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ただいま鋭意、旧サイトより記事移築中です。
2005年03月まで遡って移築が済みました。
でもまだまだ3合目くらい。頑張れ自分(汗)。


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口お食事「菩提樹」で かきフライ定食シーズン最初のぷっくり牡蠣

bodaijyu.jpgいよいよ始まった、あのシーズン。
そう、「カキタベ!」の時季がやってきました。
この冬を占うように、まずは銀座「三州屋」を訪れるのも王道のひとつ。
築地の場内場外で、届いたばかりの牡蠣を愛でるのもこれまた、その本懐だ。
そんな中、まずはここからと思いついて訪れたのは、
雨の水道橋。
東京ドームの向かい、白山通り沿いにある「菩提樹」へ。

見上げるは、看板建築を思わせるような銅葺きのシブい看板。
そんな年季の入った装いは、地階へと辿る階段、そして案内されたフロア全体からも色濃く主張してきます。
Webサイトには、昭和57年に開店し、近年になって改装を施したとあるのだけど、いやいや昭和30年代からずっとそのままであるような気がしてきます。
重厚さを誘う無垢材の梁や背凭れ、煉瓦の壁や柱、小上がりの奥の棚にはコレクションを誇るように骨董と思しき大皿が飾られている。
なんだか、蒐集が趣味で妙なクセのあるオーナーが登場しそうな、そんな予感がひしひしと(笑)。
bodaijyu01.jpgbodaijyu02.jpg
案内されたテーブルの真ん中には、ヤケに大きな二つ折りの物体がデンと置いてある。
なんの悪戯?と廻り込んでみれば、なはは、メニューであります。
なにもこんなに大きくしなくっても~、と思いながら、大変だね大きくてと訊くと、慣れましたから~とオネエちゃん。


bodaijyu03.jpgbodaijyu04.jpg1/2グラスなんてのがあるのでちょうどいいなと「バスペールエール」のグラスを傾け、つつーっとしていると、そこへ届いたのがこれまた大きなサラダボール。
いや、あの、いくらなんでもそんなにサラダ喰えないって(笑)。


bodaijyu05.jpgお食事をお持ちしてよろしいですか、との問いにハイと応えて待っていると、やってきました今シーズン最初の牡蠣フライ。
牡蠣フライが載るお皿は、およそ丸皿が多い気がするのだけど、目の前の牡蠣フライは竹簀を敷いた真四角の皿に載っている。
しかも、中央から四隅の向けるような配置で、それもまた珍しい。


そして、これまた大きな牡蠣フライ。bodaijyu06.jpgシーズン早々、こんなぷっくり牡蠣なのかいなとしげしげ。


ソースと辛子をどうぞ、と用意してくれているけれど、くし切りの檸檬とタルタルがあれば十二分。
bodaijyu07.jpgbodaijyu08.jpg
早速カプッと齧れば、ああ、季節の訪れを実感して感慨深い(笑)。
二丁づけ?とも思う量感の牡蠣が臭み微塵もなく、たっぷりとした旨味を伝えてくる。
訊けば、気仙沼産の牡蠣だそう。
やっぱり、いいなぁ。
この風味を真っ直ぐ愉しむには、紫蘇ご飯じゃなくて、普通のご飯の方が良かったかもしれないな。


無垢材と骨董が囲む独特雰囲気のとんかつステーキレストラン「菩提樹」。bodaijyu09.jpg「元祖かつ丼」や小澤ミートから仕入れのA5「和牛ハンバーグ」も気になるところ。
プロ野球開催の週末には、きっと混み合うのだろうね。


「菩提樹」 文京区本郷1-14-3東野ビルB1F [Map] 03-3818-1020 http://www.bodaijyu.co.jp/

column/02876 @2,350-

口四川料理「川菜館」で 涼衣白肉水煮牛肉沸騰魚辛旨いの愉しさ

sensaikan.jpg駿河台の一角に四川料理の佳店として知る人ぞ知る館があるという。
思えば、辛いモノは断然苦手だった頃からそれなりにちょっとづつ修行を積んできて、全く駄目ということではなくなってきているものの、例えば上野毛「吉華」で体験した息苦しい辛さと痺れは許容範囲のすっかり外にある。
その辺りにちょっぴり気を揉みつつ、新お茶の水からアプローチ。
階段を二階へと辿ります。

半円型のテーブルに待ちかまえていたのは、つきじろうさん
そして築地王さん、八面大王さんが合流しました。


ハートランドで乾杯して、メニューを物色。
汗っ掻き自慢のつきじろうさんも辛いモノで汗だーだーになっちゃわないかと、
予防線を張りたい構え(笑)。
一方辛いモノも大好物な築地王さんがダイジョブダイジョブと仰る。
ま、こうなりゃ(笑)食べてみて楽しまなきゃね~とお皿のチョイスを始めます。


まずやってきたのは、「涼衣白肉(皮付き豚バラ肉ときゅうりの創作料理)」。sensaikan01.jpg縦に薄くスライスした胡瓜と、その胡瓜と形を揃えるように縁取りのあるバラ肉が薄くスライスして添えてある。
それが手桶の取っ手のようなところに洗濯物を干すかのように二つ折りに吊してある。
sensaikan02.jpg初めてみる光景に思わずへーと云いながら、その胡瓜と豚バラを一緒に箸で掴んで、その下に用意された赤い液体に恐る恐る浸して食べる。
ん?お?意外とそんなに辛くない。
とろんとした滑るような甘さに似たその中に香辛料諸々が利いていて、かの辺銀さん「石垣島ラー油」に連想が繋がるタレだ。
どこかでこのタレ使えるかもと、下げられないように確保しておいたりして(笑)。


ハートランドに続けて、辛い時対処も考慮して(?)、ビールのピッチャーをもらう。


そして、「四川定番料理」から肉と魚の料理を選ぶ。
「水煮牛肉」は、わしわしと盛られた牛肉の赤い色はもとより、そこに盛り載せるようにされた粉の赤褐色もキケンな雰囲気。sensaikan03.jpg再び恐る恐る小皿にとって、口へ。
山椒のビリビリに身構えた肩がふっと軽くなるくらい、意外やそんなに辛くない。
いや、辛いは辛いけど、角が立った辛さじゃなくて、丸さのある辛さなんだ。


お魚料理でと定番から選んだもうひと品が、きんめ鯛を使っているという「沸騰魚」。
届いたドンブリを覗いて思わず、うおー、と洩らしたのは、そこで油が沸き立っていたから。
sensaikan04.jpg泡が収まるに従って浮かび上がる唐辛子。
とうとうキタかと観念するように箸を伸ばして、白菜やきんめの白い身辺りを取り分けてじっと見る(笑)。sensaikan06.jpgどれどれとおずおずと口にするとこれが、きんめの身がほっこりと甘く、旨い。
辛旨いとはこふいふことも云う、ということにしちゃっていいでしょうか、って感じ。
辛く、というよりは白身を薫り高く包み込んだんだよっ、てな料理だ。
でも、つきじろうさんのオデコで汗が光ってる(笑)。


豚牛魚ときたら、鶏もいただかねば(?)ということで、
思わず"口水"(=涎)が出ちゃうという名の鶏「口水鶏」。sensaikan07.jpg次第に安心しつつ箸を伸ばしている自分に気がついて、少しはオトナになったかと腕を組む(笑)。


sensaikan08.jpgちょっと毛色を変えてと「炒双緑」。
ブロッコリーとセロリをXO醤でピリ辛に炒めたもので、うん、これも安心な美味しさであったりする。
お酒はとっくに長い口から注ぐ紹興酒に変えている。


ここから定番系で仕上げに入るぞと「鐘餃子」に「麻婆豆腐」。
sensaikan09.jpgsensaikan10.jpg
特製ラー油のかかった水餃子をつゅるんと嚥下して迎える紙鍋。
ここの「麻婆豆腐」は蛇腹に折った紙鍋でやってくるのだ。
ここまでくると身構えることはもうなくて、ほんのちょっと片栗少なくてもいいかもなんて口走る(笑)。


〆にはやっぱり、汁なしという「本場四川担々麺」。sensaikan11.jpg小振りな器がちょうどいいやとひと啜り。
そこでふと思い出すように、冒頭の「涼衣白肉」に添えてあったタレをちょろろと垂らすとまた旨い。


刺すような辛さ・痺れで辛痛いお皿に出くわしたらどうしようと、
ちょっと気を揉みつつ訪れたお茶の水仲通り。
ヒ~!となるどころか、甘ささえ思わせるような赤い料理たちの辛旨さを愉しませてくれました。
きっと唐辛子そのものも違うのだろうね。sensaikan12.jpg「川菜館」の名はそのまま、四川の料理の館、という意味だそうです。


口関連記事:NUCHIGUSHI CUISINE「辺銀食堂」で五色餃子島食材の宴(07年09月)


「川菜館」 千代田区神田駿河台3-7-7 [Map] 03-3295-3818

column/02791 @6,000-

口らーめん「めん屋 そら」で シャキっと麺のコク味しお醤油純レバ

sora.jpgJR神田の南口を背にして信号を渡り、覗き込む路地。
袋小路のようにも見える暗がりに、居酒屋や怪しいバーの看板が誘っています。
そのちょっと奥の路上に、ぽっかりと浮かんでいた文字が「そら」。
A看板に描いた、手作りな感じのビジュアルが妙に気になります。
ちょっくらお邪魔してみましょうか。

元は居酒屋かなにかだったのかな、という造りの店内にも、ところどころに手作りな汗が潜んでいるかのよう。
メニューは大きく分けて、醤油か塩か。
「味玉入りしおらーめん」をに「揚げネギ」、そして「岩磯のり」のトッピングでお願いします。
塩だったら、細麺が合いそうだね。


sora01.jpgおよそ白濁していないスープは、一見あっさりしてそうでいて、見る見る脂の幕を張ってくる。
sora02.jpgsora03.jpg
見かけと違って滑るようにコクが深く、それは脂や野菜の甘さに感じる方向へと展開していく。
縮れのある細麺は、シャキっとしたテクスチャーで、隠れこってりのスープに軽快さを載せている。sora04.jpg

かつてどこかのお店で食べたことのあるような、でもそれがどこだか思い出せないまどろっこしさと懐かしさに包まれながら、麺を啜る。
揚げ葱と磯海苔のトッピングも正解だったな。


別の夜に今度は醤油で。
「醤油らーめん」に「純レバどん」を添えてみました。
醤油には、平打ち麺が合いそうです。

なるほど、塩で味わったスープの背景と啜る醤油スープの下地のイメージとが合致して、その上で醤油の描く輪郭と風味が愉しめる。sora05.jpg今となれば、とてもスタンダードなタッチにも思えるけど、それもなんだか安堵の一杯であるのだね。


ぴろぴろ感のある麺はふと喜多方の麺を連想するような歯応えと口滑り。
sora06.jpgsora07.jpg
何気にイケテる麺かもねぇとメニューの裏側を読むと、南部小麦を使用し、三陸沖の海洋深層水と仙人秘水と天然塩のみで打つ岩手の職人が打った麺だそう。ほうほう。


「純レバ丼」と云えば、浅草の「あずま」を思い浮かべるけど、残念ながらまだ口にしたことがない。sora08.jpg当に軽く火を通したレバーがタレとともにご飯に載っているだけのもので、添えてくれた七味を振ると格段に旨くなる。


神田の路地に浮かぶ、文字は「そら」。sora09.jpg
2階は女性専用にしてあるようで、その天井のイラストにも「そら」があるらしい。


「そら」 千代田区鍛冶町1-7-1 [Map] 03-5294-9191

column/02754 @900-

口生パスタ専門店「Occhiali pasta fresca」でカキタベ!生パスタ

occhiali.jpgある店にフラレて、夢を失った若者(?)のように、当て所なく彷徨う神田南口。
路地を巡ればこの界隈も色々と表情を持ったお店があるものだなぁと、散策モードに入りかけたところで、路地でない筋の角地辺りに気になる一行を見つけました。
「Occhiali pasta fresca」。
pastaとあるので、あ、パスタハウスかと合点がいって近づくと、イタリア国旗を刻んだ暖簾occhiali01.jpgには、「生パスタ専門店 オッキアーリ パスタ フレスカ」。
生パスタを供するお店は数多あっても、専門店となると意外と少ないのじゃなないかなぁ。


パスタのお店に暖簾かぁと呟きながらその暖簾を潜ると、まず目に飛び込んでくるのが、硝子ケースのパスタたち。
緑色やピンクのものは、ほうれん草やトマトのタリアテッレだ。
その下には幾つものチーズが収めてあるね。


T字に配したカウンターの左奥でメニューを眺めます。
ナチュラルの木肌を活かしたカウンターはどこか女性的なセンス。
occhiali02.jpgそしてそこには、思いがけない「カキタベ!」チャンスがありました(笑)。

「食前酒セット」というサービスにのっかって、
白のハウスワインと前菜から「牡蠣の燻製のオイル漬け」をいただく。occhiali03.jpg燻製の香りはもとより、ぐっと凝縮して活性して深まった牡蠣の魅力がいい。
グラスと牡蠣の身を交互にあっと云う間に平らげてしまいます。


入れ替えてくれるように届いたお皿が「牡蠣とセロリのクリームソース」。occhiali04.jpgクリームソースと牡蠣との取り合わせはあっても、そこへセロリを添えているところが心憎い。
時に強い青みが鼻につくこともあるセロリだけど、加減よくくたっとしたセロリがもったりしがちなクリームに軽快さを生んでいる。
occhiali05.jpgocchiali06.jpgocchiali07.jpg
そしてそのソースをたっぷり纏う生パスタが、もっちもち。
「スパゲティ」「ペンネ」「コンキリエ」「フィジッリ」、そして4種の「タリアテッレ」といった設定のある生パスタから選んだのは「リングイーネ」。
一見湯掻き過ぎてしまった麺のようでいて、しっかりとした張りを含み持つ。
ふるふるさを残した牡蠣への火入れ具合もいい(親指上向)。


“Occhiali”は”眼鏡”で、“pasta fresca”で”手打ち生パスタ”。
なんちゃってイタリアンでパスタを啜るぐらいなら、ココに来ればいいンだと思う生パスタ専門店「Occhiali pasta fresca」。occhiali08.jpgチャーミングな表情のファサードは、神田であることをふと忘れさせてくれます(笑)。


「Occhiali pasta fresca」 千代田区鍛冶町1-6-17 日東合同ビル1F [Map] 
03-5207-3535

column/02722 @2,100-

口CURRY&NOODLE「パンチマハル」でスープカレー米麺の僥倖

panchmahal.jpg以前「メーヤウ」を再訪した時のこと。
やっぱ辛かったぁと汗掻き顔で店を背にしたところで、
そのほぼ正面に気になるお店があるのを目に留めました。
エスニック カレー&ヌードルって?と近づいてメニューを見ると、「スープカレーライス」に並んで「スープカレーヌードル」というタイトルもある。
ほー面白い今度覗いてみ~よぉっと思うも、すっかり間が空いてしまいました。

「カーマ」の前を通り過ぎ、「メーヤウ」の前へと改め錦華通りをアプローチ。


天井には極彩色の旗が連ねて吊られ、壁には民族楽器が飾られと、
panchmahal01.jpg
エスニックな彼の地の文化に対する店主の嗜好が素直に発露された店内です。


チキン、キーマ、やさいとある中で、チキンは既に仕舞いになってるとのことで、ならばとスープカレーヌードル「キーマ麺」を「温泉たまご」のせでお願いしました。
基本”5”まで選べる辛さは、普通の辛さオススメ、とある"1辛"にして。
panchmahal02.jpg


スープ状のキーマなカレーを絡めるように浮かぶ平打ちな麺は、タイ製のお米の麺。panchmahal03.jpg

所謂フォーと同じ仲間の麺ということになるね。
うんうん、スープカレーに米麺という組み合わせはありそでなさそな、
でもすんなりマッチする取り合わせ。
panchmahal04.jpgpanchmahal05.jpg
挽き肉を纏い上げて啜る米の麺は、フォーよりはやや幅広のイメージか。
思いつきでのせたものだけど、温泉たまごもついでによく似合う。
お約束のパクチー?と思わせて水菜だったりするンだとズズ、ズズ、ツルリ。


サービスでつけてくれるミニライスをどうするかというと、やっぱり投入!する(笑)。
panchmahal06.jpgはしたなくも一気に喰っちゃう感じになるのね。
できればスープカレーのところにもうひと押し、旨味を抽出してくれたらいいかな。


アジアンでエスニック、神保町「PANCHIMAHAL」。
その名の縁は、インドの地名か宮殿か。panchmahal07.jpg「インドカレー」や「和風ポークカレー」はたまた「石焼ドライカレー」といったスペシャルカレーも気になります。


口関連記事:
  エスニックカリー「メーヤウ」神保町店 でしっかり辛いポークカリー(04年11月)
  インドカレー「カーマ」で さらさらスープのチキンカレーうん旨い(06年08月)


「パンチマハル」 千代田区神田神保町1-64-2 野間ビル 03-3292-6439

column/02674 @1,000-

口酒亭「神田 新八」本店で 神亀真穂人純米活性にごり酔っ払い

shinpachi.jpg気になってた居酒屋の一軒、
神田の「新八」にやってきました。
居酒屋「みますや」もバー「DEUCE」も、カレーの「ルー・ド・メール」も「カヴィアル」もみんな山手線の内側だけれど、今宵の酔いどれ処は神田駅の東側にあるんだ。
暗がりに浮かぶ屋根瓦の上の木看板。
竹垣の手前に笹の葉が揺れる。
呑兵衛が集うに相応しい表情が、いい。

shinpachi01.jpg麦酒をお願いして、
小鰺の南蛮やエシャロット、サザエの載った突き出し。
その八寸的井出達に反って席料が心配になったりして(笑)。


もうそんな季節やねぇと「ハモ湯引き」。
shinpachi02.jpgshinpachi03.jpg
濃厚な味わいがちゅるんと瞬時に清涼へと変わる「宮崎産岩がき」。

クロスの網目香ばしき「〆さば炙り」は、旨味がさらに活性してる気がする。shinpachi04.jpg

ふんわりした仕立てとコテっとしたタレの加減が嬉しい「鴨団子」は、定番の風格。shinpachi05.jpg

「新八」といえば「神亀」、ということのようで、三里塚の無農薬五百万石使用という「真穂人 純米」をいただきます。
ほどのいいコクと、あっさりした後口が交叉して、ほほうと呟く(笑)。

shinpachi06.jpg本日のおひたし「浜ぼうふう」。
「浜ぼうふう」とは芹科の植物で、海岸や防風林で自生する謂わば山菜なんだそう。
見た目もしゃくっとした食感もまさにセリの仲間だね。


牛タンならぬ、「馬タン刺身」は、こきゅんとした噛み応えにほの甘みを含みます。
shinpachi07.jpgshinpachi08.jpg
「宮崎産島豚豚串塩焼き」の豚は、品種でいえば沖縄由来のアグー豚だという。
しっかりしていながらすっと受け止める不思議な歯応え。
単に脂がいいだけの豚じゃない、身肉の香り高さを思います。


shinpachi10.jpg「自家製ばくらい」はご存知、ホヤと海鼠腸の塩辛。
状態のいいホヤやナマコが入らないのか、塩辛にして活き活きとした珍味莫久来に抱くイメージの風味とは違うねぇと、ぶつぶつ云う酔っ払い。
重ねるように同じ「神亀」の「活性にごり 純米生酒」の微発泡のぷちぷちを愉しむ。shinpachi09.jpgうう、そろそろなんだか呑み過ぎの気配がしてはいないかい(笑)?


調子にのって、普段の居酒屋気分でお会計をしたら、あれ?っと目が覚めた(笑)。
数品の佳肴でくいっと「神亀」のいいとこやっつけて、さっと退けるのがこちらでの真っ当な愉しみ方なのかもしれないなぁ、なんてことを思う神田駅までの帰り道……。


新丸ビルへの出店を果たし、
あの場所での深夜に亘る営業時間も含めて話題となった「神田 新八」。
shinpachi11.jpgそれはなによりも、日々ここ神田へ繰り出すオッチャンたちが培ったものであることを忘れてはいないと思います。


口関連記事:
  居酒屋「みますや」で さくらさし牛煮込こはだ酢どぜう丸煮と獺祭(07年05月)
  Bar「DEUCE」 でArdbeg&Ardbegスコッチの500年に浸かる(07年12月)
  洋食・カフェ「ルー・ド・メール」で ハンバーグカレー記憶に残る皿(06年04月)
  欧風カレー・エスプレッソコーヒーの店「ガヴィアル」でポークカレー(06年09月)


「神田 新八」本店 千代田区鍛冶町2-9-1 03-3254-9729 
http://www.kanda-shinpachi.com/

column/02643 @12,500

口ラーメン「二郎」神保町店で 今度は麺少な目コール

jiro_jinbocho.jpgくにちゃんレポートでも周知な通り、今や呆れるくらいの行列を作っているという神保町「二郎」。
以前思いつくままボンヤリと土曜の午後に出掛けたらもう麺切れ閉店後だった(笑)、その日以来の神保町です。
何故か今宵は、店前に5番手着。
背後に刻々と人並みが増えるのが耳の後ろから伝わってきます。
時間きっかりに開いたドアから、順を追ってしずしずとエントリーして、券売機でチケットを買い、赤いカウンターに並び着く。そっと示すチケットは「小」。


何度も打ちのめされてからは、「小」のニンニク少な目でイクべしと決めているのだけれど、
そこで自分としてはちょっとビックリすることが起きた。


並びの学生風が「麺少な目で!」と口にし、さらに隣の学生が「ボクは麺半分で!」と云うのだ。

あ、それってあり(笑)?
学生街の本陣にあって、若けえぇんだからがガツンと喰えねーもんかなぁと一瞬思うも、その量が一番美味しく食べられる量なら、結局残すより断然いいとも云える。
タイミングを逸してしまい口にできなかったけれど、ボクも「麺少な目」コールをしたかったもの(笑)。


「ニンニクは?」「少な目で」。
jiro_jinbocho01.jpg
ということでやってきたドンブリの、野菜の頂を仰ぎ見て、心の中で「アムロ行きます!」と叫ぶ(笑)。
なははは~、このわしわしわしわしと噛む麺って、やっぱいいよな~。
jiro_jinbocho07.jpgjiro_jinbocho02.jpgjiro_jinbocho04.jpgjiro_jinbocho03.jpg
スープは醤油の利きも強過ぎず弱過ぎずのバランスで、力強い麺に負けていない。脂の甘みが次から次へと麺を啜らせるのだなぁ。

それでも、ここで止めるのが美味しく食べ終える瞬間だ、と思うタイミングがやってくる。
ドンブリにはまだそこそこ麺も残っているし、ちょっと臭みを感じた「豚」も控えてある。
基本やっぱり残しちゃいけない!と食べ進んで麺を綺麗に浚って、ゴメンナサイ。「豚」を残してしまいました。


今度は素直に学生たちを見習って「麺少な目」コールするぞと、ティッシュで口元を拭いながらそう誓う暮れなずむ神保町の黄色いテント。jiro_jinbocho05.jpg

jiro_jinbocho06.jpgそして「二郎」の行列は、
靖国通りに届かんかの勢いで伸びてゆくのでありました。


口関連記事:上海旬彩料理「新世界菜館」で賄い的咖哩飯潜む旨味ひたひた(08年04月)


「二郎」神田神保町店 千代田区神田神保町2-4-11

column/02621

口上海旬彩料理「新世界菜館」で賄い的咖哩飯潜む旨味ひたひた

shinsekai.jpg気がついたら、お昼を摂らないままひる時をすっかり過ぎていました。
すっ惚けたお腹は、急に思い出したかのように鳴り始める(笑)。そんな目一杯の空腹が、「二郎、食べちゃお!」という妙案を呼び覚ます。
二回フラれて未訪の上野毛も頭を過ぎったけど、なぜこの日は神保町まで足を伸ばす気満々になりました。
時刻は3時ちょっと前。駅階段を上り、靖国通りから折れ入ると店の前にひと影がない。
懸念その通りに、あーやっぱり?と「本日終了」を確認。
素直に踵を返して立ち寄ったのがこちら、「新世界菜館」です。
こんな半端な時間に開いててよかった。


麺モードを振り払い、課題のひとつだった「咖哩飯(特製カレーライス)」をお願いします。
「カレーライス!」と告げると、ホールのオネエちゃん、「へ?」ってな顔をする。いやいや、そんな意外そうな顔をしないでおくれ(笑)。杏仁豆腐もだよ。


「カレーー、オマチドサマデシタ」。
shinsekai01.jpg届いたのは、何気ない家庭的な風貌のお皿。
たっぷり載った紅生姜がB級の匂いすら窺わせます。
そして、カレーの中央にとっぷりと浮かんでいるのが温泉玉子。shinsekai02.jpgさてさて。

溶けだしたジャガイモの粒子と甘さの感じが優しい食べ口のカレー。
ん?でも、食べるごとに、例えばラーメンを啜るごとに思うような旨味が底の方にひたひたとあるのに気が付いた。ほうほう。
温玉を崩し食べればコク味が増して嬉しいというのは、期待通り。shinsekai03.jpg辛くもなく、ホント何気ないのに、これってもしや、ある日突然思い出して食べたくなるよなカレーかもしれないな。

shinsekai04.jpg添えられたカップのスープが、これまた何気に旨い。
中華料理店の全体像をこの小さなカップで占うことが少なからずあるけれど、そんな意味でも”○”でありますね。


中華料理店のカレー。
元々は賄いから生まれたものだろうとの推測は容易にできる。
それが、メニューの中に定位置を占めていることはそれなりに意味があるンだね。

口関連記事:上海旬菜料理「新世界菜館」 で挑む橙色のスープふんわり挽肉(05年01月)


「新世界菜館」 千代田区神田神保町2-2 新世界ビル 03-3261-4957 http://www.sinsekai.com/

column/01343再会

口とんかつ「やまいち」 で塩と檸檬柚子胡椒で特ロース

yamaichi.jpg小雨降る中、
淡路町の駅から多町大通りへと曲がり込む。
このまま行くと看板建築の「栄屋ミルクホール」が、
さらに神田駅寄りへと進めば以前お邪魔したバー「DEUCE」のある通りだね。
目的地は、とんかつ「やまいち」。
界隈の有名とんかつ店「勝漫」の店主が、雇われ店主から独立を果したのが「やまいち」なのだそうだ。
店主独立前の「勝漫」では、名物どころの「大かつ丼」もデフォルトなとんかつも食べ損なっていました。さて「勝漫」を有名店に仕立てたその揚げ口や如何に。


思わず「かきフライ!」と云いそうになりつつも(笑)、初志貫徹、定食「特ロース」をお願いしました。
yamaichi01.jpgヒレ小+ロース小の「合わせかつ」や「車えびフライ」「海老しんじょう揚げ」も気になる。そういえば、品書きに「大かつ丼」は、見当たりません。
凛とした風情の厨房の様子を眺めながら、揚がりを待ちましょう。yamaichi02.jpg


しっかり目の揚げ色をしたとんかつがやってきました。
断面の表情を愛でながら、例によって檸檬を絞ってまずひと口。yamaichi03.jpg歯触りサクサクっとして、その先すぐにロース肉の香りと脂の風味が解けてくる。
塩でいただけばやっぱり、脂の甘さが際立って、いいね。

最近のカツの食べ方は、半分ほど絞ったあとの檸檬に塩を振って、そこにカツの衣のところをトントンとして、いただくって要領。そうするとパラパラとした塩が加減よく含ませられて、かといって衣の風合いを損なわないでカツが喰えるンだ。


ホールの女性が薦めてくれた柚子胡椒も試してみようかな。
とんかつの角に柚子胡椒をちょんとのせて、ひと口にいただく。yamaichi04.jpg
風味が強過ぎるきらいはあるものの、なるほどこれも一興で、後半飽きがきたらこうして食べるのもいいかもしれないね。


不思議なのは、ガッツリ揚げ物のとんかつ食べたのに、どこか物足りないような食後感が残ったこと。所謂“期待が過ぎたゆえの心象”とは違うような気がするンだけどなぁ。何故だろう。


暖簾の緋色を山形に一文字と白抜いて標す「やまいち」。カタチや、よし。yamaichi05.jpg店主の姓と名のあたまをとった、と考えるのが順当なところでしょうね。

口関連記事
  名代・とんかつ「勝漫」 で貝柱のコロッケさっくりとろりんこ(05年01月)
  Bar「DEUCE」 でArdbeg&Ardbegスコッチの500年に浸かる(07年12月)


「やまいち」 千代田区神田須田町1-8-4玉井ビル 03-3253-3335

column/02536

口Kitchen 「Hayashi」 でサクゥと軽妙なカキフライに大根おろし

hayashi.jpg神保町、専大前交叉点のビル地階。
階段を降りると、「元祖札幌や」から漂ってくる匂いに包まれます。
そしてそのお向かいにひっそりとあるのが、
Kitchen「Hayashi」です。
ファサードの表情hayashi01.jpgは、こだわりの珈琲薫る喫茶店かはたまた渋い装いの美容室か。
硝子扉を押し開けばそこは、飾らないテーブル席が並ぶ洋食屋さんであります。

この日のランチメニューは、「洋食屋さんのビーフカレー」「ハヤシライス」「ポークのからし焼き」「ビーフステーキ」に「メンチカツ」。そして文末に「カキフライ」。
この時季やっぱり、「カキフライ」をってことになるよね。


hayashi02.jpgサラダのお皿とカップのスープが先に届き、
暫らくしてメインのお皿がやってきます。
カキフライのお皿にもキャベツたっぷり。野菜は沢山摂らなくちゃね(笑)。

大きめパン粉が寄り添ったような揚げ口のカキフライ。hayashi03.jpg檸檬を絞って口に運べば、なんとも軽快な歯触り歯応え。サクゥって、ね。

そして滴る、牡蠣の身のエキス。本能的に齧り口を覗いちゃう(笑)。hayashi04.jpg


特に説明はなかったのだけれど、お皿の隅にポン酢おろしらしき小皿がある。
きっとお手製のタルタルがなくなったら、ちょっと和風にしちゃってみてねということかと勝手に解釈して、そのおろしをカキフライにちょんのっけして食べてみる。hayashi05.jpgおお。意外やちょと甘めにした大根おろしが軽妙なカキフライによく合うじゃん。沢山のおろしじゃなくて、ちょんのっけ、がポイント。またひとつ、ありそでなさそな食べ方に出会えたのかも。

とっくに「Hayashi」に突撃していた「カキタベ!」カキタベニストのtakapuさん


「Hayashi」 千代田区神田神保町2-4九段富士ビルB1 03-5213-3737

column/02491

口Bar「DEUCE」 でArdbeg&Ardbegスコッチの500年に浸かる

deuce.jpg

神田駅近くでちょいと呑んでから、バーに行こうとなる。
そう云いながら何故だか界隈を彷徨っているのは、
道路と道路、そして線路が斜めに交叉している内神田エリアの罠にすっかり嵌っているから。
随分と遠回りをして辿り着いたのは、多町大通りと呼ばれる筋にあるとあるビル。
“Traditional”と冠した店の名を見上げながら、階下へと潜みます。
迷うような場所じゃぁなかったね(笑)。

deuce01.jpg煌びやかに光源を背にしたバックバーに視線を奪われながら、カウンターの左隅へ。
改めて眺める棚には、「Ardbeg」に「Ardbeg」に「Laphroaig」に「Ardbeg」。
そう、ここ「DEUCE」は、「Ardbeg」、そしてアイラをメインdeuce02.jpgとするシングルモルトに特化したバーなのです。
いや~、愉しそうー!

おススメの一杯目は「MILROY'S OF SOHO」。
deuce03.jpgロンドンのウイスキー専門店MILROYのショップセレクトだという。
一杯目に相応しいとも云える、すっきりとしてどこかに甘さを含むような呑み口だ。

deuce04.jpg二杯目にはやっぱり「Ardbeg」。
店の名を刻んだグラスに注いでもらったのは、「Ardbeg very young」。
deuce05.jpg例の、操業再開後の6年熟成ものです。小さな嵐のようなヨード香にやっぱり、にんまり。

店主の菱木さんは、決して薀蓄や知識を押し付けるようなことはないけれど、
訊けばゆっくりと丁寧に応えてくれる。
言葉の行間にシングルモルトに対する愛着が滲んで、頼もしくも好感なんだ。

もう一杯だけ、とお願いしたのが、「SPIRIT OF SCOTLAND 1974」deuce06.jpg
ボトラーズ、ゴードン&マクファイル社になるアードベッグの、つまりは30年ものってことだね。
deuce07.jpgシェリーの風味が円みに思える、そんな一杯です。
deuce08.jpgラベルの隅に“500”“1494-1994”とあるのは、スコッチウイスキー生誕500年を示しているのだという。勿論、遡れば深い歴史があるとは思っていたけれど、う~ん、スコッチって500年以上も前に生まれたのね。その頃の日本って、室町時代じゃん(笑)。

店名の「DEUCE」は、73年のアメリカ映画「アメリカン・グラフィティー」に登場したオールドカーの中の一台、黄色いフォードのクーペの通称から由来しているンだそう。
あ、それで入口のドアが黄色いdeuce09.jpgのかな。

「DEUCE」 千代田区神田多町2-11岡崎第19ビルB1 03-3251-0061
http://www.bardeuce.com/

column/02459

口元祖半ちゃんらーめん「さぶちゃん」で 勿論半ちゃんらーめん

sabuchan.jpg今は「昭和」という店になっている、元「真芳味」の店前を通った時にふと思い浮かんだのが、学生時代特にお世話になっていた神保町のこちら。
恐らく10数年振りにその路地を入ると、往時のままの光景が眼に映りました。
赤い暖簾の前に10人ほどが、
空席待ちの列を作っています。
意外とのんびりした回転をオヤジサンが湯切りしたりしている様子を眺めながら待つうちに、じりじりと待ち遠しい気分が高まってくる。

順番巡り、たった8席のカウンターの一番奥へ。オーダーは勿論「半ちゃんらーめん」だ。


以前いただいた時の、こんな薄っぺらい味だったっけか?という印象を、オヤジサンが二つの容器から白い粉をどんぶりに配る様子を眺めながら思い出す。

「お待ちどうさまっ」。

啜るスープにはまず生姜の香りがして、以前思った薄っぺらい様子は、ない。sabuchan02.jpg魔法の白い粉の威力と一種の郷愁をそこに含みながらも、やっぱりイケテるスープじゃんね。

sabuchan03.jpg
一方、見た目麗しい「ちやーはん」があかん。
如何せん、塩辛過ぎる。


相変わらず一見強面で、ぶっきらぼうな物言いで席を指示しては、「お、怒られちゃったっ」と学生を怯ませるオヤジサン。
曰く、「怒ってないから」(笑)。

そんなオヤジサンは、以前にも増してお顔の赤味が強くなっているようにも思える。
失礼ながら典型的メタボ体系で年嵩も積んでらっしゃるので、そのあたり、なんとも心配であります。


そして改めて、昭和41年の創業から今ここにあることの凄さを思うのです。


「さぶちゃん」 千代田区神田神保町2-24 03-3230-1252

column/02278

口スマトラ風カレー「共栄堂」内神田 で胡椒が辛いメンチカレー

kyoeidouchikanda.jpgこんなとこにも「共栄堂」があるなんて、知らなかったなぁ。
神田と大手町のおよそ中間あたりの内神田。
歩道脇の薄暗がりにお店の名前が浮かんでいました。
整然と清潔に保たれた昔ながらの洋食屋さん的雰囲気の店内です。
メニューには、「ウィンナソーセージ」「チキン唐揚げ」といったビールのアテに出来そうな前菜から、「平貝フライ」「カキフライ」といった魚介系フライ、各種お肉のカツレツや生姜焼き、エビ入り「ナポリタン」に「オムライス」といったラインナップが並んでいます。


でもまぁ、「共栄堂」さんですからカレーをいただかんワケにはいきませんね、と「スマトラ風メンチカツカレーライス」をお願いしました。kyoeidouchikanda01.jpgkyoeidouchikanda02.jpgどろろーんと褐色を帯びた黒いソースが器の白とくっきりしたコントラストをみせています。浅いものが多いカレー皿と対比すれば”どんぶり”とでも呼べてしまいそうな深めの器に盛られているね。


ふっと甘さが広がったあとからじわじわっとかつ着実に伝えてくる辛さは胡椒の系統か。kyoeidouchikanda03.jpgでも、捉えどころのない辛さが不思議であんまり好きくなかった神保町よりこっちの方が好みかも。

カリッとした香ばしさが魅力のメンチカツ。
kyoeidouchikanda04.jpgkyoeidouchikanda05.jpg
一緒盛りのコールスローやポテトサラダを挟みつつ、一気に平らげる。
kyoeidouchikanda06.jpg器の周囲に残ったソースの残党に含む黒い欠片は、やはり黒胡椒。
意外に汗をかかせます。


内神田の「共栄堂」。その関係や如何にと訊けばやっぱり、神保町とは親戚筋なのだそうデス。


「共栄堂」 千代田区内神田3-4-13  03-3256-8188

column/02230

口居酒屋「みますや」で さくらさし牛煮込こはだ酢どぜう丸煮と獺祭

mimasuya.jpg
袖看板の側面には創業明治三十八年とある。
緑青の浮いた二階の壁面は、所謂看板建築の名残とも見受けられるね。
司町の裏通りにある居酒屋「みますや」。
縄暖簾の先は既に、ほわんと緩い居心地の良さそうな空気に包まれていました。

左手の入れ込みの奥に陣取って、やっぱりまずは麦酒。
そして、
何気なくぺろんと食べれてしまう「さくらさし(霜降)」や予想と違って平皿に盛られた「牛煮込」。
mimasuya02.jpgmimasuya04.jpg

びしっと酢の利いた「こはだ酢」を口にするに合わせ、mimasuya03.jpg燗酒を群馬の「谺」で。

mimasuya05.jpg
赤い提灯にも記されていた“どぜう”は、「どぜう丸煮」でいただく。mimasuya06.jpg
口に残る小骨が大人の食べ口を示すのだぞ。


ビールでふっくらと揚がった「骨付ふぐビール揚げ」の河豚って潮騒河豚でしょうか。
mimasuya07.jpgmimasuya08.jpg
mimasuya09.jpg冷やな山口の「獺祭」に切り替えて、湯引きし、たっぷりとタレに漬かった「まぐろづけ」や紅の「らっきょうワイン漬」あたりを。
「獺祭」って、薫りの華やぎとさらりとした呑み口がいいね。お代わりお代わり。
あはは、酔っ払ってきちゃったぞ~。

mimasuya10.jpg
便箋に認める様に記したお品書きには、まだまだ気になる行が少なくない。
それはまた今度にしましょうかね。


うん、そんな「みますや」に予約せずとも駆けつけられる、近所のサラリーマンやご隠居さんたちが、
mimasuya01.jpg
羨ましいやら憎らしいやら(笑)。


「みますや」 千代田区神田司町2-15-2 03-3294-5433 

column/02226

口洋食 「旭軒」

asahiken.jpg通りすがりの神田駅西口商店街。袖看板には「洋食」、そして暖簾には「とんかつ」と記されたお店の店頭に「カキフライ」の貼紙を認めて、おーそう云えば最近食べてない!っと早速その暖簾を払いました。飾り気のない清廉な印象の店内だ。カウンターに案内されて、座る間もなく「カキフライ定食」をお願いしちゃいます。厨房ではちょっと気難しそうな表情の店主が、淀みない所作を進めている。決して新しくはないけれど、なんだか油のベタツキを全然思わせないキッチンだ。気配り上手なおばちゃんが「カキフライ」のお皿を届けてくれる。おほほ。ごろんごろんと大ぶりなフライがお約束の5つ、重なるようにして。一丁ものだとしたらなかなか立派な牡蠣ゾと思いながら、齧る。むほほ。牡蠣汁が激しく滴る感じではないものの、牡蠣のエキスと香りがむんと口腔と鼻腔を抜けていく。細かいパン粉の衣が、カリでもないサクでもない、カシュってな食感で、それもまたいい。そしてまさしく一丁もののカキフライ。このふっくらした牡蠣は、きちんとそれなりに拘った仕入れの賜物なのでしょう。添えられていた大盛りマヨネーズがお手製だとしたら、小さく拍手であります。メニューを見ていて気になったのは、定食にして1,020円の「ロースハム」というお品。ただロースハムをスライスしたものだとしたらソレはソレで潔くて、カキフライ同様大盛りのマヨネーズで千切りキャベツとワシワシ食べれそうだし、厚切りロースハムのソテーだったら、ソレはソレで旨そうだし。どんなんだろね。

「旭軒」 千代田区内神田3-11-2 03-3252-0703

column/02149


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