中華「こばやし」で 昭和なラーメンのコク味とオヤジさんの心意気

kobayashi.jpg武蔵小山にはちょくちょく足を運んでも、 そのお隣の不動前駅や西小山となると、 下車する機会は意外と少ない。 不動前駅の改札を右へ出る。 ぽつぽつと見つかる居酒屋やラーメン店を横目に、 攻玉社という中学・高校の敷地を回り込む。 静かな住宅地のその先に、 飲食店らしき灯りが見えてきました。

紅いテントの庇に紅い暖簾。kobayashi01.jpg夕闇迫る頃、中華「こばやし」が営業中です。

深い飴色の木製引き戸をがらっと引けば、ゆったりした昭和の匂い。kobayashi02.jpg厨房に向かうカウンターの丸椅子もいい味わいです。

カウンター上の下がり壁には、お品書き。kobayashi03.jpgkobayashi04.jpg視線をさらに左にずらすと、”店主拝”で結んだ貼紙が幾つも見つかります。

直近のものと思われるものにはこうある。 「生涯現役、創業50年近くになり、まだまだ現役続行を心掛け、 新たに挑戦の意気込みで向かいます。 お客様に可愛がってもらい、生涯現役を目指し、これからもチャレンジです。」

ご自身での創業となれば、少なくとも御歳70才台であることは想像できる。 その心意気や頼もしく、そっと応援したくなるではありませんか。

盛夏真っ盛りの夕暮れのこと。 開け放った扉の厨房でオヤジさんが作業中。 汗を拭き拭きテーブルに座ると、扉を閉めてエアコンを入れてくれました。 暑さにも向き合い付き合うのもオヤジさんの身上なのでしょう。

そんな日にはやっぱり、「冷やし中華」。kobayashi05.jpgkobayashi06.jpgクラゲに缶みかん、刻んだチャーシューに錦糸卵、胡瓜に若布。 酸っぱ過ぎないタレが好き。 ニッポンの夏の風物詩を体現しているようでありますね。 kobayashi07.jpgあっという間に「冷やし中華」を平らげちゃって、 もう少し食べられるかもとお願いしたのが、「半カレーライス」。 もちょっと欲しい!に見事に応える心意気。 「半チャーハン」は世に数多あれど、「半カレー」をお品書きに挙げているお店はそう多くないと思います。

別の夕暮れには、定番をいただきに。kobayashi08.jpgモコモコとして手作り感十分の「餃子」には、 ちょっと多めにラー油を使ってみたりして。

そして、「ラーメン」500円也が素敵。hyotan09.jpgkobayashi10.jpg脂に頼らないコクが澄んだスープに湛えてる。 きっと結局こふいふ中華そばが一番になる日が訪れる予感がしたりする。 何気なくもよく似合うストレート麺は、どこの製麺所の麺なのかなぁ。

お腹を減らしてまたまた訪れた不動前。 瓶の麦酒をいただいて、「ポテトサラダ」をあてにする。kobayashi11.jpgマッシュしっかりめのポテサラがたっぷり。 お新香や梅干しの突出しも嬉しいな。

ちょっと珍しいところでと「とんかつラーメン」に挑んでみる。kobayashi13.jpgkobayashi14.jpgま、シンプルにとんかつを載っけたラーメンなのだけど、 衣がバラケるようなとんかつではないのにまず感心。 そして、スープの滲みたとんかつって妙に旨いと独りごちます。

一緒にいただいた「半チャーハン」の微妙な焦げがいい。kobayashi15.jpg塩加減もパラパラ加減にもオヤジさんの円熟を想います。

昭和40年創業、この道半世紀。 中華「こばやし」のオヤジさんは今なお意気盛ん。kobayashi16.jpg80歳にならんとするオヤジさんのラーメンをいただきに、また寄り道したくなりそう。 「旨かった、ご馳走さま」をまた伝えにね。


「こばやし」 品川区西五反田5-23-9 [Map] 03-3491-2447
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