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ただいま鋭意、旧サイトより記事移築中です。
2005年03月まで遡って移築が済みました。
でもまだまだ3合目くらい。頑張れ自分(汗)。


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口CAFE「MILlIONS DELI-CARTE」で村田の夏とアボカドバーガー

millions.jpg最寄り駅といえば、日本大通り。
待望の新譜「ずーーっと、夏。」をリリースしちゃった村田が、
横浜でライブを演るってことで出掛けたのは、横浜スタジアムを見上げる中区区役所前。
椰子の木が迎え、デッキのテーブル席で呑気にビールのグラスを傾けるのもロコな風情の「ミリオン・デリ」。
地階への階段のその先がステージだ。

millions01.jpg例によってフロアをうろうろ徘徊してくれている開演前のオッチャン、村田。
さすがに新譜CDにサインをもらうようなミーハーノリは性に合わないので、どもども早速聴きましたよ、とひと言。


演奏が始まる前に腹拵えをしなくっちゃと、
「ミリオン・デリ」のハンバーガーシリーズの中から選んだのが「アボカドチーズバーガー」。
どうしても一斉に注文が集中することになるので、キッチンは早くもてんてこ舞い。
そろそろ始まっちゃいそうな気配の中でやっとこ届いたハンバーガーは、
スリーブに包み切れない堆さだ。millions02.jpgmillions03.jpgなにかが飛び出さないように慎重にバンズとバンズをタテ方向に圧縮してみる。
これだけの量感の具が挟まっちゃー、そうそう潰れるもんでもないやね。
まさに、人目も気にせず、あらん限りの大口を開けて迎え撃つ。


粗く挽いたパテからは、香ばしさと脂の甘さと赤身の風味が渾然と主張して、そこへ熟したアボカドのねっとりが拮抗してきて、口腔を満たす。
こうなると、ちょっと口の廻りがソースで汚れようが関係ない勢いで貪る感じになっちゃうね(笑)。
添えてくれたデミソースで変化をつけてもいいンだぞ。


ちょっと変わりダネかも、とハワイアン・パイナップルワインの「Maui Blanc」を呑み干したところで、さぁ、ライブが始まった。millions04.jpg「台颱少年」はじめ新譜からの数曲に加え、夏らしい選曲がニクイ。
Only One Liveもいいけど、「三バカ」(村田・圭右、小板橋)もいいなぁ。


今夜のようなLIVEはもちろん、
さまざまなパーティの舞台として活躍してくれそうな山下町「ミリオン・デリ」。
millions06.jpgmillions07.jpgmillions08.jpgmillions05.jpg横浜西口・相鉄ムービルのLIVE&BAR「ThumbsUp」も兄弟店。
ずいっとウッドデッキが迎え、ネオンさんも呼んでます。


「MILlIONS of Tastes DELI-CARTE」 
横浜市中区山下町194-3 ニューポートビルB1F [Map] 045-681-6481 
http://www.stovesyokohama.com/millions/

column/02843 @5,800-

口北欧料理「SCANDIA GARDEN」でハムとチーズと仔牛カツレツ

scandia.jpg小型一級船舶免許の更新講習のために、
横浜港大桟橋の袂まで。
会場の波止場会館でひとまず手続きをしてから、
さてランチを済ませようと再び通りに出る。
すぐ脇の、変則な交差点の角にある古い建物にどんと構えているのが、北欧料理のレストラン「スカンディヤ」だ。
どうやら二階がコース料理を主として供するレストランで、一階はそのカジュアル版らしい。

あまり時間がないので、一階への入口らしきドアを押し開けました。
と、そこにはなんと空席待ちの数組がいる。
しっかりと横浜観光の対象となっている模様です。


意外と間を置かず案内されたのは、奥の壁際。
「特製カレー スカンディヤ」か「ハッシュドビーフ」かscandia01.jpg
迷ううちに「カツレツ」という文字に囚われて、お願いしたのが「仔牛のカツレツ」。
scandia02.jpg注文を終えてから、テーブルのランチョンマットのシートに描かれた民族衣装のイラストを見つけて、「あ、そうだ、ノルウェーとかデンマーク辺りの料理のお店だった」と気がついた。
カツレツだとあんまりそれっぽくはない気もするよね(笑)。
やっぱり「ノルウェー人の家庭料理」か、はたまた「ハンバーグステーキデンマーク風」にしておくンだったかなぁ。


と、ややぶっきら棒な調子で届いたお皿。
お皿の縁には、ノルウェー、デンマーク、スウェーデンの北欧三国の国旗が描かれています。
scandia03.jpg
そして、大判なカツがトマトソースにとっぷりと浸り、その上にエメンタールっぽいチーズが二枚も蕩けている。
ぐっとナイフを押し入れると、チーズの下にはご丁寧に厚めにスライスしたハムも重ねているが判る。
scandia04.jpgscandia05.jpg
ハムを添えたカツを蕩けるチーズとトマトソースとでガッツリといただく。
そんなスタイルもまた、北欧的なのでしょうか。


レストラン「スカンディヤ」が港・横濱に創業したのは、1963年のことだという。
きっと、スカンディナヴィア諸国の料理を供する、ということをそのまま店の名に掲げたのでしょうね。scandia06.jpg以来、横浜情緒なデートで一体何組のカップルがここを利用したのでしょう。
とっても遅ればせながら、今度は二階のレストランにお邪魔したい。
あ、ここから、バー「NORGE」に行くというコースはいかがでしょう(笑)。


口関連記事:BAR「NEW NORGE」で 古の港横浜とジュークボックスと(03年02月)


「SCANDIA GARDEN」 横浜市中区海岸通り1-1 横浜貿易協会ビル1F [Map] 
045-201-2262 http://www.scandia-yokohama.jp/

column/02822

口RESTAURNT&PUB「HOF BRAU」で スパピザの溶岩ドーム

hofbrau.jpg「THUMBS UP」での安部恭弘のライブのため、
横浜方面へ。
ちょっと足を伸ばして、日本大通りで降りてみる。
ライブ前の腹拵えと遅めのランチに選んだのが、
黄色い看板のレストラン&パブ。
それが神奈川県民ホールの裏手にある、
「ホフブロウ」です。

ランチメニューはまだ大丈夫かなと訊きながら、古き良き横浜を匂わすような景色のカウンターの隅に陣取ります。
壁に掛かった額に色褪せはじめた写真が掲げてあって、そのキャプションには「昭和22年に開業して55年まで海岸通りにあったホフブロウ」とある。
hofbrau01.jpghofbrau02.jpg
横浜に寄航する船が運ぶ外国人たちや本牧辺りの米軍の連中出入りの店でもあったのだろうな、なんてこと彷彿とさせます。


hofbrau03.jpgバックバーを前にしてちょっと呑んじゃおうかという気分になって(笑)、ドイツ麦酒の「ヴァイエンステファン・ヘフヴァイスドゥンケル」。
ヘフ(=酵母)、ヴァイス(=小麦)、デュンケル(=ダーク)って訳で、ローストした小麦を使った下面発酵ビールだということらしい。
酸味を含んだ甘い香りをぐーっと呑んで思い出したのは、嘗て京橋明治屋で購入した「ビールの素」で仲間と一緒に仕込んだビールの味。
工業製品的でない、素朴な発酵が楽しめる飲み口であります。

そのお相手にと、「カキの燻製」。hofbrau04.jpg
燻した所為なのか、牡蠣の身が小さいのが意外だったけど、ドイツなビールとの相性は悪くない。


hofbrau05.jpghofbrau06.jpghofbrau07.jpg
そして、WADA SHIKIとプレートに印した木製のレジスターやステンドグラス風なドア硝子を眺めたりしながら到着を待っていたのが、おそらく此処のスペシャリテのひとつ「スパピザ」です。

焼けたプレートに載ったそれは、中央が溶岩ドームのよう。hofbrau08.jpgふつふつととろけたチーズが全体を覆い、所々に麺の存在を窺わせています。
hofbrau09.jpghofbrau10.jpghofbrau11.jpg
小エビらしきあたりからチーズの膜をフォークの先で崩しにかかります。
中からでてくるのはナポではなくて、つまりはミートソーススパ。
中がナポリタンであってもいいのにぃーと思う気持ちと、ピーマンの存在などなど中がナポだと重複した感じになるのかもねーってな気持ちが交差します。
hofbrau12.jpghofbrau13.jpg
これはこれで、ミートグラタンっぽさが時折あるのが、なんだか嬉しいぞ(笑)。


hofbrau14.jpg
古き港横浜の残り香を微かに漂わす、
レストラン&パブ「ホフブロウ」。hofbrau15.jpg相生町の古典イタリアン「オリヂナル・ジョーズ」と同じ時代の匂いがちょっぴり味わえます。


口関連記事:イタリアンレストラン「オリヂナル・ジョーズ」で古の赤いソファー席(04年04月)


「HOF BRAU」 横浜市中区山下町25 上田ビル1F [Map] 045-662-1106

column/02764 @3,000-

口つけめん「仁鍛」で つけめん味玉六厘舎の彷彿と太麺の剛さ

jintan.jpg「東池袋大勝軒」出身で、「六厘舎」と「次念序」での修行を経た店主が、満を持して開いたお店が六角橋に出来たと知ったのは、いつのことだったか。
ぎずもさんのサイトを改めてみると、この4月に開店日のレビューがあるね。
初夏の頃、横浜から白楽に寄ってみようと念のため15時過ぎくらいに電話したら、その日はもう仕舞い、なんてこともあった。
だいたい、夕方には終了となるらしい。
ならばとこの日に漸く、残暑厳しい中の正午、白楽の駅に降り立ちました。


じりじりと太陽が照らす裏通りに、6、7人のひと集りがあるのが目的地の「仁鍛」だ。
壁に庇に白いスパンが張られ、半分下ろされたシャッターの塗り色も白。
無彩色のファサードに白い暖簾が揺れています。
以前お邪魔したらーめん「福耳」も近くだね。


硝子に貼られた品書きjintan01.jpgから、目星をつけつつ待つこと10数分。
小じんまりした店内のL字カウンター一番奥へと収まって、
「つけめん」を「味玉」添えでお願いします。


まず、刻んだチャーシューがごろごろ入って、魚粉がたっぷし浮かぶつけ汁が渡されます。jintan02.jpgなるほど、「六厘舎」で歓喜した光景を彷彿とさせてくれるね。


そして間を置かずして麺の器が「お待たせいたしましたー」とやってくる。jintan03.jpg見るからに太く、力強い。
太い分麺のエッジが立って、表情をくっきりとさせている。

矢も盾も堪まらず、むずと麺を掴んで汁に浸す箸。
動物系のがっしりした下地スープと魚介系出汁に魚粉の風味。
この黄金率を、ボク、全然否定できない(笑)。
jintan04.jpgjintan05.jpg
一方、浸し啜った自家製太麺はというと、見た目通りの剛さ。
太打ちの田舎そばの野性を思わす食感も、つけ汁と一体となっての味わいから考えるとややゴワゴワが気にかかる感じ。
力強いながら、どこかクニっとした歯触りの麺がやっぱり一番合うように思う。
というか、そんなンが好き(うふ)。
もしかしたら、「あつもり」の方が、そのイメージに適うのかもしれないな。


白楽の、六角橋の裏通りに行列をつくる白い暖簾「仁鍛」。jintan06.jpg暖簾を振り返りながら、
あの麺の歯応えと”鍛”という文字の語感が妙に符合しているように思えてきた。
「仁鍛」にどんな想いが籠っているのか訊ねそこなったけど、もしかしたらそんな意味合いも含んでいるのかもしれないなぁなんて考えを飛ばしてみたりする。
暫くしたらまた食べたくなる予感ありあり。その時は、「あつもり」で。
大宮方面、ましてやその先にはとんと寄る機会がないけれど、鴻巣「次念序」にも行ってみたいな。


口関連記事:
  つけめん「六厘舎」で つけめん豚ほぐし味玉ううううまぁい!(06年06月)
  らーめん「福耳」で のりらーめん物足りない仄かな風味(06年04月)


「仁鍛」 横浜市神奈川区六角橋1-17-29 045-421-0537 [Map]

column/02685 @900-

口中華そば「一力」で 細やかな脂ふつふつ中華そばボディしっかり

ichiriki.jpgのぞみからの車窓を眺めながらなぜだか、
東京に着いたらラーメンだ!と思い込む。
ご無沙汰「品達」の未訪店へというのがお手頃かなあと思いながら、ふと白楽の「仁鍛」という手もあるなぁと思いついて電話してみると、とっくに終了しているとの由。
そうなのね、と残念に思った瞬間、ヒロキエさんが最近ラ博へ行った時の記事を思い出した。
あっと膝を打って、慌てて新横浜で途中下車。
久し振りにやってきました「新横浜ラーメン博物館」。

ただただラーメン食べるのに必要な入館料を払いながら、ならば簡単に行けそうもない遠いところのラーメンをいただくにその価値が増すよねと自問自答する。

例のレトロな設えはもちろん、以前のまんま。
鶴亀町、蓮華町、鳴戸町(B1、B2)をひと巡り。
ラーメン店の変遷は把握してないけれど、以前からあるよな気のするお店と新しめのお店とが混在している気がする。


悩んだ挙げ句、ヒロキエさんも突撃していた「一力」の赤い暖簾の前へ。
オネエサンがおいでおいでと誘っていたから、ではありません(笑)。

券売機でポチと押したのは、デフォルトな「中華そば」のボタン。
威勢のいい掛け声に迎えられて、カウンターの真ん中へ。
時間帯の所為か、貸し切り状態であります。


醤油仕立てのスープに、3枚ほどの大判チャーシューが浮かび、中央に刻み葱がのる。
一見シンプルな、イワユル中華そばの面構え。ichiriki01.jpgちょんとのった紅生姜が表情にワンポイントを添えています。

そのスープが澄んでいるかといえばそんなことはなくて、細やかな脂がふつふつとしていて、どっこい力強さをぐっと漲らせていそうにも見える。ichiriki02.jpgズズ、ズズズ。
うんうん。豚骨&鶏がら。コッテリせずして、ボディのしっかりした安定感のあるスープだ。
きりっとエッジが立った風味にしているのは、胡椒。
券売機に「あらかじめコショウが入っています」と断り書きがされていたけど、やっぱり「最初っから胡椒を振るのは勘弁して欲しい」と思う客が少なくないのかもね。
なにを隠そうボクもそのひとり。
ichiriki03.jpg胡椒ひと振りあっての「一力」の「中華そば」なのだろうけど、コショウがなくてもきっと十分に魅力的だと思うのになぁ。
「胡椒ヌキで!」とたのんだら、どうなるのだろう(笑)。
熟成感のある多加水手揉みチックな麺は、是非硬めでお願いしたいところ。


期間限定「みんなのふるさとラーメン」企画の第一弾として、
福井・敦賀からやって来た中華そば「一力」。ichiriki04.jpg
昭和33年に駅前屋台でスタートし、今や北陸屈指の銘店と謳われているそう。
まだ行ったことがない敦賀に、行けちゃった(笑)。


「一力」 横浜市港北区新横浜2-14-21新横浜ラーメン博物館内(期間限定) 045-471-0503  http://www.raumen.co.jp/

column/02647 @800

口中国料理「奇珍樓」 でほの甘柔らか支那竹の竹ノ子ソバに再会

kichinrou.jpg
久々にあの一杯が食べたくなって、
元町から本牧方面、山手トンネルの先にある「奇珍樓」へ。
壁で所在を知らせる看板にも、袖で誘う紅い看板kichinrou01.jpgにも、示す店名は「奇珍」。
複数階のある高殿を意味する“楼”という記号をわざわざ表さないのも、
周囲に既知たる大正七年創業の風格ということなのかな。

黄色かかった硝子戸kichinrou08.jpgを押し、踏み入る店内はおよそ5年前と変わらない。
中華街のちょっとギラギラした熱気を含む雰囲気とは隔絶した、枯れた懐かしい空気感は、たまたまお客さんが少ないからということでは、きっとない。
その5年前と同じ、通り側一番奥のテーブルへ腰を据えました。

前回課題に思った「サンマーメン」も気になるものの、あの支那竹の誘惑に抗えず、再び「竹ノ子ソバ」をお願いしました。今回も、自家製手巻きの「シュウマイ」kichinrou02.jpgが一緒です。

kichinrou03.jpg
厨房からどんぶりを手におばちゃんがこちらへ向かってくる。
おっ、きたきた(笑)。
お約束の太口のシナチクがわらわらとトッピングされています。kichinrou04.jpg

啜るスープが何気に旨くて懐かしい。
あっさーりした表情乍ら、旨味の軸が奥床しくも厳然とあって、次々と啜ってしまうのだね。

箸にて持ち上げる自家製麺は、極細仕立て。kichinrou05.jpg加水のない、しゃきっとした歯触りは、博多系の麺とはどこか風味が違っていて、透明感のあるスープとよく合う。

kichinrou06.jpgそして、竹ノ子。
見かけには思わせない柔らかさを噛めば甘めの煮汁が滲み出す。このほの甘さがよくて、再びこちらに向かわせたのだ気がついた。
そういえば、高田馬場「渡なべ」の幅広シナチクが噛み切れなかった時に、ここのシナチクの柔らか仕立ての不思議さを思い起こしたことがあったっけ。


本牧通り沿いの紅いテントも目印な「奇珍樓」。kichinrou07.jpg

また、ふと訪れてしまいそうです。

口関連記事
  中国料理 「奇珍樓」 で大型メンマの竹の子ラーメンとシュウマイ(02年12月)
  らーめん 「渡なべ」 で鰹節ダシの主張する濃厚らーめん(02年12月)


奇珍樓」 横浜市中区麦田町2-44 045-662-9494

column/00314再会

口仏蘭西料亭 「霧笛楼」 で情緒満喫満足の8皿横濱フレンチ

mutekiro.jpg随分と久し振りに歩く元町です。
街灯に電飾が飾られていて、クリスマスの残り香を思わせるメインストリートは、キタムラやフクゾー、スタージュリーの本店の並ぶ有名お買い物ゾーン。
でもいつも気になるのは、
一本山手公園側の裏道なンです。
その元町仲通りでも特にエキゾチックなオーラを発しているのが、仏蘭西料亭「霧笛楼」です。

洋館、という雰囲気を纏った建物の一階には、お菓子のブティックとレストラン。
そして、アールを描く階段を上った二階でもお食事がいただけます。
二階のエントランス脇のプレートに自分の名前を見つけるのがちと恥ずかしい(笑)。


案内されたのは、八畳のお座敷。
隣の間とは、金箔を含めた艶やかな襖で仕切られてmutekiro02.jpgいます。
奥には床の間的板間があって、屏風の手前には、中華のものとも思しき骨董が飾られています。
左手の隅切にはステンドグラスmutekiro03.jpg
様式が混交した不思議な空間は、フレンチだけど料亭だという「霧笛楼」に妙に似つかわしい気もいたします。

mutekiro04.jpgドライシェリーを舐めながら、印字されたメニューの紹介をいただく。
「温故知新」と題されたコースはアミューズからハーブティまでの8皿構成。
どんなのだろうねと、それぞれの長いタイトルを読むだけで、期待がさらにと高まります!

まずは、付き出し「霧笛楼冬の風物詩 自家製サーモンフュメ」。mutekiro05.jpgフュメとは“燻製”を意味するようで、オイルにしっとりとしたサーモンの身にほどよい薫香が添えられています。うんうん。

mutekiro06.jpg続いて、「マダガスカル産海老のタルタル 小松菜と生姜のブランマンジェ 白胡麻とヨーグルトの冷製スープとともに」(長い!)。
ボール状の器には白いスープが張られ、
そこに浮かぶのは円いデコ型に抜かれた三層。mutekiro07.jpgタルタルから溢れる海老の旨味をトップのブランマンジェの生姜風味が輪郭のあるものにする。
うんうん。

さらに長いメニュー名は、「フランスヴァンデ産 地鶏もも肉とシチリアンルージュトマトのコンフィ 乾燥トマトソース 茸のソテーサラダ仕立て」。
水菜と身の厚いキノコのソテーを載せたコンフィの手前に印象的に佇むトマトは、メニューにpetit tomate “yokohama”とある。訊けば、「霧笛楼」では、地産地消となる食材を積極的に取り入れているそうで、このトマトもシチリアから取り寄せた種子により横浜で栽培されたものなんだという。ふむふむ。
mutekiro08.jpgmutekiro09.jpg
お手頃なあたりで白をと選んだワイン「Crozes Hermitage Mule Blanche 04」は、すぅっと軽くて呑み易い。
あれ?ボトルはどこに?と探したら、中国の陶磁とも思える壺をワインクーラーに使ってるのね(笑)。

4品目は、
「帆立貝のサッと網焼きと横浜カブのマリネ 緑胡椒風味 貝類のカプチーノ仕立て サフラン風味」。
mutekiro10.jpgmutekiro11.jpg
貝の風味の魅力をしっかり含んだクリームスープが美味しくて、ふむふむ。


海老、鶏、貝ときて続くお魚料理は、「仙台産ナメタカレイのソテー 日本のゴボウのリゾットと西洋ゴボウのソース トリュフの香り」。
mutekiro12.jpgmutekiro13.jpg
カリッとした表裏と見た目以上にふっくらとして味の濃い身肉の滑多鰈。そしてその下に敷いたリゾットがいい。牛蒡の風味がいきいきとして、甘くすら感じさせてくれるんだ。うんうん。
アルデンテなライスは、初代の料理長が福島で作る天日干したしたお米だという。初代料理長、福島で隠遁してお米作ってるんだね。


そしてメインの一方の雄、お肉料理は、「仔羊のコートレット 黒コショウソース ポテトとカリフラワーのグラタン ブロッコリーの生ハムソース」。mutekiro14.jpgラムはやっぱりイイやね~。香りの強いラムとバランスしたフォンと黒胡椒のソース。うんうん。
よく「カツレツ」への転化が語られる「コートレットcatelette」は、この場合“骨付き背肉”という意味になるんだ。

そして、デザートが「赤いフルーツとピスタチオ風味のアングレーズソース フロマージュブランのムースリーヌとバニラのグラスとハーモニー フィヤンティーヌ仕立て」。mutekiro15.jpg赤いフルーツってなんだろね?やっぱり苺かなぁ、なんて話していたら、それはやっぱりイチゴとラズベリー。薄焼き生地を帽子にして、その間にチーズのムースとバニラアイスが隠れています。
チーズとバニラを重ねたところがキモかぁと思っていると、下地のソースにはラズベリーの酸味の間からピスタチオがふっと香るという仕掛けになってる。ほうほう。


レモングラス、レモンバーム、カモミール、ボダイジュなどをミックスしたハーブティmutekiro16.jpgにカカオな小菓子mutekiro17.jpgで、ご馳走さまと手を合わす(笑)。


実は、観光地にありがちな風化したお手盛り料理だったら切ないなぁ、と危惧していたのだけれど、それは杞憂でありました。ま、お安くはないけどね。
異国情緒横濱をそのまま体現したかのような「霧笛楼」が供する料理は、横濱フレンチとも呼んでいるそうです。横浜近郊で栽培された野菜や相模湾の魚介を取り込んだフレンチということなのでしょう。

そんな「霧笛楼」の誕生は、意外や1981年。
明治の開港当時からここにあったかのようなエキゾチックな風格は、往時西洋の異人を相手にしていた「芸者ハウス」をモチーフにしたことに由来しているらしい。
mutekiro01.jpgmutekiro18.jpgそして、「霧笛楼」という店名は、港の見える丘公園近くに記念館があるほどに横浜にゆかりのある小説家、大佛(おさらぎ)次郎の小説「霧笛」からだという。
開港を契機に開化していく横浜の情緒も戦後の駐留軍に影響を受けた横浜の情緒も、どっちもなんか好き(笑)。

久々に、横浜おのぼりさんした夜でありました。

「霧笛楼」 横浜市中区元町2-96 045-681-2926  http://www.mutekiro.com/

column/02483

口仏蘭西Restaurant 「ナヴィール」 で香り高い魚のムニエル

navire.jpg

15号線沿いの某所に2日間の講習に出掛けた、
そのランチどき。
目ぼしいお食事処が見当たらず、界隈をウロウロ。
と、小さな看板にトリコロールカラーをあしらった一軒のレストランを見つけました。
街の小さなフレンチレストラン「ナヴィール」。
外観から肩肘張らない雰囲気が伝わってきます。

白い壁と籐の椅子と同色のテーブルが構成する簡潔な店内navire01.jpg
小雨が降り肌寒い今日は、常連らしい老紳士のみの先客です。

「ナヴィール」のランチはA、B、Cの3種類。
navire02.jpgこの日のAは「鶏肉のソテーと牛肉煮込み」、値の張るCが「牛ヒレ肉のステーキ」。
Bの「魚のムニエル バターソース」をいただきましょう。

サラダ、玉子と溶いたコンソメ下地のスープに軽い食感のパンに続いて届いたお皿には、
魚の切り身がどこどこと4片載り、蛸や帆立などがあしらわれています。
navire03.jpg
香りがいい~。
皮目が赤いものと黒いものとがあって、
どうやら一種類の魚ではなく、甘鯛に伊佐木あたりのムニエルらしい。
navire04.jpgうん、ボリュームも嬉しいな。

帰り際になって、近くのOLさんたちで混み始めた「ナヴィール」。
navire05.jpg
きっと夜に来ても、妙に飾ることのない実直なお皿たちに出会えそうな、そんな気がします。

「ナヴィール」 横浜市鶴見区鶴見中央1-24-11 045-504-5361

column/02463

口らーめん 「ラーメン二郎」 横浜関内店

jiro_kannai.jpg研修を終えて向かった先は、16号沿いの長者町。久々に「二郎」しちゃおうと開店の15分前に辿り着くと、既に10人ほどがさも当然のような顔つきでシャッターが上がるのを待っていました。やがてシャッターが開き、その列がゆっくりと店内に流れ込む。前にいたカップルが並んで座りたいと順番を譲ってくれたお陰で、1巡めの末席に座ることができた。ご注文は、シンプルに「小ブタ」。「ジャンク・ガレッジ」との比較を視野にする「汁なし」も気になるけど、なにせ久し振りの「二郎」なもので。トッピングもせず、やさいましも、なし。ニンニクを少なめでお願いします。「ハイ、ニンニク少なめ!」。ひさびさジロウだ、ワクワク。おお。チャーシューのエッジが綺麗に揃って美しい。さあ、いくぞ(笑)。いつもやさい増しにすると、麺に到達するまでせっせとモヤシ&キャベツを処理しないといけなかっけど、増しにしないとのっけからバランスよくやさいと麺とスープがいただける。んん、うまい!久々な所為かなんなのか、脂に打ちのめされそうないつもの予感が、全くない。そして、へへへ、うんまい。平太麺の茹で加減もデフォルトで文句なし。チャーシューは、あっけないほどにフルフルと蕩け消える。スープへの醤油の匙加減が、麺にチャーシューに野菜に、いいねいいねと思わす絶妙な輪郭を与えている。あれま、あっという間に完食できちゃった(スープ完飲まではしてないけど)。今まで後半戦になるにつれシンドさが頭を擡げてくることが少なくなくて、つまりは、こんなに清々しくジロウ食べれたのは初めてかもしれない。うー、満足! いかん、思い出したらまた食べたくなってきた。そうコレが、「二郎」の魔力なンだもんね。

「ラーメン二郎」横浜関内店 横浜市中区長者町6-94  090-4206-5784

column/02307

口ナン カリーハウス 「Kandy Street」

kandystreet.jpg2日間で3杯目のカレーを食べるべく、炎天下の馬車道へ。「キャンディー・ストリート」は、スリランカ・カレーのお店(Kandyはスリランカ中部の観光都市)。威勢よく、「らしゃいま!」と声を掛けてくれたのは、なるほど彼の地から訪れているヒトのように拝見できます。辛さを示す☆が無印のダール豆とほうれん草の「ダールカレー」やココナッツベースの「カボチャカレー」から、4つ☆の「スリランカチキンカレー」、5つ☆のスパイシー「ポークカレー」まで9種がメニューしている。可愛く、2つ☆の「キーマナスカレー」をお願いしてみましょう。カウンター越しに、「きまなす!」と云いながらスッと差し出されたプレートにはサフランライスにサラダ、カレー粉に和えたポテトが載っています。続いて今度はウンウンと頷かれながら受け取ったボウルは、粘度の低そうな黒褐色のカレーで満たされています。サフランライスにジャバとかけてしまうには当たらないと思い、スープカレーの要領でいただくことにしました。ひと口目には薄いとさえ感じるほど、さらっとあっさり。辛味はほぼなく、もちっとコクが欲しいなぁと思っているうちに、じわりじわりとつまりはダシ味が伝わってくる。日常的に口にするんだったら、こういう感じの方が適しているのかもなぁとそんな考えも浮かんできます。ただ、ナンと合わせ食べようとすると、やはりボディが弱いかも。一方、「牛スジと野菜の煮込みカレー」は、2003年のハマカレー・コンテストの「ハマカレー・プロ部門」で金賞に輝いたものらしい。はて、“ハマカレー”とはなんぞや。そう括ってしまうのは、いいのか悪いのか。今はなき「横濱カレーミュージアム」も連動した地域活性化プロジェクトの一環だったのかもしれませんね。

「Kandy Street」 横浜市中区太田町5-63  045-641-1717
http://www.kandystreet-curry.com/

column/02306

口CURRY HOUSE 「KiTCHEN」 ~夜、「カリ~番長」

kitchen.jpg二日間拘束の研修会場から足を伸ばして、伊勢佐木町まで。ミントグリーンの格子が印象的なファサードの「キッチン」でカレーをいただこうというハラなのです。10数席でしょうか、柱を挟んで左右にカウンターが据えられています。手書きの黒板には、「チキンカレー」「カツカレー」「メンチカレー」に「ハンバーグカレー」「ハヤシライス」。筆頭の「ビーフカレー」を選んでみます。おお。どこか懐かしいサラリとしたコク味。かつて駅のカレースタンドで出会っていそうな気に一瞬なりますが、スプーンを口に運ぶにつれ、決してそんな出来合いのモノではないことが判ってきます。幾多の野菜・果物に豚骨・鶏がら・牛スジを合わせ、じっくり煮込んだという下地の出汁味が嫌味なく伝わってきます。そして、ほろりと融ける牛肉、抑えた辛味。ご近所の「アルペン・ジロー」が標榜している”横浜カリー”と同じ系統にも思えてきました。窓硝子に貼られた雑誌の記事には、贅沢にふんだんに野菜の素揚げがトッピングされた「やさいカレー」の写真が載せられている。改めてキョロキョロするもメニューを記した黒板にその行は、ない。どうやら曜日限定のメニューみたいだ。うーむ。また明日来る?(笑)。

さて、この日の夜には再び、ひと皿のカレーをいただきました。「東京カリ~番長」の水野仁輔氏と料理カメラマンの今清水隆宏氏パネラーの「日本フードジャーナリスト会議」で供されたカレーがそれ。スパイスを特別に配合したりせず、いつもの市販ルウだけで“家カレー”はもっとおいしくなるんだよと説く新刊、「喝采!家カレー」掲載のレシピをベースにした「一晩漬け込むポークカレー」だ。これでホントに市販ルウだけかよ~と目論見通りの感想を零してしまい、なんだか口惜しくなる仕立てがニクイ。カレーの法則、っていうことでその要素を「(素材+だし)×スパイス+隠し味」とし、特に同意するに首をブンブン縦に振ってしまったのは、“だしはカレーの美味しさを決める”というフレーズ。ベースとなる“だし”が欠けていたり、スパイスのトンガリに傾倒しているようなカレーは好きじゃない!んだもの(スパイスに造詣が浅いのと極辛が苦手なせいも多分にあるけど、笑)。その上で、スパイスは「香りづけ」「色みづけ」「辛みづけ」の3つの作用があって、“「カレーの性格」を決める”ときた。つまりは、“だし”を引き立て、昇華させてくれるのがスパイスなんだね。そして、隠し味は、相反する作用(「反動」)で輪郭を深めたり、ポイントをもうひと押し(「相乗」)したり、そして「バランス」を整えたりして、“「カレーの仕上がり」を決める”。そんな隠し味のマトリクスまでも当然の研究の果てにあるスグレモノが、市販のルウだというんだ。あは、週末は家カレーしなくっちゃ、だ。

>どこどなく妻夫木聡似の「カリ~番町」水野仁輔氏
>「カレーですけど ごめんあそばせ♪」ヘアーで参加の華麗叫子さん

「KiTCHEN」 横浜市中区末広町2-5-1 045-261-5652 http://www111.sakura.ne.jp/~curry/

column/02305

口横浜カリー 「ALPEN JIRO」

alpinjiro.jpg三ツ沢まで水中用のストロボを買いに行く。その足で、伊勢佐木長者町で下車。真夏の陽射しが照らす大通り公園を進むと、道路向こうの木立越しにウッディな表情のお店が見えてきました。”横浜カリー”を店名に冠した「アルペン・ジロー」。テラスを横目に進む店内もしっかりウッディで、落ち着いた調度にちょっぴり畏まる感じ。ランプ越しに眺める厨房。コの字のカウンターの中央にメインのコンロがあるようで、時折さっと炎が上がります。数量限定とある、「煮込み和牛カリー」をお願いしました。お子さま向け蜂蜜入りの「野毛山」から特上級の「天国」まで選べる辛さは6通り。横浜からエベレストを経て、空にまで登るって寸法だ。辛い方から3つ目の家庭の中辛クラス「アイガー」(アルプスの一峰)で、中盛りの「銀盆ライス」を添えてもらいます。あの赤い、アルマイトの道具箱のような容器はなんだろうと思っていたら、それが目の前に届けられました。恐る恐る蓋をあけるとそこには、オニオンフライ(?)を頂いたライスが収まっていました。ほ~。焚き立ての「釜めし」なんて手もあるみたい。そして「煮込み和牛カリー」。さらりとした粘度のカレーは、牛スジ肉や鶏ガラなどの動物的な旨味と野菜の甘さが多層的に折り重なったもの。どちらかというとシチューに近いソースで、辛味はほとんどない。繊細さの「ラ・ソース古賀」、骨太な「アルペン・ジロー」という感じにも思い至る。ほろほろっと柔らかく煮込まれた牛肉にもそのソースがたっぷりと煮含められていて、とても美味しい。スプーンに掬ったライスをソースに浸す、スープカレーの食べ方でどんどん食べ進む。この固めに炊かれたご飯もいい。壁の文字には、「丸一週間もの時間をかけて作り上げた愛情たっぷりの自信作です」とある。うん、なるほど。ロッジ経営から転じて1985年に構えたという「アルペン・ジロー」。デートにも充分使えそうです。

「ALPEN JIRO」 横浜市中区弥生町3-26 045-261-4307 http://www.alpinjiro.com/

column/02266

口専門店のカレー屋さん 「伽哩本舗」 横濱カレーミュージアム店

curryhonpo.jpgこの3月末をもって6年に亘る営業の幕を閉じるという「横濱カレーミュージアム」。開業当初に一度行ったものの、思いつくままに連食しちゃって結局どの店の何を食べたのかまるで覚えていなかったのであります。あれから6年近くも過ぎちゃったのかと微妙な感傷に浸りつつ(笑)、イセザキモール入口へ。“やきカレー”ってどうよ、ってのが一番の感心事だったので、まっすぐ7階フロアの「伽哩本舗」に突入してみます。フィナーレ直前イベントのプレミアムカレーは既に予定数が終了している。ま、いっか、と「伽哩本舗」の看板であろう「やきカレー(大山鶏)」を所望しました。壁のポスターには、ドリアのようにオーブンで焼き上げた博多名物「やきカレー」はその特殊な製法に特許まで得ているとある。「欧風カレーはブイヨンが決め手」というフレーズに期待が高まります。店内の照度が低くて見た目のシズルが感じられないのが残念ながら、器ごと熱々なのはよく判る。端からスプーンを差し入れて、口へ。は、はふはふ。やっははっふひ。香ばしく溶けたトッピングのチーズ。その下のカレーソースには確かに旨味がぎゅぎゅっと含まれている。インド風カレーだってベースのスープがちゃんとしてなきゃでしょと思う派なので、そんな意味でも合点のいくお味であります。さらにチーズを崩していくと、とろんと玉子の黄身が流れ出す。オーブンでは玉子が半熟になるように焼いているってことか。あ~でも、ライスが妙に少ないのね。一瞬、お試しサイズを食べてるのかと思ったもの。そんな物足りないボリュームのお陰で、お向かいの「琉球カリー」で「沖縄角煮カレー」のお試しサイズも食べちった。そういえば、今まで博多や沖縄でカレー食べようって発想なかったもンな。そんな機会、ないかなぁ。

「伽哩本舗」横濱カレーミュージアム店 横浜市中区伊勢佐木町1-2-3 7F

column/02157

口元祖北海道旭川ラーメン 「ぺーぱん」

pepan.jpg所用ついでに、ずっとずっと前から頭の隅っこに残っていた、謂わば永きに亘る課題店のひとつ「ぺーぱん」に行ってみました。横浜市営地下鉄の、初めて降りる吉野町駅からどこか閑散とした雰囲気の町並みを眺めつつ、店前へ。「北海道旭川ラーメン」とスミ文字が大きく刻まれた紅い暖簾が風に靡いています。ガラリとサッシュを引き開けると、あは、そうそうこの衒いのない笑顔のおばちゃんがこのお店の担い手なのだ。塩、味噌もあるけど、やっぱり旭川ラーメンと云えば醤油だよなぁと「正油野菜チャーシューメン」をお願いすることに。おばちゃんが、ほいきた、てな調子で早速手を動かし、もうひとりのおっちゃんが北京鍋を振って野菜たちに浅く火を入れてくれます。店内にこういう一種の臭みが満ちているお店ってそう云えば最近少なくなったなぁと思いながら出来上がりを待つ。届いたどんぶりにぐるっとひと回りしているチャーシューを掻き分けて、スープをひと口。郷愁を誘う風味に続いて、とろんとした円やかさのしっかりしたボディが楽しめる。ラードが妙に強いことでもなくて、あっさりとしたあと口が反ってあとをひく感じ。如何にもヘタり難そうな縮れ麺との相性も悪くない。強い味がクドイ、って感じの印象の旭川ラーメンも少なくないけど、どっこい在浜の老舗店は、成熟したバランスのスープを実直に丁寧に拵え続けているのですね。

「ぺーぱん」 横浜市南区高砂町3-34 045-243-0595

column/02099

口らーめん「福耳」で のりらーめん物足りない仄かな風味

fukumimi.jpg横浜からの帰り路。白楽で途中下車して六角橋方面へ。
らーめん「福耳」は、暗がりにどこかぽつねんとした印象でそこにありました。
19時現在、先客なし。
なんだかちょっと不安だなぁと思いつつ、「のりらーめん」をお願いしてみました。
焦らず慌てずのゆったりしたオペレーションを経て、どんぶりが届きます。


一瞬、”家系”を思わせる白濁スープですが、随分とあっさりした家系とは真逆のテイスト。
脂も抑えてあって、優しい味わいというか、少々物足りないというか。fukumimi01.jpg所謂節系魚介が香って主張してくる訳ではない。
げん骨、鶏がらのベースに干し貝柱、アサリの風味を添えたスープだということらしいけど、風味は繊細かつ仄かだ。

ふと、中延「桃桜林」を思い出したりもする。
そんな無化調っぽい強さを控えたスープゆえか、かん水っぽさというか粉っぽさというか、麺にも気になるところが感じられてしまう。
チャーシューは、ハム系統の食感がする。
葱の薬味がちょっと変わっていて、軽く油通ししたあとしばらくタレに漬け込んで辛味を加減したような仕立てになっている。
胡椒や七味など、ラーメンには極力なにも添加せず、デフォルトのままいただくようにしているけれど、結局我慢できずにニンニクに七味までぶち込んでしまいました。


「福耳」 横浜市神奈川区六角橋1-16-1 045-434-0200 [Map]

column/01828


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