うどん乃「かわむら」で 林試の森公園と居間で啜る肉汁うどん

kawamura.jpg気の早い梅雨明けで、 既に酷暑に突入していた7月の週末のこと。 陽炎揺らぐ武蔵小山の駅に降り立ちました。 向かうのはいつものライブカフェ「Again」ではなく、 小山台高校の脇の道方面。 いつぞやの蕎麦処「ちりん」を横目にそのまま進み、 いつぞやのカレー処「チャイハウス」のテントを眺めつつ、小山台小学校の脇を抜け、右手に折れ入ります。

南門と書かれた門が、都立公園「林試の森公園」の入口のひとつ。 門を入っていくと、炎天下ながらどこか清々しく呼吸できるのは、 まさに囲む木々が齎してくれる恩恵。kawamura01.jpgkawamura02.jpgkawamura03.jpgkawamura04.jpgベンチの猫もすやすやと気持ち良さそうに居眠り。 両手を広げても半分にまでも届かない太い幹を抱けば、しっとり冷やか。 見上げる枝葉のドームに守られているかのようです。

林試の森公園を北側のくぬぎ門から抜けて向かったのは、 住宅街の手打蕎麦処「紫仙庵」。 ところが、玄関前にもその中にも既に空席を待つひと達がいて、 どうやらお昼のお蕎麦にありつけそうもない。 折角訪ねたけれど止むなしと諦めて、ふたたび公園の中へと戻りました。

せせらぎ門から水車門へと抜けて、 そのまま駅方面へと細い路地に入り込んだ時、 換気扇から漂う匂いに、あ、うどん屋さんだ!と鼻が動く。 表に回ってみると矢張り、うどん処。 早速、引き戸をガラガラっと開け入ります。

雑貨屋さんのような薬屋さんのような佇まいの店先に一瞬たじろぐも、 奥からいらっしゃいの声を頂戴して、間違いではないと確かめる(笑)。 まさに何方かのご自宅に伺うようなトーンで、 お邪魔しまーすと声を発しつつ、サンダルを足から外します。

甲子園を実況中継している居間のテレビ。 書棚には、ぎっしりと古びた書籍類。 畳の間の座卓に座り込んで、眺めるお品書き。kawamura05.jpgkawamura07.jpgご注文は勿論「肉汁うどん」。 大盛りでお願いします。 注文を受けてから茹で上げるのだろうと、 書棚からこっそり気になる本を取り出して、ゆっくりと頁を捲る。 テレビからは、キン!という金属バットの音が聴こえてきます。

お待ちどうさま、とおばちゃんがふたたび居間にやってきた。kawamura08.jpg陶器の碗には、豚バラ肉、厚い小口切りの葱に油揚げがたっぷりのつけ汁だ。

並びの笊には、艶やかなうどん。kawamura09.jpg武蔵野の地粉を思わせるような褐色は控えめに映ります。

どれどれと早速、具沢山のつけ汁に浸して、ズルっといく。kawamura10.jpgつけ汁の旨味の中から、上品ではあるけれど粉の風味香りが解けてきます。 ツルっとした喉越し心地よく、 かといってブリブリの麺のコシを誇る訳ではない。 ザ武蔵野うどんの仕立てとは違えど、その範疇にあるうどんと捉えてよいでしょう。

kawamura12.jpg店先の手書きポスターに、 「かわむら」のうどんや「肉汁うどん」についての解説がある。 粉は、うどんに最適といわれているオーストラリア産の粉と、 群馬県産の香りのよい小麦とをブレンドして使っている。

なるほど、その比率は不明ながら、群馬県産の地粉に、 讃岐うどんにも多く使われているオーストラリアの粉とを配合して、 手打ちしているのだね。

水や塩の加減などの打ち方にもよるのだろうけど、 地粉10割りと推定する「夕虹」のうどんと比較すれば、 粉の香りが大人しい代わりに、 よりもちっとした歯触りを持っていることに思い至ります。

武蔵小山駅から林試の森公園へと抜ける路上に、 居間でいただくうどん処「かわむら」がある。kawamura11.jpg「カレーうどん」あたりも良さそうだと、啜るイメージ万全で再訪したら、 12時半にして麺切れ準備中。 製麺機でどんどこ打つ訳ではないので、そんなこともある。 昼のみの営業、より早い時間のお邪魔がよろしいようです。

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「かわむら」 品川区小山台1-20-25 [Map] 電話番号非公開
column/03413

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