2010年2月[4]
2010年1月[21]
2009年12月[12]
2009年11月[16]
2009年10月[21]
2009年9月[14]
2009年8月[16]
2009年7月[22]
2009年6月[16]
2009年5月[21]
2009年4月[19]
2009年3月[17]
2009年2月[21]
2009年1月[23]
2008年12月[17]
2008年11月[15]
2008年10月[26]
2008年9月[29]
2008年8月[31]
2008年7月[22]
2008年6月[21]
2008年5月[31]
2008年4月[29]
2008年3月[42]
2008年2月[38]
2008年1月[28]
2007年12月[29]
2007年11月[42]
2007年10月[34]
2007年9月[37]
2007年8月[40]
2007年7月[27]
2007年6月[44]
2007年5月[45]
2007年4月[34]
2007年3月[37]
2007年2月[28]
2007年1月[33]
2006年12月[31]
2006年11月[36]
2006年10月[34]
2006年9月[37]
2006年8月[34]
2006年7月[25]
2006年6月[34]
2006年5月[40]
2006年4月[31]
2006年3月[27]
2006年2月[32]
2006年1月[39]
2005年12月[19]
2005年11月[39]
2005年10月[33]
2005年9月[24]
2005年8月[27]
2005年7月[21]
2005年6月[28]
2005年5月[35]
2005年4月[37]
2005年3月[44]
2005年2月[1]
2005年1月[3]
2004年12月[2]
2004年11月[4]
2004年10月[1]
2004年9月[4]
2004年7月[8]
2004年6月[3]
2004年4月[6]
2004年3月[6]
2004年2月[2]
2004年1月[3]
2003年12月[4]
2003年11月[2]
2003年10月[5]
2003年9月[1]
2003年8月[1]
2003年7月[8]
2003年6月[1]
2003年5月[7]
2003年4月[2]
2003年3月[5]
2003年2月[6]
2003年1月[1]
2002年12月[4]
2002年11月[6]
2002年10月[6]
2002年9月[6]
2002年8月[16]
2002年7月[3]
2002年5月[5]
2002年4月[2]
2002年3月[1]
2001年11月[1]
2001年10月[1]
2001年8月[3]
2001年7月[2]
2001年6月[2]
2001年5月[2]
2001年3月[1]
2001年2月[2]
2000年12月[1]
2000年11月[1]
2000年10月[2]
2000年9月[1]
2000年8月[2]

ただいま鋭意、旧サイトより記事移築中です。
2005年03月まで遡って移築が済みました。
でもまだまだ3合目くらい。頑張れ自分(汗)。


まさぴ。へのご連絡は、
以下からお願いします。
@

メインページ

南の島の楽園たちアーカイブ

次のページへ
 1  |  2  |  3  |  4  |  5  | 一覧へ

口味処「のりば食堂」で 島アーサー&三枚肉そばうこん入り黄色麺

noriba.jpg市街から空港方面へ向かうバス通り。
気象台通りと呼ぶその道沿いに、なんとも長閑な表情をみせてくれている食堂があります。
その名を「のりば食堂」。
本土復帰前にバスの乗り場の前にあったから「のりば食堂」という名前になったことでも知られた食堂だ。
復帰後に道路が右側通行から左側通行に変わって、
"のりば"は"おりば"になっちゃったけど、店の名前は勿論そのままで今に至るというエピソードも面白いね。


今も建物の右手にある停留所のスタンドを横目に、薄い硝子戸を開きます。
炎天下から開放された安堵が、懐かしさたっぷりの小上がりの風情と合わさって和ませる。
古びたテレビは昼下がりのドラマを流し、テレビ台には絵本やノウハウ本が雑然と並んでいます。

noriba01.jpg
「のりば食堂」のお品書きは、「そば(小)」に始まり、「野菜ちゃんぷるそば」「納豆そば」「カレーそば」「とんかつカレーそば」「目玉焼き&焼き納豆そば」等々と八重山そばのバリエーションだけでも、気になるドンブリ目白押し。
あれこれ迷って、「島アーサー&三枚肉そば」をお願いしました。


ドンブリの湖面を詰めつくすアーサー(ひとえぐさ)。noriba02.jpg
noriba03.jpg磯の風味と甘さに似た滋味がたっぷりとして、いいなぁ。
そのアーサーを纏わせながら啜る麺は明らかに黄色くて、これはかん水由来の黄色じゃなく、ウコンを混ぜ込んでいるための黄色だ。noriba04.jpgうん、むにっとして風味があって、イケる八重山そばの麺になってるぞ。
スープは、あっさり目に仕立てたトンコツと鰹出汁系が素朴かつ丁寧にバランスした感じ。
おろし生姜をちょっとづつ溶きながら、うんうん頷きながら麺をアーサーを啜る。
神村養豚場から直送の石垣島産豚を使っているという三枚肉は勿論、とろんと蕩けるのであります。


創業50年という老舗食堂「のりば食堂」は、登野城バス亭前。noriba05.jpg「島アーサー汁」と「硬ジューシー」と「モズク酢」で、のんびりランチってものありもね。


「のりば食堂」 石垣市登野城619 [Map] 0980-82-7745

column/02841 @800-

口BAR「TOO BOY」で グランプリの二杯泡盛カクテルの難しさ

tooboy.jpg市役所通りから折れ入ると途端に猥雑な雰囲気を帯びてくる美崎町。
20時を廻ると急に人影が増える界隈に、夜の熱気が増した頃か。
見上げた雑居ビルの壁の薄汚れた黄色いアクリルの看板が、「TOO BOY」は2Fだと示しています。
ちょっぴり勇気を出して、草臥れた木製のドアを押すと、ぼんやりと紅い灯りとバックバーが目に映りました。

右手に場末のスナックのようなテーブル席があるものの、そこには先客はなくて、カウンターの中央にご夫婦らしき年配のカップルの背中姿。


カウンターの右隅に陣取るも、迎えてくれる者の姿がない。
正面に見据えるバックバーのボトルたちは、下からの緋色のライトに照らされて妖しく、そしてどこか安っぽい。
買い物にでも行ってるのかなぁとのんびり待っていると、左手奥のカーテンの向こうから、お待たせしました、と。


八重山泡盛カクテルコンペの最優秀グランプリを受賞したカクテルがふたつある、というので、まずはロングタイプの「SHAMAシャーマ」をいただきます。tooboy01.jpg与那国の泡盛「どなん30度」をベースに、フレッシュオレンジジュース、いちじくのリキュール、グレナデンがそのレシピ。
ストローを外して、ぐーっと一気に呑めてしましそうな、"ジュースな"感じ。
ロングでもあるし、お酒があまり得意でないヒトにもおススメするような場面を想定しているのかもね。


もう一方のショートカクテルの名を「琉華」。tooboy02.jpg
西表島の水で仕込んだという請福酒造の泡盛「いりおもて」をベースに、フレッシュシークァーサー、ハーブリキュール「PICON」、リキュール「BOLS」のひとつがそのレシピ。
泡盛があまり主張しないようにする意図があるのか、その分およそピントの暈けたような呑み口で、
なんだか泡盛ベースのカクテルって難しいのかも、なんて思ったりします。


1994年のオープンは、島のバーとしては老舗格に当たるという美崎町のバー「TOO BOY」。
「TOO BOY」は、少年のままで、なんて意味なのかな。


「TOO BOY」 石垣市美崎町13-8 2F [Map] 0980-82-5443

column/02840 @2,800-

口摘み草・郷土料理「華穂」で 野草で紡ぐ優しい小鉢天ぷらふくさ汁

kaho.jpg肩書きに"摘み草"を謳うお店には、
そうそう出会えないよね。
それが石垣でのこととなれば、島の野草を上手に取り込んだ昔ながらの料理がいただけそうな、そんなニュアンスが伝わってきます。
予約をして訪れた場所には、石垣牛のステーキで有名な老舗「担たん亭」の看板。
そしてその同じ敷地に「担たん亭」と向き合うようにしてあるのが、郷土料理の店「華穂」です。

鬱蒼とした印象の樹木に囲まれたアプローチを進み、夕闇の赤瓦を見上げつつ、忍び寄る蚊の群れから逃れるように扉の向こうへ。
柱や梁の力強さは、時に猛烈な風雨が襲う島の伝統的な邸宅の造りらしい。
肉厚な一枚板のテーブルからは、草茂る庭先が臨めます。


「華穂御膳」の口開きは、七つの小鉢が並ぶお膳だ。kaho01.jpg


12時のところにある小鉢は、ミミガーのピーナッツ和え。
クリーミーで香ばしいピーナッツとミミガーは定番コンビだね。
kaho02.jpgkaho03.jpg
中央の、星型・桜型をあしらったもずく酢は、角のない優しいタレがいい塩梅。


グルクンの南蛮漬けには、島山椒があしらってある。kaho04.jpg


パパイヤと海草の和えものには、ハイビスカスや長命草が彩りを添えている。
kaho05.jpgkaho06.jpg
菫色のペーストは、「どぅるわかしー」で知る田芋(ターンム)だ。


蓮華に載ったジーマーミ豆腐に添えた葉は、「くみすくちん」というお茶の葉。
人参の飾り包丁が目を惹く小鉢には、お麩をニガナで巻いたもの、豚三枚肉の塩漬けスーチカー、パイナップルにぜんざい豆(金時豆)、ウイキョウの飾り。
kaho07.jpgkaho08.jpg
煮物を寄せたお皿で、木の葉を模しているのが木瓜(もっか)カボチャ。
とろんとしつこくない優しい甘さに和みます。
冬瓜や青パパイヤ、オクラ、人参、昆布巻きがその仲間たちだ。


野草といえばやっぱりこれで、というのが天ぷらの。kaho09.jpg白淡雪栴檀草(あわゆきせんだんぐさ)、うりずん豆(四角豆)、紅芋にゴーヤ、人参、茄子。
与那国の塩でいただきます。


ラフテーに寄り添っているのは、オオタニワタリとハンダマ。kaho10.jpg天ぷらやチャンプルも似合うオオタニワタリは、湯通ししただけでも独特の食感風味が愉しめる。
ハンダマといのは、鉄分が多いため「血の薬」とも呼ばれるキク科作物の葉だという。


kaho11.jpg
〆のご飯には、"めでたいこと"を意味するという「ふくさ汁」。
島の米味噌をたっぷしと使った風情のとろんとしたお椀には、根菜たちもごろごろ。kaho12.jpg波照間のもち黍を混ぜ込んだご飯と交互にいただけば、しみじみと優しい心持ちになる(笑)。


フルーツは、グアバ、マンゴー、パインにアセロラが載っている。kaho13.jpgさんざん陽射しを浴びて焼けて火照った身体を真ん中からそっと冷やしてくれそうな、そんな気のする優しい甘酸っぱさがいいね。


敷地内に自生する野草を摘み草して、膳のそこここに鏤めて、優しい優しい八重山の郷土料理を供してくれる「華穂」。kaho14.jpg今度は、その摘み草たちを練り込んで作るという「草そば」を啜りに来ようかな。


「華穂」 石垣市字新川2118 [Map] 0980-84-3057 http://www.tsumikusa-kaho.jp/

column/02839 @4,100-

口八重山そば「明石食堂」で 八重山そば白濁塩系スープの旨さ

akaishi.jpg八重山そばの老舗有名店として、ずっと気になりながらも、石垣島北端に近い立地がゆえに今までお邪魔することが叶いませんでした。
この日は、石垣で初めてレンタカーを借りて、川平湾を上から眺めてから北上。
二日間に亘りお世話になったダイビングショップ、
YELLOW SUBMARINE」に寄ったり、さらに北へ進んで石垣最北端の平久保崎灯台から前日に潜ったポイント辺りを見下ろしたり。
そして、灯台から折り返してやってきたのが、「明石食堂」です。


旧来のお店から、その近くに新築移転して広くなったという建物の前には、
案の定席を待つ人影がある。
店前の駐車場は満杯で、ぐるっと裏手に回って車を置いて、暖簾の前へ。
記帳の順番で17番目。
ああ、そうか、先に名前を書いてから灯台を巡れば良かったのだと後悔しつつ、空席待ちに設えた軒下で汗を掻き掻き待つことなんと1時間。
間が悪かったこともあるものの、石垣の島の外れでこんなに待つとはね(笑)。akaishi01.jpg


カウンターあり、テーブルあり、座敷ありと確かにコノ場所にあるお店としては、ゆったりキャパだ。
相席のテーブルで早速お願いしたのは、「八重山そば(中)」。
akaishi03.jpg「野菜そば」「ソーキそば」にもそれぞれ大中小akaishi02.jpgがあり、それぞれの器のサイズまで明示されています。
食堂としては「そば」だけではなんだろうという配慮か、「トンカツ定食」「カツ丼」もあるものの、それを注文んでる客は、ありそうもありません(笑)。


届いたドンブリのスープは、はっきりと白濁している。akaishi04.jpgひと口啜れば、ほ~ぉと顔を見合わせるような、しみじみとしたトンコツの旨味。
塩仕立てに近いのは、妙な臭みや淀みのないようエキスを抽出する自信があるからできることかもなぁなどと思いながら、麺を啜る。
akaishi05.jpgakaishi06.jpg
こちらはなるほど、八重山そば系統のくにゅっとした歯触りが嬉しいタイプ。
トッピングは細切りにしたかまぼこと三枚肉。
旨いなぁ、人気は伊達じゃないなぁと感心します。


akaishi07.jpg
相棒の「ソーキそば」は、醤油ダレにつけたソーキから、そのタレ味がだんだん滲んできて、味が深くなっていくのが面白いという。


石垣北端寄り、伊原間・明石集落にある老舗そば店、「明石(あかいし)食堂」。akaishi08.jpg素朴な一杯ではあるけど、足を運んでみる価値はあると存じます。
併設の「民宿 明石」に宿をとれば、昼に夜に食べられるかも(笑)。


「明石食堂」 石垣市伊原間360 [Map] 0980-89-2447

column/02838 @450-

口NUCHIGUSHI CUISINE「辺銀食堂」でテツメシコースと島餃子

penguin2.jpg公設市場やあやぱにモール辺りを徘徊したついでに、
お馴染み「石垣島ラー油」を仕入れようと「辺銀食堂」に行ってみる。
売場となっている二階への階段を上がろうとすると、
そこを通せんぼするようにスタンドが立っていて、
「本日は売り切れました」の旨が書かれている。
ありゃ~、まだ昼過ぎだというのに売り切れとは、一体どうなっちゃっているのでしょう。
手作りゆえ、そもそも全国を相手にするような数量は作れないと知ってはいるものの、去年は夕方近くでも普通に買えたのになぁ。
そんなことを思いながら夕食の予約を入れたついでに訊いてみると、ラー油は開店1時間で売り切れる毎日になっているという。
ここへきてマスコミの露出が増えていたらしい。
あちゃー、そうですか、ビックリするなぁ、もう(笑)。


さて、2年振りとなる夜の「辺銀食堂」。
2年前と同じ、入ってすぐのテーブルに案内されました。


メニューは、「テツメシ」と呼ぶコースpenguin2_01.jpgpenguin2_02.jpg
前日までの予約で、その日の仕入れ状況で若干内容の変わる、おまかせコースだ。


当然の如く生ビールを呷って迎えたひと皿めが、「トマトとナーベラーのもずくソース」。penguin2_03.jpgフルーツっぽい甘くて小振りなトマトとナーベラー(ご存じ、へちまのこと)のサラダだけれど、もずくを使ったソースで酸味を添えるところが、辺銀食堂料理人・吉岡哲生、"テツ"流か。


続くお造りは、「本まぐろとかつお」。penguin2_04.jpg島最高の漁獲高を示すマグロは、当たり前のようにその刺身が供されるけど、さすがに大間などの北の漁場にイメージする脂ノリノリのマグロとは違って、どちらかというと赤身が旨い!ってな案配のマグロが多い。
なんだか、クロウト好みのマグロって感じがしちゃうのだな。
トッピングは長命草だね。


こふいふ取り合わせは、意外と初めてかも~と思ったのが、「スーチキーゆし豆腐」。penguin2_05.jpgスーチキー(塩豚)をゆし豆腐と合わせて炊いていて、カツオ出汁にゆるりとしたゆし豆腐の甘さと塩豚の脂の甘さがいい具合に渾然となっているのだ。


ここで、コースとは別注していた、ご存じ「島餃子」。
例のカラフルな茹で餃子たちに今年も面会できました。penguin2_06.jpgお店には申し訳ないけど、添えてくれたタレは使わずに、卓上でスタンバってる石垣島ラー油にちょこっとニンニク油を加えたヤツでいただくのがオススメ。

橙、黄色、緑、白、黒とどうしてもいちいち中身を確認しながら食べることになってしまうのね(笑)。
penguin2_07.jpgpenguin2_08.jpgpenguin2_09.jpgpenguin2_10.jpgpenguin2_11.jpgpenguin2_12.jpg
やっぱりどれも愉しい中でイカスミ練り込んだ皮にイカとニガナのあんの黒いヤツが印象深いかな。


本篇に戻って、「ターンムワカシー」は田芋と島葱の油炒め。penguin2_13.jpg田芋の和え物ということでは、「どぅるわかしー」と同じで、裏漉しの加減がこちらの方が細やかか。
織り込む材料はそれぞれなのでしょうね。


おおおと思ったのが、「島ゴボウとアーサーの天ぷら」。penguin2_14.jpg島で天ぷらというと、およそそのままの姿で揚げるか、塊にした形状で揚げるかのところ、ごぼうどころかアーサーも細やかな掻き揚げにしているンだもの。
島の天ぷらもなんだかお洒落になっちまってよーと、嘆くオバアがいたりして(笑)。


もしかしたらこふいふのが今の「辺銀食堂」らしいのかもと思うのが、
「もろみ豚と平インゲンの炒めもの」。penguin2_15.jpg滋味深い豚の旨味と肉厚インゲンの青みの取り合わせは、何気なご飯が欲しい系だぞい。


そろそろお腹もいい感じになってきたなというところで冷たい「島葱すば」。penguin2_16.jpgもしかしたらこのメニューは、那覇の「こぺんぎん食堂」のメニューでなかったか。
シャキっとした麺としっかりした出汁スープがもやしの食感を基調に迫る。
優しい〆の一杯でありますなー。


「杏仁豆腐」には、パッションのトッピングがずっと定番であったかのようによく似合う。penguin2_17.jpgそのうちこれも、「わしたショップ」に並んだりして(笑)。


料理人を迎えて、石垣島ラー油だけではない魅力を発信している「辺銀食堂」。penguin2_18.jpgホールの兄さんによると、「以前もいらしてるでしょ」と厨房で云っているという。
ありゃ、二年前を憶えてくれていたのかな。


口関連記事:
  NUCHIGUSHI CUISINE「辺銀食堂」で五色餃子島食材の宴(07年09月)
  五色ギョーザ「こぺんぎん食堂」でカラフル島餃子スーチキーすば(08年10月)


「辺銀食堂」 石垣市大川199-1 [Map] 0980-88-7803 http://www5d.biglobe.ne.jp/~A_Pengin/

column/02375 reprise01 @6,000-

口八重山膳符「こっかーら」で八重山伝統料理さとうきび畑の隠れ家

kokkara.jpg行き先を告げて、
ホテル日航八重山を左手に進むタクシー。
例えば自転車で目的地までたどり着けるかどうかなんて話をしていると、
距離的には可能だけど迷うかもね、と運ちゃん。
そう云えば、いつぞやの早朝に訪れた「とうふの比嘉」もこっち方面だったね。
やがて車は、両側をさとうきび畑に挟まれた道に入り込み、その突き当たりから更に左奥へと進んだ。
タクシーを降りたところで眺める赤屋根の邸が、今宵のお食事処「こっかーら」だ。
kokkara01.jpg


鬱蒼とした樹木に囲まれたアプローチを行くと車の音に気づいたのか、主人が迎えにでてくれる。
ご自宅の縁側から上がるような格好で、座敷に案内されました。
ゆったりと落ち着いた部屋で、うこんの入った冷たいさんぴん茶。kokkara02.jpg質実な装いながらも、民家としてはなかなか豪勢な邸宅かもなぁとあたりをきょろきょろ(笑)。


「こっかーら」でのお食事は、「八重山膳符」と呼ぶコースが昼の膳、夜の膳とあるのみ。
パンフレットによると、ご主人の生家である宮良殿内(みやらどんち)は、琉球王朝時代に八重山群島での役人の最高職のひとつ宮良間切りの頭職(あたましょく)となった宮良親雲上當演が首里の士族屋敷同様に伝統的な琉球の建築様式に則り建造した私邸で、国の重要文化財。
「八重山膳符」は、その宮良殿内家に伝わる献立書「膳符日記」を基本に先人の知恵を受け継いだ伝統料理だとあります。


まずやってきたのが、擂り流したゴーヤにパッションフルーツを浮かべた硝子の器。kokkara03.jpgゴーヤの苦味柔らかですっきりとした涼感が心地よく、そこへパッションフルーツの甘酸っぱい香気が色を注す。
うん、いいね。


続いて、「おつけものです」と白い角皿。
島らっきょうに並んでる鮮やかな橙色がかんぞうの花。
そしてシャクシャクと独特の歯応えの赤いヤツはローゼルという植物の萼だとご主人。kokkara04.jpgそして、葉の上にのっているのが島味噌だ。


そして紅色麗しい豆腐よう。kokkara05.jpg相棒が楊枝で半切にしてそのまま口に運ぼうとするので慌てて制止して、ちょっとづつ、と(笑)。
初めて那覇を訪れた時、そうとは知らずに切りもせずそのままひとつの豆腐ようを口にして、その味の濃さにびっくりしたことを微笑ましく思い出します。
kokkara09.jpgこれにはやっぱりと、オリオンから泡盛に切り替えて、八重山酒造の「黒真珠」。
四角い酒器、カラカラでやってきます。


お造りはといえば、青ブダイ。kokkara06.jpg
シークァーサーをさっと搾り、小皿の酢味噌少々でいただきます。
厭味のない脂を意外にたっぷりと含んだ白身は、カラフルな魚なんか食えるかよと仰る御仁があれば食べさせたい感じ(笑)。
kokkara07.jpgつけあわせのスーナは、ユミガタオゴノリという珊瑚海草で、コリコリとした食感が愉しいヤツ。
琉球イタリアン「Vino et Vin」のサラダでいただいたツノマタにとっても似ているな。


この日の天ぷらは、モズクにアーサにゴーヤ。kokkara08.jpg抹茶塩でいただきます。
ピパーズ(島胡椒)やウイキョウ、フーチバ(よもぎ)なんて日もあるみたいだ。


白味噌仕立てに牛蒡を添えたラフティは、なんとも柔らか。kokkara10.jpg舌の上でとろっと蕩けて、甘く消えるのでありますな。


そして、「山本綾香」でも一番印象深かった、どぅるわかしー。kokkara11.jpgやっぱり、ターンム(田芋)の素朴な魅力が一番しみじみ味わえていいのだなぁ。


お椀には、島の野草の代表格も浮かんでる。kokkara12.jpgしっかりした出汁がひかれていて、そこに寄り添うのが、オオタニワタリ、アダンの新芽。
そしてシブイ(冬瓜)、がんもどき、など。
ふと、「森の賢者」でいただいた「島素材(野草と野菜)の天ぷら盛り合わせ」を思い出します。


冷たくした出汁でいただくのが、菜飯(さいふぁん)。kokkara13.jpgじゅーしー(炊き込みご飯)に出汁を注いだという風情で、トッピングの青みはサフナ(長命草)か。
ずずずとしては、しみじみ、ずずず、しみじみ、そして一気にずずず(笑)。


kokkara14.jpg熟れ熟れで蜜の入ったパインで大団円。
思わず両手を合わせる、そんな感じ。
デザートには、青豆のぜんざいを用意することも多いそうだ。


さとうきび畑の向こうの隠れ家、八重山膳符「こっかーら」。kokkara15.jpg「こっかーら」とは、「コッカル~」と鳴く、かわせみ科の琉球アカショウビンの方言名だそうで、なるほどそれで道端の看板にカワセミの絵が挿してあったのですね。


口関連記事:
  手作り50年「とうふの比嘉」で さとうびき畑と作り立てゆしどうふ(07年09月)
  ワイン&琉球イタリアン「Vino et Vin」で ミミガーのブルーチーズ(08年07月)
  島料理「森の賢者」で 昇華する島食材の酒肴たち(07年09月)


「こっかーら」 石垣市字大川839-1 [Map] 0980-88-8150

column/02837 @6,900-

口喫茶「しまちゃや」で マリーンズパフェ人工的匂いのスカイブルー

shimachaya.jpg観光客も御用達のアーケード、あやぱにモール。
そのオヘソにあるのが、石垣の公設市場。
アーケードの路面にも溢れるように島の食材たちが並べられていて、それを横目に中に入れば、マグロ、カツオをはじめとする近海の魚介を収めた冷蔵ケースの並びに石垣牛の文字が躍り、島の野菜、そして島のくだものなんかが意外とコンパクトなスペースで扱われている。
市場の二階が特産品販売センターになっていて、その横に仮設っぽい佇まいの喫茶コーナーがある。
その、買い物に疲れたらちょっと寄ってね的雰囲気の「しまちゃや」に入り込んだのは、アーケードのパネルでパフェの写真を見つけたから。
そう、今日は一年振りの、石垣で「パフェラッチ!」です。shimachaya01.jpg


メニューでみるそのパフェの姿は、実物なのにオモチャのようなサンプルのような。
届いたグラスもやっぱり、どこか"食べ物感"に乏しい感じ。shimachaya02.jpgキューブのゼリーが蛍光チックでブリリアントなスカイブルーで、そこにクリームの白がコントラストをみせる、青白の二色のみ。
恐る恐るブルーのゼリーを口に含むと、甘さは控えめで、シークワァーサー由来らしき酸味がする。
トップのクリームにもシークワァーサーのソースがかけられているね。


shimachaya03.jpgこんな人工的な匂いのパフェはなかなか珍しいンじゃないかなぁと思うパフェは、
その名を「マリーンズパフェ」。
メニューには「千葉ロッテマリーンズ キャンプ記念」とあって、ブルースタジアムと石垣の空と海にちなんでブルーゼリーを使ったパフェにした、とある。shimachaya04.jpgなるほど、それで強引にも、こんな青色のパフェができちゃったってことなンだね。
着色料青色1号とかを使っているのかな。
ほろ苦のコーヒーゼリーとキャラメルソースの「大人のパフェ」の方が断然美味しそうなのは、正直な告白です(笑)。


「しまちゃや」 石垣市大川208 石垣市公設市場2F [Map] 0980-82-7707

column/02836 @380-

口郷土料理の店「一休」で 山羊肉ごろごろエキスうまうま山羊そば

ikkyu.jpg今度石垣に来たらここには行きたいと思っていたお店のひとつが、郷土料理の店「一休」。
品書きikkyu01.jpgの筆頭にあるのが「山羊汁」、「山羊そば」。
「山羊汁」を食べに!とか「山羊そば」を啜りに!なんて嬉しそうに云うと、眉を顰められてしまうこともあるのだけど、いいんだ、だって好きなんだもん(笑)。
青塗りの壁が印象的な市役所近くのオジイの店「栄福食堂」の「山羊そば」も旨かったし。

如何にも日常使いの食堂なのだなぁという雰囲気の店内には、タクシーの運ちゃんや汗かきやってきた仕事途中の兄ちゃんたちが席を占めている。ikkyu09.jpgとっても気の利いて素直そうなオンナノコが注文を聞いてくれる。
並びのテーブルのがたいのいいオッチャンは、「山羊汁ライス付き」を食べ始めたところのよう。
あれが山羊汁かぁと横目にしつつ、「山羊そば」をお願いしました。
オンナノコは、「山羊の匂いがありますが、大丈夫ですか?」と訊いてくれる。
うん、一応、承知しているよ。


湯気を立ててやってきたドンブリ。ikkyu02.jpgごろごろっと山羊の身肉や内蔵系と思しき肉片が載っています。


スープを啜り、うんうん頷き、麺を啜り、うんうん頷き、肉片を齧って、さらにぶんぶん頷いたりする。ikkyu03.jpgikkyu04.jpgikkyu05.jpg残り香にラム肉的風味がふふんと漂うものの、それが一興で、うげっと顔を顰めるような匂いとはほど遠い(と、ボクは思う)。
うんうん、旨い。


カツオなどの魚介系の出汁の中に動物系でしっかり芯を作ったようなスープに、山羊肉の旨味がわらわらと滲みだして、えも云われぬ汁になっている。
どうやら赤味噌も使っているらしい。ikkyu06.jpgそこへ、やや平打ちの形状が宮古そばっぽくもあり、くにゅっとした食感が八重山そばらしくもある、そんな麺がよく馴染むのだ。


相棒の「牛そば」には、牛肉のエキスが溶け込んで、
同じスープとは思えないほど風味が変わっていて面白い。
ikkyu07.jpgそうすると、ほとんど完飲しちゃった「山羊そば」のスープの残りにたっぷり澱んでいるエキスは、山羊肉から零れ出たものなのかもしれないね。
それが、いいコクを生んでいるんだ。


山羊料理専門店、という肩書きも持つ郷土料理のお食事処「一休」。ikkyu08.jpg「山羊汁」「牛汁」も勿論気になるものの、「ブタマヨ丼」「スタミナ丼」、そしてともに400 円の「カレー」「みそ汁」もやってくれてそうな気がします(笑)。


口関連記事:やぎ汁「栄福食堂」で 塩振り喰らうやぎ肉フーチバ香るやぎそば(06年09月)


「一休」 石垣市石垣716-1 [Map] 0980-82-1803

column/02835 @800-

口旅の出逢い「あちこうこう屋」で シゲちゃんのハートがあちこうこう

achikoukouya.jpgホテルから焼肉処「炙り屋」へ繰り出そうと宮古島の繁華街の辺りへ向かっていた時のこと。
ちんたらと坂を辿って角を曲がろうとしたところで、なんとも気になる佇まいのお店が目に留まる。
白い壁に掠れた文字は「あちこうこう屋」。
1杯呑み家、昔なじみの宮古そば、魚・イカの長いも入り天ぷら、といった文字がおいでおいでと誘っているような気もする。
ちょうど掃除をしているところのようで、扉を開け放っているのをいいことに店内を覗くと、隅切りするように斜めに置いたカウンターの手前に畳敷きの長椅子。
座ってもせいぜい4人までという狭い空間がますます不思議に思えてくる。


看板をよく読むと営業時間が午後9時から午前2時まで。
これは宮古牛を食べたあとの〆にそばでも喰らいに寄るのが妙案かも。achikoukouya01.jpg


ところが、夜9時過ぎに店に行くと、開いてない。
9時半頃まで店前に佇んで待ってみたり電話を掛けてみたりするも、
店の中で虚しくベルがなるばかり。
休みなのに掃除したりするのね、
と不思議がりながらも仕方なくすごすごとホテルに戻るのでありました。


翌日、ダイビングのガイドに「あちこうこう屋、って知ってる?」と何気なく訊くと、「あ、お、あそこに行っちゃいました?」と応じる。
9時過ぎに行ったのだけど営ってなかったンだ、と返すと、
面白い店ですから是非行ってください、オバア、下ネタばっかりですけど、と妙なことを云う。
美味しいでも不味いでもないのかな。


翌日、BAR「THINK」で呑んだ後に再び、市場通りの角へと向かうと、提燈に灯りが点っている。
お、今夜はやってる!と早速その畳敷きの長椅子に座り込んで、「宮古そばだけでもいいですか?」と訊ねると、「そばはね、もうやってないのよ~」と仰る。
あれあれ?
ま、天ぷら揚げるから呑んでいきなさいよ、と。
そう云えば壁には確か、「てんぷら」とも書いてあったような気はするものの、
なんだか妙な展開になってきたぞ(笑)。


オバちゃんは、既に開いていた泡盛「多良川」のボトルから別のボトルに中身を注ぎながら、「ボトル半分で、3,000円で、どう?」と訊く。
どうしたもんだか判らず、ん、あ、ええ、と曖昧に応えて、昨晩も来たんですよやってなかったけど、と云うと、あらそう昨日は10時くらいからになっちゃったからごめんなさいねまた来てくれたんだぁ、と、そんなやりとりが続く。


振り返れば、ドア硝子を埋め尽くすように、コメントを書いた紙が貼られていて、それはどうやら、オバア"シゲちゃん"に対する賛辞の嵐。achikoukouya02.jpgでもこの女性が、そのオバアかというとそれにはちょっと年嵩が足りないのじゃないかなとも思う。
野菜を刻み始めたオバちゃんに再び訊ねると、あたしはキヨミ、と仰る。


キヨミさんが揚げてくれた天ぷらは、天ぷらには一番合うイモだという、長芋の天ぷら。achikoukouya03.jpgフリッターな衣で、さつまいもみたいな甘さがなくてサクサクとしてこれはこれで悪くない。


シゲちゃんの人となりや逸話をあれこれ聞いてるうちに、「じゃやっぱり、シゲちゃん呼びましょうね」と云って、前日虚しくベルを鳴らしていた黒電話のダイヤルを廻し始めた。
そして、電話口に出ろ、という。
恐る恐る受話器を受け取り耳にあてると、「アタシに逢いに来てくれたンだ寄り合いで呑んで疲れちゃったので今日はお休みしようかと思ってたけどお店出るから待っててねん」と甘い声(笑)。


うむむと思いながらスライスチーズと胡瓜のつまみで呑んでいると、当のオバアがやってきた。
お化粧をしっかりしたオバアに、宮古そば食べに寄ったンですよーと云うと、「じゃ代わりに、宮古であなたのそばに~」とか云いながら横に座ってしなだれる。
ええーそんな強引なシャレかい!と笑いながらも、一度だけ新宿二丁目のバーに行った時に、お願いだから隣にだけは来ないで!と思ったことを思い出す(笑)。
なんだか大変なことになってきた。


オトコをおびき寄せるには壁の「宮古そば」はますます消せないよとオバア、シゲちゃん。
話すことのほとんどは、ビキドゥンとミドゥン(男と女)のお話で、それがなんともあっけらかん。
シゲちゃんは、齢66ときく。
宮古の市街に出て来てからは、この界隈でスナックをやっていたそう。
早速、謡い踊りだしては、一緒に踊ろうと急き立てる。
そして、あろうことかシゲちゃん、「これから一緒にウチとこ帰って思い出つくろうよ」と繰り返しては「ね、いんじゃない?」と連呼する。
提燈にある「旅の出逢い」ってもしかしてそういうこと?
ああ、宮古島に来て、オバアに口説かれるとは思わなんだ(笑)。


トイレどこ?と訊けば、向かいのファミマにあるよ~というし、なんだったらツマミ買ってこようかファミマで~、とも云う。
いいなぁ、そのさばけ方(笑)。


そうこうしているうちにどんどん泡盛を注がれて、きよみさんも参戦してきて、なんだかますます不穏な雰囲気になってきたところでやっと、明日も早いのでとかなんとか云いつつ手を振りながら店をあとにする。
夜中の坂を下りながら、ふうぅ、とひと息。
でも、面白かったかも(笑)。


提燈には「あちこうこう家」とあるけど、壁なんかには「あちこうこう屋」とあって、そんな細かいことに構わないところもなんだか微笑ましい、シゲちゃんの店「あちこうこう屋」。achikoukouya04.jpgあちこうこう(あつこーこー)とは、宮古の方言で、「あったかい」とか「(食べ物ができたてで)あつあつ、ほやほや」なんて意味だという。
できれば、シゲちゃんの作るあちこうこうな宮古そばも食べたかったなぁ。
あ、そうそうシゲちゃんは、こうも云っていた。
「あたしのハートがあちこうこう(うふっ)」。


「あちこうこう屋」 宮古島市平良字下里84-1 [Map] 0980-72-6343

column/02834 @2,000-

口炭火焼肉酒房「炙り屋」で 宮古牛焼肉あっさり印象の不思議

aburiya.jpg今やよく知られるようになった「石垣牛」に対して、
宮古島にも「宮古牛」と呼ぶ牛がいるらしい。
ならば、一度くらいは口にしておきたいと足を運んだのが、市場通りにある炭火焼肉酒房「炙り屋」。
島へ渡る直前にたまたま観たTV番組で、演歌歌手の小金沢が紹介していたっけ。

サンダルを脱いで上がったフロアは、ありがちな硬質ガラス張りの床。
白い砂や貝殻、珊瑚などをその下に置いて、ブルーライトで照らしてる。
こういう演出にはやっぱりちょっと鼻白むよね(笑)。


こちらでと案内された左手の長テーブルには、排煙のためのフードが中央にひとつ。
奥側に先客がいて、長方形の焼き台で肉を焼いている。
あれれ?お隣さんと同じ網で焼くのかな?と不思議がっていたら、その横に沿わせるようにもう一台の焼き台が置かれました。
なるほど、ど真ん中に焼き台があるより、横手にある方がテーブルの使い勝手がいいのかもね。


aburiya04.jpg
本日メニューなどaburiya02.jpgaburiya03.jpgから悩んで選んで、
まずやってきたのが、宮古牛「ゲタカルビ」と「シンタマ」。aburiya05.jpg
"もも"と説明のある「シンタマ」はあっさりとした赤身で、溢れる脂たっぷりってなイメージのあるゲタもそんなイメージとは路線の違う上品さだ。


続いて届いた、「宮古牛スタミナユッケ」が旨い。aburiya07.jpg石垣島ラー油がけ、と補足してあって、辺銀さんの?と確認すると「そうです!」と云う。
じーんとくる赤身肉の旨味に、玉子の黄身のコクとラー油の風味がよく似合うのだ。


二の皿には、宮古牛「特上ロース」と限定品の「カイノミ」。
aburiya08.jpgaburiya09.jpg
タレとともに粗塩も用意されていて、塩ちょんづけでいく方が断然旨いのね。
宮古の塩か、沖縄、八重山の塩かと思ったら、意外や韓国の岩塩だという。


いただいた限りの宮古牛の印象は、不思議なくらいあっさりとしつこくないこと。
なにをもって"宮古牛"と称するのかよく判らないものの、石垣牛とは系統が違うもののようにも思えるのだけど、どうなのだろうね。
ひと切れの大きさが小振りなことや包丁の入れ方が影響しているかもしれないな。


「炙り屋」には、豚さんもいて、「宮古産放牧あかぶた」とある。
三の皿には、その「豚カルビ」と「豚ロース」。
aburiya10.jpgaburiya11.jpg
これまた、だらしなく脂漲る感じではなくて、赤身部分のメリハリに品がある。
牛以上に塩が合うのは、疑う余地のないところ(笑)。


どうやら、宮古牛を食べたいとなれば名の挙がる店のひとつらしい、炭火焼肉酒房「炙り屋」。aburiya01.jpgあっと云う間に満席になったところをみると、予約が必要のようですよ。


「炙り屋」 宮古島市平良字下里557 ゲンガビル4F [Map] 0980-73-1129

column/02832 @6,000-

口魚料理「魚宮」で ヤシガニ身の甘さとミソの風味はオトナのお味

uomiya.jpg宮古島・平良港正面の信号を抜けて、
そのまま東寄りへちょっと行くと、
道路脇の電柱に沿わせた立て看板が目に留まる。
赤く太い文字で「ヤシガニ」とあって、
「宮古島の珍味」と添えてある。
与那国島でいただいた「ヤシガニそば」を思い出しながら、その看板を主へと転じた視線の先にあるのが魚料理の店「魚宮」です。

uomiya02.jpg
入口脇の板塀には、ヤシガニをはじめ、ガザミ、伊勢海老、シャコ貝、ナマコ、ヤコウ貝なんて魚介の名前がマジックで書かれてる。uomiya01.jpg
漁具を雑然と並べた玄関から中に入ると、どうやら荷物置き場と化しているカウンターの向こうに板長らしきオヤジさんの姿。
迎えにでてくれたオバちゃんが奥の個室へと案内してくれました。
カウンターでもいいのにな(笑)。


オリオンのグラスを咥えながら開くお品書きの中身uomiya03.jpguomiya04.jpgは、大学ノートに書き留めたかのような、手作り感あるもの。
「ヤシガニ」には、なんと4,000円から15,000円までの値段がつけられていて、「のこぎりガザミ」や「伊勢海老の造り」などは時価となっていて料金が読めず、なんだかちょっと怖気づく(笑)。


コースには、「魚宮おまかせコース」と「おすすめコース」があって、およそ同じ品数ながら、「ヤシガニ」のボリュームなどなどの違いから6,000円と値の張る「おまかせコース」と奮発してみました。
uomiya05.jpguomiya06.jpg
まずは、鮑のスライスの載った「もずく酢」と、冬瓜を炊き合わせたとろとろの「ラフテー」。


海ぶどうをツマに届いたお造りは、鰹と鮪と。uomiya07.jpg意外と脂のノリが甘かった白身は、フエフキダイ。
シークヮーサーをちょっと絞って、ね。


続いて、ドンと登場は「伊勢海老クリーム焼」。uomiya08.jpguomiya09.jpg結婚式のテーブルで見かけるスタイルかもねと笑いながらも、ブリンとした身とベシャメルのコク味の組み合わせは、やっぱりニクい。


舐めるお酒は、多良川の「琉球王朝」あたりで。


そしていよいよ、どーだー!とばかりに「ヤシガニ」がやってきました。uomiya10.jpg二人前で、一匹まるまるということらしい。


甲羅の中には、たっぷりのミソ。
uomiya11.jpguomiya12.jpguomiya13.jpg
割いた爪の中から丁寧にその身を穿り出す作業にしばし没頭して寡黙になる。
そして取り出した身をミソと和えていただけば、うんうん、身の甘さとほの苦味を含んだミソの風味が贅沢なオトナのお味。uomiya15.jpgこりゃ隅々まで綺麗にしなきゃと、
スジの隙間から裏側まで丹念に身を掻き出すためにまた黙る(笑)。
今回初めて、ヤシガニを端から端まで堪能させていただきました。


小振りな羽釜を届けてくれたオバちゃんが、「イカスミ釜飯、です」。
取り分けてくれた茶碗の中のご飯は、案の定真っ黒。uomiya16.jpgなにやらまったりしたコクを纏って、ふむふむとなる。
仄かな磯風味の中に凝縮感のある旨味を含んでいるのがイカスミ料理の魅力なのだね。

相棒は、マグロの身を含めた「魚汁」。
汁椀にはもうちょっと魚料理・割烹「魚宮」としてのトキメキが欲しいかも、とも思う。


uomiya17.jpgマンゴー半割りのデザートを食べていていよいよ、延々と繰り返し流され続けている演歌のフレーズを覚えてしまっていることに気づいて、少しイラっとする(笑)。
そのあたりのご配慮は是非お願いしたいところであります。


ヤシガニをはじめとする海産物料理の店「魚宮」。uomiya18.jpg「ミーバイ唐揚げ」「ブダイ唐揚げ」「ウツボの煮付け」「タカセ貝刺身」「島蛸の酢の物」「宮古ナマコ酢」なんてあたりも気になります。


口関連記事:ビヤガーデン「国境」で ふつふつと味蕾をひらくヤシガニそば(08年08月)


「魚宮」 宮古島市平良字西仲宗根3-1 [Map] 0980-72-7824

column/02832 @8,000-

口BAR「THINK」で 南の島での一期一会とエキストラな一杯と

think.jpg宮古繁華街の中心かと思われる西里通りのビル二階。
重厚な雰囲気を帯びた扉には、
「BAR THINK 1988」とある。
ゆっくりとその扉を開けると意外とゆったりとしたフロアが広がり、その先にバックバーが控えていて、おふたりのバーテンダーが迎えてくれます。

カウンター左隅の止まり木に腰を据えて改めて眺める景色は、
まさにオーセンティックなバーのもの。think01.jpg


バックバーで目に留まったラムのボトルから赤いラベルを選んでみる。think02.jpg「RUM NATION」のVENEZUELAモノ。
ピリピリすることなく円い呑み口とラムらしい風味だ。


柔らかなで洒脱な表情のマスター高田さんは、バーテンダー歴30年にもなるという。
浜松でBAR「THINK」を営み、協会の主幹を務めた後、そのカウンターを任せて宮古に渡り、この店を開けて9年ほどになるのだとか。
いただいた名刺には協会の宮古地区長、とあるね。


二杯目にはモルトをとスペイサイドの「Linkwood 1989」。think03.jpg
Kingsbury社によるNo,73/248ボトル。


think05.jpg三杯目にも同じスペイサイドでオススメをとお願いした中から選んだのが、「Strathisla」25年もの。
ラベルには、STRATHISLA-GLENLIVET DISTIllERYとある。
最初のひと口は、なんだか不思議な癖のある表情が、ふた口め、そしてそれ以降のあと口に甘い芳香が残る。
うーん、面白い。
グラスの横腹をふと眺めたら、20th anniversaryと刻んであって、think04.jpgなるほどBar「THINK」の歴史を語る。


どんな切っ掛けだったか、南麻布の某レストランで食事した時の話になった。
抜栓したワインをスタッフがチェックして顔を曇らせて、「交換しますね」と云いながら奥に戻ろうとするところを制止して、「ブショネなら、飲ませて!」とムリを云って試してみたこと。
そしたらマスター、「そんな話を聞いたら出さない訳にはいきませんねー」と笑って、バックバーに並ぶボトルの裏側から一本のボトルを取り出した。
グラスに少しだけ注いだHighland parkに鼻先を近づけると、籠ったような弱々しい匂いで、口に含むと黴に饐えたような残念な風味がする。
なるほど、ワインにブショネがあるように、
傷んだモルトを仕込んでしまうリスクもバーにはあるのだね。


一期一会の刹那を大切に愉しむ、
そんなお酒でありたいとBAR「THINK」のマスター高田さんは謂う。
気取らず気張らず、軽妙に誠実に、そんな想いが伝わるカウンターでありました。


「THINK」 宮古島市平良字西里231 2F [Map] 0980-73-6009 http://www11.ocn.ne.jp/~barthink/

column/02831 @3,500-

口うなぎ寿し海産物「おふくろ亭」で ンギャナ酢味噌和えにアバサ汁

ofukurotei.jpg宮古島最初の夜は、お気軽に居酒屋なノリで過ごそうかと、繁華街の隅にあるという「おふくろ亭」に席を確保したい旨の電話を入れました。
すると、予約は八名さま以上の場合のみ受けています、
という。
どうやら来た者から順番にというスタイルで、しかも滞在時間を制限しているそう。
店名からくる、ほのぼほとしたイメージとは異なった様子なのでしょうか。
入れるか判らないまま、店に向かいました。


港側から坂を上がり、繁華街の通りを辿って行き着いたお店は、葉の緑が入口を覆い被さるようにしている。
開け放たれたドアから中を覗くと、店内は既に賑やか。
席はあるかと窺うような視線を送ると、運良く「どうぞ」となった。
ただし、1時間半シバリだという。
どんだけ人気やねん(笑)。


奥の座敷の一角に陣取って、まずオリオンをプハとする。
「島らっきょう天ぷら」は、衣のパリパリと島らっきょの酸味香気が不思議な魅力。
ofukurotei03.jpgofukurotei04.jpg
「アーサ天ぷら」は、シャクシャクとした歯応えとアオサ海苔の爽やかな磯風味がいい。
どちらも、パウダー状の「雪塩」チョンづけでやっつけます。


定番な「ラフテ」や「麩チャンプルー」をいただいて、お腹もひと息ついたところで、泡盛に切り変える。
ofukurotei05.jpgofukurotei06.jpg
宮古でメジャーな「多良川」のお安いヤツ(笑)。
泡盛1:水2の割合で割る呑み方が一般的だよという推奨に従って。


ンギャナってなんだけと考えながらお願いしたのが「魚とンギャナの酢味噌和え」。
想定外に大きな器を受け取ってやっと気がついたのは、「ンギャナ」とは苦菜のこと。
ofukurotei07.jpgバキバキと厚みに主張のある葉に確かな苦味があって、それがなんだか体によさそう。
刺身と合うかと訊かれると、そのあたりはちょっと微妙ではあるけどね。


最後に汁物を啜ろうと選んだのが、「アバサ汁」。ofukurotei08.jpgアバサとは、ハリセンボンのこと。
水中では、ぬぼーっとした愛嬌をみせてくれているけど、それを喰っちゃうかぁ(笑)。

さすがフグ目の魚だけあって(?)、あっさりとしたフグの身を口にしているような感じで、骨やスジから歯の先で刮げるようにして、しゃぶり食べる。
適当に食べると食べでがなくて、しつこくしゃぶると結構食べれる、とそんなことみたい。
そして、出汁にしみじみ。


小学生かと思われる女の子までが健気に手伝う、まさに家族経営の「おふくろ亭」。ofukurotei09.jpg市民球場でキャンプを張るオリックスの選手のサイン色紙も並ぶ。
キャンプに合流したマリナーズ・イチローも訪れていたりして。いや、それはないか(笑)。


「おふくろ亭」 宮古島市平良西里587-4 [Map] 0980-72-0744

column/02830 @4,200-

口そば・軽食「大和食堂」で 麺の下の具宮古そばの原風景

daiwashokudo.jpg石垣に初めて行った時には、八重山そばと沖縄そばの違いを感慨深く味わったものでした。
ところが宮古では、またそのどちらとも違うと聞いて、それはそれで気になっていたのです。
石垣の「キミ食堂」は宮古出身の方がやっているというそば屋だったけど、辛味噌仕立てという変化球だったし。
そんなこんなで、今は少数派になったといわれる本来スタイルの宮古そばがいただけるお店にやってきました。
平良中心部からちょい離れたところにある「大和食堂」だ。


如何にも地元の食堂、という飾り気のない佇まい。
店内の雰囲気も同様で、営業時間を確認するため電話した時に応対してくれたのは、かなりご高齢のオジイという様子も、オバアもニーニーもお店の切り盛りに参画しています。


daiwashokudo01.jpg壁の品札には、「そば(大)」500円、「野菜そば」「ソーキそば」から「焼きそば」、「カツ丼」「カツカレー」「オムライス」に「焼肉」「野菜いため」「焼きめし」、そして「みそ汁」600円まで。
「そば」より「みそ汁」の方が高いってのも面白いでしょ。
一食目からあまり間もないこともあって、「そば(小)」をお願いすることにしました。


なるほど、一見すると具のないかけそばのようなドンブリ。daiwashokudo02.jpgそしてよく見ると、麺の下にかまぼこのようなタネがチラっと覗いている。
このスタイルが、宮古そばの原風景ということなのですね。


鰹や昆布の出汁がメインでそこにトンコツが控えめに支える、あっさり~としたスープに自然と和む。daiwashokudo03.jpgdaiwashokudo04.jpg麺は、平打ちの気配のする。
やっぱり、沖縄そばのそれでも八重山そばのそれでもない感じなのだね。


オジイオバアがにっこり待っていてくれそうな、地元食堂「大和(だいわ)食堂」。daiwashokudo05.jpg看板にある、"冷し物一切"とはどうやら、冷たい飲み物やアイス、ぜんざいの類あれこれを総称するもので、島のあちこちで見つかります。


口関連記事:ソーキそば 味噌そば 「キミ食堂」 本店(07年09月)


「大和食堂」 宮古島市平良西里819-3 [Map] 0980-72-0718

column/02829 @450-

口Café「新香茶」で あたらかマンゴーパフェさとうきび畑に囲まれて

atarakacha.jpg南の島でカフェとなれば、テラスから海を眺めながら、
なんてロケーションが通り相場。
でもそんなありがちなイメージとは趣を異にする島カフェもあるもので。
宮古島の市街地から東平安名崎方面へと東へ向かい、
福里の先辺りで脇道へと入り込む。
さとうきび畑を抜けていくと広がるちょっとした丘。
そこで見上げるテラスが、
カフェ「新香茶(あたらかちゃ)」だ。


デッキから見渡す風景は、さとうきび畑の海。atarakacha01.jpg
収穫を終えているのか、土色の部分も多いけど、眼下にさとうきび畑が広がり、その先に発電用の風車が見える。
そんな畑の中のカフェまでやってきた目的は、パフェ。
そう、今日は宮古島で「パフェラッチ!」です。


ざわわな風に吹かれながらいただくは、「あたらかマンゴーパフェ」。atarakacha02.jpg宮古島産のマンゴーがたっぷりと使われているのが、グラスの側面からもよく判る。
トップを覗いてもまた然り。
atarakacha03.jpgatarakacha04.jpg
マンゴー×アイスという組み合わせとはちょっと違っていて、とろーんとクリーミーなソースとマンゴーの果肉ソースが交合に層をなす仕立て。
マンゴーそのものの華やぐような甘さと風味はもちろんのこと、それをヨーグルトの酸味も少々加わったコク味クリーミーなミルクソースが美味しさに拍車を掛ける。
こいつぁズルいやと呟きながら、一気喰いしてしまうのね(笑)。


atarakacha05.jpg
こだわりの珈琲を提供している「新香茶」には、
コーヒーのパフェ「あたらか珈琲パフェ」もある。
苦味と甘味が絶妙にバランスした大人のお味、らしい。


カフェ「新香茶」を囲むさとうきび畑は、風に一斉に揺れる葉のざわめきがたゆたふ波のよう。atarakacha06.jpg階下は、ドミトリーもあるリゾートハウスになっていて、その名も「ざわわ」だ(笑)。


「新香茶」 宮古島市城辺字福里1792-3 [Map] 0980-77-8878 http://www.atarakacha.com/

column/02828 @800-


メインページ

南の島の楽園たち アーカイブ

次のページへ
 1  |  2  |  3  |  4  |  5  | 一覧へ