八幡浜ちゃんぽん「莢」で八幡浜ちゃんぽん長崎でないちゃんぽんは純和風

saya遠くはないのになかなか用事のないのが、例えば新宿御苑辺りとか。
新宿三丁目までは行っても、そこから更に四谷方向へ赴くことはなかなかない。
なんだかコワ~い新宿二丁目というエリアが障壁のように横たわっていることがその理由であることも否定できない。
でも新宿御苑そのものをゆっくり歩いた経験が未だにないことに気がついたりする。
毎年、桜の時季になるとそう思うものの、果たせていない宿題のひとつなのです。

過日、野暮用があって新宿通り沿いの新宿一丁目辺りにいることがありました。
このまま二丁目探検に挑もうかと一瞬思うも踵を返して(笑)、四谷方面へと向かいます。
四谷四丁目の信号を渡ったところで目に留まったのが、植栽の向こうにある「ちゃんぽん」の文字でありました。

あ、”八幡浜ちゃんぽん”のお店は此処にあったのか!と早速のご入場。saya01白基調でシックなインテリアは、郷土料理的麺類のお店とは思えぬ雰囲気です。

一杯だけとウーロンハイを所望して、ちょいとしたツマミに「じゃこ天」をいただく。saya02八幡浜名物と謳う所謂さつま揚げは、ご存知の通り魚のすり身を揚げた”てんぷら”。
石垣島の”かまぼこ”とは違って、その断面は如何にも鰯の小魚を擂りおろしたような色合い。
魚の滋味をそのまま香ばしくいただける感じが嬉しいところ。
ハランボとかいう地魚を使うことが多いようです。

お願いしていたのは「八幡山 海鮮ちゃんぽん」。saya03それは、スタイリッシュなフォルムのドンブリによそられてカウンターに置かれました。

蓮華で啜るスープは、軽やかにして出汁の風味が素直に味わえるもの。saya04いりこ出汁の軸を下支えするように鶏のコクが添えられている様子。
濃さで迫ることなく、ひたひたと表情を現す感じが好ましい。

麺はと云えば、押し出し方式で作ったかのよな丸い断面のツルツル仕様。saya05どっちかと云えば、スープとの馴染みよりも口元のツルツルとシコシコ食感に比重を置いた感じ。
でもでも、たっぷりトッピングしていくれている野菜や魚介と一緒に併せ食べれば、うんうん頷く食べ口になるのであります。

荒木町のキッチン「たか」で「牡蠣のバターソテー」を狙って赴いたものの、どうやら最近では夕方頃までに売り切れ仕舞いになることが多いらしく、すっかりフラレた足をふたたび四谷四丁目にへと向けました。

この夜お願いしたのは「ちゃんぽん」ならぬ「八幡浜 焼ちゃんぽん」。saya06オーダーが通るとすぐに具材が用意された様子で、北京鍋の煽り所作が始まります。

焼きちゃんぽんなので、当然のように麺を浸らすスープはない。saya07でも、立ち昇る湯気の中には、過日嗅いだと同じスープの匂いが含まれています。

ドンブリに盛り付けた所為もあるけれど、麺も具も十分なたっぷり感。saya08焼いたちゃんぽんは、つまりは皿うろんやないんかと長崎の郷土料理を一瞬思い浮かべるけれど、思えば福建料理がベースといわれる博多ちゃんぽんは豚骨も使った白濁スープ。
八幡浜ちゃんぽんは、いりこなどの煮干し出汁主体の実に和風な麺料理なのだ。

それぞれの系譜は詳しくは判らないけど、所違えば品変わるのもまた愉しくも面白いことでありますね。saya09久々に博多の屋台の「焼きラーメン」が食べたくなりました(笑)。

四谷四丁目の交叉点の「莢」は、初めて出会った八幡浜ちゃんぽんの店。saya10八幡浜(やわたはま)ってどこかといえば、四国は愛媛県の佐田岬半島の付け根辺り。
豊後水道の近くゆえ、八幡浜港には地魚もいろいろ揚がるに違いない。
愛媛には、松山しか訪れたことがないので、四万十川から宇和島、八幡浜と巡る旅なんかいいかもなぁなんて思います。

「莢」新宿四谷本店
新宿区四谷4-9 グゥビル 1F [Map] 03-6380-4938

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