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ただいま鋭意、旧サイトより記事移築中です。
2005年03月まで遡って移築が済みました。
でもまだまだ3合目くらい。頑張れ自分(汗)。


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口若鳥焼「鳥樹」蒲田店でチレハツ砂ギモアボカド和え鶏団子

toriki.jpg意外と久し振りの蒲田東口。
猥雑さが徐々に徐々に薄れていっているような気もする東口中央通りを往く。
向かうは当日予約でたまたま席のとれた「鳥樹」であります。
なんだかんだで、2年振りになっちゃいました。

入口廻りにぎゅっと人影があって、それは空席ないかと尋ねたフリの客。
でももう、残念ながら満席みたいです。
鶏たちを捌く俎板が眼前のカウンターもいいけれど、左手の小さなテーブル席も悪くない。


toriki01.jpg
例によって、納豆のお通しで麦酒をぺろぺろしていることろへまずやってきたのが、ピンクの鮮やかな「そぎ身のお造り」。toriki02.jpg山葵醤油でいただくけば、優しく軽やかな滋味を残してすっと消えていきます。


予約時にあらかじめお願いしておいたのが、「チレ」と「ハツ」。toriki03.jpg「チレ」とは脾臓のことで、むかごのようにころころとして、独特のクセと食感が面白い。


「砂ギモ焼き」のコリっとした歯触りにニヤニヤしては、
toriki04.jpgtoriki05.jpg
「レバー焼き」のとろんと貼り付くようなレアな舌触りにもまたニヤニヤ(笑)。


「ささみアボカド和え」は、不思議なマッチングのコンビネーション。toriki06.jpg酢味噌で和えてぬたにしても違和感のないアボカドって食材の度量と、そのアボカドをさっと湯引きしたささみと和えてしまおうとした直観的アイデアにまたニヤリ。


toriki07.jpg揚げモノをひとつと「もも肉から揚げ」。
びっしりと丁寧に包んだ薄衣越しに齧れば、肌理の細やかな繊維の間から澄んだ脂がじわじわっと滲んできて、いい。


あんかけに浮かんだ「鶏団子」は、量感嬉しい大振りサイズ。toriki08.jpgこれをつみれ汁っぽくスープに浮かべてくれたりすると軽い〆にもいいかもなぁなどと考えつつ、ハフハフ。
そうだ、ここ「鳥樹」のお品書きには、「お食事」の項目があるけれど、そこには「ミニそぼろ丼」と「ライス」がある限り。
鳥料理専門店らしくて潔くも、例えば、ガラスープを煮詰めたツユに蕎麦、日替わりのトッピングを載せる鳥樹流鶏そば、とか作ってくれたら嬉しいかもね。



蒲田東口中央通りのヘソとも思う、鳥料理の店「鳥樹」蒲田店。toriki09.jpg蒲田に焼き鳥屋は数あれど、一羽一羽を店で捌くところはやはり稀少だと振り返る。
今度は、レアな部位をしっかり予約つつ、「水炊き鍋」メインの小宴をしたいな。


□関連記事:
 若鳥焼「鳥樹」蒲田店 で大胆肉厚切りの鳥料理たち(07年11月)



「鳥樹」蒲田店
大田区蒲田5-18-11[Map] 03-3739-3955 http://www.toriki.jpn.org/

column/02953

口らぁめん「大山」で 桜えびおろしそば+桜えびかき揚げ駿河の恵

taizan.jpg駿河系ラーメン店という珍しい言葉の響きからもずっと気になっていた「大山」。
所在の川崎ラーメンシンフォニーにいざ行こうとしたところで、駅ビルのBE全体が改修工事に突入してるらしいと知って、運びかけた足を止めたことがありました。
工期はいつまでなのかなぁなんて考えていた矢先に、先行再開しているよとヒロキエ親分の記事
そそくさと訪れた川崎の駅ビルは、まだまだ仮設な雰囲気です。
「にくがみ屋」「本丸亭」「めじろ」「なんつッ亭」といったラーメン店が集合してるラーメンシンフォニー。
その突き当たりに「大山」はありました。


パネルから選んだのは、やっぱり「桜えびおろしそば」。
そこへ、これでもかと(笑)、「桜えびのかき揚げ」も添えることにしちゃいました。taizan01.jpg駿河から直送の桜えびが一面に載ったぶっかけ的どんぶりの向こうに同じ桜えびのかき揚げが控えるという構図。

一匹一匹が活き活きとしているように見えて、じっとその表情を拝みつつも、えいっとから揚げもトッピングしてみる。taizan02.jpg

なんというか(笑)。taizan03.jpg

そのかき揚げも突き崩しては、下の麺と一緒に慌て啜る。
桜海老の澄んだ甘さと軽い衣と一体となった香ばしさ。
taizan04.jpgtaizan05.jpg
意外と食感にも主張のある麺と上手にバランスしたツユとの相性も気が利いている。
うんうん、愉し旨し。


なぜに「大山(たいざん)」と名付けたかというと、大将が富士山の麓富士市出身なので、富士山→大山、そして極真空手を修めていたことから、極真会館創始者大山倍達へのリスペクトを併せてのことなのだという。

富士に本店を持つ、駿河のご当地ラーメンの店「大山」。taizan06.jpg神田にも出店を果たした模様。
一見地味なフリして、きっと滋味ひたひたな「えび塩」あたりも気になります。


「大山」川崎店 川崎市川崎区駅前本町26-1 川崎BEB1F [Map] 0545-60-5333 
http://www.r-taizan.com/

column/02711 @1,400-

口熟成鶏醤油らーめん「上弦の月」で 長年のモヤモヤ晴れる一杯

jyogennotsuki.jpgぐっとくる無化調らーめんの店「Zoot」へと再訪したものの、臨時早仕舞いの貼り紙に一瞬呆然とする。
あ、でも、近くに無化調のお店があるじゃんかとすぐさま切り替えて向かったのが、ご無沙汰の「上弦の月」。
実は以前訪れた時には、余りに期待値が高かったことからの反動か、好印象ではなかったのだけれど、たまたまのスープの具合とか食べる側の体調や気分など諸々の間の悪さがそこにあるようにも思えてずっとモヤモヤしていたのです。

行列少ないようにと拝むように池上線の高架脇の裏通りを覗くと、店頭に列はなく、店内数人待ちの状態。早速、券売機に対峙します。


ボタンをポチとしたのは「らーめん」と「半熟煮玉子」「のり」。


例によって厨房の女将さんが、張り上げるように「いらっしゃいませ~」「お待たせしました~」「ありがとうございました~」と声を投げる。
仕込みから厨房での立ち仕事を続けるだけでも体力勝負だというのに、声を発し続けることでも消耗してしまうのではないかと心配になる。ややもすると押しつけがましく思うヒトもいるかもしれないけど、一貫したその所作には実に頭の下がる思いです。

どうも、店の真ん中に立ち尽くすように待たされたり、一旦右手の小テーブルに座るよう求められたりするのには違和感を覚えるものの、いろいろ考えてのことなのだろうね。


脂に滑るどんぶりが渡されました。jyogennotsuki01.jpgまずはスープを蓮華で掬い、ひと口。また一口。もうひと口。

うんうん、旨い。
以前感じた、どこか薄っぺらいというような印象はどこへやら。
しっかり厚みのあるボディに、個性的な風味が折り重なって存在感を強くしている。
鶏の身から抽出したエキスをメインにここまでに仕上げているなんて、どんな魔法を使っているのかな、なんて思う。
でもそれはお手軽な魔法なんかじゃなくって、素材に向き合い、素材と会話をするかのように研鑽と工夫を重ね、そして時間を掛けて仕込みをしているってことなんだね。
jyogennotsuki02.jpgjyogennotsuki03.jpg
比内地鶏、大山地鶏、羅臼昆布、粟国の塩、枕崎本枯れ節、青森ニンニク、……。
うーむ、そのスープにくにゅくにゅとしたやや太めの麺がよく馴染むのだぁ。


どんぶりを幕板の上に上げ、ご馳走さまと告げる。
長年のモヤモヤが一気に晴れたような心地よさで振り返る「上弦の月」の前には、空席待ちの列ができていました。
見上げる空には、下弦の月、ってね(笑)。


口関連記事:
  熟成鶏醤油らーめん「上弦の月」で 戸惑いのチャーシュー麺(04年02月)
  らーめん「Zoot」で しっかりボディと魚介出汁のバランス味玉らー(08年08月)


「上弦の月」 大田区西蒲田7-63-9 03-5710-5667

column/00989 reprise01 @800-

口らーめん「Zoot」で しっかりボディと魚介出汁のバランス味玉らー

zoot.jpg蒲田を西口に出るのは久し振り。
アーケードでも池上線高架脇でもなく、進むのは中央分離帯のある通り。
パチンコ屋やゲームセンターの喧噪もすぐに過ぎて、蓮沼との中間地点あたりからは、意外なほど静かな界隈となります。
そのやや暗がりの中でスポットに浮かぶのが、木目の幕板に直接筆で描いたような「Zoot」の文字。
ウッディなラーメン店に、いざ。

先客さんと入れ替わるように入った店内は、茶色基調のどちらかといえばしっとりとした雰囲気の印象を抱かせる。
zoot01.jpg
振り向いたカウンターの表情は、酒場のそれのようにも映ります。


クソ暑い中歩いてきたので、勢い「つけめんで!」となるところを何故かグッと堪えて、「味玉らーめん」。カウンターの中のふたりの所作が、まるでバーのそこにいるかのようにも見えたのは、暑さの所為かな(笑)。


カクテルのグラスをコースターの上に差し出すように(…云い過ぎ)、どんぶりがカウンターの上に置かれました。zoot02.jpgzoot03.jpg多少の粘度を連想させる赤褐色のスープの色合いと魚出汁系の香りが一気に食欲のアクセルを踏ませる。

掬う蓮華。
うんうん、やや脂強めながらしっかりしたボディの骨格とそれに負けない魚介出汁節風味とのバランスが高次元で実現している感じ。
zoot04.jpgzoot05.jpg
好きだなぁ、こふいふの~。
手鍋で濃いぃ出汁少量を温めていたのが利いているのかもしれません。

麺がまた、かん水に頼らない歯切れのいいモノで、番手としてもこれ以上細くてもいけないし、太くても違う気がしてくる。

壁のメニューのコメントで、これを化調に頼らず仕立てていると知れば、ますます感心、腕組みしちゃいます(笑)。


気が付けば、満席間近の蒲田「Zoot」。
きっと、「つけめん」もイイ感じに違いない。そう思います。zoot06.jpgその店名は、「ZOOT MONEY」という英国のアーティストにちなんでいるらしい。
お気に入りなんだろね。


「Zoot」 大田区西蒲田7-42-7 03-3730-1777

column/02670 @800-

口フランス料理「グランメール山王」 で鮭リエット桜ブランマンジェ

grandmeresanno000.jpg久々に環七辿るバスの旅。
行けば至近な山王二丁目で下車して、山王小学校通りという小学校に面した生活道路を歩きます。
まるで初夏の陽射しにゆったりとして、のんびりと。
道が左へすっと折れるその右手角にあるのが、今日のランチにと訪れた「グランメール山王」です。
白い壁に浮かぶは、
少し色褪せた青い文字「Grand-mere Sanno」。
フレンチベースのレストランのようです。

「本日のランチ」は、アミューズの盛り合わせにスープ、メイン、デザート、コーヒーの組み合わせ。
メインは5種類の用意があって、この日は、「帆立貝のフライ・サラダ添え」「サワラのバルサミコ酢ソース」「鯛のパイ包み焼き」「地鶏のソテー・赤ワイン風味」「サーロインステーキ」。
サワラ、をお願いしましょう。

一杯だけぇ(笑)、と白をグラスでいただいて、grandmeresanno01.jpg入口脇のテーブルで生花を拵えるマダムの様子を眺めつつ、リラックス。


アミューズの盛り合わせが、ちょうどいいワインのお供になってくれる三品。
コゴミを載せたサーモンのリエットに蕗のムース、そしてホタルイカ。
grandmeresanno02.jpggrandmeresanno03.jpg
リエットというと、豚のものあたりが思い浮かぶところに、魚肉のリエットって面白い。
それが空気を十分に含んだような軽~い仕立てになってるんだ。


メインの鰆のプレートが届く。grandmeresanno04.jpggrandmeresanno05.jpgたっぷりとした身肉にはほどよく脂がのり、特に皮目のあたりがなかなかイケる。
バルサミコのソースが自然に馴染み、フリットにしたフキノトウのほの苦みがアクセントを添えてくれます。


デザートは、「桜のブランマンジェ」。grandmeresanno06.jpg明るいピンクのグラスの中央に桜の花弁が浮かんでいます。
grandmeresanno09.jpgスプーンの先をそおっと挿し込めば、なはは、意外や小倉餡が顔を出す。
控えめな甘さながら、小豆の風味がブランマンジェの円い涼味と重なって、いい。
桜の葉はないけど、桜餅のような組み合わせだもんね。


陽射しに映える白い壁の「グランメール山王」。grandmeresanno07.jpg“グランメール”は、“おばあさん”の意だそう。
静かな住宅地にアットホームな、そしてプチおフランスな空気を運んでくれています。


「グランメール山王」 大田区山王1-24-12  03-3777-0693

column/02589

口麺匠「呉屋」 でエッジの利いたつけそば岩のり似あう乳化汐そば

kureya.jpgちょうど燕三条系背脂ラーメン「潤」向かいの角地。
ホント、奥行きのない敷地に張り付くようにしている板壁の建物が、麺匠「呉屋」です。
風にはためく暖簾を分け入る。
”く”の字に折れたカウンターをちょっと無理して押し込んだ様子でもありますが、窮屈感はありません。
コンパクトな券売機で「つけそば」チケットをゲット。
簾越しに厨房での所作を眺めつつ、出来上がりを待ちましょう。

kureya01.jpg

「呉屋」つけ麺の麺は、平打ち系。
麺だけのその食感に挑みたくなるよな、しっかり歯応え。
kureya02.jpgどうやら開花楼の麺らしい。

その剛腕ぶりに負けじと、添えたつけ汁も動物系魚介系エキスが縦横に活躍するフルボディだ。
ただ、麺とスープがつくる味わいの造形は、精緻に整いエッジの利いたもの。
少し戸惑うほど、隙がない。
kureya03.jpgkureya04.jpg
どこかダラシナイ、ジャンクな魅力のエッセンスも欲しいといったら贅沢かな(笑)。
比良利助大王もみじの生み立て直送の玉子を使っているという「味付玉子」も何気に炙ったチャーシューも完成度が高い。ふむふむふむ。


後日、夜限定の「汐そば」をいただいてみました。“汐”からの連想は「岩のり増」を呼びます。kureya05.jpg
白濁、というよりは乳化しまくりのスープがエポック。
kureya06.jpgkureya07.jpg
塩梅のいいスープのとろみが、あれこれ悩んで合わせたような、ちょい細めの麺にたっぷり絡んで一緒に啜れる感じがいい。「岩のり」はナイスチョイスだったな(笑)。


振り返れば、不思議に表情のある、麺匠「呉屋」の佇まい。kureya09.jpgkureya08.jpg
壁に並べた大きな品札には、「汐そば」に並んで「潮そば」もある。
そうすっと、シオはシオでも、昼限定「潮そば」もどんななんだか気になっちゃうよね。

口関連記事:一麺入魂 「らーめん潤」蒲田店 でノン鬼脂岩のりらーめん(06年12月)


「呉屋」 大田区蒲田5-21-11 03-3727-8282

column/02548

口洋食「入舟」 でおばあちゃんの笑顔とかきフライは優しい基調

irifune.jpg蕎麦「更科布恒」に寄るたびにちらちらとその外観を眺めては「今度こ~よぉっと♪」と思いながら、結局お邪魔していなかったお座敷洋食「入舟」。
春の陽光ぽかぽかとする中、足を運んでみました。
店頭には、サラダ、カルパッチョ、シチュー、そして「ハンバーグ」「ロールキャベツ」。
そして、「オムライス」「ハヤシライス」「岩中豚ポークソテー」までのメニューが黒板irifune01.jpgに書かれています。
その脇には、「入舟こだわりの食材」と題した「天使の海老」に始まる食材の解説が丁寧な書きっぷりirifune02.jpgで提示されています。


妙に重たい硝子ドアを引き開けるとそこは、懐かしさを含む昭和な佇まいの喫茶店のようなハコ。
おばあちゃんの柔和な笑顔に迎えられました。
お座敷はどこ?と思い乍ら(笑)、空いていた入口すぐのテーブルに腰を下ろしました。
irifune03.jpg硝子越しに外の陽射しを眺めていたら、
「おかあさん、ビール!」という台詞が口を附いて出る。
くーっと半分ほどを喉に注ぐ。あは。余り好みではないスーパードライが、なんだか妙にうまいのは、春の暖かさの所為でしょうか。irifune04.jpg

柔からな味わいの「スープ」に続いて、
「かきフライ」がやってきました。irifune06.jpg
「入舟」こだわりの牡蠣は、黒板によれば、三陸は広田湾大船渡湾の産。
軽い色合いの衣を愛でつつ、ナイフの先を切り入れます。
不思議やどれもが衣と牡蠣の身が離れてしまっていて、その身も縮んでいるようなどこか覇気のない食べ口になっている。irifune07.jpg普通に美味しいのだけれど、大人しすぎるというか。もう時季を逸しているからと考えつつ、もしかしたらこの優しい味わいが「入舟」の基調なのかもしれないな、とも思う。


お隣のテーブルでは、おとーさんと男の子が「タンシチュー」を恭しく食べ、おかあさんが「岩中豚かつ丼」をかっこんでいる(笑)。洋のプレートとドンブリが呉越同舟しても勿論違和感がないのだね。


スタンド看板などがなければ一般の住宅と見紛うモルタル造りの「入舟」は、大正13年創業だという。irifune08.jpg築地の仲卸し前川から仕入れる鯵を使ったアジフライあたりを目指してまたお邪魔したいけど、今度は二階のお座敷に上がり込むのか、再びおばあちゃんの笑顔に会いに一階を訪ねるのか、きっと迷っちゃうな。

口関連記事:更科そば 「布恒更科」 でいつもの舞茸天もりの昼下がり(02年10月)


「入舟」 品川区南大井3-18-5 03-3761-5891

column/02543

口とんかつ「丸一」 で最後まで軽ぅい食べ口限定極上ロースカツ

maruichi2.jpg
京急蒲田から東急蒲田へのルート上にある、
味のとんかつ「丸一」。
店の前に空席待ちの人影があることも少なくない「丸一」ですが、寒空の下ということもあってか、今夜はそんな様子もなく、硝子越しに覗く店内はすぐに席を得られそう。
課題メニューもあるので、再び寄ってみましょう!

カウンター手前側の一席に腰掛け乍ら、「えっと、なんだっけ、一番いいヤツ…」と告げると、
「はいっ」「極上、お願いしま~す」と奥の鍋前に構える店主にすぐさまオーダーが通りました。

揚げ上がりをゆっくりと待つ。
そう、すっと揚がってしまうほど、「丸一」のとんかつは薄っぺらじゃないのです。

「お待たせしました、極上です~」。お待ちかねの「限定極上ロース」が到着しました。
特定の病原菌を持たないクリーンで健康な豚「林SPF」のロースの中でも、特に上質なところを揚げちゃったってことなのですよね。
例によって、七分八分の火入れ具合が、じっくりと濃い色に揚がった衣と衣の隙間から覗きます。maruichi2_01.jpg

いい表情だよね~(笑)。

まずはなにもつけずにそのまま口へ。
さく~っと、あまりにすんなりと歯の先が進んで、あっけなく噛み千切る。
滲む脂に一抹の重さもなくて、こんなにボリューミーなのに笑っちゃうくらいに軽い食べ口なのです。
maruichi2_03.jpg

こりゃ堪らん。

maruichi2_02.jpg後半は、用意されていた岩塩(おそらくヒマラヤ)をちょんづけしていただく。
すると、身肉と脂の甘さがさらに際立って、
手と口のピッチが上がっちゃうのであります。


うん、ご馳走さま。


最後まで軽ぅくいただけた、「丸一」の「限定極上ロースカツ」でありました。
maruichi2_04.jpg

口関連記事
 とんかつ「丸一」 で手練なる七分揚げ上ロースかつ(07年11月)


「丸一」 大田区蒲田5-28-12 03-3739-0156

column/02420再会

口ラーメン「髭」 で二郎線上の醤油なラーメンとイケるチャーシュー

hige.jpg

川崎大師へ所用の途上、
平和島で下車。
環七沿いのラーメン店、「髭」に寄ってみました。
この店名で大将が髭をたくわえていなかったら、
なんだか騙されたような気持ちになるかもね(笑)。
「二郎」線上のお店、のようです。

外の券売機で「チャーシューメン」のボタンをポチとする。
すると、出てきた感熱紙チケットには、「醤油チャーシューメン」と記されていました。同じことなのでしょうか。
アルミ枠の引き戸から店内に入り、店主のお顔を拝すると…。
やっぱり髭アリhige01.jpg。よかった~(笑)。

「ニンニク、どうしますか?」「少しだけお願いします」。
確認していませんけれど、「二郎」流の符丁も通じるのでしょうね。

トン、とどんぶりがやってきました。
そこそこに野菜がこんもり。厚切りのチャーシューもさり気なく量感を湛えています。
hige02.jpg
hige03.jpg背脂の浮かぶスープは、チケットに"醤油"とあったように、およそ普通に「二郎」にイメージするスープに比べて明らかに醤油が強そう。
啜れば、うん。
ボディはあっさりめの「二郎」系統。醤油のもつ酸味に似た風味がいい具合にスープに輪郭を与えていて、そこに背脂の甘みが加わる。そんなスープ。

トッピングのもやしがシャキシャキとして、いい。さっと湯掻いているのだろうね。
煮崩れをみせないチャーシューは、噛めばジュワっとバラ肉の旨味が広がって、塩梅がいい。
やや平打ちの麺は、もっちりさせるフリして、さっくりと歯切れがいい。そんな麺。
hige04.jpghige05.jpg

「二郎」の亜流と思うなかれ。なかなかに満足であります。

hige06.jpg環七の向かいからみると、店を覆う黄色いテント地にはツギハギをしたような痕跡がありあり。
居抜きで借りる以前は「大勝」というらーめん店だったらしい。
あれ?なんか昔来たことがあるようなないような、そんな中途半端なデジャヴが過ぎりました。

「髭」 大田区大森本町2-28-5 http://hige.gourmet.coocan.jp/

column/02465

口若鳥焼「鳥樹」蒲田店 で大胆肉厚切りの鳥料理たち

toriki_kamata.jpg

時折通る京急蒲田とJR蒲田との乗り換え徒歩ルートにあって、気になっていた「鳥樹」の蒲田店に行ってみました。
真向かいにはピンサロが並び、お隣近所にはキャバレー「ミカド」(閉店)がある。
そんな、東口中央通り沿いでも特に妖しい一角toriki_kamata01.jpgに、毅然と佇む表情toriki_kamata02.jpgをみせています。


縄暖簾を払い、予約の名を告げると、「ご予約席」を示したtoriki_kamata03.jpgすぐ目の前のテーブルに招かれました。小さなテーブルですが、これで実は4人掛けらしい。
カウンターは満席。2階席も既に一杯だという。予約しといてよかった~。
口開きは、あらかじめお願いしてあった「レバ刺」に「砂肝刺」。
今や定番となったレバ刺ではあるけれど、この滑るような澄んだ食感とエッジの立った切り口は鮮度ゆえのことなのだろうね。
toriki_kamata04.jpg
砂肝は、サクと軽く歯の先が刺し入る感覚が、なは、楽しい。
toriki_kamata05.jpg
さらに定番の「煮込み」toriki_kamata06.jpgあたりで季節もの(?)「柿サワー」を呑ってるところに焼き物がやってきました。
たっぷりとした量感の「レバ焼」toriki_kamata07.jpgに、鳥樹逸品のひとつ「ももたたき」。
パリッとした皮目とほどよくジューシーに火の廻った身肉自身の旨味を回しかけたタレが引き立てる。さぁ、どんどん食べるぞ(笑)。
toriki_kamata08.jpg
一方、「ささみ焼」は特製な"わさマヨ"で。ここでも、"大胆に肉厚に切る"「鳥樹」の本懐が窺えます。
toriki_kamata09.jpg
目先を変えて「鳥樹風きのこ焼」toriki_kamata10.jpg
toriki_kamata11.jpg最後にもう一品と、「なんこつ揚げ」をお願いすると、既に売り切れだという。もうないと聞くと余計に欲しくなるのは何故(笑)? 「ささみでもできますけど~」「あ、じゃ、それでお願いします」。で、やってきた、つまりは「ささみ揚げ」。ほほぉ。ぱさついたりせず、ささみとしてはジューシーかつ繊細な身質がナイス。だけど、なんだか注文がダブっちゃったね(汗)。
背後に空席を待つひともいるので、ここいらでお会計をお願いする。うん、お安い感じ。お愛想が安心なのも、「鳥樹」の人気の所以なのでしょうね。
人気と云えば、今やさらに大きな支持を得ている五反田「庭つ鶏」の店主は、ここ「鳥樹」蒲田での修行を経て自らの店を構えたのだそう。なるほど、「庭つ鶏」の洗練された鶏料理の端々にも、一羽から捌く「鳥樹」の実直な仕立てがみられるのも、自然なことなのですね。

今宵のご同席多謝は、「美味しいもの大好き」の恵比寿婦人さん。ありがとう。


口関連記事:
 若鳥焼 「鳥樹」本店 でこれを食べれば鳥樹を全部(過去記事)
 鶏料理 「庭つ鶏」 で洗練鶏料理の行方を想う(過去記事)


「鳥樹」蒲田店 
大田区蒲田5-18-11 03-3739-3955 http://www.toriki.jpn.org/

column/02450

口とんかつ「丸一」 で手練なる七分揚げ上ロースかつ

maruichi.jpgずっとずっと気になっていた蒲田の有名とんかつ店「丸一」に寄り道してみました。店前に空席待ちの人影があるのを何度も目撃していたけど、タイミングが良かったのか、この夜はすんなりと店の奥へ招き入れられました。得られた席はカウンターのコーナー部。油鍋前、であります。カツをアテにしながらビールを楽しんでるオッチャンやご飯を掻き込んでいるアンチャンを横目に、「上ロースかつ定食」をお願いしました。壁には「林SPF」の表示がある。「丸一」のとんかつは無菌豚の七分揚げ、というのがウリになっているんだ。丁寧にパン粉を纏わせた厚切りの肉は、菜箸で掴んだりせず、隅の方に鉄串を刺して引っ掛けて、そっと油の中に忍ばせるようにする。鍋底との距離を保つためなのか、ステンレスの小さな筏が沈めてある。頃合を見定めるようにして引き上げたカツ。大将は、カツを切るたびに包丁の先を油に浸している。刃先の温度を上げて、折角のカツの温度を下げないようにしているのかもしれません。「上ロース、お待たせしました」。衣は濃いきつね色にじっくり揚がっている。その一方で中の肉は、中央へ向けてピンクのグラデーションが強くなる、まさに七分揚げのイメージ。齧りつけば、そのレア加減に、あぁ肉を食んでるなぁ~という噛み応えがし、滲み零れる肉汁。改めてよくみると、衣は極々薄いのね。「とんき」みたいに衣が剥がれてしまわないのは、どういう仕立てによるものなんだろう。ふと鍋の向こうに目を向けたら、「限定ロース」という貼紙が目に留まった。上ロースの上をいく限定ロース。そ、そんなメニューもあったのね。また来なきゃいけないじゃん(笑)。

丸一」 大田区蒲田5-28-12 03-3739-0156

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column/02420

口東京とんこつラーメン「池袋 屯ちん」川崎店 で中盛り得入りミソ

tonchinkawasaki.jpgなぜだか突然「屯ちん」が食べたくなって、川崎の岡田屋MORESまで。天井が低く、フードコートっぽい7階フロアの一角に川崎店はあります。「屯ちん」では専ら、「ラーメン中盛り」「得入り」「ノリ」、そして「ミソ」。つけ麺や「韓式冷やし麺」という選択肢を横目に、いつものオーダーで券売機のボタンをぽちぽちと。そうそう、「屯ちん」では“麺硬”でお願いするのを忘れてはいけません。うんうん、この表情。多少イメージよりも背脂の量がオトナシイ感じはしますが、スープに大きなブレはありません。お約束の中太縮れ麺。ちゅるちゅるっと啜るとあちこちに纏ったスープが跳ねるのもまたお約束(笑)。東京とんこつ=醤油とんこつのお店で食べるのはいっつもミソだけど、なにか(笑)。味噌のコク味がとろんとしたスープの円みと相乗していて、いいのだ。かつて通っていた池袋では行列必至だった「屯ちん」。それを並ばずにいただけるというのは幸せなことでありますな。あ、そうだ、以前「屯ちん」ミソとの類似性を思った、「ど・みそ」にもまた行かなくっちゃ。

「池袋 屯ちん」川崎店 川崎市川崎区駅前本町7川崎岡田屋モアーズ7F 044-245-4363
http://tonchin.foodex.ne.jp/

column/02415

口Bar「Tenderly」で 梅雨の頃M30-レインとalmost there

tenderly2.jpg
再び、大森「テンダリー」へ。
と、間違えて隣の「ほのぼのラウンジ 千鶴」への階段を上がってしまった(笑)。
今日はカウンターに向って一番左手の窓際。
なるほど桜の時季には特等席になりそうだ。
今はもう、そろそろ梅雨の頃だけれどね。

今月のおすすめカクテルから、「M-30 レイン」を選んでみました。tenderly2_01.jpg
グラスの中に雨の色を表現したいという意図をなぞる様に舐めてみては、陰鬱ではない雨の日のでもどこか切ないようなイメージを連想したりして。
「M-30 レイン」は、銀座「テンダー」の上田和男氏の作品だそう。
有名バーテンダー上田氏がかの坂本龍一にプレゼントしたカクテルで、映画「ラストエンペラー」挿入曲の中で坂本龍一自身のお気に入り曲「レイン」が30番目の曲であることから、それがカクテルの名前にも現されているンだそうだ。
「シュペヒト パンペルムーゼ」というグレープフルーツのリキュールとブルーキュラソーがレシピのポイントだ。

tenderly2_02.jpg
ご同席の氏は、「ニコラシカ」。
そして、もう一杯と眺めたバックバーで、
「Ardbeg」の見慣れないラベルを見つけた。tenderly2_03.jpg”almost there”とあるのは、グレンモーレンジ社が閉鎖していたアードベッグを買い取ってから後に蒸留されたもので、10年目を迎えんとする、”Still young”ではない世代のボトル。
意外にスムースな呑み口であります。


そして帰り際、優子さんが差し出してくれたジャスミンティー。
また来ようと思ってしまう理由と秘密は、ここにもあると再確認してしまいました。


口関連記事:Bar「Tenderly」で 店名を冠したカクテルと円やかな気遣い(07年04月)


「Tenderly」 大田区大森北1-33-11大森北パークビル2F 03-3298-2155
http://www.tenderly.gr.jp/

column/02192再会

口活魚料理 「よし成」

yoshinari.jpg大田区の下町の一辺、雑色。住宅と商店街が入り混じった界隈。狭いバス通り沿いの居酒屋に潜り込みました。既にいい具合に出来上がりつつあるおっちゃん達が両脇を占めるカウンター。その真ん中に席を得る。〆鯖、本鮪赤身、鮟肝、釣イサキ、甘えび、とり貝あたりの刺し盛りで、ビールそして「獺祭」を。至るところに貼られた祭りの写真を眺めながら、交わされるご近所談義を耳にまた一杯。この週末がちょうどその鎮守六郷神社の「九百五十年大祭」らしい。「牛たたき」と「くじらさしみ」を一緒盛りで。最近、鮮度の良さを感じる鯨の刺身に出会う機会が格段に増えた気がするけど、どうした事情なんだろね。「醸し人九平次」に切り替えて、思いつきの「豚肉キムチ炒め」。日本酒にはやっぱり合わないか(笑)。いつの間にか小あがりにも、如何にも地元の見知った同士らしきおっちゃん達が顔を赤らめていた。祭り気分の捻り鉢巻が板についた大将が、姓でなくて名で呼ぶ客が少なくない。がっしり地元に根付いたお店ってのも、いいやね。

「よし成」 大田区仲六郷2-8-12 03-3735-4288

column/02249

口Bar「Tenderly」で 店名を冠したカクテルと円やかな気遣い

tenderly.jpg南蒲田から第一京浜を辿って大森へ。
中途で降りたタクシーから再びあてずっぽうに捜した足は目的地からどんどん遠ざかるばかり。
道案内を請うて辿り着いたのは、暗渠の上に作ったかのような細長い公園に面したビルの2階です。
何席がそこに止まり木しているのか、左右へとカウンターの木目が伸びている。バックバーに視線を送り乍ら、手元に置かれたメニューを開いてみました。

「中華料理のあとに」とか「胃が痛い」とか「風邪気味のあなたに」などと表題したカクテルに混じって「二日酔いのあなたに」という項には「南アルプスの天然水」とある。
えへへ。「ヘミングウエイ好きのあなた」にはやっぱり「モヒート」だね。


えーと、店名を冠したカクテル「テンダリー」をいただきましょう。tenderly01.jpg
ハーブの根強い風味と甘さが交叉する、なんとも表現しにくい不思議な味わいだ。
tenderly02.jpgどんなレシピなんですか?と訊くと、ドイツのハーブリキュール「イエガーマイスター」、「Gland Solage Boulard」のカルヴァドス、そして薬草のリキュール「BENEDICTINE DON」と3本のボトルを並べ、さらにメモまで書いてくれた。


電話連絡にお礼の気持ちと折り紙の中に入れた10円を戻してくれ、チェックに際してはお茶を用意して口腔をさっぱりさせてくれる。トイレにはあぶらとり紙。
そんな気遣いはみんな優子社長の心意気の発露なんだな、きっと。

バーテンダーコンクールの経歴は、肩肘張った方角になんか作用せず、tenderly03.jpg
嬉しくも円やかで細やかで優しいサービスへと昇華しているようです。


「Tenderly」 大田区大森北1-33-11大森北パークビル2F 03-3298-2155 http://www.tenderly.gr.jp/

column/02192


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