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2005年03月まで遡って移築が済みました。
でもまだまだ3合目くらい。頑張れ自分(汗)。


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銀座周辺を巡る旅アーカイブ

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口BAR「並木ハイボール」で しゅわしゅわとコマネチとナポリタン

namiki.jpgそれは、年の瀬の銀座。
laraさんの日本凱旋コンサートとモーツァルト社の後押しをきっかけに、モーツァルト・リキュールによるカクテルを皆で愉しもうと集まった、
云わば「チョコテルの会」。
その会場となってくれたバー「HIGH FIVE」のカウンターに並ぶ前に、互いのご紹介と軽い腹拵えを兼ねた待ち合わせ場所としたのが、こちら「並木ハイボール」です。


まずはと声を発するは、「角ハイボール!」。namiki01.jpgひとまずの乾杯をしてジョッキを傾け、卓上にある駄菓子屋的硝子壜から小袋のツマミを取り出して、アテにします。
ちょっと乾いた喉に心地よい、ハイボールのしゅわしゅわ。
一気に呑んでしまいます。


サントリー角を使ったハイボールを正式には「ザ・角ハイボール」と呼んでいて、ジンジャー風味ステンレスカップが「並木ハイボール」、復刻角瓶でつくる氷なしタイプの「ハイボールストレート」なんてハイボールもある、そう。


それってなんだろたのんでみよう作戦に、
見事にひっかかるように注文んだのが「コ・マ・ネ・チ」。
文字の間にナカグロが打ってあるのがヒントで、
組み合わせた食材の頭文字だと云えば、どんなお皿だか想像がつくよね。namiki02.jpgああ、やっぱり(笑)。


Airの到着したその夜に駆けつけてくれたlaraさんが合流して、改めてカチっと鳴らすジョッキたち。


namiki03.jpg
早くも三杯目のお代わりをしたジョッキを、
「セミドライトマト」や「鳥とじゃがいものアヒージョ」でくぴくぴ。namiki04.jpg小さなSTAUB鍋でくつくつしているガーリックオイルに焼けた鶏の皮目やじゃが芋のカリっとしたあたりが、いい。


そして、全会一致で(笑)お願いしたのが、「なつかしのナポリタン」。
贅沢にも目玉焼きをトッピングした、玉葱ピーマン踊るナポリタン。namiki05.jpg鉄鍋にのってくるのは、亜流かどうかなんて、きっとナポさんも気にしない。
それにしても、時々妙に食べたくなるのはなぜだろね。


白州、山崎、オーヘントッシャン、ボウモア、マッカラン。
メニューを改めて読むと、シングルモルトを使ったオリジナルなハイボールもあれこれある。
京都・天の橋立からのオイルサーディンなどなどの「竹中缶詰謹製」やプロシュート、サイドディッシュにも手軽で気の利いたツマミが並んでる。
「まい泉のヒレカツサンド」齧りながらのハイボールってのも乙かもね。


namiki07.jpg

並木通りと花椿通りが出会うところに「並木ハイボール」。namiki06.jpgPRONTO系IL BARが「角ハイボール」で再生していく様子を垣間見るような、そんな一瞬もありました。


□関連記事:
 BAR「HIGH FIVE」でカカオ風味の協奏モーツァルト・リキュール(09年12月)


「並木ハイボール」 中央区銀座8-6-25 河北ビルB1[Map] 03-3571-7864

column/02939

口手打ちそば「流石」で つーっと昼酒わさび海苔焼き味噌かけそば

sasuga.jpg銀座辺りのそば屋で昼酒、なんていかがでしょ。
そんな思いつきに、真っ先に頭に浮かんだのが、昭和通りの有名店「流石」。
銘椀「ひやかけ」を器の隅々まで堪能するように啜った覚えはあっても、ここでお酒をいただいたことはまだない。
でも此処なら、そんな乙な所業にも、すんなり応えてくれそうです。


年の瀬も押し迫った頃ゆえ、混み合っていたら困るなぁと心配しながらそろりと階段を降りて店内を覗くと、ちょうどひと組の先客さんたちがお愛想をしているところ。
奥のテーブル席が確保できました。


ちょっとだけ麦酒をお願いして、まず迎えたのが「出し巻き玉子」。sasuga01.jpgふるふると出汁を加減よく含んだ焼き立ての玉子生地を、ほふはふしながらいただくこの至福。
ふ~、ゆるゆる。


セラーのワインやワイングラスの載せた余所のテーブルを横目にしつつ、やっぱお酒だよねと、所望したは鳥取の純米吟醸「鷹勇」。
そこへ、由比から直送された桜海老を使った「桜海老のかき揚げ」。sasuga02.jpgからりと香ばしく、桜海老の風味が軽やかに鼻先を抜けていきます。


品書きの中に「牡蠣の磯部揚げ」なる一節を見つけて、なぜだか色めき立つ(笑)。
ところが、「あ、もう全部出てしまいまして~」と残念なお応え(大泣)。
それでも、それは海苔で包んで揚げたものか、ちくわの磯部揚げみたいに青海苔を溶いた衣にしたものか気に掛かる。
訊けばやっぱり、海苔で包み揚げにした牡蠣だそう。
うーん、時季のうちに出直す機会がないかなぁ。


「わさび海苔」は、海苔の佃煮とおろしたての山葵が寄り添うようにデュエット。sasuga03.jpg甘さにさえ思う山葵の風味が濃ゆい海苔の風味と合わないはずもなく、また「鷹勇」をつーといく。


もういっちょ揚げものをと「ごぼう天」。sasuga04.jpg塩でいく、「成冨」のそれにも近い仕立ての天ぷらは、牛蒡のシャクっとした歯触りとともにチップス的軽快さが愉しめます。


もうちょっと呑んじゃおうかと、これまた蕎麦屋の酒肴の定番「焼き味噌」。sasuga05.jpg杓文字に盛り付けてくれるお店の多いけれど、「流石」では経木状の杉板に載ってやってくる。
そばの実の香ばしさ、自家製だという白味噌の焼けた香ばしさが、まったりと口腔に弾けて、またつーといく。
うんうん、こうでなくっちゃね。


さてさて、おそばはどうしようかとちょっと悩みつつ、シンプルな器がいいよと、
冷たい「ひやかけそば」と温かい「かけそば」を。
「ひやかけ」の器を譲り薦めて、「かけそば」のどんぶりに向き合います。sasuga06.jpgふくよかにしてどこまでも澄んだ出汁と粉の風味をしっかり残す生粉打ちのそば。
比べてしまえば、つゆの魅力も蕎麦の魅力も、冷たい方がより判るような気もするものの、時にはこんな贅沢な「かけそば」を啜るのもいい。


銀座有数の蕎麦店としてすっかり定着した感のある、手打ちそば「流石」。sasuga07.jpg年越しの貼紙がある頃に来れたのもちょっと嬉しい。
一年ほど前に、「流石はなれ」と呼ぶ、そば会席的な店を新富町湊辺りに開いたそうです。


「流石」 中央区銀座1-19-12 理研ビルB1F[Map] 03-3567-0012

column/02925

口釜めしやき鳥「与志万」で 名物かき釜めしホフハフご飯と磯風味

yoshiman.jpg冷たい雨のそぼ降る銀座。
串揚げ「アンジュ」のある通りを歩いていると見つかるのが、角柱型のスタンド看板の上に載った羽釜。
そのお釜には、プレートがぶら下げてあって、「名物かき釜めし」と書いてある。
あ、ここがいつぞやのむのむさんが日記してたお店かと、看板の奥を覗き込む。
通路の奥の提灯で誘っているのが「与志万」だ。


冷えた両手を擦りながら、コの字に回したカウンターの隅に腰掛ける。yoshiman01.jpg目の前の硝子ケースの中には、今はなにもないものの、
清潔に整えられたその様子が気持ちいい。
夜の部のお品書きyoshiman02.jpgの筆頭は、串焼き(やき鳥)だ。


yoshiman03.jpgランチメニューはというと、目的の「かき釜めし」に続けて、
「五目釜めし」「竹の子構えめし」「えび釜めし」「しいたけ釜めし」「とりぞぼろ釜めし」「かに釜めし」「鮭釜めし」「穴子釜めし」と釜めしラインナップがずらっと並んでいます。


熱いので気をつけてくださいね、
という声とともに「かき釜めし」のお釜がやってきました。
パカリと蓋を外せば、沸き上がる湯気。yoshiman04.jpgグリーンピースを彩りに、牡蠣や竹の子、椎茸なんかの具材がごろごろっと載っている。
左隅から箸の先を入れて、ホフハフしながら口へと運ぶ。


ご飯全体を包む香りと牡蠣の磯な風味が相俟って、うん、いい。yoshiman05.jpgホクホクとしたご飯の温かさに、胃の俯からみるみる温まってゆきます。


後半には、釜の底辺りから薄っすらとしたおこげが現れて、香ばしさと焼おにぎり的歯触りが愉しめる。yoshiman06.jpg牡蠣を仕込んだ焼きおにぎりって、どこかで作ってくれないかなぁ、
なんて妄想が広がります(笑)。


銀座の真ん中の縄暖簾、釜めし・やき鳥「与志万」。yoshiman07.jpgやき鳥でちょっと呑って、釜めしで食事する。
きっと、そんな諸先輩も多いだろうことが容易に想像できるであります。


口関連記事:
 串揚げ「アンジュ」 で 今年もカキ料理片栗に揚げた牡蠣かきそば(09年10月)
口オイスターパラダイスブログ:「カキタベ! ~牡蠣を食べよう!~」


「与志万」 中央区銀座3-3-6 モリタビル1F [Map] 03-3567-1767

column/02919 @980-

口BAR「HIGH FIVE」でカカオ風味の協奏モーツァルト・リキュール

highfive.jpgある朝の日経新聞にサントリーが仏オレンジーナ・シュウェッブス社を買収という趣旨の記事がありました。
紙面には買収・提携している他のブランドも補足してあって、その中に「モーツァルト・ディスティラリー社」という一節があるのを目に留める。
ちょこっと調べてみると、それはリキュールのメーカーらしい。
へーそんなブランドもサントリー傘下なんだ、と思ったその日。
在ザルツブルグのフルート奏者laraさんから、日本のツアーで「モーツァルト・リキュール」の小瓶を提供していただけることになりそうですと訊く。
ほー、なんというタイミング。
途端にどんなリキュールでどんな呑み方ができるンだろかと俄然興味が沸いてきました。


そんなこんなで、久し振りに銀座のバーへ。
店の名を「HIGH FIVE」
あの「ロック・フィッシュ」の入っているビルと云えば、ピンとくる方もいるでしょう。
「HIGH FIVE」は、26ポールスタービルの一角にあるんだ。


ウッディな印象の店内と一面のバックバー。highfive01.jpgカウンターの椅子に腰掛けると、
バックバーを背にした「ニン!」とにこやかな上野さんの笑顔。
一気にひとを和ませてくれる、魅力的な笑顔だ。


laraさんが一輪の薔薇を差し出して、ひと通りのご挨拶。
今宵のチョコテルの会のメンバーは、
laraさんカクテル・マニアなつきじろうさんのむのむさんMさん


上野さんが背にしているバックバーの真ん中あたりにすぐに見つかるコロンと丸いボトルが「モーツァルト・リキュール」たち。
さてさて、どんな風に仕立ててもらったらいいのかな。


highfive02.jpg「モーツァルト・リキュール」には幾つかの種類があって、
まずは「ブラック」を使って。
ロングのグラスを並べる上野さんが口にしたタイトルは、「シトラス・ショコラ」。highfive03.jpgふたつのジンジャーエールから辛い方を選んで、ステアするは、モーツァルト・ブラックとジンジャーエールの出会い。
ほほー、力強いカカオな風味とジンジャーエールの辛甘い風味がくるくるとツイストしてるような、そんな呑み口が愉しいな。


そうそう、愉しいと云えば、ライムをピールするときの上野さんの所作。
ひゅっと搾ったところを追い掛けて、掌底を繰り出すように「はっはっ」と。
そう口に出してる訳ではないけれど、まさにそんなイメージのする動きなんだ。
そして、上野さんがそんなちょっと不思議な所作をグラスに施すのは歴とした理由がある。
ピールした際の果物の皮のスキンオイルには重い油と軽い油があって、重い油の方はすっと下に落ちるけれど、軽い油はそのままふわふわと空気中を漂う感じになる。
重い油の粒子は苦みを伴うのでそのまま避けておいて、漂う軽い油を寄せるように集めるように、「グラスに行きなさい」とばかりに「はっはっ」として、シトラスな香りをつけるのであります。
なるほどー。


ふと棚の左寄りをみると、緑色が個性なボトル「midori」がある。
メロンなフレーバーと「ホワイト」に想像するクリーミーさがきっと合うのじゃないかなぁと上野さんに告げると、なんとその組み合わせは、上野さんがモスクワでプレゼンしたレシピに相当するものだという。
おおー(笑)。


早速そのカクテルをとお願いすると、上野さんが手にしたのがプラスチックのシェーカー。
ステンレスのものと違って柔らかいので、
クリームなカクテルや氷の破片をカクテルに残したくない場合に使うんだそう。highfive06.jpg香港のかっぱ橋的なエリアで見つけて買い込んだというプラスチックのシェーカーを使っているのは、きっと自分だけだ、と上野さん。


highfive07.jpg
「サントリー角」や生クリームもちょっと使ったショートグラスは、
その名を「トップ・スクープ」。
ふんわり白雪のような白が仄かに緑がかっている。highfive08.jpgすっきりと繊細なクリーミーさとメロンの風味がすっと溶け込んでいて、
想像した以上に美味しい。
うーん、なるほどー。


それでは、オリジナルな「モーツァルト」はどうでしょう、と手にしたボトルは、金色の紙に包まれている。
その、「モーツァルト・チョコレートクリーム」のボトルのパッケージは、オーストリア、ザルツブルグで名物となっているチョコレート・トリュフ、「モーツァルト・クーゲルン」がそのモチーフとなっているそう。


highfive04.jpg
モーツァルトのキャラクターを刻んだネクタイを首に揺らす上野さんが再びシェーカーをシャカシャカ振ってつくってくれたのが、カクテル「モーツァルト」。
チョコレートクリームに、黒糖っぽい蜜や生クリーム、ブランデー(クロバジェ・ルージュVSOP)、シナモン・リキュール(Kaneel likeur)、そして「ブラック」少々を添えたのがそのレシピ。highfive09.jpgチョコレートの風味はやっぱり生クリームの生地によく合うのだけれど、それがとっても大人な奥行きのある呑み口になっていて、これまた想像した以上に旨い。


そしてさらなるエポックが、世界でも極一部の都市でしかお目に掛かれない、「モーツァルト」の新種ボトルがカウンターに鎮座していること。
それがクリームリキュールの「モーツァルト」にして、透明なボトルがクールな「Dry」。highfive10.jpg


無色透明のその滴に鼻先を近づけると、間違うことなき、カカオの香り。
口に含むと、冷たい当初はキリっとした刺激を見せるかと思うと口の中で温度が上がるにつれて、カカオ風味を膨らませてくる。
おほほー、面白~い。
highfive11.jpghighfive12.jpg
「チョコレート・クリーム」は、チョコレートヌガーにミルクとチョコを加えて、キルシュワッサーなどのスピリッツをブレンドして寝かせてつくるけど、この「Dry」は路線が違っていて、カカオを素材にしたスピリッツそのものとも云えそうだ。
ボトルについた栞には、for exciting drinksとある。
laraさんたちが行った工場見学記にも登場しているぞ。


試しに、ライムとお友達にしてみて、とリクエストしてみる。
「ギムレット」の「Dry」版でしょうか。
今度はステンレスのシャーカーを振る上野さん。
さっきよりアクセントの強い振り方だ。


粒子の揃った美しいグラスの向こうに「Dry」のボトル。highfive13.jpg絶妙なバランスの上にのっけてくれているものの、柑橘と真っ向勝負させるのは「Dry」の持ち味を活かせないのかもなぁと自分のイメージ不足をちょと反省(笑)。
でもこの「Dry」は断然面白い。
世界のバーのカウンターで話題になっていくのじゃないかなぁ。


そうそう、お隣でグラスを舐めては、「うん、おいしー」と瞳をきらっとさせていたのがlaraさん。
laraさんの日本ツアーは、この25日(金)の日比谷・松尾ホールが皮切り(チケットはこちら)。
そして、長野から元旦・2日の岐阜、4・5日の神戸と回るそうです。


上野さんが「STAR BAR GINZA」から独立して、
「HIGH FIVE」をオープンしてまだ1年ちょっと。highfive14.jpgでも安定したこの愉しさはなんだろう。
同じカクテルは二度と作れず、ひとつひとつのグラスと一期一会で出口がないので止められない。
そう、上野さんはにこやかに実直に話してくれる。
留学経験と語学力を活かして「STAR BAR」在籍時に培った、国際的な交流や人脈も広いのだけど、妙な気取りは一切ないのもまた突き抜けた魅力です。


「HIGH FIVE」 中央区銀座7-2-14 第26ポールスタービル4F [Map] 
03-3571-5815 

column/02916

口鉄板焼き「銀座 響や」で 牡蠣鉄板焼に鉄板カキフライの香ばしさ

hibikiya.jpg晩秋の過日、
最上階ラウンジ「Peter」へとエレベーターに乗り込んだ夜。
その「ザ・ペニンシュラ東京」へと向かう前にお邪魔したのがこちら「銀座 響や」。
コリドー街の入口とも云えそうな、みゆき通りとの交差点近くのビル地階。
サントリー「響」を嗜む前に、「響や」で腹拵えと洒落込んだのは、鉄板焼きのお店だ。

hibikiya01.jpg
鉄板を囲むテーブルで、乾杯の「プレモル」。
どんな感じでお願いするのがいいのかぁとメニューを眺めたら、早速見つけちゃいました「牡蠣」の文字。


我儘を云って、その宮城・三陸産と謳う「牡蠣鉄板焼き」をいただきます。hibikiya02.jpg見るからにぷっくりとした牡蠣の身が、ぬらぬらと照りよく、そして控えめな焼き目。
軽く檸檬を絞って、そっと手元に引き寄せて咥え込めば、期待通りのぷりっとした歯触りで、生とはちょっと違うふくよかな魅力を伝えてくれます。


hibikiya03.jpg
調子に乗って(笑)、「鉄板カキフライ」も。
キッチンで調理され、アルミホイルに載ってきたのは、クリスピーにもみえる衣で挟んだ牡蠣。hibikiya04.jpgきっと、ちょっと多めの油を鉄板にひいて、パン粉で包んだ牡蠣を揚げ焼きするかのように、
そしてヘラで押すスタイルで両面から火を入れたんだね。
タルタルをたっぷり載せていただけば、水分の飛んだ牡蠣からは、
粉モン的香ばしい旨みがする。hibikiya05.jpgなるほど、鉄板焼きの店ならではの新しいカキフライだね。


hibikiya06.jpgやっぱりねと、「響」17年をハイボールにしてもらったり、
ロックグラスでお代わりしたり。
実は、ウイスキー「響」やダイナック系の「響 HIBIKI」とはまったく関係がないのが「銀座 響や」。
でも、ウイスキーといえば「響」を出してくれるのは、至極当然のノリでしょう。


口関連記事:ラウンジ「Peter」で 包む夜景沁みる歌声と響&ペリエの心地よさ(09年10月)
口オイスターパラダイスブログ:「カキタベ! ~牡蠣を食べよう!~」


「銀座 響や」 中央区銀座6-2-1 ダヴィンチ銀座B1 [Map] 03-3573-6383 http://hibikiya.net/

column/02907

口ラウンジ「Peter」で 包む夜景沁みる歌声と響&ペリエの心地よさ

peter.jpg日比谷パークビルが鋼板で囲まれ、解体が始まったのはいつのことだったかな。
それはもう、おそらく5、6年前のこと(2003年)。
「アメリカン・ファーマシー」など、駐留米軍が及ぼした匂いの残滓があちこちにあって、独特の雰囲気があったことを覚えています。
その場所が「ザ・ペニンシュラ東京」に生まれ変わったのが、2007年9月のこと。
以来、見上げることはあっても、ホテルの中にアプローチする機会もなく過ごしていました。


日比谷パークビルに同じく解体されてしまった三信ビルの跡地では「大つけ麺博」やってるンだよね、などと話しながら皇居側のメインエントランスへ。peter01.jpg柔らかなローズピンクに照らしたホテルの威容を見上げつつ、エントランスのレストラン「ザ・ロビー」を通じてエレベータに乗り込みました。


降り立ったのは、最上階のラウンジ「Peter」。
ピンク、パープル、ブルーのグラデーションの光が包むpassageが迎えてくれます。peter02.jpg


ステージを囲むようにゆったりと配されたテーブルたち。
そしてそのラウンジ全体を、全面硝子越しの夜景が、包むように迫るように。
黄昏時の眺望なんか特にきっと、素晴らしいンだろうなぁ。


今宵の「Peter」は、
Suntory「響12年」とのコラボ・ナイト「TOKYO NIGHT CLUB at Peter」。peter03.jpg暗がりに浮かび上がるように飾られた「響12年」は、30年、21年、17年に並んで、この9月に発売された新しいラインナップだ。

peter04.jpg

ここ「Peter」でのリコメンドが「響&ペリエ」。
円やかな甘い風味を基調としている「響」と、爽やかなミネラルの風味の「Perrier」の出会い。
そのスムースで甘美な呑み口に、思わず一気飲みしてしましいそうになる(笑)。


二杯めのグラスをいただいたところで、
スタンダードな歌声がラウンジに沁みるように響いてきた。peter05.jpg朗らかで安定感のあるその歌声と「響&ペリエ」のゆるゆるとした酔い気分が相乗して、
心地いい。


peter07.jpg
「響」を練り込んでいるというショコラを読点にして、おずおずと三杯目(笑)。peter06.jpg「響」の持つ一種の甘さは単調なものではなくて、幾つものニュアンスの違う香気がサテンが折り重なる様に通り過ぎてゆく。
その襞の間を「ペリエ」の泡の煌めきがそよいでいくような、
そんなグラスが「響&ペリエ」なんだ。


peter10.gif「TOKYO NIGHT CLUB at Peter」
ちょうど日付の進む頃、大人なラウンジのざわめきとパノラマな夜景が包む世界を後にします。



その帰り際にいただいたお土産の箱を開けば、
「響12年」のミニチュアボトルと「ペリエ」のボトル。peter08.jpgいつものグラスで一杯つくってみたけれど、フルートグラスの方がお似合いだったかな(笑)。


「Peter」 千代田区有楽町1-8-1 ザ・ペニンシュラ東京24F [MAP] 03-6270-2763 http://www.peninsula.com/Tokyo/Peter/

column/02891

口串揚げ「アンジュ」 で 今年もカキ料理片栗に揚げた牡蠣かきそば

anjyu.jpg銀座で牡蠣料理ランチが食べれるお店はと考えてまず浮かんだのが、こちら「アンジュ」。
昨シーズンの「かきのあんかけご飯」や「カキフライ定食」の印象も古びていない。
気持ちいい陽光に向けて開けはなった窓際のカウンターに陣取りました。

ご注文は、「かきそば」。
小振りのどんぶりになみなみと注がれたスープに野菜と一緒に浮かぶ牡蠣たち。anjyu01.jpg片栗に揚げた牡蠣は、どちらかというとまだ小さめで、それでも閉じこめられたエキスがいつ弾けてくれようかようとタイミングを謀っているよう。
その牡蠣が、たっぷり野菜由来のような甘いスープによく馴染むンだ。
anjyu02.jpganjyu03.jpg
麺はというと、かんすいのちゅるちゅるを思う縮れの強い細麺で、階段踊り場に積まれた木箱には浦和・玉藻製麺、とある。
店のニーズに合わせた麺の仕立てに応じる小回りの利く製麺所みたいだ。

anjyu04.jpg
100円で追加したパラパラの小チャーハンを平らげれば、お腹も気持ちも満たされるっつー訳であります。


中華で串揚げな、4丁目「アンジュ」。
夜に来る機会はまだないけど、串揚げもなんだか結構イケそうな、そんな予感がいたします。



口関連記事:串揚げ「アンジュ」で 旨味零れる大粒かきかけごはんカキフライ(09年03月)
口オイスターパラダイスブログ:「カキタベ! ~牡蠣を食べよう!~」


「アンジュ」 中央区銀座4-3-4 銀座屋酒店ビル3F [Map] 03-3561-0043

column/02779 reprise @1,100-

口山形イタリアン「YAMAGATA San-Dan-Delo」で山形食材じっくり

sandandelo.jpg銀座・有楽町界隈は、気がつけば10数店が競い合うように出店している、謂わばアンテナショップ銀座。
その一角に、山形のアンテナショップ「おいしい山形プラザ」が追随オープンしたのはこの4月のことでした。
1階は、お約束の特産品の展示販売フロアになっていて、2階の一部は当地山形への観光情報を発信するエリアになっている。
そして、その2階フロアに山形の地域活性化を一身に担うかのような存在となっているのが、
山形イタリアン「ヤマガタ サンダンデロ」。
ヒロキエさんがオープンの頃早速訪れて、様子を伝えてくれていたっけね。


日時は9月某日の夜。
なぜにその日かというと、今夜は奥田シェフが当地レストラン「アルケッチャーノ」を飛び出して銀座で腕を揮う、月のうちの数日に当たるから。
事前に記名して予約する「LA BETTOLA」スタイルのランチも人気らしいよ、なんて話をしながらテーブルに着く。sandandelo01.jpgsandandelo02.jpg目の前に置かれた、それぞれに別々の野菜が描かれた木のプレートをひっくり返して、ボクのは宝谷かぶ、のむのむさんのは友江フキなんて、早くも山形食材のプレゼンが始まっている(笑)。
お願いしてあるのは、シェフおまかせのコースだ。


鶴岡のシルク「きびそ」を使っているというカバーで飾ったドリンクメニューで「Lista dei Vini Yamagata」と括られた章を発見、今夜はやっぱり山形ワインでいきましょー(笑)。
まずは乾杯に似合いそうな一本をということで選んだのが、
高畠ワイナリーのスパークリング「嘉yoshi」。sandandelo03.jpgシャルドネにして酸味柔らかな辛口で、呑み口のいい。


最初にやってきたお皿には意外や、ひと切れのお刺身。
庄内浜のワラサの切り身の廻りに塩が振ってあり、その塩が「満月の塩」。sandandelo04.jpgまずはミネラルな塩だけで素材そのものを味わってみて、というアプローチだ。
情緒的違いなのではないかなとは思うものの、満月の際と新月の際に採取するのとではミネラル分が違って、満月の塩の方がミネラル豊かだという。


続くお皿も刺身風で、ん?と思うも、これが意外や、川魚の岩魚と底魚の平目が出逢ったテリーヌ。sandandelo05.jpg一見しては判らないけれど、ふた種類の刺身を並べるように重ねるようにしてひとつにしているんだ。
口にしてはじめて、なるほど、ひとつになりながらも食感と風味が違うあたりが面白い。
トッピングにマスカット、廻りに配したフレークは塩の代わりの岩魚の燻製だそう。


三皿めで前菜的パスタがやってきた。sandandelo06.jpgトマトの冷製カッペリーニは今や定番になりつつあるけれど、
これは意外やマグロをも使っているという。
フルーツトマトとマグロの赤身の取り合わせに違和感はないものの、ならばもうひと塩ある方が好みではあるかも。


sandandelo07.jpg二本目のワインにと月山ワイン「ソレイユ ルバンsoleil levant」。
ラベルには、製造者名に月山ワイン山研究所と記してあって、北限としていわれる山形県鶴岡市で収穫した甲州ぶどう単一種で作った辛口。
硬いと思う寸前のキリリとした酸味にフルーティーな風味が重なります。


仲良く並んだ二匹のエビは、庄内湾産の赤海老。sandandelo08.jpgその赤海老が抱いているのが、炙った焦げ目をつけた「つゆ姫」というお米のリゾット。
この秋から発売される新種のお米らしい。
海老の甘さ香ばしさとお米の甘さ香ばしさが互いに呼応するような食べ口で、いい。
彩り鮮やかな翠は、庄内の在来作物、だだちゃ豆。


ん?なんだろ?あ、そっか!と思わせた(笑)のが、あまだいの松笠焼き。sandandelo09.jpg鱗を逆立てるようにして揚げ焼きしたような仕立てで、その皮目のクリスピーな食感も愉しからずや。
トップには水菜のあしらい。
そして再び、なんだろ?と思わすのが、周囲に配置した「みずの実」。
山形の、水の綺麗な沢周辺に自生するという山菜の実で、むかごの一種ということらしい。
独特なぬめりがあって、噛めばコキュッとした不思議に瑞々しい歯応えが面白いのだ。


魚介シリーズはまだまだ続いて、次なるお皿は郷土の仕立て、ハタハタの湯上げ。
湯引きするかのようにさっとそして柔らかく茹でたハタハタの身は繊細なる甘さ。
そこへ、軟白ねぎのビネガー和えが味わいにいい色を添えています。
sandandelo10.jpgsandandelo11.jpg
柳鰈のグリルには、釜石のキャビアのソースを添えている。
国産のキャビアを口にするのは、初めてのことかもしれません。
海のモノと山のモノの組み合わせの妙が、続いているね。


ここで奥田シェフが食材の載ったお皿を手にテーブルにやってきた。
その日の昼間、千葉で行った勉強会からいただいて帰ったものだという、栄螺。sandandelo12.jpgこれらサザエの活きよろしく、覗き込んだくにちゃんに向けてピューっと沢山の水を吐く勢い。
キッチンに戻ったシェフが繰り出してくれたお皿は意外や、スープ皿。


サザエと小松菜のみどりのスープは、新鮮なサザエが手に入った時にしか作らないという、
山形・庄内のシェフの店「アルケッチャーノ」のスペシャリテ。sandandelo13.jpg小松菜の清々しい風味の向こうに、サザエの身と肝の臭みとは無縁の滋味が滲み入るように伝わって、しみじみ。
シェフが千葉での勉強会に行っていなければきっと、味わえなかったお皿なのですね。


そしてこのお皿には、あとになって繋がりに驚く、ぷちサプライズを含んでいました。
シェフが昼間行った勉強会というのが、後日お邪魔する南房総市のプロジェクトが招聘したものだったという、その奇遇(笑)。


さすがにそろそろお肉系か(笑)と、鼻を利かせて今度は、赤ワイン。sandandelo14.jpg
東北最古のワイナリーといわれる、酒井ワイナリーの「鳥上坂(とりあげざか)」。
ビンテージもぶどう品種もあれこれブレンドしてノンフィルターで仕上げるという、その都度味わいが違うという変り種だ。


その赤をへーと云いながら口に含んでいるところへ届いたお皿が、鯨のカツレツ。sandandelo15.jpgsandandelo16.jpgトッピングの重なりが不思議な美しさ。
シェフが解説してくれた通り、鯨(つちくじら)の身がブータン・ノワールのような凝縮感と独特な風味がする。


ふたたびのパスタは、マッシュルームのニョッキ。sandandelo17.jpgスプーマを添えたお皿には、ふっくらしたニョッキを包むソースにペーストにしたマッシュルームを使い、さらに千切りしたフレッシュマッシュルーム。
マッシュルームの風味に一瞬全身が包まれたかのような心象になるのです。


さてさてお次は、フォアグラ。sandandelo18.jpg生の無花果の上にフォアグラを載せ、そこに寄り添う無花果のジェラート。
そして無花果のソースをあしらうという、フォアグラとイチジクのマリアージュ。
とろんとしたイチジクの実のあっさりした甘さが意外や、
フォアグラの重さを按配よくしてくれるのだね。


そして、深いピンク色でやってきたのが、丸山羊。sandandelo19.jpgだだちゃ豆を飼料に育てたという丸山さんの羊のローストに、山形ソウルフード「だし」に沿った仕立ての野菜たちが添えてある。
これじゃぁ羊嫌いのヒトがいなくなるンじゃないかと思うほどにクセのなく、柔らかな身質の羊。
郷土のピクルス「だし」の酸味を軽いアクセントにしながら、不思議なほどすっとお腹に収まっていくのであります。


羊を平らげて、さすがにお腹を叩きたくなるよな(笑)、満足、満腹モード。sandandelo20.jpgシメのデザートはやっぱり、だだちゃ豆を使ったジェラートと和風なパンナコッタ。
だだちゃ豆の風味がまっすぐ味わえるなぁと思っていると、パンナコッタに小さな器に用意した液体を振り掛けてみてと奥田シェフ。
液体の正体は味醂なのだけど、あれ、ビックリ。
仰る通りに、モンブランを食べた後口のような栗の風味がしてくる。
シェフの、食材に対する向き合い方と美味しく愉しい食べ方への工夫を垣間見るような瞬間だね。


どうやら、冒頭の塩のみでいただくワラサに奥田シェフの考え方が端的に現れている。
シェフ自ら解説してくれたのは、あとは変化をつけながら、グラデーションを描くように味のアクセントを強めていくのだと。
味を強くしていくにしても、それはあくまでも、素材の味わいを活かすための手段としてなんだね。sandandelo21.jpg
シェフおまかせコースをいただこうという方は是非、店頭のパネルをひと通り眺めてからテーブルに着かれたい。


山形の食材をメインとした、山形イタリアン「YAMAGATA San-Dan-Delo」。sandandelo22.jpgWebサイトにもある通り、店の名「ヤマガタ サンダンデロ」は、「山形産なんでしょう(山形産だんでろ)」という酒田弁をイタリア語風にした造語であるのは、周知なところ。
出来得る限り山形の食材を使用したい!という想い、山形の食材一つひとつに拘りたいという想いが込めている。
「山形産なんでしょう」じゃなくて、「山形産なんです!」じゃないかとも思うけど(笑)、それだと酒田弁×イタリア語チックにならないのかな。


予約してくれた、しずりんさん始め、ご一緒の皆さん、ありがとー。


「YAMAGATA San-Dan-Delo」 中央区銀座1-5-10 ギンザファーストファイブビル2F [Map] 03-5250-1755 http://www.alchecciano.com/san-dandelo

column/02867 @13,000-

口Flor de Café「樹の花」で ジョンとヨーコと卵とココナッツカレー

kinohana.jpg角のお茶ショップ「nagomi-NATULURE」と
ビストロ「Vivienne」との間に入口のある、
Café「樹の花」。
ランチメニューkinohana01.jpgにカレーの写真がふたつ、階段脇にいつも掲げてあって、その前を通るたびに寄ってみよう寄ってみようと思いつつ、この日に至っているのでありました。
階段の上がり口正面には、「ジョン・レノンと樹の花」と題したパネルkinohana02.jpgがある。
そこには、1979年の夏に、ジョン・レノンとオノ・ヨーコが開店四日めの此処「樹の花」に訪れた情景が語られてる。
そんなことがあったンだ、さぞや吃驚し、緊張し、感激したのだろうなぁと思いながら、同じ階段を踏みしめ二階の扉へと。


一種の風格が醸すしっとりとした空気が、まるで軽井沢の裏通りに古くからある喫茶店、
そんな印象を抱かせます。
kinohana03.jpg
あの入口寄りの小さなテーブルが、ジョンとヨーコが座った席なのかな。
注文を訊いてくれた女性の、丁寧にすることを愉しむようにフロアを行き来している様子が居心地の良さを引き出しているよう。


のむのむさんも口にしていた定番「豆と野菜のカレー」を横目に、
今週のカレー「卵のココナッツカレー」をとお願いします。
ナンかライスかを問われて、どちらが合います?と逆質問にすると、「ライスが合うと思います」と間髪入れずの即答が潔い。


人参のサラダの向こうの窓越しに初夏のような陽射しを眺め、その向こうには「小諸そば」(笑)。
ターメリックに黄色いライスと一緒にオレンジ色のソースを湛えたお皿が届きました。kinohana06.jpg

スープカレーの要領でライスをスプーンに載せてから、真ん中のポーチドエッグを削るようにしつつ、その脇のカレーと一緒に掬って口へ。
kinohana04.jpgkinohana05.jpgkinohana07.jpg
トマトの酸味とココナッツのほんのりしたコクが優しい基調の味わいの中に包まれるようにしている。
喫茶店のナンチャッテカレーであることの危惧は早々に消え失せる。
シルキーな柔らかさからふつふつと旨味が沸いてきて、コリアンダーの一葉が絶妙なアクセント。
意外や、ハッと我に返るまでの遮二無二一気喰い。
さっきのオネエさんに笑われてやしないかと辺りをキョロキョロ(笑)。


すると、知らないが故のサプライズが、小さなグラスに届いた「お口直しのデザートコーヒーです」。
ふと、日本橋「誠」でいただいたカクテルグラスのコーヒーを思い出す。
kinohana08.jpgkinohana09.jpgそこへ、豆を挽く音に続いて、珈琲の薫りが漂ってきた。
すっきりした苦味というのもまた、ゆるゆると心地いい。


ジョンとヨーコがお忍びで訪れた店として知られるCafé「樹の花」。kinohana10.jpg
そんなエピソードに興味があってもなくっても、「樹の花」で昼どきを過ごすは一興だと識りました。


口関連記事:
  bistrot「Vivienne」で 塩ダラグラタン仔羊ひき肉ひよこ豆カレー(09年03月)
  ステーキハウス「誠」で 印象的な旨味の軽やかさ路地裏のサロン(09年01月)


「樹の花」 中央区銀座4-13-1 飯沼ビル2F [Map] 03-3543-5280

column/02787 @1,500-

口bistrot「Vivienne」で 塩ダラグラタン仔羊ひき肉ひよこ豆カレー

vivienne3.jpg毎度お世話になってます、
の木挽町通り「ヴィヴィエンヌ」。
通りがかりで目にしていた黒板vivienne3_01.jpgのメニューが気になっていました。
今日もあるかなぁと店頭をひょこっと出して覗くと、
うん、あるある(笑)。
ドアを開けば、斎藤さんがお出迎え。
おひとりさまはやっぱり、奥のカウンターへと向かいます。
背の高い椅子で、小さい方ではない自分でもちょっと座り難いけど、一旦収まってしまえば姿勢が正される感じになる。


作り置きなんてきっとしていないゆえ、
やや間があってやってきたのが「塩ダラのグラタン ポルトガル風」。
vivienne3_02.jpg
よくある楕円のグラタン皿ではなくて、丸い器に円く広がるチーズの被い。vivienne3_03.jpgドーム型にこんもりしたその頂あたりの焼き目が誘う。


スプーンの先で探るようにするとすぐさまヒットするのが鱈の身。
vivienne3_04.jpgvivienne3_05.jpg
ほっこりして、加減よく利いた塩が甘さを呼ぶようで、それがチーズとホワイトソースと呼応して、
うん、旨い。
不思議とパンとも好相性で、パンのお代わりをしてしまいます。
ま、でも、ワインにもきっと合っちゃうな(笑)。
あ、でも、どのあたりが"ポルトガル風"なのでしょう。


そうそう、「ヴィヴィエンヌ」には、カレーもある。
定番的に黒板で見るのは、「仔羊ひき肉とひよこ豆のカレーライス」。
ヒツジ肉好き、キーマ好き、ひよこ豆好きにはまさにドンピシャなカレーなんだな(うふ)。


届いたお皿を見るに、なかなかの本格派の匂い。vivienne3_06.jpg
さらとろっとしたカレーからはまず、仔羊の風味旨味がして、そこへひよこ豆のほっこりした甘さが合わせてくる。
vivienne3_07.jpgvivienne3_08.jpgvivienne3_09.jpg
そして、時折歯と歯の間でカリっと鳴ってほの香りをふんとさせるのは、コリアンダーのシードかな。
これが気の利いたアクセントになって、じわじわ沁みるような旨味をさらに引き立てる。
コレ、かなり好みのカレーです。


やっぱり端から試したい「ヴィヴィエンヌ」のおひる時。vivienne3_10.jpg今度は「プリン」や「チーズケーキ」あたりのデザートもくっつけちゃおうかな(笑)。


口関連記事:
  bistrot「Vivienne」で 帆立貝のフリットふくよかなその身の甘さ(08年06月)
  bistrot「Vivienne」で 肩の凝らない正統なビストロ料理たち(08年07月)


「Vivienne」 中央区銀座4-13-19 銀林ビル1F [Map] 03-6273-2830

column/02631 reprise-02 @1,260-

口串揚げ「アンジュ」で 旨味零れる大粒かきかけごはんカキフライ

anjyu.jpgのむのむさんの記事で見つけた串揚げ「アンジュ」。
時季が過ぎちゃう前に行かなくちゃっ(笑)ということで、
晴海通りから天賞堂の角を曲がる。
「ささもと」の前を通り過ぎ辿り着くは、
「関西風串あげ」と描く赤と緑のネオン。
見上げるビルの三階が目的地だ。
階段を巡って気がつくは、あ、フレンチバーベキューの店「Vinpicoeur」の階上なンだね。

朱のカウンターが厨房を囲む店内。
それは、漆の紅か中華の牡丹紅か。
間口の広くない建物だから、自ずとこういうレイアウトになるのでしょうね。


お茶にしますか、お水でよろしいですか。
お手拭をあずかりながら、丁寧で品のいい対応にいたみ入ります。

anjyu01.jpg
まずはやっぱりお目当ての、「大粒かきのかけごはん」。
すぐさま涎を呼ぶような、具沢山のあんがこんもりのドンブリ。anjyu02.jpg片栗で包んだ牡蠣は、その名の通り、とぷっと豊かな大粒さん。

anjyu03.jpganjyu04.jpg
火の入れ具合最高で、なはは堪らんっス、のプルプルリ。
エキス旨味零れるでありますーっ。


うらを返すようにして、今度は気仙沼産「大粒カキフライ定食」。
ご飯&味噌汁、浅漬けに麻婆豆腐の小皿に囲まれたカキフライもその名の通り大粒さん。
anjyu05.jpganjyu06.jpg
それゆえ、カキフライ定番の5個のっけではなくて、4個のっけ。
見るからに量感を訴えるフライは、案の定箸で掴んでもずっしりしてる。
4個に文句はありません(笑)。


齧って迸る牡蠣の滴は、どこまでも澄み切った海中に想いを巡らせるよな、
そんなクリアな旨味を湛えてる。anjyu07.jpg大粒牡蠣をそっとそしてしっかりと包みながら、邪魔をしない衣の仕立て。
さすが揚げ物のお店、と云ってしまいたい。


anjyu08.jpg
「生アジフライ定食」「大粒あさりのつゆそば」「トンカツ定食(豚ロースのミルフィーユ)」「白子のつゆそば」「トマトそば」「あんきものチリソース」anjyu09.jpgなどなど、気になるランチメニューが居並ぶ「アンジュ」。
「串揚げ定食」もあるけれど、それはやっぱり麦酒と一緒にハフハフしたいな。
揚げ物系の品に中華系の品が共存しているのは、5丁目にあった「アンジュ」からの流れがあるからのようです。


口関連記事:
  串焼きと煮込み「ささもと」で 串煮込み串焼き葡萄割りの酔っ払い(05年05月)
  French Barbecue 「Vinpicoeur」で 炭火眺めつワインくぴくぴ(03年10月)
  中国家庭料理「アンジュ」で かきそば半チャーハン設えパブちっく(07年01月)


「アンジュ」 中央区銀座4-3-4 銀座屋酒店3F [Map] 03-3561-0043

column/02779 @1,100-

口バー「銀座ブラン亭」で 昼の顔インド風カレーライス夜も知りたい

brantei.jpgコリドー通りを背にして、
おでん「江戸源」のあった方向を眺める。
すると、あれ?こんなところに床屋さん?と見紛う突出看板が見つかります。
近づいて見上げるとそこには、「いま甦る夢のカクテール 電気ブラン」とあって、なるほど電気ブランの"ブラン"から「銀座ブラン亭」と名付けた、つまりはバーの類なのだなと窺えます。
ところが、その看板の下で地階への案内をしているスタンドbrantei01.jpgにあるのは、「インド風カレーライス」の文字。
ふうむ、バーがランチで供するカレー、そんなことなのでしょうか。

brantei02.jpg
古びた雑居ビルの地下への階段を覗くと、その先にも手作り感が微笑ましい「カレーライス」と縦書きしたバナーが見えて、そこが目的地だと判る。


さらさらカレーです、と謳う貼り紙がなければ、開くのに戸惑いを誘いそうなドアを開けると、その中は想像以上に小じんまり。
入った瞬間に、7、8脚のカウンターの真ん中にいることになります。
brantei03.jpgbrantei04.jpg
古き良き銀座の夜の匂いを籠もらせているような、そんな空気に正面の古時計がよく似合う。


こちらでは、カレーがあれこれ種類があるわけではなくて、潔く「カレーライス」のみ。
そして、メニューに添えてくれている紙brantei05.jpgには、ポーク、ししとう、エリンギ、キーマカレー、とある。
目玉焼き付でお願いしました。


カレーが届く前にカウンターの上が賑やかになる。
brantei08.jpgレーズンやフライドオニオンといったトッピングの小皿やらっきょや福神漬け、さらには白菜の漬物、そしてお好みでプラスするためのコリアンダーやチリなどのスパイスやチャツネなどをぞろぞろと並べてくれるのです。


すっかり今日のカレーはキーマだ、と思っているところへライスにキーマの載ったお皿が届きます。
ところが、そこへソースパンもやってくる。brantei06.jpgソースパンのカレーをお皿に注げば、ポーク、ししとう、エリンギが具材になっているのが判る。
なるほどー、キーマもトッピングのひとつ、という解釈もできそうだ。


貼紙に「油をほとんど使わず」とあるように、ベタつきやしつこさとは無縁のさらっと優しいカレー。brantei07.jpg

デフォルトの辛さは、辛いのがそう得意でもない自分でも、もうちょっとアクセントが欲しいような、でもそのままでもいいような、そんな心持ちになる。
チャツネやチリをちょっと足しては、風味が増して甘さと辛味の輪郭が変わるのが鮮やかに。
玉子焼きを解しつつ、レーズンやオニオンを織り交ぜつつ、キーマのところへ行き来したりと、お皿の上のバラエティーが嬉しいな。


如何にも手狭なカウンターの中で、せっせとサービスしてくれた姐さん。
彼女が夜もこのカウンターを守って、時に電気ブランも提供しているのか、それとも別の方がバーの主だったりするのか、訊き損なっちゃった。


老朽ビルの味わいも魅力の一片な「銀座ブラン亭」。
再開発の刃に晒される前に、このカウンターの夜の景色にも浸らなくっちゃ。


「銀座ブラン亭」 中央区銀座7-2-17 南欧ビルB1F [Map] 03-3571-0972

column/02766 @850-

口とんかつ「豚児」で お重に届くかきフライ丼かき玉子丼お汁がいい

tonji2.jpg知るひとぞ知る感じが怪しい東銀座のとんかつ「豚児」。
例によって、テーブルとテーブルの真ん中に丸いストーブが部屋を暖めています。
先日の「上とんかつライス」や「定食」に引き続いての、
「豚児」第二章。
今回は、牡蠣を使ったメニューに触手を伸ばします。
「カキタベ!」同志が既に通った道かと思っていたら、
どうやらこちらの牡蠣には未踏の様子。
遅ればせながら、紐解いてみましょう。

お品書きをちらっと見て、まずは「かきフライ丼」。
カキフライが刻んだキャベツかなんかと一緒に載せたドンブリかなぁと思いながら到着を待つ。
tonji2_01.jpgすると、やってきたのは所謂ドンブリではなく、黒塗りのお重。
「豚児」のドンブリは、お重に入れるスタイルのようです。
パカリと蓋を開けると、なるほどの玉子綴じ。tonji2_02.jpg
カツ丼のカキフライ版ということなのですね。
衣に沁みた出汁味と牡蠣の身が滲ませるお汁が、いい。tonji2_03.jpgうんうん、こふいうのもありだなぁ。
決して強い味付けにしないトコロが、オヤジさんのちょっとしたコダワリだったりして。


そしてもう一品と、「かき玉子丼」。
実は、とある金曜日に注文んだら、「あ、もう全部に衣つけちゃったんだ」ということがあって、再訪してのオーダーです。

こちらはまさに、牡蠣の玉子綴じ。tonji2_04.jpgtonji2_05.jpgふるふるとした牡蠣の身がフライの時と同じ、
ゆるゆると沁みる割り下の玉子でとじてある。
ハフハフしながら、ガシガシ喰っちゃいたい、そんなお重であります。


なんだか怪しいな、と思っていたとんかつ「豚児」は、怪しくない。tonji2_06.jpg冬場の「豚児」で、玉子とじ牡蠣ドンブリ。
たまには、いかがでしょう。
ん~、おされOLさんには、ちょいと敷居が高いかなぁ(笑)。


口関連記事:とんかつ「豚児」で 上とんかつライス揚げシューマイでお昼ご飯(09年01月)


「豚児」 中央区銀座3-12-14 [Map] 03-3541-7488

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口cafe'「634」で とろとろ卵の親子丼に豚角煮丼オトコもすなる

634.jpgいつできたのかなぁ。
そう思いながらその前を通り過ぎること幾度もあって気になっていた一軒がココ、cafe'「634 musashi」。
いつもの怖いものなしのノリ(?)でひょいっと入ることが何故なかったのかは、如何にも女子率高そうな"カフェ~"な雰囲気がほんのちょっと敷居を上げていたことを理由のひとつとして否定しません。
でもね、「634」には、ドンブリ飯もあるんだぞ(笑)。

古材を使ったような板張り床に、
ファサードに同期する白でペンキしたキッチン廻りの板張りの立ち上がり。
63401.jpg
木の色合いと白の対比が内外装の基調になっていて、居心地は悪くない。
雑貨好きOLさんがいそいそと通ってしまいそうです(笑)。


さて、ドンブリその一が、「634風とろとろ卵の親子丼」。63402.jpgもしや、レディたちにはちょっと多いのでは?とも思っちゃうしっかり容量のドンブリに、とろとろ加減良さげなトッピングで登場です。

なんちゃってカフェ飯かもなぁという危惧を抱きながら匙を動かすと、おほほ、嫌みなく出汁が利いていて、それでいてあっさりした味付け。
63403.jpg63404.jpg63405.jpg
その名の通り、とろんとした玉子のシズルに水菜のシャッキリがいいリズムを生んでいて、「玉ひで」行くならここに来る!ってなこと思っちゃうくらいの本格派(ちょっと云い過ぎ?)。


ドンブリその二が、「豚角煮丼」。63406.jpgこちらも意外と豪快で、大振りの角煮がどんどんと載り、半熟玉子がどーん、これまた大きめに切った筍をどどんと配置。

63407.jpg63408.jpg
角煮のホロホロとした柔らかさはもとより、あっさりとしつつ旨味を引き立たせるように煮含めた辺りは、そんじょそこらの料理屋形無しの風情。
いよいよ、厨房のヒトの前歴を訊きたくなってきたぞっと(笑)。


どうやら此処を訪れるレディたちは、メインデリとサイドデリを選んで組み合わせる「お好みデリプレート」する63410.jpgのが専らのよう。
それもきっと悪くないけど、ちょっとコソバユイなぁというオトコたち(オジサン含む)には、例えば以上のようなドンブリ飯という選択肢があるンだ。


裏銀座の路地のカフェ「634」。63411.jpg頭上にたなびくバナーと無垢な白のファサードが目印です。


「634」 中央区銀座3-12-7 [Map] 03-3546-0634

column/02758 @850-

口ビストロ「Cave des Vignes」で 黒板巡るナポリタンはビストロ系

cavedesvignes04.jpg木挽町通りでいつも気になるのは、
「Cave des Vignes」と「Vivienne」の黒板。
以前、マガジンハウス周辺からの帰り道で見つけたフレーズが再度書かれていないか、「Cave des Vignes」の黒板をチェックするのが恒例となっていたのです。
その一行は、「スパゲッティー ナポリタン」。
その文字列がこの日の黒板にありました。
急ぎ業務連絡しなくちゃいけませんね、ナポさんに(笑)。

cavedesvignes04_01.jpgココはなかなかにキリッとしたビストロなのだけど、ランチの黒板にはボンゴレとかカルボナーラとかの親しみあるパスタを用意してくれている。
それが週替わりして、「ナポリタン」も巡ってくるという訳なんだ。


すっと差し出されるバゲットを齧って待つお皿。cavedesvignes04_02.jpg


それは、橙色を高くこんもりと盛りつけてやってきました。cavedesvignes04_03.jpgふと、「二郎」の野菜マシを連想したりして(笑)。


臭いのが心地いいチーズの香りが鼻先を踊って、いざいざ。
cavedesvignes04_04.jpgcavedesvignes04_05.jpgcavedesvignes04_06.jpg
玉葱、マッシュルーム、ピーマン、ハム、さらにはコーンといったナポらしい具材が愛らしい。
アルデンテを思わせる細めの麺を使っているトコロとお皿のそこにトマトソースがたっぷりと残るトコロは、やっぱりビストロ系。
THE炒め系のナポリタンとはスタンスの違うところでありますね。
ボリュームも意外としっかりめで、うん、満足。


まいどどうも、の木挽町通り地階「カーヴ・デ・ヴィーニュ」。
ナポさんも遠からずレポートしてくれるかな。


口関連記事:
 ビストロ「Cave des Vignes」 で青紫蘇も馨るあさりスパゲティ(05年08月)
 ビストロ「Cave des Vignes」 でベシャメル滑らか牡蠣グラタン(07年10月)
 ビストロ「Cave des Vignes」で トマトのプリンとカシュー豚(08年08月)
 bistrot「Vivienne」で 帆立貝のフリットふくよかなその身の甘さ(08年06月)


「Cave des Vignes」 中央区銀座4-13-15 成和銀座ビルB1F [Map] 03-3549-6181

column/01593 reprise03


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