キッチン「大正軒」でキャノーラ油の牡蠣フライに豚生姜焼き交通会館で半世紀

taishoken今日も有楽町ガード下の「さわら」には、数人の空席待ちがある。
ビックカメラ方向へと横断歩道を渡って、線路を潜るとイトシア前の広場に出る。
イトシアが建つ前に何があったのかもう思い出せなくなっているなぁと思いつつ、マリオン方向を振り返ると、フルーツ「百果園」や中国料理「中園亭」の取り残されたような佇まいが目に映る。
いつまでもそこにあって欲しい光景だなぁと思いつつ交通会館を見上げれば、回転レストラン「GINZA SKY LOUNGE」の曲線が窺えます。

Rを描く階段を地階へと下って、昔乍らの喫茶店「ローヤル」のショーウインドに並ぶパフェのサンプルを横目にしながら進むと、水槽が並んだ「ペンギンビレッジ」に正対できる。taishoken01原因不明のまま全滅しちゃった我が家の海水魚水槽を復活させなくちゃと思い起こさせます。

その脇の通路をずいっと進んだ突き当りがご存知、キッチン「大正軒」。
大概数人の空席待ちがあって、その行列は時にお隣の「あけぼの」の方まで侵食しそうになっている。taishoken02店先にはお店が紹介されているのであろう雑誌が何冊も置かれています。

陽気で元気な姐さんに案内されてカウンターの一席へ。taishoken03冬場のご注文といえばやっぱり「カキフライ定食」で決まりでしょう。

コロンと成形された牡蠣フライは、大き過ぎず小さ過ぎず。taishoken04広島産という牡蠣には臭みなく、ぎゅっと纏まった旨味を素直に味わえる仕立てです。

精肉店直営の店とあらば、トンカツの類も気になる中で食指が動いたのがやっぱり「豚しょうが焼定食」。taishoken05たっぷり玉葱との一緒炒めを豪快にお皿に盛り付けたライブ感がいい。
ピリッと利いた生姜風味に玉葱の甘さを加味された感じで、ゴハンがもりもりいけちゃう。
素ナポの付け合せも脇役としての使命をしっかり果たしています。

それゆえ「豚しょうが焼とカキフライ定食」なんて手段に走る時もある。taishoken06久々に、ナポとジンジャーとカキフライの揃い踏みです(笑)。

「大正軒」はメニュー盛り沢山ゆえ、行列しながら迷いに迷っているひとも少なくないとご推察。
あんまりあれこれ載ったお皿は好みではないのだけれど、時には所謂”エビハン”「煮込みハンバーグとエビフライ定食」を所望したりする。taishoken07しっとりした食感のパテなので粗挽き好みとは路線が違うハンバーグ。
海老フライは、他の揚げ物あれこれ同様に菜種油の一種、キャノーラ油で揚げたもの。
「大正軒」独特の衣の食感は、油の違いによるところが大きいのかもしれません。

ちなみにカレーはどうでしょうと挑んでみたら、大皿に広がる赤い海。taishoken08おウチカレーかなぁと思っていた「メンチカレー」のカレーは、ハンバーグのソースを入れてしまったかのようなケチャップ&ドミグラス色の強いものでありました。

通路に面した硝子には創業当時のものと思われるセピア色の写真が表示されている。taishoken09庇に掲げた看板では、精肉の文字が”〇大”の文字を挟んでる。
「大正軒」は、大正三年に巣鴨に創業したのだそうです。

精肉店として創業した店の名は、洋食店のそれのような「大正軒」。taishoken10交通会館地階の人気店が生まれたのは、東京交通会館が落成した昭和38年のことだそう。
この地下街に半世紀もの間、昼に夜に気取らない洋食のお皿たちを提供しづつけてくれているのですね。

「大正軒」
千代田区有楽町2-10-1 東京交通会館 B1F [Map] 03-3201-0147

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