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ただいま鋭意、旧サイトより記事移築中です。
2005年03月まで遡って移築が済みました。
でもまだまだ3合目くらい。頑張れ自分(汗)。


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口Ristorante「VICOLETTO」で あかしゃエビパスタ濃いぃ野菜たち

vicoletto.jpg奥沢の駅を降りて、自由通りを自由が丘方向へ少し行くと、フランスの国旗が視界に入ってくる。
その旗の主は、2階に席を持つbistro「Le Sourire」なのだけど、今日の目的地はそちらではなくて、1階にCafeの入ったその建物を目印にして右に折れた路地の店。
雨垂れにちょっとくすんだ半ドーム型のテントが迎えてくれるのが、「ヴィコレット」だ。

小振りな林檎ふたつを卓上のアクセントにした、居心地の良さそうなテーブルが並んでる。vicoletto01.jpg加減のいい小じんまり感と細かいところまで配慮の行き届いた感じが和ませてくれます。


A、Bとある「BRANZO」からAを選んで待っていると、
まずやってきたのは、カラフルな前菜のお皿。vicoletto02.jpgシェフの実家があるという、愛知・岡崎から届いたという「自家製生ハム、おばあちゃんが育てた野菜たち、本日の鮮魚、季節の野菜のスープの盛り合わせ」。


vicoletto03.jpgvicoletto04.jpgvicoletto05.jpgvicoletto06.jpgvicoletto07.jpgvicoletto08.jpg
生ハムを下敷きにして、赤玉ねぎや玉ねぎ、イチゴピーマン、パプリカにムース、カラシ菜、ルッコラ、ロメインレタス、ベビーリーフなどなど。
ちょっとづつ野菜たちの味が濃いぃように思うのは、気のせいではなさそうだ。


3種類の中から選らんだパスタは、
「三河湾直送 アカシャえびとほうれん草のクリームスパゲッティ」。vicoletto09.jpgぼうずこんにゃくのオッチャンの銘図鑑「市場魚貝類図鑑」によると、三河湾周辺を中心としたエリアでは、アカエビ属の小エビを総称して「あかしゃえび」と呼ぶらしい。
いわゆるエビせん、にも相通じるような香ばしさを愉しみながら啜る、そんなパスタであります。


デザートに熟れ熟れのいちじく!vicoletto10.jpgシャーベットのいちじくと交互に口に含んでは、完熟無花果の甘さと独特の香気に思わず目を閉じる。
ちょっとオンナノコ気分の不思議な感覚が過ります(笑)。


四季折々の味わいと食材、特に岡崎の野菜にこだわっているというレストラン「ヴィコレット」。vicoletto11.jpgおばあちゃんが育てた野菜が美味しいレストラン、
という謳い文句もきっとひとつの顔を示してる。
でも、別の顔もいろいろありそうで、その辺りを探りにまた訪れたいな。


「VICOLETTO」 世田谷区奥沢2-10-6-101 [Map] 03-3725-3436 http://www.vicoletto.com/

column/02911 @2,100-

口Cucina Italiana「mondo」でふたつのMenu感性と世界の共有

mondo.jpg自由が丘の住宅地の直中に話題のレストランがあるという。
ルートを一端頭に入れてバス通りを往くも、
初めて歩く道筋に右折ポイントが判然としない。
ここかなぁと曲がって丘を上がったものの、
どうや一本行き過ぎていたらしい。
ならばこの辺りに、とまさに閑静な住宅街の道沿いをきょろきょろしながら進むと、住宅と空き地の間に、
奥へと誘うような暗がりが見つかります。
もしやここでは、と近づくと、そのアプローチの路傍に球形の硝子が仄かな光を灯していて、
そこに刻まれた文字が「mondo」だ。


その先の階段から下を望むと、小窓を開けた白い建物が浮かび上がる。mondo22.jpgmondo02.jpgmondo03.jpg招き入れてくれたホールは、ぐっと照度を落としていて、その分ライトアップした庭先を切り取るようにした窓が印象的になっている。


スプマンテをいただいているところへ目の前に置かれたプレートには、左右にふたつの前菜が据えられています。
これが今夜の「mondo」への入口、そして岐路。mondo04.jpg右はイタリアの伝統的な郷土料理を志向した「Menu regionale」、左は日本の旬な食材と先端な料理技術にシェフの感性を掛け合わせた新しき「Menu moderno」。
前菜ふたつをヒントにどちらのMenuにするか選択してほしいという。


当然どちらも気になる(笑)ので、複数名でテーブルを囲まないといけないンだ~と笑いつつ、双方のオーダーといたします。
ボクのチョイスは、「moderno」で。


長方形の黒いプレートに妖しく誘う赤を三点盛ったのが「熟成肉のバリエーション」。
田園調布にある熟成肉の専門店「中勢以」提供の但馬牛だという。
左から云わばお刺身で肉のほの甘さを味わう。
真ん中の手毬寿司状のものは、肩から脇にかけての部位を檸檬でタルタルにしてイチゴのシートをのせたもの。mondo06.jpg

右がウチモモをいろいろのスパイスに漬け込んでハムにしたもののスライスで、トリュフをあしらってある。mondo05.jpg5週間ほどの熟成を経たお肉たちなんだそうで、元々グレードの高い牛肉にさらに手間暇を施していることになる。
どれもがまるでクセのなく、丸さの中に滋味があるという印象のまますーっと消えていく。
俗に腐る寸前が旨い、とは云うけれど、管理された熟成肉というのはしみじみ味わいたくなる魅力を持つのだね。


ふた皿めに「魚介のクスクス」。mondo07.jpgあかむつのソテーを載せたクスクスで、云わばこれもパスタなんだねと思っていると、「ところが...」と説明を加えてくれた。
ホントのクスクではなくて、解したカリフラワーをサフランで色付けしてクスクスに見立てたものですと。
思わず口をついてでるのは、へー、面白~い(笑)。
確かにクスクスとはやや食感は異なるものの、愉しいアプローチであるね。
旨みをたっぷり含んだソースが、あかむつと見立てクスクスとをすんなりと結びつけてくれています。
そのソースが漂わせる酸味は、トマトを擂り伸ばして、その上澄みを使ったものだそう。
陰でそんなに手の込んだことをしてれくているのだね。


mondo08.jpgいただいたワインは、「Dario Princic vino bianco 2007」。
ソムリエ田村氏の説明によると、生産者ダリオ氏が酒場で量り売りをしているハウスワインを瓶詰したもので、皮と種を一緒に圧搾して醸したワインなどをいくつかブレンドしているそうで、主にはソーヴィニヨン・ブラン種。
ちょっと白濁りしたその雫は、最初軽やかで、空気に触れ温度がやや上がってくるに従ってビオに思うような風味と奥行きを増してくる。
うん、美味しい。


三皿めにと「イカ墨を練りこんだタリオリー二 ビーツの泡と」。mondo09.jpgコクを思う黒い細平麺と薄切りの烏賊の身が当然のように好相性。
煮立たせたビーツに卵白などを加えて泡立てたという、赤くて繊細な泡がほの甘い風味を添える。
これもエスプーマによるものなのだろか。


バスケットから手にとって、冒頭から代わる代わる口にしていたのは自家製のパンたち。mondo10.jpg全粒粉の丸いパンやステック状のグリッシーニ、クミンやコリアンダーといったスパイスを含ませたものタラーリ、チーズ風味の薄焼きなどなど。
ほとんど平らげて、お代わり貰ったりして(笑)。


mondo12.jpg
「ゴルゴンゾーラを詰めた栗粉のラビオリ モスタルダ添え」にナイフを入れると、
その名の通り、中からゴルゴンゾーラが溢れ出す。
栗を粉モンにしてしまうのは、新しいンじゃなかろうか。
mondo11.jpg風味明瞭な皮に風味明瞭なチーズを合わせるセンスの妙。
モスタルダというのは、果物や野菜をシロップで煮て、マスタード・エッセンスを加えた寒天的なキューブで、フルーティな甘さを添えてくれます。


メインには、「猪のアグロドルチェ」。mondo13.jpgアグロドルチェというのは、甘酸っぱい仕立て、というような意味。
65度で6時間、じっくり火を入れたというイノシシの身肉はしっとり柔らかで、素直な旨みの向こうに仄かな野生の風味がして、いい。
周りを飾るチョコレート、プラム、赤ワインのソースを交互に試して、添えたキャベツの甘さも加減のいいアクセント。
んー、一気に食べちゃうね。


mondo14.jpg
デザートは、「柿とアーモンドのデザート」。
太鼓焼的フォルムの外側は、甘さを控えた柿のアイス。mondo15.jpgアーモンドとあるのはアーモンド風味のリキュール、アマレットを使ったアイスを中に詰めているから。
シャリっとした食感とトロッとした舌触りの中に柿の風味にアーモンド風味が行き来します。


「Menu regionale」はというと、
mondo16.jpgmondo17.jpgmondo18.jpg
「イタリア各地のハム盛り合わせ」に始まり、「魚介のクスクス(シチリア)」「全粒粉のビーゴリ アンチョビと玉ネギのソース(ヴェネト)」に、
mondo19.jpgmondo20.jpgmondo21.jpg
「ポルチーニ茸のカネーデルリ(アルトアディジェ)」「猪のアグロドルチェ (ラッツィオ)」「栗のセミフレッド (アルトアディジェ)」と続く。
こちらはこちらで、定番寄りの仕立ての中から真っ直ぐな滋味が伝わるお皿たちだ。


自由が丘の住宅地の隠れ家レストラン、「mondo」。mondo01.jpgお店のWebページでは「mondo」の意味を、「世界」「天地・万物」、そして「自由が丘の小さなレストラン」と紹介している。
近隣住民の一定の同意なくして叶わないこのシチュエーション。
丁寧なお皿の提供ときちんとコミュニケーションのある応対を損なわないよう、着実に対応できる範囲内で予約を受けるようにしているそう。
コンパクトな距離感の中で、シェフとソムリエの経験と研鑽と創意と感性が描く世界を共有できたような、そんな気にさせてくれるのも「mondo」の魅力の一面なのかもしれません。


「mondo」 目黒区自由が丘3-13-11 [Map] 03-3725-6292 http://www.ristorante-mondo.com/

column/02901 @13,600-

口洋菓子「MONT-BLANC」で ウキウキありますプリンパフェ

montblanc.jpg今日はまたまた、
身近洒落街・自由が丘で「パフェラッチ!」です。
自由が丘でケーキ屋さんといえば今や、学園通りにデンと構える著名パティシエのあのお店が広く知られるところの筆頭か。
でも、自由が丘の歴史と一緒に育ち、今も自由が丘のオヘソにあるのはコチラ「モンブラン」。
ケーキを買い求める人達が並ぶ硝子ケースのその奥には喫茶コーナーがあって、そちらもいつも混んでいるんだ。

メニューを覗くとそこには、ひとつくらいはあるでしょ?ってな期待を大きく上回る12ものパフェらしきメニューがある。
前のめりによく見ると、所謂サンデーに分類するんだろな的メニューがその半数ほど。
白い犬を象った「フィフィ」なんて面白いのだけど、これもサンデーだね。


ええっと、「花火」にしようか、「茶・茶・茶」にしようか、はたまた「モカアイス」か。

その定番メニューとは別にフェアものっぽく添えてあったのが、「プリンパフェ」。
写真のプリンがフルフルっと誘っています。


見つめるグラスの主は、当然プリン。montblanc03.jpg
montblanc02.jpg

真っ先にスプーンの先を挿し入れれば、ダラシナサのないしっかりしたカスタードの予感。
滑らかなコクとカラメルのほの苦み。
そりゃ、プッチンプリンとは訳が違う(当たり前)。

上層にはバニラアイスと生クリームが脇を固め、そのステージを過ぎると、苺の果肉を含んだストロベリーのジェラートが待っているというストーリー。montblanc01.jpgなんだかパフェの王道(?)をいっちゃってるよなウキウキがあるぞ、うん。


昭和8年に洋菓子の歴史を積み始めたという「MONT-BLANC」。
初代社長が彼の地でアルプスの最高峰を見上げることがなければ、自由が丘の街の色もちょっぴり違うものになっていたのかもしれません。
久々に“白い山”、「モンブラン」でも買って帰ろうかな。


パフェ専門ブログ「パフェラッチ!」はこちら


「MONT-BLANC」 目黒区自由が丘1-29-3 03-3723-1181 
http://www.mont-blanc.jp/

column/02619

口らあめん「福福」 でらあめんの巡り辿り着く先を想う

fukufuku.jpg少し前にお邪魔した「魚こばやし」。
その帰りがけに目に留めた提燈fukufuku01.jpgが何気に気になっていました。
ひっそりとした通りを辿り、再び提燈の前に立つ。
大きく書き記されたその店の名を「福福」。
どこか、ずっとずっとそこにあるかのような、
そして媚びることのない秘かな存在感をその佇まいから想ったりします。

使い込んだ印象のカウンターに座り、店内を見回して意外に思うのは、
壁の右左にサイン色紙が何枚も貼られていること。
あれ?タレント・著名人には名の知れた店だったのかな?


「らあめん」に「のり」「味付玉子」トッピングをお願いしました。
背脂の量を加減しての「こってり~あっさり」、タレの量を加減しての「味こいめ~味うすめ」といった対応もしてくれるし、麺の固さも好みに応じてくれるようです。
でも、今日のところはデフォルトで。fukufuku02.jpgfukufuku03.jpg啜るスープに含む背脂の澄んだ甘さ。
嘗ての屋台のラーメンにも連想が繋がる細麺。
半熟とろっとの煮玉子に上手に綻ぶチャーシュー。
fukufuku04.jpg色々なラーメンを巡り辿っても、最後はこんなラーメンに行き着くのじゃないかなぁなんて、そんな感慨を抱かせてくれました。


fukufuku05.jpg

「福福」では、「チーズもちぎょうざ」なんてのを含む8種、9種の餃子で麦酒をやっつけてから、限定の「しおらあめん」へイクのも一手。夏には「新つけ麺」が待っているそうです。


口関連記事:魚料理「魚こばやし」 で魴鯡えび芋白子ぶり大根鮟鱇いかの肝(08年02月)


福福」 世田谷区奥沢6-22-13 シャトレ自由が丘1F 03-5707-6946

column/02512

口魚料理「魚こばやし」 で魴鯡えび芋白子ぶり大根鮟鱇いかの肝

kobayashi.jpg自由が丘の街の賑わいからはすっかり離れた、
最寄りとすれば九品仏の等々力通り沿い。
地元御用達とみられるお店がぽつぽつと見つかるその中の一軒。ひっそりとした表情の「魚こばやし」にお邪魔してみました。
通りの様子から一転して、店内は温かな臨場感に満ちていて、カウンターの大皿大笊に用意された食材を眺めるだけで期待が高まります。

お通しkobayashi01.jpgで麦酒で喉を湿らせつつ、ホワイトボード2枚分のこの日メニューに視線を泳がせる。
刺身はどうしよう、煮物焼物に野菜の肴たちはと迷う迷う。

まずは、「寒ぶり」「ほうぼう」を一緒盛りにしてもらいます。kobayashi02.jpg意外や脂ひかえめの寒鰤に対して、魴鯡のねっとりとした熟成感のある白身が魅惑的。

えび芋ってこんなにほっくりと旨味が濃いんだぁと思わず顔を見合す「えび芋と生たらこの炊き合わせ」や鱈の白子とろりんと解け蕩ける「白子のゆで上げ」。
kobayashi03.jpgkobayashi04.jpg
合わせるは、福井の「黒龍」本醸造を上燗で。

「ぶり大根」。kobayashi07.jpgああ、やっぱり大根の料理なんだと鰤の脂と香りを取り込んだ大根の甘さに思う。

例のコラーゲンチックなクニクニ食感が濃すぎず弱すぎずの味噌で仕立てられた「あんこう味噌煮込み」にしみじみ。
kobayashi05.jpgkobayashi06.jpg
視線の先の油鍋から、ジジジと音を立てて塊りが引き揚げられた。それが「おこぜの空揚げ」。


同じ「黒龍」でも、お燗専用だという大吟醸「九頭竜」のふっくらした奥行きを愉しみつつ、
突くは「するめいかの肝みそ鍋」。kobayashi08.jpgちょっと苦味を含んだ肝のコクと味噌のコクの中に、濃ゆい旨味を湛えていて、うへへ、堪らん(笑)。ゴハン貰えばよかったとちと後悔だ。


「平目の昆布じめ」「たら芽の天ぷら」「白味噌仕立てかき鍋」などなど、あとでお願いすれば、と思っていた酒肴が気づけばホワイトボードから削られている。シマッタ!と思っても後の祭り。
心残りではあるけれど、それも季節を追って日々変わる品書きとの一期一会の機微でもあるね。kobayashi09.jpg季節が変わるごとに訪れたい、「魚こばやし」の夜でした。


「魚こばやし」 世田谷区奥沢6-22-14 03-3703-1501

column/02506

口味噌らーめん 「南部」 で肝はアツアツにぼ味噌玉のりフーフー

nanbu.jpg環七の有名ラーメン店「せたが屋」店主前島氏が展開する味噌ラーメンのお店が、自由が丘にあるという。
自由が丘デパートの脇を進み、「亀屋万年堂」を通り過ぎ、「自由が丘ロール屋」のウズマキが見えたところが目的地です。
スタンドサインには、「味噌らーめん 南部」とある。
「南部」という店名はどのあたりから由来しているのだろうね。

ドアを押すと、少々不思議なレイアウトの店内が目に映ります。
右手に奥へと伸びるステンレストップのカウンターは、椅子がその右手にあり、既に満席のお客さんたちは左を向いて並んでいます。
左手にはテーブルが2卓。
店のスタッフは、そのカウンターとテーブルの間を行き来していて、なるほど狭い間口の店舗スペースを効率的なオペレーションするによく考えた配置に思えるな。

券売機で「にぼ味噌玉らーめん」に「のり増し」のチケットをゲット。
カウンターの一番奥に案内されて足元をみると、房総白子からのものらしき煮干の箱が幾つも積まれている。”にぼ”は煮干しの”にぼ”ってことだね。
nanbu01.jpg「お熱いのでお気お付けください」と届いたのは、スクエアな木枠に仕込まれた鉄鍋だ。
あ、そうか「南部」というのは、鉄瓶なんかにみる南部鉄器の”南部”なんだね。
試しに鉄器の部分に触れてみると……、あっちち。きっちり焼けています(笑)。
そして、うん、旨そう。nanbu02.jpgnanbu03.jpgフーフー。
スープを啜れば、そう、厭味のない煮干の香りと味噌の風味がバランスして口腔に広がる。強いインパクトはないものの、熱した鉄器のお陰で冷める気配のないスープの塩梅のいいコク味に、しみじみしみじみ、啜る手が止まらない。辛味噌を溶いたあたりが一番バランスがいいかな。
細or太から選んだ太麺は手もみ風のフォルムで、量感と噛み応えが味噌スープによく合う。
nanbu04.jpg細麺だとどんな感じになるか試したくはあるけどね。

チャーシューは久し振りの極薄切り。どれもこれも主張されるとがちゃがちゃするかもしれないものの、このあたりはもうひと工夫できそうかも。

腕組した前島氏のポスターが貼られた味噌らーめん「南部」。
nanbu05.jpgスタッフをもうひとり増やした3人体制がスムーズなオペレーションに適正な状態だと思います。

南部」 目黒区自由が丘1-23-2 03-3723-7763

column/02477

口SoupCurry「Syukur」自由が丘店 でMOMO入りスープカレー

syukur.jpg
自由が丘駅南口のマリクレール通り沿いに置かれていた木札の、「さっぽろスープカレー」という素朴な手書き文字に、するすると引き寄せられてビル3階へ。
以前寄ったことのあるバー「Deuce」と同じビルだ。
「シュクル」と読むこのお店のスープカレーは、
札幌生まれ札幌育ちの女性オーナーが手作りしているのだという

「MOMOと野菜のスープカレー」を中辛あたりの辛さ5でお願いしました。syukur05.jpgsyukur04.jpg

"MOMO"というのは、ネパールのギョウザだそうで、なるほど2片の水餃子がスープに浮かんでいます。
はふっといただく餃子はこれといって気のつくところのない感じ。
syukur06.jpgsyukur07.jpg
肝心のスープカレーはさらっとしていて、出来ればもう少しベースのスープそのものにしみじみとしたコク味のエッセンスも欲しい、かも。
辛さのレベルは30まであって、11倍以上の激辛、21倍以上の超辛には追加料金がかかります。マゾ的辛さに虜の方はどうぞ。ボクにはこの中辛の"5"くらいが丁度よい。うっすら汗が滲む程度のね。
他にも「温玉納豆オクラ」やら「チョリソーとクリームチーズ」やらの期待半分不安半分のメニュー(笑)もあるぞ。


さっぽろスープカレーの店「Syukur」。syukur03.jpg店内の所々に、女性の、そして手作りな表現がみられます。武蔵小杉にもお店があるようですね。

口関連記事:BAR 「Deuce」 で桃のショートカクテル(04年09月)

「Syukur」 目黒区自由が丘1-9-5小川ビル3F 03-5701-8281 
http://www.soupcurry-syukur.com/

column/02427

口select food and green tea「nanaha」 で岩中豚黒糖煮込み

nanaha.jpg買い物ついでにひさびさ、自由が丘でランチしてみました。GAPやFrancFrancの入ったビルの向かいにある「nanaha」にふらっと。ブティックと連なる外観ですが、中身はどうやら所謂和カフェのようです。普段はあまり近寄らないタイプのお店ですが、さてさて。やはり客筋は圧倒的に女性が多い。最近ずうずうしくなって(笑)、肩身の狭い思いを覚えなくなってきたのでそのあたりはダイジョウブ。「魚沼産コシヒカリどんぶり」のうちのひとつ、「岩中豚の黒糖煮込みどんぶり」をオーダーです。如何にもカフェっぽい三角の器に載ってきたのは、濃いぃ色に煮込まれた豚角煮と大根。黒糖煮込みといってもイヤラシイ甘さではなくて、ほろっと崩れる豚肉にすっと滲み込んで包むような風味添えになっている。シャクっとした歯ごたえの大根とでご飯を進め、さらにはとろろ芋で仕上げにかかる。茗荷の入ったぬた風のサラダといい、ま、少なくとも上っ面なだけのカフェめし、ではないね。
デザートにいただいた「抹茶パフェ」は、「パフェラッチ!」でご紹介しています。

「nanaha」 世田谷区奥沢5-25-8スコットサイドSPヒルズ自由が丘102 03-5701-3008

column/02422

口フレンチレストラン 「ラ・フィーユ」 La feuille

lafeuille.jpg自由が丘から奥沢へと至る通りから奥沢神社を左折する。角のワインハウスを横目にしながら進み、見渡すその先にはお店らしき灯りはポツリぽつり。あれ?道間違ったかな?と丁度不安になるあたりで、右手にトリコロールらしきフラッグがぼんやりと見えてきました。正に住宅街にポツリと佇むフレンチ。恐らく同じ木材と鋳モノで設えたであろう、ドア、マド、そしてベンチ。2階ホールへと案内されると、紅いソファーに、そこここに飾られた華。店全体にどこか女性的なセンスが感じられます。ところが、迎えてくれたサービスは男性で、他に女性スタッフの姿はなし。コーディネーターがいるのかな。口開きのヴァンムスーVin Mousseuxをいただきながら、今月のディナーメニューを拝読する。前菜とメインをプリフィクスに組み合わせるA・B・Cの3コースが設定されていて、それとは別に、無農薬自然栽培の野菜を中心に仕立てるという「Menu de L'egumes お野菜のコース」というコースもある。こちらのお店の特長を識るには、その野菜のコースだ!と思うものの、ABCプリフィクスの方のラインナップにも後ろ髪ひかれる品々が並び、ぐるぐると決められずの優柔不断なヤツ状態(笑)。プリフィクスのメニューにも野菜はしっかりですよ、のひと言でやっと意を決することとなりました。前菜2品+メイン1品のAコース。まず、フェミニンな花柄のお皿に重ねて置かれたクリアなお皿には、「ハムです」と言葉が添えられました。え?ハム?と訝りながら、その薄桃色のムースを口にすれば、おほ、確かにハムだ。ハムの自然な薫香がする。今日のお野菜のポタージュは、コーンの冷たいスープ。ビシソワーズも好きだけど、こうしてナチュラルな甘さが心地いいコーンのスープも同様に好きになる。そして「ラ・フィーユ」のスペシャリテのひとつだという「フォアグラのソテー、アメリカンチェリーのソース」。毎月変わるソースに更に工夫を重ねているんだという。これがね。驚くほどに、軽い! フォアグラといっても、鴨の肝臓を使っているからこその軽妙さなのだという。お~。これに、甘さ軽めのデザートワイン「Sainte Croix du Mont」をオススメしてくれちゃうとろがまたニクイ。相方は、濃くて深い酸味と甘味のトマトが印象的な「甘エビ、アボガド、レトロトマトのサラダ仕立て、ビンゴット風味」と豚のまったりとじゃが芋のほっこりが協奏する「岩手豚とジャガイモのテリーヌ、粒マスタードを添えて」。その都度焼いてくれる、カルピスバターを添えたパンがまた、いいね。して、メイン。プリフィクスのコースに決めた要因のひとつは、今日のお肉料理がそれと訊いての、仔羊のプレート。ちょっと脂が強すぎて、折角の仔羊の香りが負け気味だったのがちと残念ながら、それでもこの味わいはクセになるよな的満足を思う。片や、「骨付き子牛肉と野菜のクレビネット、マデラ酒のソース」。あみ脂で包み焼くのがクレビネットだ。ブルゴーニュの赤「Les Taupes Maison Dieu」のグラスを合わせて。チーズはお好きですか?はい!ということで、3種のフロマージュの載ったプレートを迎えます。「オッソ・イラティ」に、皺々が印象的なウオッシュタイプの「ラングル・オ・マール・ド・シャンパーニュ」が面白い。レアものらしき未知の匂いに、これまたクセになりそうだ。デザートに「エキゾチックムースとショコラのフォンダン ミルフィーユ仕立て」。ミルフィーユと呼ぶアイテムは湯葉っぽい歯触り。「バナナのスフレグラスとイチゴのスープ仕立て ミント風味のジュレを添えて」はミント抜きで(笑)。オーナーシェフの加藤さんとサービスの片桐さんのおふたりで切り盛りしている「ラ・フィーユ」。その名は、“野菜使い”にも通じそうな、“葉”という意味だそうです。今度はやっぱり「お野菜のコース」かな。

「ラ・フィーユ」 世田谷区奥沢2-6-9 03-3725-2189 http://www.la-feuille.com/

column/02275

口蒲焼割烹 「八沢川」 yazagawa

yazagawa.jpg買い物ついでに、緑道沿いの鰻料理屋さん「八沢川」に寄ってみました。割烹と名乗る、ちょっぴり敷居の高い風情のお店であります。案内された1階のフロアは、およそ半分のテーブルが埋まっていました。ちょっとツマンデ、麦酒をやってからお重をと、「小芋煮」なんかをお願いする。紋切り型のどこかしらっとした応接がちょっと気になる。しかも、中瓶の大半がなくなったというのにその「小芋煮」がまだ来ない。忘れているに違いないと催促をしたものの、届いた頃にはもう空瓶になっていました。うう。気を取り直して、改めてお品書きを捲る。「八沢川」さんでは、愛知の幡豆郡一色町の鰻を使っている、とある。豪勢に「うな重 特選」あたりでその魅力を探るのもいいけど、その実そんなノリで訪れてはいない。え~っと。お、廉価でちと不思議なごはん物を見つけました。その名を「うな玉重」。ま、蒲焼を玉子とじしたものでしょうね。お重の蓋をパカリと開けると、予想通りの玉子とじ。予想と反したのは、その色合いだ。なんか黒っぽく濁っていて美味しくなさそう。蒲焼のタレが玉子に滲めばそうなるかぁと思い直して、口へ運ぶ。むぅぅぅ。なにやらやたらと水っぽくって、素っ気ないつゆでご飯がだくだくになっちゃってる。玉子とじにも申し訳程度に仕込まれた蒲焼にも旨味は感じず、なんだか泣けてきた。鰻屋さんに来て、安く済まそうとしちゃいけないってことかと、反省頻り。新メニューとされていた、うなぎスープ(?)にうなぎの身と牛蒡、玉子を入れて炊いたという「う雑炊」もやっちゃってる気がします。鰻の蒸し汁が珠玉なスープになるとは想像がつかないもので。

「八沢川」 世田谷区奥沢5-25-12 03-3717-7950

column/02140

口餃子老店 「泰興楼」 自由が丘店

taikouro.jpg餃子で著名な「泰興楼」は、奥沢寄りの学園通り沿いに泰然と佇んでいました。2階フロアからは宴会らいし嬌声が零れてきますが、数卓の埋まる1階は落ち着いた雰囲気が窺えます。中央の円卓。ザーサイで麦酒をひと口。「蒸し餃子」「水餃子」もありますが、ここはやっぱり「焼餃子」で。4個と6個がラインナップ。「韮菜豆芽 ニラモヤシ炒め」と一緒に、4個のお皿をお願いしました。どーん。12~13cmはありそうな餃子。驚くほどじゃないけど、餃子ひとつがデッカイね。酢醤油をつけて齧り付くと、少々厚手の皮がモチリとして、中からジュワリとアンの脂が滲み出てきます。箸に重い。ずっしりと重量感たっぷりの餃子ってのもあんまりないやね。ご飯のオカズには4個で充分だ、うん。これはこれで悪くはないとして、どちらかと云うと、パリっとした皮で小ぶりな餃子の方が好みなんだなというのがより鮮明になりました。八重洲を本店とする「泰興楼」は、1949年創業。中国山東省から日本に訪れた、于(ユウ)初代店主が満州帰りの常連の求めに応じて丹精に手造りした餃子が人気となり、今に至るのだそうです。

「泰興楼」 世田谷区奥沢6-31-17 03-5706-1014 http://www.taikourou.com/

column/01866

口手打ちそばと旨酒 「山久」 thankyou

thankyou.jpg夕刻に初めて訪ねて満席で涙を呑んで以来、満席やら蕎麦切れやら不意の臨時休業やらで幾度となく訪問叶わずの状態でした。予約のできないお昼時におずおずと再訪してみると、相席ながら奥の掘り炬燵様式の席が運良く空いていました。蕎麦の具合を確かめようと単品での注文を考えるものの、ランチセットがなにやら良さげだ。蕎麦ののった笊とは別に大根などの野菜の煮物に湯葉の揚げ物、オクラとモロヘイヤの和え物、それに赤米と思しき赤いお米の稲荷寿司2貫などののったお盆がやってきます。まずお蕎麦の方から食べて欲しいと云う。例によって2、3本を啜ってみる。しっとりと滑らかな口当たり。仄かな香りと甘味がすっと抜けていく。なるほど。今度は鴨汁あたりを試してみたいなぁ。お盆の品々をみていると酒肴の方もイケるかもしれないしね。また昼からハートランドを呑んでしまいました(笑)。

「山久」 目黒区緑が丘2-25-17 03-5701-1180 [移転]

column/01752

口韓国料理 「満月」

mangetsu.jpg韓国料理「満月」は、すずかけ通りの筋が東横線を潜るガード脇にあるビル2階にあります。1階のホールに無理矢理造ったかのような幅の狭い階段が螺旋をきるように登っていました。所々に瓦をあしらったりしつつ、さりげなく韓国の匂いのしそうなインテリアで和ませます。お昼メニューから「トッマンドゥク」をチョイス。韓国餅と餃子の入ったスープ、半ライス付きというもの。塩仕立ての意外に旨味のしっかりしたスープに半生の玉子が浮かび、スライスしたお餅、そして餃子がふんだんに盛り込まれています。モチモチとした韓国餅。日本のお餅とはまた違った魅力があるのねんと思いつつ食べ進むとこんどは、餃子が旨い。蠱惑的な香りがするのはなんだろう。ズルズルと適度にスープを残すように具材を片付けてからお約束のように半ライスとカクテキを投入。どんぶりの底までを満喫するように平らげます。ふ~。ちょうど韓国では旧暦でのお正月「ソルラル」の祝日だそう。なるほど”韓国のお雑煮”でもあるのですね。

「満月」 目黒区自由が丘1-14-16 2F 03-5731-8488

column/01750

口てげてげ料理 「極楽亭」

gokurakutei.jpg以前その前を通りかかって気になっていた「極楽亭」へ。東急ストアの横手からさらに、抜け道のような狭い通路に面しています。暖簾越しに横手に広がるカウンターを覗き込むと、常連サンらしい雰囲気の客たちでなかなかの賑わいだ。席を得るのは無理かなと思ったものの、「お待ちくださ~い」の声に待っていると、気をきかせてくれたらしい数人の客が席を立っていく。あ、いや、そんなツモリじゃないんですが、すいません。びしっとお化粧を整えた女将さんは、鹿児島・加治木のご出身。メニューにもところどころそんなエッセンスが感じられます。さつま揚げの「てげてげ天」を揚げ立てで、そして黒豚のモツを使ったという「白モツ煮込み」あたりから。「手造りポテトコロッケ」には、オリバーどろソース、という辛味しっかり旨味しっかりのソースをかけていただく。ソースタンクの1番下のどろどろとした部分で原料の野菜の旨み甘味を抱え込んだ、神戸発のちょいレアのソースだと云う。「ぎんなん包み揚げ」ってナニ?と注文んだら、ワンタン皮に銀杏の実を包んで揚げたものにゆかりがふりかけたものがやってきた。噛むとほんのり香るカレー風味が意外で面白い。あ。気が付いたら、今日からなのよと云う「おでん」も「熊本直送極上馬刺」も「人気のカレー」も食べなかったな。"てげてげ"というのは、宮崎・鹿児島方面で"適当に"とか"ほどほどに"といった意味だそうです。

「極楽亭」 目黒区自由が丘1-7-5-103 03-5701-1050 [閉店]

column/01667

口PIZZERIA & DINING 「PICO」

pico.jpg昼下がり、買い物ついでに自由通りの踏切近くにある「PICO」に寄ってみました。目指すはランチセットの「マルゲリータ」。厨房前のカウンターの白椅子に。店奥にテーブル席があるようです。ふと厨房の左手を覗くと、実は期待していなかった窯が小さいながらもそこに鎮座。薪釜なのでしょうか。回しながら生地を伸ばす様子も目に留めます。ナポリ風ですね。届いたのはひとり分に丁度いい25cm程の径のひと皿。フレッシュトマト、バジリコのトッピング。もうちょっと贅沢にモッツァレラが使われているといいかも。縁の部分も含めてもっちりした食感は少なくて、どちらかというとカリリとしっかり火を入れた感の強い仕上がりです。なんだかんだ云いながらもペロリと食べてしまいました。Close間際だったこともあってか静かな店内はゆったりとして、まったりと過ごすにもいい雰囲気です。

「PICO」 目黒区自由が丘1-5-9 03-5731-3788

column/01654


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