2010年2月[4]
2010年1月[21]
2009年12月[12]
2009年11月[16]
2009年10月[21]
2009年9月[14]
2009年8月[16]
2009年7月[22]
2009年6月[16]
2009年5月[21]
2009年4月[19]
2009年3月[17]
2009年2月[21]
2009年1月[23]
2008年12月[17]
2008年11月[15]
2008年10月[26]
2008年9月[29]
2008年8月[31]
2008年7月[22]
2008年6月[21]
2008年5月[31]
2008年4月[29]
2008年3月[42]
2008年2月[38]
2008年1月[28]
2007年12月[29]
2007年11月[42]
2007年10月[34]
2007年9月[37]
2007年8月[40]
2007年7月[27]
2007年6月[44]
2007年5月[45]
2007年4月[34]
2007年3月[37]
2007年2月[28]
2007年1月[33]
2006年12月[31]
2006年11月[36]
2006年10月[34]
2006年9月[37]
2006年8月[34]
2006年7月[25]
2006年6月[34]
2006年5月[40]
2006年4月[31]
2006年3月[27]
2006年2月[32]
2006年1月[39]
2005年12月[19]
2005年11月[39]
2005年10月[33]
2005年9月[24]
2005年8月[27]
2005年7月[21]
2005年6月[28]
2005年5月[35]
2005年4月[37]
2005年3月[44]
2005年2月[1]
2005年1月[3]
2004年12月[2]
2004年11月[4]
2004年10月[1]
2004年9月[4]
2004年7月[8]
2004年6月[3]
2004年4月[6]
2004年3月[6]
2004年2月[2]
2004年1月[3]
2003年12月[4]
2003年11月[2]
2003年10月[5]
2003年9月[1]
2003年8月[1]
2003年7月[8]
2003年6月[1]
2003年5月[7]
2003年4月[2]
2003年3月[5]
2003年2月[6]
2003年1月[1]
2002年12月[4]
2002年11月[6]
2002年10月[6]
2002年9月[6]
2002年8月[16]
2002年7月[3]
2002年5月[5]
2002年4月[2]
2002年3月[1]
2001年11月[1]
2001年10月[1]
2001年8月[3]
2001年7月[2]
2001年6月[2]
2001年5月[2]
2001年3月[1]
2001年2月[2]
2000年12月[1]
2000年11月[1]
2000年10月[2]
2000年9月[1]
2000年8月[2]

ただいま鋭意、旧サイトより記事移築中です。
2005年03月まで遡って移築が済みました。
でもまだまだ3合目くらい。頑張れ自分(汗)。


まさぴ。へのご連絡は、
以下からお願いします。
@

メインページ

浅草で道草アーカイブ

次のページへ
 1  |  2  | 一覧へ

口中華そば「つし馬」で 青森煮干の中華そばと特濃バリ煮干し旨し

tsushima.jpg彼の地青森「長尾」での堪能も背中を押して、いよいよやっぱり煮干しラーメンがますますマイブーム。
王子「伊藤」に新宿「凪」。
日暮里の某店は煮干しの風味も旨みも弱々しくて残念な結果だったけど、まだまだ東京にも煮干しラーメンのお店があると聞く。
出掛けたのは、浅草は観音通り。
中華そば「つしま」には、ずっと以前お邪魔したことがあって、その頃はとんこつ魚介のスープがなかなか旨かった記憶がある。
その「つしま」がいつからか「つし馬」と名を変えて、煮干し中華そばのお店として生まれ変わっていたのです。

tsushima01.jpg
店頭のパネルで示すは大きく二本立て。
青森煮干し、津軽地方独特の油の浮かない中華そば、と謳う「中華そば」。
そして、大量の煮干しと豚骨を煮出した特濃煮干そば、限定30食の「バリ煮干しそば」。


そりゃもう、「バリ」でしょう!と券売機の前に立つも、限定ゆえ夜には当然売り切れ状態。
ならばと、「中華そば」を大盛りでお願いしました。
煮干しで全身がふんわりと包まれる感じって悪くないかもと思いつつ、到着を待ちます。


どんぶりになみなみと満ちたスープは澄んでいる。tsushima02.jpgtsushima03.jpgチャーシューをぐるっと回して、刻み葱と褐色の濃いメンマ。
どれどれとスープを啜ると、酸味を強めに含んだ醤油のあとから煮干しの風味が追い掛ける。
高円寺「ひら石」の「らぁめん」に似たイメージで、より丁寧に煮出した印象のする。
うんうん。


ストレートで一見するとヤワヤワな気配がする麺は、くにゅっという歯応えとシャクっとした切れのよさを同居させた仕立て。tsushima05.jpgスープを纏いつつ、アルデンテな歯触りと量感を伝えてくれるんだ。


油の浮かない、という志向のせいか、ガツンと煮干しが薫るというよりは澄んだ具合もこのどんぶりのキャラクター。tsushima04.jpgその分、醤油の酸味の方が勝っているけど、うん、こふいふのもありだなぁ。


やっぱり「バリ煮干しそば」も啜らねばと、おひる時。
心なしか夜よりも煮干しの匂いがより濃く漂う店内で、「バリ煮干しそば」の売切ランプが点いていないのを確認してひとまず安堵(笑)。


一見して「中華そば」と違うのは、スープの表面全面にたっぷりと粉末状の煮干しエキスが鏤められていること。tsushima06.jpg麗しい光景であります。
早速レンゲをスープに押し込んで啜れば、脳裡の景色が転じて、遠く青森「長尾」のテーブルに飛んでゆく。
あーそうそう、うんうん、そうそう。
どちらかと云えば、「長尾」の「こく煮干」に近いかな。


煮干しの香り芬々として、それでいてエグみや嫌味は全くない。tsushima07.jpgtsushima08.jpgボディの豚骨は下支え役で、醤油ダレとのバランスもぴたりときてる。
いいよなぁ、いいよね~。


今は、青森煮干し中華そばの店、浅草「つし馬」。tsushima09.jpg都内でおススメできる、煮干しラーメン店の一軒と云えましょう。


口関連記事:
 中華そば「つしま」で 中華そば全部入りとんこつベース魚介の香り(04年06月)
 らぁめん餃子「ひら石」で ジャンボ餃子煮干らぁめんありがとねー(09年09月)
 新宿煮干「凪」で 特煮干ラーメン煮干出汁の野趣とぶりぶり麺(09年04月)
 中華そば屋「伊藤」で 質実なる潔さと大盛りつゆ増しへの欲求(09年04月)
 中華そば「長尾」で 限定ごくにぼ夢にまでみた煮干ラーメン系譜(09年10月)


「つし馬」 台東浅草1-1-8 [Map] 03-5828-3181

column/02900 @750-

口洋食「レストラン大宮」で奇跡の牡蠣安芸の一粒で馳走カキフライ

omiya.jpg初めて訪れた時は印象の良くなかった、
浅草寺脇の「レストラン大宮」。
カウンターの正面にする大宮シェフが何故だか大層ご機嫌が悪く、強面なシェフの顔が怒気に満ちていた。
そのピリピリとした雰囲気が愉しく美味しくいただこうとしているカウンターのこちら側にも伝わってきて、とっても遣る瀬なかったことを今でも思い出す。
丸ビルの店でにこやかに応対するシェフをみて、なんだか妙な安心をしたこともまた思い出せる。
その「レストラン大宮」へ、これは絶対行かなくちゃ!と思ったのは、とあるTV番組を観たからなんだ。


その番組は、テレ朝の「地球号食堂~エコめし宣言」
地球にも、身近な環境にも、人にも優しくなれるオリジナルメニューを目指して、安心・安全な食材の生産者を訪ね、その厳選食材を趣旨に賛同したレストランに委ねる。
そんな番組第4号の食材が、牡蠣どころ広島の「安芸の一粒」だったのだ。


牡蠣ひと筋35年という島田水産のオッチャンがつくる牡蠣は、同じ広島圏の牡蠣ともはっきりとした違いをみせているという。
海の男らしい厳つい風貌に似合わず、顕微鏡を覗き込んでは、いいDNAの牡蠣を掛け合わせてサラブレッドな牡蠣の稚貝を生み出す。
その親牡蠣となっているのは、厳島神社の大鳥居周辺の干潟の岩に付着している牡蠣たち。
そして、その干潟での養殖が「安芸の一粒」の魅力を格段に増しているのだと。
浅瀬ゆえ水温の変動が大きく、温度が下がればぐんと引き締まる牡蠣。
干満の差も影響して、水面から出て陽に晒される状態に耐えようと引き締まる牡蠣。
そして、干潟に住むさまざまな生物たちが穴を掘ったりして耕すようにして環境を活性化、豊富なプランクトンを生んで養分を蓄える牡蠣。
そんな干潟が残っているのは、世界遺産・厳島神社あればこそ。
云わば、世界遺産が守る干潟が生む、奇跡の牡蠣、という訳なんだ。


ほうほうと思いながら、その「安芸の一粒」を使ったオリジナルメニューをどの店に任せるのだろうと観ていたら、それがあの「レストラン大宮」。
大宮シェフ自らでなく、若きシェフに挑ませた「安芸の一粒」を使ったオリジナル料理は、
「カキフライ」。
そのカキフライを試食した大宮シェフは、口髭をひくっとさせて「いいんじゃな~い」と。


期間限定(10/27~11/01)、一日10食という限定モードにも引っ張られて、ラーメン屋ならぬ洋食屋に開店前のシャッター状態(笑)。
定時ちょっと前に、カウンターの人となりました。


omiya01.jpg
卓上に「地球号食堂」からのメニューを紹介するプレートがあって、「コレください」。
通常メニューでいうところの、一番下段「Omiyaお勧めのフライ」が「安芸の一粒 カキフライ」だということになる。


油の沸くような弾けるような音がカウンターの中から聞こえてくる。
カキフライを調理しているのは、番組でも紹介された若きシェフなんだろな。
「お待たせしました」と「カキフライ」のお皿がやってきました。omiya02.jpg


定番的5つのフライにたっぷりのタルタルが添えられています。omiya03.jpg


パン粉パン粉した衣とは違って、細かな粒子で包んで揚げ焼きしたような表情をしている。国産小麦粉で自家製したフランスパンを細かくおろし、そこへパルメザンチーズと刻んだバジルを混ぜ込んだものを衣にしているんだ。
どれどれとそっと齧ると、その衣がカリっとしながら、チーズとバジルの風味を一瞬過らせる。


と、その直後に中の牡蠣の身が堰を切ったように弾け、押し寄せる。omiya05.jpgドワッ!と広がる鮮烈な旨みの海。
うひゃひゃひゃ、こりゃ堪らん。
これが「安芸の一粒」かぁと、その地力を垣間見ちゃった感じだ。


そして、たっぷしのタルタルもなかなかに絶妙。omiya06.jpgニンニクと鷹の爪を一緒におろし、卵黄とオリーブオイルでマヨネーズを作り、そこへ刻んだ茹で玉子、トマト、玉葱、バジルを混ぜ合わせたもの。
ちょっとした辛み風味とちょっとしたトマトの酸味がタルタルのコク味にいい輪郭を添えていて、揚げ焼きカキフライによ~くマッチしているんだ。
うんうん、ご馳走さまです。


泰然自若が新進気鋭を琢磨する、老舗洋食「レストラン大宮」。omiya07.jpg「安芸の一粒」を育んでくれた厳島神社大鳥居を望む干潟と島田水産のオッチャンとオリジナルフライを考案してくれた若きシェフとそのシェフを育てた大宮シェフに感謝を思う、浅草のお昼どきでありました。
「安芸の一粒」は、在京のいくつかのレストランでも食べられるようなので、
そちらにも行かなくちゃ(笑)。


口オイスターパラダイスブログ:「カキタベ! ~牡蠣を食べよう!~」


「レストラン大宮」 台東区浅草2-1-3 [Map] 03-3844-0038 http://0038.info/

column/02888 @2,450-

口インドカリー「夢屋」で ひき肉カリーにマサラにビリヤニのあっさり

yumeya.jpg浅草寺の横手を往く馬道通り。
左に折れれば、伝法院通り。
その入口の門構えに寄り添うようにあるのが、インドカリー「夢屋」です。
黄色い看板に誘われるように入る店内は、小ぢんまり。
カウンターの隅に座って眺める厨房には、コの字の取っ手をつけた円盤で蓋をしたタンドリーが覗ける。
脇の壁には、フェンネル、ミント、コリアンダーなどなどのスパイスの小瓶が並べられています。

yumeya01.jpgyumeya02.jpgyumeya03.jpg

まずは「チキンひき肉カリー」。
「辛さは?」と訊かれて、基準が判らないので「ちょびっと辛めで」と応えます。
15分ほどかかるという「タンドリーチキン」も2ピースでお願いします。


コック帽のマスターが判ったようなそうでもないような曖昧な表情でふんふんとして、手を動かす。
あ、いや、その、あんまり辛くしないでね(笑)。


手渡されたライスの真ん中にさり気なく載っているのは、クローブか。
炊いてから一度洗ったかのようにツルンとベタツキのない、仄かなスパイスライスだ。
yumeya04.jpgyumeya05.jpg
そしてカレーはさらさらというか、シャバシャバというか。
とろみは野菜由来がちょっと、という風情で、そこに鶏ひき肉がほろほろと混じる。
yumeya06.jpg懸念に反して(笑)、辛過ぎることはないけれど、辛味が浮ついているというか、旨味と乖離していて、首を傾げたくなる感じ。う~む。

yumeya07.jpg
焼き上がった「タンドリーチキン」を齧りながらカレーを口にすると、なにかがちょっと満たされた気分になった。


それでは、「マサラ」はどう違うのだろうと別の夜。
「マトンマサラ」をやや辛の「ナン」でお願いする。
そうか、辛さは、中辛、やや辛、辛口、激辛の4段階から選ぶようになってたyumeya11.jpgyumeya12.jpgのだね(汗)。


10分ちょっと過ぎた頃になって、マスターから「あ、マトンマサラねー」と声が掛かる。
出来たのだと思って振る向くと、「いやぁ、お仕舞いなンです」と。
思わず大きくズッコケたポーズをとって、「随分と間がありますねー」と苦笑い。
気を取り直して、改め「チキンマサラ」に。
んー、マスターのすっとぼけキャラは、本物なのかも(笑)。


「カリー」に比べると、やや粘度のある「マサラ」。
対比が面白いかというとそうでもなくて、「カリー」に野菜のコクをちょっと増したような仕立て。yumeya08.jpgyumeya09.jpg焼き立てのナンは、厚みのある縁の辺りがモチッとして香ばしく、いい。
溶かしバターなどを使っていなそうな素朴な風味は、冷めるほどにパサッとしてくるので、急いで急いで食べなくちゃ。
無理やり辛さを外して考えてみると、とてもあっさりした、良く云えば優しい味わいが「夢屋」のカレーなのかもしれないなぁなんて思ったりする。


「夢屋」には、「ビリヤニ」というインド風ピラフもある。
チキン、エビ、マトンの三種類。
エビを選んで、受け取るお皿。yumeya10.jpgスパイスの風味がふんわりと香りつつも刺激は控えめで、同時に旨味やシズルもどちらかというと控えめなエビピラフ。
うん、これもあっさりだ。
スパイスの風味のために、美味しさの根っこが希薄になってたら本末転倒なような気もするのだけど、どうだろう。


浅草伝法院通りのカリー「夢屋」。yumeya13.jpgyumeya14.jpgコックコート姿のマスターの風貌がなんとなく、ご近所「大宮」のシェフのイメージとダブるのは、ボクだけでしょうか(笑)。


浅草でカレーといえば、そうだね、「DUO」の店主が急逝してからもう一年が過ぎました。


「夢屋」 台東区浅草1-35-8 [Map] 03-3841-1681

column/02821 @1,300-

口洋食「グリル グランド」で 特製オムライス絶妙なるデミグラス

grillgrand.jpgずっと気になっていた、浅草の老舗洋食店に出掛けてみました。
「佐久良」や「弁天」も近くの観音裏。
強い残暑に照らされた裏通りは、行き交うひとも少なくてひっそりとしています。
以前夜に寄った時には、静かな賑やかさのある満席の店内に涙を呑んだ。
昼どきの今日は空席あり。
ゆったりと落ち着いた昼下がりの雰囲気に和みます。

テーブルに着いてメニューを受け取って早速、腕組。
イタリアンな「トマトの冷製パスタ」もあれば、ザ・ニッポンの洋食「ナポリタン」もある。
「ミックスフライ」に「煮込みハンバーグ」、「菜彩鶏のソテー」の菜彩鶏ってなんだろう。
「プラチナポークソテー」でガツっといく手もあるし、「メンチカツ」もきっといい。
あ、冬にはまた「カキフライ」食べに来なくっちゃ。
洋食の王道「エビフライ」ってことでとページを捲り返せば、「ハヤシライス」の文字。
もー、全然決められましぇん(笑)。


ぐるぐる悩んでから意を決したのは、人気メニューの「特製オムライス」。
本日おすすめ黒板から「じゃがいもの冷製スープ」を添えてもらうようお願いしました。


届けられたサラダの向こうには、ステンレスのカトラリー置きに箸。
grillgrand01.jpg
お箸もスプーンもナイフもフォークも爪楊枝も使うのが、余計な肩の力の抜けた正しい洋食屋さんの風情なのですね。


ヴィシソワーズのグラスは、注がれているスープの褐色がやや濃い。grillgrand02.jpg漂白したかのように白が綺麗な冷製も涼しげで好物だけれど、これもまたじゃが芋そのままの風味にコンソメの旨味がすっと織り込まれて、美味しい。


そしてメインのお皿がやってきました。
大判なプレートのおよそ全体を覆うように如何にもふるっふるの玉子が広がり、さらにその外周をひと廻り埋めるデミグラス。grillgrand03.jpg黒褐色にも映るデミソースから掬うようにして舐めると、うほほ、焦げ付くぎりぎり手前のところでス寸止めしたかのような香ばしさとその絶妙な手管にまず愕く。
grillgrand04.jpggrillgrand05.jpggrillgrand06.jpgそして底の方からくくっと力強い旨味が開けてくる。
かといって、ベタつくことなくさらっとしている。
思わず、ヤベー!と口走りそうになる(笑)。


ふるふる玉子の下から顔をだすのが、ケチャップ色も艶やかなチキンライス。grillgrand07.jpgご飯の一粒ひと粒がいきいきとしているよう。
オムライスの中身はチキンライスであって欲しい派なので、これも納得の仕様。
grillgrand08.jpggrillgrand09.jpg
デミグラスソースと生熟玉子とチキンライス。
この組み合わせを口にして笑顔にならないヒトっているのかしらん、そんな感じ。

どこかの番組で二代目は「オムライスにデミグラスかけるなんて邪道だ」と云ってたけど、オッケーですよ、大ありですよ、三代目。


昭和16年創業だという、観音裏老舗洋食店「グリル グランド」。grillgrand10.jpg全品制覇したい、なんて思うのはヘンかなぁ。


口関連記事:
  そば処「弁天」 で鴨葱別皿の鴨せいろう(08年01月)
  洋食「グリル佐久良」 でさらりと旨味しっかりのハヤシライス(06年01月)


「グリル グランド」 台東区浅草3-24-6 03-3874-2351 Map

column/02679 @2,400-

口Curry「DUO」 でツマミありオイルサーディンにキーマカレーピザ

duo3.jpg開店から間もないうちに二度も店を閉めていた「DUO」店主より、再開しますのメールが入った。
ひと言で云えば体調が安定しないってことなんだろうけど、折角定期的に顔を出してくれるお客さんもいるというのに、なんの告知もしないままcloseするってのはどう考えてもNGだ。
そのあたりも含めて一丁気合いを入れないとアカン(笑)と、夜の浅草地下街へ。

先客が三人もいて、なんか安心する。
どうやらみなさん、複数回通ってくれているひとたちらしい。
「また体重減っちゃった」と笑う店主に、で、どうなのよと訊くと、「もうバッチリ」と応える。
これが逆に心配になるのだけれど、ま、ひとまず、とビールを注文む。


「DUO」では、お酒の友系メニューを用意し始めていて、スナック系の三品はさておき、「オイル・サーディン」はツマミにいいんでないのと薦めたものでもある。duo3_01.jpg缶詰を開けて炙って、そこにオリーブオイルと胡椒を振り、ふつふついったところでパセリを散らしただけのものだけど、これがなかなかイケるツマミになるんだ。作るにお手軽であるという要件も満たしているし。ちゃっと檸檬を絞ってね。

「チキンキーマルー」は、つまりは"カレーのあたま"ってことだけど、お隣のオッチャンはそれでビールを飲んでいる。これはちょっと不思議(腕組思案)。

そして、いまのところ一番のオススメは、「キーマカレーピザ」。duo3_02.jpgピザ生地にトマトソースとキーマカレー、チーズをのっっけてオーブンで焼いたものなんだけど、うん、これはGOOD(両親指立)。
年代モノのオーブンを何度も覗き込むのは、ちょうどいい焼き具合のところを見定めなきゃいけないからだ。


棚の上には、ウイスキーや焼酎のボトルも用意されていて、「ボトルキープします?」とニヤリと云う。
けれどもう、どこかにボトルキープする習慣もないし、そもそもカレーショップにボトルキープってどうよ?と素朴に思うので、そのあたりは辞退しとくね、悪いけど。
普通にショット売りが順当なんじゃないかな。


最後のチキン一片の「チキンカレー」を平らげて、duo3_03.jpg以後しっかり勤めるよう申し渡す(なに様?笑)。
「今日はやってるかな?」なんて心配をされないようにね。

あ、そうそう、クドイようだけど、「DUO」店主は呑めないので、その辺りもよろしくお願いしますです、皆さん。


口関連記事:
  Curry「DUO」 で開店に馳せるは大合格の鶏のキーマ(08年01月)
  Curry「DUO」 で辛口チキンカレームホホDUOやってます(08年03月)


「DUO」 台東区浅草1-1-12浅草地下街 03-3845-3151 [閉店]

column/02489再会

口天婦羅「天健」 で烏賊海老の甘さ包む球形のサクサクかき揚げ

tentake.jpg仲見世から伝法院通りへ折れ、
「大黒屋」の店先の表情を眺めつつそのまま進むと、
ふーっと開けた五叉路に出ます。
そして、仄かな灯りを点す石造りの灯籠の向こうの隅切りにすーっと佇む建物がある。
それが今宵目指すお食事処の「天健」さんです。
職人系の棟梁とその一番弟子といった風情の先客が手前に陣取るカウンター。
使い込まれた白木が味であります。

tentake01.jpg
添えられたおしんこで大瓶のビールを呑っつけているところへ、遠い波音のような揚げ音が聞こえてきました。
そしてカウンター越しにぬーっと渡されたのが、壮観な塊を載せたお皿。
「かき揚げ定食」の天婦羅です。tentake02.jpg大きさをどう伝えればいいでしょう。
奇を衒うようなお馬鹿なサイズではないけれど、大人の男の手でぎりぎり包み込めるくらいのボリューミーな球形のかき揚げだ。


遠慮なしに箸の先を割り入れて、大粒に刻んだ烏賊を口に含めば香ばしさと同時に柔らかなその身の甘さが広がる。はふはふしながら食べ進めば、海老だって負けない甘さを伝えてくる。
tentake03.jpgtentake04.jpg
押し込めたようにはせず、ほどよく隙間を保っている揚げ口に感心しながらサクサクとした歯触りを愉しみます。
中途までは、ツユにも浸したりしないでいただくのがいいと心得る。
そして佳いビールのアテになる。うん。


永井荷風が訪れたとか、池波正太郎が通ったとか云うけれど、そんな枕詞は、今もこうしてここにあるからこそのこと。tentake05.jpgずっとこの儘ここにあればいいな。それがいい。


「天健(てんたけ)」 台東区浅草2-4-1 03-3841-5519

column/02573

口名代おでん「丸太ごうし」 で鰹出汁薫る昔ながらおでん剣菱で

marutagoushi.jpgある夜の、浅草観音堂裏を徘徊した帰り道。
言問通りから馬道通りへと辿ったあたりで急に、
ふわぁんと鰹出汁の薫りに包まれました。
思わず立ち止まりその出所を窺うと、なるほど「昔おでん」の貼り紙marutagoushi01.jpgがある。
おでんの出汁の匂いなんだ。
なんだかもう、こりゃ堪まらん、って感じ。
ただ残念ながらさっと飛び込むお腹状態でも気構えでもなくて、後ろ髪引かれつつ浅草を離れたのでありました。

後日予約とかできるのだろうかと連絡を入れてみると、予約は受けていないのだという。
家族で営ってる小さな店なのでねーと、姐さん。
「何人さん?」「4人くらいで」「全然大丈夫よ~(笑)」「何時からですか?」「えっとね、5時過ぎ」。

“過ぎ”ってあたりが気になりつつ、5時に行ってみると案の定シャッター半開き(笑)。
すると、「入りな、入りな。そこで立って待ってられると立たせてるみたいで按配悪ぃや」「学校で立たされるのは嫌いだったろ」と大将。
いきなり浅草っ子の気風を味わったかのようで、なんか楽しい。


おでん鍋や酒燗器を横目につつっと奥のテーブルへ。
marutagoushi04.jpgmarutagoushi05.jpgmarutagoushi06.jpg

「ほんで、なにからいく?」。
麦酒をいただいて、おでん前にと「しめさば」「さより刺身」、八丈の「かつおさしみ」の一緒盛りや「みがきにしん焼」あたりをアテにする。
marutagoushi07.jpgmarutagoushi08.jpgmarutagoushi09.jpgみがき鰊をさらにタレで焼いちゃった酒肴って、ありそでなさそだね。

早速いただいた熱燗のお銚子は、「剣菱」か。
おでんをいただきましょう。


「丸太ごうし」の「名代おでん」タネは、全二十五種。
おまかせでお願いした、第一の盛りは、「玉子」「はんぺん」「昆布」に「ばい貝」「ごぼう巻」「キャベツ巻き」「しゅうまい」なぞ。marutagoushi10.jpg「伝統の味」「東京の味」、そして「昔おでん」とも謳うおでんは、それなりに醤油を十分含ませた、確かに“昔ながらの”という表現がぴったしくるおでんだ。
ただ、下町に連想する濃いぃ味かと思いきや案外そうでもなくて、あの夜ふわんと嗅いだ出汁の匂いと連動するようなしみじみ仕立て。
marutagoushi11.jpgmarutagoushi12.jpgmarutagoushi13.jpg
関東煮よろしく出汁を啜れたらいいのにとも思わなくもないけど、それはれそれ。


第二の盛りには、「たこ」「帆立貝」「焼豆腐」「ちくわぶ」「ふくろ」「大根」「里芋」「揚げボール」。
marutagoushi14.jpgmarutagoushi15.jpg
第三の盛りには、「げそ巻き」「うずら巻き」「つみれ」「やりいか」「がんもどき」「こんにゃく」、そして「すじ」。大将が、「大阪のスジと、東京のスジは全然違うだろっ」と顔を出してくれた。
練りモノの「すじ」も「ちくわぶ」も元来大阪にはないものだろうね。
うん、「大根」と「すじ」なんてのがシブいところ。marutagoushi16.jpg


お品書きには、おでんの「ニックネーム」も書いてある。
「大根」「巾着」はすぐ判るけど、「負け相撲」は「こんにゃく」か。「お春」が「じゃがいも」なのは、「ジャガタラお春」から? 常連の呑兵衛たちは呑みながらそんな遊びをしていたのですね。


レンジフードに貼られた紙には、「いつも春 丸太ごうしの酒の粋」昭和5年サトウハチロー氏作とある。季節に変わらず同じ温もるようなおでんを用意してくれている「丸太ごうし」を“いつも春”と准えていたンだね。


「わかめうどぬた」や「べったら漬け」でさらに呑みます(笑)。


訊けば創業大正15年。登録商標「丸太ごうし」。marutagoushi17.jpg細めの丸太の縦格子がその名の由来なのでしょうね。


「丸太ごうし」 台東区浅草2-32-11 03-3841-3192

column/02537

口CURRY「DUO」 で辛口チキンカレームホホDUOやってます

duo2.jpg
浅草・松屋デパートのある吾妻橋交差点の三角州。
浅草観音への近道と称してポカリと開けた口が誘うは、
駅チカディープゾーン「浅草地下街」への階段だ。
急な階段の正面に立ち喰いの駅そばがあって、
左に折れ入りその先へ。
新規開店すぐにして休業していたCurry「DUO」が、
復活しました!

duo2_01.jpgduo2_02.jpg

入院でさらに痩せて、一時女の子みたいな体重になったという店主が笑顔で迎えてくれました。duo2_03.jpg
もともとどっちかというと青白い顔色なのでなんですが(笑)、血色も悪くありません。
よかったよかった。
療養中にあれこれ考えたらしく、以前はなかったメニューを拵えていたり、レシピの軌道修正を施したりしているようです。


前回は、中辛「キーマカレー」。今日はもう一方のメニュー、辛口「チキンカレー」をいただきます。
コールスローにオニオンなスープがセット。
duo2_04.jpgduo2_05.jpg

さてさて、「チキンカレー」は、辛さも気になります(笑)。duo2_06.jpgスープカレーをいただく要領で、ライスをのせたスプーンをカレーに半ば浸して口へ。
スパイシーな香りと下地のスープの旨味が同時にグググっと攻めてきて、ムホホなかなかやるでないの~、と思うところへククっと辛味が輪郭を強くしてきます。
作ってる本人はもっと辛くしちゃいたいようだけど、辛さがストレスに感じる手前のボーダーラインに留めた加減はニクイぞ。duo2_07.jpgチキンをすっかり骨から解してから、またまたスプーンを慌て気味に動かす。
duo2_08.jpgGABANのカレーパウダーを軸にしたオリジナルレシピからカルダモンをちょい強くしたりしたガラムマサラを使う「チキンカレー」。うんうん。こうなると「キーマ」にしようか「チキン」にしようか、来るたびに迷うことになっちゃうじゃんか。困るなぁ(笑)。


あ、あ、汗でてきたぁ!


ビールのアテになるようなものが数品あれば、ビール一杯呑んでカレー、という夜客も増えそうかも。
まずは素朴かつ手の掛からない、例えば「ポテトサラダ」とか「らっきょのたまり漬け」とか「オイルサーディン」とかどうだろう。
あ、そうそう、「DUO」の店主はお酒が呑めません。ビールを勧めるようなことはないように願います。


木曜定休で、営業時間は、昼11:30-14:30、夜17:30-21:30。duo2_09.jpg浅草地下街のCurry「DUO」、やってます。


口関連記事:Curry「DUO」 で開店に馳せるは大合格の鶏のキーマ(08年01月)


「DUO」 台東区浅草1-1-12浅草地下街 03-3845-3151 [閉店]

column/02489再会

口Curry「DUO」についてのお知らせ

過日、ご紹介した浅草のCurry「DUO」ですが、店主が体調を崩して店を閉めております。
再開まで暫らく時間を要しそうです。再開した折には、未食の「チキンカリー」で攻めたいと思っています。その節は、また、よろしくお願いします。


口そば処「弁天」 で鴨葱別皿の鴨せいろう

benten.jpg
浅草寺の北側、つまりは仲見世とは反対側の界隈は、
俗に観音裏と呼ばれていて、
洋食の「佐久良」や「グリルグランド」「大坂屋」なんかもこの辺り。
ぽつぽつと味な店の点在が気になるエリアです。
そんな、見番のある町、観音裏柳通りにあるそば屋「弁天」に寄ってみました。

暖簾を潜ると正面に厨房のオッチャンオバチャンの姿が映ります。
左手にテーブル、右手に小あがりがあって、その間に浮島のようなカウンターがある。
なんとなく所在ない感じにはなりますが、まぁひとり客用ですね。

寒空の下ですから、温かい「鴨そば」もありかと思いつつ、
お願いしたのは「鴨せいろう」です。

benten01.jpg鴨の脂と風味が滲んだつけ汁をイメージしていたら、なんとその鴨が別皿に盛られてきました。おー、そうきたかぁ。
ちょっと拍子抜けではあるけど、これはこれでイケるのかも。


まずは、そばのみを啜る。きりっとしながら風味にも量感があって、悪くないせいろだ。benten02.jpgつゆがちょいと辛過ぎるきらいはあるものの、江戸前な感じは醸してくれている。

そして別皿の鴨と葱。benten03.jpgお上品にしても始まらない(?)ので、えええいぃとつゆに投入して、蕎麦と合わせ口へ。
スジスジしないで、ムニニンという鴨独特の歯応えと柔らかさ。
ふむ。こうしてつゆと別にすることで、そのあたりが率直に楽しめるような気もする。

でもやっぱり、脂がダラシナくつゆに溶けた鴨せいろの方がボクは好きだなぁ。

benten04.jpg

口関連記事:洋食「グリル佐久良」 でさらりと旨味しっかりのハヤシライス(06年01月)

弁天」 台東区浅草3-21-8 03-3874-4082

column/02492

口Curry「DUO」 で開店に馳せるは大合格の鶏のキーマ

duo.jpg
祝開店!!であります。
元同僚が、じっと抱えていた想い「カレーのお店をやりたい」を実現させたのです。

店の名を「DUO」。
かつて何度もお邪魔した、
高田馬場さかえ通りの奥にあった喫茶店「DUO」は、
彼のオヤジさんが営んでいたお店なのでした。

そして父親の遺志を継ぐかのように、その名を冠したCurry「DUO」。
開店当日、早速足を運びました。

「DUO」の所在はというと、浅草。
銀座線の松屋隅田公園方面改札を出るとすぐ左手に目に留まる、
地下街の一角に「DUO」はあります。
東武線との連絡口の脇にあり、新仲見世へと抜ける通路にあるのは、なんとも忽然と昭和な地下街。
タイムスリップしたかのような、という表現はここを喩えるためにあるのかも(笑)。
duo01.jpgduo03.jpg
350円の焼きそばを売る店の向かいには昔のビデオテープと一緒に280円の老眼鏡duo02.jpgを売る店がある。おむすび屋さんのお向かいには、700円の床屋といった具合。「占い館マーヤ」もあるぞ。うん、いい味だしてる(笑)。

そんな狭い間口のお店たちと軒を並べる「DUO」は、赤い鍋を象ったスタンドサインが目印です。

たった6席のコンパクトなL字カウンターの前面は既に他の同僚が占拠。
オメデトーと囁きながら、カウンターの横手に回り込みました。
コックコートなんか着ちゃっている奴の姿を眺めるのは、なんだかちょっとコソバユい。


さて、「DUO」のメニューは潔く、「キーマカリー」に「チキンカリー」のふた品のみ。
duo04.jpg「チキン」が辛い方で、「キーマ」がそうでもない方。
すぐ脇でサーブされるのを待つ「チキン」を横目に見ながら、
ひとまず「キーマ」から。

オリジナルなキーマは、ドライな仕立て。
包丁で叩いたかのような、ところどころにざっくりとした粗さを含む鶏胸肉のミンチを使ったキーマだ。duo06.jpg
「どゆ風に喰うべし?」と訊くと、「お好きにどぞ」と云う。
然らばと、全量をええいとご飯の上にのっけてみます。そしてやおらスプーンでひと口。duo07.jpg
知人がなすものとなるとなんらかのバイアスがかかった見方になっちゃうかもしれないけど、
これ、素直に美味しいカレーです。
ほろほろとしながらパサつかず、なるほど旨味を十分に含んで、柔らかい風味なのに汗がでる感じ。
いいぞー。
添えたピクルスもスープもなかなか。「うまいじゃぁん」。そして「合格、大合格(笑)」。


ライトピンクのフレームが愛らしい「DUO」。
duo08.jpg
準備から開店を迎えて、体力的にもそして気苦労もしんどいだろうけど、頑張ってね。
近く、「チキン」を食べにいきます。


「DUO」 台東区浅草1-1-12浅草地下街 03-3845-3151 [閉店]

column/02489

口雷門・天ぷら 「三定」 で中身のズレた中かき揚げ丼

sansada.jpg

観光地・浅草のど真ん中、雷門脇の天ぷら店「三定」。
放っといても客が来る可能性が高く、すっかりスレちゃっているのだろうなぁと、訪問を憚られていたけれど、
ふと怖いもの見たさ的興味が首を擡げて、寄ってみることにしました。
三河の定吉で「三定」。
暖簾sansada01.jpgにも木板にも"創業天保八年"の文字が刻まれていますが、
よく見ると「三定」の文字はカタチが揃っていませんね。


店内は、町の食堂的雰囲気。創業来160数余年の歴史の片鱗と風情を垣間見るような要素は残念ながら窺えない。
「大かき揚げ」が話題の品のひとつらしいものの、ただでっかいかき揚げに閉口するのも難儀なので、勘所を「中かき丼」あたりに置いてみました。お椀は別になっていて、「なめこ汁」が265円です。
やがて届いたどんぶりからは、かき揚げがはみ出している。sansada02.jpg
sansada03.jpg“中”でもデカいのかぁと思いながら蓋を外したら、
中身がズレているだけでした(笑)。

海老を主体にしたかき揚げがぼってりした印象で載っています。
sansada05.jpg
かき揚げを解しつつ、下のご飯に箸の先を入れると、これがなんともねっちょりした炊き上げのもの。水が多かったのか、お米自体が新しくないのか。はっきり云って美味しくない。
と、思ったらさらに、かき揚げ内部に衣のだまが半煮えになっている箇所を複数発見。
ううう。意気消沈であります。
食べ残すのは、信条でないので、なんとか食べ終える。
sansada06.jpg一緒にお願いしてあった「揚げまんじゅう」は、齧れば漉しあんsansada07.jpgの割と普通のおまんじゅう。甘さ控えめなのは○ですね。うーむ。
やっぱり、観光地のメインスポットに寄り添うカタチのお店sansada08.jpgに、ときめきを求めるのは無茶なことなのでしょうか。

「三定」 台東区浅草1-2-2 03-3841-3400 http://www.tempura-sansada.co.jp/

column/02454

口蒲焼 「小柳」

koyanagi.jpg土用の丑の日に遅れること二日。この夏も平賀源内発案のキャッチコピーに由来する風習におよそ則って、鰻をいただくことにする。駒形寄りの「色川」の煙をかわし、「初小川」の暖簾を横目に浅草公会堂の近くまで。「小柳」さんは、こちらもまた鰻屋らしい風情を漂わせた面構えをしていました。引き戸の中には数人の空席待ちらしき人影があって、待つことになるのかなぁと構えつつ暖簾を潜ると、入れ替わるようにすんなりと奥のテーブルの一角に収まることができました。酷暑の中歩いてきて、滲む汗に思わず「水茄子にビール!」と云ってしまいそうになるのをグッと堪え、「鰻重(松)」と「きも吸い」をと、お姐さんに。お重の蓋には、枝垂れ柳に魚篭の浮かぶ小川が描かれていて、なんだか涼しげだ。パカリとその蓋を開くと、一瞬立ち昇る湯気と香り。あはあは。うまそうだ。ぬらっと誘うその身に切るようにやおら箸をいれ、下のご飯ごとすっと掬い、多少慌て気味に(笑)口へ運ぶ。極薄い外周にカリッと香ばしきクリスピーなところがあって、すぐさまふんわりと柔らかい身が解けて渾然となる。どちらかというとキッと辛めでモタつくところのないタレもいい。「きも吸い」を挟みつつ、勿体なくもあっという間に完食。そして、満足。途中で使おうと思っていた山椒も、一切臭みもないのに振るのって反って野暮なことじゃん?つーかそもそもいらない?と思えてきて結局使わず仕舞い。これからは、無闇に山椒振ったりしないよう気をつけよう。

「小柳」 台東区浅草1-29-11 03-3843-2861

column/02310

口とんかつ 「ゆたか」

yutaka.jpg浅草の有名とんかつ店の一軒でランチ。通りの賑わいから距離を置く、落ち着いた路地に佇む「ゆたか」です。二組の先客。簾越しに夏の日差しを見通す店内は、ゆっくりと時間が流れているかのようだ。“定食”と書かれたメニューはふた品。どちらかと云えば「ロース」が好みですが、うん、「ひれかつ定食」にしてみましょう。大ぶりな牡蠣フライがきちゃったかと一瞬愕いたのは、ころんとしたカツの様子から。卓上の塩をお皿の隅にぱらぱらとし、ちょっぴりお茶で湿らせたところをカツの一片で押さえて口へ。さくむにゅっ。あらま、肉厚なのに随分と柔らかく噛めてしまった。その呆気なさに、なにもこんな柔らかくなくてもいいのになぁと思うと同時に、品のある脂と旨味がふっと広がっては消えていく。うむうむ、ご飯がススム。ウスターソースや醤油も試してみたけれど、これが一番判るのはやっぱり塩で、ですな。ただしトータルな食後感は、どこか町場の食堂的。衣の揚げ口に特筆する老舗らしさがある訳ではなく、ご飯が柔過ぎたり赤だしに出汁が足りなかったりを考慮すると、もう少しリーズナブルな庶民派値段でもいいのかもしれません。

「ゆたか」 台東区浅草1-15-9 03-3841-7433

column/02215

口唐みそラーメン 「凡凡ハウス」

bonbon.jpgどうゆうワケか急に味噌ラーメンが食べたくなって出掛けた8月の炎天下。店の硝子には長期に亘る「夏休み」の貼紙。がっくり来た記憶をリベンジせねばと、再び稲荷町へ足を運びました。あは、やっててよかった。潜る赤い暖簾には「赤湯」の白抜き文字。山形の赤湯温泉のラーメン店がこちらの店主の修行先だったそうです。券売機で「みそ 唐みそチャーシュー」そして「のり」のチケットをゲット。朱色の化粧合板で築いたカウンターの、ここに座れと店主から指示が下りてきます。はいはい。「こちら、唐みそチェーシューにのりね~」。届いたどんぶりにはそのどんぶりをすっかり覆う海苔が一枚。大崎広小路「あってり麺」の海苔もデカかったけど一応後ろ側に挿し込んであったものな。無造作に上に載せられてくるとは思わなんだ。しかも韓国海苔風に塩が利いてるのも面白い。その海苔をぺろりと捲ってやっとみそラーメンとご対面です 。丁度いい具合のコク味の味噌の風味の後から、すっきりとしたスープの旨味が立ってくる。くちゅっとして滑らかな太目の麺。ふと右ッ側を振り向くと硝子越しに製麺機が見つかります。中盤に差し掛かったところで、真ん中にあった赤い「唐みそ」の球を崩し溶く。するとスープの深みがさらに深まって際立って、いい。辛味に隠れてその実ニンニクもふんだんに含まれているかも。記憶に残る味噌ラーメンのひとつになりそうです。

「凡凡ハウス」 台東区元浅草2-7-14 03-3833-2050 

column/02016


メインページ

浅草で道草 アーカイブ

次のページへ
 1  |  2  | 一覧へ