洋食「深川 煉瓦亭」で 揚げ色しっかカキフライ艶やかバター焼き

fukagawarenga.jpg今季久し振りに訪ねた「新富 煉瓦亭」。 洋食元祖の矜持をみたような「カキフライ」仕立てが印象深い。 「カキバター焼き」も良かったな。 そんなことを思いつつ、 そういえば他にも「銀座 煉瓦亭」から暖簾分けしたお店があることを思い出しました。
距離はそう遠くないのに、足回りがいまひとつでどうも縁の遠い感じのする森下界隈。 市場通り(新大橋通り)を往って、そのまま新大橋を渡れば着くのにな。 ふと、バスでは行けないのだろうかと調べると、平成通りに新大橋を渡って錦糸町や亀戸に向かうバス路線がある。 時間を合わせてバス停に並んでバスのひと。 新大橋を渡ったバス停、新大橋で下車します。 「深川 煉瓦亭」は、新大橋通り沿い。 お店も多くなく、意外とひっそりした界隈に浮かべるマゼンタ色のネオンが目印だ。 扉を開けるとフロアはひっそり。 ただ、二階にもフロアがあるらしく、宴会モードの嬌声が漏れ聞こえてきます。 兎に角やっぱり「カキフライ」。 愛想のいいオバちゃんが「ハイね」と応えて、厨房にオーダーを通します。 ライスのお皿と一緒にオバちゃんが届けてくれたお皿には、「新富 煉瓦亭」の「カキフライ」を彷彿とさせるしっかりした揚げ色の牡蠣フライ。fukagawarenga01.jpg いつものことながら、芥子はどうやって使うのかなぁと思いながら、トッピングのマヨネーズ的タルタルとのせて、ふーふーしながら齧りつく。 fukagawarenga02.jpg うんうん、 交叉する香ばしき衣の歯触りと牡蠣の身の旨みに思わず頷く。fukagawarenga03.jpg弾ける魅力の醍醐味から敢えて比較しちゃうと「新富 煉瓦亭」のそれに軍配だけれど、これはこれでまったくもって悪くないであります。

森下側にアプローチする術を知ったので、も一度寄ろうとふたたびバスのひと。 今度は1階フロアはそれなりの賑わいでありました。 改めて卓上のメニューを漁ると、「深川の地ビール」なんてご案内もある。 白いラベルの深川神明宮、赤いラベルの芭蕉庵、そして黒いラベルが新大橋と三種のタイプがあるらしい。 ラベルの色はまだしも、ネーミングとの意味合いはよく判らないなぁと思いつつ、場所柄に配慮して、黒の新大橋ラベルの地ビールをお願いしました。 fukagawarenga04.jpg でもこれ失敗(笑)。 どこか薬臭い後味がして、あまりよろしくない感じ。 一気に呑んじゃって、お願いしていた「平日限定メニュー」記載の「カキバター焼き」の到着を待ちます。 艶やかにそして香ばしそうな表情でやってきた「カキバター焼き」。fukagawarenga05.jpg普通のビールをお願いしておきゃよかったなとちょっぴり後悔しつつも、 それは当然のことのようにご飯にぴったり。 加減よく火を入れてあり、旨みを凝縮させつつぷるっとした食感を伝えてくれます。 添えてくれた中華そば店のようなスープは、 是非洋食の店らしいものに再考いただきたい(笑)。

THE洋食の店の誉れ高き「煉瓦亭」暖簾の一軒、下町「深川 煉瓦亭」。fukagawarenga06.jpgfukagawarenga07.jpgWebサイトには、 銀座 煉瓦亭より昭和3年に当時の深川区森下町に、一番最初の支店として、暖簾分けをいたしました。戦争中の空襲のため、昭和25年7月に現在地の江東区新大橋に移転し、現在に至っております。とある。 「新富 煉瓦亭」の兄貴分にあたるということになるのだね。 文明開化の頃を思わせるようなレトロなシルエットデザインは、銀座の本丸そして新富のお店と同じ意匠です。 口 関連記事:   洋食元祖「新富 煉瓦亭」で 超揚げ立てカキフライあぁ至福の時(11年01月)


「深川 煉瓦亭」 江東区新大橋2-7-4[Map] 03-3631-7900 http://www.rengatei.net/
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