洋食「八丁堀食堂」でいつもの唐揚げ生姜焼きいつの間にか毀れる看板の文字

hacchoborisho時は江戸の頃。
そこに与力や同心の組屋敷が置かれたことから、彼らを指し示す隠語としても使われたという”八丁堀”。
古く”八丁堀”と呼ばれたのは今、ワインと豚の「ぶーみんヴィノム」や イタリアン・バー「BARDIGO」、知多半島エッセンスたっぷりの和カフェ「ハントコCafe」のある新金橋交叉点や首都高の京橋ランプ辺りと京橋の本店が10周年を迎えたご存じ「ど・みそ」の八丁堀店や「ガールドリヨン」なんかのある桜橋交叉点の間を流れていた掘割、桜川のことだという。
時代劇でも馴染みのある方には馴染みのある”八丁堀”を店の名に冠した食堂が、桜川公園も程近い市場通り沿いに佇んでいます。

開業初日の開店早々にお邪魔したのは、
気が付けばもう、かれこれ4年も前のこと。hacchoborisho01縦格子に取り付けられてその名を通りに示していた、
真新しかった看板も風雨と西日にあっという間にやられて、
どんどん文字が毀れていきました。
そして「八丁堀食堂」転じて、
「ゝ食堂」になっちまった時季もありました(笑)。

いつの間にかと云えば、
店内のレイアウトが変更されたこともそう。hacchoborisho02石ちゃんの訪問を受けたちょっと後辺りの頃なのでしょうか。
L字でオバちゃんの陣地を囲っていたカウンターが取り払われ、
両サイドの壁に向かってカウンターをふた筋置いた配置になった。
少しでも多くのお客さんを収容しようと意図した、
変更なのだろうとお見受けしています。

そして恐らく、その改修を機会にして、
何故だか店内がハワイアンテイスト満載になった(笑)。hacchoborisho03今現在接客対応している姐さんの趣味なのではないかと、
何の根拠もなくそう思い込んでいるのだけれど、
果たして真偽の程は如何なのでありましょう。

いつの間にかメニューも増えて、
成る程、ハワイアンの定番「ロコ・モコ」なんてのも出現。hacchoborisho09hacchoborisho10いつものことながら、
兎に角ハンバーグに目玉焼きを添えれば、
あとはどんなんでも「ロコ・モコ」なのかどうかは、
良く分からないなぁと思いつつ、
たっぷりとグレイビーソース漬けになった、
ハンバーグの厚みに感心しつつ、
これまた半分にしてもらったご飯と合わせて平らげます。

毎度お世話になっているメニューの筆頭が、
やっぱりの「からあげ定食」。hacchoborisho04hacchoborisho05気分次第でタルタルか、
ソースを添えないノーマルかを選びます(甘辛ソースもある)。
香ばしく揚がった衣に包んだ、
揚げ立てジューシーの魅力を存分に堪能する瞬間です。

毎度お世話になっているメニューのもうひとつの雄が、
これまた勿論の「しょうが焼き定食」。hacchoborisho06hacchoborisho07開店当初の印象は、
じっくりよく焼いた生姜焼き、というものでしたが、
最近のは、凹みに生姜の利いたタレがたっぷり溜まる生姜焼き、
ってな印象に変わっています。

どちらにしようか毎度毎度迷うのは、
唐揚げか生姜焼きか。hacchoborisho08その一方で、これはしまった!
と云わざるを得ないのが「キーマカレー」。
偶々なのかいつもなのかは不明ながら、
掻き混ぜ過ぎたような挽肉がペースト状になっていて、
なにせもう、脂でねっちゃねっちゃなのであります。
唯一おススメできないのがカレーというのも、
面白い食堂でありますね(笑)。

「ロコ・モコ」のハンバーグを豚かつに代えれば忽ち、
「デミかつ定食」の皿になる。hacchoborisho11濃密なデミグラスではないところが、
反って「八丁堀食堂」らしいと好感をもってただきます。

今はもう桜川のお堀も同心の姿もない八丁堀の真ん中に、
老舗の枯れ味さえ漂わせはじめた洋食屋「八丁堀食堂」がある。hacchoborisho13壁に掲げた看板の文字はすっかりなくなって、
代わりに扉の脇に提げた黄色い札もスチレンボードの安普請。
近いうちにその札も毀損するものと心配しています(笑)。

「八丁堀食堂」
中央区八丁堀3-22-13 [Map]電話番号非公開

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