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ただいま鋭意、旧サイトより記事移築中です。
2005年03月まで遡って移築が済みました。
でもまだまだ3合目くらい。頑張れ自分(汗)。


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四谷神楽坂お堀沿いアーカイブ

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口餃子の店「おけ似」で 軽やかなる旨さの餃子と澄んだ滋味湯麺

okei.jpg飯田橋に餃子の旨い店があると聞いてから、
幾星霜。
以前訪ねた時は、想定外の店前の行列に愕然としてスゴスゴと退散していたのです。
所用ついでにふたたび、飯田橋早稲田通り。
警察病院の跡地に沿って右に折れます。

すると、左手前に見えてくるのが、
「飯田橋大勝軒」と一度お邪魔したことのある「青葉」飯田橋店。
そしてその並びにあるのが、餃子の店「おけ似」だ。


しんと冷える中でもやっぱり、空席を待つひと影が5つほどある。
夜は当然「餃子でビール」のひと達も多いのでしょう、回転は早くありません。
30 分ちょっと待ったでしょうか。
いよいよ手が悴んできた頃に暖簾の向こうへ呼ばれました。


カウンターの隅っこに案内されて、外で待つ間ぐるぐる考えて結局素直にと導いた結論をおねえさんに告げる。
「餃子に湯麺、お願いします」。


okei01.jpg
お冷のコップに刻まれた「おけ似」の文字をしみじみ眺めてから正面に顔を上げると、観葉植物の鉢の間から硝子越しに厨房のシルエット。okei02.jpg湯気やら油らやがたっぷりと垂れたすっかり磨り硝子のようになっている。
厨房の熱気が伝わるようです。


お待ちかねのところにやってきた、「おけ似」自慢の「餃子」。okei03.jpg極薄の羽を頂いて、香ばしそうな焼色を魅せる7片の餃子たち。


okei04.jpg辣油と酢を溶いた醤油タレにその餃子の一片をちょんとつけて齧れば、するっと肉汁が滲んで軽快な旨みが広がる。
なによりこの、軽やかさが衝撃的ですらある。


薄手の皮とクドサのないあんの組み合わせに絶妙な手練を思う。okei05.jpg何個でも食べれそう、とよく云うけれど、まさにそれが当てはまる餃子であります。
いいなぁ。


いーが、うーが、りゃんが、というような、注文を厨房に通す符丁を脇に聞きながら、受け取る「湯麺」のドンブリは、全体を覆う透明感が印象的。okei06.jpg敢えて色味を避けたようにも思う、もやしに白菜の白と柔らかな黄檗色、透明なスープ。


鳥ガラメインと思しきそのスープは、滋味深いのにこれまた軽やか。
okei07.jpgokei08.jpg汎用的ながらも輪郭のしっかりした麺に妙なかん水の匂いなく熟成感があって、もやし白菜と一緒に摘まみ啜ってレンゲでスープ、の繰り返しに夢中になる。
ニンニクや化調をたっぷり使っていてはこうはならないね。
いいなぁ。


人気の絶えない餃子と湯麺の、40年を越える老舗中華「おけ似」。okei09.jpg創業の頃にイメージするのは、満州帰りの「おけい」ばあちゃんが大陸で覚えた料理をふるまう様子か。
今度はしっかりと腰を据えて、"麦酒でやっつける「おけ似」の菜単たち"を愉しみたいな。



「おけ似」
千代田区富士見2-12-16[Map] 03-3261-3930

column/02954

口旬菜と地酒「萬屋 おかげさん」で 日本人に生まれてよかったー

okagesan.jpg四谷界隈と云うと、
しんみち通りか荒木町の狭い通りが思い浮かぶ。
今夜のほろ酔い処は、そのちょうど中間地点。
裏通りではなく、天下の大通り、新宿通りに面したビルの地階にあるという。
なんとはなしに、建物の風化と歩調を合わせて澱が溜まるようにただ古びている、そんなお店の様子をイメージしたりして。

駅に着けば、このところの異常な雷雨が迎える。待てども落ち着く気配がない。


傘に身を縮めて辿り着いたのは、松本館というやや草臥れたビル。
先のイメージにも一致する寂しげな階段を下りる。
「萬屋 おかげさん」。
格子戸に掛けられた額の筆文字でお店を確認して、店内に入るとそこは、先のイメージを吹き飛ばすような静かな熱気と快活さに満ちている。
あれぇ?なんかとっても良さそう(笑)。


奥の待ち合わせのテーブルに合流して、まず麦酒で乾杯。
okagesan01.jpg茶色いラベルのビールは、舞浜地ビール工房「HARVESTMOON」。
シュバルツ、とあるようにドイツでいうところの黒ビール。ご当地ビールにありがちな、やや不思議な香り付けがされてる感じ。
ん?その下に”IKSPiARI”とあるのは、どこかで見聞きしたことのあるフレーズ。
あ、舞浜のディズニー・リゾートの一角にあるイクスピアリ発のビールってことなのか。
okagesan03.jpg
ビールに合わせるように、
黒板メニューokagesan02.jpgから鶴岡の「農家直送だだちゃ豆」。


そして、自然な飼料と放育39日とある、つくば鶏の「ハツ焦がし醤油焼き」。
大きく刻んだハツの身の、ハリのいい歯応えとゆったり熟した味わいが香ばしい醤油でぐいとひきだされている。
okagesan04.jpgokagesan05.jpg
ハツに負けじと「マグロなかおち生姜焼き」。
口にするそばからふわっと消えるよな食べ口に鮪独特の風味と脂が余韻する。濃い目の生姜たれが味わいに輪郭を添えているンだ。


籠から選んだのは、猫の背中が愛らしい絵柄の小さめお猪口。
okagesan06.jpgokagesan07.jpgokagesan08.jpg
仕込み水「夢心」を脇に、福島の特別純米生原酒中垂れ「奈良萬」。
「十四代」のラベルに赤字で「酒未来」とあるのは、かの高木酒造が自ら開発した酒造好適米で成す純米吟醸であるから。


大きな角皿に一緒盛りしてくれたのは、五島の「活〆いさき刺身」、厚岸の初物「秋刀魚の刺身肝合え」、気仙沼の「鰹わらあぶり刺」、常盤「真子鰈刺身」。
うお~、と合唱してしまうのは、どっかの宴会場でみるような船盛りとは志向が違うのだもの。


たれ醤油にひたひたとして、白胡麻とおろし山葵を背にしたいさき。okagesan09.jpgともすれば、半端な味わいにもなるイサキの身を、滋味にまで高めていて、いい。


フレーク状の唐墨をまぶしているのが真子鰈。okagesan10.jpg唐墨の風味と乾いた食感がどちらかというと無彩色な味わいに彩りを添えてくれて、いい。


妖艶な紅く澄んだ身に香ばしそうな皮目の縁取りを魅せる鰹。okagesan11.jpg身肉そのものの魅力に、「すきやばし次郎」よろしく藁炙りが風雅を添えて、いい。


たっぷりと肝を含んだタレで和えた秋刀魚。okagesan12.jpg早くも脂ののった秋刀魚の身が酒呑み心に訴える肝の風味をしっかと纏って、
堪まらんほどに、いい。


刺身にするだけでもイケるタネに手を入れてさらに昇華させる手管は、ニクイじゃありませんか。


okagesan13.jpg
空いたお猪口にと茨城の「来福」をとお願いすると、愛山という酒米の「純米大吟醸 斗瓶囲い生原酒」。
微発泡にも思える白濁した滴は、清らかにフルーティ、そしてキレのいい深み。


おっと忘れちゃいけないと、右へ左へ軽快に立ち回るホールの姐さんに声を掛けて届いたのが、
「塩だけの贅沢なおむすび」。okagesan14.jpg”おいしいごはん”とは、長野で指定した田んぼが実らせた稲のものだそうで、舎利を握るかのような崩れず固めずふわっとしたむすび具合と小笠原の塩のミネラルがきらきらと粒だったお米の甘さ風味を余すとこなく引き立てていて、こいつぁ旨い。いや、うめぇ(笑)。


味わいふくよかなお酒たちとその呑兵衛心にすんなり応える酒肴、そしておむすび。
日本人に生まれてよかったー!と右手拳を突き上げたくさせる旬菜と地酒の店「萬屋 おかげさん」。
okagesan15.jpgおかげさんで佳い酒いただけましたと、帰りがけの客の台詞を拾った店名かもしれないな。


今宵のご同席多謝は、「くにろく 東京食べある記」のくにさん「岡部敬史の編集記」の岡部さん「Tokyo Diary」のromyさん、の皆さんでした。また呑みましょーっ♪


「萬屋 おかげさん」 新宿区四谷2-10 松本館B1 03-3355-8100 http://www.okagesan.net/

column/02673 @6,400-

口KITCHEN「めとろ」で 覗くショーケースの焼肉カレーなはは~

metoro.jpgラーメン「黒兵衛」の暖簾が懐かしい、
神楽坂の入ってすぐの路地「神楽小路」。
その路地の暗がりをサンプルケースで照らしているお店がありました。
覗き込んだサンプルのお皿metoro01.jpgには、たっぷりのキャベツとカレー、そしてライスの上には焼き肉らしき細工のモノが載っている。
へへ、焼き肉でカレー、だね(笑)。

踏み込んだ店内は、白いメラミンの天板に丸椅子の止まり木がよく似合う昭和な設え。
壁のカレーメニューには、「カレー」「オムレツカレー」「コロッケカレー」に「ウインナーエッグカレー」、「コーンワカメ玉子付きカレー」「肉野菜いため付カレー」とラインナップ。


metoro02.jpgサンプルで選んだ通りにお願いした「焼肉カレー」のお皿の到着です。
キャベツのボリュームは控えめなれど、
ほぼサンプル通りの姿をしげしげと眺めます。metoro03.jpgライスとカレーをバランスに配慮しながら、えいっとスプーンで掬い食べる。
野菜ペースト由来と思う甘さに似たコクが嫌みなくとろんとして、嬉しい。
辛さはほどほどで、余計な気構えを求める仕様ではありません。

で、中央にトッピングされた薄切りロース肉をスプーンの横っ面で適当にカットして、さっきのライス&カレーのコンビに合流させます。
metoro04.jpgmetoro05.jpg
濃いめのタレ味とその香ばしさと衒いなき肉の旨味がカレーと妙に合う。
なはは~、であります(笑)。


先客がひとりしかいなかったコの字のカウンターは、気が付けば8割の入り。
意外や、女性のひとり客も少なくないのです。

metoro06.jpg「めとろ」は、やっぱり地下鉄のメトロ、かな。
地下鉄の出入口に近いことに由来していると考えるのが順当なトコロでしょう。
カレーと定食の店、KITCHEN「めとろ」。
地元で定番、密かな人気のお店とお見受けしました。


「めとろ」 新宿区神楽坂2-10 03-3260-4952

column/02666 @770-

口bar「Fingal」で 白州のbota cortaとsherry buttと

fingal.jpg神楽坂と軽子坂の間の路地に見つけたバーを覗くも、
残念ながら満席。
さてとその場を離れようとすると、わざわざ追い掛けるようにカウンターを出てきてくれて、姉妹店を紹介してくれた。
ならばと本多横丁へと再びと路地を辿って抜けて、その店への暗がりを進んでみるとそこはスタンディングバー。
「SAMBOA」を筆頭にスタンディングバーは嫌いじゃないけど、それはイメージしていなかったシチュエーション。
今日のところはと失礼して、道すがらの横丁で横目に見ていた一軒に寄ってみることにしました。外壁の文字には、「Fingal」、とあります。


落ち着いた、オーセンティックな装いのカウンター。
振り返る背中には、ワインセラー1台が据え置かれていて、そちら方向のニーズにも抜かりはないようです。


何気なく眺めたバックバーに「白州」のボトルを見つけて、よく見ると、ちょっとスタンダードなラベルとは違っていそう。
早速そちらをお願いすると、
ラベルの赤い文字には「1993 SPANISH OAK BOTA CORTA」とある。fingal01.jpg手元にして見ると、wood typeにspanish oak、cask typeにbota cortaとも記されている。
ボタコルタというのは、480Lのずんぐりした樽のことで、その樽材にスパニッシュオークを使ったもので貯蔵した琥珀ということらしい。
どこかトロンとした果実味に似た甘さを含んでいて、あと口の余韻にほの苦味がふっと残る。
あのさらっとしたスタンダードな「白州」とは随分趣が変わっているのが面白い。


もう一杯だけと、同じ「白州」の「1984 WHITE OAK CASK」。fingal02.jpgCask typeにsherry buttとあるように、こちらはバットと呼ぶシェリー樽で熟成させたもの。
長期熟成の柔らかさが愉しめて、いい。


ここ「Figal」でなるほどと思ったのは、グラスにモルトを注ぐ都度、ボトルの口に施したテープを剥がすこと。つまりは、その度に密封する手間をかけているってことになるよね。
他のお店でもやっていることなのかもしれないけど、それを目の当たりにしたのは初めてだもの。


神楽坂、本多横丁のバー「フィンガル」。
店名の「Fingal」は、スコットランド西ハイランドのオーバン一帯を統治していたケルト民族の領主の名に因んでいるそう。
飛び込みしたバーで思いがけず、心意気ある所作にも出会えました。


「Figal」 新宿区神楽坂3-1美元ビル1F 03-3235-2378

column/02661 @3,600-

口Cuisine FranÇaise「sans faÇon」で 衣纏うフォアグラポワレ

sansfacon.jpg偶には神楽坂に繰り出そう。
そんな思いつきでやって来た、久し振りの神楽坂通り。
坂から右に入って、お箸で食すフレンチと謳う「かみくら」や銀座から移転した「芝蘭」の黒塀あたりを巡ってみたりする。
ロジスキーには堪らない路地情緒でありますな(笑)。
路地に佇む、“石畳”と呼ぶカウンターバーもいい感じ。
そしてそのままその先へ抜けた、軽子坂にあるのが今宵のお食事処「サン・ファソン」です。

白い壁と紅いテントが作る外観に、店内の設えもどこか可愛らしいテイスト、そんな印象。
オンナノコ同士4人で訪れて、というのが一番似合いそうです。


供するメニューは基本、プリフィクスのA、B、C。
いずれも口開きのところが、オードブル”または”スープ、となっている。
Bあたりでいいのだけれど、Bでオードブルを選び、ヴィシソワーズを足してもらうって訳にはいきませんか?と訊くと、ホールのお兄さんは意図を汲みかねているようで、そうするとCになりますと云ってみたり、アラカルトにしますかと云ってみたり。
ま、その組み合わせで提供するからこそのプリフィクスだとすれば、お皿を加えるとアラカルトになるというのも分からんでもないけど、そのあたり融通利かせてくれてもいいのになぁとも思う。

素直にメニューBとして今度は、その中身の選定に腕組み思案。
こうやって悩むのも愉しいよね(笑)。


まずは、「赤ピーマンのバヴァロア トマトのオレンジ風味添え」。sansfacon01.jpgまさに赤ピーマン!な香気がたっぷりとして、思わずニンマリ。
添えてあるムースは、黄色いのが人参、白いのがアスパラで、こちらもそれぞれの野菜の風味が上手に発する仕掛けになっている。


「本日のお魚料理」は、カリサクっと揚げた鱸の身をスープに浮かべたもの。
スープはサフラン仕立てかブイヤベースのどちらかで、後者を選んでみました。sansfacon02.jpg海老をはじめとした魚介の風味がぐぐっと利いたスープに、ほの甘い鱸の身とそれを包む衣の香ばしさがよく似合う。


sansfacon03.jpgラングドックの「FITOU 2001 Chateau de Vignes」をいただいて、肉料理。
10数行のメニューから選んでいたのが「フォアグラのポワレ ポルト酒の風味で」。
sansfacon05.jpgsansfacon04.jpg
素にソテーしたフォアグラをイメージしていたのだけれど、じっとみるそれは明らかに衣を纏っている様子。 ポルトの濃いィ色ソースに浸して口運ぶと、コーンスターチを含んだかのような衣の食感が全体を占める。 その中に、薄切りのフォアグラが顔を覗かせる感じ。
ポワレってこういうことなんだっけ?と首を傾げながらもふと、量感を増すために叩いて広げて揚げた三原橋地下の「牛かつ」に連想が飛んでしまいました(笑)。
お値段的に仕方のないところもあるのかもねと、でもちょっと寂しさも一瞬過ぎるのです。

sansfacon06.jpg
デザートにと、カシスとマンゴーのシャーベットを添えた桃のコンポート。
優しく解ける甘さがほどよく整えてあって悪くない。


神楽坂のカジュアルフレンチ「サン・ファソン」。sansfacon07.jpg「sans faÇon」は、「ざっくばらんに」という意味だそう。
張り切って快活にホールを動き、各テーブルに対応してくれている若い男性スタッフにその言葉の意味を重ねて妙に感心したりしてしまったのだけど、今のボクはほんのもう少しオトナな店の方が好きかもしれません。


「sans faÇon」 新宿区神楽坂3-1 03-3267-3316

column/02660 @9,900-

口広島つけ麺 「ぶちうま」四谷店 でアルデンテな10辛つけ麺

buchiuma.jpgふと、辛いつけ麺に挑んでみるのもいいかなぁと、
そんな気分になって四谷まで。
三栄町を抜ける、三栄通りという裏通りから静かな住宅地に折れ行った路傍に、
ぽつんと灯りを点した目印buchiuma01.jpgがありました。
これがなかったら絶対迷うね、と呟きつつ、雑居ビルの敷地へとさらに進む。
その奥の店先を葦簀で覆ったところが、「ぶちうま」です。

キョロキョロしながら(笑)、カウンター中央へ。
正面に空っぽの硝子ケースがあるのはおそらく、「ぶちうま」以前の店の名残りなのだろうね。
メニューは、0.5玉+チャーシュー丼の「ランチセット」以外は、看板の「つけ麺」オンリー。
0.5玉刻みで2玉までの値段が正面の黒板buchiuma02.jpgに掲げられています。
思うところあって「1玉で」とお願いすると、
「辛みはどうされますか?」「辛さが苦手でなければ、10辛からがオススメです」と云う。
辛いの得意ではないのだけれどと思いながらも、ビギナーはそのあたりからイクのが標準らしいと、「では、10で」ということに。
まず渡されたつけ汁の器には、一面の胡麻の上に赤黒い液体が注がれている。
この赤黒いヤツで、辛み量を加減するンだね。
貼り紙には、”40辛”までが記されてあって、さらに”ぶち辛”したいヒトには、追加料金が必要とある。いやいや、そこまでは望みません(笑)。
つけ汁をクルクルと掻き混ぜて気が付いたのは、冷たいということ。
そこへ、平らな皿に、キャベツ、胡瓜、刻み葱なんかを頂いた麺が届きました。
混ぜてから、というご指南に従って、まぜまぜしてからズボッと赤い汁に浸して啜ります。
buchiuma03.jpgbuchiuma05.jpgbuchiuma04.jpg
細麺ながら歯ごたえのしっかりした麺がいい。
改めて麺を凝視すると、なんとも立派なアルデンテ。buchiuma06.jpg
こんだけ赤けりゃ、十分過ぎるくらい辛いよなぁと思ったつけ汁は、特に噎せるようなこともなく、どこか円やかな辛さで、甘みと胡麻風味に似たコクがあって、しゃきっと細麺とのバランスもよろしいね。
buchiuma07.jpg
つけ汁のベースは、鶏がら、とんこつの動物系に魚介系のだし、さらにトマトのスープをブレンドしたものだという。
そんな冷たいつけ汁に冷水でちゃっちゃとシメた麺なので、冬場よりも断然夏場に受けそうなつけ麺ではありますな。

buchiuma08.jpg注文時の”思うところ”は、「しめごはん」でシメてみたい、ということ。
「しめを!」とお願いして、どんぶりを渡すと、
そこへジャーからご飯をぶち込んでくれるのです。
真っ赤だけれど不思議とダイジョウブ。底の方まで掬って平らげちゃいました。

今や「ぶちうま」は、新橋、新宿御苑にも店舗展開しているそうです。

「ぶちうま」四谷店 新宿区三栄町7-5松尾ビル1F 03-3355-5595

column/02481

口麺処「くるり」 で最後尾と味玉みそらーめんとジャスミンティー

kururi.jpg以前から気になっていた味噌らーめんのお店「くるり」へと市ヶ谷に寄り道です。外堀通りに沿って、飯田橋方向へトコトコと行くと見つかる行列が目印だ。最後尾に廻って待っていると、暫くしてお店のスタッフに声を掛けられた。「7時で締め切りますので、すいませんが、このスタンドをお願いできませんか?」。開店時の"シャッター"ならぬ、閉店間際の"スタンド"を仰せつかってしまった。行列の歩みに合わせてスタンドと一緒に前に進み、あとからやってきたお客さんには終了の旨を的確に伝えねばならぬ。なんだか使命感に燃えてきたぞ(なんちて)。そして結局、そのスタンドと共に店前にただ一人呆然と残る状態になってしまった(笑)。さて、本日最後の客が店内に招かれました。小体な全7席。「味玉みそらーめん」を大盛りでいただきましょう。どんぶりを受け取ってまず思うのは、味噌ラーメンでありながらどんぶり全体の印象が白っぽいこと。白っぽいスープを啜ると、ほう、白味噌チックなほの甘さと酒粕のような麹のような風味も窺える。そして、スープの多層な旨味と味噌の仕立てとが絶妙のバランスをもって折り合うようにひとつになっている。ほほ~ぅ。手打ち風の中太麺も、これまたいい。むにむにとしながらサクッと歯の先を受け止める。スープをよく纏わせるところも具合がよろし。厚めのチャーシュー?と思っていたトッピングは、身の解れ具合がまるでマグロのよう。脂ののったマグロのづけをソテーしたような体裁で、外周に焼き色をつけ、エキスを閉じこめてある。ありそでなさそなニクいあしらいでありますな。改めてスープをじっとみるとやっぱり細かい脂を含んでいる。クリアなコク味は、こいつらの活躍に負うところも少なくない。食べ終わったところで、お冷やとは別に小さなショットグラスが届けられる。ジャスミンティー茶で口腔をすっきりとさせてほしいという意図。ショットグラスで供するところがキモ。嬉しいじゃぁありませんか。うん、ご馳走さまです。

くるり」 新宿区市谷田町3-2 TOUビル1F 03-3269-0801

column/02425

口麺や 「庄の」

shono.jpg靖国通りから大日本印刷へと至る道沿いにある「庄の」まで足を運んでみました。新しい味の創出にも意欲的のようで、「今月の創作らーめん」として「トムヤム式らーめん秋味」「トムヤム式つけ麺」が掲げられていました。でもまぁ、この店のスタンダードらしきものでと「特製らーめん こってり」を白髪ねぎプラスでいただくことに。ふむふむ、「斑鳩」や「俺の空」を想起させる典型的豚骨魚介だ。ベタつくことなくこってりとして、これはこれで好きなタイプのスープだゾ。鹿児島産黒豚のげんこつを二日かけて煮込んだスープにづっしりと動かした本鰹節や煮干しなどを合わせている、とある。麺はスープによく馴染む細めのストレート。肉厚大判なチャーシューは、炙った香ばしさがしっかりとでていて悪くない。そうすっと、「特製つけめん」や貝だしを加えたトリプルスープだという「あっさり」も気になってきちゃうね。「トムヤム式」は微妙かもしれないけど(笑)。

「庄の」 新宿区市谷左内町1 03-3267-2955   

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口鳥料理・季節料理 「三菊」

sangiku.jpgいい味だしてる「本多横丁」沿いの一軒、「三菊」さんにお邪魔してみました。週初めの所為か、奥の座敷以外に先客はありません。お歳を召された女将さんが迎えてくれ、そしてカウンターの中から大将らしき人物が声をかけてくれます。喉を湿らす麦酒を赤貝のひもをカイワレでいただくお通しで。続いて、カウンターにみっつ並んだ焼酎の甕を左端から頂戴することにしました。まずは「焼いも」。しっかりボディを不思議とお芋の甘さを思わせる香ばしさが包んでいるんだ。思わず「綺麗ジャン!」と口をついて出る「鳥刺薄造り」のお皿。もみじおろしの辛味が上品に澄んだ旨味を引き立ててくれます。「本鮪あご焼き」とは、かぶと焼きのアゴ部位バージョン。パリパリっとした焼き目の香ばしさと骨からこそげる身の脂が旨くって、どこだどこだとひっくり返しては、しゃぶり尽くす感じになっちゃうね。真中甕の「尾久島」、そして右側甕の「麦三平古酒」と徳利を重ねつつ、「氷見天然岩がき」を迎えます。大ぶりな殻に載った立派な厚みの牡蠣の身だ。サク~っと歯を入れると、甘さに似た旨味と濁りのない磯の香りが口腔に広がります。う~ん、いいね~。そしてそして、「三菊」のスペシャリテのひとつと云われる「水たき」をいただくことに。コトコトと鶏の身だけを煮込み、しっかり出汁をひいてからその身を平らげます。調味は極々うす味です。白菜、お豆腐とその繊細な出汁に沿うような仕立ての具材が続きます。〆はやっぱり雑炊で。もうひと塩欲しいと思うところをぐぐっと我慢してしみじみ味わうと、もう一歩深いところから滲んでくる上品な旨味が見つかるのです。強い味にばっかり慣れちゃぁイケナイよなぁと思わす神楽坂の夜でありました 。

「三菊」 新宿区神楽坂4-3 03-3269-0340

column/01898

口支那そば 「まるいち」

maruichi.jpg彼此何年振りだろう。凡そ十数年振りに「まるいち」に寄ってみました。当時はそこそこ名の知られた支那そばのお店でしたが、その後一気にラーメンブームのような事態が生まれ、この店の存在もすっかり忘れてしまっていました。荒木町の「まるいち」は、思い起こせる限りでは、往時のままの佇まいでそこにありました。先客はなく、ちょっと寂しげな雰囲気がするのも、時の流れというものなのでしょうか。かつてもお願いしたであろう「ワンタンメン」を。中華鍋に麺とワンタンを泳がせているのは、きっとその頃と同じご主人でしょう。そして、「まるいち」の支那そばは、懐かしい味のままです。強い味付けも濃い脂も奇を衒ったトッピングもありませんが、うん、こういうのもあっていいよなぁと和ませる風情を纏っています。さらに五年後、まだここにあってくれるでしょうか。

「まるいち」 新宿区四谷3-6 結城ビル1F 03-3351-6836

column/01892

口ドイツワインケラー 「ラインガウ」 Rheingau 四谷店

rheingau.jpg 「WCにちなみ、ドイツ料理とワインを嗜みに行こう!」ってなことで、雨の荒木町へ。いい感じ、の車力門通りから津の守横丁へと折れ入った先にドイツ料理の店「ラインガウ」はありました。そこそこキャパの店内、奥のテーブルへ。まずはビール。エルディンガー社の「ヴァイスビール(白にごり)」をお願いしてみました。丁度WCのカップのようなフォルムの大きなグラスに注がれてきたビールは、微かにフルーティな香りを含んだすっきりとしたもの。酵母入りということは、壜内で二次発酵しているってことなんだね。まず「自家製ニシンの酢漬け」がいい。サワークリームが違和感なく合ってしまうのがなんだか不思議なんだ。「ポテトのクヌーデルと茸のチーズ焼き」は、モチモチとしたジャガイモのお団子が茸たちと一緒にチーズ焼きされたもの。ここで1本目に、ボックスボイテルと呼ばれる水筒型の壜に入ったワイン「シュロス・ハルブルグ」を。ジルバーナ種というぶどうを使用したというこのワインは、ドイツワインの中にあってはかなりの辛口かもしれません。そしてお目当てのひとつホワイトアスパラガスは、「ホワイトアスパラガスのオランデーズソース」で。立派なサイズのアスパラにナイフを入れ、玉子とバターで作るというソースと一緒に口に運ぶと、アスパラ自身の甘さと酸味と仄かな苦味が鮮やかに感じられて、いやはや旨い。もうそろそろ時季も終わろうとしているタイミングで食べられて、良かった~。定番料理の「アイスバイン」はというと、豚の骨付きスネ肉を塩漬けを湯掻いたもの。塩が馴染み、柔らかく煮込まれたスネ肉。林檎のペーストがこれまた不思議とよく合います。2本目はラインガウ地域産ぶどうの「ホッホハイマー・キルフェンストック2004」。中辛口の、ドイツワインらしいふくよかさに和んでしまいます。たまにはドイツ料理でドイツワイン、てのもやっぱりいいね。

「ラインガウ」 新宿区荒木町3-23 03-3357-2209 http://www.rheingau.co.jp/

column/01888

口南インド料理 「アジャンタ」 麹町本店 ajanta

ajanta.jpg日テレのすぐ隣にある「アジャンタ」に寄ってみました。リニューアルを施したそうですが、ずっとそこにあったように馴染んだカジュアルさで迎えてくれます。ランチメニューのペアカレー「チキンカレーと鶏のひき肉カレー」をナンでいただきました。辛さマーク5つのチキンカレーだけど、意外とほどよい辛さで、旨味もしっかり含んでいる。ちょっと塩っぱいかな。ナンを齧ったら、今川焼きと同じ匂いがする。同系の小麦粉なんだろね。もっとモチっとしてると嬉しいなぁと思いながら、今度は鶏ひき肉の方をスープンで掬って口へ。パラパラとドライなカレーだ。よく見るとこっちにもなにやら色々な香辛料が合わせてある。素朴なお皿だけど、こんなカレーも面白いぞ。日テレ見学ついでの観光客も気軽に立ち寄って、尖がらないインド料理をいただけるという、そんな構えになっているようです。なにより24時間営業のインド料理店なんてそうはないよね。

「アジャンタ」 千代田区二番町3-11ニューテシコビル 03-3264-6955 http://www.ajanta.com/

column/01864

口細打うどん 「竹や」

takeya.jpg聖橋を渡り、東京医科歯科大の脇から本郷通りを渡ったところにある"細打ち"うどんのお店です。奥へと広く、そこそこのキャパを抱えています。8人掛けになっているテーブルに案内され、目当ての「カレーうどん」に「炊込御飯」を添えて、とオーダー。ふう、とひと息ついて周囲を見回すと、壁に「エビ天カレーうどん」なんて貼り紙があるじゃないですか。慌ててオバチャンに手を揚げてオーダー変更できるか厨房に訊いてもらう。「だいじょうぶですよ~」。よかったよかった(笑)。届いたドンブリには、そのエビ天が5つ。ひとまずスープを啜ってみる。サラリとして小麦粉トロトロの所謂そば屋のカレーではなく、クリーミーでもあるけれど「古奈屋」のそれとも明らかに違う。ほとんど辛みはないに等しくて、出汁の甘さをスパイスの香りが包んでいる感じ。麺はというと、ほんのちょっと太目の稲庭という印象で、にゅるんとした口当たりだ。ゆるりとして、なんか悪くないね、こういうカレーうどんも。エビの身もぷりん、とまではいかないけれど、いいアクセントになっている。そして、ひとしきり麺を啜ったあとにドンブリに残ったカレー汁を覗き込んで、愚行だよなぁと一瞬躊躇するも、結局やってしまいました。白めしならぬ炊込御飯をドンブリにぶち込んでレンゲで掬って貪るのです。なんかドンブリの底の底まで堪能するように、またやっちまった。「鴨汁冷やしうどん」や「あさりうどん」なんかも旨そうです。

「竹や」 文京区湯島1-9-15 茶洲ビル1F 03-5684-0159

column/01860

口マジックバー 「銀座 八時」 荒木町店

hachiji.jpg味ある荒木町の路地の一角。一見和風ダイナーのようにも見えるこの店は、その実、めくるめくマジック世界を間近で楽しめるサロンなのであります。運良くステージ正面のカブリツキ席へと案内されました。水割りを舐めながら、まずは早速、ウエルカムマジックともいうべき手業がテーブル上で、そして自分の手の上で展開されます。続いて、すぐ脇のカーテン越しにあった狭いステージでのショータイム。古典的?とも思えるネタも織り込んであって、近過ぎるが故に見えてはいけないものが時折見えたりする緩さとやっぱり素直に驚かす感じのバランスがなんだか面白い。再びテーブル上に戻って、トランプを使ったマジックの連発。派手さはなくても、やっぱり手先の器用さと鍛錬でみせるマジックが醍醐味だね。コリドー街近くの「銀座 十二時」本店でもマジックが楽しめるそう。そう云えば、赤坂の「うさぎや」ってまだあるのかなぁ。

「銀座 八時」荒木町店 新宿区荒木町8番地 03-3225-8000

column/01797

口酒百味・うどん 「荒木町 秋山」

akiyama.jpg人通りの少ない曙橋辺り。外苑東通り沿いの暗がりに"うどん"の文字を浮かべていたのが「秋山」です。ゆったりとした店内に、先客はひと組のみ。カウンター右隅へ。冷トマトからかき鍋まで、酒肴のラインアップも充実していて、〆にうどんがいただける居酒屋という装いです。カウンターの上には大皿料理が並んでいました。うどんメニューの、温もの12種に冷もの5種の中からグルグルと悩んでいるうちに、"仕上げ"と括られた「かまたまうどん」と「仕上げうどん」を両方とも、なんてのがいいなと思い至る。でも仕上げじゃないくて口開きだしな。さらに悩んで、温かい「高菜もちおろし」に。天ぷら状態の餅がふたつに、ざく切りの高菜をアクセントにしている。特別シコシコでもツルツルでもないうどんは、至って普通だ。やっぱり無理を云って、いきなり仕上げセットにしておくんだったかな。曙橋のライブハウス「BACK IN TOWN」での濱田金吾のライブ前に。

「荒木町 秋山」 新宿区荒木町23-15 03-5269-6093

column/01713


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