鰻「とみた」で茶漬けにしない櫃まぶし或る夏の日の想いで

tomita或る夏の日の想ひで。
その日は、名古屋にいました。
名古屋駅から市営地下鉄の桜通線に乗って、桜山という駅で下車。
真夏のことなので、桜の山は何処にあるのだろうなんてところに気が向くこともなく、市立の大学病院の脇の道を歩いていました。
ジリジリと照り付ける陽射しによろめきそうになりながら辿り着いたのは、菊園町という住宅地でありました。

通りをまったりとそよぐ風にハラハラと揺れる暖簾は、夏らしい絣でしょうか。tomita01鰻「とみた」にお邪魔しました。

注文をお願いすると、その注文の品であろう鰻が炭火の上に置かれる。tomita02炭火の遠赤外線が炙る様子を額の汗をもう一度拭いながら眺めます。

届いたのは、ご存知「ひつまぶし」。tomita03やっぱり、櫃まぶし専用に誂えた器なのだろうなぁと鰻を載せた器に触れます。

ザク切りした鰻の照りがいい感じ。tomita04妙にジューシーでなく、パリッと芳ばしそうなのが見て取れます。

茶碗によそって急くように箸を動かせば、見た目通りの芳ばしさ。tomita05ベタつかない旨味がグイっと迫ります。

櫃まぶしのお作法にまず則って、薬味の小葱をトッピング。tomita06うんうん、青い香気が鰻の旨味にちょっとしたキレを生んでくれます。

続いて、刻み海苔をトッピング。tomita07はいはい、鰻の香ばしさにちょっとした磯風味が加わって、ニンマリさせてくれます。

お作法ではこの後、茶漬けにするのですけれど、折角芳ばしく焼き上げた鰻を濡らしてベチャベチャにしてしまう手はあり得ません。
山葵をちょんと載せて、そのまま完食に至るのが宜しいかと存じます。

昭和区菊園町の住宅地に鰻「とみた」の暖簾が揺れる。tomita08「あつた蓬莱軒」や「いば昇」「宮田楼」あたりにも負けない櫃まぶしをご馳走さまでした。

「とみた」
名古屋市昭和区菊園町3-19-1 花園ビル1F [Map] 052-853-0386

column/03555

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*