、券売機や店頭の品書きにはないけれど、醤油でなく、塩仕立てでも供してくれるらしいと知って、改めてとある土曜日の昼(笑)。


先日と同じ「焼き豚らーめん」のチケットを「塩で」と差し出します。
hayashi05.jpghayashi06.jpg
塩であっても、スープは褐色。
さまざまな材料のエキスが煮出されて、この繊細な表情のスープになっているのだねー、なんて思ったりする。hayashi07.jpg味わいは醤油の方が輪郭がしっかりしている代わりに、
スープそのものの奥行きは塩の方が断然判る。
hayashi08.jpgドンブリの底に小海老が残るのは、塩ダレに含んでいるからなのかな。
そもそもタレで食べさすラーメンじゃないので、醤油でも塩でも極端に味の印象が変わることはないけど、塩も試してみたらいいかもね。


らーめん「はやし」で、落ち着いた雰囲気と丁寧な仕立てのドンブリと。hayashi09.jpgセンター街や道玄坂沿いは似合わない、立地の妙を思います。


「はやし」 渋谷区道玄坂1-14-9 ソシアル道玄坂1F [Map] 03-3770-9029

column/02817 @1,000-

口家庭料理割烹「園山」で 愛の食材達蕗味噌へしこご飯黒豆プリン

sonoyama.jpg都内、恵比寿、某所。
案内されるまま見知った道を白金方向へと辿る。
丁寧に案内された目印に従って、
猫道へと斜めに肩を入れる。
ここを入るのかぁ、ときっと誰もが思う。
そして迎える古民家の佇まい。
飛び石を渡りながら、こりゃ住所だけではおいそれと行き着けない、まさに隠れ家だなぁと思う。
引き戸を開けて思わず口をつく、「こんばんは~」(笑)。


下宿として使われていた、築60年になろうかという古びた建物に手を入れて、
お食事処として甦らせたんだそう。
二階にも客間はあるようですが、案内されたのは玄関を上がって右手すぐのお部屋。
ここで暮らした下宿生もあったのだろうねぇなどと、不思議な懐かしさに包まれます。
オーナーの園山さんにもご挨拶いただきました。


まずは、沖縄の島南瓜と豆乳の温かいスープ。sonoyama01.jpgお酒の前にと拵えてくれた小さな小さな湯呑み状の杯は、
微かに薫る日向臭さと優しい風味に和ませる。


前菜の三品が、
長芋とおからのポテトサラダ、粟の生麩の自家製胡麻味噌焼き、壬生菜と高野豆腐の煮びたし。
sonoyama02.jpgsonoyama03.jpgsonoyama04.jpg
もっちりした粟の生麩の食感と香ばしくした胡麻味噌の柔らかな風味がいい。


お造りは、かつをのアンチョビとケーパーのソース。sonoyama05.jpg薬味には、茗荷や蕎麦のスプラウト。
お刺身に別の魚の塩蔵を使ったソースをあしらうなんて、やるなぁ。
それも、香りのはっきりした鰹だから活きるのかもね。


福岡の麦「歌垣」を舐め始めます。


続いて、綺麗な多層の造形をみせる、アボカドのジュレ寄せ。sonoyama06.jpgトップに置いた雲丹の深い橙とジュレの層を挟んで透けるアボカドの黄緑色。
味わいをきりっとさせているのが、バルサミコとお醤油のタレ。
出汁で炊いた柔らかな筍と酢漬けの蓮根がさらに幾重の食感を添えています。


ホットな蓋を開ければ、湯気と一緒に浅蜊の茶碗蒸し。sonoyama07.jpg青海苔のあんに山葵を溶いて、ほろほろっと口の中で躍らせると、
浅蜊の磯風味や旨味がふわんと蘇る。
うへへ、しゃあわせ~、かなんか思わず呟いちゃうね。


sonoyama09.jpg天麩羅はというと、
たらの芽、グリーンピースのかき揚げ、
そして稚鮎を紫芋の塩で。sonoyama08.jpgたらの芽の香気はもとより、稚鮎のほの苦味がオトナだぞ(笑)。


片やお肉篇はというと、大和豚の蕗味噌焼き 蕗と春キャベツのおかか和え。sonoyama10.jpgすっきりした甘みの豚さんは、縁取る蕗味噌の薫りと一緒にするっといただける。
なにかと手間がかかっているのだろうになぁ、それはもう呆気ないほどにするんと、ね。


これもひとつのスペシャリテ、お野菜丸ごとの肉じゃが。sonoyama11.jpgなぜだか見るからに滋味深そうに映る人参、玉葱、じゃが芋。
煮崩れる気配のないその具材に箸を運ぶと、すっと柔らかに切り割れる。
思わず、じっと目を閉じて味わってしまう感じになる。


そしてお食事は、鯖のへしこの炊き込みご飯に島豆腐を浮かべた椀、お漬物。
sonoyama12.jpgsonoyama13.jpg
玄米に赤大豆、筍、牛蒡を含むご飯だけれど、なんと云っても、炊き込んだへしこの滋味風味とその発想が佳いよねぇ、うん。


sonoyama14.jpg
〆のデザートは、三品の盛り合わせで。
黒豆豆乳のプリン、春菊のシフォンケーキ、五郎島金時のガトーショコラ。
sonoyama15.jpgsonoyama16.jpgsonoyama17.jpg
オーナー真希絵さんの出身地・出雲産の無農薬黒豆を使っているというプリンには、う~む1ダースほどお持ち帰りしたい!と唸ったけど(笑)、バターを使わずに仕上げたというガトーショコラには薩摩芋からおからまでも入れていると訊いてまた唸る。
シフォンケーキで弾けるえごまの実の香ばしさがまたニクい。
なんか、愉しむように試行錯誤している様子が浮かんでくるようだ。


sonoyama18.jpg卓上ある「園山の卯月に招かれし愛の食材達」と題した一葉には、山独活、蕗の薹、うるい、こしあぶら、蓬、桜鱒、白魚といった食材の名の筆文字がぎっしりと並び、まだまだ書き切れませんと続いています。


古民家を甦らせた恵比寿の隠れ家、家庭料理割烹「園山」。
"家庭料理割烹"とは、なんたるか。
肩肘張った形式や華美な創作とは一線を画す実直な割烹料理か。
はたまた、健やかなる旬の食材に真摯に向き合う家庭料理の昇華か。


一見客お断りの会員制に準じた構えにしていて、もしや妙に威高な店なのではと訝る向きもあろうけど、然にあらず。
それは女性だけで運営していることもあって、荒れないようにしていたい、
ということなのかもしれません。
でも、彼女の、彼女たちのお皿をもっと気軽にいただけたら嬉しいな、とも思います。


「園山」 恵比寿 某所

column/02807 @11,400-

口BISTRO et BAR「ANDRA」で 牡蠣と苺焦がしフォアグラサンド

andra.jpg「山下達郎 Performance 2008-2009」を味わいに、
NHKホールまで。
実に6年振り、ファンクラブ限定のアコースティック・ライブ以来でもおよそ5年振りの達郎のステージが観れるとあって、楽しみにしていました。
古くからのファンから最近達郎を知ったであろうヒトまで、老若男女に喜んでもらおうと腐心したセットリストには、初期の頃の聴けそうでなかなか聴けないナンバーから往年のヒット曲、ここ近年の佳曲までをバランス良く構成していて、流石のひと言。
そして相変わらずの声量と新メンバーを加えたバンドの完成度。
3時間に亘るステージを休まずこなし、うん、オジサン頑張ってるなぁ(笑)。
いやはや、大満足でありました。


満足の余韻に浸りながら、近くでメシしましょう、ということで訪れたのが、NHKからほど近い区役所前の横路辺り。
コンクリート打ちっぱなしの外階段を3階まで上がったところにあるのがビストロ「ANDRA」です。

およそ埋まったテーブルたちが、賑やか。
予約の名を告げ、入口寄り窓際へと案内されました。


まずは乾いた喉をプレモルで癒してから、メニューをしげしげ。
定番メニューから、「玉ねぎのキッシュ」と「ポークリエット」。andra01.jpg白ワインで煮込んだ豚肉をペーストにと謳ったリエットは、こういふ風に缶詰のツナみたいにぱさぱさとしたリエットもあるのねンねと思わせる。

andra02.jpg
小皿に出された玉子焼き的なのがもしやお願いしたキッシュ?ちょっと違うよなぁと思っているところへ「玉ねぎのキッシュ」がやってきた。
玉子使いな感じがキッシュのイメージなのだけど、覗く断面に玉子っぽさはない。andra03.jpgトロっとさせた飴色の玉葱がメインのキッシュは、玉葱の甘さがそのまま伝わって、
これはこれで悪くない。
ただそれが創作っぽさにも映って、ほんのちょっぴり鼻白む(笑)。


andra04.jpg
赤をいただいちゃおーと選んだのがシラーの「CLINE sonoma 2007」。
ドッシリせず、ほどよい濃度とほのかな肉桂風味のスパイシーは、描いていたシラーのイメージにほぼ一致。
あ、でもこれ、カルフォルニアワインだね(汗)。


メニューの裏側に、川崎健氏の日本一の牡蠣料理、と括っている行がある。
川崎健氏ってどなた?と思って顔を近づけると、「殻付き生牡蠣」のところに「広島県地御前の川崎健氏」とある。
広島の牡蠣養殖の親方、ということなのでしょうね。
「牡蠣のグラタン」に「健牡蠣のシャンパン蒸し」、そして「牡蠣と苺の焦がし焼き」。
え?牡蠣と苺、ですと??
ここでよしゃぁいいのに、怖いモノみたさの気持ちが首を擡げたのは、ワインの所為でしょうか、それともさっき心の琴線を震わせてくれたタッツぁンの所為でしょうか(笑)。


サラダ仕立てにイチゴの赤が映えるお皿。andra05.jpg今にも駄洒落を云いそうなムッシュは、「牡蠣と苺一緒にどうぞ」と仰るけれど、う~む、これがどうもあんまり美味しくない。
ちょっと焼いちゃった苺の周囲が柔らかく、酸味が立って、牡蠣のソテーとはまさに不思議な取り合わせ。どういう発想からコンビを組ませようとしたのか、判らない。
もしやと妙な期待をして注文んだ方がイケナイのですね。


そして、アンドラ名物と謳ったメニューが「フォアグラのサンドウィッチ」。
カラフルな楊枝で留めた様子はクラブサンドのようでもある。
断面から覗いているのは、どうやら大根のよう。andra06.jpgandra07.jpgはむっと中身が飛び出さないように齧りつくと、やっぱり大根。
フォアグラ入りの大根サンドと説明した方が判り易いかもしれないな。
う~む。


デンマーク語で「2番目の」、もしくは「とっておき」「お気に入り」という意味という「ANDRA」。andra08.jpgメニューの選択を誤ったのか、今回はお気に入りとなるには至らず。
目先を変えた創作エッセンスが漂うお皿たちに、
こういふのが渋谷の若者にウケるのかしらんと腕を組む。
オジサンに渋谷の夜は難しい、のかも(笑)。


「ANDRA」 渋谷区神南1-7-5 アンドスビル3F [Map] 03-3464-5894

column/02771 @6,400-

口手打ち蕎麦「慈玄」で 旨味ひたひた鴨汁せいろ三色そば柚子切り

jigen.jpg広尾界隈からの帰り道。
このまま恵比寿まで歩いちゃってもいいかもと、
明治通りを越え渋谷川を渡る。
右へ折れ入って辿るは確か、「POLSECCO」のある、
そして恵比寿新橋商店街と呼ぶひっそりとした裏道ではなかったかな。
そう考えながら進むと右手に、店の所在を知らせる灯りが目に留まりました。

手打ち蕎麦「慈玄」。
瞬時に「慈玄」=次元大介、と連想が飛んでニヤリとする。ちょっと寄ってみましょう。


時間が早いのか、先客の姿はなし。
左手に据えられた大きなテーブルの奥に陣取って、「三色そば」と迷いつつ、「鴨汁せいろ」を。

改めて品書きを眺めると、「馬すじの煮込み」「くわいの空揚げ」「鴨皮のさんしょ煮」「ゆばのカニあんかけ」などなど酒肴メニューも充実。
〆に手打ち蕎麦が啜れる酒呑処、そんな風情も漂います。


jigen01.jpg
地鴨を使っているというつけ汁には、じっと誘うような脂がこっそりと浮かび、
お約束の葱と刻んだ柚子と。
やや慌て気味に、打ち立てなエッジの蕎麦を引っ掴んで一気に啜る。
jigen02.jpgjigen03.jpg
おー、汁に旨味がひたひたと深く、それに寄り添うように粉の風味を開く蕎麦。
うん、いい。
蔵王地鴨の「鴨鍋」もきっとイケるのじゃないかな。


jigen09.jpg
やっぱり、「三色そば」も気になって別の夜。
同じ席に腰を据えて、「三色そば、お願いします」と伝えると、奥から顔を出した店主が「15分ほどかかりますが...」と仰る。
いいですよ、ごゆっくりと応えて、それを理由に(笑)、「じゃ、お燗、もらいます」。

こちらの燗酒は、福島の「大七純米生もと」。jigen04.jpg
相手にと「かつお酒盗」。
ちょっと塩辛いかなぁと思いながら、ちょびっと舐めてはお猪口を啜るを繰り返します。

その間、鉢に向かって水を回して練っている様子から、麺棒で延ばしている音、続いてリズムよく刻む包丁の音が聞こえてる。


そうして届けられた「三色そば」は、四つに区切った重箱の三辺に盛られています。
奥の右手が「柚子切り」、その手前が「せいろ」で奥左が「田舎」。
ちゃっと順番を考えて、「柚子切り」に箸の先を伸ばします。jigen06.jpg心地いい柚子の薫りが鼻先を擽って、それは啜る蕎麦切りの残り香にも余韻となって顕れる。
既に知ってる「せいろ」の手練を経て、外皮の風味を加えて太めに切った「田舎」へ。
jigen05.jpgjigen07.jpg
世に野卑にも映る力強さが魅力の田舎蕎麦もあるけれど、こちらの「田舎」は、加減よく嫋やかにして艶やか。
うん、いい。


手打ち蕎麦と地酒をゆるゆると愉しめる、恵比寿新橋「慈玄」。jigen08.jpg蕎麦の店で「玄」と云えば、玄そばの"玄"。
そこへ"慈しむ"の文字を添えた本気な手打ちの蕎麦の店に、洒落交じりの店名と勘違いしたのは浅はかなことでございました。


口関連記事:Italian Restaurant「POLSECCO」で鮎の焼きリゾット鉄板前(05年06月)


「慈玄」 渋谷区恵比寿1-24-9 [Map] 03-3444-7088

column/02747 @1,600-

口BAR & DINING「BROWN JUG」で アイラと彼の地の土産話

brownjug.jpg恵比寿の五叉路と呼ぶべき信号から「キムかつ」裏手を抜ける道。
その先を真っ直ぐゆけば、「Delizioso Italia」に辿り着く裏道だ。
無類の裏道・路地好きクンとしては、バス通りを歩かずにわざわざこっちを往くことも少なくない。
そしてその前を通る度、硝子越しにバーのそれと判る光景に、いつか寄ってみようと思っていたのお店がありました。
それが今宵の止まり木「BROWN JUG」です。

入口から一番離れたテーブル席に陣取る4人。
カウンター越しにバックバーを遠目に眺めて、気になったボトルについて訊いてみた。
「あの段のあれ、スコッチです?」「はい」「では、それを」。
と、少々乱暴なオーダーに応じたボトルは、「BRUICHLADDICH WHISKY Galore」。brownjug01.jpgBOWMOREの対岸にあるという、閉鎖されていたBRUICHLADDICH(ブルイックラディ)蒸留所を復興させて醸した琥珀は、つまりは古くて新しいのだね。
なぁんて、グラスを舐めながら判ったような分からんようなことを呟いているのは、やっぱりちょっと酔っている所為かしらん(笑)。


蒸留所巡りのスコットランド帰りのくにちゃんのお土産話のあれこれも、そんな覚醒と酩酊の狭間にしみじみ滲み亘って愉しい。なははは、そんな感じ。

brownjug02.jpg
「BROWN JUG」は、鳶色の水差し、とでも訳せばいいのでしょうか。
改めて眺めたコースターには、since 1996とある。
この裏通りにカウンターを構えてから、もう12年になるバーなのですね。brownjug03.jpg初めてここを硝子越しに眺めたのはいつのことだったか、目を細めてみても思い出せないや。


今宵のご同席多謝は、「くにろく 東京食べある記」のくにさん、岡部さん、「バー 千夜一夜」の酒肴人 Mさん、の皆さんでした。


口関連記事:イタリア料理 「DELIZIOSO ITALIA」で TRE MONTI(03年08月)


「BROWN JUG」 渋谷区恵比寿4-8-10 コンフォートEBISU 1F [Map] 03-3473-0249 
http://www.brownjug.co.uk/

column/02723 @2,500-

口酒亭「和」で 和和和十四代とニクい酒肴スルメイカ肝あえ焼き

nagomi.jpg左手にオムライスの「チャモロ」の入口をチラ見しながら、恵比寿南交叉点を渡る。
その先の斜めに進む路地を往けば、右手頭上にうどんの「一滴八銭屋」、左手に焼肉「トラジ」の本店だ。
そして今夜の待ち合わせは、酒屋さんの二階、酒亭「和」。
山形「十四代」、静岡「磯自慢」「開運」、三重「瀧自慢」、愛知「醸し人九平次」、滋賀「松の司」、高地「土佐しらぎく」などなどの一升瓶。

nagomi01.jpg名立たる、そして知る人ぞ知る銘柄の一升瓶を横にして、しかもゆらぐような枠に収めたディスプレイが目印だ。

開くお品書きには、呑兵衛ごころを擽るフレーズが目白押し。
どれにするのか決めなさい、というのが酷なことにも思えてくる(笑)。
口湿しの麦酒を片手に、悩むテーブルの四人。
と、そこへお通しが届きました。nagomi02.jpgおお、雛寿司、だね。
これを最初にもってくるというのはちょっとニクイのではないかいね。


まずは、聞き慣れない”昆布森”という産地名にも惹かれた「北海道昆布森 生かき」、そして「カキフライ」で「カキタベ!」モードから入ってみる。
「すいません、昆布森、切れちゃいました~」にややずっこけるも、三陸の生かきとカキフライをいただくことに。
nagomi03.jpgnagomi04.jpg
如何にも鮑がゴロゴロいそうな海を連想させる銘柄名”昆布森”だけど、どうやらご存知「仙鳳趾」産のものみたいだね。


nagomi05.jpg日本酒をどこからいこうかと思案して、愉しげな、そして店名にも繋がる「和和和」を選んでみました。
表面張力いっぱいまでを一気にすっと注ぐ所作をじっと見詰めて、ニッコリ。
長野の特別純米で、酒米に「ひとごこち」を使っているという。
フルーティな柔らかさ中に心地いい厚みがあって、さっとキレる呑み口がいい。

nagomi06.jpg
ありそでなさそな「白金豚つくね焼き」は、
加減よく焦がした周囲の香ばしさと澄んだ脂の競演が噛むごとに。


そこへ、もっと呑みなよ(?)と、刺し盛りの角皿のご到着。nagomi07.jpg12時方向から時計廻りに、銚子の「黒むつ」、氷見の「メジマグロ」、常磐の「サワラ」、銚子の「金目鯛」、横須賀の「かます昆布〆」、三陸の「〆さば」。
真ん中の白身が左「平目」に右に対馬の「天然真鯛」。
nagomi08.jpgnagomi09.jpgnagomi10.jpg
皮目を炙った黒むつの蕩ける濃いぃ味わいにも唸るけど、真鯛の歯応えの間から零れる品のある脂の余韻もいい。金目の甘さも負けていないと思えば、ぐっと旨味を凝縮した昆布〆かます。
お、お酒、クダサイ~(笑)。

nagomi11.jpg
奮発して、「十四代」純米吟醸、愛山中取り。
とっちらからずに華やぎと奥行きを増した、そんな印象の滴たちであります。

そんなお酒に合わない訳のない「自家製塩辛」、「スルメイカ肝あえ焼き しょっつる風」。nagomi13.jpg肝で和えてしまうことのズルさったらないよねー。
nagomi12.jpgnagomi14.jpg
肝あえ焼きをぺろんと食べてしまったところへとご飯を投入して、まぜまぜ。
残ったしょっつる風のタレですっかりコーティングした、これがご馳走。
なはは、だからそれはズルいってばー(笑)。


ニクくてズルい酒肴とお酒で心地いいほろ酔いに誘う酒亭「和(なごみ)」。nagomi15.jpgこれから迎える冬本番。燗づけの手腕もニクいです。


「和」 渋谷区恵比寿南2-1-2 丸山酒店2F [Map] 03-5722-6544

column/02721 @7,800-


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