PIZZA「VAN+P」で赤と白のマルゲリータVANで始めたピッツェリア

vanp池上線の長原駅周辺より馬込方向に急坂を下り、坂の底にある、その名もそのまま小池公園という池を囲む公園で暫し佇んでから別の急坂を上って小池小学校の裏手あたりを通り抜け、ファミリーロードなる商店街から洗足池に至る。
そんなルートも散歩コースのひとつとなっています。
そしてその道程で見つけたお店の一軒が、ガルバリウム鋼板の外観に紅いテントが映える、
ピッツェリア「VAN+P」であります。

店の外には、オリーブの木に並んで、
薪の束が積み上げられている。vanp01薪の塊が薪釜を構えていることを何気に知らせる、
そんな役割も果たしているようです。

ドアを引けば件の薪釜がすぐに目に飛び込んでくる。vanp02グレープフルーツジュースの細長いグラス越しに、
生地を伸ばし、具やチーズを盛り付け、
ピールに載せて釜の中へと置いて、薪の位置を整える。
そんな所作をぼんやりと眺めるのも愉しいひと時です。

まずはやっぱり「マルゲリータ」。vanp03ぷっくりしたコルニチョーネに焦げ色が浮かんでいい感じ。

粉の芳ばしさを含んだ乾いた旨味と、
トマトソースとチーズの旨味とが、
互いに変化しながら仲良く融合する、
釜の中での数十秒。vanp04生地の厚さの配置も絶妙に映ります。

地階への階段の上には、黒板が架けれている。vanp05どれにしようか迷わせてさらに、
Sサイズで我慢するか、Mサイズを奢るか迷わせます(笑)。

トマトソースによる”Rosso”カテゴリの「マルゲリータ」に対して、
“Bianca”と題した一群にも「マルゲリータ」がある。
「マルゲリータ ビアンカ」のランチもあっていいよね。

成る程、完熟トマトはソースとしてではなく、
刻んだ具として載せられている。vanp06モッツァレラの白がより主張するように、
いつもより多めに回しております感じ(笑)。
ビアンカでもイタリア国旗たるべく、
バジリコの緑は欠かせません。
味わいの軸は、水牛プーファラ。
うんうん、こんなマルゲリータもあっていい。

偶にはパスタもいただきたいと、
「しらすのシシリア風ぺペロンチーノ」。vanp07しっかり乳化したオイルに、
釜揚げのしらすとアンチョビの塩っけがよく馴染む。
刻んだ紫蘇の葉の青い香りも混ぜ込んで、
ピッツァばかりでなく、麺も旨いじゃないっすかと、
ぶんぶん頷いてしまいます(笑)。

階下は、間接照明に包んだ、
ちょっと可愛らしい設えのテーブル席。vanp08「MORETTI」のエンブレムも見つかります。

お店の名にある「VAN」の由来を訊ねたら、
入口ドア脇の棚にある模型を差し示された。vanp09店のスタート時には、VANに釜を積んで、
ピッツァの移動販売を行っていたのだそう。
「+P」の”P”は何かとさらに訊ねたら、
オーナーが単語を調べたところ、
琴線に触れる単語に”P”を頭文字とするものが多かったこともあって、
それらをひと纏めに表現するものとして添えたのだそう。
きっと勿論、VANでPIZZAの”P”も含んでいるのだろうね。

洗足池から南へ伸びる商店街沿いにPIZZA「VAN+P」がある。vanp10今度は、しらすと大蒜の「チェチェニエッリ」とか、
小海老とズッキーニの「ガンベレッティ」あたりを、
「MORETTI」の瓶を片手にいただきとうございます。

「VAN+P」
大田区上池台2-37-6 [Map] 03-5754-4323

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