ginentei60.jpg銀座周辺を巡る旅
around the Ginza

maru60.jpg八丁堀界隈の日常
Hacchobori vicinity

takahashi_tsukiji60.jpg築地情緒そして月島
Tsukiji,Tsukishima

yoshinozushi60.jpg東京日本橋界隈の徘徊
around Tokyo,Nihonbashi

imahan60.jpgとある人形町風情
Ningyocho

azuma60.jpgオヤジ新橋外堀通り
that's Shinbashi

rikkon60.jpg広尾から六本木から霞町
Hiroo between Roppongi

partenope60.jpg渋谷恵比寿中目エリア
Ebisu.Shibuya,Nakame.

legrottaceleste60.jpg青山赤坂うらおもて
Aoyama.Akasaka

inochinomizu60.jpg麻布プラチナ漫ろ歩き
Azabu.Shirokane

gingyo60.jpg身近洒落まち自由が丘
Jiyugaoka

derauchi60.jpg東急ローカルまいど
my lines Tokyu

nichinan60.jpg五反田品川大井町
Gotanda to Ohimachi

watetsu60.jpg大森蒲田川崎ライン
Ohmori to Kawasaki

norge60.jpg横浜おのぼりさん
all Yokohama

namikiyabu60.jpg浅草で道草
the Asakusa

daiki60.jpgアキバ上野湯島ゾーン
Akiba,Ueno.Yushima

kagiya60.jpgディープ荒川台東区
deep Arakawa,Taito

inonaka60.jpg深川両国河むこう
Fukagawa,Ryogoku

imoya60.jpg神田神保町靖国通り
Kanda,Jinbocho

cork60.jpg四谷神楽坂お堀沿い
Yotuya,Kagurazaka

ilpentito60.jpg代々木新宿馬場あたり
Yoyogi to BabaWaseda

aoba60.jpg西行き中央線方面
Chuo-Line

musashiya60.jpg東武三田線板橋区
Itabashi-ku

ushiwaka60.jpg豊島文京いけぶくろ
Toshima,Bunkyo,Bukuro

oaks60.jpg所沢じもちぃ西武線
Seibu-line,Tokorozawa

inari60.jpg沿線巡る小田急京王
Odakyu,Keio

ohshimaya60.jpgぐるっと関東ちょいと伊豆
Kanto area,Izu

enboca60.jpg軽井沢から甲信越
Karuizawa,Koshinetsu

yamamotoya60.jpg濃いぃぞ名古屋
Nagoyanagoya

yamamoto60.jpgなにわ大阪キタミナミ
naniwa Osaka

kiyamachi_samboa60.jpgはんなり京町修学旅行
The Kyoto

2298_60.jpg旅は陸奥国出羽国
Aomori,Mutsu&Dewa

2298_60.jpg南の島の楽園たち
Paradise Islands

2298_60.jpg独墺伊仏欧州諸国への旅
Trip to Europe


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ただいま鋭意、旧サイトより記事移築中です。
2005年03月まで遡って移築が済みました。
でもまだまだ3合目くらい。頑張れ自分(汗)。


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2011年12月アーカイブ

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口 中國小菜「龍圓」でピータン豆腐牡蠣老酒漬燻製蒸オレンジ白菜

ryuen.jpg巷に評判を聞く、浅草「龍圓」。
気になりつつも、いつかそのうちと惚けているうちにまた年が暮れようとしていました。
師走を迎えたそんな頃、お久し振りのくにちゃんからお誘いがかかりました。
ご無沙汰のくにろくOFFへと、
田原町駅に降り立ちます。


年の瀬の国際通りを浅草ビューホテル目掛けて歩む。
公園録区入口の信号の先、通り沿いに「龍圓」の緑青色の看板が見えてきます。

くにちゃん、ご無沙汰ぁ。
そして、一階の厨房前からずらずらッと並んだテーブルには、
ご無沙汰の顔々、初めての方々の顔がある。
テーブルの一番奥では、月島仮面さんと「龍圓」のシェフ、栖原さんが如何にも親しく話し込んでいる。
お喋り好きそうなシェフ(笑)のニカニカの表情は、福々の料理を喰わせてくれそうな、そんな予感を抱かせてくれます。


麦酒とかをすっ飛ばして、端から紹興酒で乾杯のテーブル。
ちょうど、監修の期間限定喜多方らーめん「大崎食堂」も絶賛販売中の大崎会長ともご無沙汰の乾杯です。


口開きは、「龍圓」のザ前菜「ピータン豆腐」のカクテルグラスから。
ムース状にした豆腐は、大豆の風味が濃厚に活きたもの。ryuen01.jpgryuen02.jpgそこをホジホジしていくと、刻んだピータンが現れる。
その皮蛋と豆腐とをいい具合にちょい混ぜしていただけば、
むふふと思わずひとりごち。


サラダ仕立てでやってきたのが、「小ヤリイカ老酒漬け」。ryuen03.jpgとろんと柔らかく、じわじわと旨味が沁みる。
烏賊の滋味をフレッシュに活かすにこんな方法もあるのだね。
紹興酒に勿論よく合います。


その艶麗しき「鯖の燻製」には、椒麻ソースが載っている。ryuen04.jpg椒麻ソースは、煎った四川山椒のパウダーと、長ネギ、生姜を包丁で細かくたたき、
醤油、酢、胡麻油、みじん切りのブラックオリーブとを合わせたものだそう。


そしてその鯖と同舟なのが、
「三重県鳥羽の牡蠣、老酒漬け燻製 ミモレットチーズ」。ryuen05.jpg老酒の深い甘みと薫香が気品よく包み込んだ牡蠣の身には、程よい凝縮感が宿っていて、
うん、旨い。


綺麗な揚げ色の春巻だねぇと断面を覗き込む。ryuen06.jpg「海老クリーム春巻き」の外殻は、海老独特の風味を優しくいただくための軽妙な仕掛け。
さくっと軽やかにして、澄んだ海老クリームの旨味をそっと後押ししてくれます。


お、トリュフだねとこれまた覗き込ませてくれのが、
「オータムトリュフのかに玉」だ。ryuen07.jpgそのままでも十分美味しいカニ玉に、トリュフのピールを添えたよう。
その香りの奥行きは、なんだか兎に角ズルいものです(笑)。


ryuen08.jpg
「蒸しオレンジ白菜 金華ハムあんかけ」は、三浦の白菜の葉先のところの甘みもズルいけど、金華ハムがはぐくんだあんかけスープもこれまたズルい。ryuen09.jpgryuen10.jpg三浦大根でサンドした唐墨を合いの手に使うなんていう、
贅沢な手管に興じます。


何杯目かのカラフェの紹興酒をお代わりして迎えたのが、
「信玄鶏、砂肝、ブロッコリ、紫人参の炒め ケッパー風味」。ryuen11.jpgコロコロして、シコシコした歯応えの中に素材の素直な滋味が弾けます。


「蒸し肉団子」には、フカヒレあんかけがとろりんと。ryuen12.jpg肉団子が下敷きにしているのがメイクイーンのピュレ。
ジャガイモのふわっとしたコクがこのお皿のアイデアのキモかもしれません。


ゴハンの芳ばしくも甘い匂いが漂ってきたかと思ったら、それは「ジャスミンライス炒飯」。ryuen13.jpg刻んだ干し貝柱や叉焼などなどと一緒にパラパラと綺麗に炒めたタイ香り米。
それゆえ、より軽やかに品良く旨いチャーハンとして愉しめます。


デザートには、艶粉色のイチゴアイスを戴いた杏仁豆腐。ryuen14.jpg意外や、苺の風味で杏仁の香りが引き立つという不思議。
さらっとして、一連のお皿たちに句点に相応しいグラスです。


人懐っこい印象の栖原シェフが繰り出す優しくナチュラルで軸のある料理で人気の、
浅草・中國小菜「龍圓」。ryuen15.jpg強すぎる味わいや濃過ぎる仕立てに頼らずして、輪郭のある像を結ぶお皿たち。
いいなぁ、いいなぁ。
今度はぜひ、具なし焼きそばもいただかなければいけません。



「龍圓」
台東区西浅草3-1-9 [Map] 03-3844-2581 http://www.ryuen1993.com/

column/03212

口 醤油らーめん専門「金久右衛門」で なにわブラック醤油麺再構築

kingemon.jpg何度も歩いて慣れてはいるものの、
やっぱり如何わしい兎我野町界隈。
古くからのモータープールのある新御堂筋近くの一角もそんな空気が漂う辺り。
風俗店の隣にラーメン屋があるなぁと思っていた場所が何時の間にか人気ラーメン店になっていると聞き、早速の寄り道です。


お昼どきに向かう、裏通り。
「醤油らーめん」と示す突出看板には、"KING-emon"の文字。kingemon01.jpg曰くありげな名称のお店です。


清潔感あるカウンター。kingemon02.jpgkingemon03.jpgkingemon04.jpg棚にはなるほど、淡口やあま塩など、タイプの異なる醤油の幾つかがが並んでいます。


kingemon05.jpg
お品書きは、定番の醤油らーめんとして、三種類の「金」「紅(くれない)」「黒」。
薄口醤油から濃口醤油へと向かうバリエーションで、細麺・太麺が選べる。
淡い味わいのものからいただくのが順番かなぁと「金醤油ラーメン」を細麺でいただきます。


届けられたドンブリは、なるほどな中華そばの風情。
なんだか旨そうーという思いのまま、蓮華で掬うスープはどこまでも澄んでいる。kingemon06.jpgややもすると薄っぺらい味わいになりがちなところ、しっかりとしたコクがそこにある。


加水の感じ絶妙なストレート細麺とに相性やよろし。kingemon07.jpgkingemon08.jpg口元の滑りも嫋やかに、清らかに旨いスープと手を取り合って味蕾を満たしてくれます。


夜の部の開店直後にやってきて、今度は話題のラーメン「大阪ブラック」。
定番ラーメンの「黒」をベースに、
烏賊のワタや海老を活かして深い味に仕上げたものだという。
「国産極上丸腸ホルモン」をトッピングしちゃいましょう。


両手で受け取るドンブリからは、
薄口「金」と改めて比べるまでもなく、醤油の黒が目に飛び込んでくる。kingemon09.jpg啜るスープはこれまたなるほど、野菜系も多分に含む優しくもしっかりしたコクに濃厚な醤油のまろ味が掛け合わさって、いい。


そんなスープにはやっぱり太麺でしょうと選んだ麺は、やや幅広のびろびろタイプ。kingemon10.jpgよーく、スープに馴染んで、ピロッと口許滑らか。
kingemon11.jpgにゅるんと甘旨い丸腸にも、むほほーんと笑顔、呼ばれます。
そんな「大阪ブラック」は、日清からカップ麺になっているのだね。


そして、メニューのトリを務めるは、「大阪ブラック」ならぬ「なにわブラック」。
大阪ブラックをベースに、さらにカキや浅蜊の煮干しなどの貝の旨味を利かせているという。

斬新さは、その盛り付け方法にもある。kingemon12.jpgタレを溶かない素のスープの真ん中に濃い口に醤油ダレがポタンと浮かんでいる。
それを自分で適宜溶きながら食せ、とそふいふ仕掛け。


そうとなれば、素のスープをまずはそのまま啜ってみたいと思うのが、心情でしょう。
タレを含まないスープを供するとは自信の顕れには違いないと思いつつ、どれどれと。kingemon13.jpgおお、おお、貝のエキスも滲む濁りのないスープは、清湯の景色。


kingemon14.jpg
そこへ、ちょろちょろと醤油ダレの端っこを崩し溶かしては、
平打ち太麺を絡ませ啜る。
さらにタレを溶かしてはまた啜る。
次第に濃口の醤油がグラデーションを描いて風味を増してゆく。kingemon15.jpg単に味わいが濃くなるとか、塩辛くなる訳ではなくて、
ふくよかさの輪郭が増してゆくよな感じがいたします。
うん、いいね。


らーめんの基本形、醤油ラーメンを淀みなく再構築して人気の、
醤油らーめん専門「金久右衛門」。kingemon16.jpgなんで"きんぐえもん"なの?と訊ねると、
店長も素朴な疑問に思ったらしく以前創業者に訊いたらしい。
でも、なんか響きや字面がいいからみたいです、
とラーメンはなかなか深いぃけど、店名の由来には深いぃストーリーはない模様(笑)。
本店は、地下鉄中央線深江橋駅近くにあるようです。



「金久右衛門」梅田店
大阪市北区曾根崎1-2-20 大幸ビル1F [Map] 06-6881-7900
http://www.king-emon.jp/

column/03211

口 牡蠣料理「麻布 楸」で ブイヤベースに炊込みご飯妖しきお部屋

j-hisagi.jpgこのところ、
ひと冬に一度くらいはランチしている銀座「楸」。
その一方で、ずっと気になりつつも麻布十番のお店には一度もお邪魔したことがありませんでした。
そんな頃、監督グヤ兄さんがこう呟いくれました。
「麻布、いこ〜や〜〜」。
御意!行きましょう、参りましょう。


予約を入れていた平日の夜。
十番パティオから網代公園の脇を抜け、
どこだろうと振り返る角地のビルにそれらしき入口が見つかりました。
階段の脇には、PIERROTの絵と「楸」の文字。j-hisagi01.jpg階段を上がり、雑居ビルの怪しい一室の扉の前で、一瞬の躊躇(笑)。
額に収まった「楸」の文字がなければ、引き開くにさらに間がかかったかもしれません。


と、店内もまた妖しい。
紅い天鵞絨のカーテンが囲み、シャンデリアとアンティーク調のランプがほの暗く灯ってる。j-hisagi02.jpgj-hisagi03.jpg奥には、カーテンで仕切る二人だけの世界的ソファー席。
バブルの頃、そんなんちょっと流行ったかもと。
四名さまは、フロア唯一にして中央の長テーブルに案内されました。


メニューは、悩ましき裏表。
j-hisagi04.jpg前菜と真牡蠣それぞれ3種をベースに、主菜と食事を別途組み合わせるか、
黒毛和牛と牡蛎のステーキか、ブイヤベースか、チーズフォンデュかを選ぶフルコース。
四人にして、何度もメニューをひっくり返して、あーだこーだ(笑)。
ベースコース+主菜+食事で挑むことに決します。


ソーヴィニヨンブランの一本で乾杯。j-hisagi05.jpg
そこへ届いた最初の前菜もまたグラス。
「生ウニと牡蠣のコンソメジュレのカクテル」。j-hisagi06.jpg翳したランプの灯りを頼りにグラスの中の表情を探る。
なにせ暗いので、なにが入っているのか手探りする感じ。
ああ、コンソメのジュレを包んだトマトの酸味の中に、
雲丹の甘さと牡蠣の風味が確かにあるね。


続いて、スプーンならぬ、蓮華に載った小さな前菜「イクラと牡蠣サーモン手毬風」。j-hisagi07.jpgイクラと牡蠣とサーモンのバランスを図るのが意外や難しいのが判ります。


j-hisagi08.jpg
謂わば定番の、「焼牡蠣 香草とチーズのパン粉焼き」を食べ終えたところで生牡蠣3種。j-hisagi09.jpgj-hisagi10.jpgj-hisagi11.jpg厚岸、日生などで、妙に拘った産地のものを用意するものでもないようです。


メインディッシュのひとつが、いつぞやつきじろうさんもいただいていた、
「伊勢海老と牡蠣のブイヤベース白子入り」。j-hisagi12.jpgやっぱりウマウマな表情をじっくり拝みたいところも、なんだか覗き込むような感じになる。
半切の伊勢海老はやや小振りか。
浅蜊に鮃に、勿論牡蠣の身も含んでいます。


ああ、でも、こうすりゃやっぱり旨いよなぁ、と唸るスープの旨み。j-hisagi13.jpg余り複雑濃厚に過ぎず、魚介のエキスが素直な恵みを与えてくれています。


たまには、「牡蠣のムニエル」とか「牡蠣のチーズフォンデュ」とかという手もあるなと承知しつつも、結局選んでしまう「特上牡蠣フライ」(笑)。j-hisagi14.jpgj-hisagi15.jpg水菜を下敷きに、たっぷりのタルタルとバルサミコっぽいソース。
正直、期待したいほどの特上感はないものの、
遜色なく旨い牡蠣フライであります。


監督グヤ兄さん羨望の「楸特製 牡蠣フライのせ黒いカレー」は、
フライがダブっちゃったりするやなんやで、昼に銀座で喰うワ、ってなことに。
代わってシメのお食事に選んだのは、突然和風な「牡蠣の炊き込みご飯」。
どこぞの割烹や築地「やまだや」なんかでも思わず、おおぉと小さな歓声を上げるパターンよろしく、土鍋ごと一旦テーブル持ち込んで、蓋をぱかり。j-hisagi16.jpg立ち昇る湯気中にみる、牡蠣の身たち。
縮んでいない勇姿にやっぱりおおぉと口走ってしまいます(笑)。


そして改めて器に盛り込まれた、炊き込みご飯。
ふっくらとそしてつややかに色づいた牡蠣をその滋味を移したご飯と一緒に頬張る。j-hisagi17.jpgこれもまた、ある意味ズルい、牡蠣の堪能の仕方のひとつでしょう。


どこか懐かしい妖しさ漂う牡蠣料理のお部屋、「麻布 楸」。j-hisagi18.jpgワインをちょいと呑めば、表裏どちらのコースを選んでも、結局一万円札では足りない感じになる模様。
それに照らすともうひと超え、満足度を充たす工夫をお願いしたいところです。
付け加えるなら、料理が一番美味しくビビットに映える照度と色温度に配慮した照明が施されているのも、イケてるレストランの構成要素のひとつではとも思います。

監督kimimatsuさん油ちゃん、ありがとー。


口 関連記事:
  演繦料理「銀座 楸」で 赤穂牡蛎フライのせカレー牡蛎入りカレー(11年10月)



「麻布 楸」
港区麻布十番2-16-9 網代ビル2F [Map] 03-3452-3902

column/03210

口 手打ちうどん「あまのや」で 肉汁うどんやや細め大大盛りうんうん

amanoya.jpg西武新宿線の航空公園駅西口近くに山ノ上公園という小さな公園がある。
以前は交通公園という名前で、深く掘り下げて回遊路を廻した立体感のある公園でした。
ミニチュア版の道路に横断歩道が描かれ、信号機や踏切も据え付けられていて、密かに好きだったのだけれど、いつの間にか埋め立てられて、なんの変哲もない公園になってしまっていました。


そんな山ノ上公園や明峰小学校が面する道を国道に向かって進むと、
正面に「手打ちうどん」と示す看板が見えてきます。
駐車場の看板には間違うことなく、「肉汁うどん」の文字。
そうとなれば、寄らない訳には参りません(笑)。


懐かしい風情の藍の暖簾を潜る店内は、右に小さなテーブルふたつ、左手に小上がり。
遠い昔に訪ねたことがありそうな、デジャヴに似た感覚が過る。


壁一面の品札には、天ぷらのあれこれやその天ぷらを使ったどんぶりもの、居酒屋メニューに豚肉の生姜焼き定食までが並んでいます。


そうはいってもその中心にあるのが、「もり肉汁」。amanoya01.jpgもり、大盛り、大大盛り(だいだいもり)とうどんの量が三段階。
オカアさんに相談しつつ、空腹を理由に「大大盛り」をお願いしました。


amanoya02.jpg
早速届いた小皿に刻み葱と一緒にほうれん草や蒲鉾の一片があるのは、
"糧"の習慣から。
うずらの玉子が添えられているのは初めてだ。


角ザルでやってきたうどんは、やや細めな印象ながら、地粉の色合い真っ直ぐの表情。amanoya03.jpg汁には勿論豚バラが浮かんでいて、早く啜れと急かせます。


こんもりとしてはいるけど、空腹にはちょうどいい感じの盛り具合。amanoya04.jpg箸先を駆って、バラ肉の脂とアクが浮かぶ汁にどっぷと浸して一気啜り!


うんうん、ムホホ。amanoya05.jpgamanoya06.jpg見た目の印象と同じく、
ほんのもうちょっと太めに切ってもらえると野生味が増してさらにムホホになると確信します。
まぁその分湯掻き時間も増えちゃうだろうけどね。


静かな住宅地の只中に、武蔵野うどんの店「あまのや」。amanoya07.jpg厨房では、ご主人らしき御仁も女将さんらしき方も元気に立ち動く。
その中に若いひとの姿がみられるのが頼もしい。
ずっと続けていって欲しいなぁ。
二階にもお座敷があるようです。



「あまのや」
所沢市北有楽町16-5 [Map] 04-2923-3660

column/03209

口 BAL「RISOTTOCURRY standard」で 妙に嬉しい5杯目のグラス

risottocurry.jpg連れられるまま渋谷西口から歩道橋を渡り、
楽器店のディスプレイを横目に桜丘の急坂を登る。
春には桜並木となる、さくら通りだ。
この辺りの寿司屋に寄ったことがあったっけなぁと思いながら、えっちらおっちらと(笑)登る坂道。
その坂の中頃のビル地階にあるのが、
「RISOTTOCURRY standard」。
カレーリゾットか、はたまたリゾットカレーか。
あれ?今夜はカレーハウスで呑むのかな。


地下への階段を降りていくと、壁に店名の切文字。
ワイングラスとスプーンのシルエットが添えてあります。

訊けば、「RISOTTOCURRY standard」は、代田にある「世田谷BAL」の2号店。
"リゾットカレー"は、その「世田谷BAL」が町内のバーで競うカレー大会に優勝して名を広めるきっかけとなったお皿らしい。


入口から右に向かってカウンターが奥へと伸びる。
ガランととせず、このくらいの小じんまり感がいいのだよね。
混雑の予感から入れておいてくれた予約に配慮をいただいて、
入ってすぐのカウンター角っこに席を得ました。


まずは辛口スプマンテで口開き。risottocurry02.jpgrisottocurry01.jpgメニューには野菜を軸に山のもの海のもの、
豚や鶏を織り交ぜた酒肴がラインナップ。
素直に、上に下にと目が泳ぎます(笑)。


定番の野菜のトマト煮込み「いろいろ野菜のラタトゥユ」は、risottocurry03.jpgとろんとした野菜たちの食感と優しい酸味。


続いて届いたこんもりは、
「フレッシマッシュルームのアンチョビビネガーオイルがけサラダ」。risottocurry04.jpg八丁堀のイタリアンワインバーでは、フレッシュなマッシュルームをそのまま囓る愉しさを教えてくれたけど、それをここではビネガーオイルでわしわし食べちゃう仕立て。
面白うまいぞ。


ワインのグラスをもらうには、あまり小難しいことは勿論考えず、
ちょい辛口でとか、酸味ほどほどのヤツでとかをおねえさん、おにいさんに伝えればよい。
たまたまそのボトルの5杯めになったなら、ボトルの残りすべてをグラスなみなみに注いでくれるラッキーが待っている。
「世田谷BAL」と同じ、なんてことはないけど妙に嬉しい瞬間だ。


フルーティな感じの白を所望してむかえるは、
「ほうれん草とチーズのフワフワオムレツ」のお皿。risottocurry05.jpgチーズが芳ばしくもふわりと迫る逸品です。


risottocurry06.jpg
グラタン小皿で登場は、
あつあつ「ひよこ豆とソーセージのチリビーンズ」。risottocurry07.jpg熱々のチーズの蓋の奥から湯気と一緒に探り出したひよこ豆のほっこり。
あんまり沢山でないのが、逆に良かったりもするのがココの料理の表情だったりするのです。


気がつくと、20席弱のカウンターはみっしり満席。risottocurry08.jpg次から次へとやってくるひと達が店内を覗き込んでは、
皆一様に、うわ〜一杯ぃ〜という表情をするのが面白い(笑)。
ちなみに、連絡先を伝えれば、席が空いたところで知らせてくれます。


きっと誰もがむほほと笑顔になるのが、
「エビのガーリックオイル煮 ガラムマサラ風」。risottocurry09.jpgrisottocurry10.jpgrisottocurry11.jpgrisottocurry12.jpg
沸き立つガーリックオイルを沁み沁みにしたバゲットに海老を載せてカプリとすれば、
ああ、旨い(笑)。
他にも「くるみとレーズンの冷製ミートローフ」や「豚肩ロースのとろ〜りチーズとバジルのカツレツ」なんかを平らげて、ワインのお代わりを繰り返す。
うん、いい感じ。


そろそろ一旦シメましょうかと、店名に冠したお皿をいただくことに。
「カレーリゾット」というと黄色いカレー粉を織り込んだリゾットだと思うところ、
お皿を目にして「そーきたか!」。risottocurry13.jpgお皿に表現されているのは、純白と赤褐色のコントラストだ。


片やパルメザンチーズのクリーミーリゾットで、
その一方は、鶏肉トマト煮込みのカレーソース。risottocurry14.jpgリゾットの部分だけを掬っても愉しめるし、
勿論酸味の利いてさらっとコク味のカレーソースと混ぜてイケる。
しかもコレをツマミにまた呑めてしまうという(笑)。


人気バル「世田谷BAL」が気取らず驕らず繰り出した2号店、
その名も「RISOTTOCURRY standard」。risottocurry15.jpg
お皿としての鮮度を思う料理たちに気の置けないグラスのワイン。
柔らかな応対のシェフ、スタッフとのカウンター越しの距離の近さが心地いい。


その足で、本店とも云える代田の「世田谷BAL」の片隅へ。risottocurry16.jpg小さな小さなバルの狭さが及ぼす凝縮した空間とその一体感がこれまた心地いい。
渋谷のバルの空気感は、ここの雰囲気が活かされたものだったのですね。



「RISOTTOCURRY standard」
渋谷区桜丘町16-8 桜丘ビルB1F [Map] 03-6416-3604
http://www.risottocurry.com/

column/03208

口 カラフェ売り専門店「BAR A VIN CARAFE」で 甘いナポリタンの謎

vincarafe.jpg茅場町のバールのレセプションに一緒しませんかーと誘われて、茅場町ならご近所ですよ~と応諾します。
最近茅場町に新しいバールができたのだなぁ、
路地にあるスペインバルのことではないだろうしなぁ、
そういや最近余り界隈を徘徊してないしなぁなどと想い巡らせます。


亀島橋を渡って、冷え始めた新川の通りを永代通り方向へ。
通りの左手にオレンジ色に店名を照らすスポットライトが見えてきました。
ここは以前、南薩摩料理の「ちゃだま」だったところ。
装飾は変われど、その面影はファサードからも窺えます。
でも新装開店直後という様子でもないね。


透明ビニールの煽りを捲って、硝子越しに認めるテーブルが目的地。
女性ばかりのテーブルに男ひとり。
女子会に紛れ込んじゃったオヤジ状態は、妙に肩身の狭いもので(笑)。


vincarafe01.jpg
グラスの泡をいただいて、きっと何度か目の乾杯を。
「本日のおすすめ料理」メニューからワインの友を選びます。


まずは、二段になった硝子の器に盛り込まれた「30種類の野菜のバーニャカウダ」。vincarafe02.jpgあれ?バーニャカウダって温かいソースでいただくイメージなのだけど、
ここでは冷たいディップ。
うん、でも冷たいのも悪くない。
チコリの葉っぱなんかをポリポリと。


エスカルゴ皿で登場は、「つぶ貝とマッシュルームのガーリックオイル煮」。vincarafe03.jpg沸々と沸いたオイルからつぶ貝を引き揚げて、ふーふーして齧り付く。
コリクシュとした歯応えに擬似エスカルゴな感じもあって愉しいね。


なぜかBlancばかりのワインのラインナップ。
届くのは、カラフェに注がれた白。
じっくり選んだ一本を味わうとか、グラスごとの違いを愉しむとかではなく、
気軽にガブガブっと呑んじゃいたい時には、カラフェでサービスしてもらう手もあるね。vincarafe04.jpg頭上の照明器具には、シャンパンやスパークリングワインのコルクが括り付けられていて、
それっぽい雰囲気を醸し出しています。
あ、でも、スパークリングワインをカラフェでってな訳にはいかないね。


これってナニ?ってお皿を覗き込んだのが(笑)、「黒豚の水餃子 サルサポモドーロソース」。vincarafe05.jpg折角の黒豚の水餃子。
トマトソースにどっぷり浸すんじゃなくて、
ソースをちょいと載せてとかの方がいいのじゃないかなぁとも思うところであります。


同じ黒豚を使ったアンティパストに「自家製パテ」がある。vincarafe06.jpg鎌田養豚場の六白黒豚(鹿児島県産の純粋なパークシャー種で、尾っぽの先と四肢、鼻と体の6ヶ所が白くなっていることからそう呼ばれている)を使っているらしいのだけど、残念ながら冷製のパテからその個性は窺えません。
この辺りはおそらく、以前の「ちゃだま」からの繋がりもあってのことだと思うので、より個性や長所が活きるようなメニューに取り組んで欲しいなぁ。


ざく切りしたジャガ芋をほっこりといただける感じかなぁとお願いした「バジルポテト」。vincarafe07.jpg想定外にもそれは、いつものマクドナルド的フライドポテトにバジルの微塵切りを絡めたもの。
もしかしたらもっとディリーに気軽に愉しもうよ、というような意図が含まれているのかもしれません。


あああ、「ナポリタン」があるじゃん!とナポちんの噂話をしつつ(笑)、
カラフェからどんどんワインをお代わりしつつ、出来上がりを待ちます。vincarafe08.jpgやや炒めが足りない気配を思いつつ、どれどれとフォークをくるくる。
ん?あれ?この妙に甘い感じは使ってるケチャップ由来のものでしょか。
謎が解けぬまま、平らげてしまうという(笑)。


南薩摩料理の店転じて、
カラフェ売りワインと六白黒豚料理の店「BAR A VIN CARAFE」。vincarafe09.jpg残念ながら、"カラフェ売り"ならではのなるほどな魅力の発露や黒豚食材への探究の妙に思い至る夜ではなく。
安く呑めるのがウリなんだから、ぐだぐだ考えずにくぴくぴ呑んで、わいわいやろうぜってことなのでしょうね。


口 関連記事:
  南薩摩料理・焼酎「ちゃだま」で 鶏の磯部焼知覧どりは夜の部で(07年02月)



「BAR A VIN CARAFE」
中央区新川1-3-7 ストークマンション1F[Map] 03-3537-1200

column/03207


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