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ただいま鋭意、旧サイトより記事移築中です。
2005年03月まで遡って移築が済みました。
でもまだまだ3合目くらい。頑張れ自分(汗)。


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とある人形町風情アーカイブ

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口割烹「多賀山」で カキフライ定食路地裏割烹ひるどきの熱気

tagayama.jpg日本橋といっても、中央通り沿いとはガラッと雰囲気の違う本町あたり。
頭上に首都高上野線を載せた、昭和通りから路地に入り込む。
脇に停めたバイクの荷台には、ハッポーが括り付けられていて、これがきっと河岸への足なんだろなと思わせる。
今日はそのバイクを前にした割烹「多賀山」でおひるどき、です。

店内は既にほぼ満席で、ちょっと熱気を帯びた空気。
二階も一杯の様子の中、運よくカウンターの一番奥へと誘われました。
隣のおっちゃんに肘があたりそうな密集感にちょっと身を縮めながら腰を据えました。


オーダーは勿論、牡蠣フライ。「カキフライ定食」をお願いします。


小皿に鮪の赤身と鯵のお刺身。tagayama01.jpgそれだけで、なんだか贅沢なお膳の見栄えのする。


そして、フライ5つは、しっかりした揚げ色。tagayama02.jpg大きめ粒子のパン粉を使っています。


檸檬を絞って、火傷しないようにそっとひと齧り。tagayama03.jpg軽い衣と味わいに芯のある牡蠣の身の共演をただただ素直に愉しむように。
夜メニューとして貼られている品札には、岩手産生カキとあるので、このフライの牡蠣も同じ岩手産なのでしょう。
旨いもんは、あっという間に食べてしまうのね(笑)。


日本橋本町の路地裏に潜む、割烹「多賀山」。tagayama04.jpg夜は、おまかせコース4,000円の6品、5,000円の8品が基本形である模様。
この路地をふたたび訪れるのも一手と憶えておきましょう。



「多賀山」
中央区日本橋本町1-6-12[Map] 03-3279-5954

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口お好み焼き「松浪」で 松浪浪速芳町焼きかきバター醤油の匂い

matsunami.jpg人形町、一本裏手に延びる路地。
そこに昔ながらの風情を映す、
一軒のお店がずっと気になっていました。
黒塀の古民家を舞台にした、
お好み焼き「松浪」。
格子戸の隙間から零れる灯りが誘っています。

予約をするとコースになってしまうというシステムで、ならばフリの客で行こうとすると満席御免と相成る。
素直に予約を入れて出掛けるのがよいのだねと合点して足を運んだ冬の夜。
襖を外してふた間続きにした部屋の奥、縁側に面した鉄板を皆で囲みます。


matsunami01.jpg
麦酒のジョッキをカチャンと合わせてから、温まった鉄板に載せたのは、生しいたけと三つ葉。matsunami02.jpg跳ねる油にこりゃいかんと、
みんなして紙エプロンを首に提げるのがどうやらお約束。


matsunami03.jpg

バターを溶かしてそこへ帆立を滑らせて、matsunami04.jpgちょっと欲しい焦げ目ができたところでお皿にとって醤油を垂らす。


長葱と一緒の鶏もゲソとコンビの生いかもサシの綺麗に入った牛肉も、それぞれにバターのお世話で出来上がり。
matsunami05.jpgmatsunami06.jpg


matsunami07.jpg
みっつの器でやってきたのが、「松浪焼き」「浪花焼き」「芳町焼き」。
松浪焼きは、浅蜊と長葱、天かす。
浪花焼きは、三つ葉、かまぼこに小柱。matsunami09.jpgmatsunami08.jpgmatsunami10.jpg
「芳町焼き」は牛そぼろ、キャ別に玉子のお好み焼きだ。
なぜに、「キャ別」と表記するのだろね(笑)。
ソースじゃなくて、醤油でってのが、専ら醤油派の自分にはいいぞ。


matsunami11.jpg
鉄板焼きといえば、
やっぱりこれも食べねばと追加したのが「かきバター」。
溶かしたバターの上に、片栗粉をたっぷり纏った牡蠣をON。
しっかり焦げ目をつけたところで、ハフハフしてからそっと食む。matsunami12.jpgもうひと回り大振りであってくれるとまた醍醐味が違うのだろうけど、悪くない。


やきそばを啜って、すっかりお腹も膨らんだところで、デザートを。
それは、壁に据えた額の中に並ぶ品札の一番隅に、ちょっと不思議な一枚を見つけていたからです。
その名を「くろんぼ」。
まぁ、大体想像はつく通り、あんこを生地に溶いて、焼いちゃうヤツ。matsunami14.jpgうん、素朴な菓子と申せましょう。


戦禍を逃れた人形町の裏路地で、醤油味のお好み焼きの鉄板、「松浪」。matsunami15.jpg焦げた醤油の匂いと家族経営の温かさや下町ックな人情が古民家のそこここに籠っています。


「松浪」 中央区日本橋人形町2-25-6[Map] 03-3666-7773

column/02941 @7,200-

口ど・みそ×はんつ「げんまん」で 特醤油こってり濃厚ごまみそ担々

genman.jpg新しい店を出すんだ、と「ど・みそ」店主齋藤さんから聞いたのは、たしか盛夏の頃。
「ど・みそ」の決して広くないカウンターの中に4人ものオトコがなぜに並んでいるのか、不思議に思ってみていたら、その新店スタッフの養成という側面もあってのことだとね。
新店の場所は、人形町交差点の「カレキチ」の跡。
それから紆余曲折あったのかどうか、当初目論んでいた時期からは多少ずれ込んだもののオープンの目処が立ったことがブログから伝わってきていました。
くにちゃんのオフ会で顔を合わせた齋藤店主は、いよいよなんだ!という面持ち満面。
そしてこの師走の初め、「げんまん」がオープンしました。


夜の人形町交差点。
交差点からも店先の祝い花が見える。
genman01.jpg券売機の前に立ってボタンを眺めると、紫がかったボタンには「ど・みそ」のドンブリたち、そして青ベースのボタンには、醤油系のメニューが並ぶ。
醤油系がはんつさんプロデュースのラインナップなんだね。


その、はんつ遠藤ラインから「特醤油こってりらーめん」を選んでみました。
「のり」ものっけてもらいましょう。


径の小さめなどんぶりに、太めの白髪に刻んだ葱や青菜がこんもりと盛られ、そこへ二枚のチャーシューが寄り添って、あしらいは木耳か。genman02.jpg


スープをじっとみると、背脂を浮かべた表層を覆うように脂の層がなしている。genman03.jpgこりゃ見かけによらずググッとこってりだったりしてと、レンゲを動かしスープを啜る。
と、そんな想像に反して、すっと味わえる濁りなき醤油スープ。
背脂の甘さを品よく愉しめるノリで、どこか懐かしいような、どこかで食べたことがあるような、どこのものでもないないような。
はんつさんのことだからもしかして、無化調でプロデュースしてたりするのかしらんと思ったりする。


そんなスープの中からぐいっとひっぱり上げたのはご存知「開花楼」の麺。genman04.jpgぬらぬらっとスープを纏った姿は、なんだか官能的にも思う光景になる。
インパクトの点では正直ちょっと心配だけれど、力強い「開花楼」の麺を逆に絡め取るかのように一体となってひたひた迫るところにスープの地力を思うのでありました。


心配といえば、オープンキッチンの真ん中でテボを振る彼。
オープンし立ての店のオペレーションは相当キツイとは思うけれど、そんな心身の困憊が表情にも現れてしまって、倒れやしないかと。
それとは対照的に、周囲のスタッフはどこかのんびりしていて「待ち」の姿が少なくない。
きっと齋藤店主が、こういう光景にでくわしたら𠮟責しているに違いない。


連夜の人形町交差点(笑)。
今夜は、「ど・みそ」ラインからなにかを啜りたいとやってきました。


このあたりからいってみようかなぁと選んだのは、「ど・みそ」ボタンの一番最後にある「濃厚ごまみそ担々麺」。
確か、「ど・みそ」の日祝限定らーめんだったンじゃないかな。


やってきました「ど・みそ」らしい濃厚濃密さを湛えたスープのどんぶり。genman05.jpg頂上には挽肉のそぼろ、裾野には小海老の赤。
こちらももやしでなくて、長葱がキーのトッピングになっています。


むんずとたっぷり麺を箸に載せて、ずぼぼと啜ればなるほど、どーだ!とばかりに濃いぃ胡麻味噌スープと負けじと踊る開花楼麺。
genman06.jpggenman07.jpg
この安定感たるやと組んだ腕を解いてまた、ずぼぼ、ずぼぼ。


加減よく、じわじわと襲う辛み。
オープン日に同じどんぶりを啜っていたくにちゃんによると、ここに使っている胡麻ダレやラー油は、かの湯島「阿吽」のコラボものらしい。
こんなにとろんと濃厚で辛めなスープなのに、結局全部飲んじゃった。いかんいかん(笑)。
濃厚さに秘めたスープの旨みがそうさせるのでありましょうか。


祝開店!「ど・みそ」×はんつ遠藤プロデュースのらーめん店「げんまん」。genman08.jpg


極端に云えば、自分ひとりがいればカタチとしては成立してしまうラーメン店。
それゆえ、店主の個性が発揮されて、その個性が魅力の源泉となることに疑いはない。
ただ、そのヒト、店主はただひとり。
常に自分がいないカタチの新しい店をどう、「ど・みそ」の味と気概とが宿った店にするか齋藤店主も苦慮したに違いない。
ここ「げんまん」には是非、本丸「ど・みそ」を凌駕するような店を目指して欲しいな、なんてことも思います。


口関連記事:
 らーめんダイニング「ど・みそ」で クドサなき特みそこってり量感麺(07年03月)
 らーめん「ど・みそ」で 手書きチケットでオロチョンすーぷの輪郭(08年09月)
 四川担担麺「阿吽」で 担担麺基本形すぐさま飛ぶ連想は小洞天(08年09月)


「げんまん」人形町店 中央区人形町3-7-11 三福ビル1F [Map] 03-6661-9921

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口煮込みうどん「山本屋総本家」で 玉子入りカレーきしめんズニュっ

sohonke-ningyocho.jpg流石に冷えるようになってきたなぁと思いながら歩く人形町界隈。
と、鮮やかな緑色の暖簾が風に揺れているのが目に留まりました。
なんとなく見覚えのある緑色は、そうそう、名古屋名物味噌煮込みうどんの一方の雄、「山本屋総本家」の暖簾の色だ。
東京初上陸した秋葉原の店も確か、この緑の暖簾だったンじゃないかな。

sohonke-ningyocho01.jpg
ここでもなぜか、「味噌煮込みうどん」と云わず、
「煮込みうどん」と表記したお品書き。
アチラとの差別化なのかなぁなどと勘繰りつつ、目線はその「煮込みうどん」を通り過ぎて、「きしめん」の章へ。
「玉子入りカレーきしめん」に目が止まりました。


壁に向かうカウンターで待っていると、「後ろ通りま~す」という声が聞こえ、「お熱いのでお気をつけください~」という注意喚起とともに、目の前に湯気の土鍋が据えられました。sohonke-ningyocho02.jpg

一見、濃厚赤味噌の鍋にも見えますが、漂う匂いは間違う事なきカレーのそれ。
箸できしめんを掴んで持ち上げようとすると、濃密なカレー汁を纏ったまま、箸からすり抜けようとするヤツがいる。sohonke-ningyocho03.jpgそしてそれが、カレー汁を撥ねさせる。
あ、あぶねぇ~(笑)。
慎重に啜らねばなりません。
ズニュ、ズル、ズニュっ。
素直に紙ナプキンをもらえばいいのだけどね。


カレー汁の塩っ辛さがやや強く、たおやかなきしめんが負けている感じ。
カレーに負けじと出汁の旨味もしっかと感じられるようなカレー汁だったらもっといいのになぁと思いつつ、ここに煮込みうどんの麺を入れたらいいのにとも思う。
きしめんより合うかもしれないし。
でも、一種のこだわりなのでしょうか、品書きにはそんなフレーズは見当たりません。


この夏あたりに開店したという、「山本屋総本家」人形町店。sohonke-ningyocho04.jpg暖簾の右下に「元大須」とあるのは、初代店主が「山本屋」という屋号を買い取って創業したのが、大須の地だからということらしい。
浅草・雷門通りにも出店していて、いつの間にか東京に三店舗を擁することになってます。


口関連記事:
 煮込うどん「山本屋総本家」錦店で一半鍋三河地鶏入煮込玉子入(06年08月)
 味噌煮込みうどん「山本屋総本家」で 親子煮込み東京初出店(04年11月)


「山本屋総本家」人形町店 中央区日本橋掘留町1-8-4 [Map] 03-5641-4448 http://yamamotoya.co.jp/

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口中華料理「大勝軒」で 創業来空気と小器湯洲麺にんまり汁錦飯

yokoyamacho-taishouken.jpg山岸のオヤッサンが作り上げ広めた「大勝軒」という店の名は、弟子たちによる伝播でさらに一般化した感がある。
でもね、新川の「大勝軒」や室町の「大勝軒」など、南池袋系ではない「大勝軒」にも何故だか興味があるンだ。
そんな一軒が、地盤沈下が云われて久しい繊維問屋の街、馬喰横山界隈にもあるという。

歩く視線の先に望む「大勝軒」は、創業大正13年というのがなるほどと思わせる佇まい。yokoyamacho-taishouken01.jpgyokoyamacho-taishouken08.jpg建物はきっと戦後のものなのだろうけど、赤茶に塗った建具に鈍く光る壁の金文字、掠れた深い藍の暖簾。
よくみると、引き戸の中桟にも「大勝軒」と抜いてある。


店内は、翌日からそのまま日本そば屋が営業できそうな、そんな雰囲気。
手前にひと塊のテーブル席があり、奥には神棚を背にした小上がりがある。


「焼ブタソバ」と補足のある「炒焼麺(シャショウメン)」をお願いすると、不思議と不機嫌そうな表情のオバチャンが「今日はない」という。
スープや麺がないということは考えられないので、焼ブタが用意できていないってことなのだろうね。
そんな不意打ちを喰らいつつ(笑)、然らばと「湯洲麺(ヨウシメン)」をお願いしました。


築地王が「ちっちゃい...」と呟いていたと同じ小口径のどんぶりで、その五目ソバがやってきた。
ドンブリの縁には、例の雷門(渦巻きマーク)が飾っているので、間違うことなき中華のドンブリなのだろうけど、ここでもやっぱり、そのまま日本そば屋に使えそう、なんて思っちゃう。yokoyamacho-taishouken04.jpgああ、甘く、懐かしいスープでありますね。


他のお客さんが食べていて気になったチャーハンをいただこうと、再び横山問屋街。
テーブルについて一応、品書きを眺めていると、ほぼ同時に席についたご高齢カップルが、「ヤキメシにスープ」とハモった。
同じテーブルのジイチャンお三人が食べているのもどうやらそのセットらしい。
ほう、と思い「じゃ、ボクも」と体よく便乗することに。
「汁錦飯(ヨウギンハン)」がヤキメシ、「肉片湯(ヨウペントウ)」がスープだ。


ここ「大勝軒」では、ヤキメシもドンブリで供される。yokoyamacho-taishouken05.jpg汁モノのそれと比べてやや浅いドンブリに、綺麗なお椀型の輪郭をみせています。


そして、このヤキメシが、旨い。yokoyamacho-taishouken06.jpg玉子をたっぷりと纏って、玉子の風味を存分に放っているのに、食べ口はパッラパラ。
何気なくも絶妙だなぁと、感心しつつ、にんまり。


yokoyamacho-taishouken07.jpg
飲み干したスープの底にも「大勝軒」の文字。
ずっと使い込まれた器であるような、そんな気がしてきます。



お品書きの書きぶりyokoyamacho-taishouken02.jpgyokoyamacho-taishouken03.jpgからは、本場中国のどこかご出身で、還暦もとうに過ぎた痩せ型のご主人が厨房に立つ姿が思い浮かぶ。yokoyamacho-taishouken09.jpg横山町「大勝軒」は、そんな大正13年創業からの空気とともに味わうのがいい。
浅草橋にも行かなくちゃ。


口関連記事:
 中華料理「大勝軒」で レバ好き誘う卵黄のせ純レバ丼と酸辣麺(09年08月)
 中華料理「大勝軒」で レトロな佇まいとチャーチューワンタンメン(05年03月)


「大勝軒」 中央区日本橋横山町8-12 [Map] 03-3661-7068

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口ほうじ茶「森乃園茶房」で 抹茶と違いほうじ茶パフェは熟々難しい

morinoen.jpg洋食「Grill TSUKASA」への道すがら。
人形町通りから甘酒横丁へと折れ入ったところでいつも感じる香ばしさ。
煎ったお茶の薫りをふふんとさせている犯人は、ほうじ茶の店「森乃園茶房」だ。
日本茶あれこれではなくて、ほうじ茶の専門店として謳っているあたりが興味を惹いて、看板を見上げれば、創業大正三年とある。
人形町の老舗のひとつなのですね。


morinoen01.jpg店左手の脇道には、「甘味処 営業中」の看板。
へーと思いながらショーケースを覗くとそこには、
背の高いグラスのサンプルが並んでる。
そうですか、そうきましたか(笑)。
さすれば早速、人形町で「パフェラッチ!」。


横手の入口を入り、再び香ばしさに包まれつつ二階への階段を上がる。
殺風景にも映るフロアの窓際テーブルに進んで、一応お品書きを横目にする。
ほうじ茶のお店ですもの、何にするかは決めていたけどね。


morinoen02.jpg
ほうじ茶を啜りながら、「ほうじ茶パフェ」の到着を待つ。
ひとりぽつねんとパフェを食べんとするオヤジがいる光景ってどうよ、
などと考えつつ(笑)。


トップのクリームは、如何にもほうじ茶色をしているけど、舐めてみると、モカのような、残り香に微かにほうじ茶の風味があるような。morinoen03.jpg最中の中身は滑らかな粒あんで、キューブ状のシフォンなヤツは、ん?なんだろう。
白玉に並んでいる褐色の玉にもほうじ茶が使われているような、そうでもないような...。morinoen04.jpgその下に潜んでいた薄茶色のアイスからは口の中で溶け終わる頃に、ほろ苦いようなほうじ茶の風味がする。
でもそれは、そう思って食べればこそのもの。
morinoen05.jpgmorinoen06.jpgmorinoen07.jpg
そしてグラスの底の寒天が茶色を帯びて見えるのは、ほうじ茶由来かそうでないのか。


うーん、熟々、ほうじ茶パフェは難しい(笑)。
抹茶だったら、その鮮烈な風味とあんこなどとの相性もあって、創り易いだろうことが反って際立ってくるンだ。


自家焙煎ほうじ茶の店「森乃園茶房」。morinoen08.jpgここはひとつ専門店のこだわりを発揮して、食べるほどに舐めるほどに「おー、ほうじ茶だぁ~」とニヤケてしまうくらいの「新・ほうじ茶パフェ」の開発を期待しまっす。


口関連記事:人形町「Grill TSUKASA」で ハヤシライスがっつり赤身麦豚ソテー(09年06月)


「森乃園茶房」 中央区日本橋人形町2-4-9 [Map] 03-3667-2666 http://www.morinoen.co.jp/

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口人形町「Grill TSUKASA」で ハヤシライスがっつり赤身麦豚ソテー

tsukasa.jpg人形町の有名店のひとつ、
すき焼き・しゃぶしゃぶの「今半」人形町本店。
その入口からツツツと進むと見つかる落ち着いた佇まい。
そちらが、洋食のお店「Grill TSUKASA」です。
老舗洋食店が散在する人形町にあって、いつ頃から営んでいるのでしょう。
並びには移転前のお店tsukasa11.jpgがまだ残っています。

tsukasa01.jpg1階4卓のテーブルのひとつに居場所を得て、眺めるランチメニュー。
アラカルトと称したスープ、ライス付の洋食たちが13種類に、コールスローやコロッケといったサイドメニュー、ドリンクという構成です。


tsukasa02.jpg
さっと見回して選んだのが「ハヤシライス」。
白い陶器のソースポットになみなみと注がれたハヤシを撥ねさせないように気をつけながらドバドバっとライスの上に展開します。
tsukasa03.jpgtsukasa04.jpg
捏ね回したようなところがなくて、すっと味わうコクと素直な旨味。
お肉や野菜のたっぷり感もちょと嬉しいぞ。


別の雨の日には、メニュー筆頭の「カニクリームコロッケ」。tsukasa05.jpgコロンとしたコロッケが丸く盛った千切りキャベツに靠れていて、その脇にはカリと素揚げしたポテト。
フォークの横でふたつに割った断面は、緩過ぎないとろっとベシャメル。tsukasa06.jpg解したカニの身がそこここに、繊細な厚みの衣との小さな世界観。
うん、うん。


がっつり食べたいお昼には、「麦豚のガーリックソテー」。
tsukasa07.jpgtsukasa08.jpg何気ない昼にして、ドンとしたこの厚み。tsukasa09.jpg押し引きするナイフの先のギザギザが肉の繊維を切り進む感触の心地よさ。
脂の甘さで喰わす豚でなくて、旨味のぎゅっとつまった赤身肉を貪る感じになる。
がっしりしていながら肌理の細かい麦豚は、こうして真っ直ぐな仕立てでいただくのがいいのだね。


驕らず気取らずこっそり人気の、人形町「グリル・ツカサ」。tsukasa10.jpgいつの日か、2千円オーバーの「ビフテキ丼」「ビーフシチュー」「タンシチュー」をいただきたいな。


口関連記事:すき焼き「人形町 今半」人形町本店で 牛めし遮二無二貪る箸(06年06月)


「Grill TSUKASA」 中央区日本橋人形町2-9-10 [Map] 03-3666-8997

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口ビーフかつれつ「そときち」でカツカレーメンチカツ深まる限定の謎

sotokichi.jpg人形町の有名洋食店のひとつ「キラク」。
その「キラク」からスピンアウトした店ができたというので出掛けてみました。
場所は同じ人形町で、「小春軒」「来福亭」「シェ・アンドレ」や「玉ひで」が並ぶ甘酒横丁からちょっと入った辺り。
スタンド看板を頼りに角を曲がり、
さらにイタリアン「il Mare Blu」の前を曲がった処に「そときち」はありました。

sotokichi01.jpg前を歩く法衣姿の連中に先を越されて、立ちんぼのウェイティング。
そこへ、注文をとってくれている女性から二つ折りの品書きを渡されます。
右側に「限定」の文字と一緒に「メンチカツ」「カツカレー」の写真が貼られていて、
ならばと選ぶでもなく「メンチカツ」を。


「キラク」の狭いカウンターで忙しなく立ち動いていた女将さんが、厨房の真ん中にいる。
ミクロネシア方面の異国情緒を漂わせる年齢不詳のオッチャンもどうやら此処で活躍している模様。


厨房の女将さんが「メンチカツ、仕舞いだよ!」を旨とする声を発する。
すると、先ほどのホールの女性がごにょごにょカウンター越しにやりとり。
どうやら受けてはいけないオーダーを受けてしまった状況のよう。
女将さんの口調がナイものはナイ的に聞こえて釈然としないものの、まぁナイものはナイのだろうしなぁと限定もう一方の「カツカレー」に変更です。
それにしても、たった10食なのだから、もうちょっと上手にオーダー管理できそうなものだよね。


カウンターに案内されるとほぼ同時に「カツカレー」のお皿が届きました。sotokichi02.jpg
限定のお皿ですものさぞ自信の品だよねとお皿を見つめると、あろうことかカツが明らかに薄い!
三原橋「牛かつ」をふと思い出しつつ、なぜにこんなに薄いスライスなのだろうと腕を組む。sotokichi03.jpg


いやいやきっとカレーがイケてるのさと、スプーンの横であっさりとふたつに折れたカツとその下のカレーを合わせ食べる。
あれれ?なんだか塩辛いのがただただ気にかかるお家カレーだ。


残念ながら、目の前のお皿からは老舗洋食店の力量を窺わせるエッセンスが感じ取れましぇん。
うーーむ、そしてそもそもこれがなんで「限定」なのだろう。


日を改めて再び、限定「メンチカツ」に挑む。
残りふたつの中に無事参加できて、白木のカウンターの角で待つ。
既にカウンターに座っていたオバサマが発する、「あれ?あるのだったらアタシもメンチにするんだったのに!」というクレームが聞こえてくる。


白いお皿に刻んだキャベツとマカロニサラダ、そしてコロンとした小判型のメンチがふたつ。
その潔い姿に期待が膨らんでくる。sotokichi04.jpg揚げ立ての香ばしさを深い褐色の衣がさりげなく発している。
ほー、粗めに刻んだ挽き肉、玉葱が素朴な魅力を滲ませる。sotokichi05.jpgsotokichi06.jpgsotokichi07.jpgでもこれがなんで限定なんだろう。
どんどこ揚げてくれてサービスまでつけてくれちゃう西麻布のあの店の、あのオバチャンをふと思い出して、またまた腕を組む。
それもたった10食なんて、どんな深い事情があるのだろう。うーーむ。


「限定」フレーズに素直にのっかる行動パターン(笑)を考え直さなくちゃいけないのかもしれません。


洋食「キラク」にいた女将さんが仕切る、ビーフかつ「そときち」。
"外吉"は、「キラク」先代のお名前らしい。sotokichi08.jpg女将さんがこっちに来ちゃって本丸はどうしているかなぁと考えていたら、たまたま聞こえてきたのは「あっちは妹が営ってるのよ」という女将さんの台詞。
ただ気になるのは、看板はもとより、MapやHPなどを含めた「そときち」の周辺に「キラク」の文字がないこと。
一体なにがあったのでしょう。


口関連記事:
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「そときち」 中央区日本橋人形町1-9-6 [Map] 03-3666-9993 http://sotokichi.web.fc2.com/

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口喫茶・軽食「桃乳舎」で カツハヤシにスパゲティ旨い洋食の店

tounyusha.jpg小網町に、食事もできる昭和レトロな喫茶店があるという。
純喫茶と呼べばいいのか、薫りくゆらす珈琲ありきのお店には意外と足が遠いのだけど、メシ喰えるとあれば(笑)、途端に気になってきます。
220円のコカ・コーラから、色褪せくすんでしまったお食事サンプルを飾ったショーケースが既にいい味出している。
ドアを引き開けると、さも当然に懐かしさに包まれます。

滅茶苦茶古くはないにしたって、
橙色カバーのスチール椅子ひとつとっても昭和な味わいを呼んでくれています。
tounyusha01.jpgtounyusha02.jpg

「カレーライス」450円を筆頭に並ぶメニューtounyusha03.jpgをじっと睨む。
そして、お冷やのグラスを手にした、テキパキ動くおねえさんに注文を告げると、
「カツハヤシにエッグ!」と張りのある声で奥の厨房にオーダーが通ります。


茶褐色を湛えた「カツハヤシ」白いお皿が、またいい表情。
tounyusha04.jpg
右脇からスプーンの先を挿し入れて、ご飯とハヤシソースとカツの一片を一緒に載せて、口に運ぶ。

うっほほ~ぃ(笑)。
どこかの本屋のハヤシライスがちゃんちゃら可笑しく思えちゃうような旨さがここにある。
さらさらとしたテクスチャの中に絶妙なコクとたっぷりした旨味を含み、それでいて嫌みがまったくない。
tounyusha05.jpgtounyusha06.jpg
カツの衣に残る、サク~という歯触りとの合わせ技が、なんともニクイのだ。

tounyusha07.jpg
お醤油要りますか?と訊いて届けてくれたお皿にその醤油を垂らしての、サイドメニュー「フライエッグ」になんだか和む(笑)。


相席となったお向かいさんが注文したのが、「スパゲティ」。
おー、これがナポさんが「うまーーーっ!」と叫んでいたお皿かぁ、と早速翌日再訪しちゃいました。


今度は真ん中厨房寄りのスチール椅子に座って、椅子を少し動かそうとすると、何故か動かない。
あれ?っと思って足元を見ると、椅子の足でコンクリートの土間が削られて空いた穴に嵌ってる。
微笑ましくも歴史を感じる瞬間だよね。
大盛りでお願いします。


と、背後の厨房から炒め音の穏かなさざめき。
そこへおばあちゃんの鼻唄がふんふんと重なるハーモニー。


きたきた、きたきた(笑)。
もうひと目で、しっかり炒めているのが判る中太麺。tounyusha08.jpgトップには削りたてな感じのチーズのあしらい。
ケチャップがとろんとした膜を張って麺を被っていて、焼き目がヤバイ。
タバスコを添えてくれているけど、デフォルトにも辛味が利いている。
tounyusha09.jpgtounyusha10.jpgtounyusha11.jpg
玉葱やベーコンの具の量控えめでピーマンは見当たらない、ほぼ麺のみの、実に実直質素なお皿がこんなに印象深いのは何故でしょう。


小網町の裏道でひっそりと、でもテーブルを埋める人たちが入れ替わり訪れる「桃乳舎」。tounyusha12.jpgtounyusha13.jpgおねえさんにお店の名前の由来を訊ねたら、
「昔、牛乳売ってたようですよ」と応えてくれた。
頭上には、葉にのった桃のレリーフ。
昭和なミルクホールが今、雰囲気や懐かしさだけではない、
旨い洋食のお店として生きている。
「本日のランチ」480円も人気です。


「桃乳舎」 中央区日本橋小網町13-13 [Map] 03-3666-3645

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口西洋御料理「小春軒」で かきフライにかきバタヤキ春さんの面影

koharuken.jpg「来福亭」の並び、「シェ・アンドレ」の向かいにある「小春軒」に久し振りのお邪魔です。
目当ては、店頭の品書きにみつけた「かきフライ」の文字。
いざいざと、白くてたっぷりとした暖簾をすっと潜ろうとしたら、何かが頭に引っ掛かった。
へ?と思って慌てて頭を上げると、どうやら暖簾の縁が解れて、輪っか状になってるところへ頭を突っ込んでしまったらしい。
恥ずかし混じりに改めて眺める暖簾。
そんな古いものではないだろうけど、数箇所見つかる継ぎ接ぎと半円を連ねた縁取りのデザインに、老舗の味わいを思ったりもします。


相席のテーブルへと手招きしてくれたおばちゃんに「カキフライ」をとお願いして、待つこと暫し。
届く簡潔なるお皿には、キャベツの千切りにポテトサラダにお約束の5片のフライ。koharuken01.jpgさっと檸檬を絞って、カプッと齧れば牡蠣の汁がひゃっと迸って、火傷の予感。
そのリスクと引き換えの、一瞬の旨味の迸りはマゾヒステックな歓びにも似て(?)。
koharuken02.jpgkoharuken03.jpg
揚げたてひと口めの醍醐味なのかもしれないね。


koharuken04.jpg「小春軒」には「来福亭」に同じく、牡蠣料理にもう一品「かきバタヤキライス」がある。
それを求めて今度は、奥のカウンター。
フロスト状の硝子越しにコックコートふたつが忙しなく動く様子を眺めつつ、再び待つこと暫し。

芳しくちょっと焦げたバターの香りと一緒にやってくるお皿。koharuken05.jpgこれをズルイと云わずしてなんと云おう。
koharuken06.jpgkoharuken07.jpg
頃合よくソテーした牡蠣は、牡蠣自身がひと廻り衣となって、自らの旨味を閉じ込める。
そこへ洋食の王道的味つけ風味づけをされちゃー、ご飯が進んで困るじゃんね(笑)。


koharuken08.jpg賽の目に刻んだ野菜が朗らかな「カツ丼」も人気という「小春軒」の創業は、明治四十五年。
「小春軒」の名は、創業した小島種三郎さんの奥様が”春”さんという名だったこと由来しているそう。

koharuken09.jpg
そう云われてみるとふと、お店のホールで甲斐々々しく立ち振る舞う”小春”さんの姿が脳裏に浮かんだりしませんか(なんちゃって)。


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「小春軒」 中央区日本橋人形町1-7-9 [Map] 03-3661-8830

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口Cafe Bistro「CHEZ ANDRE」で シューファルシとママンの笑顔

chezandre.jpg「来福亭」や「玉ひで」のちょっと先。
ちょうど「小春軒」のお向かいにある「シェ・アンドレ」でランチです。
コチラは、「il Mare Blu」からの帰りにオープン間近の貼り紙を見てから、ずっと気になっていたのです。
おすすめコメントも頂戴していましたね。
ビストロにお約束の臙脂色の外装に真紅の庇が愛らしい。
外の日照を十二分に取り込んだ、明るい店内です。

「シェ・アンドレ」のランチメニューchezandre01.jpgは、「今日の料理」から。
日替わりメニューが曜日毎に設定されているようです。
そして、「今日のサラダランチ」、「キッシュ ロレーヌ」「クロックムッシュ」、「ステーキフリット」「ビーフシチュー」と続く。


ギンガムチェックのカゴに入れたパンを届けてくれた、恰幅のいい(失礼!)女性がロランスさん。
ビストロの親愛なるママン。
少女のような笑顔で、誠実で優しい眼差しを向けてくれる彼女がこの店のキャラクターを決めているといっても言い過ぎではないのです。
ん、どこかに似たような名前のひとがいたような…(笑)。
chezandre02.jpgchezandre03.jpg
追加してもらった「おばあちゃんが作ったスープ」は、コーンとカボチャの合わせ技のようなカップ。
ちょっぴりの酸味の、絶妙のさらっとコク味に、一気に気持ちがゆるむ感じ。


この日の「今日の料理」は、「シューファルシ」。
南西フランス地方料理、そして野菜・合挽き・キャベツの重ね焼き、と注釈があるね。
chezandre06.jpgふわ~んと温かな香りとともに届いたお皿に、おおーとトキメク(笑)。
chezandre04.jpgchezandre05.jpgchezandre07.jpg
フォークの横ですっと切っていただく断片は、柔らかなパテ。
優しい香りと甘みを含んだ合挽き肉のゆったりした旨味。いいね、いいね。
裏漉しを重ねたかのように滑らかでフレッシュな印象のマッシュポテトがたっぷり、サニーレタスもたっぷり。


「キッシュ ロレーヌ ランチ」はと云えば、キッシュのお皿に、パンにサラダにスープ。chezandre08.jpgベーコン、チーズ、玉葱のキッシュは、加減のいいチーズの風味にほっこり。
chezandre09.jpgchezandre10.jpgchezandre11.jpg
「サラダランチ」やベシャメルのホットサンド「クロックムッシュ」あたりも、女性陣にも人気なのじゃないかな。


さらに後日の「豚肩ロースの軽い煮込み カレーソース」。chezandre12.jpgナイフの刃をすうぅっと受け止める豚は、煮込んだトロトロとソテーの香ばしさの中庸をいくようで、軽く煮込んだ、のところが勘所。カレー風味のクリームソースとの相性もいい。


店名のフルネームは「CHEZ ANDRE du Sacre-coeur」。
ロランスさんに店の名の由来を尋ねてみた。

Sacre-coeurは、モンマルトルにあるサクレクール寺院界隈のことで、さっきまで座っていたテーブルの背中の壁に据えられた大きなタイル画に描かれている白いお城がそのサクレクール寺院なンだ。
そして、ANDREはロランスさんのお父さんの名前。
つまりは、サクレクールのアンドレさんち、ってな意味なんだ。
chezandre13.jpgchezandre14.jpg
お父さんのアンドレさんはパリでカフェを営んでいたそうで、往時を偲ぶモノクロームが下がり壁に飾られています。父はパリで、娘は何故か人形町でカフェ、なのですね。


人形町にある、パリの下町ビストロ「シェ・アンドレ・ドゥ・サクレクール」。chezandre15.jpgママンの笑顔に逢いに貴女も出掛けたらいかがでしょう。


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  西洋料理「来福亭」で カキバタヤキ最高のご飯の友(08年10月)


「CHEZ ANDRE du Sacre-coeur」 中央区日本橋人形町1-8-5 [Map] 03-6228-1053

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口西洋料理「来福亭」で カキバタヤキ最高のご飯の友

raifukutei.jpg人形町の「来福亭」でご無沙汰のランチです。
例によって、「玉ひで」の行列を一瞬の怪訝な目線で一瞥してから、そのお隣の白い暖簾へと正体します。
なぜに久々に此処へとお邪魔したかというと、通りがかりの店頭の「おしながき」の隅に「カキ」の文字raifukutei05.jpgを見つけていたからなのです。
「来福亭」の牡蠣料理、さて、どんなでしょう。

如何にもどこかの企業のお偉いサンとお見受けする恰幅と身形のオジサマと1階奥側のテーブルでご相席。
「来福亭」一階のテーブルは、奥行きのない不思議なサイズなので、妙に距離の近い相席となるのだね(笑)。
raifukutei01.jpg塩の利いた「ポタージュ」を啜っていると、お向かいのオジサマのところへ「カキバタヤキ」のお皿が届きました。
仄かなバターの香りと控えめなタレのような匂いに牡蠣の色合いが混じり漂ってくる。
く~! 俺も早く喰いてぇ(笑)。

そして、意外と間を置かず同じお皿がやってくる。raifukutei02.jpg小麦粉の焼き目を薄く纏ったその身を慌てて割り箸でひっ掴む。
raifukutei03.jpgraifukutei04.jpg
フルフリっとした手応え。
そのまま口に運んでひと噛みすると、さっき嗅いだ匂いの延長線上に旨味のエキスが華開く。
むはは、堪まらん。
まだまだ量感のある牡蠣ではないけれど、今でも十分、最高のご飯の友ではないかいな。


もう一方の「カキフライ」はというと、
raifukutei06.jpgraifukutei07.jpg
揚げ油が古いのか、揚げ滓が焦げたような粒子が衣に混じり、所々にガリッと硬い部分を残していて、ちょっと残念なところもある。

raifukutei08.jpgとかなんとか云いながら、ウホウホ食べているのだけどね(笑)。


創業明治37年、人形町の小さな老舗洋食店「来福亭」。raifukutei09.jpg一見質素に映るお皿たちには、手作りの懐かしさにも似た魅力を孕んでいます。


口関連記事:御座敷洋食「来福亭」で 香ばしくヤキメシなオムライス(06年03月)


「来福亭」 中央区日本橋人形町1-17-10 [Map] 03-3666-3895

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口Cucina Italiana「La Fenice」で 青森食材の宴いざいざ青森

lafenice.jpg青森の郷土料理に取り組むうちにとうとう青森に居を移してしまったtakapu
「津軽料理遺産」に取り組むそのtakapuから「青森県産品試食会あるです」と耳打ちされたのは盛夏の頃だったか。
改めてご案内をいただいて馳せ参じたのが、小舟町にあるイタリアン「La Fenice」。
店頭のスタンドには、「ぐるなびBEST OF MENU 2008」に優勝したとある。
どんな食材のお皿たちと出会えるのか、いざいざ。


今回で二回目になるという試食会の主題は青森食材の「肉」。
なぜに会場がこちらになったかというと、シェフが青森ご出身で、青森食材を取り込んだイタリアンを供しているからだという。

ビールをいただいての前菜その一が「青森県十和田湖ヘライファーム産ダチョウのカルパッチョ、大西ハーブ農園の香草サラダ添え、青森県八戸町産にんにくとバルサミコソース」。lafenice01.jpgすっきりとしてクセのない、すうっとトロケ解れる味わいがいい。
ダチョウの生肉って初めて口にしたのだと思うけど(どこかで食べたかも)、ジビエっぽさ漂うのに、濁ったようなクセはなし。
これなら他のイタリアンで採り入れるところがでてきても不思議じゃないね。
県産の食材を盛り込んでいることが趣旨なので、メニュー名が妙に長くて説明調なのはご容赦いただくとして(笑)。
大西ハーブ農園発の香草として、ルッコラ、山葵水菜や蒲公英なんぞがトッピングされてます。


前菜その二が「純国産バルバリー鴨『銀の鴨』の自家製スモーク サラダ仕立て、真っ黒フルーツにんにくのドレッシング」。
lafenice02.jpglafenice03.jpg
元はフランス鴨の最初のバルバリ種だという『銀の鴨』。
心地よい歯応えの先に滋味~な味わいが広がって、いい。
そして、まさに真っ黒いにんにくを使ったドレッシングが醸す風味がその広がりをそっと煽る(笑)。
ガツッと匂うノリではなくて、柔らかな甘み風味。
そんな品種の大蒜があるのかと思ったら、海洋深層水に漬け込んで長期熟成させた結果黒くなったものなんだそう。
やきとり屋で、真っ黒いニンニクの串焼きってのもちょっと異様でいいかも(笑)。
すっかり焦げちゃった!みたいな(笑)。


パスタその一が、「青森県十三湖産天然『大和しじみ』と初雪茸の七戸町長芋の自家製ニョッキ、阿房宮菊と海鮮キャビア添え」。lafenice04.jpg長いものニョッキってのもありそでなさそなレアアイテム。
滲み出る旨味とほんのり磯風味が魅力の蜆のソースにスルッとムニンとしたニョッキがよく馴染んで、粋な口触り。
十三湖というのは、日本海に接しているのだね。
ちょっと微妙なのがとんぶり?って思った海鮮キャビア。
キャビアンヌと呼ぶアルギン酸を包んだ人工物だという。海産物から抽出したエキスを使っているようだけど、ややイジリ過ぎ感があるもんなぁ(笑)。


パスタその二は、「青森県脇野沢産猪豚の自家製ベーコンを使ったブカティーニ・アマトリチャーナ、パルミジャーノのフォンドゥータソース」。lafenice05.jpg猪と豚を掛け合わせた猪豚猪らに猪を掛け合わせた、つまりは猪寄りのクオーターな猪豚ということらしく、パルミジャーノのまったりソースと相俟って力強い食べ口を供してくれています。

lafenice06.jpg
サンジョベーゼの「MONTE BELLO」をクピクピいただきつつ迎えたお皿、メインその一の「青森県産3種ブランド豚『長谷川自然豚』『奥入瀬ガーリックポーク』『南部赤豚』の炭火焼、青森野菜の炭火焼を添えて」。lafenice08.jpglafenice07.jpglafenice09.jpglafenice10.jpg
どちらもダラシない脂の豚ではなくって、肌理のしっかりした、旨味に深みのある豚さんたち。
こんな三種の食べ比べは贅沢かも~。


そし二のメインその2が「青森短角牛『八甲田牛』のタリアータ、赤ワインとジョミ『ガマズミ』のソース、嶽きみと大西ハーブ農園のルーコラ、インカトマト添え」。lafenice11.jpgご存じ短角牛が魅せる妖艶な紅。
lafenice12.jpg八甲田山麓で育った短角牛で、赤身肉の魅力に目覚めちゃうヒト少なくなさそー。
お皿に敷いたソースも妖しい朱で、意表をつく酸味がする。
ガマズミという実のジュースを使ったソースだそうで、それがスイカズラ科ガマズミ属の落葉低木に生る赤い山の実の果汁、三戸町の「ジョミ」だ。
ポリフェノールポリフェノールと呟きながらソースを舐めたりして(笑)。


〆にデザート3連発の「青森県産ブルーベリーのレアチーズ」「青森県産『シャイニーアップルジュース』のグラニータ添え」「『緑の一番星』のクレームブリュレ」。
lafenice13.jpglafenice14.jpglafenice15.jpg
lafenice16.jpg薄緑色をした不思議な玉子から繰り出されたクレームブリュレ。
青い卵を産む南米チリの「アロウカナ」という鳥の品種と茶褐色の卵を産む「ロードアイランドレッド」をかけ合わせて開発された玉子が、「緑の一番星」だという。
見るからに怪しい殻の薄緑色がマジカルであります。
普通に玉子かけご飯もしてみたい感じ(笑)。


lafenice17.jpgグラッパどうです?的に届いたボトルには、イタリアンにあって「大吟醸・吟醸」の文字。
「稲本屋利右衛門」のラベルには、地酒・八甲田おろしの酒粕だけを原料とした粕取り焼酎で、グラッパのように食後酒にどうぞ、とあるんだ。


小舟町の愛らしきトリコローレ、「ラ・フェニーチェ」。lafenice18.jpg種と餌と環境に向き合いつつ、培い育てるというお肉系もハーブや野菜たちも実直に仕立ててくれました。
海のイメージの強かった青森には、地上のそこここにも個性ある食材があるのだね。
やっぱりまずは一度青森へ。
そう思わせてくれた小舟町の夜。
主催の皆さん、ご同席の皆さん、ありがとうございましたー。


「La Fenice」 中央区日本橋小舟町15-17 協栄ビル1F [Map] 03-5651-7023

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口御膳「喜寿司」で 雲のごとき穴子和菓子のごときおぼろ

kizushi.jpgその前を通る度に、佇まいが醸す気っ風に「うん!今度来よう!」と小さく叫んだこと幾度となく。
週末の人形町。
「喜寿司」の前に再び立って、見上げる金看板。
草書体といわれる、七を三角に重ねた味な文字をそのまま表現できないのが、ちょっと切ない。
「にんぎょう町」と染めた、初夏に涼しい絣の暖簾を払いましょう。

華美なところのない、すっと和む雰囲気の一本の桧のカウンター。
老舗由来やオッカナイ大将がもたらす妙な緊張感はありません。
それでいて背筋のしゃんとした空気が凛と滲む感じがよいではありませんか。
ご主人油井さんのきりっとそして柔和な目線が眼鏡の奥で光ります。


おきまりの「特上」をお願いしてその前に、1本だけとお銚子の冷たいところ。
お造りを拵えてもらいます。
kizushi01.jpgkizushi02.jpg
つるーっと滑らかな口触りの鰹、酢橘の香りの似合う京都からの鱸、矧いだ皮目の銀色が涼しい鰺、そしてコリっと甘い赤貝。
う~む、この佇まいの中で唇湿らす正午のお酒。いいなぁ(笑)。


さて握りの先陣を切るのが、平政。kizushi03.jpgあれ?ひらまさってこんなにトロンとしているのだっけとちょっぴり陶然とする。
煮きりとの相性もいいよね。


そして、まぐろの赤身、すみいかと紅白に続く。
kizushi04.jpgkizushi05.jpg
ねっとりとしたすみいかには、タネとシャリの間に海苔が挟んであって、風味を添えています。


まぐろらしい香りと品のいい脂の合奏が延髄を刺激する中とろ。
kizushi06.jpgkizushi07.jpg
玉子はいわゆる鞍掛けで、鞍の下にはおぼろが顔を覗かせてる。
分厚い玉子焼きゆえ、ぷちっと真ん中から千切れてしまいそうでいながら、焼き色がそれを支えています。


木札を見上げて、追加をお願いしたのがまず、穴子。kizushi08.jpg青空に浮かんだ雲がすうぅっと消え去るような軽やかな蕩け様。
こっくりしたツメが似合う穴子もいいけれど、ふんわりを極めると奴もいい。


お椀は、真子鰈の骨のもの。
kizushi14.jpgkizushi09.jpg
ひもきゅうと鉄火の巻物に続けて、とり貝を。

舎利の上でピシと叩けば途端に生き活きと蠢くようなとり貝のシズル。
kizushi10.jpg
ぬははは~、くきゅんとした食感が、旨いぃ。


たっぷりしたその身に甘さ綻ぶ蝦蛄に、煮きりを塗った二丁づけの小肌。
kizushi11.jpgkizushi12.jpg
「喜寿司」の新子は例年お盆くらいからだそう。


これを握ったのって食べた記憶がないなぁと、最後に、おぼろ。kizushi13.jpgコロンと丸ぅく可愛いサーモンピンクのにぎり。
おっとりしたほの甘さを含んだたっぷりした量感のおぼろに、〆に和菓子をいただいてる感じになる。


全体の印象としては、ネタとシャリとの纏まり感というか、一体となって解れていく感がもっと鮮烈に感じられたらいいかも、なんて思いながらあがりを啜る。


創業来80余年。花街の残滓を記す置屋造りの御膳「喜寿司」。
その店名は、先々代のお名前によるものだという。
kizushi15.jpg改めて腕組み眺めるその佇まいに、やっぱりいい顔してるわと感心頻りであります。


昼下がりのご同席多謝は、「華麗叫子の胃袋は偉大なるコスモ」の華麗叫子さん。ありがとー。


「喜寿司」 中央区日本橋人形町2-7-13 03-3666-1682

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口とんかつ・割烹「三友」 で旨味ぐぐぐいっ玉子型かきフライおおお

santomo.jpg友人曰く、
人形町にイケるカキフライを供するお店があるという。
ところがはたと気付けば、真牡蠣の時季が終焉を迎えようとしているところじゃん。
こいつぁいかんと慌てて、「まだ、カキフライやってますか?」と電話確認してみると、
「はい、やってますよ~、あと一週間ですね~」との嬉しいお応え。
早速、人形町の裏道までやってきました。

お店は、以前お邪魔した下町風天麩羅のお店の並び。その先の角は懐かしのカレーラーメンの店「菊水軒」だ。

秋冬仕様の「お定食」には、「上ロースカツ定食」から「しょうが焼き定食」、メンチカツ・エビ・あじの「盛り合わせ定食」といったとんかつ店的メニューがひと揃い。

santomo01.jpg
雨天ゆえ店内に引っ込めていた黒板には「他店では味わえぬ三友のかきフライ」と書かれていて、期待が高まります。「かきフライ定食」をいただきましょう。

きりっとした表情やお顔立ちがどこか鯔背な大将の背後から揚げ音がしてきました。


おおおおお。届いた牡蠣フライは、コロンとした玉子型がみっつ。
santomo02.jpgsantomo03.jpg
ここにもボール・タイプの牡蠣フライがあったのね。

空前絶後と唸った「廣田」のものよりは小振りではあるものの、なかなかの量感と端正な表情を魅せています。粒子大きめなパン粉、使ってる。santomo04.jpg

なにもつけず、一応ふーふーしてから無造作に齧りつく。
はふ、はふ、ほふ、……。

おおお、うううううンまぁぁいぃ!!
中身レアな揚げ口だった「日本橋 今泉」とは対照的に、齧ったフライの中身にはいい加減に火が通っていて、迸るは濃厚なる牡蠣エキス。santomo05.jpg
ジューシーなそれではなくて、はふほふと味わう牡蠣の身そのものの濃厚さ。
磯っぽさなんてどこへやら。牡蠣に含む濃密な旨味がぐぐぐいっと引き出されているンだ。
そして、その強い旨味が揚げ立てサっクサクの衣と渾然となって口腔を味蕾を襲うのであります。
いやはや、真牡蠣シーズンの最終コーナーでこんな感激に出会えるとは思わなかったなぁ。


お値段も実直なる「三友」の「かきフライ」。santomo06.jpg来シーズン、また来なくっちゃ。委員長、都合どうかな(笑)。


口関連記事:
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「三友」 中央区日本橋人形町1-10-8 03-3666-1684

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