洋食屋「クメキッチン」で洗足池の桜と牡蠣フライ揚げ物もハヤシライスも得心の味

kume中原街道沿いにある洗足池。
洗足池駅から歩道橋を渡れば、疾うに閉めてしまった湖畔のレストラン「テラス・ジュレ」の看板が今も正面に見える。
歩道橋を右に降りて、ハワイアンなカフェ「Hukilau Cafe」の先を回り込めば、時々お世話になっている洗足池図書館の玄関前に出る。
歩道橋を左に降りて池に沿って往けば、改装なった池月橋の太鼓橋から千束八幡神社の鳥居に至る。
桜の季節には、池を囲んでずらっと屋台が立ち並びます。

今年、桜の時季に足を運べたのは、
冷たい雨の降った翌日のこと。kume01曇天のグレーを背にして、
仄かに赤みを含んだ桜の花弁から、
前夜の雨の雫が滴ろうとしています。
ぱきっとした青空を背景にした桜の絵も、
華やかで清々しいけれど、
こうした水墨画のような桜も、
風雅なものでありますね。

洗足池のお食事処と云えばやっぱり、
真っ先に頭に浮かぶのがこちら「クメキッチン」。kume02鉄扉の前に掛かった暖簾にもさりげなく、
「クメキッチン」の意匠が施されています。

桜が花開く前までのご馳走と云えば、
毎度お馴染みの「クメキッチン」の「カキフライ」。kume03岡山は寄島町産の牡蠣を、
漁師さんの声を聞きながら仕入れ、
「クメキッチン」の衣に包んでいただく牡蠣フライに、
毎回うんうん頷くのもまたお約束であります(笑)。

「クメキッチン」の揚げ物が素晴らしいのは例えば、
こんがり揚がったポークカツでも良く判る。kume04肌理の整ったパン粉の香ばしさが、
均質な厚みで具材を包み込む。
衣そのものへの微妙な味付けも、
美味しさに寄与しているような気がします。
そんなカツをいただいた「カツカレー」が、
そんじょそこらのカツカレーでないことが、
お皿の表情からも滲み出ています。

カツと云えば「クメキッチン」のメニューには、
「チキンカツ」「チキン南蛮」とふたつの鶏料理がある。kume05ピカタ風に玉子を含んだ衣に包み、
浅葱をたっぷりとトッピングしたのが「チキン南蛮」。
和風のソースのままもよし、タルタルを添えてよしの、
これまたイケてるひと皿であります。

「カツカレー」でいただいた欧風カレーの、
気風のいいコク味に、まさに味を占めて、
「ハヤシライス」への期待のハードルを上げて臨んでみる。kume06そうしてハードルを上げ過ぎたことに、
後悔することも少なくないのだけれど、
ベタつくことなく素直な甘味と大人な香ばしさを伝えてくれる、
ハヤシソースの美味しさに思わず、
動かすスプーンのスピードが妙に上がってしまいました(笑)。

二回に一回は、スープセットにしてもらう。kume07日替わりのスープは例えば、じゃがいものポタージュ。
スープにも手作り作り立ての鮮度ようなものが窺えて、
嬉しくなってしまうのであります。

そして、スープをセットした本丸はと云えば、
ご存知「ナポリタン」。kume08デフォルトにしてたっぷりのボリューム。
大盛りにしようとしたらやんわりと制止されてしまいました(笑)。

洗足池のボート乗り場のお向かいに、
町場の枠を食み出す美味しさの洋食屋「クメキッチン」がある。kume09これら一連の腕利き具合は、
一体どこで培ったのだろうかと訊けば、
「クメキッチン」のご主人は、東京會舘に永く勤め、
その後グリル満天にも4年ほどいたのだという。
ああ、成る程!
得心がいく、というのはこふいふことを云うのでしょうね。

「クメキッチン」
大田区上池台2-30-3 ビスタ洗足池 1F [Map] 03-6421-9517

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