鳥「宮川」で 薄紅とりさし手作りしゅうまい鳥スープ雑炊夜の宮川

miyagawa.jpg薄紅色のアーチで覆う桜満開の頃の様子が、 特段と印象的な茅場町のさくら通り。 さくら通りと交差するすずらん通りとの角には、 いまや道標のひとつにもなっている店がある。 暖簾には、左隅に小さく「鳥」とあり、 外連味のない書体で染め抜いた「宮川」のふた文字。 お昼時には、必ずと云っていいほど行列が出来る。 酸味利かせたタレでいただく「鳥から揚げ定食」が、 一番の人気だ。

そんな茅場町「宮川」の夜の部の始まりは、5時半。miyagawa01.jpg何処からかいそいそと集まってくる客たちで、 硝子越しに覗く景色の人影が忽ち濃くなっていきます。

miyagawa08.jpgなんとか居場所が確保できたなら、 お通しの大根おろしに醤油を垂らしながら、 確かめるようにゆっくりお品書きを眺めます。miyagawa02.jpgまず麦酒と言ってしまいそうになるの言い留めて、 吹上焼酎の水割りで始めるのも悪くない。

それは、捌き立てを想う澄んだ薄紅色の「とりさし」には、 麦酒よりも合うような気がするからなんだ。miyagawa04.jpg湯びいた鳥刺しにわさびを少々載せて醤油にちょん漬けして口に含めば、 ねっとりとして透明な甘さが広がる。 添えてくれた鶉の玉子を解いてソースにするのもオツな食べ口だね。

そして、夜の「宮川」に席を得られたなら必ず注文したいのが、 ランチではいただけない、宮川謹製「手作りしゅうまい」。miyagawa05.jpg大振りなしゅうまいから蒸し立ての湯気が上がってる。 其処此処に刻んだ木耳が表情を添えています。 添えてくれた小皿には、酸味を足した醤油タレに少々の芥子の挿し色。 無造作に1/4程に箸で切り分けて、そのタレにちょんと漬けていただきます。

粗めに挽いた鳥肉がしっとりほろほろとして、 軽やかな脂がじゅわと零れてくる。 成る程、木耳の食感もいいアクセント。 一人前は4個で、おひとりさまには2個にもしてくれるのだけど、 4個ならひとりでペロっといただけてしまいそうです。

miyagawa06.jpg 焼酎の水割りが空いたなら、 やきとりの幾つかをお願いして、菊正宗を冷やで所望する。miyagawa07.jpgいつもの「レバ」「つくね」に「かしわ」「ぼんじり」。 当然の鮮度と焼きの安定感に何気ない老舗の品格を思います。 「正肉」や「ねぎま」が品書きにないのも、何かの拘りからなのかもしれません。

miyagawa03.jpgランチでサービスしてくれるお猪口のスープも思い浮かべる「鳥スープ」で、 すっと〆るのも粋なのだけど、 もちょっとしっかり食べちゃいたい時には「雑炊」がいい。miyagawa09.jpg鳥の旨みたっぷりのスープには、 「手作りしゅうまい」の具と同じつみれが浮かんでいたりする。 はふはふ、うんうん。 スープまでをほぼ飲み干して、ご馳走さまと手を合わせましょう。

昼夜ともに満席の茅場町、鳥「宮川」。miyagawa10.jpg今夜も、暖簾の間から店内を覗いては、 空席のありなしに一喜一憂するひと達の後ろ姿が見られそうです。

口 関連記事:   鳥「宮川」で桜の下でもいつもの行列から揚げ定食もつ丼もいい(11年04月)   鳥「宮川」で酸っぱいタレでいただくサクカリの衣と鶏の旨みと脂(05年10月)


「宮川」 中央区日本橋茅場町3-5-1 [Map] 03-3668-7080
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「鳥「宮川」で 薄紅とりさし手作りしゅうまい鳥スープ雑炊夜の宮川」への4件のフィードバック

  1. 無事コメントが掲載されるように
    なったみたいですねw
    宮川はいつかは再訪しようと
    思いつつ果たせぬままでした。
    今週中に行ってみるか(^_^)

  2. puzzさま
    またまた、スゴいタイミングですね~。
    設定を変更して再構築して、復旧したばかりですよー!
    どなたかもお誘いして今度、「目分量」へ突撃してみませんか?

  3. 「目分量」ってお店があるんですね。
    気がつかなかった。
    いくつか候補を挙げて頂ければ
    大丈夫だと思います。
    善は急げw
    ちなみに犬悔いの旦那希望w
    (無理かw)

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