沖縄料理と島酒「琉球食堂」でしりしりクープ春巻沖縄担々麺沖縄風ちゃんぽん

ryukyushokudo所用があって久々乗り込んだゆりかもめ。
そういえば新橋から終点の豊洲まで乗ったことはないなぁと思ったり、工事はきっと進捗してはいるものの、最寄りとなる市場前駅は今、都内で一番利用者の少ない駅らしいなぁと思ったり。
そんなことを考えなら車窓を過ぎる景色を眺めていたら、あっという間に目的地の日の出駅に到着です。

日の出駅というと思い浮かぶのは、倉庫街と波止場と、その特設会場から見上げた東京湾の華火。
東京湾の華火というと、今はブログお休み中のRomyちゃんのとこの屋上も特等席だったし、嘗てのつきじろう邸のベランダもみんなで寄り合う華火観劇スポットのひとつでした。
その節はお世話になりました。

所用を済ませてふと首都高の高架下を眺めると、横断歩道の向こうに提灯の灯りとはためく幟が目に留まる。ryukyushokudo01あれ、ここって以前お酒やツマミを買出しした酒屋じゃなかったっけと思いながら近づくと、内照式の看板に如何にも急拵えの貼り紙がしてある。
沖縄料理と島酒「琉球食堂」。
いつの間にか酒屋さんが沖縄料理店に変貌していたのです。

それはそれはと早速突撃体制に入る(笑)。
手作り感満載の店内にはテーブルのひとつに先客組があり、厨房に声を掛けて左手のカウンターへと侵攻します。

いつもならまず「オリオン!」と叫ぶところも、偶々強風が冷たく吹く夕刻だったこともあって気分は「さんぴん茶割り」。ryukyushokudo02それでもジョッキは「オリオン」のそれであります。
訊けば泡盛は、目の前にも甕の並んだ だそう。

どうしても最初に注文んでしまうのが「にんじんしりしりー」。ryukyushokudo03いまだに山羊料理「さかえ」のシリシリの呪縛から逃れられないのでありますが、こうして色々食べてみると、シリシリ器そのものにも違いがあるんじゃないかと思えてきます。

「さんぴん茶割り」をお代わりして「クーブ春巻き」を所望する。ryukyushokudo04昆布の千切りメインの炒め物「クーブイリチー」は割りとポピュラーだけれど、春巻の中に詰めちゃったのは初めてです。
昆布の旨味がひと塊に愉しめて、こりゃいいや。

後は食事にして上がろうとふたたびメニュー捲ると沖縄料理店ではなかなか見掛けない「沖縄担々麺」なんてのがある。
「沖縄ナポリタン」と競合して、迷いに迷ってからお願いすることに。ryukyushokudo05挽肉が載った赤いスープに、まぁなんとかそれ風ではあるかなぁと思いつつスープを啜ると、何やら青っぽいタバスコの風味がする。
なんだこれと改めてメニューを良く読むと、タコライスのミートを沖縄そばに入れましたと書いてある。
そふいふことだったのかぁ~(笑)。

何故かご飯もののコーナーに書いてある「沖縄風ちゃんぽん」も気になって、無理を云ってハーフサイズで作ってもらう。ryukyushokudo06それはやっぱり麺ではなくて、ゴハンもの。
まぁ、野菜コンビーフなんかを沖縄そばのスープで炒めた的チャンプルーがゴハンに載っている。
沖縄の町場では既に定番メニューなのかは疑わしい(笑)し、あんまり創作に走ったのは好みじゃないのだけど、愉しいからまいっか、ってな感じ。
ふー、満腹です。

お愛想をして店の裏手に回って芝浦方面へと渡る橋に佇んでみる。ryukyushokudo07漁船の留まる運河の向こうにもビル群が迫っています。

商店乏しい海岸通りの酒店がいつの間にか沖縄料理と島酒の店「琉球食堂」になっていた。ryukyushokudo08スタッフのひとりは、三軒茶屋の「我如古」の大将や荏原町「ととの店」のオヤジさんがそうであるように、如何にもウチナンチューのお顔立ち。
訊けば、首里の出身だそうで、創作も真摯な工夫と受け止めたいし、出来あいのなんちゃって沖縄料理店とは違う色だと信じたい。
ただ、店名に”琉球”を謳うと、「山本彩香」が紡いでくれていた郷土料理としての琉球料理の本気と比べてしまいそうになる。
たまたま高良倉吉先生の著書を読んでいた勢いで、どんだけ”琉球”のことを知っていて「琉球食堂」と名乗っているのかとツッコンでみたくなったりもして困ります(笑)。
今度は、デフォルトの「沖縄そば」をいただきに寄り道しようかな。

「琉球食堂」
港区海岸2-2-2 [Map] 080-8869-0402

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