中華そば「大河」で中央市場の中華そば全部入り河岸のラーメンに井上を想う

名古屋駅の桜通口。
巨大なターミナル駅を背にして、およそ真っすぐ東に向かう。
ミッドランドスクエアの裏手、さらにはミッドランドスクエアシネマ2の入るビルの裏手に回ればそこには、柳橋中央市場の区画が出現する。
距離感だけで云えば、東京駅八重洲口を出て、八重洲通りと昭和通りの交叉点、京橋一丁目信号辺りに魚市場があるって感じに相当するのやもしれません。

ミッドランドスクエアの偉容と昭和なままの市場の景観は、
なかなか面白いコントラスト。柳橋中央市場は、民間の中央市場。
築地場外よりもひと回りふた回りコンパクトな印象の市場は、
ひる前ともなれば落ち着いた空気が漂っています。

マルナカ食品センターの緋色地の袖看板を見上げつつ、
テント地の庇の下の入口から棟内に闖入する。活魚鮮魚、太物、海鮮珍味、乾物などの店が営業を終えた棟内には、
丼物や地魚料理の店、寿司店などが鋭意営業中。
その中の一軒に、中華そば「大河」があります。

「ラーメン全部!」とお兄さんに声を掛けて、
通路の真ん中に置かれたテーブルを囲む丸椅子のひとつに腰掛ける。
待つ間もなく当のどんぶりが運ばれてくる。細もやしを薄切りのチャーシューで覆うようにこんもりと。

スープに浮かぶ細やかな脂。
山を半ば崩すようにして蓮華をスープに挿し入れて、啜る。そのスープにはグルタミン酸を思わす甘さを含む。
でも、まったく嫌じゃない(笑)。
真っ先に思い浮かべたのは、
焼失してしまった築地場外の「井上」のこと。
「井上」の中華そばをちょっと上品にしたような、
そんなラーメンが眼前にあるのです。

麺は、茹で加減のよろしいやや細めのストレート。このスープにはこの手の麺でしょうと思わせる、
納得の組み合わせなのであります。

その一ヵ月後くらいのおひる時、また名古屋にいた。そんなこんなでふたたびマルナカ食品センターの開口部。
入ってすぐの場所が中華そば「大河」のポジションだ。

今度は「ラーメン」に「味玉」トッピング。
無料という文字を見付けて、もやし増量で(笑)。なかなかどうして、やっぱりいい感じの一杯だ。
無化調でもなんでもないけれど、
毎週食べても飽きないような気配も感じます。

名古屋駅近くの柳橋中央市場内。
マルナカ食品センターに中華そば「大河」はある。市場の中華そば店なので当然だけれど、
ここでは朝の6時からラーメンがいただける。
今はなき築地「井上」のように、
出勤前に訪れることを定番としているひとがきっといる。
泥酔の夜明けにやってくるツワモノもまたきっと(笑)。

「大河」
名古屋市中村区名駅4-15-2 マルナカ食品センター [Map] 052-564-8733

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