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ただいま鋭意、旧サイトより記事移築中です。
2005年03月まで遡って移築が済みました。
でもまだまだ3合目くらい。頑張れ自分(汗)。


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口LIVE HOUSE「STAR PINE'S CAFE」で 村田とパフェラッチ!

starpinescafe.jpg長い沈黙から覚醒するように、
ライブの本数を増やしている村田和人
昨年の「Now Recording」に引き続き、この夏には14年振りの書き下ろし新譜まで出しちゃった。
そのタイトルは、「ずーーっと、夏。」。
横浜の「MILlIONS of Tastes DELI-CARTE」でも数曲聴かせてくれていたけど、今夜は村田バンドによるレコ発記念ライブだ。

starpinescafe01.jpg
久し振りの吉祥寺。
近鉄百貨店が三越&大川家具になったと聞いたのいつのことだったっけ。
今はそこがヨドバシカメラになっている。
今夜のライブスポット「STAR PINE'S CAFE」は、そのすぐ横手にあるんだ。


B1フロアはその下のフロアからの吹き抜けを囲むようになっていて、そこから階段を降りたところがB2のメインフロア。
もう既に満席に近く、最後方の椅子を探して座り込みます。


バーでギネスをもらって、何気なく丸テーブルのメニューを眺めていたら、お、ありましたよ、なにがって、パフェが(笑)。
そうとなれば、今夜は急遽、吉祥寺で「パフェラッチ!」だ。


開演前に食べちゃわなきゃと、慌てて再びバーカウンターの前に立って、「パフェできます?」と訊く。
それがなんだかちょっと、気恥ずかしい(笑)。


その名もそのまま、「スターパインズ・パフェ」。
そしてそれは、案の定というかやっぱりというか。starpinescafe02.jpgスターパインズ手作りらしい、星型のクッキーがキーとなるアテンション。
バニラアイスにベタっと甘いチョコレートソースがかかり、その下にはフレークが嵩を稼ぐという、今やもうレトロとも呼べそうな仕立てであります。


そのむこうのは、開演を待ちわびるステージ。starpinescafe03.jpgん~、このシチュエーションで「パフェラッチ!」できるとは思わなかったな(笑)。


さあ、アルバムのオープニング曲「JUMP INTO THE SUMMER」で幕開けだ。starpinescafe04.jpg


「STAR PINE'S CAFE」は、入口頭上のサインに「MANADA-LA5」と添えてあるように、老舗ライブハウス「曼荼羅」のグループ店。starpinescafe05.jpgずっと昔、井の頭通り沿いの「曼荼羅」に出掛けたことを思い出します。


口関連記事:CAFE「MILlIONS DELI-CARTE」で村田の夏とアボカドバーガー(09年07月)


「STAR PINE'S CAFE」 武蔵野市吉祥寺本町1-20-16 B1 [Map] 0422-23-2251 http://www.mandala.gr.jp/spc.html

column/02870 @1,080-

口らぁめん餃子「ひら石」で ジャンボ餃子煮干らぁめんありがとねー

hiraishi.jpg高円寺の北口を出る。
そこから左手を眺めると、駅前のロータリーに面にして、
青果や生鮮を扱う、如何にも昔ながらの商店が見つかる。
店の廻りは賑やかで、それぞれの店舗が挟む小径にもひとが往き交っている。
そこを分け入るように進むとさらに、「大一市場」と呼ぶ、これまた昔ながらの市場が潜んでいる。
大一市場は、さまざまな乾物を広げた商店やもつ焼き居酒屋、一寸気になるベトナム料理の店なんかがある。

通路はL字に左に折れて、そのまま裏側へと抜けていく。
今夜は、その「大一市場」の中の一軒、「ひら石」で晩ご飯です。hiraishi10.jpg

hiraishi05.jpg
カウンターに座って見上げると、瓦で飾った壁に「無化調にぼしらぁめん」と筆文字で。
ほうほう、と思いながら、まずは「餃子焼いてください」とオヤジさんに声を掛ける。
「ジャンボ一人前でいいですね」と訊かれ、とっさに「ハイ」と応じてから、改めてメニューをみる(笑)。
「ジャンボ餃子」は、その名の通り、ジャンボな餃子が5個なヤツ。
2個から注文できる、とあるので、大きさによっちゃー3個くらいが適当かなと思っても、
もう餃子は鉄板の上。
それじゃーということで(笑)、「プレモルのグラスもお願いしまーす」ということに相成りました。


焼き上がった餃子は、やっぱりジャンボ。hiraishi02.jpgなかなかの量感に一瞬たじろぐも、焼き目に誘われるように手を伸ばす。
粗めに挽いたお肉がたっぷりで、食べ応え十分。
hiraishi03.jpghiraishi04.jpg
どちらかと云えば、皮とあんのバランスがいい小さめな餃子が好みなのだけれど、これはこれで悪くないなぁと思いながら、プレモルをグイとする。
なはは、当然ながら、餃子にもよく似合うのだね。


ジャンボ餃子5つを平らげたところで、肝心のラーメンを物色hiraishi01.jpgします。
「らぁめん」に「ごまみそらぁめん」「香味油らぁめん(しょうゆ・ごまみそ)」と「つけめん(しょうゆ・ごまみそ)」がある。


結構いい腹持ちになりつつある、その辺りを擦りつつ、基本形の「らぁめん」に「半熟味付玉子」のっけをお願いしました。


hiraishi06.jpg
麻袋にワシと掴んだ煮干を入れる大将の所作を眺めながら、麺上げを待つひと時。
「お待ちどーさま」と受け取ったどんぶりは、醤油の色濃い中華そば。hiraishi07.jpgスープを啜れば、きりっとした醤油の風味と酸味の後から、煮干を含めた魚介系の出汁がふーんとする。
ここでもやはり、「伊藤」「凪新宿」に思う、"これでもかー!"次元の煮干の強さはないけれど、たっぷりとしたスープに大らかに孕む旨味に次第に気持ちも満たされてくる。
「ひら石」では水にも拘っていて、モンドセレクション最高金賞受賞の「自然回帰水」という水をすべての料理に使っているらしい。


口元滑らかにして歯切れのいい無かん水麺に、とろとろに半熟の味付玉子、そして久し振りに口にするナルト、そしてあっさりしてそうでいてコクのある熱々スープ。
hiraishi08.jpghiraishi09.jpg
うん、いいンでないの。


高円寺、大一市場に潜む、無化調にぼしらぁめんの店「ひら石」。hiraishi11.jpg餃子にグラスのプレモル1杯、そして基本形らぁめん。
お愛想を告げたら、大将の平石さん、率直にこう応えてくれた。
「沢山食べてくれて、ありがとねー」。
ラーメン店でこんな風に云われたのは初めてで、なんだかちょっとグッときちゃいました(笑)。


「ひら石」 杉並区高円寺北3-22-8 大一市場内 [Map] 03-3310-8922

column/02868 @1,800-

口中華「珍々亭」で 涎溢るるチャーシュー油そば生玉子

chinchintei.jpgずっと気になってた油そばのお店がありました。
遡れば、江戸川橋の油そばの店でそのジャンクな魅力に出会った時からの課題店。
武蔵境の北口からJRに平行するように住宅街を進む。
商店のおよそありそうもない様子に少し戸惑いながら右へ折れると、オレンジとイエローを交互に重ねた庇と小さな看板が見えてきましたchinchintei05.jpg
看板に示すは「珍々亭」。
元祖油そばの店とも云われている暖簾です。

左手にカウンター、右手にテーブル席。
拭き込まれたメラミンに肘を置きながら、振り返れば頭上でTVが鳴っています。

chinchintei01.jpg「チャーシュー油そば」の並に生玉子をONしてもらいました。
チャーシューやメンマを蹴り散らかさないように気をつけながら、どんぶりの底の方からタレを絡ませていきます。chinchintei02.jpg
玉子の黄身もエイっとつぶして、それも含めて和えていきます。
たっぷりとタレ&玉子を纏って、なんだか堪まらん状態の麺。
chinchintei03.jpg
慌てて勢いよく、啜ります。

かつての「東京麺珍亭本舗」は、油と辛みを注入して混ぜ食べろ、というお作法だったけど、ここではそのままドンブリ底のタレを絡めるだけで、イケてしまう。
というか、おいおい、スッゲーうまいじゃん(笑)。

玉子の利きもあるのか濃度のあるコク味で、噛み応えとつるりん感を両立させた麺をわしわしとすれば、むほほー、であります。
そして見た目を裏切る軽快さが、いい(親指上向)。

適度に脂の落ちた煮豚の加減もナイスマッチ。
こんな飾り気のない素朴などんぶりが、想定を遙かに飛び越える感激をもたらしてくれました。
試しに辛味タレを垂らしてみるとまた新たな輪郭が生まれて、それはそれでまたいいという展開だ。

50円で生姜風味の利いたスープを添えるのもまたオツなもの。


知らなきゃ見過ごしてしまいそうになるほど佇まいも素朴な「珍々亭」。
chinchintei04.jpgオバチャンたちの接客も気持ちいい。
食べ口を思い出したら、また涎が溢れそうになりました(笑)。
ずっとずっとこの味風景を守っていって欲しいなと思います。


「珍々亭」 武蔵野市境5-17-21 0422-51-2041

column/02632 @900

口ラーメン「きら星」 で思い出す幾つものラーメン誓うリベンジ

kiraboshi.jpg
実家への道すがら。
たまにはいいかと、武蔵境まで遠回りをしてみました。
その目的地がこちら、ラーメン「きら星」です。
赤橙の暖簾の前には特に行列もない。
雨の所為かなぁと思いながら扉を引くと、目の前に空席待ちの背中。
やっぱり人気、のようです。

ド空腹の勢いゆえ、券売機でボタンの上を泳がす視線はただのラーメンには留まれず、「チャーシュー」の文字に反応してしまう。
そして店頭でもイチオシだった「あぶり焼きチャーシューごはん」までも。


届いたドンブリは、厚みしっかりの大判チャーシューがホレホレと4枚も載るサービス版。kiraboshi01.jpg新宿「満来」をふと思い出す。


スープは白濁した醤油仕立てで、粘度を主張する濃密仕様。
粗っぽいものではなくむしろ丁寧に拵えたものだとは思わせるものの、豚足に豚皮までをも含めて煮出したのだというスープの風味は、野生的。
kiraboshi02.jpgkiraboshi03.jpgkiraboshi04.jpg
キャベツにかかっているタレは、マー油にあらず鰹出汁を濃縮して作った「カツオ餡」だという。
新宿「桂花」と「天下一品」をふと同時に思い出す。


引っ張り揚げ、啜る麺は、太めでちょっと平たいムニムニ食感。kiraboshi05.jpg歯切れがいい割に量感と粉の風味があり、そう云えば脂がベタつくスープに負けていない。
高田馬場「二郎」をふと思い出す。


ところが、あれだけ腹ペコだったのに、ぺろんと食べられるつもりだったのに、なぜだかテンション急降下。明らかに脂に負けている。
kiraboshi06.jpgああ、完全にオーダーのミステイク。
こんなにたっぷりチャーシューがのってると知らないくせに、肉のせ系にしたのが大失策。
おまけに思い出したかのように遅れて届いた「チャーシューごはん」も、
当然肉満載だし(汗)。

素直に「味玉」あたりにしおけばきっと、「きら星」ってやるじゃん!と思えたのにな。kiraboshi07.jpg空席待ちが増えた店先で、
ラーメン王クラスのラーメンフリークが営む「きら星」でのリベンジを誓うのでありました。


「きら星」 武蔵野市境南町3-11-13 0422-30-0233

column/02600

口手打ちうどん「豚や」 で粉ぶわわんの豚肉汁の黒うどん

butaya.jpg青梅街道沿いにうまい武蔵野うどんの店がある!ってことで上荻は荻窪警察署前の「豚や」に寄り道してみました。白い暖簾を潜り、眼鏡のレンズを曇らせながら店内に入ると、10席のカウンターを囲むようにして左右に空席を待つひと達がみつかります。人気のほどが窺えて、なんだかわくわくしてきました(笑)。「豚や」のうどんは、「豚肉汁うどん」の白と黒の二本柱。黒は、しょうゆ味スープの黒うどんで、白は塩味スープの白うどん。ご注文は勿論、より武蔵野うどんらしい、黒であります。肉の量を1.5倍、2倍できるのも嬉しいサービス。1.5倍でお願いします。一見して判るうどんの褐色具合地粉チックな太めのうどんをわらわらと豚肉の浸っているつゆにつけ、啜ると、ぶわわんと粉の風味が鼻腔を抜けてゆく。あっちゃー、こいつぁー、うまいー。豚バラ肉と粉味ふんぷんのうどんとの好相性。武蔵野うどんの醍醐味をきっちり表現しています。豚の脂がもっと下品に滑ってくれるとさらにいいかも。ちょと残念だったのは、スープ割りしてくれた出汁に昆布のエグ味がでてしまっていたことと、空席待ちの順番管理が疎かなことかな。いやいやでもでも、富士街道「エン座」に並ぶ、武蔵野うどんの良店に出会えました。

「豚や」 杉並区上荻4-19-23 03-6762-7665

口related column:>武蔵野本手打うどん房「エン座」 でむほほーの季節の霙糧もり(過去記事)

column/02424

口THAI RESTAURANT 「PLIKK KEE NOO」

plikkkeenoo.jpg永いこと気になっていながら、なかなか出掛ける機会のなかった阿佐ヶ谷「ピッキーヌ」にやってまいりました。七夕祭りの残り香漂う裏路地を辿ると、右手にライトピンクの行灯看板が目に留まる。店前で中を窺うようにしていると、その脇から「お食事です?」と声がかかりました。「あ、予約入れてます」と応じると、「じゃ、2階へどうぞ」と。へ~、2階もあるのねと従うと、建物の脇に回り込み、狭くて急なスチールの階段を昇り始めた。なんか誰かン家のアパートに行くみたいだね、とか云いながら後に続く。パイプ棚に脱いだ靴を収める。壁際には流し台の名残りがあって、ゴザを敷いた床に、安い水玉のクッションカバー。あはは、まさに、”元誰かの部屋”だ。手作り感満載なところがアジアンなノリにも思えて、頼もしくすらあるぞ。まずビールと思うとさすがにタイ料理のお店。「SHINGHA」でということになりますね。「クシンサイハイッタヨ」とオススメの「パックプン菜の強火炒め」は、大蒜と辛味がほどよく利いた空芯菜の炒め物。うん、イケル。酸っぱ辛いタレに浸していただくタイのさつまあげ「トート マン」は、齧れば香り弾ける香草がアクセント。ほうほう。小瓶のビールをスッスと4本ほど呑んで、もうビールはいいなぁと思っても、残るアルコールメニューは、赤のハウスワインのみ。嗚呼。MEKHONGあたりのスピリッツがあってもいいのになぁと激しく思う。つまりは、酔っ払いや長居する客の相手はしたくない、ってことなのかもしれないな。スイマセン(笑)。ならばと、「ナスモハイリマシタヨオ」の呼び水に応じて、海老とナスのカレー炒め「パッ ペッ マックア」ともち米「カオニャオ」をいただくことに。茄子というと紫色の皮目を想起するけど、タイ産だというこの茄子は、若いトマトのような緑がかった灰色をしていて、歯触りは蕪のようでもある。メニューには辛さの☆マークが3つで、かなり辛いはずなのに、ココナッツミルクでクリーミーに仕立てているせいか(ホントか)そんなに辛く感じない。つやつやとしたもち米との相性もいいね。一見その辺に落ちていそうな葉っぱは、バイマックルという柑橘類の葉らしく、香りが強くも厭味はない。さてここで、世界三大スープのひとつをいただいてみましょう。実は、記憶の限りにおいて20年以上振りとなる「トムヤムクン」。かつて池袋西武のレストランフロアにあったタイ料理の店で、ひと口啜ってスプーンを置いた時以来なのであります(苦笑)。メニューの辛い☆マークはなぜが2つだし、見た目もそんなに辛そうじゃないし、大丈夫かもね~なんていいながら、ズズと啜る。レモングラスの香りや生姜チックな香り(カーというらしい)が酸味と同時に鼻を抜けて、後から辛味が追い駆けてくる。そんなに辛く……、ある! 七転八倒するほどじゃないけど、思わず、ハ~ヒ~、ってなっちゃう。カラヒね~、と云いながら、ボウルからお代わり。あとをひくニュアンスが分からないでもない感じ。かつては、辛いのに加えて妙に酸っぱいのと香草類の強い香りを三重苦だと辟易しちゃったけど、こんな酸味や香りなら全然OK.。でもやっぱりちょっと辛くって、少し残してしまう。まだまだ修行が足りないようであります。

「PLIKK KEE NOO」 杉並区阿佐谷北2-9-5 03-3336-6414

column/02322

口酒 「善知鳥」 utou

utou.jpg左にも右側にも気になるお店目白押しの阿佐ヶ谷北側の路地。「以前は満席で入れなかったンだ」といいながら縄暖簾を払った同行の士は、「お、空いてる」と小さく呟いて、促されるまま小上がりの奥へ。恭しくお品書きを広げる主人。そこには凡そ見聞きしたことのないお酒の銘柄が並んでいます。冷たくして呑むのがいいのか、燗に合うのか、ひや(常温を指す)でもイケルのか、といったところからの配置がされていて、さらには呑み口や出自の説明が付されている。選りすぐったそれぞれのお酒たちへの造詣と思い入れを感じさせます。久留米の瓶囲い特別純米酒「綾花」をひやでいただきます。すーっとクリアなのに柔らかな奥行きと旨味がある。おからのような穀物の薫りがして面白い燗酒は、なんと云ったっけ…。うん。長っ尻せず、一杯だけ舐めて、帰る。そんな使い方をしたい、近所に欲しい一軒です。

「善知鳥」 杉並区阿佐谷北2-4-7 03-3337-8734

column/02254

口Turkish Kitchen 「izmir」

izmir.jpgずっと気になっていたトルコ料理のお店「イズミル」にお邪魔できました。ところは阿佐ヶ谷北口駅前の雑居ビル2階。奥へと伸びるカウンターに沿ってベンチシートが並び、左手にテーブル5卓ほどがほの暗いオレンジ色の照明に包まれて配されています。ビールは、「EFES」というトルコのピルスナー。今まで呑んだことのあるどれとも違う香りの、心地よい一杯だ。前菜のプレートが楽しくも旨い。盛り合わせた「カルシュク・メゼ」には6つの色とりどり球状のペーストが載る。ひよこ豆のペースト「フムス」、ミックス野菜のピリ辛仕立て「アジェル・エズメ」、茄子の「パトルジャン・エズメ」、ほうれん草をヨーグルトで和えた「ウスパナック・タラマ」、そして人参とヨーグルトのペースト「ハウチュ・タラマ」。自家製で焼き立て熱々の「エキメキ」と呼ぶパンにのせ、いただきます。ひよこ豆のほっこりした甘さだったり、控え加減のピリ辛だったり、ほどよいヨーグルトの酸味だったり。全体にマイルドな中に、それぞれの素材の魅力が活かされていて、日本人に合う佳い前菜だ。「Yakut」というトルコの赤ワインでラムと牛ひき肉の串焼き「アダナ・ケバブ」。ひき肉のケバブって、初めてかも。挽肉のちょっとザラっとした食感の間から旨味とラムの香りが滲んで、いやー、美味い。ピザも愉しそーと「ペイニルリ・ピデ」をお願いすると、それは両端を絞ったような船形の姿でやってきました。たっぷりコクあるチーズとそれを包むようにした生地とのコンビネーションが、いい。もう1本!とした「Selection Kirmizi」もトルコの赤ワイン。そして、トルコ名物の誉れ高き「ドネル・ケバブ」。削いで薄い肉片からひたひたと滋味が伝わる。こうしてみると、「イズミル」のトルコ料理って、尖がった強い味を控えた、落ち着いた味わいがしみじみと美味しいモノのオンパレード。他のトルコ料理店でも一様にそうなのか、比べてみたくなっちゃったな。

「izmir」 杉並区阿佐谷北2-13-2パサージュ阿佐谷2F 03-3310-4666
http://www.asagaya-izmir.com/

column/02253

口らーめん 「麺好」 menko

menko.jpg環七を北上する途上でお昼を啜ろうと中野富士見町へ寄り道。通り沿いに何気なくある「麺好」は、10席ほどがカウンターに並ぶ、シンプルな設えのお店です。頭上の下り壁に留められた品札から「チャーシューメン」を選んでみました。貼紙には「当店のスープは海の幸山の幸を煮込みうま味を出しております、化学調味料はいっさい使用していません」とある。なるほど。と、とん、とドンブリが眼前に置かれました。ふむふむ、見た目はシンプルな中華そばだね。どれどれ、スープはどうかなと啜ってびっくり。は~、うまひ~。魚だしが突出することなくひたひたっと味蕾を攻める。でもベースには牛豚直球とはちょっと違うクセのない滋味があり、それらが一体となってバランスよく、そしてしみじみと広がる。感心して、誰も見てなきゃドンブリを前にして腕組しちゃいそうだ(笑)。スープが美味しいので、その分そこを泳ぐ麺の取り合わせがちょっと残念に思えてしまった。しゃきしゃきしていそうでちょっとぽそぽそするところもある細麺は、それ自体悪くはない。でもこのスープにはやっぱり、ちょい細めの中太麺を固めに湯掻いた感じのむっちりさも合いそうだなってね。それにしても、スープが旨いと、麺、スープ、スープ、って循環の食べ方になってくる。こうしてスープと麺や具が同時に減っていくのが、ラーメンの理想的な食べ方なのかもしれないね。ご馳走さま。

「麺好」 中野区弥生町2-52-8 03-3382-3132

column/02217

口らあめん・つけめん 「好日」 koujitsu

kojitsu.jpg平らなプレートに盛られたこの麺は、刻み海苔をちょっんと載せたシンプルな和風スパゲティ、ではありません。全くもって縮れのない自家製ストレート麺は、箸から滑り抜けそうなほどつるんとして、エッジのないほぼ丸い断面をみせる。添えられたつけ汁はというと、“無化調で仕立てた天然だし”という謳い文句に合点がいく優しい味わいだ。素材のなにかが突出することなく調和していて、円やかな醤油の風味がキレとコクを添えている。一瞬つけ汁としては弱いかと思わせるものの、ふた口み口するうちにたおやかな麺と絶妙の相性をみせてくる。ほほう。スープ割してもまた旨い。そんな「温盛(あつもり)」を考えると、温か「らあめん」もなかなかいいに違いない。らあめん・つけめんの「好日」は、東中野駅近く。東池袋マスターの味を無化調で昇華させたらこんなに風になる、ふとそんな気もしました。

「好日」 中野区東中野1-53-7MKハウス1F 03-3369-5914

column/02183

口とんこつラーメン 「萬福本舗」

manpukuhonpo.jpg中杉通りと交わるT字から青梅街道を少し下り歩くと、あの独特のとんこつ臭が風にのって鼻先に届いてきます。ははぁ、近いな、と(笑)。飾り気のない印象の店内へと踏み込むと、強くはないながらやっぱりとんこつの香りに全身が包まれるようです。カウンター左隅へと収まって、お品書きを一読。おや、と思い、大根おろし入りだという「みぞれとんこつ」に「味付玉子」「のり」のトッピングをお願いしました。とんこつに大根おろしが、良く合う。とんこつ嫌いのヒト向けに苦労して開発したのか、はたまた思いつきがヒットしたのか、とんこつスープのクセを見事に消化しつつ、その旨味に相乗効果を与えるかのようだ。小さな肉団子に加え、牛蒡千切りのトッピングなんてのも面白い。一途にとんこつ旧来の王道を行くようなお店かという見込みは、少々検討違いのものとなりました。店を離れた後も、髪の毛やら頭の周囲に暫らく纏わりつくとんこつの残り香が、難儀といえば難儀かな。

「萬福本舗」 杉並区阿佐谷南3-2-3 03-3392-2892
http://www7a.biglobe.ne.jp/~manpukuhonpo/

column/01736

口麺処 「田ぶし」

denbushi.jpg高円寺駅北口。ちょっと妖しい中通商店街を入った先にある「田ぶし」へ。夕方の半端な時間帯の所為か、店内に先客なし。スープ切れ仕舞い、という要因もあるかもしれないね。「らーめん」に「穂先めんま」「味付煮玉子」を添えてみます。スープの表面を覆うこげ茶色を攪拌してからスープを啜る。ほほう。すっきりした魚介の香りが鼻腔を抜けていく。マー油のようにも見えたそのこげ茶色は、カツオ節を揚げて作った香味油だという。魚粉を使うお店もあるけれど、これならば粉っぽくなく、1ランクグレードの高いエッセンスの添加だと思う。ボディの豚骨も意外やすっきりとしていて、全体にバランスの良い仕上がりだ。ひょろひょろっと長い「穂先めんま」。くにゅくにゅとした歯応えで面白い。ボリュームのあるトッピングになっていて、時折麺といっしょに啜ってしまうようなことも(笑)。カウンターのコーナー部に置いてある笊には、アゴやイワシらしき干物が入れられている。このあたりも上等な魚出汁の材料となっているのですね。

「田ぶし」 杉並区高円寺北3-2-17 03-5327-4744

column/01729

口沖縄そば 「なんちち」

nanchichi.jpgまたやってしまった呑んだ挙句の炭水化物、である。駅近くの狭い間口の店を覗き込むように訪ねました。「沖縄そば」か「そーきそば」か。大か中か小か。サッパリイキタイ、と「沖縄そば」中をお願いしました。意外にかわいいサイズのどんぶりでそれはやってきました。ちょうどいいかも。すっきり澄んででも旨コクしっかりで、悪くない。最悪だった石垣島のある店での思い出が洗い流されるようだ。仕上げに小ぶりな沖縄そば。そんな癖がついたら、どうしよう(笑)。「なんちち」は、近くの南風食堂「うねり亭」の出張店舗。"おこげ"という意味の"うちなーぐち"(沖縄方言)とのことです。

「なんちち」 杉並区阿佐谷南3-44-22 03-3393-4699 http://nanchichi.com/

column/01670

口洋酒房 「ランボオ」

ranbo.jpg軋ませながら狭くて急な階段を登る。積年の草臥れた味わいが狭い通路にも独特の妖しい空気を漂わせていました。ところが入口のドアには「開店遅れます」の張り紙。止む無く踵を返して階段を降りたところで思案していると、階段下の看板に灯りを挿す女性がいます。「あの、もう開けますか」と訊くと、「はい、どうぞ」。雑然とした印象の店内カウンターには、もう既に先客がありました。「グレンリベット12年」をロックで。掠れたレコードジャケットから円盤を引き抜いて針を落とすと、なにか10年単位で時間が遡ったような気分がふと過ぎる。歌舞伎観劇の話題をひとしきり話すママさんは、偲ぶ人も多いという以前の店主が亡くなられたあとを借りて営業しているそう。常連が屯する店の空気の残滓が流れているようにも感じます。往時の残り香がそこここにあるようで、亡くなられた店主に逢わずして個性の発露を強く感じさせてくれます。

「ランボオ」 杉並区阿佐谷南3-37-9 03-3339-1577

column/01669

口やきとり 「新 吉鳥」 kiccho

kiccho.jpg中杉通りから逸れて住宅地の筋を辿ると、戸建住宅の門先に行燈の看板が据えられていました。どうやら一般の木造住宅を改造したお店のようです。厨房前のカウンター、右手のテーブル席、そして小上がりというレイアウト。飾り気のない店内で、手造りな雰囲気とも云えそうです。メニューはと開くと、パウチされた二つ折りのそれからは一転してチェーン系の匂いがぷんぷんしてくる。大吉システムという脱サラ独立開業プログラムのバックアップによるパーソナルショップであるらしい。なるほど、ホールを担うオカアサンの動きはたどたどしく素人丸出しで、注文が漏れたり、他のテーブルへ運んでしまったりしている。でもまあなんか憎めないキャラなのが救いだね。本日のおすすめメニューから「京のししとう(万願寺)」「湯びき」「あじのなんばん漬け」あたりを。パウチメニューからは、「つくね」「ねぎバンバン」「はさみ(鳥ねぎ)」なんかのやきとりをいただく。ビールに「くろまる」のロックを4杯ほど。鳥スープに焼きおにぎりを浸した「おこげスープ」を最後に。それで〆ておひとりさま3,000円ほど。店内のそこここに「大吉システム」が匂うのが正直興醒めなので、お品書きをすべて手書きにしたりと、その匂いを巧く隠す方策が必要かも。「いやぁ、なんだかんだ大変です~」と少し疲れた笑顔を見せるオトウサン、頑張ってくださいね。

「新 吉鳥」 杉並区 阿佐谷南3-33-11 03-3393-4600

column/01668


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