薪窯ピザ「enboca軽井沢」で大葉ちりめん山椒無花果に桃のピザ再会の初夏のテラス

enbocakaru上信越道の碓氷軽井沢I.C.を出て愛宕山近くの峠を越え、軽井沢72の間を抜けていくと軽井沢プリンスの手前でバイパスと交叉する。
その軽井沢バイパスを皆の御用達スーパー、ツルヤの方向へと西進すると塩沢という交叉点を通る。
そこをしなの鉄道に沿って走る中山道の方向へと北進すると、軽井沢らしい別荘地の広がる森閑としたエリアに突入します。

その道沿いにあるのが、
名の知られたフレンチレストラン「エルミタージュ ドゥ タムラ」。
大雨の日の午後に一度訪ねたことがあるだけですが、
それ以来この道は”タムラのある道”、と刷り込まれています。

そして、”タムラのある道”と刷り込まれる以前は、
この道は、”enbocaのある道”でありました。

「エルミタージュ ドゥ タムラ」の奥にある「enboca」に、
初めて寄り道したのはもう、10年も前のこと。
ピザを薪窯で焼き上げる様子を眺め、
その瞬間を逃さないように窯から引き出して、
そのまま供されたピザの美味しさに瞠目したのをよく憶えています。

その後、東京に出張った代々木上原の店にも何度かお邪魔して、
また軽井沢のお店にも寄り道したいなぁと思っていた、
そんな11年の暮れのこと。
その「enboca」が火事に罹り、なくなってしまったと聞きました。

確かに木造の家屋でしたし、
周りも落ち葉に埋もれるような環境なので、
一旦火が熾きたら対処もできぬまま、
あっという間に焼け落ちてしまったのだろうなと、
そんな想像をしつつ、残念に思っていました。
どうやら落ち葉処理の焚き火から引火して、
全焼に至ってしまったということのようです。

そんな軽井沢の「enboca」が復活したと知ったのが、
その翌年の春先のことであったでありましょか。
以来、再会する機会があればいいなと、
小さく考えていたのでありました。

それは、この夏の文月のこと。
お久し振りに軽井沢・嬬恋方面へとお出掛けする機会に恵まれて。

再会した「enboca」は、元あった中軽のあの道ではなく、
なんと軽井沢の目抜き通りとも呼ぶべき、
軽井沢本通り沿いにありました。enbocakaru01以前は鮮やかな群青色であったサインは、
爽やかなパロットグリーンになっていました。

外観と同じく店内も、
白一色に植栽の緑が映える設えになっている。enbocakaru02ロフトのような二階席もある。
予約の時間までちょっと早かったこともあり、
風の抜ける入口の脇にあるテラス席の、
白いパラソルの下に腰を据えることにしました。

飲み物のグラスに並んでまずは「サラダ エンボカ風」。enbocakaru03アボカドにアンチョビのソース、
そしてパルミジャーノをたっぷりと削りかけたサラダは、
ボリュームたっぷりだ。

薪窯焼き料理から選んだのは「玉ねぎ」。enbocakaru04厚手の表皮からその一枚内側の鱗葉に至ろうとするまで、
真黒にじっくりと焼いた玉葱から仄かに湯気があがってる。
十分に蒸し焼きされた玉葱の白が、
期待通りに甘くて嬉しいのであります。

ハーフ&ハーフの半分は、大葉のピザ。enbocakaru05フレッシュな大葉のペーストに煮切り醤油の隠し味。
これは青っぽさが苦手なひとでもイケる気がする。
いつぞやのピザ「野沢菜」の面白美味しさが印象深いけれど、
他にも愉し美味しいピザがありそうです。

そして、もう一方の半分はなんと「ちりめん山椒」。enbocakaru06九条葱の下から、
祇園下河原にある京佃煮「やよい」の「おじゃこ」が顔を出す。
噛めば葱の風味と山椒の風味におじゃこの歯触り。
シラスのピザは湘南辺りでポピュラーだけど、
おじゃこのピザは新食感ではないでしょか。

もうひとつのwholeは、
スタンダードに「アスパラガス」と「マルゲリータ」。enbocakaru07アスパラガスに載せたチーズは、モッツァレラ系。
たっぷりしたチーズのボリューム感とアスパラとのバランスやよろし。
季節のピザに目が向きがちな「enboca」で、
敢えて「マルゲリータ」を註文するひとは少ないかもしれないけれど、
地力を窺わせる標準のピザであるのは何処も同じだね。

やっぱり追加でお願いしていたのは(笑)、デザートピザ。enbocakaru08一番旬なものをということで、選んだのはイチジクと桃。
火が入ってすっきりと爽やかな甘さの華開いた桃も美味。
そして、温められた無花果の風味もまた面白美味しいのでありますね。

火災を乗り越えて軽井沢の本通りに移り、
安定した人気の薪窯ピザ「enboca軽井沢」の旧軽井沢店。enbocakaru09enbocakaru10椎茸や松茸のピザとかフェンネルのピザ、
果ては自家製からすみのピザなんてのもある。
軽井沢へはどうしても車で出掛けることになるけれど、
偶には新幹線で出掛けていって、
パルミジャーノとオリーブオイルだけの「生地焼き」つまみに、
同じテラスで白ワイン呑んでみたいななんて思ったり(笑)。
そうそう、京都にまで出店しているなんて知らなかったなぁ。

「enboca軽井沢」旧軽井沢店
北佐久郡軽井沢町軽井沢1277-1 [Map] 0267-42-0666
http://www.enboca.jp/

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