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ただいま鋭意、旧サイトより記事移築中です。
2005年03月まで遡って移築が済みました。
でもまだまだ3合目くらい。頑張れ自分(汗)。


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五反田品川大井町アーカイブ

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口「グランド・セントラル・オイスター・バー&レストラン」で カキたま丼牡蠣フライ

gcoyster.jpgちょっとした研修で品川駅港南口。
お昼どきとなれば以前は、お向かいのインターシティにある四川料理「旭龍門」で、土鍋入りの「正宗担々麺」なんぞをいただいた覚えがある。
でも今日の気分は中華じゃないよなぁとぐるっと思案して気がついたのは、灯台下暗し。
牡蠣料理のあの店が宿題のままだったことを。

駅方向へアトレまで戻って、DEAN & DELUCAの脇から4階へ。
レストランフロアの奥で迎えてくれるのは、
パステルカラー6色に塗り分けた「OYSTER」の文字。
NY発の牡蠣レストラン「Grand Central Oyster Bar & Restaurant」だ。


ゆったりしたフロアには、オレンジ色の背凭れとギンガムチェックに映るクロスで覆ったテーブルが並ぶ。gcoyster01.jpgドーム型の天井はよく見るとタイルで化粧してある。
この天井も含めたインテリアはNY本店の意匠をほぼそのままもってきたものらしい。
そのあたりは、NY本店にも訪れたことのあるロレンスさんの記事に詳しいぞ。


gcoyster02.jpg
案内されたテーブルで眺めるランチメニューには意外にも、全7品のうち牡蠣メニューは2品のみ。
「オイスタープラッター(生牡蠣の盛り合わせ)」と「ランチビール」をいただいちゃいたい気もするものの(笑)、そうすると午後からの研修で間違いなく寝る羽目になるねと自重する。
「広島産 カキたま丼」を選んでみました。


gcoyster03.jpg
逆さにしても大丈夫?なんて考えそうな、やけにどろんとしたトマトとオニオンのスープを平らげたところに、ドンブリが到着。gcoyster04.jpgその名の通り、つまりは牡蠣の玉子とじ丼なのだけど、玉子が炒り玉子的なところまで火が通っている。
それは牡蠣だからなのか、ただそふいふ仕立てなのか、たまたまそうなっちゃったのか。
例えば、牡蠣の身に焼き目をつけてから、さっととろとろに玉子でとじたりした方がきっと美味しいのに、などと思ってしまうのでありました。


平日の昼時にまたまた品川にいる機会があったので、今度はフライをいただこうとアトレ4階を訪ねる。
ひとり客となれば、案内されるのは左手のカウンター。
目の前には、ステンレスのトレーが幾つも並んでいて、AKKESHIとかKUJUKUSHIMAとかKAKIEMONとかAKOHといった産地ブランドのメモが貼ってある。gcoyster05.jpgなるほど、生牡蠣の盛り合わせを注文するとここで殻を開けてくれるンだね。


gcoyster06.jpg
受け取った丸いプレートには、牡蠣フライが定番の5つの「牡蠣フライ御膳」。
重なることなく、ほぼ均等の間隔で並んでいます。


小振りながらコロンと肉厚の牡蠣は確か、ドンブリに同じく広島産。
粗めのパン粉で包んだフライをそっと齧れば、如何にもフレッシュな印象の牡蠣エキスがじゅんと滲む。gcoyster07.jpg小振りゆえ、しっかり堪能する感じにはならないけれど、澄んだ旨みがちゃんと伝わる牡蠣フライだ。


何気なくみた幕板の貼紙には、「オイスターシチュー」「オイスターパンロースト」なんて文字がある。
夜メニューを届けてもらって眺めれば、「フライドオイスターNYスタイル」なんてのもあって、どこがどうNYスタイルなのか気になるし、グラタン的「オイスターロックフェラー」も勿論外せない。
「オイスターキルパトリック」なんて初めて目にしたフレーズだ。



ここ品川店が、「グランド・セントラル・オイスター・バー&レストラン」の世界2号店で、丸の内が3号店。gcoyster08.jpgWebサイトには、ニューヨーク・マンハッタンの玄関口"グランド・セントラル・ステーション"の駅構内に1913年に創業、とある。
なるほど、世界の要衝マンハッタンのターミナルの名をそのまま冠していると知るだけで、その歴史と知名度が窺えようものですね。



「GRAND CENTRAL OYSTER BAR & RESTAURNAST」品川店
港区港南2-18-1 アトレ品川4F[Map] 03-6717-0932
http://www.oysterbartokyo.com/

column/02955

口韓国家庭料理「オモニの台所」で メチャ肉丼にユッケジャンうどん

高輪台の病院で、診察をさくっと終えてから、
お昼を摂ろうとひと駅乗って泉岳寺。
そのまま行けばお水を出さない英国風カレー「サンライン」だなと思いつつ、伊皿子坂をてろてろと上る。
N響の建物を過ぎたところにあるビルの地階にあるのが、韓国家庭料理「オモニの台所」です。


階段を下りたエリアは、地階のデッキに屋根を被せて、
店を拡張しているようにも見える。
冬の日にはゴッツいストーブが焚かれていて、
夏にはぷちオープンエアが愉しめそう。omonis01.jpgフロアの中央には、逆さにした北京鍋に太いチューブを繋げたような、排煙のためのダクトがあって、その下に焼肉の焼き台が配置されている。


omonis10.jpgおひとりさまは、手前のテーブルに陣取って、
ランチメニューと正対します。
「通常メニュー」は、「コムタン」「ユッケビビンバ」やナッジ、イカ牛、春雨から選ぶ「オモニウルトラライス」。
焼肉あれこれの「焼き物セット」もあれば、数量限定「参鶏湯」、「冷麺」ももちろんと迷わせる。
そして「日替わりメニュー」には、
月曜から金曜までの5種類のドンブリものが並んでる。
土曜日には、日替わりドンブリのどれでもできるというので、月曜日判「メチャ肉丼」をお願いすることにしました。


メニューと一緒に届けてくれていたのが、赤いコップの冷たいお茶に浅漬けしたキャベツのサラダ、そして小振りな丸壺。
この壺の中はやっぱりあれかな?と想像しつつ蓋を外すと、
期待通りにキムチが覗く。
omonis02.jpgomonis03.jpg
ドンブリが届くまでのしのぎにと小皿にとったこのキムチが特に凝ったものでもないのに旨くって、もうちょっともう少しと止まらない。
酸味や辛味が控えめで、ニンニクも感じずして、軽やかなのであります。
壺から出したらそれは全部平らげるべしというのがルールになってるけど、残しちゃう心配はあまりなさそうだ。


やってきたドンブリには、辛味ダレをしっかり纏って赤橙に染まった牛スジに玉葱、長葱が載る。omonis04.jpgomonis05.jpg全体を覆う唐辛子色にちょっぴり慎重になりながら(笑)、牛スジを口に運ぶと、じわわと旨みが解けて、やっぱり辛味が追い掛ける。
あ、でも仄甘さを一緒に含んでいて、丸い辛さ。
そう思うところへ早速、額に滲む汗。


ふたたび土曜日の泉岳寺。
なぜだか前回と同じ席に陣取って、冷える今日はと「ユッケジャンうどん」。
手馴れた風情で、キムチの丸壺を引き寄せて、シャクシャクと噛んではまた壺に手を伸ばす。
これとご飯とスープでもいいンだけどなと思ったりする(笑)。


お待たせしました、と届いたドンブリはやっぱり赤い。omonis06.jpgダイジョブかなと考えつつ箸をスープに突っ込んで、
引き上げたうどんにハッとする。
そうか、ここで云う「うどん」は所謂冷麺の太い版なんだね。omonis07.jpg啜るスープは意外と辛さの加減よろしく、あっさりしながら旨みを含んでる。
思いのほかスープに馴染む麺の食感や心地よし。


もうちょっとお肉が入っててもいいかもとふと思いつつ、サービスでつけてもらった小ライスを投入します。
これもひとつのお約束。omonis08.jpg赤いスープでコーティングしたご飯を啜るうちに、辛いスープの過半を平らげることになるのです。



伊皿子坂の韓国家庭料理店「オモニの台所」。omonis09.jpg刺すような辛さやこってりとしたニンニク使いに頼らない、どこか軽やかな仕立てが印象的だ。
そこには、韓国のお母さん(オモニ)が家族に用意する日々の糧に注ぐ温かさがあるような、そんな気もいたします。



「オモニの台所」高輪本店
港区高輪2-16-49 B1F[Map] 03-3441-4542
http://www.omoni.co.jp/

column/02952 @800-

口洋食工房「陶花」で 4片のカキフライとフォアグラ入りハンバーグ

touka.jpg間口一杯の看板の灯りが、以前にも増してその存在を主張している洋食工房「陶花」。
でも、二階にあった「陶花」がご近所の一階に移転してからは、まだお邪魔したことがありませんでした。
戸越銀座の商店街を歩くたびに眺める店頭のパネルには気になるメニューがあれこれ。
でもやっぱりコレからいただかなねばなりませんねと呟きつつ、その扉を引き開きます。

すっきりとした印象のインテリア。
手前のテーブルに案内されて、早速の注文は「カキフライ」。
「お得なセット料理」をくっつけるのはいかがでしょうかということで、グラスのビール欲しさにそのように(笑)。


touka01.jpg
ビールをほぼ一気に呑み干して、
カップの濃密クラムチャウダーをペロペロ。
ややあって届いたお皿には、大振りな牡蠣フライが5つ盛りの定石を翻しての4片載っています。touka02.jpg


もしや二個づけなのかもなぁの大きさなので、檸檬をぎゅっと搾ってから、ナイフを入れて半切に。touka04.jpg
切ってみると、二個づけではなくて、そこそこ立派な量感の牡蠣であることが判る。
添えてくれているタルタルをたっぷりと擦って、ひと息フーとして口へ運びます。


バランスとしてはやや衣が固い印象ですが、カリサクの歯応えのあとにじわーっと牡蠣の身の滋味とミネラルが口腔に広がる瞬間は、やっぱり魅惑的。touka03.jpg牡蠣は広島産。
タルタルはバター入ってる?と思うよな、やや重たい仕立てだ。



あれこれ気になる「陶花」にはふたたびお邪魔して。
今度の目当ては、石ちゃんも「まいう~」な「フォアグラ入りハンバーグ」だ。


ジャガイモ、隠元、人参と付け合わせの王道を従えてやってきたお皿には、一見ごく普通のハンバーグ。touka05.jpg


どれどれとナイフの刃を挿し込むと、柔らかな切れ味で断面をみせるハンバーグ。
じゅわっと脂を滲ませつつ、その中から顔を出すフォアグラは意外なほど肉厚であります。
フォアグラONはあっても、フォアグラINしたハンバーグは、ほかに知らない。


どうよ!な感じのその断面に、それってズルくない?と訊いても、ただホレホレと誘うばかり。touka06.jpgワタシモワスレナイデとばかりにその下のデミソースがゆらゆらとするので、ざっくりと刻んだハンバーグにそのソースを塗り立てていただきます。


うひゃひゃ、見た目通りのとっぷりしたコク味が延髄を刺激する。
脂湛えた挽肉とフォアグラとデミソースの三位一体がご飯を呼ばない訳はない。
やっぱりズルいよなぁ。


戸越銀座商店街が誇る洋食の一軒、洋食工房「陶花」。touka07.jpg商店街では14店ほどでコロッケを競作していて、
それらを称して「戸越銀座コロッケ」。
庶民の味方的洋食屋さんであって欲しいような気もする「陶花」ではあるけれど、「陶花」のコロッケは「フォアグラコロッケ」600円也。
買い食いが似合うよな、町場のお惣菜ノリとは路線が違ってます。


□関連記事:
 洋食工房「陶花」で デミソースとろ玉子チキンライスのオムライス(07年05月)


「陶花」
品川区平塚2-18-3[Map] 03-3785-4410 http://touka.togoshiginza.net/

column/02943

口Ristrante「KOUJI Cordiale」で 青物横丁の真っ当イタリアン

kouji.jpg大井町で買い物を済ませて、駅前のロータリーからタクシーに乗って、下るは仙台坂。
第一京浜の横断歩道を潜って直進したタクシーを、
青物横丁の駅前を過ぎた辺りで停める。
降り立った交差点のビル3階にあるのが、
リストランテ「コージ コルディアーレ」。
今宵は、築地王ほかの皆さんで囲む忘年会。
青物横丁でイタリアン?なんて声がどこからともなく聞こえてきそうな、そんな感じもまた愉しい。


リースも飾った板張りの階段からアプローチ。
白基調がすっきりと温かな、正統に洒落たホールが迎えます。


テーブルにまず届いたのは、「有機野菜のバーニャカウダ」。kouji03.jpgkouji01.jpgkouji02.jpg
お皿には、アンチョビソースを中心に花開いたようにレイアウト。
この野菜って何?って話になって、「黒大根、黄カブに、紫人参、黄色いのが島人参で、これが金時ですね」。
そこで、ホールスタッフの勘違いを遮るように、「コールラビでは?」とその野菜の名前を説いたのが、ちょっと遅れてやってきたベジアナこと小谷さん
一同「お~!」、さすが野菜ソムリエであるなぁと感心頻りであります。


続く前菜には、「和牛もも肉のカルパッチョ」。
kouji04.jpgkouji05.jpg
そして、赤貝、ミル貝、ツブ貝、ホッキに帆立などの貝あれこれを生姜とエシャレットのソースでいただく「いろいろ貝のサラダ」。


ここで築地王、ちょうど刷り見本届きましたと取り出したのが「鈴与」三代目の生田さんとの共著、「築地じこみの魚の肴」。kouji06.jpgパラパラとページを捲ると、そこに書かれた肴のレシピはおよそ3ステップ。
ずらずらと冗長なレシピはお手製の酒肴には時に煩わしい。
グラス片手にキッチンに立つようなイメージが沸いてきて、写真も魅力的な実用派冊子だ。
スタイリングに奥さんが活躍の、「しずる!写真グルメガイド」の元さん宅で撮ったンだって。


お、それはもしや白子では~と覗き込むように受け取ったお皿は、
「北海道産真鱈白子とエリンギのフリット」。kouji07.jpgバルサミコソースのほの酸味を呼び水に、白子のとろんとそれを包む衣の好相性をぬははと愉しむ。
それはもう、エリンギの方はそっちのけ(笑)。


しゃかしゃかと豪勢に鏤めているのは、トリュフでありますなぁと再び覗き込んだお皿には「グリーンアスパラガスの炭火焼 温泉玉子と黒トリュフソース」。kouji08.jpgkouji09.jpg崩し溶いた温泉玉子にトリュフを混ぜ込んでソースにしちゃうというのは、
常套なれども、やっぱり反則だなって思っちゃう。


これまた待ってましたの牡蠣メニューは、
「大粒牡蠣と豆苗のクリームソース 手打ちタリアテッレ」。kouji10.jpgその名の通り、ぶりぶりっとした牡蠣がふっくらしたままクリームソースに包まれて、粉の風味の利いた平打ちパスタと主役を張り合ってるぞ。


パスタがもう一丁とは?というところでやってきたのが赤々と伊勢海老。
海老にはリングイネと誰が思い付いたのだろうねと思いつつ、くるっとして口に運ぶフォークの先。kouji11.jpgぶりっと力強いその身はもとより、トマトソースにたっぷりと滲んだ海老の旨みがいい。


そうそう、新刊書籍といえば、晴れて築地まんがガイド「築地あるき」を発売して大反響という、おざわゆきさん&なべひろさんもご同席。kouji12.jpg色紙にさっとペンを走らせては、キャラクターがみるみる描きあがっていく様子を、なるほどそんな手際を重ねて一冊になっていったのだなぁと、感心しながら眺めます。


いやーそろそろお腹も満ちてきたぞーというところで、メインの登場だ。
それがステンレスの大皿に豪快に盛られた、
「乳飲み仔牛の骨付きロースの炭火焼 焼野菜添え」。kouji13.jpgkouji14.jpg黒板にはジェノベーゼソースとあったけれど、仕立て変更の紅いソースがソースペリグー。
盛り合わせのデザートを平らげて、ふー、満腹満腹。


幹事のジュネさん、メンバー紹介にぴったりのしおり作成お手数さまのつきじろうさん、いつもコンビのGingerさんeatnapoさん、まいどのromyちゃんに祝ご結婚佃の旦那さんにもご同席多謝、ありがとーございました。


下町ノリの青物横丁で洒脱真っ当イタリアン、リストランテ「コージ コルディアーレ」。kouji15.jpg"コージ"はそのままシェフの名、"浩次"から。
"コルディアーレ"とはイタリア語で"真心のこもった"という意味だそうです。


「KOUJI Cordiale」 
品川区南品川2-17-18 3F[Map] 03-5461-3762 http://www.kouji-cordiale.com/

column/02920

口とんかつ「丸八」支店で オーロラソースのカキフライ生姜焼もいい

maruhachishiten.jpg何度もその前を通って気になっていたのは、
ご存じ、大井町とんかつ「丸八」の支店であります。
支店は、灯りの消えた「大山酒場」の前を過ぎて、
そのまま線路沿いを往ったところにある。
木彫りの看板と白い暖簾が目印だ。
古びたショーケースには、薄っすら埃を被ったサンプルが並んでいて、その前にはアルミの岡持ちが置いてあります。

駅前「丸八」のとんかつもなかなかだったものなぁと、とんかつ気分で暖簾を潜り、迎えてくれたオカアチャンとオトウチャンに促されるまま、白木のカウンターの真ん中に座る。


何気なくみた壁に「カキフライ」の文字。
おお、そうかそうだと急遽モード変更、「カキタベ!」へと転じます。


早速手元を動かして、準備が済むと、ふたつ並んだ油殿の前に立つご主人。
おしんこの小皿に続いて、味噌汁のお椀、そしてご飯が用意されたらそれが、揚げ上がりのサインだ。


主人が、柔らかな口調で「おまちどうさまー」とカキフライのお皿を目の前に据える。
おおおおお。maruhachishiten01.jpgカキフライは5つ盛り、という定説を翻すような、カキフライ6個盛り。
こんもりと重ね盛り上がったお皿を暫く凝視することに(笑)。
ケチャップ&マヨネーズのオーロラソースがたっぷりと色を挿していて、ぐっとくる。


本店のとんかつ同様、玉子をしっかり使った衣がカリサクで、はふっと入れた歯の先を受けて程よく火の入った牡蠣の身がミネラルな旨みを弾けるようにする。maruhachishiten02.jpgmaruhachishiten03.jpgうん、いいね。
タルタルが王道であるのは譲れないけど、にっぽんの洋食的オーロラソースも牡蠣フライに相応しい。
ささやかな発見をさせてくれたようで、「ごちそうさまー」に感謝の意をそっと含めます。


もちろん、とんかつも気になっていたのだけど、それ以上に気になったのが、「生姜焼き」。
Gingerな御仁は当然もう口にしているのだろうなぁと思いながら、前回と同じ丸椅子で待つ。

maruhachishiten04.jpg
このおしんこだけでビール1本呑めちゃうぞ、と考えて、
でも、お腹膨らませずに生姜焼きでご飯をムホムホ喰らうのが今日の気分に正しい、そんな気がしてスルーする。


おおおおー。量感がいいなぁ。maruhachishiten05.jpgたーんと食べなよーという心意気がそっと一緒にお皿に盛られているかのようで、それでいて大盛りを強要するような押しつけがましいところがないのがいい。
早速、ご飯片手にお肉に挑む。
うむ、うむ、うむむむむむ。
生姜の風味がしっかりと利いたタレをたっぷりと纏ったロースが、脂の甘さと身肉の旨みを口一杯に溢れ出させる。
いやはや、うまいでないの。


脳裡に浮かんだ科白は、「この生姜焼きが今日以降口にする生姜焼きの基準になりそうかも」ってこと。maruhachishiten06.jpgどっさり盛ってくれたキャベツもどふいふ訳か、ぺろんと食べれてしまうのね。
とんかつ食べにまたこの白木のカウンターに座っても、しょうが焼きを注文してしまいそうでちょと困る(笑)。


大井町とんかつ「丸八」から暖簾を分けて幾星霜。maruhachishiten07.jpg本店で培った手練にオトウチャンなりの工夫が多重に加味されているようで、より魅力的。
オカアチャンとのコンビが醸す雰囲気もまた魅力のひとつです。


口関連記事:とんかつ「丸八」本店 で玉子たっぷり上カツとデミなポークソテー(09年04月)
口オイスターパラダイスブログ:「カキタベ! ~牡蠣を食べよう!~」


「丸八」支店 品川区南品川6-11-28 [Map] 03-3471-5689

column/02902

口麺場「じゃげな」でしっかりボディスープのバリだし醤油キャベ味噌

jyagena.jpg過日、伊豆田洋之を聴きに「Lock-Up」へ潜入する前に腹拵えする場所に選んだのが、麺場「じゃげな」。
大井町線高架下のアーケードの一角に印象的なファサードをみせています。
ラーメンと書かれた提灯の脇にメニューが掲げてあって、その並びにコンパクトな券売機がある。
どれどれとメニューjyagena01.jpgを覗くと、なんと①~⑱までの定番ラインナップ。
冒頭に①替え玉とあるのを微笑ましく思いながら、目線を整理すると、塩が4品に醤油で8品、味噌で4品につけめん、という構成だ。
そしてさらに、トッピング、おつまみ、ご飯モノがひと揃い。


ぐるぐる悩んで選んだのが、醤油仕立て系から「バリだし醤油らーめん」。
2倍だしがきいている、がショルダーフレーズだ。
煮玉子も添えてもらいます。


注文を終えて待つ間、店内をきょろきょろ。
微妙に圧迫感があるのは、カウンターの上に短管で足場を組んで、それを棚代わりにしているから。
jyagena02.jpgjyagena03.jpgjyagena04.jpg
壁には、イージーライダーなモノクロ写真をコラージュしてる。
卓上に割り箸はなくて、古紙で作られているというエコロジー箸がグラスに挿してある。
店主の個性やキャラ、考え方が滲み出ているようで、いいよね。


足場板のメッシュとカウンターとの隙間からそっと手渡されたどんぶり。jyagena05.jpgなんというか、なかなかにいい表情をしております。
どんぶりの魅力はこうして顔にも出るものだよなぁと思いつつ、レンゲでスープを啜ります。


んんんー、節を多分に含んだ魚介だしがしっかりと主張する。jyagena06.jpg見た目を翻すほど脂も強いような気がするものの、こりゃ~旨いや。


麺はというと、まさにシコっとしてムニっとして、歯切れ良く粉の魅力を伝えてくれる感じ。jyagena07.jpg意外とよくスープを絡め上げて、それでいて、ぷよぷよしない。
いいんじゃないかなぁ。


それじゃ味噌はどうだろうと、週末にやってきた。
キャベツと味噌の相性は、例えば「ど・みそ」でも確認済み。
⑰番「キャベ味噌らーめん」をお願いします。
バターをのっけてもらおうかな。


これはこれで、いい表情のどんぶり。jyagena08.jpg湯掻いたキャベツを味噌仕立てスープにひたひたさせてから、しゃくしゃくといただく。
ボディのしっかりしたスープは味噌仕立てにも拮抗して、バランスは悪くない。
jyagena09.jpgjyagena10.jpg
バターとろっと溶かして、そこへシコシコ麺をそよがせて、啜る。
うんうん、これも有りだと思います。


「赤ネギ」をこんもりとあしらってみたり、
jyagena11.jpgjyagena12.jpg
「どっかん海苔」をドッカンしてみたり、もまた一興でありますね。


大井町の定番ラーメン店の一軒になりそうな予感の麺場「じゃげな」。jyagena13.jpg「じゃげな」というのは、九州地方の「そうだろ?」といった台詞からきているそう。
「旨いね~(笑)」「じゃげなぁ~(笑)」、そんなやりとりが思い浮かぶ。
本店は長野にあるようです。


口関連記事:PianoBar「Lock-up」で エメラルドのカクテルと奇跡の歌声(09年10月)


「じゃげな」 品川区大井1-1-9 [Map] 03-5709-0400 http://jagena.com/ 

column/02897 @750-

口Restaurant「DA Noi」で 名物スープと猪のワイン煮込みパスタ

danoitakanawa.jpgかかりつけの高輪の病院で診察を済ませた後、
てろてろと品川駅方向へと坂を下る。
台風の余波か、冷たい雨に強い風が混じってる。
どこかで昼ご飯したいなぁと思案しながら立ち止まった信号が、東武ホテル前。
あ、そうだ、ここに「ダノイ」があるんだったと急に思い出して、今日は営業してるかな、と振り向くと、三色旗が揺れているのが見つかります。
小熊のマスコットが迎えてくれました。


「ダノイ」のお昼は、パスタランチA、きまぐれランチB、シェフおかませランチC、
そしてステーキランチDと4つのグレードのコースランチがある。
あとは、数量限定の日替わりランチかいっそアラカルトか。


ここは素直に、Aランチ。
前菜から「ダノイ名物 豆と野菜を煮込んだスープ」、パスタに「スパゲティー二 猪の赤ワイン煮込み」を選びました。


気取らず、カジュアルにはなり過ぎず、のフロア。danoitakanawa01.jpgソファーの落ち着いた朱色やテーブルクロスのピンクもきっと、入口廻りのブランディングパネルの赤をモチーフにしているのだろうね。


スープ皿が届きました。danoitakanawa02.jpgdanoitakanawa03.jpg前菜と云えども、名物というからには、それなりの自信作なのだろうなんて気負いをやんわりと押し返す、優しいお味。
ひと口目は、ひと味足りないかもなぁと思うも、ふた口み口するうちに、あ、これでいいんだと妙に納得の豆と野菜のコク味がやってくる。
粉チーズをパラパラすれば、また違うひと口が愉しめるね。


賽の目肉を載せたパスタは、なるほど赤ワイン煮込みをソースにして和えた仕立て。danoitakanawa04.jpgdanoitakanawa05.jpgこの肉がイノシシかどうかと訊かれると確かにそうだと応える自信はないけれど、まぁそうなのでしょう(笑)。
あれ?醤油も使ってる?的な独特な風味はどこからくるのかなぁ。
もしかして昨晩のメイン料理の残りをパスタにアレンジしてたりして。
などと考えているうちにぺろんと啜ってしまいました。


danoitakanawa06.jpg
デザートのタルトを食べながらふと思いつく。
そういや、遠い昔、キャベツのスパゲティが話題になっていたんじゃなかったっけと改めてメニューを眺めると、「スパゲッティーニ カーヴォロ」というのが、キャベツとアンチョビのパスタ。
そうだ、西麻布の本店でいただいたンだったとやっと思い出す(笑)。
もう、随分昔のことだもんなぁ。


「ようこそ我が家へ」。
ホテル附設のレストランであってもどこかアットホームな雰囲気をもつ「DA Noi」。danoitakanawa07.jpg西麻布の店1階の「パネッテリア」や栄「ラシック」にも出店していることもあってか、
最近はもう、Altri(その他の)とは呼ばなくなっているようです。


「DA Noi」高輪 港区高輪4-7-6 高輪東武ホテル1F [Map] 03-3440-4424 http://www.danoi.jp/

column/02889 @1,890-

口PianoBar「Lock-up」で エメラルドのカクテルと奇跡の歌声

lockup.jpg知るひとぞ知るアーティスト、伊豆田洋之。
86年の2枚目のアルバムから聴いていて、
今も時々CDを回す。
最近では、ビートルズやジョン、ポールのカバーで奇跡の歌声を披露。
村田和人、杉真理、山本英美と集う「ピュア・ミュージック」でも伸びやかなボーカルを聴かせてくれていたっけ。
その伊豆田が、大井町のピアノ・バーで定期的にライブ出演しているんだ。

lockup01.jpg
そう知りながら、高めのチャージとできればオリジナルを聴きたいという思いが交錯して、なかなか寄り道できなかった。
すっかり陽の落ちた大井町駅前から電話を入れると、営業は19時からで、ライブは20時頃から演る感じだという。
フードメニューはあまり用意なさそうなので、大井町線の高架下辺りで腹拵えして、いざ。


「MUSIC-LOVE&PEACE」とネオンが迎える階段を上がって、店に入るも、先客はなし。lockup02.jpg迎えてくれたママともうひとりの女性曰く、常連の皆さんは、ライブの時間目指して訪れるらしい。


のんびり呑んでますよと隅のテーブルに腰を降ろして、ドリンクメニュー。
「Rock-upオリジナル・カクテル」とあるので、それをカウンターのママに伝えると、どんなのがいいですか、と云う。
あ、特定のレシピのものをそう呼んでる訳ではないのだねと合点して、じゃ、ウォッカベースで甘ったるくないショートで、とお願いしました。


やってきたグラスは、エメラルドグリーン色。lockup03.jpgひと口含んでから、どうかしらと窺うような視線を送るママに、偉そうに頷いてみたりして(笑)。
ボンベイをベースに、オレンジ・キュラソー、少しのペパーミントとバナナのリキュール。
パステルな碧色は、オレンジ・キュラソーが届けてくれている色合いだ。
注文通り、甘くなく辛過ぎず、さらっと風味を愉しめる。


雑誌を眺めながら舐めていると、妙に呑めてしまって、困る(笑)。lockup04.jpgボウモアをロックでもらったり、グレンフィディックをちょい加水でお代わりしたり。
と、そこへカーリーな銀髪の伊豆田が横を通って、ピアノに向かっていった。
1曲目は、ポールの「Anyway」。
誰がそう云ったか、奇跡の歌声と呼ぶに、ああ、やっぱり相応しい。


以前は六本木にあったというピアノ・バー「Lock-up」。lockup05.jpg伊豆ちゃんがオリジナルだけのライブを演るというなら、必ず聴きに行きたいな。


「Lock-up」 品川区大井1-11-4 小川家ビル2F [Map] 03-3772-3670 http://www.geocities.jp/lock_up_web/

column/02884 @8,000-

口コミュニティキッチン「AiR BoRNE」で 沖縄温もずく煮豚ニンニクたまご丼

airborne.jpg大井町駅の中央口では、かつての大井町阪急のビルなどが解体され、広く仮囲いの壁が立つ。
その左手へと進んで、三ツ又の交叉点方向へだらだらと坂を上がったところで、隅切りに入口を構えるお店が目に留まりました。
何気なくメニューを見ると、「煮ぶたニンニクたまご丼」なるイチオシがある。
ガッツリ喰いたい気分が手伝ったのか、へーと云いながら、気がつけばそのままドアを押していました。

airborne01.jpg
メニューから察するに、店内も男っぽい造りなのかと思えば、然に非ず。
基調は、首里城のそれを思わす朱色の壁。
その壁に造りつけた棚には、琉球硝子のグラスが並んで、カラフル。
カウンターには、九州の焼酎、そして泡盛の一升瓶がひと揃い。


なんだか思わず、「オリオンビール!」と云うそうになった(笑)けど、あるのはハートランドらしい。
んじゃそれで、ということで、プハ~としながら品書きをみると、所々に沖縄んチックなメニューがあって面白い。


そうきましたか、とほくそ笑んでじっと読むと、「沖縄もずく」と並んで「沖縄温もずく」なんてフレーズがある。
ん?温?と説明書きを読むと、比内地鶏スープとたっぷりの刻みネギ、生姜で、とある。
もずくと云えば真っ先に思い出すのが、パナリ(新城島)のポイントで潜ったあとのランチで、ボートの上でいただいた、あのもずく。
鰹出汁がよく利いたタレにおろし生姜をちょいとのせて啜れば、ぬめりもイキイキとしたもずくの魅力が最高に引き出されていたっけ。
それは、ちゃんと冷たくしていたから美味しかったという面もあるのだけれど、それに対して地鶏の温かいスープでもずくを喰っちゃったらどうだろう。
またまたへーと思いながら、ものは試しと、それをお願いしました。


意外とたっぷりとした器にもずくがなみなみと盛られてる。airborne02.jpgどれどれと蕎麦を啜るかのような要領でズズとすると、しっかり旨味を含んだ鶏スープと生姜の風味が啜るもずくと違和感なく、なははは、これはこれでイケる。
もずくの食感が多少ぽそぽそしているのは、温かい仕立てにしているからなのか、そもそも東京で仕入れられるもずくはこうなってしまうのか。
「銀座わしたショップ」で買ったもずくは、冷たいままでもぽそぽそしていたし、やっぱりそりゃ取れ立てと同じにって訳にはいかないよー、ってことなのかな。


そふいふことなら(?)ってことで、目の前の泡盛の瓶に手を伸ばす。
まず舐めるは、沖縄最古の酒蔵の醸すという「かりゆし」。


それに添えるにはと選んだのが「ターンム(田芋)の甘辛揚」。airborne03.jpgうんうん、田芋の素朴な甘さが薄い揚げ衣に包まれて、強過ぎない甘辛のタレがその味わいも膨らませてる。
だんだん田芋の料理に馴染んできた気がするぞ。


airborne04.jpg
どうせならもう一杯(笑)と、定番中の定番「島らっきょ」をもらって、一升瓶のラベルを探す。
すると、ふたつの「久米仙」のラベルが見つかった。airborne05.jpg一方のラベルは、ああこれぞ泡盛のラベルと思わせる昔ながらのデザインの「久米仙」。
もう一方のラベルは、水の流れに木々の花をあしらった、やや気取ったデザインの「久米仙」。
デザインは違ってもどちらも同じ蔵元から出ているものかと思ったらそうではなくて、素朴系ラベルの久米仙が「久米島の久米仙」で、片や那覇にある久米仙酒造の「久米仙」。
それぞれに沿革があるのだろうけど、なんとなく「久米島の久米仙」の方が正しいような気になって、そちらを舐める。
うんうん。
すると、「こっちも呑んでみる?」と試し呑みさせてくれた。
うんうん(笑)。


これはもしや、こちらの女性店主が沖縄出身の方なのではと訊けば、そうではなくて、関係者と等しき親しいお客さんに沖縄料理を薦められるうちに、こんな風に沖縄色を帯びたお店になったのだという。
だから、家庭的居酒屋メニューの間にちょこちょこと沖縄酒肴が混じる、ちょっと不思議な品書きになっているンだね。


あ、そうだ、ガッツリものを食べに此処に入ったンだっけ、とやっと思い出して「煮ぶたニンニクたまご丼」をお願いします。

airborne06.jpg
磁器のどんぶりではなくて、透明な硝子のどんぶりによそったご飯の上に、炙ってぬらぬらとした煮豚チャーシューが敷き詰められている。
その真ん中で生玉子がこちらを覗き見してる。airborne07.jpg背筋を伸ばして(笑)、箸を持ち直して挑めば、襲う強烈なニンニクの風味と辛み。
解けるように蕩けるように、豚肉の脂の甘みと旨味がそこへ踊り出して、さらに玉子の黄身のコクがズルいほどの拍車をかける。
うー。
ガツガツ喰っちゃって、満腹至極であります。


一升瓶の並ぶカウンターで、食事だけでもいいし、沖縄ツマミで泡盛も呑める、
大井町・三つ又「AiR BoRNE(エア・ボーン)」。airborne08.jpg窓際に横に渡した板に、上昇気流に乗って!!エア ボーン、とある。
"Air Borne"というのは、主に航空関係者の間で使われる言葉だそうで、飛行機の"離陸"を意味するのだそう。
あ、それで上昇気流に乗ってだ、Takeoffとは云わないンですねー、などと話していたら、女性店主がこう洩らした。
息子がパイロット見習い中なんですよ、と。
なるほどね。


「AiR BoRNE」 品川区大井1-55-3  [Map] 03-3772-1004

column/02863 @4,500-

口ラーメン「みーちゃん」で 住宅地の再会懐かしい屋台とラーメンと

miichan.jpg戸越の住宅街の直中で、
ラーメンの屋台が夜な夜な営業しているという。
住宅街のラーメン店というのが特別珍しいという訳でもないけれど、それが"屋台"となると話が違う。
貝専門の「和光」が、茅場町で一時営ってた店は、古い木造モルタルの店舗に屋台を突っ込んでいたっけな、と思い出す。
果たして戸越の屋台はどんなことになっているのか、足を運んでみました。

しんと静まった住宅地の奥へと左へ曲がり右へ曲がり左へ曲がり、する。
ここじゃないよなぁと試しに曲がった小径の向こうに、紅い提灯が見えた。miichan01.jpgおー、あれかぁと窺うように近づくと、なるほど、間違うことなき"屋台"がある。
一軒家の庭先の、ガレージででもあったのだろうスペースに、
懐かしい匂い芬々の屋台が鎮座しているンだ。miichan02.jpgまだ、客はなく、屋台の主さえもいない。


どーしたもんかなぁーと思いながら(笑)、そろりと足を踏み入れると、屋台の中でおでんがゆっくりと煮えている様子。
と、家の縁側から屋台の主と思しき男性が「いらっしゃい」と顔を出した。
その奥の座敷では、オバチャンふたりがガハハと笑いながらお食事中なのが覗けてしまう。
なははは。


やっと、屋台の前の丸椅子に座って、ビール頂戴、ということに漕ぎ着けました。
ガレージには急に秋めいた風が抜けて、
こうなるとやっぱり、おでんもいただかねばなりませんね(笑)。miichan03.jpg


澄んだ出汁に浮かぶ大根は、まだ煮えてない。
じゃ、ま、テキトーにと云いながら、はんぺん、ウインナー、餃子巻き、しらたきにゴボウ巻きなんかをいただいて、調子に乗って、グラスの焼酎をもらってつーっと舐める。
miichan04.jpgmiichan05.jpg
特に感慨のあるおでんではないけれど、このロケーションは面白いなぁと改めて、擦り減ったタイヤや脇にある引き出しの風情を眺めていたら、通りがかりのご近所さんが「こんばんわー」と声を掛けてきた。
miichan06.jpgmiichan07.jpg
勿論、屋台の主に掛けた声なのだけど、思わずコンバンワーと応えそうになってしまったじゃん(笑)。


そして、これまたやっぱり、ラーメンもいただかなければなりません。
ステンレスの天板に埋まった鍋に揉んだ麺を投入してしばらく。
もうひとつも寸胴からスープを注いでおいてから、笊をガコガコっとして麺を掬い、すっとどんぶりに。
自家製だというチャーシューやメンマ、海苔を載せ、葱を散らして出来上がり。miichan08.jpgああ、そうだ、屋台のラーメンはこふいふ支那そばテイストでなければいけないよなー。
もっとだらしなく脂が浮いちゃってたりしてもよいのだけれど、ツトメテあっさりとした仕立てで、化調も抑え目なんじゃなかろうか。miichan09.jpgしみじみしながらも、一気に啜ってしまうのがちと恥ずかしい(笑)。
ああ、思えば、屋台でラーメンなんていつ以来のことなのだろう。


戸越の住宅街の自宅ガレージで懐かしい屋台を今日も守っている、ラーメン「みーちゃん」。miichan10.jpg主に訊ねるにこの屋台、五反田で23年間にも亘って営んでいたンだという。
その先代である親父さんが「みーちゃん」と呼ばれていたんだそうだ。
道交法・道路法の制約を受けたんだろうね、五反田からこのガレージに移ってからもう7年ほどになるという。
五反田のどの辺にあったんです?と訊くと、東口の桜田通りをちょっと上がった辺り、とのお応え。
ああ、そう云われて急にその光景を思い出す。
ワタクシ、以前にも何度か、お世話になりました(笑)。


口関連記事:築地の活貝焼専門屋台「和光」で 亀の手平貝蛤白貝大アサリ(05年05月)


「みーちゃん」 品川区戸越4-2-23 [Map] 090-8500-8236

column/02861 @3,150-

口活魚・串焼き「ほんま」で 概念壊す真夏の厚切り牛すき焼き満腹

honma.jpg大井町駅から例の横丁の線路際を往くと、
寂しげに灯りの消えた「大山食堂」の看板が視界に入る。
その先へさらに進んでいくと、コンビニの灯りの向こうに赤い看板が見えてくる。
そこが、今宵の闖入ターゲット、「ほんま」だ。
看板には、活魚・串焼きとあるけど、店先の「定番メニュー」には、まるで焼肉専門店のような"牛"メニューhonma10.jpgがあれこれ。
そして、ご存じ築地王さんからのお誘いは、「すき焼き喰いませんか」。
真夏にすき焼きとは、これ如何に。
果たしてどんな世界が待っているのでしょう。


honma01.jpg縄暖簾を潜ると、テーブルもそしてカウンターもほとんど埋まっている。
はて、と思いながら予約の名を告げると、二階に席の用意があるという。
狭い階段を身を捩るようにして上がると、ほとんど誰かさん家の二階、という風情のやや暗い畳の間。
なぜだか窓の外はスチールのパネルで閉ざされていて、なんだかちょっと湿った閉塞感があるね。


部屋の隅にある冷蔵庫からビール瓶を取り出して、まずは乾杯。
冷蔵庫から自由にセルフで呑っちゃってくださいというシステムは、なはは、五反田「日南」の二階と同じだね。


まずやってきたのは、「牛レバ刺し」。honma02.jpg新鮮な鶏レバに初めて出会った時の感激をふと思い出し、あそこまで繊細な食べ口ではないけれど、でもでも遜色のない澄んだ甘みが量感と一緒にやってくる牛レバだ。
例によって、岩塩を振った胡麻油でいただき、さらにはコッチの方がより味が引き立つねーと大蒜醤油にちょんとつけて。


続いて素っ気ない角皿にのって運ばれてきたのが、ここでの定番「牛ハラミ串焼き」。honma03.jpgこの厚みがいいのだよなぁと齧りつけば、期待通りの脂の甘さと溢れる旨味。
何気なくぺろんと食べちゃいそうになるけど、しっかり味わんなきゃ勿体ないぞ、っと(笑)。


ホッピーに切り替えて、あれこれつまんでいるところへ、どーーんと登場したのが本日のメイン皿。
えー?おいおいおい(笑)。honma04.jpg大皿にどこどこと重ね盛られた肉のボリュームが、迫る。
それはなにより、すき焼きにするには大胆にも厚切り過ぎないかなぁと心配になる。


既に、茄子、白菜、人参、隠元といった野菜たちや豆腐なんかを浮かべていた電熱鍋の温度を上げて、玉子を溶いてから徐ら、その肉たちを投入する。


ちゃちゃーっと軽く火が入ったところで引き上げて、玉子を絡めて、はむっと咥える。
すると、厚みへの危惧を嘲笑うように、すいんと蕩けるではないの。honma06.jpgほほー、なるほど、量感を厚みで愉しめるすき焼きもあっていいじゃん、ってことなんだね。
なんだかすき焼きの概念が簡単に壊れた感じもする。


はむ、はむっ、ずる、はむ。
は~、それにしてもちょっとやっぱり、肉の量が多いよね~?
はむ、ずる、はむっ。
ほらほら、火が入り過ぎないうちに、食べて食べて。
はむ、はむ。
ほら、だから、喰えつーの(笑)。
はむ、はむむむ。
うー、苦しい、もう、入りましぇん。
なんだかもう、すき焼きなんだか鍋なんだかわかんなくなってるしー。honma05.jpg残すのは信義に悖ると意を決して頬張った肉に咽るようになって目を白黒するご存知築地王(笑)。
いやー、苦しい苦しい。


ところが、「実は、カレーもお願いしてあるンだけど......」と予約を仕切ってくれていた氏(霞町)。
ええええー!
そしてそれは、まさか肉の量と同じくチョー大盛りだったりしないだろうな、という心配をせせら笑うが如く紛れもない現実として目の前にやってきた。honma07.jpgおよそカレーを盛ることを想定していないであろう皿は深く、そこへなみなみとたっぷりのカレーが満たされている。
いやー、だからもう、喰えなってばぁ(泣)。
ああ、ここに人間ディスポーザー(誰?)がいてくれたらなぁ。


honma08.jpgこうなりゃ意地だと、取り皿によそって、スプーンをそこへ挿す。
ああ、この期に及んで肉エキス満載の、そしてかなり脂っこいカレーなのであります。
うう、ううう。
空腹時にこれ単品だったら、うおー旨いとガッツリ喰いできそうな気は確かにするのだけど、今はそんな状態じゃないのが残念至極。
この「和牛ハラミカレー」は、ランチに格安で提供してくれているらしいので、また昼に来なくっちゃだ。


牛のあれこれ、食肉市場直送ですよと謳う、大井町「ほんま」。
大将にご馳走さまをしてふたたび潜る縄暖簾。honma09.jpgお腹を擦りながら歩く線路沿いの帰り道。
口々に呟くは、嗚呼お肉はしばらくいいかも、と(笑)。


口関連記事:肉料理居酒屋「日南」で 無菌豚生ベーコン牛タン串焼ハンバーグ(08年08月)


「ほんま」 品川区南品川6-8-26  [Map] 03-3471-8288

column/02859 @7,200-

口品達「伝説のすた丼屋」で特すた丼肉増しすた丼ニンニク増し増し

sutadon.jpgラーメン七人衆を集結した品達ラーメンに引き続いて、どんぶりモノの品達が開業したのはいつのことだったかな。
品川駅でお食事処を思案していて、
ハタと思い付いた高架下。
品達ラーメンを越えて、さらに北品川寄りへと歩みを進めます。
幟の並んだ階段を下りて、券売機の前に立てばもう、大蒜メインの匂いに包まれ始める。

sutadon01.jpgドアを入ればそこはもう、同じ匂いを共有する同志たちが蠢くようにする世界。
そんな状況にあって、若い女性客が少なくないのがまた奇妙な光景だ。


オーダーは、「特すた丼」。sutadon02.jpgフライパンで豪快に煽って炒めた豚バラ肉の上にこれまたたっぷりの白髪葱が載っている。
そしてその頂には玉子の黄身がスポットライトを浴びるように、艶めく。
sutadon03.jpgsutadon04.jpg
その下のご飯の一部とともに大口開けて肉を噛めば、当然というか然るべきというか、辛さを伴うほどに多量の大蒜が利かせてある。
突き抜けるようにここまでしちゃうのが、すた丼、なんでしょうね。


よしゃーいいのに(?)再び、高架下。
前回にも増して女性が多いことにある種こっそり圧倒されつつ、店のおねえさんに渡したチケットは、「すた丼」と「肉増し」sutadon05.jpg
焼肉デートのカップルは、なんて勘繰りはどうやら遠い昔の情緒のようでと思いつつ(笑)。


過日の「特すた丼」にあった白髪目葱のあしらいもなく、ただただ直球のニンニクタレ炒めの豚肉盛りには、潔さすらある。
sutadon06.jpgsutadon07.jpg
玉子を真ん中に乗っけてみると、急に表情を現してきて、
食べ口の面からもまさに画竜点睛をみる思い。

sutadon08.jpg疑うことなき確信犯ではあるのだけど、脂含みの豚バラ×ニンニク塗し攻撃はやっぱりズルい。
突如「二郎」したくなるのと同じ症状が自分を襲うかもしれないことが、心配だったりして。
ま、また食べに行けばいいだけのことなンだけど。


分倍河原の本店で35年に亘って"一丼相伝"で守られてきた絶対の味を惜しげもなく口々に伝える品達どんぶり「伝説のすた丼屋」。
お家でもできそうな、決してそうではないような、そんなニンニク増し増しがいただけます(笑)。


「伝説のすた丼屋」 港区高輪3-26-21 品達どんぶり内 [Map] 03-5475-7020 http://www.shinatatsu.com/

column/02815 @770-

口ホルモン「やまや」で せんまい刺ねぎサラダホルモンノスタルジー

yamaya.jpg芝浦の橋の袂に気になるロケーションとそそるホルモンのお店があると知って、ずっと気になっていました。
ところは、最寄り駅と思われる田町からも歩いてくるにはちょっと難儀な旧海岸通り沿い。
高浜橋をとタクシーの運ちゃんに告げて、しばらく。
車から降りたところで、行き交う車の向こう側に見つけたのは、なるほど味な情景でありました。

青いサイディングで外装を囲んだ木造二階の真ん中に文字の掠れはじめたトタン看板。yamaya01.jpg波板の庇の下で、白い暖簾が払われるのを待っている。
yamaya03.jpgもう営業していないようだけれど、左手の「ラーメンはるみ」と並んだ様子は、どこか忘れ去られたような昭和の匂いがフンプンとします。


予約の連絡をした時には、「団体さんがいるから、カウンターよ」と聞いていたのだけど、
暖簾の先に顔を入れると、
「初めて来るって云うから、常連さんにカウンターに移ってもらったのよー」と女将さん。
すいませんありがとうございますと、カウンターにぎっしりと横並びに座っている常連さんたちにお礼とお詫びを伝えて、左手前のテーブルへと腰掛ける。
当夜のメンバーは、はじめましてのぼうずこんにゃくさんにご存じ築地王つきじろう両氏であります。


まずはビールで乾杯、ぷはっとしてからきょろきょろと品札を窺う四人衆。
最初に届いたのが、「せんまい刺身」。yamaya04.jpgこれがいきなり、旨い。
ちょちょんと酢味噌様のタレにつけて、ハグっと噛めば、独特のきゅきゅっとした歯応えと鮮度いきいきとした清冽な旨味。
うんうん。
休みとの兼ね合いで「レバ刺身」にありつけなかったのが残念だ。


「ポテトサラダ」や「もつ煮込」をやっつけつつ、
yamaya05.jpgyamaya06.jpg
ビールの次はと視線を上げると、厨房側の吊り棚に並ぶボトルが目に留まる。
揃って一様に列をなす、「キンミヤ」の一升瓶だ。
yamaya07.jpgyamaya08.jpgyamaya09.jpg
そうとなれば、ホッピーも一緒に貰わねば。
ラベルに印すは、「俺様はつきじろう」(笑)。


続いて届いた「ねぎサラダ」が、いい。yamaya10.jpg万能葱系統の青葱を2cmくらいの長さに刻んで、微塵切りの唐辛子や胡麻や海苔をタレと一緒に和えてある。
ぴり辛とシャクシャクと青み甘みが綯い交ぜになって、あとをひく美味しさだ。


豆腐もたっぷりの「キムチ鍋」をハフハフぺろんと平らげて、yamaya11.jpg鍋を退け、ガスコンロをテーブルの真ん中に迎えます。


手鍋にたっぷりとした焼き物は、「ホルモン焼」「ハラミ焼」。yamaya12.jpgyamaya13.jpg「くれぐれも焼き過ぎないようにねっ」との女将さんの指令のもと、
ジューと焼き始めます。
下味がしっかりついていて、コリコリ食感が心地いいホルモンは、ちょっと塩辛いか。
コントラストを示すかのように、ハラミの旨味が際立ってくる。
ふ~、お代わりお代わり(笑)。


あとは、「キンミヤ」全部呑んじゃおうと、ホッピーの空き瓶が増えてゆくことに。
杯が進むと、おのずと増えるのがトイレの回数。
トイレは何処にと問うと、鍵を掛けてある場所とトイレの場所を示されます。
トイレしたいひとは、鍵をもってその脇の手狭な出入り口から外へ出て、建物横手にあるトイレの鍵を開け、照明を点け、用を足して、その逆を辿るという決まりに従うべし。
トイレは外に作るって考え方が時代を思わせて、それもなんか面白いよね(笑)。


幕板に掲げた額縁にある調理師免許にある女将さんのお名前は、崔さん。
こちらに嫁に来て、先代の女将さんを手伝い、引き継いで、もう50年!になるという。
お店としては、80年くらいの歴史があると。
う~ん、いいなぁ。
快活で肝っ玉な女将さんの脇でコンビを組んでいるのがその娘さん。
三代目も安泰かも~(笑)。


日テレのドラマ「銭ゲバ」のロケ地にもなったらしい、高浜橋北詰が目印のホルモン「やまや」。yamaya14.jpgノスタルジック食堂、ここにあります。
冷蔵し、自己責任ですぐ食べることを条件にお持ち帰りさせてもらった「牛すじ煮込」も絶品だったことを付しておきましょう(for 築地王さま)。


「やまや」 港区芝浦4-7-12 [Map] 03-3452-2045

column/02806 @4,200-

口とんかつ「丸八」本店 で玉子たっぷり上カツとデミなポークソテー

maruhachi.jpg線路沿いから消えている「大山酒場」の看板を眺め、
脇の隙間に入り込んで貼紙maruhachi01.jpgを読み上げて、
嗚呼やっぱり閉めてしまったのだと確認する。
結局たった二度しか訪れなかったけれど、大井町に「大山酒場」あり、横丁の顔だったものなぁと振り返る。
そのままアーケードに戻って向かうは、何故かいつも定休日に来てしまう「丸八」の本店。
今夜は、暖簾が揺れてます(笑)。

ドアを開けると、おばあちゃんの笑顔が迎え、その左手の油鍋の前では、ちょっと怖そうな風格のオヤジさんが、「らっしゃィ!」。
おばあちゃんは、頻りにお二階どうですかと勧めますが、人指し指でこの辺りでいいっスと入ってすぐ左手のカウンターへ。
オヤジさんの一挙手一投足が見渡せそうなポジションだ。


なににしようかなと、右手の壁の品札の列maruhachi02.jpgを眺めて選んだのが、「上カツ」。
「上」と「カツ」の間に小さく「ロース」と書いてある。
定食にしてもらいます。

他には、「ヒレカツ」「並カツ」「串カツ」「カツサンド」に、「エビフライ」「ハンバーグ」「オムレツ」と洋食的ラインナップが続きます。

maruhachi03.jpg
何度繰り返したルーチンな所作なのだろうかなぁなどとオヤジさんの手元をぼんやり眺めながら、じっくりと揚げ上がるのを待ちます。
油のお鍋はふたつが並んでいて、温度設定が違うのか、最後のところで手前の鍋に移してカツのご機嫌を窺うようにもしています。


ふと見た冷蔵庫の脇に貼られた品札に「自家製マヨネーズ」の文字。
ちょうど届いたカツのお皿を受け取りながら、追加注文です。
キャベツの千切りは断然マヨネーズで食べたい派なんだぁ(笑)。


眺めていた通り、しっかり揚げ色のついた衣が端正にも映る。maruhachi04.jpgmaruhachi05.jpgmaruhachi08.jpg断面を覗き込むと、たっぷり浸した玉子の層が黄色く厚く被っているのが判る。
でも、噛んでそれが邪魔なことでもするのかというとそんなことはなくて、うんうんと頷きながら黙々と咀嚼を繰り返す感じになる。
maruhachi07.jpgソースも醤油も垂らさないでそのままいただいて、それにも適う。
とん汁たっぷり、マヨネーズでいただくキャベツも素朴にして、いい。


またまた何故か定休日に行ってしまうという(笑)、学習できない自分に呆れながらも再訪の夜。

今度は、「ポークソテー」をいただいてみました。
年季の入ったフライパンでジョワっと炒めているのは、玉葱のスライス。
そこへソースパンから注ぐのはデミソースっぽい液体だ。
どうやら生姜焼きではない、ようです。maruhachi09.jpgまず口にした玉葱のソテーは甘く、そしてトマトの酸味も生きたソースに馴染んで、ビール呑めてしまいそう。
maruhachi10.jpg勿論ご本尊の豚ソテーもビールにぴたりと合うもので、これら一品料理でビール一本やっつける、それが常連オヤジの常道にきっとなっている。
だって気持ちがよく判るもん(笑)。

今夜もマヨネーズをもらって、キャベツをお代わり。
定食モードで暖簾を潜ってきたけれど、次からは「ビールね」とさも当然のように告げるんだ。


白木のカウンターで囲んだ厨房の一体感というか、一種出来上がった空気というのは、とんかつや天麩羅のお店独特のもののような気もするね。


大井町のアーケードに暖簾を掲げて半世紀という、とんかつ「丸八」本店。maruhachi11.jpg
支店の方も覗いてみなくっちゃ。


口関連記事:大衆酒場「大山酒場」でふるふる煮込みハムエッグス大徳利連山(07年09月)


「丸八」本店 品川区東大井5-4-10 [Map] 03-3471-2681

column/02788 @1,600-

口てんぷら「天寿」で 天丼の蓋のなぞ紫芋天と牡蠣天と

tenjyu.jpg高輪の病院で検査を終えて、
さあお昼ご飯を何処でと腕組み。
何気なく朝来た桜田通りの方へ引き返して、
高輪台の駅上で再び腕組み。
そこでふと、去る晩夏に天ぷら定食をいただいたことを思い出した。
もう一度あちらに寄ってみようかな。

tenjyu07.jpgTempura TENJU」とあるアクリルボックスの下。
何方の為す書か、「天下第一等の美味」と認めた額縁を横目に、払う無地の暖簾。
表情に熟練を思わす店主は、ずいっっとカウンターの奥へどうぞ、と仰る。
仰せの通りに、カウンターの最奥に収まって、先客のいない椅子たちを振り返ってみたりする。tenjyu01.jpgひと通りの決して多い場所ではないので、お店の営みはそれなりに大変なのだろうなと。
扉の向こうで、車のシルエットが通り過ぎる。


過日の「天ぷら定食」は、正直、あまり印象に残っていないので、
今日は「天丼」にしようと決めて、松竹梅とある中から「竹」をお願いします。
「かき揚げ丼」もあるンですね。


油に浮かんだタネをちょんちょんとつついては、ひっくり返す。
手鍋に沸かしたタレを大きめのスプーンでドンブリのご飯に振りかける。
柚を刻み、揚がった天ぷらをのせ、再びスプーンでタレを廻しかける。
そして、どこに置いたっけと手元を泳がせてからドンブリの蓋をした。
やっぱり、蓋、するのね(笑)。

天丼というものは、蓋を収めて初めて完成するという様式に頑ななものなのでしょうか。
目の前にいるのだから、わざわざ蒸れさせなくてもいいのにとすぐにそう思ってしまう。
蓋を開けた時に立ち上る湯気とともに味わうトキメキの臨場感のための演出、なのでしょうか。
あ、もしかして、「オープン・ザ・ふた~」ができないとゆきむらさんが困るから、ではないか(笑)。

tenjyu02.jpg
で、肝心のドンブリ。
海老に蓮根に茄子に烏賊ゲソに。tenjyu03.jpg

およそくたっとした天ぷらたちの中に見つけた小さめな薩摩芋らしきものを齧ったら、
断面が鮮やかな紫色。
tenjyu04.jpgtenjyu05.jpg
隅っこで控えめに待っていたのは、おー、牡蠣の天ぷらではありませぬか。
いっそ牡蠣の天ぷらだけの天丼はできませんか?と、危うく訊ねてしまうところでありました(笑)。


桜田通り沿いの天ぷら「天寿」。
追って入ってきたタクシーの運ちゃんは、3分置きに少し腰を浮かせるようにして正面に停めた車を気にしてる。tenjyu06.jpg駐車禁止の取り締まりが営業に随分と差し障りを来たしているようです。


「天寿」 港区白金台2-11-6 [Map] 03-3447-4706

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